代理出産でダウン症の子ども 依頼者夫婦が引き取り拒否

08/03 20:05
タイ人の女性が代理出産した双子のうち、ダウン症の1人について、依頼者であるオーストラリア人の両親が、引き取りを拒否していたことが明らかになった。代理出産のあり方をめぐり、波紋が広がっている。
生後8カ月の赤ん坊を抱く、パッタモン・ジャンブアさん(21)。
オーストラリア人の夫妻から、およそ110万円で、代理出産を依頼された。
子どもは、男女の双子だったが、男の子は妊娠4カ月の時に、ダウン症であることが判明し、代理出産の仲介者は、中絶を要求した。
しかし、ジャンブアさんは、これを拒否して双子を出産した。
誕生した男の子・ギャミー君には、重い心臓疾患もあることが発覚し、依頼人夫妻は、健康な女の子だけを引き取り、ギャミー君の引き取りを拒否した。
ジャンブアさんは「どうして、男の子は見捨てられなきゃいけないの? 女の子は引き取られたのに」と話した。
ジャンブアさんは今、自身の2人の子どもと、ギャミー君を一緒に育てている。
ジャンブアさんは「この子に申し訳ないと思う。こうなってしまったのは、全て大人の責任なのに」と話した。
この事態を受けて、オーストラリアのアボット首相は、警鐘を鳴らした。
アボット首相は「とても悲しい話だ。生殖ビジネスにまつわる危険性を浮き彫りにしている」と述べた。
ギャミー君の話が報じられると、オーストラリアでは募金サイトが立ち上がり、これまでに、およそ1,830万円が集まった。
ジャンブアさんは「彼を愛しています。わたしのおなかの中に9カ月もいたんですから。今は、わたしの子どもです」と話した。

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