PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜 #01−1 2014.07.10

(財前)北別府はまだか?
(金田一)
一人の老人が息を引き取ろうとしていた
名は大屋敷巌
ミラクル魔法瓶という大企業を一代で築き上げた優秀な経営者だ
(・『それ行けカープ』)
(統一郎)北別府さんは?
(財前)今こちらに向かっております。
(統一郎)父の最期の願いです。
全力を尽くしてください。
(巌)託す。
(統一郎)何ですか?
(心電計の警告音)
(心電計の心停止音)
(秘書)北別府さん。
到着されました。
(財前)ああ。
もういい。
(心電計の心停止音)
(医師)8時3分。
ご臨終です。
そしてこの老人が残した言葉が俺の人生を大きく変えることになる
(財前)早急に社葬の準備に入ります。
それから新社長就任の手続きと。
(統一郎)金田一。
金田一二三男という男を知ってますか?
(財前)金田一。
金田一二三男。
(榎本)金田一さん!金田一さん!金田一さん!約束の時間ぎりぎりじゃないですか。
(金田一)あと2分あんじゃん。
(榎本)いや。
もうないっすよ。
(金田一)すげえ着信入ってる。
(榎本)いや。
僕です僕です。
(金田一)あっそうか。
お前ビビり過ぎなんだって。
1回のミスで契約を切ってくるような取引先だったら遅かれ早かれ切られる運命なの。
僕の搬入ミスが原因なんすよ。
(金田一)こういうときはイチかバチか強気でいくしかねえだろ。
強気?
(金田一)直球ど真ん中勝負だよ。
がっ!あっ。
はい。
榎本何階だっけ?
(榎本)15階です。
(財前)金田一というとうちの企画開発営業部の課長ですね。
(榎本)沢渡部長。
大変申し訳…。
部長!申し訳ございませんでした。
強気でって。
何やってんの?
(榎本)はい?榎本君も早く!早く!
(榎本)あっ。
あっ。
すいませんでした。
(沢渡)ちょちょちょ。
ちょっと。
このたびはうちの榎本が大変なご迷惑をお掛けしました。
誠に申し訳ございません。
(沢渡)頭上げなさいよ。
(榎本)あ痛っ。
いいえ。
許していただけるまでは。
(沢渡)君ね。
もちろんただでとは言いません。
許していただいた暁には別件でお願いしているクーラーボックスの方も合わせてお値引きさせていただこうと思っています。
(沢渡)何?それ。
そっちにおいしい話になってない?双方にとっておいしい話です。
(沢渡)ハハッ。
まったくもう。
金田一君ぐらいだよ。
謝りに来て別の商談進めちゃうの。
すいません。
フフッ。
(沢渡)君と話してるとどうも調子狂っちゃうな。
あっそうだ。
そうだそうだ。
(沢渡)何?まだ何かあるの?あのう。
これよかったら使ってみてください。
えっ?何!ヘラウキじゃない。
ええ。
へえー。
あっ。
これ君作ったの?まあこう見よう見まねで。
(沢渡)へえー。
アハッ。
作ったんだ。
(財前)別段取るに足らない男だと思いますよ。
取るに足らない?
(財前)あっはい。
取るに足らない男です。
(榎本)金田一さん。
沢渡部長の趣味が釣りだって知ってたんですか?前に一度行ったときにさ机の上に雑誌置いてあったじゃん。
へら情報とか。
(榎本)そんなんありましたっけ?お前さもうちょっと相手をしっかり見た方がいいぞ。
はい。
なあ?たんまたんまたんま。
ああ。
ってか金田一さん最近乗ってますよね。
乗ってるって何が?新しい彼女もできたし仕事も絶好調だし。
瑤子ちゃん超カワイイ。
いいな。
ヤバい。
僕コーラで。
ちょっといいですか?はい?ミスのフォローまでしてお前のケツ拭きまで付き合ってやってんのに何でその上おごんなきゃいけねえんだよ。
えっ?だっていつもおごってくれるじゃないですか。
今月ヤバいんだって。
勢いで買っちゃったの。
衣笠のサイン入りユニホーム。
ヤフオクで14万。
うわー。
はい。
あっどうも。
衣笠って誰っすか?お前鉄人衣笠知らねえの?
(榎本)有名人っすか?バカお前。
日本で一番有名だろ。
危ねっ。
何やってんだよ?
(男性)兄ちゃん。
それ空?いや。
これから。
今から飲むの。
(男性)そうかい。
ごめんね。
(榎本)あっ。
僕もまだです。
ねえ。
あれってもうかんの?さあ。
(統一郎)取るに足らないとはどういうことですか?
(財前)はっ?
(統一郎)取るに足らないでは分かりません。
ちゃんと説明してください。
(財前)えー。
入社17年目で課長職。
同期の中では出世は遅い方ですね。
人当たりはいいので後輩社員からは慕われてるようですね。
(統一郎)他には?
(財前)あっ。
えーと。
社の草野球チーム所属でポジションはサード。
はっ。
仕事より熱心なようですな。
手の甲とかすごいから。
毛。
もじゃもじゃで。
ただいま。
あっ!すいません乗ります。
(榎本)嘘嘘。
うわ。
すげえ人。
あっ。
お疲れさま。
(社員)お疲れさまです。
お疲れさま。
(社員)うん?香水変えたでしょ?
(社員)えっ?分かるんですか?当てていい?えーとね。
あっ。
ランベルのメイデンハート。
正解。
すごい。
(社員)じゃあ私は?
(榎本)ああ。
じゃあ。
えっ?何やってんの?
(榎本)えっ?香り。
うん。
あっ。
これ嗅いだことあんな。
えっとね。
昼シューマイ食ったでしょ?何で分かるんですか?せいろのにおいがする。
嘘。
いや。
うまいよね。
大勝軒のB定ね。
(社員)おいしかったです。
(社員)誰にも言うなよ。
(社員)何?何?
(社員)あっ。
やっぱやめとくわ。
(社員)誰もいないんだからいいだろ。
(社員)誰もいないからいっか。
じゃあ言うけどさ。
総務の横田部長と桃井って不倫してんだって。
(社員)嘘!?
(社員)しかも奥さんにバレてどろどろだって。
(社員)マジで!?
(模合)どろどろ。
(社員)ホント誰にも言うなよ。
聞かれたらかなりヤバいんだから。
(社員)誰もいないから大丈夫だって。
で?で?
(模合)いるんだよなここに。
うわー。
さすがに高えな。
橋慶彦関連は。
29万はなしだろ。
これ。
(榎本)はい。
はい。
ありがとうございます。
失礼します。
金田一さん。
うん?
(榎本)エディ電機契約継続してくれるみたいっす。
マジか。
(榎本)あとクーラーボックスの件も前向きに検討してくれるみたいっす。
へえー。
(榎本)いや。
これも全部金田一さんのおかげっすよ。
じゃあお礼に。
ちょっと。
(榎本)はい。
合コンセッティングして。
またっすか?CAかレースクイーン。
(榎本)ああ。
分かりました。
っていうかあの模合部長に報告しましょうよ。
いや。
もうめちゃくちゃ心配してたんすよ。
いいよ。
戻ってきてからで。
(榎本)あっ。
そうっすか。
(模合)いるよ。
ここに。
(模合)いや。
ここ。
あっ。
お疲れさまです。
あっ。
エディ電機の契約の件なんですが。
(模合)聞いてたよ。
ここにいたから。
あっ。
ホントですか。
(模合)今回はさたまたましのげたからいいような…。
あっ。
時間ねえじゃん。
(模合)お前たちみたいに危ない。
時間じゃん。
(模合)いつか…。
俺しゃべってんだけどね。
はい?青木物流行って商談行ってきます。
でそのまま直帰しますんで。
失礼します。
お疲れ。
(榎本)お疲れさまでした。
(模合)おい金田一。
お疲れさま。
(一同)お疲れさまです。
(模合)独り言になっちゃったじゃないかよ。

(チャイム)
(統一郎)皆さん。
副社長の大屋敷統一郎です。
本日私の父である社長の大屋敷巌が亡くなりました。
社長が?
(統一郎)社長はこのミラクル魔法瓶を一代で築き上げその発展のために一生を捧げてきました。
(彩矢)きた!利家。
(統一郎)小さな町工場から始まったミラクル魔法瓶を日本を代表する一企業にまで育て上げたその成功の裏には…。
(彩矢)後は鹿助でフルコンプ。
(統一郎)この会社を大きくすることは社長の生きがいでした。
その社長の遺志を。
いってきます。
(統一郎)これから息子である私が受け継いでいく所存です。
うん。
シャトーじゃないかな。
(瑤子)じゃない?このワインにしない?
(瑤子)えっ!?高いよ。
いいよ久しぶりなんだし。
せっかく飲むんだったらおいしい方がいいじゃん。
(瑤子)えっ?でもふみ君こないだも高い買い物したって言ってなかった?衣笠のユニホームね。
(瑤子)幾らしたの?14万。
14万!?声声声。
(瑤子)いいの?そんな無駄遣いして。
無駄じゃないよ。
ただ持ってるお金なんて何の価値もないんだから。
気持ちよく使わないと。
あっ。
後ねここの特製ホットドッグは絶対食っとくべき。
フフッ。
はいはい。
じゃあ私ちょっとワイン見てくるね。
うん?
(藤沢)新しい彼女カワイイじゃない。
金田一さん。
瑤子ちゃん。
(藤沢)うおー。
あっ。
取りあえず特製ホットドッグお願いします。
あっ。
あとこないだの七味って注文してくれました?
(藤沢)キンカク。
すいません。
おやすみ。
(瑤子)おやすみ。
寝る前電話して。
(瑤子)うん。
分かった。
じゃあ祐天寺までお願いします。
(瑤子)お願いします。
瑤子。
(瑤子)何?ううん。
何でもない。
(瑤子)何!バイバイ。
(瑤子)おやすみ。
(貫太)もう泣くなよ。
(両太の泣き声)
(貫太)泣いてても仕方ないだろ。
(両太)だって!
(貫太)泣くなって。
なっ?両太。
(両太の泣き声)どうした?
(貫太)いえ。
何でもないです。
(両太)お金。
お金?
(貫太)弟が財布落としちゃって。
(両太)急いでたから。
早くお母さんのいる病院行こうと思って。
病院って『トトロ』じゃねえんだから。
(貫太)関係ない人にそんなこと言ったって仕方ないだろ。
いや。
でもこの辺交番なさそうだし。
ネコバスも走ってねえだろうし。
(貫太)あっ。
いいです。
うち貧乏だし借りてもどうせ返せないから。
ほら。
行くぞ。
(両太)うん。
なあ?それって幾ら必要なんだよ?
(貫太)電車賃300円。
300円?うーん。
ほら。
何だよ?
(貫太)でも。
いいからほら。
その代わりもう泣くな。
(貫太)ありがとうございます。
はい。
(貫太)ほら。
両太も礼言え。
(両太)ありがと。
(貫太)ありがとうございました。
(両太)ありがとうございました。
はい。
ちっと待てよ。
まっ何とかなるか。
おお。
東京タワー健在だね。
うわっ。
ああ!?あっ。
うわっ!?ううー。
ちっと。
痛っ。
100円。
ハァー。
まっいいか。
ああー。
もう。
おはよう。
あっ。
おはようございます。
乗りまーす。
あっ。
また香水変えたでしょ?ねえ?ローズ…。
いや。
何で?おはようございます。
ういっす。
どうした?これ。
あっそうだ。
榎本。
あれどっちになった?
(榎本)えっ?CAとレースクイーン。
(榎本)いや。
あのう。
あれ。
お前まだ動いてないだろ。
チッ。
何だよ。
もう。
罰としてイベントコンパニオン追加な。
(電子音)あれ?何?これ。
エラー。
はっ?榎本。
何?これ。
(模合)金田一。
やって。
これ。
(模合)金田一。
金田一!えっ?あっ。
おはようございます。
お前何てことしてくれたんだよ?いや。
俺何かしたんですか?
(委員)金田一二三男が外部に持ち出した情報は非常に機密性の高い重要資料で。
いや。
ちょっと待ってください。
(委員長)座りたまえ。
情報を持ち出したって?
(委員)先月の10日。
財前専務のPCから機密情報が盗みだされたその時刻専務の部屋に入る君を目撃した者がいる。
入ったことないですよ。
専務の部屋なんて。
(委員)君が使用しているこのUSBに資料のデータが入っていた。
デスクのPCにも保存されてるのが確認されてる。
(委員)全ての証拠は揃っている。
全然分かんないんですけど。
(委員長)懲罰委員会ではそれらを鑑みて金田一課長の罪は紛れもない事実であることと判断します。
はっ?
(委員長)よって本日付で金田一二三男を懲戒解雇とします。
解雇って。
えっ!?解雇ってあの解雇ですか?
(委員長)その解雇です。
えっ?
(財前)滞りなく解雇手続き終了しました。
それと不当解雇として訴えられないように弁護士にも話を通してあります。
俺ホント無実ですから。
(模合)分かってる。
分かってるよ。
出来心か?全然信じてないじゃないすか。
いや。
もう1回ちゃんと調べ直してください。
わ…分かったよ。
ホントですよ。
うん。
俺会社の情報なんて。
分かった。
分かった。
静かに静かに静かに。
あの。
俺も事情調べてみるから。
ねっ?ホントですよ。
ホントよ。
ホント。
いや。
(模合)金田一。
い…行くよ。
はい。
(社員)何の情報盗んだんですか?
(社員)やめろよ。
怖えから。
(模合)金田一。
行こう。
はい。
(社員)恥ずかしくないのかよ?誰だよ?
(模合)おい。
おい。
出てきてはっきり言えよ。
(模合)よせ。
よせ。
よせ金田一。
すいません。
(社員)そんなに金欲しいっすか?今言ったのお前だよな!
(社員)はっ?
(模合)金田一。
言いたいことあったらはっきり言えよ。
(社員)幾らもうけたんすか?情報売って。
何だと!てめえ。
(模合)駄目だ。
よせ。
(社員)幾らもうけたんだよ!
(模合)駄目駄目…。
手出したら。
何だ!この野郎。
(模合)やめなさいって金田一。
(社員たちの怒声)
(模合)押さないで。
押さないで。
押さないで押さないで…。
痛っ!?何すんだよ?ちょっと。
(警察官)おとなしくしてろ。
ふざけんなよこれ。
おい!開けろよ!
(男性)静かにしてろよ。
うるせえんだよ。
あん?すいません。

(ノック)
(財前)どうぞ。

(模合)失礼します。
(財前)あっ。
珍しいね模合君。
(模合)うちの金田一が懲戒解雇になった件です。
(財前)ああ。
そのことか。
(模合)金田一が情報を盗んだというのは本当なのでしょうか?
(財前)えっ?えっ?えっ?というと?
(模合)彼はあの。
確かにお調子者であまり規律を守れるタイプではないのですが。
何といいますか。
あの。
会社の情報を盗むような大それたことができる男ではないと私は思う…。
(財前)模合部長は会社の調査が間違ってるとでも?いえいえ。
いや。
決してそういうわけでは…。
この処分はね1カ月前から詳細に調査を進めてきた結果なんだよ。
今回情報の流出を食い止められたからいいがもしこれがよそに流れていたらどれほどの損害になっていたか分かるか?あっいえ。
(財前)まあ部下をかばいたい気持ちは分かるけれどもね。
本来なら直属の上司である君も罰せられていておかしくない話なんだよ。
(財前)まだ何か言いたいことでも?あっ。
いえ。
ありません。

(ドアの開く音)ああー。
模合さん。
(模合)おう。
お前の荷物だ。
あの。
何かの間違いだったんですよね?財前専務と話をしたよ。
お前が犯人であることは間違いないと言っていた。
えっ?えっ?えっ?だって。
えっ?何…?えっ?だから何で?俺何にもやってないんですよ。
何もしてなきゃこうはならないだろ。
信じてくれないんですか?俺のこと。
悪いが俺にはどうすることもできないよ。
いやちょっと。
えっ?模合さん。

(ドアの閉まる音)ハァー。
ハァー。
(警察官)もう来んなよ。
あっはい。
すいません。
(模合)あっ。
お疲れさまです。
(統一郎)お疲れさま。
(財前)社長。
それで次はですね。
ハァー。
何がどうなってんだよ?
(爆発音)うわっ!?うわ。
すげえすげえすげえ。
何だよ?おい。
ちょ。
えっ?1・2・3・4…。
はっ?嘘?もう来ませんから。
(アナウンス)「いらっしゃいませ」
(アナウンス)「お手続きをしております」ああ。
ヤッベえなぁ。
ハァー。
ヤベえな。
ハァー。
誰だ?これ。
はい。
もしもし?
(榎本)金田一さん?ちょっと。
大丈夫っすか?大丈夫じゃねえよ。
社内ですっごい噂になってますよ。
金田一さんが情報漏えいしたとか横領したとか。
あとオフィスで暴れて5人病院送りにしたとか。
はあ?何だ?それ。
(榎本)揚げ句に自殺しようとしてガス爆発起こしたって。
バカお前。
俺がそんなことするわけねえだろ。
(榎本)模合部長もみんなに「今後一切関わるな」とか言ってるし。
じゃあこの電話まずいんじゃねえの?
(榎本)模合部長が何と言おうとも僕は金田一さんの味方ですから。
フフフ。
じゃあさ今日お前んとこ泊めてくんねえ?なあ?
(榎本)あっ。
おい。
ちょっとお前。
何やって…。
うわっ!あっあっ。
ああ!ああ!俺の携帯。
あっ。
うわっ。
おい!て…。
ちょっ。
頼む頼む頼む。
頼む。
428。
5429か。
5429。

(アナウンス)「おかけになった電話番号は現在使われて…」それじゃあ5428か。
おーし。
えっ?5428。
5428。
うん。

(呼び出し音)・
(呼び出し音)もしもし?榎本?あのさ。

(男性)はい。
来々軒。
えっ?・
(男性)もしもし?出前ですか?・
(男性)もしもし?えっと。
じゃあですね天津飯とギョーザ一人前。
あと春巻きも一人前。
それとビール。
ビールを。

(男性)生ビール?生で。

(男性)生ビール。
きんきんに冷えて…。
ちょっと待って。
うわー。
持ってかれた。
ああー。
(藤沢)はい。
お待たせしました。
(男性)はい。
どうも。
ああ。
こんちは。
(藤沢)いらっしゃい。
今日は一人?うん。
(藤沢)いつものでいい?あっいや。
えー。
ホットドッグ。
(藤沢)はいな。
飲み物ビールでいいね?いや。
ビールはいいや今日は。
(藤沢)グラスきんきんに冷えてるよ。
ああ。
冷えてんだ。
(藤沢)うん。
うん。
いや。
でも今日仕事まだ残ってるから。
(藤沢)あっそう?うーん。
よしよし。
ああそうだ!ああ。
ヘヘッ。
これようやく届いたよ。
えっ?何すか?それ。
(藤沢)キンカク七味。
キンカク七味?
(藤沢)かっ。
ああ!
(藤沢)いや。
大人気でさ。
これなかなか手に入らなくてさ。
1,000円ね。
えっ!?これ。
1,000円?1,000円。
(藤沢)えっ?どしたの?いや。
いやいや。
(藤沢)ちょっと待っててね。
ホントビールいいの?あっ。
マスター。
(藤沢)うん。
やっぱホットドッグいいや今日。
食べたばっかだった。
うん。
1,000円?ブッ!うわっ。
辛え。
何だ?これ。
(男性)ああー!うめえ!やっぱビールだよね祭りの後。
(女性)おいしいね。
(男性)もう射的がなかなか…。
飲みてえ。
うわー。
(嗅ぐ音)うわー。
(店員)はい。
いらっしゃい。
(店員)いらっしゃいませ。
冷たいビールいかがですか?
(店員)はい。
ビールいかがですか?はい。
いらっしゃい。
お客さん。
ビール?
(店員)冷えてるよ。
ああ。
いや。
いいです。
(店員)ああそう。
すいません。
(店員)ああお兄さん。
的当て1回300円。
いかがですか?
(男性)いや。
いいいい。
(貫太)もう帰るぞ。
(両太)うん。
(店員)はい。
的当て1回300円。
いかがですか?お兄さん。
的当て。
さあ的当て1回300円。
(男性)そうだよ。
これだよ親父。
(店員)あっ?ハハハ。
ああお姉さん。
はいはい。
的当て1回300円だ。
えっ?ああ。
ハァー。
うわー。
寒っ。
ハァー。
チッ。
あるじゃんかよ。
うわっ。
全然寒い。
うわっ!何すか?
(男性)ほれ。
はい?
(男性)掛け布団。
朝方もっと寒くなっから。
ああ。
(男性)死なれたらこっちが迷惑だからよ。
あっあの。
ありがとうございました。
掛け布団っつったって。
段ボールじゃねえかよ。
ハァー。
あったけえ。

(母)ハル君。
ちょっと。
何やってんの?ほら。
行くわよ。
腹減った。
おはようございます。
ありがとうございました。
(社員)この前首になった営業部の金田一。
(社員)ガス自殺未遂でしょ?
(社員)で復讐しに来るんじゃないかって。
(社員)ああ怖っ。
営業部の精算って二階堂さんでしょ?知ってるの?金田一。
二階堂さん?
(社員)ああ。
彼女お昼は株式投資。
(社員)ふーん。
(彩矢)何か言いました?
(社員)ううん。
(社員)ううん。
何でもない。
嘘だろお前。
チッ。
ハァー。

(貫太)なっ?うわー。
(貫太)泣くなって。
(女性)どうしたの?
(貫太)いえ。
何でもないです。
何やってんだ?俺。
(女性)言ってごらん。
(貫太)弟が電車賃落としちゃって。
(両太)300円です。
(女性)300円?これよかったら使って。
(貫太)ありがとうございます!
(両太)ありがとうございます!
(女性)気を付けてね。
(貫太)もう一人やっとくか?
(両太)次はどこでやる?やっとくってどういうことだよ?お前ら俺のこと覚えてるよな?
(貫太)誰?あっ?
(両太)この前500円くれた人。
(貫太)ああ!さっきの何だよ?あれ。
なあ?また電車賃落としたのか?
(貫太)あんたには関係ないだろ。
ちょっと待て。
待て待て待て。
待て待て待て待て待て待て。
つうかお前ら俺のことだましたろ?なあ?500円返せ。
(貫太)嫌だよ!この前は気前よくくれたくせに。
今状況違うんだ。
早く返せ。
(両太)状況って?お前らに関係ねえだろ。
(貫太)っていうかおじさんこの前より薄汚れてない?あっ?
(両太)ちょっと臭い。
嘘!?
(貫太)何かあった?いや。
ちょっと会社首になって。
(貫太)首。
んで家爆発して。
(両太)爆発?金全然ねえし。
どん底だねぇ。
うん。
うるせえよ!っていうか今の俺にはな500円すげえでけえんだ。
早く返せ。
ほら。
(おなかの鳴る音)
(両太)腹減ってんじゃない?
(貫太)飯でも行くか?飯?
(男性)はい。
こっちでおにぎり受け取ってくださいね。
(男性)追加お願いします。
(男性)はい。
こちらでおにぎりを…。
すいません。
(男性)はい。
どうぞ。
(男性)次の方。
(男性)こちらおにぎりありますからね。
皆さんどうぞ。
あの。
これホントに全部タダでいいんですか?
(男性)ええ。
(貫太)後ろ詰まってるから。
ありがとうございます。
(貫太)早くどいて。
えっ?あっ。
いただきます。
うわ。
うめえ。
うめえ。
やっぱあれだな。
あったかい飯って最高だな。
(両太)泣いてんの?泣いてねえよ。
(貫太)飯食ったらさ仕事行くよ。
仕事?これは?
(貫太)あっ。
それは苦くて駄目。
(貫太)こっちは煮るといける。
違いがよく分かりません。
(貫太)センスねえな!すいません。
(貫太)よし。
今日はこれでいいっか。
次は風呂行くぞ。
風呂!?
(貫太)お疲れさまです!
(男性)ああ。
お疲れ。
(貫太)みんな!集中していこう集中!
(男性)おおっ。
集中だぞ集中!
(子供たち)集中!
(男性)戻れって!戻れ!
(男性)シュートシュート。
もういっちょ。
もういっちょ。
ああ惜しい。
はい。
戻るよ戻…。
おっ。
もう1回シュート。
(貫太)試合やってる間に早く入っちゃえよ。
何だよ?ここ。
(貫太)選手が入るシャワー室。
早くしねえと試合終わっちゃうぞ。
いや。
でもまずいだろ?これ。
(貫太)シャワー浴びてさっぱりするか。
浴びないで臭いままでいるか。
どっちがいいんだよ?
(両太)早くしろよ。
ううー。
フゥー。
ヤッベ。
シャンプー全然泡立たねえ。
(貫太)早くしろよ。
はい。
うおー。
おおー!
(両太)また泣いてる?泣いてねえよ。
ヤバい。
やる気あるこのシャワー。
ああー。
なあ?次どこ行くの?次。
あっ分かった。
ひょっとしてタダでビール飲めちゃうとかそういう。
(貫太・両太)あるわけねえだろんなもん!
(両太)着いたよ。
つ…着いた?はっ?ちょっ。
なあ?
(貫太)ばあちゃん。
ただいま!えっ?ばあちゃん?
(貫太)来いよ。
待て待て待て待て。
すいません。
お邪魔します。
(貫太)ばあちゃん。
ただいま。
(一厘)おかえり。
(貫太)これ草。
(一厘)ああ。
ご苦労さん。
ああ。
(一厘)誰だい?その人。
(貫太)ああ。
行く当てなくて困ってんだって。
(両太)助けてくれってしつこかったから。
何嘘ついてんだよ?
(一厘)この。
(両太・貫太)いったー。
(一厘)あんたたちまた人さまの金に手付けたのかい?そんな大した額じゃ。
(両太)親切な人にちょっとだけ。
(一厘)言い訳すんじゃない!お金ってのは汗水流して稼ぐもんだって言ったろ。
(両太・貫太)ごめんなさい。
(一厘)大きな声で!
(両太・貫太)ごめんなさい!
(一厘)はい。
迷惑掛けたんなら仕方ないね。
迷惑…。
(一厘)フフフ。
まあ宿無しなら。
フフフ。
今日だけ泊まっていきな。
えっ?いいんすか?
(一厘)今日だけだよ。
慈善事業じゃないんだから。
(貫太)来な。
うん?
(両太)来な。
布団はここ。
あっ布団。
はい。
(貫太)部屋はここな。
他の部屋絶対開けんなよ。
えっ?ここ誰か住んでんの?
(貫太)当たり前だろ。
世の中貧乏人はたっくさんいるんだから。
へえー。
(貫太)1泊泊まって朝飯付き。
それで500円ちゃらな。
(両太)500円じゃカプセルホテルも泊まれないしね。
まあ確かにな。
(貫太)じゃあごゆっくり。
うん。
(両太)お兄ちゃん。
兄ちゃん。
(貫太)うん?
(両太)もう1回公園捜しに行っていい?
(貫太)またかよ?今日なかったら諦めろよ。
よし。
早く。
ああ。
痛て。
これごゆっくりって言われても。
これ。
(社員)お疲れさまでした。
(社員)じゃあお先に。
(社員)お疲れさまです。
(彩矢)あっあの。
さっき首になった人の話してましたよね?
(社員)あっ。
金田一のこと?
(彩矢)その人が情報漏らした日っていつですか?
(社員)9月10日。
私が有給取った日だから覚えちゃった。
じゃあね。
(彩矢)9月10日。
(彩矢)9月10日大阪出張。
まさか…。
カラ出張!?
(貫太)おい両太。
もう帰るぞ。

(ドアの開く音)・
(一厘)こんな時間までほっつき歩いてんじゃないよ。

(貫太)いや。
でも両太が。
(一厘)ああ。
もう分かったから寝な。
あの。
あの。
(一厘)うわっ!何だい?電気代もったいないからあんたも寝なよ。
あの。
ちょっと聞いていいですか?
(一厘)うん?あの。
あいつらの親っていうのはここに?
(一厘)あっ。
ハァー。
バカ息子が蒸発してね。
ヘヘッ。
今は私が面倒を見てる。
あっ。
そうなんすか。
あとそれと。
(一厘)何?りょ…両太?
(一厘)うん。
何捜してんですか?
(一厘)フッ。
フフフフ。
(一厘)ブルドーザーだよ。
ブルドーザー?親父にもらったおもちゃさ。
あっ。
貧乏人は早寝に限る。
さっさと寝な。
フフフ。
おやすみなさい。
(一厘)あっ!?手洗ったのかい?
(貫太)うん?
(一厘)歯は?毎日おんなじこと言われない。
ほら。
ちゃんと畳む。
ハァー。
2014/07/10(木) 15:53〜16:48
関西テレビ1
PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜 #01−1[再][字]

「はじめての貧乏…五百円稼ぐって難しい 前編」
木村拓哉 中井貴一 香里奈 藤ヶ谷太輔(Kis−My−Ft2) 蓮佛美沙子 イッセー尾形 夏木マリ 藤木直人

詳細情報
番組内容
 金田一二三男(木村拓哉)はミラクル魔法瓶企画開発営業部、課長。会社の後輩、同僚からも愛されていた。社内では、大屋敷巌社長(中村敦夫)が亡くなり息子の統一郎(藤木直人)が社長を引き継ぐことを社内放送が伝えていた。大屋敷巌社長は息を引き取る寸前、息子・統一郎にあることを告げていた。父の最後の言葉を聞きはっと目を開く統一郎。その意外な事実とは。そんな中、金田一に災難がふりかかる。情報漏洩という
番組内容2
罪をかぶされ会社を追われることになってしまった。上司の模合謙吾(中井貴一)からも何をしたのかと問い詰められるが全く身に覚えのない金田一。模合も金田一がそんなことをするはずはないと上司に疑問を呈するが黙っていた方が身のためと言われ、それ以上追及しなくなる。金田一を慕う後輩、榎本小太郎(藤ヶ谷太輔)は現実を受け止められない。会社の経理部では、不明金欄にゼロ円が並ぶことを何よりもの生きがいにしている
番組内容3
二階堂彩矢(香里奈)の姿が。金田一とは無縁だったはずの彼女もまた、金田一にまつわるある資料の不明点を追及したがために事件に巻き込まれていく・・・。職ばかりか住んでいた家も失い、一気に都会の難民と化す。途方に暮れていた金田一が出会ったのは幼い兄弟、鞠丘貫太(前田旺志郎)と両太(田中奏生)だった。金田一は彼らに無一文で生きていくすべを学ぶことに。金田一二三男のゼロからのスタートが今始まる・・・。
出演者
木村拓哉 :金田一二三男 
中井貴一 :模合謙吾

香里奈 :二階堂彩矢 
藤ヶ谷太輔 :榎本小太郎 
蓮佛美沙子 :広瀬瑤子 
升毅 :藤沢健 
前田旺志郎 :鞠丘貫太 
田中奏生 :鞠丘両太
 ・ 
中村敦夫(特別出演) :大屋敷巌 
イッセー尾形 :財前修
 ・ 
夏木マリ :鞠丘一厘

藤木直人 :大屋敷統一郎
原作・脚本
【脚本】
古家和尚
監督・演出
【演出】
鈴木雅之

【プロデューサー】
牧野正 
村瀬健
音楽
【主題歌】
The Rolling Stones「Jumpin’Jack Flash」
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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