アンヌ王妃がバッキンガム公にわたした12個のダイヤのついた首かざり。
それはかつて国王ルイ13世が王妃にプレゼントしたものでした。
リシュリュー枢機卿の策略によってアンヌ王妃は舞踏会にその首かざりをつけて出ることを国王に約束してしまいます。
(アンヌ王妃)なんとしてでもバッキンガム公にお願いしてあの首かざりを返してもらうのです。
こうして三銃士とダルタニアンは王妃の命を受けバッキンガム公から首かざりを返してもらうためにさっそくロンドンへと向かうのですが…。
(ロシュフォール)急ごう。
(ミレディー)なんであんたにつきあわないといけないのよ。
人手が足りないのだ。
なんで家来を連れてこなかったの?親衛隊は宮殿を守るのが役目。
パリを出てはいけないのだ。
じゃあ一人でがんばれば?いいか?この橋を落とせば三銃士はここで立往生。
山を下りてう回するにしても舞踏会までにロンドンへ行ってもどってくるのはまず無理だ。
だから?やつらがバッキンガム公に会えさえしなければおまえもわざわざロンドンまで出向く必要もなくなる。
だけど枢機卿からは交通費いただいてるし。
行ったことにすればいい。
行ったことにして2〜3日温せんにつかってゆっくりしてこい。
あらまあいい考えね。
つきあってやってもいいが…。
うん?2〜3日程度なら。
ねえひょっとしてあんたわたしにほれてる?おかしなふうに考えないでほしい。
われわれは共に枢機卿のもとで働く身だ。
いがみ合っていてもしかたがない。
このあたりで親ぼくを深めておくのも悪くないと思ってね。
言ったでしょ?わたしはうでの長い人好きなの。
うでは長いぞ。
じゃあそのうでで今すぐロープを切っちゃって。
くっ!むう…。
(ケティ)ミャアミャ〜ミャアミャアミャア。
どうしたの?ケティ。
ミャ。
まずい!
(ポルトス)まったくこの道で合ってんのかね?こんな山の中で迷いたくねえぞ。
(アトス)つべこべ言わずに歩け!
(アラミス)ひょっとしたらミレディーにはめられたのかもしれないな。
そんなことはない。
あいつは味方だ。
アトスさんミレディーのこと信じきってるみたいですね。
(ダルタニアン)見てください。
あ?こりゃまた絵にかいたようなひでえ橋だ。
(アトス)しかしなんでわざわざあんなわたりづらい所に橋を?
(プランシェ)ウッキ〜ウキッウキッキキッ〜!ウッキ〜ウッキッキ〜!ウキッウキッウッキッキ〜!ウッキ〜ッ!どうだ?プランシェ。
(プランシェ)ラクショウラクショウ!だいじょうぶみたいです。
(ポルトス)だけどさあサルは平気でも人間はどうなんだよ?かなり古いな。
かけられてから300年はたっている。
300年もったからだいじょうぶか。
300年もったからそろそろっていうこともある。
いやなこと言うねぇ。
ウッキ〜ウッキ〜。
ミャ〜。
ウキッ?ウッキキ〜!ケティ来なさい!ミャ〜。
ウキッミレディー!タイヘ〜ン!ウッキ!ウッキ!ウッキ!なんだよもどってきちゃったのか。
ウキキキッウキキキッ!いいんだよもどってこなくても。
そういうとこサルなんだよな。
ウッキ〜!ウッキ〜!じゃあ次はダルタニアンだ。
わかりました。
待て。
一人ずつ行くのか?こういうのはみんなでバ〜ッと行っちゃったほうがいいんじゃねえのか?いや。
つり橋は大ぜいでわたるとゆれがはげしくなる。
手間はかかるが一人ずつのほうが安全だ。
ダル!はい!ウキッウキッキキ〜ッ!意外とだいじょうぶですよ。
次は…。
おれは最後でいいや。
ねえひょっとしてあんたこわいの?おれはたいていのものは平気だがどうしても苦手なものが世の中に20個ある。
けっこうあるね。
その中でもいちばん苦手なのがつり橋だ。
高い所がだめなのか。
おれは最後でいい。
しかし最後のほうが危険が大きいぞ。
そうなの!?われわれがわたったあとだとよりこわれやすくなっているかもしれない。
おれが先に行く!うん?うわぁ…。
用事を思い出した。
行っちゃったほうがいいって。
たのむ!後で行くから。
ほら子どもじゃないんだから!絶対行くから!絶対行くから!何やってんのかな〜?ウッキ〜。
しょうがないな。
先行ってくれるか?いいの?わたしは最後にする。
アトスが心配なんでね。
じゃあお先に。
おれ高い所全然平気なんだよ。
・「橋の上で踊るよ踊るよ」・「橋の上で」だっ!あっ!ポルトスさん!
(2人)ポルトス!・「くるりともどる」
(ポルトス)ハハッ!ヒヤヒヤした?もうお願いしますよ!フッフッフ。
早く来いよ〜!あの人たちは何をグズグズしてるんですか?アトスのおっさん高い所が苦手なんだってさ。
そうなんだ。
君の番だ。
おれは最後でいいから。
おまえ行け!だめだ。
だめか…。
とちゅうで止まるな。
かけぬけろ。
チクショー!がんばって!
(アラミス)あと半分だ!なに?
(アラミス)あと半分!なに!?もういい!先に進め!がんばれ〜!アトスさんもうちょっとですから!がんばれ〜!おっ。
だめだ!一歩も動けねえ!はあ〜だめだ。
(コンスタンス)アラミスさ〜ん!コンスタンス!どうしてここへ?コンスタンスだ。
何しに来たんだ?様子を見てきます。
おい!ちょっと待て!おおお…バカ!来るな!ゆれるじゃねえか!失礼します!ああ〜!やはりそうでしたか。
コンスタンス!ダルタニアン。
ミレディーはどうやら枢機卿のスパイらしい。
やっぱり。
コンスタンスはそのことを知らせに来てくれたんだ。
ありがとうございます。
けっしてあの人を信じてはいけません。
アラミスさんあいつはわざと危険な道をぼくらに教えたんだ。
だれか…助けて!なんであの女が来るのよ!?さあ今のうちよ。
早く橋を落としちゃってちょうだい。
行ってくる。
あ?あっ!てめえ!こんな所までついてきやがったな!待て〜!ウキキ〜ッ!ウキキッ!ウッキッキ〜!タイヘ〜ン!タイヘ〜ン!うん?プランシェが何か言ってる。
(ボナシュー)ほっほっほっほっ…。
見つけたぞ!あなた!やっぱり男といっしょだったか!てめえ!かけ落ちしようったってそうはさせねえぞ。
ご解です。
あっボナシューさん。
てめえもか!二またか〜!おれを入れたら三つまたか〜!そうじゃないんです。
わたしは王妃の命令で…。
ちょっとその話は後でいいですか?プランシェがよんでるんで行ってきます。
失礼します!ああ…。
気持ち悪くなってきた。
ウキッウキッウキ〜ッ!チクショー!もう少しなのに。
ミャ〜ア。
ウキッウキッウキッキ〜!何言ってるかさっぱりわからないよ。
落ち着いてゆっくり。
ウッキウッキウッキッキ!うん。
やっぱりわからないよ。
(ポルトス)おいロシュフォールがいたぞ。
ロシュフォールが!?走ってにげやがった。
やっぱり!あいつらぼくらをロンドンへ行かせない気なんだ。
こっちは?アトスさんは相変わらず。
しょうがねえなぁ。
だぁ〜!寄るな!ゆれるだろう!助けに来てやったんだよ。
ほら手を貸しな。
…無理。
無理だ!無理じゃない!コンスタンス!とにかくおれといっしょに帰るんだ!いやです。
おくさんいやがってるじゃないですか。
あんたは引っこんでろ!あ〜コンスタ〜ンス!だめだ!いっぺんにそんなに乗ったら!失礼します。
ちょ…ちょっと!
(ボナシュー)お〜い待て!コンスタンス早く!バカ!この上であばれるな!
(ボナシュー)コンスタ〜ンス!キャ〜!
(一同)うわ〜!うう…動くんじゃねえぞ!落ち着け!あわてるな!がんばれ!あとひとおしだわ。
ケティ!ミャ〜!ミャ〜オミャ〜ミャミャミャ…。
バカ!来るな。
ミャ〜オミャッ!ミャ〜。
何を…!ミャ〜。
アトスさん!ウッキ〜キ〜ッ!キ〜ッ!おまえあっち行ってろ!あ〜橋が落ちる!にげろ!
(一同)わ〜っ!がんばって!うっ…!もうだいじょうぶです。
こわかった!ちょっ…。
ミャ〜。
ヨカッタネ〜。
ミャッ!ウキッ!ミャ〜ッ!ウッキ〜!おつかれさま。
決めた!おれは二度とつり橋はわたらねえ!ケガはないか?ああ。
おれはだいじょうぶだけどおたくは?あ…。
(ポルトス)気を失ってるみたい。
それにしてもえらいことになったな。
そのようだな。
どういうこと?わたしたちはこっち。
向こうにはダルタニアン。
そして橋はもうない。
ありゃりゃ…。
みんなだいじょうぶですか?あいつにたくすしかねえか。
ほかに手はないな。
(アトス)ダルタニアンよく聞け!はい。
(アトス)おまえは先にロンドンへ行くんだ!先に行ってバッキンガム公に会って首かざりを受け取れ!受け取ったらおれたちを待つことはねえ。
すぐにもどってこい!えっ…できるわけないよ!あまえるな!時間がねえんだよ!ダルタニアン君にはできる!無理です!ぼく一人じゃ何もできない!こんなんにぶつかったときはこう考えるんだ。
アトスならどうするか。
アラミスならどう考えるか。
アトスならどうする。
アラミスならどう考える…。
おれのこともたまには思い出してね!いつもわれわれはそばにいる!君の心の中にだ!わかりました!必ず王妃の首かざりをいただいて帰ってまいります。
よろしくたのんだぞ!コ…コンスタ〜ンス。
コンスタンスはどこだ!?あそこに。
おお〜!コンスタ〜ンス!あなた行ってきま〜す!もどってこ〜い!だいじょうぶ。
おくさんは必ずもどってきます。
行ってきます!急ごう。
はい。
こうしてダルタニアンとコンスタンスは三銃士と別れイギリス行きの船が出るカレーの港へ向かったのでした。
ダルで平気かな?だいじょうぶ。
コンスタンスがいる。
さあ行こうぜ。
結局来た道を逆もどりかよ。
大家さん行きますよ。
ここまで一人で来たんだ。
帰りも平気だろう。
チクショー!おれはあきらめねえぞ!ほっほっほっほっ…。
ボナシュージャンプ!よっこいしょ。
コンスタ〜ンス待ってろ〜!・「勇気を出して振り返ってごらん」・「そこにはきっと君の仲間がいる」・「恥ずかしいことなんかじゃない一人で」・「生きられるほど人は強くはない」・「あの時、ずっとそばにいてくれたね」・「それが君の永遠の友達」・「あの時、最後まで待ってくれた人」・「それが君の永遠の仲間さ」2014/07/25(金) 00:00〜00:20
NHKEテレ1大阪
新・三銃士「危険なつり橋」[字]
アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが一人前の銃士として成長していく物語。その第十六話。
詳細情報
番組内容
アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが三銃士たちと出会い、一人前の銃士として成長していく物語。その第十六話。バッキンガム公に渡した王妃の首飾りを取り戻すため、ロンドンに向かったダルタニアンと三銃士。しかし、道中のつり橋には行く手をはばもうとするロシュフォールとミレディーの姿があった。敵味方が入り乱れ、つり橋の上は大混乱になる。
出演者
【声】池松壮亮,山寺宏一,江原正士,瀬戸カトリーヌ,田中裕二,高木渉,戸田恵子,貫地谷しほり
原作・脚本
【脚色】三谷幸喜
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
趣味/教育 – 幼児・小学生
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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