秩父山地のふもとの寂しい道を走っていくと…
突然広大な駐車場が現れる
そこには車がぎっしり。
奥までいっぱいだ。
それでも次から次へと車が。
観光バスまで乗り込んできた
埼玉にこんな人気スポットありましたっけ?
大勢のお客が吸い込まれていった建物はここ。
一見スーパーのよう
中は大にぎわい
皆さんが熱心に品定めしていたのは…
ウインナーだ。
これがいちばん人気。
大きく牧場産直と書いてある
味付けしたオリジナル商品もいっぱい。
値段はちょっと高めで普通のスーパーの5割増しといったところ
並んでいる商品はすべて自社製。
そうここはハムやウインナーで有名なお肉の店だ
見ているとまさに飛ぶように売れていく
皆さん買ってますね
ハムやウインナーなどの加工食品は…
おほっ!でっかいのが出てきましたよ
店の名物最高級ハムの解体ショー。
1本3万円するハムを見る見るバラしていく
さぁぜひねご覧になって行ってくださいね。
ぜひねお味みて行ってくださいね。
さぁおいしいハムね今からお味ぜひみて行ってください。
はいどうぞ。
ぜひお味みて行ってください。
そんな大きな塊試食させちゃうの?3万円のハムってどんな味なんでしょう?
おいしい。
精肉コーナーもあるがその品揃えはやっぱりひと味違う。
豚のロースの切身は超厚切り
これがきりおとし?でかいね!肩ロースは1本丸ごとスライス。
ここでしか買えない豚肉がいっぱいだ
遠くからわざわざ来ているお客さんも多い
よくこちらには来られるんですか?どちらから今日は?
豚肉でこれだけのお客を集める店の名前は…
正式な名前は…
東京ドーム3個分という広大な敷地には直売所の他にも家族でくつろげる…
子供たちが大喜びで遊びまわる…
豚の口からお湯があふれる…
こちらには本物の豚も。
家族で丸一日楽しめる施設が揃っている
もちろん自慢の豚肉がじかに味わえるレストランも
入り口には行列ができていた
お客さんどれくらい並んでるんですか?
どちらから?
遠くから来て1時間待ち。
そこまでさせるのは…
脂少なめと大めの2種類のロースが楽しめる
小さな子供のいる家族連れや大人数のグループが大挙してやってきて豪快に焼き肉を楽しんでいる。
すごい熱気
お母さんいかがですか?
そしてオーダーが次から次へと入るレストラン不動の人気ナンバーワンがこちら
熱烈リピーターを生む特製トンカツ
一口で頬張りきれない大きさだ
なぜならこんなに分厚く切っちゃうから。
この脂身が甘いと評判。
揚げても肉質がいいから縮まず衣がはがれないのも特徴だ
中は絶妙なピンク色の仕上がり。
確かにうまそう
これを食べに飛行機に乗ってやってくるお客さんもいるんだとか
テーブルの上はトンカツだらけ。
ゴルフの前に立ち寄ったという熟年グループは全員トンカツだ
お父さんお味はどうですか?
こちらのポークステーキも人気メニュー。
細かいサシが入っている肉だから焼けばすごい肉汁が
実はここ養豚農家を出発点にいち早く加工販売と手を広げ成功をおさめた企業
村上龍が注目したポイントは…
年間400万人を呼び込む…
養豚農家から始まったサイボクハム
それもただの養豚ではない
だからおいしい肉作りを根本からできる
牧場の中に自前のエサの工場まで持っている
豚に与える直前に粉砕。
こうすると同じエサでも香りが豊かになるという
出来上がったエサはこんな状態。
いわば作りたてだが味は違うんですかね?
あらっなめちゃった!
作りたてで香りがいいから豚もこの食べっぷり。
こうして作りあげたのが…
牧場から直送された豚肉がまず運ばれる先は売り場の奥のこのドアの向こう
そう加工工場
こんな形でサイボクは生産加工販売を直結させている。
ゴールデンポークが瞬時にスライスされた
自社で生産から加工販売まで一貫して行う最大のメリットはどこにあるのか?
賞味期限は短め。
加工直結で…
その品質は世界の折り紙付き。
ドイツで開催される世界最大の食品コンテストでサイボクはなんと…
この豚のテーマパークで快進撃を成し遂げたのが一見ベテラン販売員のようなこの男
養豚農家の2代目に生まれた笹は豚に愛情を注ぎその人生を豚にかけてきた
売り場でも熱が入る
えっ!ダジャレ?
命名は全部笹
超熱血!豚肉だけで埼玉の田舎までお客を呼び込み…
遠くても来たくなる。
今夜は…
うまい!さぁ今日は代表的なウインナーとハムを持ってきていただきました。
説明していただいてよろしいでしょうか?30年以上のロングセラー…。
そうです。
いただきます。
きれいですね。
はい。
これすごいよ…すごい。
すごい?毎日でも飽きないですね。
うん!どう?うんおいしいです…。
あっでもなんか先ほどVTRでお客さまおっしゃってましたけどしつこくなくてあっさりしているってどういうことだろうって思ってましたけどわかります。
この脂が嫌な感じじゃないからいくらでも食べられる感じが…。
でも後味が大事ってことはほんとにやわらかい味で最後にわぁおいしいな幸せだなってものが口の中に広がるんですよ。
こんなおいしいの食べたことない…。
ほんとに本心から…。
幸せでしょ?すごい幸せです。
じゃあ仕切りなおすか。
はいちょっとここで仕切りなおさせてください。
おいしかった…。
おいしいでしょ。
もうちょっと…すみません。
素直な味。
いやこれね…。
取られちゃう前に…。
違うでしょ。
よっぽどおいしかったみたい
ごちそうさまでした…。
僕思うんですけど結局僕が小さいころはなんか豚肉は安くて牛肉は高いみたいなイメージがあって…みんな牛肉信奉みたいなのがあって憧れてたような気がするんですよ。
やっとこの10年とか15年で豚肉のおいしさに気づき始めたような気がするんですけどどうですかね?あ〜そうですね。
それで立ち上げたんです。
そして金メダルをサイボクハムが連続で獲得されているということですけど日本の他のメーカーも挑戦してはいる…。
プロの人が言ったんだってサイボクハムはなんでそんなにうまいんだ?って。
種豚がいいと。
いい種豚からいい豚をとってその豚にいいエサと水を与えればおいしくなるんだと。
いいエサとはって書いてあったんですけど「炊きたてのご飯のような」って書いてある。
いいエサとは。
いいエサとは豚にとって。
豚がね。
そうです。
そうか。
飼料工場というか作っているところと養豚場が離れていたりするとそうならざるをえないですもんね。
そうですそうです。
炊きたてのご飯みたいなのを食べちゃってるんですね。
大震災がありましたよね。
おいしいものを食べちゃったからですか。
そうですね。
炊きたてのご飯のような…。
作りたてのエサなんでしょうね。
サイボクのうまさの秘密はまだまだ!人里離れた山深くに潜入すれば…。
なんだ!?豚のしろちゃんがあわわ…!?
笹には毎朝必ず訪れる場所がある
サイボクハムの創業者笹の父龍雄。
その原点にあったのは過酷な…
龍雄は第2次大戦で軍馬の世話をする獣医としてフィリピンへ
そこで多くの戦友が餓死するのを目の当たりに…。
龍雄は誓う
そして戦後すぐの1946年豚の品種改良を行う牧場を開く。
これがサイボクの出発点だ
当時の養豚は農家の副業で体系化された知識などない時代
そこで龍雄は養豚に打ち込みながら現場で得た知識をこんなノートに記録した
そこには養豚に必要なありとあらゆる知識が。
それを『養豚大成』という本にまとめあげた
これが日本中で読まれた
そのなかの1人が埼玉川越に。
巨大な豚とともに現れたのは…
先代の時代の50年以上前から『養豚大成』を使ってきたという
養豚に希望の光を照らした龍雄は近代養豚の父とまで呼ばれた
龍雄は知識だけでなく貴重な宝物も残している。
それは山梨県内の山奥の秘密の場所で守られている
到着早々疫病対策ということで…
取材車まるごと消毒。
カメラが入るのはこれが初めてだ
そして現れたのは…。
でかっ!
龍雄が海外から買いつけてきた日本にはいなかった原種豚の子孫だ。
違う原種豚も
すごい迫力だが超希少品種だ。
更にもう1頭
サイボクはこうした原種豚を持っているから最高品質の豚を作れる
龍雄は原種豚を掛け合わせて子豚を作ると日本中に広めた。
『養豚大成』と並ぶ大きな功績だ
牧場の一角にはこんな場所も
マイナス196℃で保管されていたのは…
こうして遺伝子を守っているという。
でも何のため?
実際4年前にも宮崎県で牛や豚の伝染病口蹄疫が発生。
22万頭もの豚が殺処分となった
父龍雄は養豚一徹。
それを豚のテーマパークに変えたのは笹だ。
しかし今に至るにはいくつもの困難そして挑戦があった。
例えばこの燻製機
当時から言うと…。
サイボクハム創業者は養豚一徹。
2代目笹はそれを年間400万人が集まるテーマパークに変えた
敷地内には豚への思い入れを感じさせる仕掛けやネーミングがいっぱい詰まっている
ほらホッとんドックでしょう。
ホットドックじゃないんですようち。
社長ダジャレ好きですね
笹が大改革に乗り出したきっかけは…
笹は父龍雄に提案する
この提案に近代養豚の父と呼ばれた龍雄が怒った
目の前で企画書を破り捨てた。
これがなんと8回も繰り返された
しかし笹も諦めない。
辞表をたたきつけ…
1年間加工や販売を現場で学び会社に戻った
そこは養豚所の脇の…
当時から通っている常連客を見つけた
粗末な小屋にはなかなかお客が来なかったが…
その後わずか3年で店の規模をおよそ10倍まで拡大
その売り上げは工場を作った79年から飛躍的にアップ
近代養豚の礎を築いた父と生き残りの道を切り開いた息子。
親子で続けた長い挑戦の末に今のサイボクはある
ここに貴重な本なんでちょっと大事に取り上げますが。
もうね古くなってますけどね。
『養豚大成』っていう本があってですねこの本はたぶん日本唯一の養豚学ともいえる本でですねしかも学者が書いたものではなく実学のお父さまが書かれた本でそれも養豚やりながら書かれたわけですもんね。
そんな…お父さんがなんでそもそも種豚をつくろうと思ったかというとですね龍雄さんは戦争のときに司令部にいらしてですね戦争末期ではたいへんな飢えを体験したんですよ。
太平洋戦争っていうのは南方戦線では戦死者って呼ばれてる人の7割から8割が餓死者だって言われるくらい非常に悲惨な状況だったんですけどそれをサバイバルして帰ってこられた龍雄さんがですね生きるか死ぬかっていうところで決心されたんですもんね。
でそういう偉いっていうか立派なお父さんがですね直売やりたいって言ったら反対されたのはなぜですかね?本当は継ぐんですよこれを僕は学生卒業してすぐ…。
1次産業でもなかなか難しいという方たくさんいらっしゃると思うんですけど6次産業っていうのはやはり皆さんなかなか成功しないっていうのは難しいことなんですかね?いや一番難しいでしょうね。
そこがね。
かわいい子豚ちゃんたちはただいまおっぱいタイム。
このあとは日本の養豚の明るい未来を信じるサイボクの養豚女子が登場!
今日本の養豚業界は厳しい現実に直面している
海外産の安い豚肉の輸入量が増え続けかつては100%だった自給率は減少の一途。
今や消費量の半分近くを輸入している
実は日本はすでに…
更にTPP交渉では豚肉が日米間の大きなテーマの一つとなり市場開放を強く迫られている
そんな現状を生き抜くには若い世代の力が必要と笹は考える
豚の子育てにあたる八巻は入社8年目。
酪農の大学を卒業しサイボクに入った。
どんな思いで働いているのか?
豚が大好きで愛すればおいしくなると信じている八巻。
これからの養豚の担い手の一人だ
実家は長野で養豚業を営んでいるという…
現在牧場に住み込んで1年間の修業中。
サイボクで何を学んだのか?
それぞれレベルアップしてほしい。
そんな思いから笹は社員たちにさまざまなチャレンジの場も与えている。
加工場の隅では…
ウインナーの中に入れる野菜はカボチャだ。
久野は入社以来16年間ウインナーの製造に取り組んできたが今回…
試作品のプレゼンもこれが初めて
失礼します。
失礼します。
笹はどんな評価を下すのか?
まだ時間があるから。
はいわかりました。
ありがとうございます。
一人ひとりが試行錯誤を繰り返しサイボクを強くする。
そして日本の養豚を生き残らせる
笹さんは例えばTPPをめぐる日米協議で関税撤廃の例外とするようにというような論議がありますよね。
それはどうお考えですか?あと生産者とか行政の問題はそういうことだと思うんですが消費者に関して何か笹さんどうあるべきというかですね消費者にもちょっと責任があるっていうか…。
ような気がするんですが。
いや責任というか…。
基準がどうとかじゃありません。
まったくそのとおりなんですけど消費者についてお聞きしたのは『カンブリア宮殿』に出る飲食業の方がですねおっしゃってたんですけど考えてみてくださいと。
確かにうちはちょっと高いです…。
でも今290円で定食が出せる。
290円の定食に安全とか安心を求められますかっていうふうにおっしゃったんですけど僕はそれは正しいなと思うんですよね。
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2014/07/24(木) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【“豚のテーマパーク”で400万人集客!養豚の開拓者が挑む!】[字]
“豚づくし”で年間400万人の客を呼び、田舎の養豚場を“豚のテーマパーク”に生まれ変わらせた!“ブタに人生を賭けた男”が挑むユニークな食ビジネスとは?
詳細情報
番組内容
埼玉県日高市に、年間400万人もの客が訪れる“豚のテーマパーク”のような牧場がある。「埼玉種畜牧場」、サイボクハムだ。東京ドーム約3個分の広大な敷地に、レストランやミートショップ、カフェテリア、自社製パン工場、ハム・ソーセージ製造工場などがある。サイボクは豚肉の品種改良を自社で手がけ、“とびきりうまい豚肉”を作り続けている。
番組内容つづき
その原点には、“近代養豚の父”と呼ばれ、養豚業の発展に寄与した創業者の存在がある。だが、田舎の養豚場に過ぎなかったサイボクを大人気スポットに変えたのは、現社長の笹崎静雄だ。「養豚業のままでは未来はない」と、“豚づくし”で客を呼ぶ仕掛けをつくった。“ブタに人生を賭けた男”笹崎のユニーク経営に迫る!
出演者
【ゲスト】埼玉種畜牧場(サイボクハム)社長 笹崎静雄
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
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【公式Twitter】
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