(新番組)若者たち2014 #01 2014.07.09

(旭)理屈じゃねえんだよ!
(旭)要するに婚姻届出す前にがきつくっちゃったってことだろ?だったらできちゃった婚でいいじゃねえかよ。
それを何だよ?おめでた婚って。
うん?子供を授かったからおめでとうってか?そんな理屈がなまかり通ると思ってんのか?だいたいよ親御さんの気持ちにでもなってみなさいよ。
手塩にかけて育てた大事な娘がよ結婚前に男と避妊もせずにがんがんがんがんやってますってご近所さんに吹聴してるようなもんじゃねえか。
(旭)男も女も節操がなさ過ぎんだよ。
冗談はなそのちょうネクタイだけにしてくれよな?軽部さんよ。
(旦)朝から芸能ニュースでこれだけ怒れる人も珍しいね。
(ひかり)軽部さん何げにディスられてるしね。
(旦)っていうかアサ兄の方がよっぽど理屈っぽいけどね。
黙れ童貞が!
(陽)俺もでき婚には反対だね。
じいさんたちがよく「古き良き日本」とか言うだろ?それを俺たちは「時代が違うんだからしょうがない」と一蹴する。
でもそれは違う。
じいさんたちが今の時代に抱く違和感。
それはモラルの低下なんだよ。
例えば事実婚なんていうのもだよ。
(旭)事実婚!?ああ。
気に入らないね。
あのね。
結婚っていうのはさ婚姻届に2人の名前を書いてはんこを押してそれを役所に持ってって…。
(陽)アサ兄!
(旭)何だよ?お前はよ。
(陽)いや。
つまり俺が言いたいのは昔の風習も悪くないってことなんだよ。
例えば見合いだ。
昔はお見合い結婚がポピュラーだった。
けど離婚率は今と比べると…。
(旭)なるほど!
(陽)格段に低くなってんだよ。
(旭)言われてみりゃそのとおりだ。
見合い最高じゃねえかよ!
(陽)でしょ?
(旭)なあ?ひかり。
(ひかり)そうかな?
(旭)うん。
そうだよ。
そうだよな?
(陽)そうだよ。
いやさ。
あのう。
実はよすんごいタイムリーな話なんだけどさ。
あのう。
たまたまバーバーイイダのおばちゃんにお前の話をしたんだよ。
ほら。
お前が勤めてる病院の。
あれだよあれ。
えー。
YMCA。
NICU。
(旭)あっ。
そうそうそうそう。
そこで看護師やってて出会いがないって話をしたらさおばちゃんいい相手がいるって言うじゃねえかよ。
いや。
俺は断ったんだよ?断ったんだけどよおばちゃんがどうしてもって言うから。
じゃあまあ写真だけでも預かってなんてな。
(ひかり)いいよ別に。
お見合いしても。
(旭)えっ?
(ひかり)相手がベネディクト・カンバーバッチならね。
(旭)似てるか?
(ひかり)知らないだろ?なあ?知らないだろ?
(旭)言われてみれば何か。
ねえ?見えなくもないかな?
(ひかり)何なの?この茶番!
(旭)何がだよ?なあ?陽。
(陽)うん。
そ…。
(ひかり)陽。
陽。
(ひかり)陽?
(陽)俺ギブアップ。
(旭)はあ?
(陽)ごめんなさい。
姉さんをお見合いさせるために一肌脱ぎました。
(旭)お前。
(陽)芸能ネタででき婚をいじってから見合いを勧めるって流れだったんだけど役者が大根だもんどうしようもねえや。
お前のシナリオが悪いんだろうが!
(陽)そういうことは台本どおりにやってから言えよ。
(旭)うるさいよ!お前。
だいたいよこんな薄っぺらい話でよくもまあ劇団旗揚げしようなんて考えるな。
せっかくもらった内定蹴ってまで。
大学留年してまで!
(陽)またその話か。
「生か死かそれが疑問だ。
どちらが男らしい生き方か」『ハムレット』だよ。
ねえ?
(旦・ひかり)ねえ?
(陽)長い人生のたかが数年じゃないか。
イデオロギーなんて言葉さえ死語になりつつある思想なき時代に夢を追い求めて何が悪いっつうんだよ?ねえ?
(旦・ひかり)ねえ?
(陽)学費は払ってんだから文句ねえはずだぞ?
(旭)そういう問題じゃねえんだよ!
(陽)そういう問題なんだよ。
(旭)知ってんだぞ?お前。
4月から食費入れてねえだろ?
(陽)んだよもう。
旦の家庭教師代と相殺してもらってんだよ。
なあ?
(旦)うん。
(旭)だったらその1万円は誰が賄うんだ?旦か?高校中退の上に童貞のこいつに払わせんのか?
(旦)童貞は余計だろ!
(旭)童貞じゃねえかお前。
(旦)童貞じゃねえよ!
(旭)じゃあおっぱい見たことあんのか?お前。
(旦)あるよ。
(旭)左と右どっちが大きいですか?
(ひかり)うるさいなぁ!はい!陽の分!
(陽)おっ。
さすが姉ちゃん。
どっかのケチでセコい男とは違いますね。
(旭)誰がケチでセコい男だ。
俺は金の話をしてるんじゃねえんだよ。
(ひかり)してるじゃない。
もういいでしょ。
陽だって旦が大検合格するために協力してくれてんだから。
(旦)だから大検じゃなくて高卒認定。
(ひかり)あっそっか。
(旭)「あっそっか」じゃねえよ。
おい。
ひかり!話がそれちまったけどな。
お前相手がいないんだったら見合いしろ。
いいな?いいの?私が結婚してこのうち出ても。
(旭)いいに決まってんだろ。
(ひかり)生活費は?どうすんの?そういうのはお前。
お前が心配することじゃねえんだよ。
(陽)家族相手に意地張るなよ。
(旭)ああ?
(陽)だってそうだろ?旦は除外するにしてもいい大人が揃っていまだに実家暮らしだなんて理由がなきゃあり得ねえんだよ。
俺たちにとってそれは金だよ。
(陽)アサ兄の安月給だって例の返済でほとんど持ってかれてんじゃねえかよ。
(旦)えっ?何?例の返済って。
(旭)お前は知らなくていい。
(旦)またがき扱いかよ?
(旭)ああ!金のことは俺が何とかする!大声で言っても不可能が可能になるわけじゃない。
親父が死んでから誰がお前たちを養ってきたと思ってんだ!
(陽)出たいつもの。
いつも出さなきゃ分かんねえから出すんだろ!15のときから俺がどれだけ苦労してきたことか。
親父が死んでお前ら食わすために高校中退して道路会社でただひたすら地道に働いて。
ひかりが看護学校…。
(陽)ひかりが看護学校を卒業できたのも陽が大学に入れたのも俺がそうやって汗水垂らしてひたすら働いてきたからじゃねえのかい?井の頭…。
(旦)井の頭通りと五日市街道の交差点あるよな?あそこの舗装工事したのはこの俺だ!言ってみればこの国の礎を築いてんだよ。
(旭)俺が…。
(ひかり)俺が道を切り開くことでお前たちは迷わず前へ進めるんじゃねえか。
それを…。
なあ?何だよ?あっしがよ一生懸命よ。
(旭)くそ。
うおりゃー。
うおおー。
フライングクロスチョップ。
(陽)痛い。
痛え。
(旭)からのSTF。
(ひかり)やるなら外でやってよ。
(陽)痛い痛い痛い。
ギブギブギブ。
(旭)お前ら何も分かってねえ。
(陽)何がだよ?
(旭)俺の苦労が何も分かってねえ。
(旦)やめろって。
(旭)はい。
立て。
(旦)痛い痛い痛い痛い…。
(旭)ほら。
いくぞ?はい。
ドロップキック。
(旦)あ痛っ!
(旭)おりゃ!ほら立て。
はーい。
はい。
(旦)痛い痛い痛い痛い…。
(旭)はっ!
(旦)ギブギブ…。
痛い!?能書きばっか垂れやがってよ。
俺に勝ってから言え!
(旭)あ痛っ。
あ痛っ。
(ひかり)今日夜勤だから夕方まで静かにしてね。
(旭)おい。
見合いは?
(ひかり)しない。
お前いつまで独身でいるつもりなんだよ?
(ひかり)関係ないでしょ?
(旭)関係あるから言ってんだろ!
(旭)なあ?親父。
おふくろ。
(旭)痛っ。
付き合ってる人がいるの。
だからもう放っておいて。
(旭)いや。
誰だよ?それ。
おい。
俺は聞いてねえぞ。
おい!おい!ちょっと。
(ひかり)いいでしょ。
放して。
(旭)お前だったら紹介しろよ。
その人をここに連れて…。
(ひかり)放して!
(旭)ひかり。
ひかり!ひか…。
その人。
なあ?
(陽・旦)あっ。
ヤベッ。
遅刻だ!あっ。
COUNTDOWNHYPERやってる。
ああ。
あっ。
ああああああ。
(旭)おはようございます!おはようっす。
・「君の行く道は」っと。
(女性)おはよう!
(旭)おはよう!
(女性)また遅刻?
(旭)またって何よ?またって。
(女性)気を付けて。
(旭)はい。
・「果てしなく遠い」・「だのになぜ」ほらほら。
どけどけ。
(陽)おうおうおう。
(旭)走れ。
バカ野郎。
・「歯をくいしばり」
(陽・旦)・「歯をくいしばり」
(陽)食いしばれ。
(旦)食いしばってるよ。
陽兄。
来てるよ。
(陽)お前ちょっと止めてもらえ。
(旦)止めらんねえよ。
(旭)・「君は行くのか」
(旭)・「そんなにしてまで」よっしゃ!・
(佐渡)おう!飯だ!飯だ飯だ。
飯。
おい。
旭。
(佐渡)お前うち来て何年になるんだよ?
(旭)15年ですかね。
(佐渡)そろそろ施工管理の資格取ったらどうだ?
(旭)えっ?
(佐渡)親父さんみたいに現場監督になりたいだろ?
(旭)でも専門や大学出てないと難しいんすよね?
(佐渡)まあ確かに中卒じゃ厳しいか。
ハハハ。
フフッ。
ういっす。
(梓)いらっしゃいませ。
日替わり。
(梓)はい。
(佐渡)あっ。
俺も。
(梓)かしこまりました。
日替わり2つ。
(店員)はい。
(佐渡)あの子とやったの?
(旭)えっ?
(佐渡)西島に聞いたよ。
総菜屋の娘と付き合ってるって。
(旭)違いますよ。
何で俺が梓なんかと。
(佐渡)名前言ってんじゃねえか。
(旭)あっ。
(佐渡)だいたい同じ弁当の分量じゃねえだろこれ。
(旭)たまたまじゃないっすかね。
はい。
(佐渡)俺もあの子狙ってたんだけどな。
(旭)社長!奥さんいるじゃないっすか。
(佐渡)なあ?どうやって口説いたんだよ?別に。
まあ趣味が同じで盛り上がって。
(佐渡)何だよ?趣味って。
(旭)いや。
だから。
(旭)ワンツース…。
(梓)ツー。
ス…。
(旭)ああー。
こいつホント。
2.8だよ。
粘るなぁ。
あれで決まらねえんだもんな。
(梓)詰めが甘いんだよ。
あと一歩だったのに。
(旭)なあ。
(旭)うーわ。
きた!ほら。
もっといけ。
ほら。
おい。
ギブ?ギブ?ギブ?落ちる落ちる。
ギブギブ。
ギブ?ギブ?ギブ?もっと締めろ。
もっと締めろもっと締めろ。
いい。
ああー!
(旭)いやぁ。
今日も熱かったなぁ。
(梓)叫び過ぎて喉かれそう。
(旭)俺もさ一度でいいからよリングに立って熱い声援をバックに闘ってみてえなぁ。
(梓)このおなかで?
(旭)うるさいよ。
・「君の行く道は」・「果てしなく遠い」
(梓)それ聞いたことある。
(旭)うん。
昔の歌だよ。
親父がよく歌っててさ。
まあ1番しか知らないから2番目以降は適当なんだけどね。
(梓)フフッ。
駄目じゃん。
(旭)ああ。
でもさこの曲聴くとさ何か踏ん張れるんだよな。
親父とつながってる気がしてさ。
(梓)だったらなおさら2番目以降も覚えないと。
だな。
(アナウンス)本日はご来園ありがとうございました。
(旭)はい。
(梓)ありがと。
(旭)よいしょ。
(梓)あのさぁ。
(旭)うん。
(梓)実はね。
(旭)うん。
ああー。
(梓)できちゃったの。
(旭)うん?何が?
(梓)赤ちゃん。
(旭)赤ちゃん?妊娠3カ月だって。
びっくりだよね?
(・『蛍の光』のBGM)どうしよっか?
(旭)フッ。
いや。
いや。
どうしようって言われても。
あのう。
(・『蛍の光』のBGM)だよね。
(・『蛍の光』のBGM)今すぐにじゃなくていいから。
(・『蛍の光』のBGM)帰ろっか。
(・『蛍の光』のBGM)
(旭)うん?
(梓)帰るね。
(・『蛍の光』のBGM)
(・『蛍の光』のBGM)
(内海)先ほど呼吸器設定を変更しました。
呼吸回数を20から18回に。
(看護師)はい。
(内海)PIPを24から22です。
(看護師)はい。
分かりました。
(内海)お願いします。
(看護師)はい。
(内海)他も注意深く見ててください。
(看護師)はい。
(内海)はい。
(ひかり)お疲れさまです。
(内海)新城先生。
あっ。
新城先生。
橋本翔君の件です。
あんな最小限の治療法でいいんですか?他に手はないか僕なりにまとめてみました。
(新城)内海君だっけ?君はあの子をどうしたいんだ?
(内海)どうって。
そりゃ1日でも長く生かしてあげたいです。
(新城)あの子の命は持って10日だ。
こんな治療は机上の空論にすぎない。
逆に寿命を縮めたらどうする?
(内海)それは…。
(新城)君のエゴで患者を死なせるわけにはいかないんだよ。
新城さん。
(新城)妹のシフトは俺じゃどうにもならないよ。
夜勤が続く日は誰にだってある。
(旭)あっ。
ひかりのことじゃないよ。
あの。
俺のこと。
(新城)だったらなおさらお門違いだよ。
(旭)まああの。
あの。
お茶でも入れるからさ。
あの。
話だけでも聞いてよ。
うん。
(新城)あしたも早いんだよ。
できればお湯が沸く前に帰ってほしいんだけど。
(旭)あっ。
あの。
あの。
できちゃった。
(新城)そんなに早く沸かないだろ。
(旭)いや。
違うよ!できちゃったんだよ子供が!チルドレンが!
(新城)双子か?三つ子か?
(旭)えっ?ああ。
あっ。
チャイルドか。
ちょっと。
って冗談にしないでよ。
ねえ?どうしよう?
(新城)嫌ならおろせばいい。
(旭)そんなことできるかよ!?
(新城)なら産めばいい。
ねえ!ちょっと。
真面目に聞いてよ。
ねえ?産んだら結婚するってことなんだよ?昨日まで結婚のけの字も意識しなかったのに。
あっ!あっ!ちょっ駄目だ!駄目だ駄目だ。
だって俺。
けさ俺きょうだいに。
あの。
でき婚なんてあり得ないって言っちゃったんだもん。
ああ。
ねえ?どうしよう?どうしよう?こんなことさ相談できるの新城さんしかいないんだよ。
ねえ?
(新城)ハァー。
相手のことはどう思ってんだよ?どうって?
(新城)大事なのはお前がその子と結婚したいかどうかだろ?妊娠どうのこうの前に彼女への気持ちが大事なんじゃないのか?うん。
まあそりゃそうだけど。
(新城)どんな子なんだよ?あ…明るくて。
(新城)明るくて。
元気で。
(新城)元気で。
あっ。
笑顔がかわいくて。
(新城)俺が聞いてんのは見た目の話じゃない。
親は健在か?きょうだいは?どこに住んでる?どんな環境で育った?お前。
お前いったい誰と結婚すんだよ?
(旭)あの子。
あの子。
(陽)うん?恋人の身辺調査なんかしてどうすんだよ?親父が女はこうシンパシーが大事だっつってたぞ。
こうやってシンパシーが。
(旭)新橋?
(陽)新橋じゃないよ。
シンパシー。
共感とか共鳴って意味だよ。
まあこう顔を突き合わせただけで言葉を交わさなくても分かり合えるっていう関係のことだよ。
(旭)そんな関係な情報社会の21世紀じゃ奇跡だよ。
(陽)はあー。
ロマンがないね。
はい。
ギャラ。
(旭)はあ?
(陽)当たり前でしょ。
こんなこと金もらわないでできますか?バカバカ。
ほら。
早くしろ早く。
(旭)ホントにお前はなぁ。
(陽)早くしろ。
何だよ?これ。
1,000円でそんな尾行なんてことできるわけないだろうよ!
(旭)分かったよ。
守銭奴が。
この野郎。
だから1,000円2,000円の話じゃなくてさ。
もうちょっとちゃんとしたお金をくれよ。
こんなもんじゃできねえ…。
(旭)今日だけだぞお前。
持ってけ泥棒が。
(陽)もういいよ。
邪魔だよ!邪魔くさいなぁ。
(旭)お前。
(陽)見つかるぞ。
見つかるぞ。
ほら。
早く行け。
早く行ってよ。
(講師)二次関数。
3の2乗とマイナス3の2乗って幾つ?
(一同)9。
(講師)9。
はい。
あとは君たちが大嫌いな絶対値っていうもののグラフを書いてあげてもこんな感じのグラフになります。
(講師)3の絶対値とマイナス3の絶対値は幾つ?
(一同)3。
(講師)3だよね。
はい。
これらは全てY軸対称になります。
さあそれでは今からコサイン…。
(旦)10円足んねえじゃん。
(落下音)
(旦)あっ。
(香澄)500ミリリットルって誰が決めたんだろうね?いっつも飲みきれなくて微妙に残るんだよね。
(旦)あっ。
あっ。
(香澄)あげる。
(旦)あっ。
どうも。
(香澄)その代わり名前教えて。
佐藤旦。
(香澄)永原香澄。
今度カラオケ行こっか。

(梓)お疲れさまでした。
(陽)ちょっと。

(ベルの音)
(陽)おい。
ちっと。
どけ。
バカ。
邪魔だ。
おい。
危ない。

(シャッター音)
(ひかり)お兄ちゃんがお見合いさせたがっててさ。
付き合ってる人がいるって言ったら。
(ひかり)うちに連れてこいって。
(ひかり)ごめん。
面白くないよね。
(ひかり)そろそろ行くね。
(旦)痛い痛い痛い!?
(旭)おら!俺のワックス勝手に使いやがって。
色気づいてんじゃねえぞお前。
(旦)ついてねえ。
(ひかり)予備校で好きな子でもできたか?
(旭)できたか?
(旦)髪触んなよ。

(戸の開く音)
(陽)ただいま。

(ひかり)おかえり。
(旭)おっ。
遅かったな。
お前何だよ?飲んでんのか?
(陽)まあね。
(旭)おい。
ちゃんと調べてくれたのか?
(陽)ああ。
おかげで色々分かったよ。
フフフ。
澤辺梓25歳。
(旭)お前。
お前。
(陽)1988年12月。
痛っ。
13日生まれ。
(旭)バカ!
(旦)誰それ?
(陽)アサ兄の結婚相手だよ。
(旦)嘘!?
(ひかり)えっ?私と同じ年じゃん。
(旭)まだ決まったわけじゃねえよ。
(陽)はい。
聞いて聞いて。
はい。
昼は総菜屋に勤務。
無遅刻無欠勤の皆勤賞。
常連客の話では笑顔がカワイイ看板娘だそうだよ。
(はやす声)
(旭)うるせえ。
バカ!
(陽)でも笑顔の裏に隠されていたのは…。
「ああ!?」病気で寝たきりの父親を母と2人で介護しながら貧しい生活を送る悲劇のヒロインであった。
(旭)おい。
おいおい。
お前それ。
それも常連客から聞いたのか?いや。
本人から聞いた。
(旭)えっ!?もちろん身元は隠してね。
兄貴のことも言ってたよ。
優しくて家族思い。
けど自分のことは後回しにするのが玉にきずだってさ。
おなかの子のためにも早くプロポーズしてやれよ。
うん?おなかの子?
(陽)彼女妊娠3カ月なんだろ?
(旦)それって。
(ひかり)できちゃった婚?
(陽)おめでとう。
いや。
めでたくないんだっけ?あっそうだよ。
親からしたら大事な娘が男と避妊もせずに結婚前にがんがんやってますってご近所さんに吹聴しているようなもんだからね。
(陽)あと何だっけ?男も女も節操がない。
ハハッ。
ホントそのとおりだったよ。
いや。
いやそれはよ…。
(陽)散々否定しておいてみっともねえ。
(旦)アサ兄。
ホントなのか?結婚するの?
(陽)はい。
必要経費。
彼女との飲み代。
(旭)えっ!?んっ!?お前10万って。
何でお前キャバクラ行ってんだよ?おい。
(陽)彼女総菜屋が終わった後そこで働いてんだよ。
ほら。
まりあちゃん。
(旭)はあ?
(陽)ハハハ。
でき婚の相手がキャバ嬢とはな。
ハハハ。
傑作だよ。
おめでとうございます。
ふざけんなよお前。
彼女がこんなところで働くわけねえだろうが。
(陽)じゃあ自分の目で確かめてこいよおら。
まだ働いてるからさ。
(ひかり)近いよこれ。

(話し声)
(旦)あのとき兄貴は1,000円しかなかったから店に入らなかったって言ってたけどそうじゃない。
おじけづいたんだよ。
だってさ。
だってさもうあれから1週間だよ。
兄貴全然連絡しないでさ。
(香澄)何かずるいね。
相手は妊娠してるんでしょ?携帯貸して。
(旦)えっ?
(香澄)旦君がお兄さんの立場ならどうする?
(シャッター音)
(旦)はい?
(香澄)驚いた。
(シャッター音)
(香澄)ここいいね。
(旦)カラオケだよね?
(香澄)ここにもあるよ。
(旦)いや。
でもここ…。
(クラクション)
(旦)えっ?えっ?いらっしゃいませ。
(陽)辞めるって。
どういうことよ?
(斉藤)公演は1カ月後なんだぞ。
考え直してくれよ。
(沙紀)ごめんなさい。
せっかく主演を任せてくれたのに。
(陽)俺に内緒で就職したと思ったら。
君にとって芝居はその程度のものだったのか?命懸けてたんじゃないのか?このまま逃げてそれでいいのか?
(沙紀)もう疲れたの。
芝居はしたい。
したいけどもう疲れたの。
(陽)それで就職かよ?会社に入って自分を殺してつまらない男と結婚してマイホームを買って…。
(沙紀)もうやめて。
それの何がいけない?自分の志す道と違うからって私の生き方まで否定しないでよ。
(沙紀)あなたはそうやって人を追い詰めて追い詰めて自分の理想を押し付ける。
俺がいつ理想を押し付けた?
(沙紀)出会ってからずっとよ。
(沙紀)私は役者としても恋人としてもあなたの追い求める理想に押しつぶされそうだった。
私だけじゃない。
他のみんなだってそう。
あなたの独善的な理想におびえていた。
分かった。
もういい。
(陽)これ昨日できたんだ。
餞別に受け取ってよ。
10年後君がこれを見てどう思うのか?私はあなたほど強くない。
でもこれだけは言える。
10年後これを見ても絶対に後悔はしない。
さようなら。
大好きだったよ…。

(シャッター音)
(内海)あれ?翔君の?いいじゃん。
きっと両親も喜ぶよ。
やっぱり子供にはかなわないのかな?
(シャッター音)
(看守)もう来るなよ。
(暁)へい。
(暁)おおー!あーっ!ああーっ!
(多香子)佐藤暁さん?
(多香子)あなたが母を殺したんでしょ?
(旭)ああー。
ホント疲れた。

(佐渡)旭。
(旭)はい。
(佐渡)客だ。
(旭)すいません。
お借りします。
(男性)ああ。
(梓)何でお店に来なくなったの?
(旭)いや。
弁当持参にしたから。
節約だよ。
(梓)じゃあ携帯に出ないのは?
(旭)それは…。
(梓)産んでほしくないならそう言えばいいじゃん。
逃げるなんてひきょうだよ。
(旭)そっちが悪いんだろ。
知ってんだよ。
キャバクラで働いてんだろ?言っとくけどな俺が怒ってんのはキャバクラで働いてることじゃない。
それを黙ってたことだよ。
だってそうだろ?俺たちは結婚するかもしれなかったんだぞ。
それでお前秘密があったらさ不信に思うのは当然だろ。
じゃあ何?キャバクラのこと隠してたから不信感を持ったっていうの?
(旭)そうだよ!じゃあどうやって私がキャバやってること知ったの?
(旭)それは。
(梓)私のことつけたんでしょ?それって初めっから私のこと怪しんでたってことじゃないの?
(旭)問題をすり替えるな。
(梓)すり替えてんのはそっちでしょ!私は「おなかの子をどうするか?」って聞いてるの。
それをあなたが私の仕事についてうじうじ言ってんじゃない。
うじうじってお前そういう言い方ねえだろ。
私だって好きでキャバ嬢やってるわけじゃない。
でもしょうがないでしょ。
家に借金があるんだから。
お父さんが倒れる前に借りたお金。
ヘルパーのお母さんと私のパート代じゃとうてい返せないお金。
私だって正直に話したかった。
別に隠したくて隠してるわけじゃない。
(旭)いやでも。
でもその話は違うだろ。
だったらさ借金の話も踏まえて全部俺に打ち明けるべきだったんじゃねえのか?全部話したら結婚してくれた?しないでしょ?
(梓)私はあなたと結婚したかった。
あなたは家族を愛してる。
お金の価値を知ってる。
「お金が無くても幸せな家族だ」なんて口が裂けても言わないでしょ。
ううん。
単純にあなたのことが好きだった。
この人しかいないと思った。
だから…。
もちろん私だって悪いとこいっぱいあるよ。
キャバクラのことも借金のことも黙ってたんだから。
妊娠できない体質だなんて嘘ついたのも…。
えっ?えっ!?ちょっと待って。
お前。
えっ?今何て言った?妊娠できない体質っていうのは嘘?あっ。
(旭)「あっ」じゃねえよ。
そうだよな。
言ったもんな?俺に。
「私妊娠できない体だから避妊しなくていいよ」って。
ああそうかそうか。
俺はまんまとだまされたってわけか。
こうでもしないと結婚してくれなかったでしょ?いつもきょうだいのことしか考えてないし。
私たち2人ともお金も無いし。
だからってよついていい嘘じゃねえだろ。
妊娠ってことはさ人一人誕生するってことなんだぞ。
ああー。
もう俺何にも信じらんねえ。
親父さんの借金の話も俺への気持ちもホントに妊娠してるかどうかだって…。
それは全部ホントだって。
(旭)だとしてもよキャバクラで働いてたんだよ。
だったら他の男とも出会ってんだろ。
俺の子かどうかなんて分かんねえじゃねえか。
ホントに俺の子だっていうんだったらなDNA鑑定でもして…。
うっ!?
(梓)最低。
(旭)痛っ。

(ドアの開く音)
(香澄)あっ。
起きた?
(旦)ここどこ?
(香澄)覚えてないの?
(香澄)変装してラブホ入って…。
(香澄)ビール飲んでテキーラ飲んで…。
(香澄)カラオケ歌って盛り上がって…。
(香澄)私を脱がせて…。
(香澄)エッチした。
(旦)えっ!?いや。
途中まで何となく覚えてたけど。
俺したの?君と。
(旦)ああ…。
(香澄)気持ちよかったよ。
(旦)どんなふうに?・
(戸の開く音)
(旦)ただいま。
(旦)あれ?みんないたの?あっ。
出前。
出前俺のは?ねえ?俺のは?
(ひかり)あるわけないでしょ。
当番のあんたがいないから出前にしたんじゃない。
出掛けんなら連絡してよね。
(旦)怖い。
あっ。
姉ちゃん。
ビールちょうだい。
(ひかり)バカ。
さっさと手洗ってきな。
(旦)いいじゃん。
さっきまで飲んでたんだよ。
(ひかり)ビールを?
(旦)ビールを。
(ひかり)どこで?
(旦)いや。
チッチッチッ。
それは言えないな。
それは言えない。
それは言えない。
お前外で飲んだのか?
(旦)いや。
まあ。
正確には外の。
ハハハ。
室内だけどね。
(旭)おい!おい!未成年が酒飲んでいいと思ってんのか?通報されたらどうすんだ?大学受験がパーになんだろうが。
(陽)ちょっと待て。
うーん!ドラゴンスリーパーってどんだけマジなんだよ?
(旦)殺す気かよ!
(ひかり)けど今のはあんたが悪いよ。
謝んな。
(旦)誰が謝るか!
(旭)童貞のくせにこの野郎!
(旦)童貞って。
俺は童貞じゃ…。
(旭)おーい!
(旦)ああーくそ!俺は童貞じゃねえ!卒業したよ!
(旭)嘘つけ!
(旦)本当だよ。
じゃあ詳しく教えてやろうか?ぺろぺろな。
(ひかり)ねえ。
そういうのいいから。
彼女言ってたよ。
妊娠させといて逃げてるアサ兄はずるいってな。
勝手に言い触らしてんじゃねえ。
おい。
おい立て。
おら。
おりゃ!
(旦)くそ。
その話はもう解決したんだよ。
(ひかり)解決って?
(陽)彼女と話したのか?
(旭)ああ。
別れたよ。
(ひかり)子供はどうすんの?
(旭)知るか。
相手は水商売の女だぞ。
俺の子かどうかも分かんねえのに責任なんか取れるか。
(陽)まさかそれ彼女に言ったわけじゃないよな?
(旭)だったら何だよ?
(ひかり)あきれた。
最低。
(旭)もう言われたよ。
ああ。
最低だよ俺は。
でもなお前らのせいでもあんだからな。
(ひかり)はっ?
(旭)俺の夢はよ旦が国立大学に合格して陽が立派に就職してひかりがよ幸せな結婚をすることなんだよ。
それを高校中退するわ内定取り消して大学留年するわ見合いは断るわことごとく裏切りやがって。
彼女はよそんな俺との結婚に現実味を帯びなくてでき婚を画策したんだよ。
(ひかり)そんなの私たちのせいにしないでよ。
なあ。
おい。
お前らよホントに今の生活に満足してんのか?働きもせずにただ好きなことやってりゃそれでいいのかよ?おい。
幸せな。
幸せな家族つくりてえと思わねえのか?俺はよお前らのこと思ってよ…。
(旦)アサ兄のそういうのが重いんだよ。
はあ?俺は今まで自分のことよりお前らのことを優先してやってきたんだぞ。
(旦)だからそれが重いって言ってんだよ。
(旭)重い重いってお前は!日本語の使い方おかしいんだよ。
(旭)飯の食い方からしてそうだよお前。
肘を突いて食べるわ貧乏揺すりはするわ!俺はそんなふうに育てた覚えはねえぞ。
自分だってくちゃくちゃ音立てて食べてんだろ。
確かにアサ兄は育ての親かもしれない。
けど何でもかんでも自分の理想を押し付けて俺たちを縛り付けてるとは思わないのか?何だと?お前。
(陽)俺たちは家族である前に一人の人間なんだよ。
感情だってあれば意思だってある。
過ちを犯すことだってあるし納得できなければ反発だってするよ。
それは理想とは程遠い面倒で厄介なものかもしれないよ。
けどそうやって他人と傷つけ合いながら関わっていくのが人間の生き方なんじゃないのか?俺はやっとそのことに気付いたよ。
なあ?アサ兄。
俺たちはきょうだいだ。
アサ兄の子供じゃない。
もういい大人なんだよ。
分かったよ。
なら人間らしく自立してここから出てけ。
ことし中に大学に受かれ。
ことし中に就職しろ。
今日中に恋人紹介しろ。
紹介なんてできるわけないでしょ。
何でだよ!この家がぼろいからか?日よけが塩ビでできてるからか?何だよ?塩ビって。
(旭)これだよこれ。
塩化ビニールだ。
うん?長い間俺たちを守ってくれたせいでよ簡単に剥がれるほど劣化しちまってるがお前。
(旭)この家はどこもかしこもがたがただよ。
でもなそれでも親父が…。
親父が建ててくれた立派な一軒家なんだよ。
それをお前家がぼろいから呼べねえなんて。
親父に謝れ!だからそういうことじゃないの!もうやめて。
(ひかり)ちょっと。
ちょっと何してんの?
(旭)携帯どこだ?
(ひかり)何でよ?かばん返してよ。
(旭)うるせえんだよ。
(旦)姉ちゃん!
(陽)その辺にしとけ。
戻れなくなるぞ。
(ひかり)ねえ。
ちょっとやめてよ。
(ひかり)ねえ。
ねえやめて。
やめて。
ねえお願いだから。
やめて。
やめろ!
(旭)うん?し…新城?どういうことだ?アサ兄には関係ないでしょ。
な…何でお前が新城さんと?
(旦)姉ちゃん。
新城さんと付き合ってんの?
(ひかり)えっ?だったら何?お前。
お前あの人には奥さんと子供がいるんだぞ。
しょうがないでしょ。
好きになっちゃったんだから。
(ひかり)どこ行くの?
(旭)新城さんと話してくる。
(ひかり)バカなまねやめてよ。
行かせない。
絶対行かせない。
頭おかしいんじゃないの?嫌っ。
(陽)家族だからって何でも許されるわけじゃない。
戻れ。
戻れって。
なあ?なあ!
(陽)行けば…。
俺たちは兄貴と縁を切る。
(旭)勝手にしろ。
(旭)ああー!・
(話し声)
(新城)分かった。
お疲れ。
(内海)お疲れさまです。
(新城)ひかりのことだろ?さっき電話がきたよ。
バカで最低の兄貴が…。
(旭)何でだよ?何でだよ!がきのころからずっと面倒見てくれたじゃねえかよ。
ひかりがこの職場選んだのだってよ俺はあんたがいるから了承したんだぞ。
なのにどうして?
(新城)きっとお前には一生かかっても分からない。
(新城)NICUには命の危機に立たされている子が大勢いる。
昔は死産になるしかなかったわずか数百gで生まれてくる小さな命だ。
障がいを持つ子も多い。
(旭)俺はそんな話をしに来たんじゃねえ。
(新城)いいから聞け!その命にはいろんな問題がはらむ。
何もしてあげられない自分の無力さを呪うこともあれば倫理が揺らぐことだってある。
この子は本当に生きたいのか?助けたところで幸せになれるのか?命の重みに耐えられなくなるときがある。
それでも手を止めることはできない。
だから…。
(旭)ふざけんな!奥さんや子供はどうすんだよ!
(新城)分かってる。
分かってんだよ!そんなことは。
(ひかり)ごめんなさい。
(ひかり)ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。

(看護師)先生。
翔君が急変しました。
(ひかり)私も手伝います。
(旭)おい。
おい!
(心電計の警告音)
(翔の父)翔!翔!
(翔の母)翔ちゃん頑張って。
(翔の父)翔!翔!
(翔の母)翔ちゃん頑張って。
頑張って。
(心電計の警告音)
(ひかり)翔君。
ママがカワイイお洋服作ってくれたよ。
頑張ったご褒美にこれ着てママとパパに抱っこしてもらおうね。
(心電計の警告音)
(新城)1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
(心電計の警告音)
(翔の父)先生。
(翔の父)もういいです。
(新城)1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
1・2・3。
(翔の父)もう十分です。

(翔の父)翔は一生懸命生きてくれました。
(翔の父)よく頑張ったな。
翔。
(翔の父)よく頑張った。
21時1分。
お亡くなりになりました。
(翔の母の泣き声)
(新城)申し訳ありません。

(運転手)どちらまで?
(旭)ああーもう。
分かんねえよ。
何だよ?いったい。
(運転手)それじゃあ困るんですけど。
(旭)あっ。
あっすいません。
お金。

(ゴング)
(ゴング)
(杉浦)おい。
レフェリー。
そいつふらふらだからお前でも勝てるぞ。
(杉浦)悔しいのか?
(杉浦)かかってこいよ!
(杉浦)いくぞ!
(観客たち)おう!
(杉浦)カモンカモン!カモンカモン!
(観客たち)カモンカモン!カモンカモン!
(杉浦)カモンカモン!カモンカモン!
(観客たち)カモンカモン!カモンカモン!理屈じゃねえんだよ。
(一同)カモンカモン!カモンカモン!妊娠できない体なんて嘘ついてんじゃねえよ。
キャバクラで働いてること黙ってんじゃねえよ。
家に借金があること隠してんじゃねえよ。
不倫なんてあり得ねえだろ。
患者にあれだけ必死になれるんだったらそれぐらいのこと分かんだろ?何で相手があんたなんだよ?ずっと信じてたんだぞ。
憧れてたんだぞ。
裏切ってんじゃねえよ。
(警備員)止まりなさい。
(旭)劇団なんてやってねえで就職しろ。
童貞捨てたからって浮かれてんじゃねえ。
何でだよ!何で妊娠したこと素直に喜べねえんだよ?せっかく生まれてもすぐ消えちまう命だってあるんだぞ。
それを何だ!俺の子かどうか分かんねえって。
何であんなこと言ったんだよ?生まれてくる子供によどんな顔したらいいんだよ?くっそ!俺はいったい何がしたいんだ?
(杉浦)何だお前?
(笑い声)
(杉浦)次の相手か?
(杉浦)おい。
たまってんのか?だったら相手してやるぞ。
(杉浦)こいよ。
手加減してやるからよ。
(旭)うおー!おりゃ!おりゃー!
(旭)くそ!
(旭)ああー!?
(観客たちの掛け声)・「君の行く道は」・「果てしなく遠い」
(旭)・「だのになぜ」・「歯をくいしばり」・「君は行くのか」・「そんなにしてまで」うおー!・「君のあの人は」・「今はもういない」
(梓)2番だ。
・「だのになぜ」・「なにを探して」・「君は行くのか」・「あてもないのに」頑張れ。
うおー!うおー!大したもんだよお前は。

(ゴング)
(梓)・「君の行く道は」・「希望へと続く」・「空にまた」・「陽がのぼるとき」・「若者はまた」・「歩きはじめる」
(梓)あんたなんかやられちまえ。
そんなふうに見てた。
(梓)けどだんだん胸が苦しくなって…。
(梓)最後には不覚にも「頑張れ」とか声出しちゃって。
(梓)やっぱ好きなんだなって思った。
(旭)バカだよ。
分かってるよそんなこと。
(旭)うっ!?痛え。
(旭)頼みがある。
(旭)産んでくれないか?俺の子。
(旭)俺と…。
結婚してください。
(梓)はい。
(梓)はい。
(旭)何泣いてんだよ?
(梓)自分だって。
(旭)お前が泣くからよ。

(梓)できちゃった婚だね。
(旭)フッ。
違うよ。
おめでた婚だ。

(旭)さっきの歌俺がリングで2番までしか歌えなかったから3番を?
(梓)何の話?
(旭)いや。
何でもない。
きっとシンパシーだな。
(梓)じゃあね。
(旭)ああ。

(梓)ありがとう。
(旭)うん。
(梓)じゃあね。

(旭)ただいま。
(旦)うわ!?
(旭)おい!おい!どうしたんだ?お前ら。
(暁)よう!2014/07/09(水) 22:00〜23:24
関西テレビ1
[新]若者たち2014 #01[字]

「理屈じゃねえんだよ、結婚は」長男の旭は結婚について熱く語る。恋人が居ない長女のひかりを気に掛けて。しかし彼女には秘密が…。また旭に驚きの事実が判明し…。

詳細情報
番組内容
 佐藤旭(妻夫木聡)、ひかり(満島ひかり)、陽(柄本佑)、旦(野村周平)の兄弟は、東京・下町の年季が入った一軒家に暮らしている。4人のほかに、次男の暁(瑛太)もいるが、ある事情により家を離れていた。彼らは早くに両親を亡くしているため、長男の旭が親代わりとして兄弟たちを育ててきた。昔かたぎで頑固な旭は、お前たちを養ってきたのは自分だ、と口癖のように言うが、兄弟たちにはそれが煩わしい。
 工事現場で
番組内容2
働く旭が昼食を買いに通う総菜店では、澤辺梓(蒼井優)が働いていた。
 長女のひかりは、大学病院の新生児集中治療室(NICU)で看護師として勤務していた。そこには、以前佐藤家の近くに住んでいたこともあり、兄弟が信頼している医師の新城正臣(吉岡秀隆)も勤務していた。
 大学で勉強よりも芝居に打ち込む陽は、座長として劇団を引っ張るが、自分と団員たちの熱量の違いにイライラを募らせる。
 事情により高校を
番組内容3
中退した旦は、高校卒業の資格“高卒認定”を取るために予備校に通う日々を送る。そこには、謎めいた美少女の永原香澄(橋本愛)も通っていた。
 一方、ある場所から出てきた暁に、タバコを吸い作業着を着た屋代多香子(長澤まさみ)が声をかけてきた。突然、「あなたが母を殺したんだろう」と言われた暁は…。
 兄弟5人がさまざまな事情や問題を抱える佐藤家に、やがて思いも寄らない出来事が起こり——。
出演者
佐藤旭: 妻夫木聡 
佐藤暁: 瑛太 
佐藤ひかり: 満島ひかり 
佐藤陽: 柄本佑 
佐藤旦: 野村周平 

澤辺梓: 蒼井優 
屋代多香子: 長澤まさみ 
永原香澄: 橋本愛 

新城正臣: 吉岡秀隆
スタッフ
【原案】
山内久 
森川時久 

【脚本】
武藤将吾 

【音楽】
荻野清子 

【主題歌】
「若者たち」森山直太朗(ユニバーサルミュージック) 

【プロデュース】
石井浩二 

【演出】
杉田成道 
中江功 
並木道子 

【制作】
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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