ガイアの夜明け【“逆転の発想”で客を呼ぶ!】 2014.07.08

「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
新宿から電車で10分ほどの駅前の商店街にあるのがはらだ電機です。
ここはいわゆる街の電器屋さん。
狭い店内に商品がぎっしりと並んでいます。
店を切り盛りするのはご主人の客の多くはなじみの高齢者たち。
売り上げをチェックする原田さん。
表情が険しくなりました。
伝票を見てみると1日の売り上げは6,808円。
売れるのは電池や電球などの小物ばかり。
肝心の家電製品はたまにしか売れないといいます。
なかには…。
5年も売れていないというのは3,000円で売っていたこのコーヒーメーカー。
売れ残った商品は福引きの景品として客にタダで渡すことも。
店を出た原田さん。
向かった先は近所の団地。
あっすみません。
はらだ電機です。
じゃあ失礼します。
なじみの客からコンセントの修理を頼まれていました。
今店を支えているのはこうした出張工事や修理の仕事です。
はいすみません4,000円。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
はらだ電機の開業は今から50年ほど前。
最盛期の店を立ち上げたのは原田さんの父進さん。
以前この周辺には9軒の電器店がありましたが量販店に押され今残っているのは3店だけ。
街の人に聞いてみると…。
原田さん生き残りをかけて新たなチャレンジを始めようとしていました。
頼りにしたのがスーツ姿で現れたこの人。
このたびはお問い合わせいただきましてありがとうございます。
鞄から取り出したのは2種類のチラシ。
街の電器店でも家電量販店並みの価格で商品を販売できる。
そんな画期的なシステムがあるというのです。
今までになかった発想で客を呼べ。
そのさまざまな挑戦を追った。
苦境にあえいだ街の電器屋さんになぜか今次々と客が。
復活をかけて手を組んだまさかの相手とは?あなたは知っていますか?百貨店からひっぱりだこという人気のTシャツブランド。
急成長の裏に常識破りの販売戦略が。
街のガス屋さんが家電を売る。
異色のタッグで地域を救え。
ただいま。
おかえり!いや〜。
最近は扇風機もいろいろあるんだな。
どうしたの?それ。
キミのお母さん扇風機壊れたって言ってたろ?買いにいかなくちゃって言ってたから今度の休みに俺車出すからさ扇風機買いに家電量販店に連れていってやろうと思って。
いつも悪いわね。
いやいやお母さん1人だからさ。
でももう買っちゃったんだって。
えっ!?ごめんなさい。
どこで?近所の電器屋さんで買ったみたい。
買う前に相談してくれりゃいいのにな…。
近所の電器屋じゃ量販店に比べたら高くつくんじゃないか?う〜ん…私もそう思ったんだけど量販店とほとんど同じ値段で買えたって。
いや…本当?そんな…中古か?新品みたい。
いや…そんなことはないだろう!かつてはどの街にもあった電器屋さん。
しかしこちらをご覧ください。
こちらは個人の電器店の数の推移です。
およそ30年前1982年には全国で4万7,000店以上もあったのが2012年にはおよそ1万5,000店と3分の1以下にまで減ってしまいました。
そんななか街の電器店が家電量販店並みの価格を実現する取り組みが始まっています。
『ガイアの夜明け』今回は常識を覆す発想で客を呼び込むその新たな挑戦を追いました。
三河湾に面した人口1万2,000人ほど。
その一角にちょっと変わった店があります。
看板には…。
店に入るとすぐにソファやテーブルが。
家電製品は店の奥に少し置いてあるだけ。
この店に結構客がやってくるのです。
はいいらっしゃい。
皆さん来るなりリラックスムード。
サービスのコーヒーなどを飲んでくつろいでいます。
客の女性と話し込んでいるのがこの店の店の更に奥を案内してもらいました。
消耗品はありましたが家電の在庫は見当たりません。
店の方ではカタログをはさんで店員と女性客が…。
これですよね?これなんですけど。
冷蔵庫を注文しました。
これがこのお店の販売スタイルなのです。
かつてはこの店もたくさんの商品を並べた一般的な電器店でした。
しかしまずは客を呼び込む。
もう一つの仕掛けが店の週に一度この教室に通うため店にやってきます。
お疲れさまでした。
ありがとうございました。
榊原さん教室を終えると…。
あのねちょっとね…。
パソコン教室のついでに商品を買って帰ることもしばしばだといいます。
店から車で10分ほどのところに住む榊原さん。
これまでテレビなどさまざまな家電製品をあの店で買っていました。
榊原さんあの店が人気の理由をもう一つ教えてくれました。
最寄りのヤマダ電機とあの店のチラシを比べてみると確かに同じテレビがどちらも同じ値段。
炊飯ジャーもヤマダ電機と1,000円ほどの違いです。
いったいなぜ街の電器店が量販店並みの価格で売ることができるのか?その仕組みを追いかけてみましょう。
この女性も店には置いていない商品をカタログで注文しました。
選んだのはメーカーのカタログで2万円の電気ポット。
すると店長の三田さんが向かった先は…。
街の電器店のライバルあのヤマダ電機でした。
いったいなぜ?客が注文したのは店には在庫がない電気ポット。
メーカーのカタログで2万円の商品です。
注文が入ると店長の三田さんどこかに向かいます。
車で10分ほどの隣街へ。
なんと街の電器店のライバルためらうことなく店内へ。
レジカウンターでなにやらカードを差し出して注文。
するとヤマダ電機の店員もあたりまえのように商品を渡します。
受け取った三田さんはその足で注文した客のもとへ。
こちらのほうになります。
ありがとうございます。
客が支払った金額は1万円。
カタログ価格の半額。
ヤマダ電機と変わらない値引き価格でした。
三田さん注文が入ると毎日のようにヤマダ電機へ。
まるで自分の店の倉庫代わり。
いったいこれはどういう仕組みなのか?実は三田さんの店コスモスベリーズという家電販売チェーンに加盟しているのです。
仕掛け人は大手家電メーカー出身のこの人三浦会長が考えたのは街の電器店を束ねてライバルのヤマダ電機と組むという常識破りのシステムでした。
ヤマダ電機はメーカーから商品を大量に仕入れるため仕入れ値が安くその分安く売れます。
一方街の電器店は数が少ない分仕入れ値が上がり売り値も高くせざるを得ません。
そこでコスモスベリーズが仲介。
街の電器店が加盟料を払うとヤマダ電機が安く仕入れた商品を同じ仕入れ値で受け取ります。
これで安く販売できるのです。
2005年ヤマダ電機との共同出資で年々加盟店は増え現在8,000店を超えています。
一方のヤマダ電機。
なぜ街の電器店と組もうと考えたのか?
(一同)おはようございます。
この日営業の担当者が全国から集められました。
そこで三浦会長が宣言したのは…。
営業担当の1人伊藤さん。
ここ4年で加盟店を150も増やしてきたスゴ腕です。
この日伊藤さんが向かったのは意外な場所でした。
名古屋市内に新装オープンしたばかりの店です。
こんにちは。
失礼いたします。
そこは電器店ではなくなんと美容室。
こちらの美容室この街にも伊藤さんが開拓した異業種の店があります。
こんにちは。
そこは街の燃料店。
LPガスやガス器具を扱っていますが2代目家電の販売を始めたのはある危機感からだったといいます。
森永さん燃料店ならではの強みを活かし営業を行っています。
毎月一軒一軒のお宅を回ってガスの検針。
その帰り際にチラシを見せながら…。
今ちょっとだけ説明させてもらいますと流行りの家電をすすめているのです。
こまめな営業の甲斐あってこちらのお宅では先月洗濯機を購入しました。
オッケーです。
次に訪ねたのは交通事故に遭って以来体が不自由な一人暮らしで何かにつけて森永さんを頼りにしています。
オーブンレンジが壊れたというので回収します。
結構いいですよ。
2〜3万っていうと高いやつですよ。
すると森永さん猪島さんを車に乗せます。
向かった先は車で10分ほどの実際に商品を見て猪島さんに選んでもらおうというのです。
コスモスベリーズではときには客に付き添って売り場を案内することも。
ヤマダとほぼ同じ売り値で猪島さんに売る。
その差額が森永さんの収益となります。
家電の販売を始めて2年。
森永さんは手ごたえを感じ始めています。
量販店並みの安い価格と地域密着の接客。
この2つが小さな店に新たな可能性を生んでいるようです。
一方有名百貨店でもめったに店頭に並ばないという一風変わったデザインのTシャツ。
これが客の心を掴んでいました。
今日はですね千葉県は船橋市の東武百貨店に来ています。
たくさんの人がいらっしゃいますけども…。
ここからが店内ですね。
サンダルから靴から洋服から…。
こういうスペースでも販売を行ってるんですね。
はぁ〜なるほど!どうもこんにちは今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
お名前は?よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
こちらのスペースはどういったスペースなんですかね?お買い得品!じゃあ結構並んでる品はその月によったり週によって変わるわけですか?なるほど。
他にも何かそういうスペースはあるんですか?ございます。
どうぞこちらへご案内いたします。
なるほど。
ここからが普通の店内ですか。
はいこちらから店内になります。
そうかそうか本当にもう駅までのスペースを催事場としていろいろ売ってるということですか。
そうですね。
ここもそうなんだ。
そうなんですか。
こういったTシャツですかねこれ?これはかわいいですね。
親子で1つの絵みたいな。
そうなんですそこが魅力でございまして。
これはどこのブランドなんですか?ちなみに一番人気はこちらの後ろにありまして。
すごいな。
これ期間限定でやってるわけですよね?このオジコというブランドは普通の店舗は持ってないんですか?こちらで何度もやられてるわけですか?季節によって結構変えてるわけですか?そうですね。
そしていきなり百貨店に入って一番目につくところでこの店舗を広げていると。
そうですかおもしろい発想ですよね。
あえて百貨店の催事を渡り歩いて売る。
その理由はいったいどこにあるのだろうか?
名古屋の中心街にある百貨店の松坂屋。
こちらでも江口さんが見たあのオジコの期間限定ショップが開かれていました。
オジコは今全国の百貨店から引っ張りだこというTシャツ専門のブランドです。
一番人気はやはりこのつながるデザイン。
子供と親が着て並べば1つの絵柄ができあがります。
子供の分だけでなくお父さんつい自分の分も。
オジコのTシャツはメイドインジャパン。
そのため値段はちょっと高め。
それでも皆さん次々とまとめ買い。
客のリピート率は6割を超え今やオジコは百貨店の催事に欠かせないブランドなのです。
オジコファンのお宅を訪ねてみました。
名古屋に住む面谷さん一家。
家族揃ってオジコのTシャツを愛用しています。
ご主人が見せてくれたのは…。
こんな感じで…。
これまでに買ったオジコのTシャツを並べてもらうと全部で17着も。
どれも期間限定ショップで買ったそうです。
北陸の古都設立は10年前。
若い会社です。
おはようございます。
百貨店の催事を渡り歩くユニークな販売方法を考えたのがこちらは1階にある倉庫。
6月の出店場所を見ると北海道から沖縄まで全国で52か所。
これほど人気なのに…。
オジコの設立メンバーの1人デザインのモットーは他のブランドにはない独自性だとか。
大きなスーツケースを転がして井上さんが那覇にやって来ました。
目指すはこここの日からオジコの期間限定ショップが始まります。
井上さん自ら店頭に立ってTシャツを売ろうとやって来たのです。
おばあちゃんがすっかり虜になっているのは…。
表には羊が1匹。
裏返すと2匹3匹…。
「数えてるうちに眠くなってしまうかも」。
というデザインだそうです。
オジコでは百貨店に店を出すときには必ず社員を売り場に派遣しています。
井上さん宿泊先のビジネスホテルに。
このスーツケースを相棒に月の半分以上をホテルで暮らすことも。
4月は九州にある5か所の百貨店を渡り歩きました。
なぜ百貨店側に頼らず自分たちで売ることにこだわるのか。
宍道湖に面したJR松江駅の目の前。
老舗の一畑百貨店があります。
地元に根づいたローカル百貨店として親しまれてきました。
その一畑百貨店の会議室にオジコの井上さんの姿が。
期間限定のTシャツフェアを開催したいという依頼があったのです。
そこにひとつ百貨店側から要望がありました。
店内には高齢者の姿が目立ち若い客はあまり見かけません。
すぐ近くにはイオンのショッピングセンター。
更に国道沿いにはユニクロが。
こうした店に若い客を奪われていたのです。
実際に売り場を見た井上さん。
苦戦を覚悟しました。
井上さんいったいどうする?若いファミリー層の獲得に苦戦しているその打開策として人気のTシャツブランドオジコの期間限定フェアを開催することに。
重責を担ったある作戦を思いつきました。
向かったのは…。
あちらです。
そこにはレトロな電車が。
80年以上も走り続け地元ではバタデンの愛称で親しまれてきた車両です。
井上さんこのバタデンのTシャツを作り一畑百貨店に若いファミリー層を呼び込もうと考えたのです。
石川県のオジコ本社。
バタデンをモチーフにすることは決めたものの井上さんあることに悩んでいました。
同僚に集まってもらい知恵を借りることに。
バタデンのTシャツを百貨店に来ない若いファミリー層にどうやって買ってもらうか。
その方法が見つからないのです。
すると…。
おじいちゃんおばあちゃんが若いファミリー層にプレゼントしたくなるTシャツ。
目指す方向が見えてきました。
石川県にある縫製工場。
ここはオジコのTシャツの製造を請け負っています。
そこに井上さんたちがやって来ました。
あのバタデンのTシャツが完成したのです。
お年寄りも手に取りやすいシックな色合いにオジコお得意の繋がる電車。
そしてバタデンの乗客は因幡の白うさぎなど地元の神話から。
ほらうさぎと大黒様が。
ターゲットはこれまでオジコが苦手としていた年配客。
果たしてこの作戦吉と出るのか?Tシャツブランド目玉は今回しか買えないこのTシャツ。
地元で親しまれているローカル電車バタデンと因幡の白うさぎなどをモチーフにしています。
すると高齢のお客が興味を示します。
こちらのお客も。
おじいちゃんおばあちゃんが孫に買いたくなるTシャツ。
デザイナーの井上さん作戦があたったようです。
この様子に当初は若い層の集客をあてにしていた百貨店側も…。
よそとは違う発想で客の心をつかむオジコ。
そして井上さんはまた次の目的地へ。
え〜っとえ〜っと…次どこだっけ?そんな感じですはい。
百貨店をさすらう井上さんの旅は続きます。
品揃えが豊富で店舗の数もたくさんある。
こうした販売店の常識を覆す手法が登場してることが今回の取材でわかりました。
今高齢者が増え働く女性が増えひとり暮らしが増えるなど消費者の構造は大きく変化しています。
そのため今までの常識が必ずしも通用するわけではなくなってきているようです。
常識とは逆の発想で客をつかもうという動きは今後更に現れてくるのかもしれません。
2014/07/08(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【“逆転の発想”で客を呼ぶ!】[字]

家電を置かない“街の電器屋さん”が客で大にぎわい!?▽百貨店が三顧の礼!人気Tシャツブランドの秘策とは!▽常識とは逆の発想で客を呼ぶ企業の挑戦に密着する。

詳細情報
番組内容
モノを買う消費者の目が厳しい時代、新しい発想の売り方が模索されている。そうした中、百貨店に引っ張りダコになっているTシャツブランドがある。あえて自前の店舗をほとんど持たず、全国の百貨店の催事をさすらい、さらに「地域限定」「期間限定」デザインで、プレミアム感やレア感を出すのが特徴。他のアパレルブランドとは一線を画し、いまや知る人ぞ知る人気となっている。
番組内容続き
一方、全国で減少している“街の電器屋さん”。家電量販店に客を奪われ、後継者も見つかりにくい中、ある家電販売チェーンと組んで売り上げ回復を果たしている店が増えているという。この加盟店の特徴は商品在庫をあえて極力持たないこと。店のスタッフは客の欲しい商品を、本来はライバルである家電量販店から仕入れ、販売する仕組み。生き残りをかけ、逆の発想で客をつかもうとする企業の挑戦を追う。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
 「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
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◆公式Twitter

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