趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第八回「ゆかたに愛を!」 2014.07.22

「日本の夏」といえば…タレント夏川純さんが京都で「ゆかた美人」案内人にゆかたの楽しみ方を教わります。
今回でこのシリーズもなんと8回目を迎える事ができました。
私の「ゆかた美人」度はアップしたでしょうか?今回はゆかたのお手入れについて教えて頂きたいと思います。
私は今京都市の上京区にやって来ました。
それでは早速案内人を訪ねてみましょう。
こんにちは。
橋村です。
今回の案内人は…いわば着物の総合プロデューサーです。
お着物の総合プロデューサーをされてるという事を聞いたんですが具体的にはどのような事をされてるんですか?長く着れるものなので着物っていうのは。
あとふだんの「汗をかいてどうしよう」とかっていう形のお手入れ全般をこちらの方でやっているんです。
橋村さんの仕事の「悉皆業」。
「悉」は「ことごとく」。
「皆」は「みんな」。
つまり「全部ひっくるめて」という意味です。
着物の事なら何でも相談に乗り専門の職人に橋渡しをします。
この着物なんですけどもお母さんに買ってもらった着物らしいんですが大切にしてはるみたいなんやね。
それで長く着たいという事で…。
実際仕事をして頂く職人さんにこの着物が…着物に懸ける愛情が半端じゃない橋村さんがゆかたを長く着るためのお手入れ術を教えてくれます。
あなたもゆかたに愛を!ちなみに今ここにきれいなお着物があるんですけど…。
これ実はもともとこういうピンクの着物だったんですけどもいろんな染め替え方ができるって事の見本でうちの方で作ってみたんですけども。
例えばしみが付いたりとかした場合なんですけれどもこういう場合に染めてしまうと細かいしみがあったとしても分からなくなっちゃいますよね。
これなら全く分からないですよね。
グッと濃くしたいという事であればこういう染め方ですね。
わあすごい。
すてき。
ほんとですね。
この下の柄は一緒ですもんね。
こういう形でまた違った新しい着物っていう形でお召しになって頂けると思いますね。
これはどうやって染めるんですかね?一体全体。
近くにこちらの染めをやってる工場の方がありますので是非ご一緒して。
是非見たいです!お願いします。
よろしくお願いします。
こちらの方がさっき言ってました染めの工場ですので行きましょうか。
はい。
失礼します。
すみません。
おおきに。
どうも。
こんにちは。
失礼します。
橋村さんが案内してくれたのは仕事のパートナーである染め工場。
「鰻の寝床」と呼ばれる昔ながらの奥行きの深い京都の町屋の一番奥にあります。
わあすごい!何でこんなに長いんですか?着物っていうのは実は一旦バラバラにしてこうやってもとの反物の状態に戻るんですよね。
着物一枚がこの長さなんですか?そうですね。
大体約12mありますね。
うわあ長〜い!これは白から何色に?色をもう一段濃く染めてもらってます。
こちらでは「地色を染める」という仕事をやってもらってます。
引き染めの職人さんにハケで12m染めていってもらうんですよ。
すごいですね。
今ここの柄の上に色が染まらないような感じでのりっていうのをのせてるんですよね。
のりはのりを置く職人さんがいらっしゃるんです。
別なんです。
はあ〜すごい。
でもすごい着物って繊細なものですからそれぞれの場所でそれぞれの職人さんが手を掛けてるんですね。
そういった各職人さんの仕事をつないでいってるのが私たちのこの「悉皆」っていう仕事なんですよね。
あっという間に約12mが。
わあすごい。
しかもきれいに染まってますよ。
でもこうして少し手を加えるだけでお着物は長く着れるわけですね。
そうなんですよね。
着物はこうやって色を染め替えたりする事によって長く着られる事もできるんですけども実はゆかたも一緒なんですよね。
ゆかたも…今日はゆかたのお手入れのしかたを学びに来たので是非その辺もよろしくお願いいたします。
それではまずゆかたを長く着るためにはどのようなお手入れをしたらよろしいでしょうか?最初なんですがお召しになっておうちに帰ってきた時にまずこのような「和装ハンガー」というハンガーがあるんですけどもこちらの方にゆかたをつるして頂きます。
なるべく日陰で風通しのいい所に干して頂く事がいいんですけども。
あと帯なんですけれども帯については帯を解いて割とまだ温かいうちにしっかりと手アイロンでしわを伸ばしておいて頂くとそれでもう大体しわの方は取れますので。
こうやってつるしておく事で汗もある程度飛びますので。
このようにまずは掛けてしっかり乾かすわけですね。
汗分をしっかり飛ばしてもらう。
それと同時にしみがあるかどうかをこの時にチェックしてもらう。
しみは発見したら割と早めに対処して頂くっていうのが次のお手入れの方法になっていきます。
分かりました。
ゆかたは脱いだらすぐに陰干ししましょう。
その時あると便利なのが…伸縮式や折り畳み式があり伸ばせばゆかたの両袖を広げて干す事ができます。
ではこれから綿のゆかたのお手入れ方法ですね。
しみの取り方汗の抜き方をご説明していきたいと思います。
よろしくお願いします。
これからゆかたのお手入れをする夏川さん。
かっぽう着で張り切っていますよ!やはりゆかたを着るのは夏なので汗をかいてしまうと思うんですね。
そこでやはり汗じみが気になるわけです。
そういう場合はどうしたらよろしいですか?汗をかいたからといって毎回毎回クリーニングしたりとか全体を洗ったりとかっていう事は必要ないとは思うんですよね。
汗のかく部分っていうのは脇ですとか帯の下ですとか膝の裏とか腰の部分とか襟とか大体限られてますのでそちらの部分についてまず汗を取っておくと。
部分的に手当てをしておいてあげると長もちしますので。
やってみましょうか。
はい。
乾いたタオルを中に入れて頂きます。
そしてよく絞ったタオルで上からたたくように汗を乾いたタオルに移してあげる。
ちなみにぬれタオルはどれぐらいぬらしておけばよいでしょうか?あんまりドボドボにぬらすと輪じみになったりしますので割としっかり固く絞ったタオルでやって頂ければいいと思いますね。
十分汗の部分も移っていくのでそれで大丈夫かと思います。
やってみましょうか。
まず乾いたタオルを敷きます。
そしてこのぬれたタオルで…。
下に移し取るように。
こういう感じでしたけど…。
はい。
こうしておくと汗じみにならないんですね。
そうですね。
この一手間をやっておく事でこのゆかたが長もちするんです。
やり方もとても簡単なので是非皆さんにも試して頂きたいですね。
是非やってみて下さい。
しみや汚れを見つけたら早めに落としておきましょう。
それとよくあるのがこういった襟汚れですね。
それではやってみましょう。
このしみの汚れの部分ですね。
ここにまず水を軽くかけてあげます。
それでこの部分に直接洗剤をかけて頂いてもみ洗いをしていきます。
あまり強くもみ洗いをすると色がはげてしまう事があるので様子を見ながら落としていって下さい。
汚れが取れましたらすすいでいきます。
このように簡単に襟の汚れは取る事ができます。
その他よく付くのが泥跳ねのしみです。
この泥跳ねっていうのは泥がしっかり乾いてからタオル等で拭き取って頂く。
それから洗って頂くときれいになる事が多いです。
ただもし取れなかったりとか…ではゆかたを全体的に洗うにはどうしたらいいんでしょうか?シーズン最後これからしばらく着ないっていう場合については水でしっかりと汗を落として頂くっていう洗い方をこれからやってみたいと思います。
まずゆかたなんですけども洗って頂く時にこういう洗濯ネットに入れて頂いてつけ置き洗いして頂くんですがその場合きっちり畳むというよりは入れる場合は今回は「袖畳み」という畳み方をしていきます。
袖を身頃の方に出して頂いて脇線をそろえて頂いて畳んでいきます。
裾を持って大体半分ぐらいに畳んで頂きます。
ここでもしわを伸ばしながら。
大体この洗濯ネットですと3つ折りぐらいですかね。
ネットだからといってグチャグチャに入れるのではなくなるべくきれいに。
そうですね。
洗うと…やっぱりそのままいってしまうとしわにもなりやすいのでこれで洗っていきたいと思います。
こちらはお水ですよね。
そうなんですよね。
お水で洗うのがいいと思います。
なぜお水がいいんでしょうか?お湯とかですとゆかた着の染料が流れたりとかそういう事がある時がありますのでできるだけ水で洗って頂いた方がいいと思いますね。
それでは洗っていきましょうか。
このたらいの中今水が入っています。
おしゃれ着洗いの洗剤を入れて頂いてそして押し洗いをして頂きます。
じゃあ入れていきますね。
つけて頂いてしっかりと水になじませて頂きます。
じゃあやってもらいましょうか。
失礼します。
汗を押し出すような形で。
きれいに畳んであるので押し洗いしやすいですね。
布がゴワゴワしないできれいに。
じゃあ裏返してみましょうか。
愛情も大事ですよね洗う時に。
そうですね。
「今年もゆかた着せてくれてありがとう」。
「また来年もよろしくね」と。
「ゆかたさんお疲れさまでした」。
いかがでしょう?愛情も込めてみましたが。
いいですね。
これできれいになると思いますね。
これで洗って頂いてあとは洗剤を使ってますので…それで乾かして頂ければいいと思いますので。
今これで軽く水をきった状態なんですけどももうちょっと水をきっていきたいのでこういったバスタオルとか大きいタオルで絞っていきます。
包み込むような形で入れて頂いて中にタオルも敷くという。
包むような感じですね。
これでこうやって置いてもらってこうクルクルと巻いて。
あっすごいすごい。
グッと押しつけて頂くと…。
きれいに水けが。
そうですね。
これで大体ある程度の水けが取れますので。
こういった状態である程度水けが取れると思います。
はい。
分かりました。
洗ったゆかたなんですけどもこういった形で下ぬれないようにシーツやバスタオルをしっかり敷いて頂いてこれで手アイロンを当てていきますね。
乾くとしばらくアイロン当てなくても十分着られる状態になるのでやっていきたいと思います。
まずさっき袖畳みしました。
それを出して頂いてしわにならないようにしっかりと伸ばして頂きながら一方向に…こっち行ったりせずにしっかりとゆっくりと手で伸ばしていって頂ければいいです。
じゃあ夏川さんやってみましょうか。
はい。
手でもきれいにしわが伸びるんですね。
ぬれてる状態でやって頂ければ十分しわは伸びていくと思います。
私実はアイロン大好きなんですが手でアイロンかけたの初めてですがすごい手アイロンはいいですね。
ゆかたとか着物のお手入れではよく使うやり方ですので是非覚えておいて下さい。
これで手アイロンをしておいて頂くと片づけて頂く分には乾いたあとほとんどしわは出来てない状態になります。
それでまた来シーズン着て頂く時に改めてアイロンを当てて頂く状態にして頂ければいいと思います。
分かりました。
ありがとうございます。
大きなしわを手で伸ばしたら風通しの良い日陰で干しましょう。
乾いたらきちんと畳んで収納します。
ゆかたのシーズンが終われば下駄の出番もなくなります。
お手入れをして保管しておきましょう。
それでは下駄の手入れをしていきたいと思います。
まずこういったタオルや布でおおまかな汚れを取っておきます。
それでも取れない場合はこういった歯ブラシなどなるべく毛先の柔らかい物を使って汚れを落としていきます。
鼻緒の部分を軽くこすりながらほこりを落としていきます。
あまり強くこすり過ぎると鼻緒が傷んだりしますので軽く汚れを落としていくようにして下さい。
あと横ですね。
横の部分も汚れを落としていきます。
最後に裏ですね。
裏の部分は大体泥とかよく付いていますのでこちらの方はしっかりとブラシで汚れを落としていって下さい。
お手入れが終わったあとこのまましまわれる場合は…では最後にゆかたの畳み方を教えて頂きたいんですけども。
洗ったあとゆかたの方をお手入れをして頂いたんですがきっちり畳んでしまっておく事でしわになりにくくなりますのでしっかりと畳み方を覚えていって頂きたいと思いますので。
また来年出した時にきれいに着たいですもんね。
ではお願いします。
じゃあやってみましよう。
まず衽を脇線で畳んで下さい。
脇線で…ここで折って下さい。
まず下半分を決めていきますので上はある程度動かして頂いて結構ですよ。
下をメインに合わせていくんですね。
そうですね。
オーケーです。
次ですね。
この衽付けのここに折り目がありますね。
裾の方をきっちり折りましょう。
手で伸ばしながら裾を合わせて。
今度ちょっと遠いですけどもこっちの同じく衽付けの線を同じようにここに合わせましょうか。
分かりやすいですねちょうど同じ形なのでまるでパズルのように。
襟下の部分もきっちり合わせて下さい。
それでオーケーです。
さてここが難しいんですけれどもここに脇線があります。
脇線をつまんでこっちの脇線にそろえましょう。
ここの脇線をつまんでそしてこうですか?そうですね。
中がしわにならないように。
ちょっと伸ばしてあげながらこうですかね。
中がしわになってないかどうか手を突っ込んでチェックして頂いて。
これで下半分が畳めました。
これで動かないように軽く裾を畳んでおきましょう。
それで今度は上を畳みますのでまず襟。
襟を2つ重ねましょうか。
ちょうどここの部分いろんな折り方があるんですけども折り目に沿って中に入れて頂く。
こういう感じで。
そうですね。
ゆかたにはもともとちゃんと折り目がありますのでその折り目に従って。
これで襟で決まりました。
今度袖を持ってきて畳んで頂いて背筋をきちんと決めましょうか。
次この袖を向こうへパタッと畳んで頂いて。
ここで今畳んである裾の部分。
大体真ん中ぐらいに折れ目がありますのでそこの部分を…そうですね。
手を入れて頂くといいですね。
そういう形で折って頂きます。
畳んで頂きます。
これで大体半分できました。
クルッとひっくり返して頂いて上へ重ねて頂いて。
そしてこの袖を…。
うわあすごいきれいに。
これでできました。
綿の素材だと布がずれないのですごく畳みやすいですね。
着物だと割と滑ったりしますがゆかたの場合は木綿ですので決める所をきっちり決めて頂ければ畳みやすいと思います。
畳めたのでこのあとはこのまま箪笥に入れてもいいんですか?できれば「畳紙」と言われる紙の包み紙があるんです。
和紙の。
よく包んでありますよね。
ああいうものに入れて頂いて和箪笥とかに入れて頂くとカビとかになりにくいんですよね。
洋服だとカビにならないような物よく入れるじゃないですか。
ああいうのとかは入れてもいいんですかね?防虫剤とか入れるのはいいですが一つ気を付けて頂きたいのが例えば違うメーカーの物を入れたりとかすると割と防虫剤同士が反応し合ってゆかたが変色しちゃったりとか。
なるべく同じ種類の防虫剤を入れた方がいいという事ですね。
その方がゆかたのためにはいいと思います。
分かりました。
その辺気を付けて収納したいと思います。
次のシーズンまで着る事のないゆかたは畳紙に包んで収納するといいでしょう。
やはり一夏お世話になったゆかたですからちゃんとお手入れしてしまってあげたいですよね。
今日のようにこまめにお手入れして頂ければしょっちゅう汚れる事もないですしどんどん着て頂ければいいかなと思いますよね。
8月には盆踊り花火もまだまだあるのでたくさん着たいです。
木綿のゆかたについてはご自宅で洗う事ができますので汚れとか気にせずにどんどん着てもらいたいと思います。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
2014/07/22(火) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第八回「ゆかたに愛を!」[解][字]

夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都でゆかたを楽しむ技を習う。第八回は日常の手入れから洗い方・しまい方まで。

詳細情報
番組内容
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都で、“着付け・着こなし・最新トレンド”から、さまざまな楽しみ方まで、“あこがれのゆかた姿で夏をエンジョイする技”を習う。第8回は、手入れの方法。着たあとの日常の手入れから、汚れの落とし方、来シーズンまで着ないときの丸洗いと仕舞い方まで、“悉皆屋(しっかいや)”と呼ばれる“着物の総合プロデューサー”橋村彰太さんが伝授。
出演者
【出演】夏川純,楢林叶絵,【講師】悉皆屋四代目主人…橋村彰太,【語り】山本美希

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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