「愛してる真紀」や〜だ〜!仕事じゃないですか!
(鳥居勘三郎)
15年前閉店後の祇園のクラブのオーナーが殺害される
金庫から現金が盗まれるという事件が起きた
捜査線上に1人の容疑者が浮かんだ
前畑みどり…事件があった晩から行方をくらましたその店のホステスであった
彼女には重病の父親がいた
犯行直後病院に匿名で「前畑修を頼みます」という女性からの電話があり300万の現金が置かれていた
凶器の灰皿に前畑みどりの指紋が残っていた事もあり警察は彼女が病気の父親のために強盗殺人を犯して逃亡したと断定し行方を追った…
しかし結局前畑みどりの行方は掴めぬまま15年の月日が流れた
そして…
(女の悲鳴)
(サイレン)
(兵藤兵吾)お願いします。
(高岡俊介)女性の身元わかりました。
浜中千賀子さん43歳です。
(吉川新平)このビルの1室に事務所がある「Chikacco」というブティックの経営者です。
(兵藤)女社長か?はい。
(茅野太一)何だこれ…?ます…ちょっと吉川どいて真澄さん真澄さん。
(堀真澄)はいはい。
ちょっと…これなんだと思う?
(真澄)花びら…。
何の花びらかなぁ…?
(七尾洋子)フッフッフ〜。
これ何?驚いたでしょ〜このセンスの良さ!あ〜自分でもちょっとビックリ〜!パパにね買い物って騙されて連れてかれたのがフラワーアレンジメント教室だったんだけどやってみると意外や意外!楽しいし才能あるしまぁ〜ご覧のとおり!おみやさんにわかるかなぁ〜このセンス!う〜ん…独創的っていうのか何ていうのか…。
でしょでしょ!
(おたま)あらまぁ!おたまさ〜ん見て見て!これ私の自信作!やっぱりあなたでしたか。
まぁ〜センスの悪い!綺麗なお花が台無しですわ。
おたまさん…。
え?何ですか?下手なお世辞は本人のためになりません!いや…でもあの…。
あぁそうでしたそうでした。
昨夜署長さんからお電話がございましてねぇ。
…パパから!?娘が花を持っていくだろうからとにかく褒めてやってくれって。
まぁ出来の悪い娘を持つと署長さんも不憫な事でねぇ…ホホホ…。
洋子…。
ホホ…アッハッハ!おたまさん笑いすぎ。
アーッハッハ!おたまさん…。
(七尾清一郎)おみやさん…!あぁおはようございます。
おはようじゃないよ。
洋子にみんなバレちゃってんだから…。
いやいやあれはおたまさんが…。
せっかくな花嫁修業にもなる女性らしい趣味を教えてやったのに…!署長お言葉ですけども彼女にフラワーアレンジメントの才能ないと思います。
…やっぱりそう思った?はい。
だよねぇ…。
どうしたの?事件ですよ。
ヤマ!私にはやっぱり刑事の仕事しかないんです。
(兵藤)被害者のブティックなんですが経営状態が悪く彼女は資金繰りに追われていたようです。
借り入れも1000万近くあって精神的にも追い詰められてたみたいですね。
(村井課長)借金を苦にしての自殺の可能性もあるって事か。
(星野康夫)しかし現場にも彼女の自宅にも遺書らしきものはありませんでした。
(田口浩司)それに現場に何者かともみ合った痕跡が残っていました。
じゃあもみ合って突き落とされたって事ですかね?う〜ん…殺しに間違いなし。
首突っ込むと叱られるよ。
(村井)この浜中千賀子を恨んでいた人間はどうだね?浜中千賀子…?どうしたんですか?いやちょっと…。
(真澄)課長!何の花びらかわかりました。
…コスモスです。
(茅野)あ〜コスモスね…。
コスモス…?これ。
でもあの近くにコスモスなんか咲いてたっけなぁ…?気付きませんでしたね。
首突っ込むと叱られますよ〜!何だね?鳥居君!こっちは見てのとおり取り込んでるんだ!わかってんです。
わかってんですけどこれ覚えてます?ん…?あ!覚えてますよ!15年前の祇園のクラブの殺しですね?うん。
(兵藤)オーナーが殺害されて金庫から売上金の300万が盗まれたんですよね。
容疑者が…この女性。
(兵藤)寝たきりの父親に300万残して消えたんでしたっけ?このヤマあと1か月で時効じゃないですか。
この女性逃亡中って事ですか?このヤマがどうしたんだ?浜中千賀子さんこの同じクラブに勤めてたんですよ。
容疑者の前畑みどりの友達。
(村井)だから何だっていうんだ!?コスモスが気になるんです。
…コスモス?前畑みどりコスモスの花が大好きだったんです。
今度の現場に落ちてたんですよねコスモスの花びら。
(真澄)はい。
え〜!でもどういう事!?え〜っとコスモスが好きだった女性が15年前に強盗殺人を犯して逃亡中。
その友人が亡くなった現場に…。
君は資料課だ!考えなくていい!コスモスは死の香り…花言葉は乙女の純潔…祇園美人ホステスの逃亡…。
君も鑑識だからいいって!鳥居君!花びら一枚で15年前のヤマと絡めるのは強引だよ。
捜査が混乱するだけだ。
部外者は出て行ってくれよ!
(村井)現場付近の聞き込みと浜中千賀子の交友関係について当たれ!!あたしもちょっと強引かなと思いますよ?出かけよっと。
え…?どこ…?私も?行った方がいいかな?行った方がいい?…行った方がいいね。
(女の悲鳴)
(車のブレーキ音)コスモスなんてないよね。
う〜んどこか遠くから舞ってきたとか?
(携帯電話)はい鳥居です。
「兵藤です」例の15年前のヤマの事なんですが容疑者の前畑みどりの友人の中に辻井典子って女性いましたよね?その辻井典子がトラックにはねられて病院に運び込まれたんです。
…え!?
(兵藤)トラックの運転手の話によると何かに追われるように慌てて公園から飛び出してきたみたいです。
これってただの交通事故じゃありませんよ!15年前のヤマの関係者が2人続けてこんな事になるなんて…!一応おみやさんの耳には入れておこうと思いまして。
辻井典子さんって今なにやってんの?えぇ14年前から東京でエステサロンを経営していたんですが結局失敗して3か月前に京都に戻ってきたみたいです。
14年前ってのはさ15年前の事件の直後だよね?そうですね。
浜中千賀子さんがブティック始めたのもその頃だよね?…えぇ!やっぱり何かありますよ!おまけに殺された女性のブティックは経営不振。
はねられた女性のエステサロンは倒産…ここも似てません!?う〜ん…。
あの…情報流していてなんなんですが目立たないようにほどほどに…。
わかってるよ。
は〜い。
お願いします。
(住職)前畑さんがお亡くなりになったのは14年前ですね。
じゃあ娘さんがいなくなってすぐに…?意識を回復なさらないままお亡くなりになったと聞いております。
はぁ…。
コスモス!?毎年この時期になると必ず供えられています。
…誰が?もしかして行方不明になってる娘の前畑みどりさんが…?前畑みどりさんの恋人…?
(住職)えぇきっとそうです。
この15年間ずっとこの墓を守ってくれています。
前畑みどりさんに恋人がいたんですか?うん…誰より彼女の無実を信じてた恋人が。
川上満くん。
(川上満)みどりは…みどりは人殺しなんかできる人間じゃありません!調べなおしてください!お願いします!お願いします!わ〜!すご〜い!綺麗〜!
(川上聡子)何か?あ…あのこちら川上満さんのお宅でしょうか?はい。
主人は今出かけておりますが…。
主人?はい。
鴨川東署の鳥居です。
15年前にお会いしてますよね?ほら祇園のクラブ「輪舞曲」で。
あなた働いてらっしゃいましたよね?
(聡子)…はい。
実はあの…昨夜の事なんですが同じように働いていた浜中千賀子さん…ビルから落ちて死亡しました。
えっ…!?どうして?自殺か他殺かあるいは事故かまだわかりません。
そうですか…。
それと今日同じように働いていた辻井典子さん。
トラックにはねられて意識不明の重体です。
誰かに追われて道路に飛び出してきたようだ。
運転手さんそう言ってます。
何か心当たりありませんか?心当たりって…どういう意味ですか!?私はあの2人とはずっと会っていませんし私が何知ってるっていうんですか!?心当たりなんてありません。
そうですね。
コスモス綺麗ですね。
(満)どうしたんだ?おかえりなさい。
ただいま。
そちらの方は?警察の方です。
…警察?
(満)事情はわかりましたが我々が何をお話すればいいんですか?あ…あの!前畑みどりさんからはまったく連絡はないんですか?もちろんありませんけど…何のためにそんな事訊くんですか?それは…もしかしたら15年前の事件と今回の事件が関係してる可能性…。
どう関係してるって言うんですか?だからそれを調べるために…。
私たちにどうしろって言うんですか?家内の昔の知り合いが亡くなっただけで今の我々には関係ない事です。
15年前の事件だって遠い昔の出来事にしかすぎません。
そんな言い方って…!洋子…。
あの…いつご結婚なさったんですか?5年前ですが…それが何か?いえいえ。
(満)これ以上お話する事はありません。
どうぞお引き取りください。
浜中千賀子さんの遺体の側に…花ひとひら…コスモスの。
それが何だって言うんですか?コスモスなんて珍しい花じゃないでしょう。
前畑みどりさんの大好きな花ですよね?そうでしたっけ?もう忘れました。
失礼します。
な〜んか寂しいな〜。
そりゃあいなくなって15年も経てば記憶も薄れていくだろうし他に好きな人ができて結婚したってしょうがないと思うけどな〜にも私にはまったく関係ありませんってあんな態度取らなくたっていいのに!
(小池仁美)洋子ちゃんどないしたん!?男と女について考えてるの!ん?これ美味しいね。
何?
(福島重夫)キンメ。
キンメは今が旬やからねぇ。
洋子ちゃんどうぞ召し上がって。
は〜い。
女の旬は短いのよね…いただきます!コスモス綺麗だったよな。
え?川上さんちの庭のコスモス。
あぁ…たまたまなんじゃないですか?昔植えてたのそのままだとか。
ううん。
コスモスって1年草だからさ毎年育てなきゃいけないの。
そうなの!?ハァ〜無神経な男!昔の恋人が好きだった花を育ててるなんて!あ…コスモスが好きだったって事忘れてたんだっけ?前畑みどりのお父さんのお墓にコスモスの花供えてる…。
おかしくない?う〜ん…。
もしかして前畑みどりと彼はまだ付き合ってるのかも!少なくとも連絡は取り合ってますよ間違いなく!う〜ん…。
(茅野)えっ…前畑みどりが今回のヤマに関係してるって事?そういう事!それおみやさんの推理?ううん私の推理。
(一同)な〜んだ!あれ!な〜にその態度〜!でどう関係してんの?ん?それは今おみやさんが調べてくれてるんじゃないかな?ま〜たもうおみやさんおみやさんってホンマに洋子はおみやさんにおんぶに抱っこやなぁ。
あ〜私も抱っこされたいな〜。
おみやさんはしたくないと思いますよ。
ね〜。
ねぇねぇそれよりそっちの捜査はどんな状況?いやたいした進展ないんだけどね1つ気になってる事があるんだ。
どんな事ですか?意識不明で重体の辻井典子なんだけどね金を借りてる親しい人間にもうすぐ大金が入るような事言ってたらしいんだ。
あ…!殺された浜中千賀子も似たような事言ってましたよね?
(咳払い)
(七尾)君らこんな所で油売ってる暇あるのかね!?
(刑事課一同)すみません!洋子…今何のお話してたの?別に…。
いやあのね…今度お前茶道の教室…入れようかと思ってね。
…茶道!?あ〜お花がダメだから茶道。
…お断り!いやいやまぁそう言わないで…!課長〜お茶が飲みたいそうです。
何ぃ!?署長が。
はいただいま!うんと渋いヤツをな…。
何かご用ですか?警察の人間として謝りに来ました。
古くからのお友達や会社の同僚からお話をお伺いしました。
川上さんあなた前畑みどりさんをずっと捜し続けたそうですね。
我々警察が捜査を打ち切っても彼女を信じて捜し続けた。
だから何なんですか?会社に営業から事務職への異動願を出し彼女のお父さんの面倒を見ながら彼女の行方を追い続けた。
…ホントにすみません。
我々警察何一つあなたを助ける事ができなかった。
謝っていただく必要ありません。
もういいですか?川上さん。
そんなあなたを支え続けたのが…今の奥さんの聡子さんですよね?聡子さんは献身的にあなたに尽くし続けた。
周囲は2人の結婚を願うようになった。
彼女の愛があなたに届き2人が結婚するまで10年の歳月がかかった。
川上さん…あなたまだみどりさんの事が忘れられないんじゃないですか?何を言ってるんですか?あなたは。
みどりはいなくなってもう15年経つんです。
みどりの存在はもう過去です。
庭をコスモスの花で埋め尽くしお父さんのお墓にコスモスの花を供える…。
墓にコスモス…?はい。
確かに行きがかり上墓の世話はしてますがコスモスなんて知りません。
家の庭のコスモスだって私が育てたわけじゃありません。
家内がやった事です。
奥さんが…?仕事があるのでこれで失礼します。
じゃあやっぱりあのご主人はまだ昔の恋人の前畑みどりさんの事を忘れられずにいるんですね?それなのにそれをムリに隠そうとしてる。
特に僕たちに。
う〜ん…。
わかった!今でも奥さんには内緒で前畑みどりさんと連絡を取り合っていて今度のヤマにも彼女が関わってるからですよ!そうかなぁ…?おみやさんちょっといいですか?ついさっき川上聡子さんが水門橋から川に転落して救急車で病院に運びこまれました。
足を滑らせてしまったんです。
ただそれだけの事です。
水門橋から滑り落ちるって考えづらいんですけど。
本当です。
話変わります。
庭のコスモス育ててるのあなたですって?はい。
コスモスの花が大好きなんです。
前畑みどりさんのお父さんのお墓にコスモスの花供えてるのあなた?えぇ…。
みどりさんと私は友人でしたから。
おみやさん…3人を襲ったの前畑みどりさんに間違いありませんよ。
なんで彼女が?15年前何かあったんですよ。
例えば前畑みどりさん1人が3人に罪を着せられたとか。
3人に復讐するため?はい。
最初の現場に落ちてたコスモスの花びらがその証拠ですよ!前畑みどりさんはわざと現場に花びらを残したんです。
15年前に酷い目にあった上に恋人は友達に横取りされたとなったら復讐の鬼になったって不思議じゃありませんよ。
浜中千賀子と辻井典子の口座に同じ日に振り込みがあったって事か!?はい。
事件の2日前100万ずつ振り込まれてます。
誰が振り込んだんだ?今茅野さんたちが調べてます。
捜査に進展ありですよ!ふ〜ん。
(茅野)課長…!課長!うん。
振り込んだ人物わかりました!この女性です。
ちょっと失礼…。
あ!これは…!どーしたんですか!?あ!川上聡子さん!おい…おいおい…!な…何だね?君たち!おみやさんどういう事?どうして聡子さんが2人にお金を…?あおみやさん!待って…!どうなってんだ?まったく…。
あれ…?どこ行っちゃったんだろ?川上さん…!川上さん奥さんは!?
(聡子)「千賀子さんを殺したのも典子さんを襲ったのもこの私です」「申し訳ありませんでした。
聡子」奥さん死ぬつもりです。
どこに行ったか心当たりはありませんか?川上さん…!奥さんは…あなたのためにいやあなたとみどりさんのためにこのコスモス畑をずっと育ててきたんです。
奥さんは…聡子さんは15年間あなたに尽くしてきた。
そこまでする理由あなたわかってますよね?これだけのコスモスを毎年育て続けてきた聡子さんの気持ちあなたわかってるはず。
教えてください。
15年前何があったんです?高雄に…コスモス畑があります。
聡子はいつか連れて行って欲しいと言ってました。
だけど私は連れて行かなかった…。
あそこは私とみどりの思い出の場所だったから…!連れて行けなかった…。
案内していただけますか。
あっちです!
(満)聡子ー!こっち行きます!聡子…。
聡子…!ごめんなさい。
来ちゃった。
あなたとみどりさんの大切な場所に…。
聡子…!死ぬ前にどうしても来たかったの。
あなたとみどりさんに謝りたかったの。
何があったのか聞かせてもらえますか?私はもう死ぬしかないんです。
千賀子さんを殺して典子さんまで殺そうとした以上。
どうしてそんな事したんですか?死にます!私はもう死ぬしかない!
(満)聡子!もういい…!
(満)刑事さん…浜中千賀子を殺したのも辻井典子を襲ったのもこの私です!
(聡子)やめて…!ウソよ!あなたは何もしていない。
(満)俺はお前も殺そうとしたじゃないか!?
(聡子)ウソよ!あなたは何もしていない。
(満)俺はお前も殺そうとしたじゃないか!?殺そうとしたんだ…俺はお前を…。
私も…死ななければいけないの。
刑事さんみどりさんは何も悪い事をしていません。
この人に相応しいホントに優しい人だったんです。
その優しい人を…私は殺してしまったんです。
この人とみどりさんの幸せを…未来を…何もかもを奪ってしまったの。
15年前…私と千賀子さんと典子さんはクラブのオーナーにいいように利用されてボロボロの生活をしていました。
そんな生活から抜け出すために金庫のお金を盗み出す事に決めました。
金庫には所得隠しのために数千万の大金が隠されている事も知っていました。
愚かで浅はかですけどその時には3人ともそれしか考えられなかった。
(佐竹秀樹)お前ら何してんねん!?
(佐竹)コラ待てぃ!
(争う声)
(佐竹のうめき声)
(辻井典子)…死んじゃった?どうする…?
(浜中千賀子)どうするも何も…!
(聡子の声)みどりさんは忘れ物を取りに来たの。
(千賀子)大人しくして!お願いだから!
(典子)あんたも手伝って!
(千賀子)何してんのよ!?
(典子)早くしてよ!
(千賀子)押さえなさいよ!
(聡子)みどりさん…?みどりさん!?警察行こう!
(千賀子)バカな事言わないで!私たち2人も殺しちゃったのよ!?…もう後戻りできない。
みどりさんに犯人になってもらおう。
みどりさんがオーナーを殺してお金を盗んだように見せかけるの!そうするしかないの!…そうね。
(聡子の声)私も従うしかなかった。
みどりさんを強盗殺人犯に見せる細工をして遺体を山の中に埋めました。
千賀子さんと典子さんは大金を2人で分けてそれぞれ事業資金にした。
私は300万だけ受け取った。
そのお金をみどりさんのお父さんのもとに届けた。
はい。
みどりさんが病気のお父さんの事をずっと気にかけていた事を知っていたから…。
あなたは川上さんの力にもなろうとした。
この人の事はそれ以前から知っていました。
みどりさんと2人とっても素敵な恋人同士でした。
(聡子の声)あんなに輝いてた…この人の憔悴した顔を見るのがつらかった…。
だから償いの気持ちからこの人に近付いたんです。
それから10年…。
あなたこの人に尽くし続けた。
当然です!私がした事を思えば…どんな事をしても償いきれない!まぁ贖罪の思いから始めた行為でもその気持ちだけで10年続くわけがない。
あなたの中に愛が芽生えた。
愛しちゃいけない人だとわかっていても愛してしまった。
…違いますか?あなたの愛が彼に届き2人は結婚した。
私は…幸せになんかならなくてもよかった…!一生かけてこの人に償うつもりでした。
私なんかじゃみどりさんにはなれない。
みどりさんの代わりにはなれない!だから…庭に…コスモスの花を植えました。
みどりさんの大好きだったコスモスの花を植えたんです。
私がみどりさんを殺したという事をこの胸にずっと刻んで生きていくつもりでした!それでも幸せでした!でも半月前に事業に失敗して借金で首が回らなくなった千賀子さんと典子さんが私を脅してきたんです。
「あなただけ幸せを掴むなんて許せない。
金をよこせ」って。
その頃…聡子は寝言でうなされてた。
妙な電話も時々あった。
私は聡子が何かトラブルに巻き込まれる。
そう思って…後をつけた。
私にはお金なんて用意できません。
ご主人あなたのした事を知ったらどう思うかしら?みどりさんをやったのはあなたなのよ。
ねぇ何とか言いなさいよ。
(典子)ホントは用意できるんでしょ?
(千賀子)いいわねぇあなたはお幸せで。
(千賀子)今さらお金がないなんて言えた義理じゃないわよねぇ?
(満)目の前が真っ暗になった。
みどりが殺されていた…。
それも今自分が一緒に暮らしてる妻に!俺は何も知らないでこの女と暮らしていた。
この女が作った料理を食べてこの女が選んだ服を着て…!この女と…幸せな未来を思い浮かべていたんだ!自分の間抜けさが嫌になった!冷たい土の中で1人で眠ってるみどりに何て言えばいいんだ…!真相を確かめるために浜中千賀子を呼び出した。
私たちがみどりさんを殺したって言うの!?ハッ…冗談じゃないわよ!ホントの事を教えてくれ。
見てくれこの花…。
みどりが好きだった花だ!みどりは誰よりも優しかったんだ!知らないわよ!
(争う声)
(千賀子の悲鳴)
(満)次に辻井典子から話を聞こうとした。
やめてよ!待ってくれ!なぁ…!
(典子)何も知らない!
(満)ちょっと待ってくれ!お願いだ!答えてくれ!ホントに何も知らないのよ!離して!!
(運転手)だ…大丈夫ですか!?大丈夫ですか…救急車…。
(満)そして最後は…。
あなた…!あなたは何もしていない!私が…自分から死のうとしただけです。
(満)浜中千賀子を殺したのも辻井典子を襲ったのも俺だ。
なぜだかわかるな?…はい。
よくも今まで…!死ぬ覚悟はできてます。
でも…あなたはもうこれ以上手を汚さないでください。
みどりさんのためにも。
…お願いします。
でも…死ねなかった。
ごめんなさい…!あなたは奥さんを殺す気なんかなかった。
殺すつもりなら最初に殺してたはずだ。
あなたには奥さん殺せない。
絶対に殺せない。
奥さん?奥さんが橋から落ちた時救急車を呼んだ人がいました。
…この人です。
聡子ー!聡子!大丈夫か!?しっかりしろ!聡子…!この美しいコスモスはみどりさんだけのもんじゃない。
あなたたち夫婦のものでもあるんです。
憎めるわけないじゃないか…。
殺せるはずないじゃないか…!聡子がいなかったら俺は生きてこれなかったんだ!聡子…死なないでくれ…!死んじゃダメだ!生きてくれ…みどりのためにも俺のためにも!辻井典子さん意識回復したそうですね。
うん。
良かった〜!川上さんの罪が少しでも軽くなって。
川上さんも聡子さんも罪を償ってきっと幸せになれるよね?うん…それを願おう。
あ…!コスモス。
あ〜ホントだ〜!コスモスの花言葉って知ってる?え〜っと…。
乙女の純潔。
茶色のコスモスの花言葉って知ってる?あっ!タコヤキ〜!失恋!チョコレート色のコスモスの花言葉は失恋だよ。
ん〜じゃあ私には関係ないわね!え?え…?え…?や〜だおみやさん食べたいの?はい!あ〜んあ〜んあ〜んあ〜ん…。
洋子…洋子。
ん?なぁに?やっぱりひとつだけちょうだい。
2014/07/08(火) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
おみやさん5[再][字]
「見舞金を残した逃亡犯!!夫に言えない妻の過去…」
詳細情報
◇番組内容
京都鴨川東署資料課の鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)が、部下の七尾(櫻井淳子)と迷宮入りした難解事件を鮮やかに解く、木曜ミステリー好評シリーズ第5弾。
◇出演者
渡瀬恒彦、櫻井淳子、菅井きん、谷啓 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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