(はな)実はこの度宇田川満代先生の「銀河の乙女」の単行本を出す事になりまして。
つきましては村岡さんに挿絵をお願いしたいんです。
(英治)え…挿絵を?はい。
(醍醐)宇田川先生は「王子と乞食」の挿絵を大層気に入っていらしてああいう絵をお望みなんです。
はあ…しかし…。
どうか引き受けて下さい。
お願いします。
お願いします。
あの…いかがでしょうか?お断りします。
てっ…。
そんな…どうしてですか?いえ挿絵は本職ではありませんから。
でもはなさんのページにはあんなにすてきな絵を描いていらっしゃったじゃないですか。
素人ですがあの挿絵だけは描きたかったんです。
とにかくそのお話はお断りします。
勝手を言って申し訳ありません。
久しぶりに英治と再会したはなですが依頼はあっさり断られてしまいました。
村岡さん。
私諦めません。
はなさん…。
引き受けて頂くまで諦めませんから!・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」・「風が運ぶ希望の種」・「光が夢のつぼみになる」
(梶原)そうか。
断られたか。
「自分は本職ではないから」と…。
(須藤)奥さんが亡くなってまだ半年でしょう。
まだ立ち直れないんじゃないですか?亡くなってもう半年と思うかまだ半年と思うかは人によって違うからな。
そうですね…。
(ドアが開く音)
(宇田川)失礼するわ。
宇田川先生…。
(須藤)これはこれは…。
(三田)わざわざお越し頂きまして…。
さあ単行本の挿絵の打ち合わせをしましょう。
先生それが…。
私大変忙しいの。
さっさと始めましょう。
先生。
実は村岡さんに断られてしまいました。
私の本に挿絵を描けるのに?こんな光栄な事を断る人がいるの?先生まだたった一度断られただけですから…。
必ず口説き落として。
お任せ下さい。
ただいまお紅茶を。
はなも随分とたくましくなったものです。
はなさん。
何かいい策があるのね?何もないわ。
えっ…。
大丈夫でしょうか?この2人またいるんですね。
(武)おい遅えぞ。
(かよ)それは申し訳ありませんね。
(朝市)ありがとう。
頂きます。
うわっ辛え!カレーだから甘くねえさ。
(せきばらい)騒がしくてすみません。
静かにしろし。
ほかのお客様に迷惑じゃん。
とりあえず作戦会議しましょう。
ええ。
はな。
てっ…。
2人ともほかに行く場所ねえだけ?ブドウ酒売り込みぃ東京来たならこぴっと仕事しろし。
だからこうしてカフェーに売り込みぃ来てるじゃんけ。
遊んでるようにしか見えんけど。
全くコーヒーは苦くて飲めねえって言うしカレーは辛いって文句言うし。
はなさんお知り合い?てっ…。
あ…幼なじみの朝市と武。
こちらは聡文堂の醍醐さん。
はなたれんとこの地主の徳丸武でごいす。
ごきげんよう。
はなこぴっと仕事してますか?ご迷惑かけてねえですか?ちょっと朝市余計な事言わないでいいから!ご心配なさらないで。
はなさんこぴっとやってましてよ。
はな抜けてるとこあって失敗もいっぺえするけんど頑張り屋ですからどうかよろしくお願えします。
もう朝市!いいから。
(せきばらい)
(平祐)コーヒーを静かに味わいたいんだ。
すいません!あっ社長?あの…どうしたら英治さんに挿絵を描いて頂けるでしょうか?宇田川先生の単行本の挿絵をお願いしたら断られてしまったんです。
ここで仕事の話はしないでくれ。
失礼しました。
はなさんの「王子と乞食」には自分から進んで挿絵を描いて下さったのにね…。
(ため息)「銀河の乙女」の物語がお好きじゃないのかしら…。
それなら物語のすばらしさを分かってもらえるように説得しましょう。
これから毎日でも通って…。
(平祐)それは困る!毎日会社に来られて居座られでもしたら仕事にならん。
はあ…私から英治に言っておこう。
本当ですか?ありがとうございます。
ありがとうございます。
私早速宇田川先生に電話してくるわ。
ええ。
君のお姉やんよく頑張ってるからね。
ごちそうさま。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
美しい…。
醍醐さんは社長令嬢だから相手にされっこねえよ。
てっ社長令嬢け。
地主のおらにますますぴったりじゃん。
醍醐さん。
武。
その人は無理。
無理無理!お帰りなさい。
「銀河の乙女」の挿絵お前が描け。
えっ?何ですかいきなり。
作家がお前に描いてほしいと言ってるそうじゃないか。
いやでもほかに仕事もありますし…。
もう引き受けてしまった。
社長命令だ。
父さん。
引き受けた以上よい本にしろ。
(ノック)おはようございます。
ごきげんよう。
聡文堂です。
(郁弥)あれ?お二人とも今日は何ですか?早速挿絵の打ち合わせに参りました。
えっ…。
どうぞこちらへ。
失礼します。
こことここ。
それからここに挿絵を挿入したいと考えています。
どんな挿絵にしましょうか?物語を読んで感じたままを自由に描いて下さい。
自由にですか…。
はなさんのページと同じ要領で描いて下されば結構ですから。
あと1枚だけ宇田川先生の強い希望があります。
はい。
え〜っと…ここ。
ここの部分に主人公ルカの絵を入れたいとの事です。
すいません。
先生はどのようなルカを想像されてるんでしょうか?村岡さんが物語を読んだ印象で自由に描いて下さいとの事です。
素人にとってはそれが一番難しいですね…。
心配いりませんわ。
私たちいくらでも相談に乗りますし。
ええ。
先生村岡さんの絵を楽しみにしてますよ。
はあ…分かりました。
(2人)よろしくお願いします。
ただいま戻りました。
お帰り。
兄さんその挿絵どうして引き受けたの?えっ?いや…父さんが勝手に引き受けてきちゃったんだよ。
それなら兄さんから断ったらいいじゃないか。
そういう訳にもいかないだろ。
社長命令なんだから。
安東さんの頼みだから引き受けたんじゃないの?急にどうしたんだよ?郁弥。
いや…何でもない。
邪魔してごめん。
ちょっと…出てくる。
(ドアが閉まる音)これは亡くなった香澄さんのカメオ…。
どうして彼が持っているのでしょう?何か秘密がありそうです。
(蓮子)はなちゃんこっちよ。
蓮様!お待たせしてごめんなさい。
ううん。
朝市と武ならいねえよ。
ほかのカフェー教えてやったらようやくいなくなってくれたさ。
あっコーヒーお願い。
はい。
朝市君ってはなちゃんの幼なじみの?東京にいらしてるの?ええそうなの。
甲府で一緒に釣りをしたのが懐かしいわ。
蓮様…今日は一段ときれい。
まあ…うれしい。
恋する女は美しいのです。
たとえそれが許されない恋でも。
ねえ。
頂いたお手紙に「会わせたい人がいる」って書いてあったけれど。
そうなの。
実は今日彼もここに呼んでいるの。
てっ…えっ彼ってもしかして帝大生の?そう。
もうすぐ来るわ。
「もうすぐ来るわ」って…だってご主人は?一緒に東京にいらしてるんでしょう?あの人は今頃新橋で芸者を揚げて遊んでるわよ。
だからって蓮様…いけない事よ。
はなちゃんそんな怖い顔しないで。
だって…いけないわ。
(ドアベル)いらっしゃいませ。
(嘉納)おおはなちゃん!久しぶりやね。
あなた…。
サイダー飲みよるか?あ…いえ…。
修羅場の予感が致します。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/07/08(火) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(86)「最高のクリスマス」[解][字][デ]
英治(鈴木亮平)に挿絵の件を断られたはな(吉高由里子)だが、宇田川(山田真歩)に必ず口説き落とせと言われたこともあり、意気込んで醍醐(高梨臨)と作戦会議を開く…
詳細情報
番組内容
英治(鈴木亮平)に『銀河の乙女』の挿絵を描いて欲しいと頼んだものの、あっさり断られてしまったはな(吉高由里子)。しかしはなはひるむことなく、宇田川(山田真歩)からも必ず口説き落とせと言われ、醍醐(高梨臨)とともにさらに意気込む。はなと醍醐が作戦会議のためにカフェーへ来ると、朝市(窪田正孝)と武(矢本悠馬)が再びやって来ていた。近くの席にいた平祐(中原丈雄)は、はなと醍醐の話が耳に入り…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,黒木華,窪田正孝,高梨臨,鈴木亮平,藤本隆宏,吉田鋼太郎,中島歩,町田啓太,山田真歩,中原丈雄,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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