情報まるごと 2014.07.07

こんにちは。
情報まるごとです。
大型で非常に強い台風8号は、沖縄の南の海上を発達しながら北上し、あすには猛烈な台風となって、沖縄県にかなり接近するおそれがあります。
気象庁は沖縄県では記録的な暴風や高波となるおそれがあり、今後、台風では初めて、特別警報を出す可能性があると発表しました。
午前11時前、気象庁は台風8号について記者会見しました。
台風の特別警報は、数十年に一度の台風が近づくおそれがある場合に、事前に発表されます。
沖縄県に接近する台風の場合は、中心気圧が910ヘクトパスカル以下、または最大風速が60メートル以上が目安に特別警報が発表されます。
気象庁の観測によりますと、大型で非常に強い台風8号は、きょう正午には、沖縄の南の海上を1時間に25キロの速さで北北西へ進んでいます。
中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径200キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風はこのあとさらに発達しながら北上し、あすには猛烈な勢力となって、沖縄県にかなり接近するおそれがあります。
台風の接近に伴って、沖縄県では今夜には非常に強い風が吹き、あすは猛烈な風が吹くおそれがあり、あすの最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルと予想されています。
奄美地方でも、あすには非常に強い風が吹き、九州南部でも次第に風が強まる見込みです。
沖縄県の沿岸は大しけになっていて、あすは沖縄・奄美の沿岸は猛烈なしけとなる見込みです。
また、沖縄県ではあすの朝以降、雨も強まって、1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあり、あすの昼までに降る雨の量は、多い所で200ミリと予想されています。
雨はその後も降り続き、大雨になるおそれがあります。
気象庁は暗くなる前に安全な場所に避難し、それ以降の外出は控えるなど、早めの対策を取るとともに、今後の最新の情報に注意するよう呼びかけています。
では沖縄の状況について、沖縄放送局からお伝えします。
沖縄です。
台風8号の接近を受けて、各地で対策が取られています。
沖縄県は先ほど、災害対策本部を開きました。
本部長を務める仲井真知事は、今回の台風は非常に大きく、緊張感を持って対応しようと呼びかけました。
県庁では暴風警報が発表されしだい、担当の職員が24時間態勢で待機して、警戒に当たることにしています。
また、各地で対策が取られています。
宮古島の平良港では、漁業者やダイビング業者が、港に係留していた小型の漁船やボートを、クレーンで陸に揚げたあと、ロープで固定する作業を行いました。
沖縄本島南部の豊見城市の公園では、遊歩道脇に植えられたヤシの木に添え木を当てて固定し、強い風をまともに受けないよう、大きく広がるヤシの葉を1つに縛っていました。
交通機関にも影響が出ています。
海の便のうち、沖縄本島と周辺の離島を結ぶ便では、欠航が相次いでいます。
また、先島諸島でも、宮古島や石垣島と周辺の離島の間で欠航便が出ています。
空の便では、国内線で羽田や成田と那覇を結ぶ便など、きょう3便が欠航となりました。
また、ピーチ・アビエーションとスカイマークは、沖縄を発着するあすの全便の欠航を決めました。
以上、沖縄からお伝えしました。
では、気象予報士の奈良岡さんと詳しくお伝えしていきます。
奈良岡さん、気象庁は、沖縄県に台風の特別警報を発表する可能性があるとしました。
まずはこの特別警報から改めて解説してください。
特別警報とは、重大な災害が起こるおそれが非常に高いときに発表されます。
これまでの従来の警報より、基準をはるかに超えるようなときに発表されます。
最大級の警戒を呼びかけるために、去年8月から導入されました。
その台風の特別警報については、数十年に一度の台風が近づいてくるおそれがある場合に、暴風や波浪、高潮、大雨に対する特別警報が発表されることがあります。
沖縄県に近づく台風としては、中心気圧は910ヘクトパスカル以下、最大風速は60メートル以上というのを目安にして発表されます。
今回の台風8号は、この基準に達するおそれがあるんですね。
7月に訪れる台風としては、過去最強クラスの台風といえます。
過去を見ても、それだけ勢力が強くなる可能性が?
そうですね。
改めて今回の台風8号の特徴と、そして警戒すべき点は、なんでしょうか?
今回の台風は、特に風が強いというのが特徴です。
ということで、暴風に厳重な警戒が必要です。
そして高潮にも厳重に警戒していただきたいです。
予想される最大風速、見ていきますと、あすは、55メートルの風が予想されています。
そして最大瞬間風速、瞬間的には75メートルの風が吹くおそれもあります。
そして波の高さ、14メートルにも達しそうです。
最大瞬間風速が60メートル以上の風が過去に吹いたときには、車が横転したりですとか、木が倒れたり、また電柱がたくさん倒れるなどの被害が起こりました。
電柱が倒れて道路が寸断されるということも起こっています。
電柱が倒れるということで、長時間の停電のおそれもありますので、停電に対する備えもしっかりとしておいてください。
十分な警戒が必要ですね。
今後の進路の予想と見通しはどうなっていますか?
では進路予想を見ていきましょう。
非常に強い勢力の台風は、このあと、あすになりますと、猛烈な勢力となって、沖縄にかなり接近する見込みです。
沖縄ではあす、記録的な暴風や高波になるおそれがあります。
そのあと北上していき、木曜日には九州にも近づいていくおそれがあります。
本州付近にもそのあと北上していって、この台風の動きが遅いということで、台風の影響が長く続くおそれがあります。
早めに台風への備えをしてください。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えしました。
一方、梅雨前線の影響で、中国地方や九州で激しい雨が降り、九州では大雨となっています。
福岡からお伝えします。
梅雨前線の影響で、九州では非常に激しい雨が降り、熊本県では所によってきのうの降り始めからの雨量が、350ミリを超えています。
九州北部では、きょう夕方にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象台は土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象台によりますと、九州北部付近に停滞している梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、九州では大気の状態が非常に不安定になっています。
午前2時までの1時間には、熊本県が苓北町に設置した雨量計で、100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。
また、きのうの降り始めからの雨量は、熊本県天草市牛深で371.5ミリに達しているほか、長崎県と鹿児島県でも、250ミリを超えている所があります。
これまでに降った雨で、熊本県と鹿児島県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。
この大雨で熊本県天草市は一時、市内全域に避難勧告を出しましたが、市の東部については午後0時55分に解除しました。
市西部の1万794世帯2万2821人に対しては、引き続き、避難勧告が出されています。
気象台によりますと、九州北部では、きょう夕方にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、1時間に降る雨の量は、いずれも多い所で福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県で50ミリ、大分県で40ミリと予想されています。
またあす正午までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県で120ミリ、大分県で100ミリと予想されています。
気象台は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。
では、熊本と長崎からお伝えします。
熊本です。
県内は天草地方で、降り始めからの雨の量が370ミリを超えました。
24時間に降った雨として、観測を始めてから最も多く、県と気象台は、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
熊本県内では、苓北町にある県が設置した雨量計で、午前2時までの1時間に、100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。
天草市牛深ではきのうの降り始めから、午後1時までの雨の量が371.5ミリに達し、24時間に降った雨として、観測を始めてから最も多くなりました。
天草市は、一時、市内全域に避難勧告を出しました。
午前7時には59世帯125人が避難しました。
天草市本町本の男性の住宅では、住宅の脇を流れる小川の水があふれて、住宅の裏の小屋などが一時、水につかりました。
3時15分ごろですね。
ちょっと周りの様子がおかしかったもんで、下りてきたら、もう、ここが水の状態になっておりました。
現在は一部の地域の避難勧告は解除されています。
天草市の本渡北小学校では、けさ、校舎1階の玄関で石こう製の天井が落下しているのが見つかりました。
排水装置が詰まって玄関の屋根に雨水がたまり、室内に漏れて天井が落下したと見られるということです。
県内の自治体によりますと、天草市など合わせて住宅10棟の床下が水につかる被害が出ました。
熊本でした。
長崎です。
長崎県内では、このあと大雨のおそれはなくなりましたが、きのうから降り続いた大雨で地盤が緩んでいるため、気象台は引き続き土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
長崎県内では、きのう未明から大雨となり、降り始めからきょう午後2時までの雨の量は、島原市で263ミリ、南島原市で261ミリ、雲仙岳で224.5ミリとなっています。
県内に出されていた警報は、島原半島の大雨警報を除き、すべて解除され、大雨のおそれはなくなりました。
県内の各自治体によりますと、けさ南島原市で土砂崩れが起き、住宅1棟に土砂が流れ込んで窓ガラスが割れたほか、長崎市でも住宅の裏山の崖が崩れるなどの被害が11件相次ぎましたが、いずれもけが人はいないということです。
また床上浸水の被害が長崎市で1棟、床下浸水の被害が長崎市と南島原市で合わせて5棟となっています。
住宅3棟で床上や床下浸水の被害が出た長崎市新戸町では、昨夜遅くから、一時は大人の腰の高さぐらいまで水かさが増したということで、住民はけさから後片づけに追われました。
このほか新上五島町では、昨夜、住宅が全焼する火事があり、近くで落雷があったことから、警察では雷が火事の原因だった可能性もあると見て調べています。
気象台では、これまでに降り続いた雨で地盤が緩んでいることから、土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。
長崎でした。
お伝えしていますように、梅雨前線の影響で、九州では非常に激しい雨が降り、熊本県では所によって、きのうの降り始めからの雨量が350ミリを超えています。
九州北部ではきょう夕方にかけて、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象台は土砂災害や、川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
ここまで福岡からお伝えしました。
では続いては広島からお伝えします。
前線の影響で、中国地方では、夕方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みで、山口県では所によってきのうの降り始めからの雨量が160ミリを超えています。
気象台は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。
ではNHK広島放送局の前から中継でお伝えします。
広島市の中心部、オフィス街にありますNHK広島前です。
雨の降り方、今は弱まっています。
傘を差せば出歩けるぐらい、今、傘を畳んでいる人の姿も見えましたね。
昼前後、降り方が強まったときは、雷が鳴りまして、大粒の雨で街が白くけぶったようになりました。
足元も完全にぬれてしまうような降り方でした。
これまでの雨で、車だけではありませんで、路面電車も水しぶきを上げて走っています。
その路面電車、大幅な乱れはありませんが、全般に10分程度の遅れが出ているということです。
NHK広島前からお伝えしました。
中国地方では午後1時までの1時間に、山口県の美祢市東厚保で28ミリの強い雨を観測したほか、岩国市の広瀬で17.5ミリ、広島県の大竹市で8.5ミリを観測しました。
またきのうの降り始めからの雨量は、山口県の岩国市の広瀬で166.5ミリ、山口県の周南市鹿野で151.5ミリ、広島県の廿日市市で124.5ミリなどと、山口県や広島県の一部で100ミリを超えた所があります。
これまでに降った雨で、広島県では広島市と廿日市市、大竹市で、土砂災害の危険性が非常に高くなっています。
中国地方ではきょう夕方にかけて、山陽では山口県や広島県を中心に、1時間に50ミリの非常に激しい雨が、山陰では1時間に40ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
また、あす正午までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、山陽で120ミリ、山陰で80ミリと予想されています。
気象台は土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
この大雨の影響で、広島県や山口県で、土砂崩れや住宅が水につかる被害が出ています。
山口県下関市では、住宅の裏山が高さおよそ1メートル、幅およそ3メートルにわたって崩れました。
住宅への被害はないということです。
広島市安芸区で川の石垣が崩れ、近くの住民1世帯2人が自主的に避難しています。
また、廿日市市でも2つの避難所に合わせて2世帯3人が自主的に避難しています。
坂町では2か所で道路脇の斜面が崩れたり、石垣が崩れたりする被害が出ています。
さらに広島市では住宅5棟の床下が水につかったほか、周辺の合わせて9か所で道路が冠水する被害が出ています。
中国電力によりますと、午後1時現在、広島県の東広島市や竹原市、それに山口県の山口市や下松市などで合わせて1060世帯が停電しているということです。
広島のスタジオからお伝えしました。
では次は外交についてです。
地球儀をふかんする外交を掲げる安倍総理大臣。
今月12日までの日程で、ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアのオセアニア3か国を訪問します。
最初の訪問国のニュージーランドでは、キー首相と会談。
集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことを説明し、積極的平和主義の立場に理解を求め、キー首相も賛意を示しました。
そして、あすはオーストラリアのアボット首相と会談。
こうした安全保障分野での方針を説明し、支持を得たい考えです。
安全保障が専門の津屋解説委員とお伝えしていきます。
津屋さん、あす、この日豪首脳会談ということなんですが、なぜ今、このオーストラリアとの関係に注目すべきだということなんでしょうか。
安倍総理大臣は世界各地を訪問していますから、オーストラリアも単なるそのうちの一つではないかというふうに思われる方もいるかもしれませんけど、実はそうではないんですよね。
日本にとって、もともとアメリカが最も重要な同盟国ですけれども、実は、オーストラリアというのは、それに次ぐですね、重要な存在だというふうにいえることができるんですね。
アメリカに次ぐと?
と言いますのもですね、日本とオーストラリアというのは、ともにアメリカの同盟国、そしてお互いを安全保障上の重要なパートナーだというふうに考えています。
そして日米豪の3か国の、トライアングルの連携の重要性というのを表明しているわけなんですね。
これは去年の選挙で政権に就いたアボット首相ですけれども、これまで以上にアメリカと日本との関係というのを重視して、関係を強化しようとしています。
そして日本のことを、こういうふうに呼んでいるんですね。
日本はアジアで最良の友人だということですね。
オーストラリアからして、日本は重要視されていると。
そういうことです。
また、オーストラリアは、中国とも経済的なつながりというのは非常に強いわけなんですけれども、ただ安全保障面では、中国に対して、よりきぜんとした姿勢を取るようになってます。
例えば防空識別圏を中国が設定した場合は、それを厳しく非難したりというようなことをやってます。
そして日本とですね、オーストラリアというのは、お互いをこれまで戦略的なパートナーだというふうに、戦略的パートナーというふうに呼んできたんですけれども、今回、新たな特別な関係というのを構築しようとしているんですね。
これ、何かというと、同盟ではないんですけれども、それに近いような概念、そしてこれに当たる新しいネーミングがあすにも発表されるということなんですね。
そしてもう一つ、きょうぜひお伝えしたいことは、こちらなんです。
地政学的なオーストラリアの重要性です。
地政学的に重要というのはどういうことなんですか?
地理的な条件が安全保障上、非常に重要だという意味なんですけれども、オーストラリア、こちら地図をご覧いただきたいんですが、オーストラリアというのは、ご覧いただいて分かるように、インド洋と太平洋の両方の海に面しているんですよね。
この地域は、中国ですとかインド、そして東南アジア諸国など、経済発展が非常に著しい地域で、今や、世界経済の中心地といっていいと思うんですね。
そしてこのシーレーン、世界にとって重要な海の交通路ですけれども。
この黄色い線ですね。
この海域に、重要なものはすべてこの海域を通っている。
その反面、軍事的な面では、この地域というのは、軍拡が世界的にも顕著な所で、不安定さを増していると。
こうした地域全体にアクセスしやすいのが、オーストラリアというわけなんですね。
アメリカもこの点を重視しているんでしょうか。
そうですね、アメリカはですね、オーストラリアをアジア太平洋地域の最も密接な同盟だというふうに見なしていまして、地政学的な条件から、オバマ政権がアジア重視のリバランス政策というのを打ち出していますけれども、それでまた一層重要になっているというわけなんですね。
アメリカは、この中国への対応を念頭に置いて、…にあるダーウィンという基地があるんですけれども、ダーウィンにアメリカの海兵隊の部隊をローテーションで駐留させるようにしたり、また、空軍もこの地域により頻繁に訓練を行うという状況が出てきているんですね。
こうしたことはアメリカ軍にとっては、これまでのアジアでの軍事的な拠点である日本や韓国、そしてグアムなど、それに加えて、オーストラリアも拠点として使うことができれば、より広い地域をカバーできますから、中国に対しても、一定のけん制になるという考え方なんだと思います。
そこなんですけれども、日本、アメリカ、オーストラリアで連携が深まるということは、中国からすると、緊張をあおるようなことにならないんですか?
おっしゃるとおり、中国からすれば、こうした動きというのは、いわば不愉快だと思うんですよね。
緊張が高まる可能性はあると思います。
ただ、アメリカとオーストラリアとしては、中国との良好な関係というのは重視しているわけです。
中国に対しては、アジアの大国として責任ある行動を取ってほしい、国際ルールを守って、力による現状変更は慎むべきではないかという立場で、そうした後ろ盾として、こういう安全保障態勢の強化を進めているということなんですね。
先ほど、アメリカもオーストラリアを重要視しているというお話、ありましたけれども、アメリカの最も重要な同盟国っていうのは日本ということではないんですか?
最も重要な同盟国というのは日本なんですけれども、最も密接な関係にあるのは、オーストラリアというふうに。
ー密接な関係?
いえると思うんですね。
オーストラリア軍というのは、過去の歴史を見ても分かるとおり、第2次世界大戦ですとか、朝鮮戦争、最近ではアフガニスタンでの軍事作戦で、アメリカと一緒に戦ってきた仲間というか、そういう仲なわけですよね。
そういう意味でいいますと、アメリカとオーストラリアという軍事的な結び付きというのは、日米同盟よりもはるか先をいっていると言えると思うんですね。
最近ではアメリカ軍の部隊の中に、オーストラリア軍の部隊が編入されてっていうか、組み込まれて活動するケースが目立っているんですね。
例えば、横須賀、こちら、第7艦隊の拠点がある横須賀基地ですけれども、そこに去年、オーストラリア海軍の艦艇が一時的に編入されて、アメリカ海軍の一部として活動するというようなこともあったんですね。
そしてまた、アメリカ太平洋陸軍の司令部というのは、ハワイにあるんですが、今、そこの副司令官は、オーストラリア軍の少将が務めているわけなんですね。
確かに密接な関係だというのが分かりますね。
作戦の情報もですね、日本には伝えられないけれども、オーストラリアには伝えられるということもあるわけなんですね。
ですから日本は、日米同盟を強化していこうとすれば、そこに一緒に活動しているオーストラリアとの関係も強化しなければならないという状況になっていると思います。
そこで安倍総理大臣が訪問して、首脳会談をするということなんですね?
そうですね。
安倍総理大臣は、あした、アボット首相と会談をして、こうした協定を結びます。
防衛装備品を共同開発、またはその技術や兵器を移転するための協定、これに調印する予定なんですね。
オーストラリアは、これで特に何に対して日本に関心を持っているかといいますと、実は潜水艦なんですね。
こちらに潜水艦とありますけれども、オーストラリア海軍というのは、非常に広大な海域を抱えているわけですけれども、そのうち、最近対立の激しい南シナ海などでも活動しているんですね。
ただ実は、オーストラリア海軍が持っている潜水艦というのは、老朽化した6隻しかありませんで、非常にぜい弱、そこで日本の協力を得て、能力の高い潜水艦を増やすことができれば、特にアメリカだけでは対応しきれない部分を、オーストラリアにカバーしてもらえるのではないかという、計算があるんだと思います。
ただ、この潜水艦の技術というのは、非常に機微なものがある特殊な技術ですから、日本としてそれを国外に本当に出すことができるのかどうかというのは、慎重な検討が続いていくんだろうと思います。
気になるのが、集団的自衛権なんですけれども、日本と密接な関係にある国が攻撃を受けた場合に、集団的自衛権の行使を容認するという閣議決定があったばかりですよね。
これ、オーストラリアの場合には適用されるということになるんでしょうか?
オーストラリアは確かに、ご覧のように、ご説明申し上げたように、日本と密接な関係にある国なわけですけれども、これ、政府が集団的自衛権の武力行使の要件として挙げた条件を考えれば、それが政府の言っているとおりであるとするならば、オーストラリアが攻撃を受けた場合、直ちに日本が集団的自衛権を発動しなければならない可能性というのは、高くはないと思うんですよね。
ただ、これまで見てきましたように、アメリカとオーストラリアというのは、共に戦争を戦って、軍事的にも一体化しているというふうにいっていいと思うんですが、そうした日米豪という3か国の協力というか、関係の中に、日本も入っていくということの意味はなんなのかということだと思うんですね。
ですから日本としては、どのようにこれに関与していくのか、どの程度関わっていくのかということは、これから非常に重要になってくると思います。
だからこそ、オーストラリアというのは非常に重要な、オーストラリアとの関係というのは、ぜひ注目していただきたいというふうに思います。
日豪首脳会談、あす、行われます。
安全保障が専門の津屋解説員とお伝えしました。
では、台風8号が心配な状況です。
気象情報です。
奈良岡さん。
7月としては最強クラスの台風が沖縄に近づいています。
今の那覇港の様子です。
まだ風は強まっていないようです。
波も比較的、映像からは穏やかに見えます。
ただ夕方からさらに風が強まって、あすは海も猛烈なしけとなりそうです。
きょう日中のうちに避難を完了させるなど、早めの対策をしてください。
そして今夜以降は、屋外での作業や外出は控え、危険な場所には近づかないでください。
沖縄地方はこれまでにないような大荒れとなるおそれがあります。
沖縄地方では、暴風や高波に厳重な警戒があす必要です。
では台風の進路予想を見ていきましょう。
非常に強い台風8号は、さらにあす、勢力を強めながら、あすになりますと、猛烈な勢力となって、沖縄にかなり近づく見込みです。
予想される風の強さは、最大風速55メートル、そして瞬間的には75メートルという、甚大な被害が起こるくらいの風が吹くおそれがあります。
波の高さも14メートルに達する見込みです。
暴風が吹き荒れることで、多くの電柱が倒れ、長時間、停電となるおそれがあります。
停電への備えなどをしておいてください。
九州では台風が近づく前から大雨となっています。
原因は梅雨前線です。
あすの予想天気図を見ていきましょう。
梅雨前線は、本州付近にあすも停滞する見込みです。
台風からの湿った空気がどんどんと流れ込んで、西日本を中心にあすも断続的に雨が降りそうです。
では今後の雨の見通しを詳しく見ていきましょう。
きょうの夕方からです。
九州北部は活発な雨雲、夕方もかかって、この先も引き続き雨の量が多くなりそうですから、土砂災害、注意警戒してください。
また近畿地方などでも、あすの未明には雨の降り方、強まるでしょう。
あすも日中も断続的に雨が降って、雨の量も多くなるおそれがあります。
今週は台風の動きが遅く、長く台風の影響が出そうです。
では全国のあすの天気です。
次は関西からです。
兵庫県議会の野々村竜太郎議員が支出した政務活動費を巡る問題で、新たな動きです。
石田さん。
この問題で野々村議員は、今回の件で大変な迷惑をかけた。
議員辞職を念頭に置いていると、県議会の議長に伝えたことが分かりました。
文字どおり…、命懸けで…。
兵庫県議会の野々村議員は、昨年度1年間で195回の出張をしたとして、領収書を添付せずに、政務活動費から300万円余りを支出していました。
野々村議員は、記者会見で涙を流しながら正当性を主張しましたが、出張の内容などについては説明しませんでした。
県議会に全国から苦情が相次いで寄せられていることから、きょう午前、5つの会派の代表による会議が開かれ、県議会で出張の実態などについて再調査を行ったうえで、政務活動費の使いみちで説明できないものは返還することや、返還できない場合は辞職を求めるとする勧告を申し合わせました。
会議のあと、県議会の梶谷忠修議長が野々村議員にこうした内容を伝えたところ、野々村議員は真摯に再調査に応じ、説明できないものは返還したいと述べたうえで、今回の件で大変な迷惑をかけた、議員辞職を念頭に置いていると述べたということです。
続いては、こちら。
白菜なんですが、ただの白菜じゃないことはご存じですよね?
ずいぶん、みずみずしいなあという気もするんですが、台湾から今、来ている宝物なんですね。
そうです。
中国の歴代王朝の宝物を所蔵する、台湾の故宮博物院の特別展が、東京で開かれていますが、大変な混雑になっています。
現場には遠藤さんが行っています。
遠藤さん。
見てください、この長い行列。
およそ1000人の人たちが並んでいます。
その白菜を待つ人たちの列です。
今、90分待ちの状況です。
あの建物の中に入っても、まだまだ行列は続くんですが、その皆さんのお目当てが、こちらです。
白菜をかたどったひすいの彫刻、翠玉白菜。
緑と白のみずみずしい光沢に、しなやかに曲がった葉。
葉にはイナゴやキリギリスが止まっていまして、後ろ足に生えたトゲまで再現されています。
18世紀から19世紀ごろに作られたとされているこの彫刻。
展示されている宝物のうち、故宮博物院では最も人気が高く、門外不出ともいわれて、海外での展示は今回が初めてなんです。
きょうは雨が降ったりやんだりの天気なんですが、熱中症対策は欠かせません。
こうして、給水器も準備されているんです。
それから時々日ざしが出ると、暑さも感じます。
日傘も用意されていて、自由に借りることができるんです。
こうした状況の中、この行列に並んでまでも、一目見たいという人たち、今回、貴重な機会ですからね。
きのうまでで訪れた人の数は、14万人を超えました。
失礼します。
最高で4時間待ちの日もあったということなんですよ。
4時間。
さあちょっと、お客さんにお話を伺ってみたいんですが、すみません、失礼します。
きょうはどちらからですか?
埼玉県から来ました。
この行列、大変じゃないですか?
いいえ、もう見たい気持ちのほうが大きいですから、大丈夫です。
どんなところ、楽しみにされて来たんですか?
そうですね。
なんかあの、本当、白菜のね、白い所から、緑色に変化していく所、それから、何か、動物がとまっているそうですから、そんなものもちょっと、見てみたいなと思います。
大変でしょうけど、気をつけて並んでくださいね。
ありがとうございます。
どうもありがとうございます。
さあ、そして東京国立博物館の谷さんにもお話をお伺いします。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ものすごい反響ですね。
そうですね。
たくさんのお客様に来ていただいて、われわれも大変うれしく思っております。
ほかにも貴重な展示、たくさんあるんですよね?
そうですね。
白菜の展示はきょうで終了しますけれども、展覧会はまだまだ続きます。
中国文化を代表する絵画や工芸品など、多数展示しておりますが、私の一押しはこれ、今から2800年前の中国の青銅器で350もの字が記されています。
中国文化を代表するお宝であり、書道ファン必見の作品です。
こうした貴重な展示は、9月の15日まで行われているということですが、翠玉白菜はきょう限り。
きょうだけの展示ということですからね。
入場は午後7時半までということです。
このあとも行列が予想されますので、これからお出かけになるという方、十分ご注意ください。
中継でした。
列が途切れる様子、全くないですね。
翠玉白菜の展示はきょうまでなんですが、東京国立博物館での台湾の故宮博物院の特別展は9月まで行われています。
そのあと10月から11月までは、福岡県の九州国立博物館で開かれます。
九州では、白菜と同じくらい人気が高い、肉形石が展示される予定です。
トクする日本語です。
杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
きょうは7月7日、七夕ですね。
あいにくの天気になっていますけれども、ただ毎年この時期になると、なんで七に夕と書いてたなばたと読むんですかというお便りを頂きます。
きょうはそこを詳しくご紹介したいと思います。
まずこの七に夕という書き方のほうからですね。
これは字とすると、7月7日の夜という意味なんですが、中国では昔から縁起のよい奇数が重なる日を、季節の節目の行事、つまり節句の日にしているんですね。
ですから例えば、3月3日は上巳の節句、5月の5日が端午の節句といわれますが、7月7日はしちせきの節句というんですね。
しちせきって?
節句としてはこういいます。
そして中国では古くは、熱病をもたらす鬼を追い払う行事などが行われていたそうです。
これに、古くから中国にある、牽牛織女の伝説が結びつくんですね。
牽牛織女が年に一度出会う、その日が7月7日になったのはなぜかというと、織女というのはベガですよね。
牽牛星はアルタイルという星ですが、この2つの星が、ちょうど旧暦の7月の初め頃、南の夜空に天の川を挟んで、並んでよく見える時期になるんだそうです。
そこでこの縁起のよい7月7日に、この2つの星が出会うという話になったと。
これが結び付いて、7月7日しちせきの節句が星祭りの日になったんですね。
特に織女星を祭って、裁縫や手芸の上達を願うという行事が多く行われました。
ここまで中国の話ですが、たなばたという読み方は、今度は日本の伝説から来ているんですね。
これ古くはこのように書きました。
棚機。
これ意味は機織り、あるいは機を織る人ということで、この機というのは機織り機のことで、棚というのは機織り機の台、あるいは機織り機を置く場所のこととされているんですよ。
古来の日本には、神様を迎える夜に、選ばれた乙女が、神聖な小屋の中で神の衣を織りながら待つという風習があったとされるんですね。
日本書紀には天照大神もみずから神の衣を、こうやって織ったと書いてあるんですが、この話を棚機つ女の伝説といいます。
つというのは、なになにのということなんですね。
機を織る乙女。
この日本に、たなばたつめの伝説があるところに、中国から先ほどの織女星の話が入ってきました。
織姫ですから、この2つが一緒になるわけです。
ここで結び付いたんですね。
はい。
しちせきのお祭り、星祭りが日本では、たなばたの祭りというようになっていますね。
これ一緒になったということなんですね。
ですからまあ、考えてみますと、中国のもともと節句だったのが、この話と日本のこの話も結び付いて、いろいろな要素が入ってきたと。
実はもう一つあるんですね。
7月7日は、七日盆ともいって、ちょうどお盆の時期の初めともされていて、昔から各地でいろんな行事があります。
ですから、そういう行事も一緒になってきて、日本各地でそれぞれ独自のいろんな行事が七夕のね、お祭りが伝わってきている。
そういうことだそうです。
たなばたのいろんなお話でした。
トクする日本語、杉原アナウンサーとお伝えしました。
お伝えしていますように、大型で非常に強い台風8号は、あすには猛烈な台風となって、沖縄県にかなり接近するおそれがあります。
気象庁は、沖縄県では記録的な暴風や高波となるおそれがあり、今後、台風では初めて特別警報を出す可能性があると発表しました。
台風の特別警報は、数十年に一度の台風が近づくおそれがある場合に、事前に発表されます。
沖縄県に接近する台風の場合は、中心気圧が910ヘクトパスカル以下、または最大風速が60メートル以上が目安に、特別警報が発表されます。
気象庁の観測によりますと、大型で非常に強い台風8号は、きょう正午には、沖縄の南の海上を1時間に25キロの速さで北北西へ進んでいます。
中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径200キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風はこのあとさらに発達しながら北上し、あすには猛烈な勢力となって、沖縄県にかなり接近するおそれがあります。
台風の接近に伴って、沖縄県では、今夜には非常に強い風が吹き、あすは猛烈な風が吹くおそれがあり、あすの最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルと予想されています。
気象庁は今後の最新の情報に注意するよう呼びかけています。
では続いて気象について、奈良岡さんです。
では、宮古の今の様子を見ていきましょう。
今は波は映像からは、まだそれほど高くないように見えます。
台風への備えをしていますね。
船を陸に揚げています。
きょう日中のうちに、台風への備えをしてください。
避難はきょう日中のうちに完了させてください。
今夜以降は屋外での作業や外出は控えて、危険な場所には近づかないようにしましょう。
あすの全国の天気です。
西日本、断続的に雨が降りそうです。
そして沖縄は風も強く、風も強く吹きますが、雨も強まります。
非常に激しい雨が降るおそれがありますので、大雨にも警戒が必要です。
気温の予想です。
日中の最高気温は30度前後と、かなり蒸し暑くなりそうです。
熱中症対策もなさってください。
では台風の進路予想を見ていきましょう。
非常に強い台風8号は、これからさらに勢力を強めて、あすには猛烈な勢力となって、沖縄地方にかなり接近する見込みです。
あすは記録的な暴風や高波となるおそれがあります。
厳重な警戒が必要です。
そのあと台風は北上していき、木曜日には九州にも接近するおそれがあって、動きが遅く、今週は台風の影響が本州で長引きそうです。
早めの台風への備えが必要です。
気象情報でした。
奈良岡さん、台風なんですけれども、改めて、今回は特徴としては風ということですか?
特に風が強いですから、暴風に対する厳重な警戒が必要です。
また波も高いですし、もちろん、台風が近づくということで、高潮のおそれもありますので、沖縄ではこれから高潮にも警戒が必要です。
そして風がね、すごく強くて、電柱が倒れる可能性もあるということですが。
そうですね、電柱や家屋が、住宅などが倒れるおそれもあります。
そして道路など、電柱や木で塞いでしまうようなことも起こりえますので、今夜遅くからは外出は控えてください。
暮らしのうえでは、やはり不要不急の外出はやはりしないということになってくるんでしょうか?
そうですね。
不要不急の外出はせずに、あと停電のおそれもありますので、停電に対する備えも、きょう日中のうちにしておいてください。
2014/07/07(月) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
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