生字幕放送でお伝えします
見てください今が旬の海の幸ホタテを使ったお料理です。
おいしそうでしょう。
色鮮やかですよね。
この料理、引き立てるのがこの黒です。
こちら、なんでできているか分かりますか。
実は、こちら、じゃん!石なんです。
こちら原石です。
石巻市雄勝町
(おがつちょう)で採れる玄昌石
(げんしょうせき)といいます。
これ、地元では雄勝石とも呼ばれてます。
女性の黒髪のようにつややかで、古くは室町時代から加工されているんですよ。
いろいろな形に変えていくまさに宝の石なんです。
きょうは時代を超えて愛される雄勝石の魅力を探ります。
おしゃれな雄勝石の最新アイテムから最高の品質を生み出す職人の技など雄勝ならではの奥深い石ワールドをご紹介していきます。
徹さん、こんにちは。
この雄勝石って耳にしたことありますか?
初めて聞きました。
でもね、最初おいしそうな料理から始まって主役は石ですか、きょう。
そうなんですよ。
こういう黒い石って珍しいんですけども秘密があるんですよね。
とよたさん石好きだから、朝からテンションが高くて。
原石好きなんです。
美しいでしょ、この石。
ちょっとテンション高いですよ。
小さいころから石集めてたんですって?
集めてます。
よく拾いますし。
この雄勝石なんですけどもなんで、こんな真っ黒な石が採れるようになったのかその理由は海の幸が関係してるんですよ。
雄勝石が採れるのは山の一帯です。
2億年以上前は海だったそうです。
貝や魚などの有機物が泥とともに堆積して石になりました。
その後、海底が隆起して大地になりました。
そのとき発生したエネルギーと熱で石の中の有機物が炭化。
石が黒くなったのです。
こういうことですよね。
豊かな海の幸が黒色の石を生み出したということなんですね。
黒色の石は日本でも珍しいので数か所しか採れないんです。
雄勝では、さまざまな形に変えていくんですけども今、私たちがいるのは石巻市の雄勝町にある仮設商店街なんです。
この中に雄勝石のギャラリーがありますので行きましょう。
これ、相当の重さですよ。
ちょっと、ずっしりと…。
やっぱりね、ずっしり中身の密度が高いっていう感じがしますよね。
中に入ると、まさに雄勝石ワールド。
石の作品がたくさんありますよ。
徹さんこちらのお皿。
都内のフレンチレストランでも使われているそうなんです。
おしゃれですもんね。
お料理も映えますよね。
そして、お隣にあるこちら、なんだか分かりますか。
箸置きですか?
さすがです。
ピンポーン!これ、箸置きといいます。
ナイフレストですね。
徹さんほかにも生活に使えるものたくさんあるんですよ。
このように、お花を入れると花瓶にもなるんですね。
これ石の特徴出していますよね。
こういう味わいを出すのはちょっと職人技、センスがね。
これもやっぱり一点ものですからね。
ほかにもありますよ。
お香立て。
こちらは石の雰囲気を大事に出している感じですよね。
深みのある黒だからいろんな形になってすごくおしゃれですね。
都会的なイメージもありますよね。
さらに、お香立ての横には時計も。
こちらも、ちょっとすべすべになってるんですよ。
やっぱり削り方でいろいろと変わってくる感じですよね。
まさに特徴というのが雄勝石やわらかいので加工しやすいんですね。
なので、このようにいろんな形に変化していくというわけなんです。
奥深いですよね、石って。
だから、さっきのナイフレストも…。
こういうふうに、この細さ。
石をそういうふうに削るの大変だと思いますけどね。
切り出すというか。
これが職人技なんですよね。
これも雄勝石ならではのやわらかい石だからなんです。
私も、よく石を削ったりするんですけどごそっごそって割れていく石もあるんですよ。
だから、滑らかに割れていくというのがなかなか特徴なんですよねこの石の。
その話よりも石を削ったことのある女優っていうほうが驚きましたけど。
本当に好きなんでうんちくがとまらないんですよね。
こちらの中に雄勝石が使われているところがあります。
どちらでしょうか。
マウスパッド。
正解です!このマウスパッド、一瞬ゴムみたいに見えますよね。
石なんですよね、硬いんです。
ゴムみたいですよね。
でもね、表面がつるつるなんですよ。
これも加工しやすい雄勝石ならではの特徴を生かしたものなんですね。
今のその角度、光沢分かった。
つるつるだ!
そして、徹さんもう一つあります。
もう一つ、石が使われております。
そのペンダント?
そうです!
それ、石?
そうなんです。
アクセサリーにもなっています。
ペンダントまでできちゃうわけ。
恐るべしだね。
幅広いね、用途が。
この雄勝石なんですけど魅力なんですけれども原点があるのでちょっと見ていきましょう。
雄勝石のアイテムの原点が…。
こちら、ご覧ください。
こちら硯
(すずり)なんですがこれは室町時代から作られて伊達政宗にも愛されたんです。
女性的な美しさです。
そして、硯のふたの部分ですけどもこちらは原石の模様が生かされていますよね。
つややかな女性の黒髪のような流れですね。
そして、中を開けてみると。
加工されてきめ細やかな女性の肌のようです。
いい表現をなさいますね。
そうですね、本当だ。
すべすべですね。
黒髪と肌女性的な美しさが雄勝石の魅力なんです。
徹さん、ちょっともう一度ここを見てもらいたいんですけどこの雄勝石、なんでこんなにつるつるなのかというと粒子が細かくて隙間がないんですよ。
なので磨けば磨くほど独特のきめ細やかさが生まれてくるわけなんですよ。
この対比が今の製品にも生かされているんですよね。
それが、こちらです。
また、おしゃれなお皿なんでございます。
現代風にアレンジした作品になっているんですね。
このつるつるした部分と…。
ざらざらした部分とこのコントラストが美しいんですね。
これ、お料理、映えますよね。
美しい雄勝石なんですけども美しいだけじゃないんですよ。
強さも兼ね備えているんです。
一般的な磁器のお皿に鉄球を落とすと当然、粉々。
雄勝石の場合は…。
しなる。
鉄球に耐えます。
この粘り強さ。
数ある石の中でも柔軟性があって割れにくいといわれています。
雄勝石は何層にも重なって形づくられています。
上から圧力がかかっても層ごとに分散して割れずに済むんです。
この強さを生かしてまた別のものを作っているんですけども徹さん、なんだか分かりますか。
守ってくれるような。
たぶん徹さんにとって身近なものかもしれませんね。
うちはちょっとした豪邸なんですけど。
ではいきましょう、オープン!
こちら、屋根瓦なんです。
軽くて、長持ちでしかも、明治時代からずっと人気なんですよね。
これも薄さといいつやといいとてもおしゃれですよね。
強さだけじゃなく見た目もいいですよね。
こちら、この地域にあった民家を写した写真なんですけども屋根瓦に使われております。
そして、壁にもこの瓦が使われております。
紋様ができたりしておしゃれですよね。
現代アートみたいな感じですね。
この瓦なんですけど実は、徹さんも行ったことあるこんな場所にも使われているんですよね。
おしゃれな女性たちでにぎわう丸の内。
そのシンボルといえば東京駅。
その屋根に雄勝石が使われているんです。
2011年に大規模な改修工事が行われた東京駅。
この瓦も出荷前に津波ですべて流されたんですが地元の人たちでかき集めてなんとか完成させました。
徹さん、東京のど真ん中にも雄勝石ありましたよね。
知りませんでした。
東京のど真ん中にあるんですね。
皆さんかき集めてとても感動的な話なんです。
外見の美しさと強さを兼ね備えたものが雄勝石なんですね。
そして、魅力を生かすには繊細な職人の技が必要なんです。
見に行きましょうか。
ここなんですけどももともとは、石巻市役所の支所があった場所なんですがここに先月新しく工房ができました。
まさに、ここは雄勝石を変幻自在に加工する現場なんです。
看板が、すてきなんですよ。
雄勝石が細かくなってお魚のような形になっていますよね。
そして、この表札もすてきですよね。
これも雄勝石ですよ。
ちょっと中に入るとまさに作業が…。
ちょっと声を大きく張りますね。
こんにちは。
今、石の裁断が行われています。
外見の美しさを生かす技の一つなんです。
加工する製品に合わせて大きさをカットしていくんです。
あっという間にカットしちゃいますね。
徹さん、ここに次も職人技があるんですよ。
こちらご覧ください。
何をやってるんですか?
石を割っているんですけども。
この割り方にコツがありまして。
ぱかっと今、割れちゃいましたね。
これ、もう1度できますか?
一枚石というか板に。
ナタを石に当てて上からたたくんですね。
何度かたたくと…。
もうすぐ…。
リズミカルにトントントントン。
割れました。
ちょっと欠けちゃいましたけど。
その前に、ぱっと割ってくださったのがこちらで。
断面が何よりすごいきれいですね。
職人の高橋さんもう一回、割ってくれます。
すぱっと割れました。
きれい!すごいな!
こうやってすぱっと割れるから先ほどご覧いただいたようなマウスパッドとかいろいろなアイテムに加工することができるんですね。
高橋さん、やっぱり薄くするのは難しいことですよね。
やっぱり石の目をちゃんと見てもともと材料、採るときからそういうふうなきれいな石をまず採るというところが大事ですね。
石の目っていうのは層になっている部分ということですよね。
こうなってるから、こう割れる。
層があるので。
それが、ここの石が一番きれいに、一方方向に割れるっていうのがここの石の特徴です。
何か気になるところありますか。
なんかもともときれいなやつを貼り合わせておいてトリック使ってるかのような。
すごいきれいですよね。
割るときに、難しいポイントっていうのはありますか。
やっぱり、石の本当の目の入れ方ですね。
そこに、きれいに入ればそんなに力を入れずにきちっととめれば。
高橋さんは何年ぐらいなさってるんですか?
この硯の仕事は結構、長くはやってるんですが。
この石の仕事は?
割るっていうのは硯を作る時に割るっていうのでやってるんですよね。
この石のお仕事はどのぐらい?
高校卒業してからなので30年弱ですか。
簡単そうにできるけど熟練の技なんだね。
ありがとうございました。
この変幻自在に変化していく雄勝石なんですけど佳境の作業があるんです。
今度は体全体を使った職人技なんですけども体にノミを押し当てて削っております。
鎖骨のところに力を入れてぐっぐっと力を押していきます。
力技じゃないんですよ。
削っていますけどもこれ、聞こえますか、音。
こちらどこが難しいかというと滑らかな曲線を作るところなんですって。
硯をお作りになってるのかな。
硯です。
硯のちょうど水がたまる辺りの曲線を、今やっていらっしゃる。
そこが凸凹しちゃいけませんもんね。
こちら、私が持ってるのがちょっと、直角になったところ。
これ、硯のもとですけどもここの緩やかな丸みを作るのが難しいんですね。
削る前なんですね。
そこから丸みを作っていくわけか。
こういう曲線とかも難しいそうです。
石ですからね。
うっかり忘れそうだな。
私も、徹さんお許しが出れば私も、ちょっと削ってみたいと思うんですけども。
職人さんと素人の差が出る分かりやすい…。
貴重な石を申し訳ありませんけどもね。
申し訳ありません。
ちょっと削らせていただいてもよろしいでしょうか。
ちょっと使い方を。
ここだけ、私、削って。
ちょっと大変なところだけ削ります。
真帆さん気をつけてやってくださいよ。
じゃあ、ちょっとやらせていただこうかな。
このままちょっとやってみたいと思います。
こうして、ここに当てて…。
ここを削っていいですか?
いいですよ。
徹さん、難しいです。
こっちも、ちょっとおっかなびっくりな感じがします。
でも、うまく…うんうん。
どうでしょう、なかなかスムーズになってきたんじゃないですか。
でも、やっぱり石を削るっていうと大きく割れていくイメージがあるんですけど粉状になっていきますよね。
だから、やっぱり滑らかな石なんだな粒子が滑らかなんだなってよく分かりますね。
そんなに力はいらないんですか。
私ね、あんまり入れてないんです。
上半身の体重をかけてるって感じですね。
俺がかけると割れそうだな。
加工しやすいやわらかさが雄勝石の特徴なんですよね。
こちらこの硯職人といいますかこの石の職人になるのに大体、何年ぐらいかかるもんですか?
最低でも5〜6年以上はかかると思いますけど。
やっと皆様に差し上げる商品ができるという。
やっぱり、簡単に彫れる硯と手のかかる硯とありますから手のかかる硯彫るようになるにはもっともっと一生勉強だと思いますけど。
樋口さんはベテランの域に達してますけどそれでもまだまだなんですか?
40年ぐらいなりますけどね。
いまだに100%納得するような硯っていうのはなかなかできないですね。
それは職人さんの向上心といいますか一番いいものを作り上げたいという熱意でそう思われているという感じですよね。
どうですかね。
自分が今、納得できるものができたっていうときの気持ちって。
ないですね、100%。
今度は大丈夫だろうと思って…親父が昔、彫った硯と見比べるとね、やっぱりがく然としますよね。
お父様も硯職人でいらっしゃったんですか?
お父様から習った技とかも…。
いや、もう、ただ目で見るだけです。
何も教えてはくれませんでしたけど。
硯で一番難しいところは斜めのラインということですよね。
丸みがね。
そうやって見ると改めて、このできたお皿を見ると見方が変わってきますよね。
こちらもちょっとした工夫があるそうでここ、おしょうゆさしになってるんですよ。
くぼみができていますね。
ただねへこんでいるだけじゃなくてちょっと斜めになっているんです。
ちょっとこちらが深くなってる。
おしょうゆをさすと深いところにたまっていくような感じなんですね。
それも手彫りというか手作業で?
ここも手作業ですよね、全部。
ここは滑らかにするのはどういうふうにやっていくんですか。
砥石で磨いていく。
ここは、いろいろ残していって。
奥が深いですね。
石好きだからたまらないんですね、質問が。
(はな)奥様の事でしょう?2014/07/07(月) 12:22〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「街は美しき石と生きる〜宮城県石巻市雄勝町(おがつちょう)〜」[字]
硯(すずり)の原料とされてきた宮城・雄勝町でとれる「雄勝石」。シックな風合いを生かして、プレートや花瓶としていま大人気!柔軟で丈夫な雄勝石の不思議な魅力に迫る。
詳細情報
番組内容
【コメンテーター】渡辺徹,【ゲスト】とよた真帆,【司会】大嶋貴志 〜宮城県石巻市雄勝(おがつ)町から中継〜
出演者
【コメンテーター】渡辺徹,【ゲスト】とよた真帆,【司会】大嶋貴志
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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