ソロモン流【賢人:寺脇康文】 2014.07.06

(魚住)今宵の賢人はこう見えて52歳。
ベテラン俳優のこの方。
(スタッフ)すごい若い格好ですよね。
いつも…だいたい俺もうね…。
俳優寺脇康文さん。
ファッションは変わらずともテレビに舞台に映画にとその活躍の場は多岐にわたります。
デビューは三宅裕司さん主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアター。
22歳で入団。
6年ほどで岸谷五朗さんとともに劇団の看板俳優に。
そんな彼の名を全国区にしたのが…。
私が寺脇康文です。
よろしくお願いします。
田中律子です。
よろしくお願いします。
それから4年後。
部屋調べるったって令状ないでしょう?どうせ我々に令状は下りませんからなくてもかまいませんよ。
どうやって部屋入るんですか!?水谷豊さん演じる杉下右京の相棒亀山薫を演じ俳優として一気にブレイク。
『劇場版相棒』では彼にとっての代表作となりました。
熱血漢なのにどこかコミカル。
役のせいかそんなイメージが強い寺脇さん。
いったい撮影現場ではどんな方なのでしょうか?ポルトガルへ行って…。
ハックション。
(笑い声)アドリブ満載で周りを和やかに。
その撮影の合間スタッフが番組で使うお肉を焼いていたところ…。
(スタッフ)ありがとうございます。
準備の段階から自ら焼き始めました。
するとここでも…。
どんなときもみんなを楽しませるまさにムードメーカー。
あっ!せっかく自ら焼いたお肉がムダになっても…。
すぐに笑いに持っていく。
失敗したスタッフを責めようとしないのはもしや密着カメラが入っているから?四六時中ともに過ごしている現場マネージャーも…。
えっ!?本当ですか?怒ることなくいつも穏やか。
更にこんな質問をしてみました。
曲者揃いの芸能界を怒らずして30年。
挫折を感じずポジティブに生き抜いてきた寺脇康文さんに初の密着取材。
知られざるその理由に迫ります。
そこには38歳の若さでこの世を去った本田美奈子さんとの約束がありました。
梅雨の合間の青い空。
主演の連続ドラマの撮影初日です。
よろしくお願いします。
続いて吉崎薫子役の相武紗季さんです。
よろしくお願いします。
12話の監督は水谷監督になります。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
挨拶が終わると寺脇さんすぐに監督のもとへ。
遺体を検案解剖し死因を究明する監察医が主人公の今回のドラマ。
伊東四朗さんなど豪華俳優陣が揃うなか寺脇さんが演じるのは主人公の監察医秋田。
生きている人間よりも死体を扱うほうが楽。
そんな変わり者のオタクのセリフは「…」がとにかく多い。
つまりそれは役作りの多くが寺脇さんに委ねられているということ。
そこで彼が考えた人物像はずばり明るいオタク。
いったいこの役どう作り上げていくのでしょうか。
時代を切り開く賢者の鍵を回せば人生の謎が解き明かされるだろう。
進むべき輝く未来へ。
こちらの写真は役者として第一歩を踏み出した劇団SET時代。
初舞台は新宿コマ劇場でのアクションシーンで殴られてバク転ひとつしていなくなる。
という役だったそうです。
それから30年今では舞台はもちろん連続ドラマでも主演を務められています。
いったいどんな人生が俳優寺脇康文を作り上げたのでしょうか。
それでは始めましょう。
賢人の生き方には明日のヒントがきっとあります。
よろしくお願いします。
一度訪れたことのある法医解剖室。
今日はその撮影…ではありません。
実は監察医役は今回初めての寺脇さん。
役作りのため実際の監察医に会いに来たのです。
やる方によって…。
血液を洗い流すための穴が無数に開いたここから入ってきて一周するんですね。
寺脇さん興味津々。
そして気になったのは…。
やっとこみたいな。
解剖室を出ても寺脇さんの興味は尽きません。
そうですね。
う〜んそうですね…。
(笑い声)聞けば聞くほど未知の世界の人。
これをどう演じればいいのか?そこで寺脇さんあることを考えました。
しゅ趣味ですか?運動の人多いね。
そう監察医の趣味を聞くことで明るいオタクのキャラクター作りをしようとしていたのです。
野球観戦。
話の中でその人となりをあぶりだす。
寺脇さんなりの役の作り方です。
大学に出没したかと思えば今度は浴衣姿に刀を差して颯爽と。
寺脇さんの後に続くのは今をときめく有名俳優陣。
彼らが向かうのは…。
皆様どうぞ大きな拍手でお迎えください。
そう映画の舞台挨拶。
時代劇コメディー『超高速!参勤交代』。
殺陣あり笑いありさまざまな芝居をこなさなければならないこの映画で寺脇さんが演じるのは?我らは気が荒いオメエら江戸衆が金の上にあぐらをかきなめきっていた小藩の力。
とくと見よ!達人と言いながらどこか間が抜けている。
そんな役どころです。
その舞台裏でもやはり…。
会話の中心に彼の姿がありました。
特に話し込んでいたのは…。
(笑い声)テレ朝のほうで監察医ですから。
まるで世間話のようなさりげない会話。
しかしそこに何か役のヒントを探していることをこれまで共演作の多い六角精児さんは知っていました。
追求し続ける男が作る監察医。
ところが撮影現場に現れるや真っ先にやることは…。
(スタッフ)おはようございます。
おはようございます。
よろしくお願いいたします。
はいまるやまでございます。
セリフの確認ではなく一緒に働くスタッフの名前をすべて覚え現場の空気を作ること。
なぜそこにこだわるのか?その答えが密着していくうちに見えてきました。
撮影が始まりました。
まずは主人公秋田が女性に追いかけられるコメディーのシーン。
台本には…。
とだけ書かれセリフはありません。
本当はこの女性夫の死亡推定日時の改ざんをお願いしにきただけ。
それをはたから見るとなんだかこの2人訳ありかも?そう勘違いさせるシーンです。
寺脇さんじっと考え込んでいたかと思うと…。
監督も思わずニヤリのひと言。
しかしこれで終わらないのがこの男。
先生!ねえ先生お願い。
そんな冷たくしないで!先生だけが頼りなの。
先生!スタッフからも思わず笑いが。
そしてこのシーンが生まれました。
ねえ先生お願い。
終わったんです終わったんですからね。
そんな冷たくしないで。
困ります。
あなたの理想どおりの男にはなれませんから。
先生!寺脇さんが現場を和ませる理由。
それはスタッフと一緒に楽しむことで自分の演技のよさがより表現できると信じているから。
そんな寺脇さん撮影後Tシャツに短パンというリラックスした姿で渋谷へとやってきました。
こんばんは。
いらっしゃいませ。
お待たせをいたしました。
こんばんは。
お先に。
あらかわいい魔女ジニーのような。
待ち合わせをしていたのは女優戸田恵子さん。
へぎそば?そうそう。
戸田さんとは家族ぐるみのおつきあい。
そんなに仲のいいわけは?17年来のつきあいという2人。
まだ寺脇康文の名が世に知られていない頃からの旧知の仲。
ということは…。
いちばん大きいのはその後岐阜県に引っ越し幼少期を過ごしました。
今考えるとね甘やかされ育った青年はその2年後三宅裕司さん主宰のやがて岸谷五朗さんとともに看板俳優に。
今回はその思い出の地にあの人と向かいます。
東京大崎。
ここは寺脇さんが下積み時代劇団スーパー・エキセントリック・シアターの稽古場があった場所。
今日はよろしくお願いいたします。
すみませんなんかこんなラフな格好で。
ホントですよ。
もうちょっとちゃんとしてきてください。
いやいや…。
ここは大崎なんですけど近年ビルが建ち並びすっかり様変わりした大崎。
25年前この川沿いにあった稽古場も今はもう残っていませんがその近くに思い出の場所があるんだそうです。
このね…そうですね。
ああでもないこうでもないっていう。
役者としての一歩を踏み出したばかりの寺脇さん。
岸谷さんとこの公園に来ては秘密のネタ作りや稽古に励む日々でした。
実は今日はそんなホントですか。
それをちょっと一緒に…。
このあと貴重なホントですか?ええ。
それをちょっと一緒に…。
大家さんとホント仲よしで僕ら。
一緒に飲み会したりとか…。
いきますよ。
まさに俳優寺脇康文の原点。
大公開です!やっぱり橋渡ってここですよ。
この建物の2階に当時の稽古場がありました。
階段をのぼっていくとドアにはSETの文字が。
俺いた!いた!これ岸谷さん若い!仲よしだ。
仲よしですね。
っていうのを頻繁にやってましたんでそのなかの1回だと思うんですが。
当時酔うと必ず披露する特技があったそう。
えっ!兄貴これからどこ行くんだよ。
なんて言ってどこ行くんだよお前考えてねえんだよ。
とか言って。
そりゃないよアララララ。
とかやるわけですよね。
そんな即興のコミカルな演技とシリアスな演技。
両方を磨いてきたスーパー・エキセントリック・シアター時代。
その経験があの役につながりました。
日本語を教える約束したんです。
先生ですか?いや…生徒でもあります。
彼らからは向こうの言葉を習います。
2000年に放送が始まった『相棒』。
卒業までの9年間亀山薫は寺脇さん最大のはまり役となりました。
久々の休日。
どうしても行きたいところがあると聞いて同行したのは中野ブロードウェイ。
言わずと知れたアニメグッズのお店で有名な場所。
実はここに『相棒』亀山薫のルーツがありました。
おっでかっ!一十百千万…85万。
すごいですね。
52歳3人の子持ちとはいえ心はずっと昔のまま。
仮面の忍者赤影参上!実は寺脇さん大のヒーロー好き。
ロボットなのに普通命令でね…。
流星号流星号応答せよ…。
ディレクターが話しかけても聞いちゃいません。
誰が見ても楽しくなれるそんなヒーロー物語こそが今の寺脇さんの役作りの原点。
なかでも一番夢中になり『相棒』の亀山薫を演じるうえでモデルにしたのが…。
やっぱりいっぱいあるんだ。
持ってないものがね。
(スタッフ)ジャケットで区別つくんですか?いったいルパンのどこが亀山薫のモデルに?こんな怖い人たちにカサカサッて首をこんなことされてもこんな顔でいるんですよ。
うわ〜っとかならないんですから。
おじさま!こちらがそのシーン。
確かに敵に囲まれても一切表情を変えません。
へらず口はそれまでだ。
なのに落ちたあとは…。
ちょっとかっこ悪い。
このギャップこそ憧れるポイント。
落ちたか。
たぶん。
そんな寺脇さんが絶対に怒らない理由。
そこにはある人との出会いがありました。
着々と進むドラマ撮影。
この日の舞台は街の小さな食堂。
秋田が監察医仲間と食事をするシーンです。
用意はい!こんなお店よく見つけましたね。
これも私の仕事なんで。
左奥店員役の女性が戸惑っています。
まずライスを出すはずが間違えてオムライスのあとに出してしまいました。
こういう卵を薄く焼いたものでチキンライスを…。
カット。
はいはいごめんなさい。
はい段取りちゃんと説明してくれないとリハーサルにならない。
一応フルコースちゃんと出しといて…。
もう料理で待たないぞ。
一度カメラが回ればそこは戦場。
細かい部分にも監督はこだわります。
するとすかさず…。
怒られた女性に声をかけ雰囲気を和ませます。
撮影が続くこと10時間以上。
ようやく現場を離れた寺脇さんが向かったのはえっ会議室?自殺とやけ食いは一緒にはできない。
なんと寺脇さんと相武さんの2人だけ居残りで本読み。
撮影が始まっているのに本読みをするのはかなり異例のこと。
それほど監督にはこだわっているシーンがありました。
自殺じゃないなこれは。
えっ…あんみつでわかるんですか?これから自殺をしようという人はあんみつを食べません。
ここでまたも寺脇さん思いつきました。
突然下に…。
ああなるほど。
それおもしろいですね。
では用意はい!監督笑いながらも粘ります。
そのたびに嫌な顔ひとつせずアイデアを出していく。
その様子を見てスタッフは聞かずにいられませんでした。
そうは言っても人間辛いこともあれば嫌なこともあるはず。
人前で嫌な顔を見せない理由。
そこには今は亡き本田美奈子さんとの約束があったのです。
38歳の若さでこの世を去った最後の舞台は寺脇さん岸谷五朗さんが主宰している演劇ユニット地球ゴージャスの舞台でした。
俺を思う心があるなら…。
生きろ…。
そのセリフは奇しくも病に侵された彼女へのメッセージになってしまいました。
本田さんの闘病中も寺脇さんは何度も病室を訪れたといいます。
美奈子ちゃんを見たときに泣いちゃうかなと思ったんだけど…。
っていう思いをドーンって受けたんですね。
そこから俺はもう…。
寺脇さんが初めて挑む監察医役。
初回のドラマ撮影も終盤を迎えていました。
(口笛)
(口笛)この日は初の解剖室での撮影。
監察医にとってシリアスなシーンだからこそ口笛で少しでも雰囲気を楽しく。
監察医の先生も立ち会います。
こういう感じで…。
よ〜い…スタート!いよいよリハーサルが始まりました。
胸腹腔内臓器は尋常です。
残念ながら病死ではありません。
そうですか…。
はいオッケー。
いつものように監督と演技の確認。
(笑い声)場を和ませながら相手の望む演技を探る。
それが寺脇康文という俳優なのです。
常に周りを喜ばせることを考えてきた寺脇さん。
最後に聞きました。
あなたの将来の夢は?特別な夢や目標は持たず目の前にあることに全力投球するだけという寺脇さん。
見た人が明日も頑張ろうと思える芝居をこれからもずっと作っていきたいんだそうです。
それではまた次回『ソロモン流』で輝きを放つのは果たして…。
2014/07/06(日) 21:54〜22:48
テレビ大阪1
ソロモン流【賢人:寺脇康文】[字]

映画、舞台、ドラマと大活躍の俳優・寺脇康文。オフの日は中野ブロードウェイで大はしゃぎ!?1カ月の密着取材から見えてきた、寺脇さんが多くの人に愛される理由とは?

詳細情報
番組内容
自ら演劇ユニットを旗揚げするなど、若い頃から舞台で活躍。テレビでも、土曜の生番組の司会を10年間にわたり務めたほか、テレビ朝日系のドラマの刑事役で人気を不動のものとしてきた寺脇。今回は、7月からの主演ドラマ「ラスト・ドクター」の現場に完全密着!監察医という難しい役柄に戸惑いながらも役に入り込む俳優としての姿、また、周囲の共演者・スタッフへの気配りや現場を盛り上げるために気遣う、その姿を捉えました。
出演者
【案内人】
船越英一郎
【ナレーション】
魚住りえ
【賢人】
寺脇康文(俳優)
次回の賢人
歌手・加山雄三
ソロモン流とは
様々なジャンルで強烈なこだわりを持ち輝きを放つ、今、最も注目される旬の人物の仕事や生活に密着。その個性的なライフスタイルや人生哲学を紹介する人間ドキュメンタリー。
音楽
エンディング曲
「GRACELAND〜ソロモン流のテーマ」
溝口肇
お知らせ
寺脇康文さんが出演!
金曜8時のドラマ「ラスト・ドクター 〜監察医アキタの検死報告〜」7月11日(金)夜7時58分スタート!初回2時間スペシャル
【ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/last_dr.akita/

ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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