THE世界遺産【サンゴが光る 海中の断崖〜フィリピン】 2014.07.20

フィリピンの沖
大海原に現れるサンゴ礁
潜ってみると
変な生き物がいっぱいです
牛の角のような触角を持つ
色とりどりのウミウシ
グロテスクですが食べるとおいしいんです
海藻みたいな…
刺激があるとひと皮むけます
夜の海はもっと刺激的
ということで…
そこに見えたのは…
LEDさながらにあちこちで光っています
実はこここそ
サンゴはこの海から世界に広がったというのです
今日の世界遺産は
東南アジア最大のサンゴ礁
深海まで続く
世界屈指のダイビングスポットを
堪能してください
その海を遊べるのは
1年にわずか3ヵ月だけです
鏡のような静かな海
出迎えてくれたのは…
港から180キロ
真っ青だった海が突如
エメラルドグリーンに変わります
サンゴ礁がリング状に連なった
環礁の内側の浅瀬をこう呼びます
ここにある大小3ヵ所の環礁が
世界遺産に登録されています
今日一つ目の驚きは
こちらです
海底を埋め尽くすのは全てサンゴ
トゥバタハはサンゴの生息密度
世界一を誇ります
400種に及ぶサンゴと
640種に及ぶ魚が織りなす
幻想の世界です
夜行性の…
凶暴なサメとして知られます
サンゴは言うまでもなく生き物です
ポリプという小さな動物が…
ポリプ一つ一つが触手を伸ばし
海中のプランクトンを食べて成長します
サンゴの中でも硬い石灰質の骨格を作るものは
こう呼ばれます
成長した石サンゴはやがて積み重なり
複雑な海底地形をつくり上げるのです
突然サンゴの海底がなくなりました
環礁の縁から垂直に落ちこむ海
こう呼ばれます
海の上から見ても
色の違いは一目りょう然
ドロップオフを下ります
海の中に形成された
岩肌には石サンゴが密集しています
実はこの断崖全て
サンゴがたい積してできたものなのです
大昔ここは火山島でした
初めは島を取り囲むように
サンゴがすみつきます
その後の地殻変動で島が沈む一方
サンゴは成長を続け
徐々に積み重なっていきました
やがて島が完全に沈むと
現在の環礁の姿となったのです
絶壁に突き出しているのは
原始的な動物で
海水中の微生物をこし取って食べています
断崖には通り抜けられる隙間もありました
ここではこれらが成長しています
これほど大型のソフトコーラルが
いくつも見られる海はめったにありません
なぜソフトコーラルやカイメンは
巨大化したのでしょう?
夜の海をのぞいてみると…
ライトに照らし出されたのは
深海から断崖に沿ってわき上がってくる
大量のプランクトンや稚魚を
崖の生物は効率よく摂取していたのです
断崖は魚にとっても格好の餌場
ダイバーが何かを見つけたようです
何でしょう?
体長1メートル近い
大型魚の群れ
外洋から餌を求めてやってきました
さらに現れたのは…
サンゴの断崖が生んだ
豊かな生態系
トゥバタハ海洋公園は…
トゥバタハは世界中のダイバーの憧れ
海が穏やかな3ヵ月間だけ
船にはダイビング器材も完備
ツアーは1週間が基本
その間船がホテルです
もちろん専属のコックさんが同行
絶景のデッキでフィリピン料理を味わえます
そして潜った瞬間
時を忘れます
サンゴ以外にもダイビングスポットはいっぱい
その一つが…
40年前に沈んだ船も
今や熱帯の魚達のすみかの一つです
透明度の高い美しい海で
不届きな魚を発見
何かまき散らしています
それもみんなで…
最も小さな環礁へ向かいました
環礁の内側ラグーン
潮が引きサンゴがむき出しになっています
ところどころに白い砂が盛り上がっていました
二つ目の驚きは
魚のフンでできた白い島です
砂地のサンゴを見ると
削られたような白い痕が
いくつもありました
犯人は…
あッ現行犯です
ウミガメはサンゴの硬い骨格ごとかみ砕き
中のポリプを食べています
ウミガメだけではありません
硬い歯を持つフグの仲間も
集団で現れたのはカンムリブダイです
カンムリブダイは1匹で
年間平均5トンものサンゴを食べるといいます
食後その場を後にすると早速
あの白いものを噴射
みんな出しています
もうお分かりでしょうフンです
フンは消化できなかったサンゴの石灰質のカス
それが白い砂地となっていくのです
砂地にすむ…
砂に入ったまま流れてくるプランクトンを食べています
横着なチンアナゴですが
時には餌の取りやすいポジションを巡って戦います
敗者が穴を出ていくのがルールです
この魚こういいます
アゴヒゲを生やした姿から
名付けられてしまったのですが
ヒゲのセンサーで
砂に隠れた獲物を見つけます
ラグーンに浮かぶ白砂の島
今回特別に上陸が許可されました
砂粒はほとんどがサンゴのかけら
カンムリブダイのフンなど
波が運んだものでした
この島は貴重な鳥達のコロニーとなっています
鳥の数何と3万羽
毎年ここで産卵期を迎えます
餌が豊富な上に
卵を襲われる心配もないため
安心して子育てができるのです
魚のフンが
鳥の楽園につながっていました
環礁の内側にあるラグーンに
建物を発見しました
人が住んでいそうです
これがホントの海の家でしょうか?
訪ねてみました
ナイストゥミートユー
出迎えてくれたのは…
ここに年中滞在し
船や密漁者の監視を行っています
(無線でやり取りをしている)
潮の満ち引きは6時間ごと
陸地が現れると…
日課のトレーニングが始まります
男性10名長い人は2年もいるそうです
夕食も潮が引いているうちに
クルーズ船が近くに来れば
一緒にワイワイやることもあるそうです
夜のトゥバタハ
昼とは全く別の顔を見せます
昼間動き回っていた魚達は睡眠中
マブタがないので目は閉じませんが
眠っています
何か幸せそうですね
タコです
あッ起こしてしまいました
大きな魚が寝ている夜
小さな生き物や稚魚達は
海面近くまで上がってきて
食事をします
夜になると現れる
狩りの名人です
特技の瞬間食い
生きたまま飲まれた獲物が暴れています
食後はゲップをするというのですが…
(ゲップをする)
暗い海底で
不思議な光景を目の当たりにしました
トゥバタハの環礁
夜その神秘は極まります
三つ目の驚きは…
カメラが捉えた幻想の世界です
今回の撮影では特殊器材を用います
紫外線を発する特別なライト
これによって普通では見られないものが見えるのです
通常の照明で照らす夜の海底
いよいよ青白い紫外線ライトをあてます
何とサンゴが光っています
浮かび上がる蛍光色が
何とも幻想的です
通常の照明では光らないサンゴが
紫外線ライトをあてたときだけ光ります
どうしてでしょう?
実はサンゴ
体の中にある微生物を共生させています
褐虫藻です
光合成によってサンゴに栄養をもたらします
でも太陽の紫外線には弱い
そこでサンゴは褐虫藻を守るため
紫外線を反射させて光っていたのです
この夜年に一度の
神秘に遭遇できました
遠い昔
こうしてトゥバタハの海で生まれた新しい命が
大海を旅して
世界各地にサンゴ礁を広げました
サンゴ発祥の海
年に3ヵ月だけ
穏やかな顔を見せてくれる
気難しくも
魅力的な世界でした
2014/07/20(日) 18:00〜18:30
MBS毎日放送
THE世界遺産[字]【サンゴが光る 海中の断崖〜フィリピン】

東南アジア最大のサンゴ礁「トゥバタハ」は、世界のダイバー憧れの地!巨大サンゴや巨大カイメン、バラクーダの群れが次々と現れる!そして夜、サンゴが光る謎の現象が!

詳細情報
お知らせ
■遺産情報
<遺産名>トゥバタハ海洋公園 <国名>フィリピン <登録年>1993年 <登録基準>(