回想
(アナウンス)「神奈川ジュニア12歳以下男子優勝江川逞君。
準優勝荒谷寛君」。
(男性)本当にすごいなあ江川逞君は。
(男性)10年に1人の逸材らしいじゃないか。
心の声
(荒谷)くそこれで10戦全敗。
冗談じゃねぇ。
万年2位でたまるかよ!俺も同じプロになるってのに!あいつのサーブ&ボレーを俺がたたきのめすにはパワーとスピードを生かせる後ろが有利!スピードで追いついてパワーでたたき込んで勝つ!カウンターはスピードとパワーの結晶!俺のテニスの象徴!俺はこいつで江川逞を超える!そして堂々プロを目指す!お前の出る幕じゃねぇっ!うっし。
(審判)ゲーム荒谷1−0。
(観客1)うわ〜っ!何だ今の?
(観客2)あんなの取れる訳ねぇ!心の声
(丸尾栄一郎)今のは荒谷君のテンポ。
このテンポにハマっちゃダメ。
スピードとパワーの差は大きい。
情報収集して戦略を立ててその差を埋めなきゃダメなんだ。
もう第2セット急がなきゃ。
はっ!心の声リターンでテンポを緩める。
俺のできる限りのショットで緩急をつけて速いテンポを避ける。
岩佐君みたいないろんなショットで対抗するんだ。
うっ!んっ!心の声バック側に深くスピンの次はフォア側に浅くスライス。
よし。
カウンターされにくい緩めの深いボールで対角線上に荒谷君を走らせる!心の声さあ来い!カウンター!走らせた分ダウンザラインの確率が上がる。
でも一応全部ケア!来いっ!肩が下がらない!ダウンザラインだ!う〜っ!ああ…!あ…!
(審判)0−15。
心の声取った!カウンターから初ポイント!
(影山)エーちゃんやった!
(鷹崎奈津)さすが!いける!
(佐々木)丸尾君すごい!
(深沢)今のは見事にハマりましたね!
(三浦)ああ。
相手サーブで取ったこの1ポイントはかなり大きいぞ。
ん…んん…!おもしれえ…!あ…。
でも何か嫌な予感。
(2人)あぁ…。
(オープニングテーマ「Believeinyourself」)
(審判)0−15。
心の声いける!戦い方しだいでスピードとパワーの差は埋められる。
フン!うっ!はっ!あ〜あっ!うおおし!
(審判)15−15。
(観客1)荒谷が吠えた!心の声さすがに強力なファーストサーブがコーナーに入るときつい。
はっ!
(審判)30−15。
頑張って丸尾君…。
ぐっ!
(審判)40−15。
ああああ…。
あ〜…。
ん!うおおおお〜し!
(審判)ゲーム2−0荒谷リード。
心の声くそ…。
野獣だ…。
せっかく1回カウンター返してチャンス到来かと思ったのに。
逆に気合いでねじ伏せられた。
だがそれだけ「あの1ポイント」が大きかったとも言える。
心の声次は俺のサーブゲーム!球威が無い分コースと確率を重視。
ふっ!うっ!心の声やや浅めにスライス。
はっ!丸尾君のサーブゲームだ。
主導権さえ奪われなければ攻撃に出られる。
心の声ここから遅めのスピンで前に出る!
(三浦)さっきと同じ攻撃だが一度カウンターを止めた事で状況は変わる。
荒谷君は反射的に丸尾君の位置を確認。
一瞬だが判断に時間を割かれる。
はっ!んっ!
(審判)15−0。
よしっ!…んっ!心の声サーブゲームはとにかく主導権をキープ。
ふっ!はっ!んっ!らぁっ!
(審判)15−15。
心の声少しでも甘くなると即奪われる。
うっ!はっ!ん!はっ!はっ!ナイスボレー!
(審判)30−15。
行け。
エーちゃん!んっ!
(審判)30−30。
あっ!
(深沢)なかなか一方的にとはいきませんね。
んっ!よしっ!
(審判)40−30。
心の声
(宮川)荒谷君相手にうまく攻めてる…。
はっ!うっ!よし!キープ!
(審判)ゲーム丸尾2−1荒谷リード。
(観客3)お〜っ!丸尾初キープだよな。
盛り返してんじゃねえか?
(観客4)たった1ゲームキープしただけじゃん。
しかも超危なっかしいぜ。
(観客3)でもあのギリギリな感じでポイントしていくのが丸尾のテニスなんだよ。
地味だけどうまいんだって。
ん…。
さ〜あやっと面白くなってきたぞ。
とにかくサーブをキープすれば負ける事は無いんだよね。
ううん…。
(2人)ん!?第2セットの最初のゲームはブレイクされてるからこのままじゃ負けちゃう。
…何で?
(深沢)次は荒谷のサーブです。
荒谷にリードされたゲームカウント2−1のここからお互いキープが続いたら結局6−4でアニキの負けです。
どこかでリターンゲームを取らないと。
心の声ブレイクしなきゃ…。
だけどどうやって…。
タイム。
はっ!うっ…!
(観客)サービスエース!
(審判)15−0。
心の声これをやられるとどうしようもない。
ふっ!くっ。
心の声何とか返せたけどここからどうやって主導権を奪えば…。
はっ!心の声こっちが読めるクロスは警戒してあまり打たなくなった。
かといってそのまま前に出てもカウンターの餌食。
後ろに居ても余裕無し。
リターンゲームは守るだけで精いっぱい!何かないか?何か主導権を奪う手段!はっ!うぅ!はぁっ!はぁはぁはぁっ!ふんっ!うっ!んっんんん…がっ…!また取った!なっ!ん!はっ!
(審判)アウト15−15。
うは〜ラッキー。
よく粘ったアニキ!心の声あれ?何でだ?こんなミスここ最近無かったぞ?こっちは守るしかなかったのに。
チッ。
心の声タクマさんが言ってた。
「荒谷君は気性が荒くてせっかち…」。
俺がサーブをキープしてカウンターを返す事でまた試合の流れが変わってきた?もし本当にそうなら…とことん粘ってもう一度弱点を攻める!はっ!くっ!うっ!心の声
(荒谷)しつけぇ野郎だ。
俺はタクマに勝ってプロを目指す!ふんが!おとなしく道を開けろ!ふん!
(深沢)かなり深い。
(三浦)いいロブだ。
心の声苦しい時は滞空時間の長い深いボール!荒谷君の苦手なテンポの変化で戻る時間を確保!せっかちな荒谷君は速く終わらせたいに決まってる。
はっ!くぬっ!心の声でもそうはいかない。
俺はやっと準決勝まで来たんだ!1秒でも長くここにいたい!心の声
(荒谷)速攻で片づける。
くっ。
(審判)30−15。
あ…くそっ…。
よっし。
あ〜もう少しなのに。
アニキもよく食らいついてはいるんですが。
だが展開は変わりつつあるぞ。
え?
(三浦)丸尾君が流れをつかみつつある。
はっ!くっ!おらっ。
心の声パワーに押されないように一歩下がって我慢比べに持ち込む。
でもチャンスは逃さず一気に前に出る!左肩が下がった!
(荒谷)抜く!はっ!よし!
(審判)30−30。
カウンター返し2度目。
スピードとパワーよりコントロールとコートカバーリングがポイントを決める展開つまりアニキの流れ!エーちゃん流れを変えようとしてる。
あ…!…ぶっ潰す。
(観客たち)おおおっ!
(別の審判)ゲームセット。
マッチウォンバイ江川逞ゲームカウント6−36−4。
タクマさんああ。
勝ったみたいですね。
ん…。
ん…!くっ…!はっ!くっ!らあっ!うわっ!
(審判)アウト。
30−40。
あっ!え!?
(影山)よ〜しいいぞ〜!エーちゃんペースになってきた!あと1ポイントでブレイクっ!ブレイクよ!丸尾君!
(観客3)おいおいど〜したんだ荒谷?
(観客4)これはひょっとするとひょっとするぞ。
…くっ!心の声また抗議?でも今のは誰が見たってアウト…。
心の声まさか…えっ!?
(殴る音)あっ!
(一同)あ…!心の声な何だ今の?ふ〜…。
心の声
(荒谷)いいかげんにしろ。
今まで何度も焦ってキレれていい事なんかなかったはずだ。
回想フーフーフー。
(審判)0−40。
うおおおおおお!心の声
(荒谷)相手はタクマじゃねえ。
目の前にいるこいつなんだ。
独りよがりになるな。
はっ!心の声
(荒谷)こいつは間違いなく俺のテニスや性格を知ったうえで戦略を立ててきている。
だったらとことん自分と向き合って…焦らずキレず…。
はっ!
(審判)デュース。
「デュース」?40−40になったら次は連続して2ポイント取らないといけないの。
あ…。
心の声得意の速いテンポじゃないのにまたしっかり待って打ってくるようになった。
(審判)アドバンテージ荒谷。
まだまだ!でも何か荒谷落ち着いてきてませんか。
心の声
(荒谷)良くも悪くも俺は感情がそのままプレーに出る。
だからこそ俺は感情をコントロールできなきゃダメなんだ!はっ!あっ!
(審判)ゲーム荒谷。
3−1。
心の声
(荒谷)そう簡単に流れは渡さねえ!心の声いい流れになってきたのに持ち直してきた。
さすが神奈川ナンバー2。
すごい立ち直りの早さだ。
心の声俺のサーブゲーム。
絶対キープしなきゃ。
とにかく主導権を渡さないようにプレーするんだ。
パワーとスピードで負けてる分正確に。
心の声緩急でタイミングを崩して…より戦略的に攻める!うまい!深く弾むスピンボールの直後に浅めのスライス。
心の声強引に前に来た!後ろが空いてる。
心の声こっちがすかさず前!くっ!はっ!
(審判)15−0。
よし!ちっ。
ふ〜っ。
心の声
(荒谷)いやイラつくな。
冷静にこいつと向き合ってみると…スピード不足は一歩速くスタートするコートカバーリングで…パワー不足はコントロールで補っている。
テンポの速さには対抗するだけの戦略がある。
派手な武器は1つも無いが穴という穴も無い。
うっし!
(審判)ゲーム丸尾3−2荒谷リード。
心の声
(荒谷)強えじゃねえか。
丸尾君すご〜い。
荒谷君相手でもサーブキープはしっかりできてる。
はっ!くっ。
心の声
(荒谷)遅え…。
だがサーブは俺だ。
チャンスは必ず来る。
急ぐ事はねえ。
らあ!くっ。
心の声落ち着いて打ってきてる!ああっ!
(審判)15−0。
よし。
(深沢)荒谷完全に落ち着きましたね。
(影山)自分をぶん殴っといてかよ。
心の声ダメだ!弱点が修正されて隙が無くなった!くっ!はっ!心の声
(荒谷)勝つのは俺だ!
(審判)ゲーム荒谷4−2。
心の声どうする?何かないのか?
(2人)ん…!あっ!
(審判)ゲーム丸尾4−3。
はっ!
(審判)ゲーム荒谷5−3。
はっ!
(審判)ゲーム丸尾5−4チェンジコート。
エーちゃんサーブゲームはキープしてるけど…。
(深沢)荒谷も自分のサーブゲームは落としませんね。
荒谷が次のサーブゲームをキープすればやつの勝ちか。
はい。
アニキはブレイクしないと負けです。
(飲む音)ぷはっ〜。
心の声いろいろやってみたけど全然ダメだ…。
心の声あとは宮川君との試合でもやった勘でサーブのコースを読んでリターンをフルスイング。
でもあの時はタイブレイクの1ポイント。
心の声今はブレイクしなくちゃならない1ゲーム。
勘だけに頼っちゃダメなんだ…。
よし!何もやらずに負けてたまるか!こういうしつこさなら自信はあるんだ!おおまた何かすごい勢いで書き始めたぞ?何か策でもあるんですかね?心の声5843828369…5843828369!よし!タイム。
お?まだ終わってね〜のか。
タクマ!
(江川)5−4?追い詰められてんじゃね〜か。
このゲームのリターンは見どころだな。
「リターン」ってサーブを返すショットでしょ。
何でそれが見どころなの?え〜と…。
丸尾君が勝負を賭けなければならない場面だからさ。
(2人)は…?テニスはどうしたってサーブ側がゲームを有利に進められる。
逆にリターン側は不利になる。
サーブの機会は交互に与えられているのでキープし続けていれば勝てるという訳でもない。
試合はどこかで相手のサーブゲームを奪わなければ勝てないようにできているんだ。
そういう意味ではサーブは「負けないための技術」。
リターンは「勝つための技術」といえる。
つまり崖っぷちの丸尾君が勝つためにはここで何か仕掛けなきゃならない。
心の声ここまでフォアサイドへの荒谷君のサーブはワイド58%正面4%センター38%。
でもこの確率だけに賭けちゃダメ。
他にもデータはたくさんある!立ち位置!ラケットの角度!スタンス!目線!トスの位置!ワイド!はっ!心の声当たった〜!はっ!ナイスリターン!くっ!はっ!
(審判)0−15。
リターンダッシュ!すげえ!心の声当たった〜!当たってよかった〜!当たったら前に出るって決めててよかった〜っ!心の声
(荒谷)サーブを読んだのか?心の声ここからだ。
バックサイドの確率はセンター28%正面3%ワイド69%基本的にワイドが多い。
心の声立ち位置は右よりだからワイド。
スタンスは正面かワイド。
トスも正面かワイド。
だったら正面とワイドでより確率が高い方ワイド!はっ!心の声正面!?はっ!うっ!
(審判)15−15。
はぁはぁはぁ…。
心の声
(荒谷)読みも反応もいいやつだがサーブのコースを当て続けるなんざ無理に決まってる。
俺の絶対有利は変わらねえ!心の声一番確率の低い所に来た。
やっぱり確率より目に見えるデータ重視だ!うん!心の声ワイド!チッ!
(審判)15−30。
心の声よしっ!取った!当たればいける!この作戦はいける!
(観客3)サーブの先に動いてるよな。
(観客4)何で当たるんだ?あれだな。
何?あいつと試合をすると時々勘でサーブの方向に動くんだよ。
丸尾君の場合勘というよりは予測読みだな。
相手をよく見て分析した結果だ。
心の声
(影山)エーちゃんらし〜。
心の声
(荒谷)…よし。
心の声このフォーム得意のワイド。
(審判)30−30。
心の声えっ!?何でだ?今のフォームは前と同じワイドだった。
でもセンターに来た。
丸尾君と全然違う場所にボールが行った…。
エーちゃん読みが外れたのか?荒谷がインパクトの直前にリストでコースを変えたんだよ。
(2人)は?ワイドに打つフォームで手首だけでセンターにコースを変えたんだ。
心の声
(荒谷)今ので分かった。
こいつはかなりの確率で俺のサーブを読んでる。
心の声フォームで読んでる事がバレて逆を突かれたんだ。
そんな事もできるのか!?心の声
(荒谷)俺のフォームでサーブのコースを読んでやがるなら今リストだけでセンターを狙った事にも気づいたはず。
心の声荒谷君がサーブを打つ直前まで動けない。
30−30…。
次取ればブレイクポイント。
心の声
(荒谷)次取ればマッチポイント。
心の声ワイドか…正面か…センターか。
(サーブ音)
(エンディングテーマ「ベイビーステップ」)2014/07/20(日) 17:30〜17:55
NHKEテレ1大阪
アニメ ベイビーステップ「野獣と主導権」[字][デ]
学校の成績は優秀でも体力に自信が無く、テニスも初心者というハンディを背負った栄一郎が、ライバルたちと切さたく磨しながらプロテニスプレイヤーを目指すスポーツアニメ
詳細情報
番組内容
栄一郎(えいいちろう)は荒谷(あらや)のカウンターから初めてポイントを取った。しかし、それにより闘志に火のついた荒谷の猛攻は一層激しくなり、栄一郎は主導権を奪えずにいた。何とか自分のサーブゲームをキープする栄一郎だが、どこかでブレイクできなければ負けてしまう。得意の粘り強さで耐える栄一郎と猛攻を続ける荒谷。主導権を奪う方法が思いつかず苦戦する栄一郎。そんなとき、荒谷は今までにないミスをする。
出演者
【声】村田太志,寿美菜子,浪川大輔,寺島拓篤,下野紘,柿原徹也,前野智昭,羽多野渉,瀬戸麻沙美,櫻井孝宏
原作・脚本
【原作】勝木光,【脚本】千葉克彦,武上純希,高橋ナツコ
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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