サキどり↑「地域の宝を掘り起こせ!“産業遺産”」 2014.07.06

先月群馬県の…
(一同)万歳!世界遺産といえば大自然や寺社仏閣などを思い出す人も多いと思いますが…。
今回の富岡製糸場は日本の近代化に貢献した「産業遺産」と呼ばれるものなんです。
「サキどり」では産業遺産の魅力を徹底取材。
そこで見つけたのは究極のシルクを生み出す繭。
更にシルクを使ったユニークなスイーツを発見。
そして今再び世界に通じるトップブランドを作ろうという新たな挑戦が!実はロマンあふれる産業遺産は富岡だけじゃありません。
今日は日本各地に眠る産業遺産の知られざる魅力に迫ります!いやあすばらしい。
まさに世界に誇る日本の美です。
ありがとうございます。
今日は富岡製糸場が世界遺産に登録されたお祝いの気持ちを込めて踊らせて頂きました。
なるほど。
さすが日舞の師範さんですから。
ありがとうございます。
世界遺産といっても自然遺産文化遺産といろいろありますよね。
で今回富岡製糸場が…産業遺産なんですよね。
で実は私が着ているこの着物母から受け継いだもので国産の絹が使われています。
もう肌触りもいいんですがこうした絹をつくる産業を世界へ発展させた事などが評価されて富岡製糸場は登録されたわけなんですね。
そうなんですよね。
え〜実は何を隠そうですね私も富岡産のシルクこのネクタイそうなんです。
でも注目して頂きたいのはこちらなんですね。
実は日本で産業遺産として登録されている数はなんと2,293件もあるんです。
まさに地域に眠る宝と言えますよね。
今回この産業遺産について「サキどり」ならではの楽しみ方ご紹介します。
世界遺産に登録された富岡製糸場。
1872年設立日本で初めて本格的に機械を導入した製糸工場です。
私どんな所なのか見てきます。
こんにちは。
こちらはガイド歴10年のベテラン。
早速140年前に建てられた生糸の生産工場へ。
生糸を作っていたのは「工女」と呼ばれる若い女性たちです。
その多くは士族出身。
富岡で最新の技術を学び各地の工場で指導に当たるという憧れの職業婦人だったとか。
ガイドさんと歩くと建物や機械にも深い歴史が感じられ楽しさもアップ。
製糸場にある展示室では糸を作る作業を体験できます。
これはかつて養蚕農家がやっていた作業。
見て下さい。
30個ほどの繭から細〜い糸を集め1本の絹糸にしていきます。
この大変な作業を国内で初めて機械化し大量生産を実現したのが富岡製糸場。
最先端の技術で日本の製糸業を世界一の水準に発展させたのです。
ガイドの佐藤さんが記念撮影にお勧めの場所を教えてくれました。
それは…工場の裏手にある繭倉庫の角。
はいチーズ!穴場の撮影ポイント皆さんもいかがですか?製糸場の外に出て近くのカフェに行ってみると…。
お待たせいたしました。
おいしい。
これが繭から抽出した…ケーキの生地に混ぜて焼き上げるときめが細かくなるそうです。
そして産業遺産の楽しみ方「サキどり」の一押しは…観光地では有名な史跡だけを見て帰る方も多いと思いますが産業遺産は街の裏通りも面白いんです。
早速発見!製糸場の周りには写真館やカメラ屋さんがあちこちに。
一体どうして?アハハハ…そうなんですか。
写真を撮ったり映画を見たり明治から昭和にかけて街は工女さんたちの姿でにぎわっていたそうです。
しかしその大通りも今はシャッターが目立つように…。
というのも1970年代安い絹が海外から輸入されると日本の絹産業は衰退。
富岡製糸場も1987年操業を停止します。
製糸場の閉鎖は富岡の街に大きな影響を与えました。
再び絹の街としての活気を取り戻そうと富岡市は今ある挑戦を始めています。
品質の高い地場産シルクのブランド化に乗り出しました。
切り札は「ぐんま細」と呼ばれる新種の繭。
従来のものより細く光沢があるとか。
6月中旬「ぐんま細」の繭が出荷されました。
いい繭ですね〜。
かつては2,000戸あった養蚕農家も今は14戸だけ。
最高品質の繭をつくる技術を残すためには新たな販路拡大は欠かせません。
農家の皆さんも長谷川さんのプロジェクトに期待を寄せています。
この日長谷川さんが訪ねたのは東京の老舗ネクタイメーカー。
今品質の高さを生かしたシルクネクタイを開発中です。
やっぱり富岡産はイメージが違いますから…。
世界に対してもそれなりの高評価得られるんじゃないかなという。
過去の歴史から未来の可能性まで産業遺産の奥深〜い魅力楽しんで頂けましたか?う〜ん産業遺産ね。
なかなか聞き慣れない認証だったり分野だったりすると思うんですけれどもいろんな楽しみ方がありそうですし地域経済へのメリットを是非とも今日探りたいですよね。
さあ大林さんよろしくお願いします。
お願いいたします。
どうですか?この…。
私も正直富岡が産業遺産っていう感覚であんまり感じた事がなかったのでこういうジャンルとして入ったんだというのが勉強になったんですよ。
私ちなみに今年で日本の世界遺産5か所行ってるんですよ。
えっ今年で!?はい。
だからなんか今年は縁があるのかなちょっと思ったんですけど。
さあ産業遺産にお詳しい後藤さんです。
(一同)よろしくお願いします。
これ自然遺産とはやっぱり決定的に違うポイントがいくつか…。
普通のよく学校で習うような政治の歴史とかそういうものとは違う身近な歴史が詰まってるところが産業遺産の魅力なんですよね。
体で感じますよね。
目で見て感じますよね。
後ろの裏のストーリーを耳から聞く。
産業の場合にはもう一個プロダクトされた「物」がありますから物でも感じられるのでそういう意味ではそのストーリーによる奥行きとか裏付けみたいなものが他の遺産よりももっと楽しむ度合いが大きくなると。
もうほんとにね歴史大好きな大林さんも当然史跡巡りをされるといろんな楽しみ方…。
私は例えば北海道函館の五稜郭大好きなんですけどやっぱり気分が土方歳三な気分になって「あここでこんな景色を見たんだ」とか。
まさに生放送ならぬ…「ここを歩いたんだ」と思いながら浸って歩いて同じようなポーズをとって写真写ったりとか。
面白いですよね。
そうやって街全体を楽しむという点では私街を巡ってご当地グルメスタジオにもご用意いたしました。
やった〜!すごい。
それがこちらです。
まずこちらが葛菓子です。
お隣がシルク入りのもなか。
小豆あんの中に入っています。
そして気になるこちら。
蚕の形をしたチョコレートです。
うわ〜!かなりリアルですねこれ。
世界遺産に登録されてよりこういった商品人気が出て売り切れになるものもあるんですよ。
召し上がって下さい。
大林さんどうぞ。
大林さんのは葛湯ですね。
これもシルク入りって事ですよね。
シルク入りです。
おぉっ…。
ほんとだとろ〜っとして。
頂いてたらツルツルしそうな気がする。
女性はうれしいですよね。
体の中からツルツル。
さあ後藤さんこのように観光産業に力を入れる一方で基幹産業だったこの…まあ製糸工業ですよね。
この復活をねらうっていう動きはどうなんでしょうか?とかく日本の観光地はどちらかというとこちらの新商品の方に力が入りがちになっちゃうんですけれども…するとより産業遺産が輝いていく。
古いものと新しいものの両方ミックスされてやる事がすごく大事だと思いますね。
さあその今注目の産業遺産なんですがもちろん富岡製糸場だけではございません。
他にもいろいろあるのでこちらご覧下さい。
(大林)わっ…全部ですか?赤いの?こちらは文化庁が指定する文化財の中から産業遺産のある地域をまとめてみました。
北海道から…九州沖縄まで。
全ての都道府県にあるんですよね。
その史跡や建物全てを合わせると…こんなにあったってご存じでした?私分からなかったです。
むしろ何だろうと。
もしかして身近で見てるものがあるわけですよね。
分かんなかったです。
だって全都道府県でしょ?そうなんです。
さあどんなものがあるのかいくつかご紹介しましょう。
例えばこちらは伊豆の物流を活性化させた…というトンネル。
あの川端康成も「伊豆の踊子」で描くなど多くの文豪たちが愛した場所です。
大正から昭和にかけて人々の暮らしを支えた産業遺産なんですね。
続いては一見何の変哲もない工場。
しかしその地下にあるのはなんと…明治時代に造られ最盛期には年間780万個も生産していました。
ここで焼かれた煉瓦は東京駅や迎賓館東京大学など日本の近代建築をつくり上げてきた産業遺産なんです。
長崎県の沖合に浮かぶ軍艦のような島。
こちらも産業遺産。
1890年から運用された海底炭鉱を採掘するための…島には学校や病院商店街などが造られ最盛期で労働者とその家族5,000人が暮らしていました。
今地元では世界遺産の登録を目指した保存活動が続いています。
ちょっと私2千いくつ…東京だっていっぱいありますから。
神奈川埼玉も近いですしね。
千葉だってそうですしね。
(大林)やだ〜行きたい。
(笑い声)後藤さんこういう産業遺産が第2第3の富岡になりえるわけですよね?そうですね。
もちろんそうだと。
とはいえ世界遺産になるためにはその遺産が世界史の中で少しある役割を果たしていたりとか非常に独特のその地域文化の証しであったりとか…という事を言わなきゃいけないので地域の人々が……というふうに思った方がいいんじゃないかなと私は個人的には思ってるんですけどね。
更に観光資源化する際に気を付けなきゃいけない事はあったりするんですかね?観光化しすぎて住民の人がくたびれ果てたり遺産の横にテーマパーク造っちゃったりとか。
全く関係ないテーマパークっていうか便乗してテーマパークやっちゃったり。
壊されたり汚されたりする事も…富士山とかもそうですし新しくしちゃうと古いものがなくなる危険性もあるからなんかすごいバランス難しいんじゃないかなって人が来る事によって思いますね。
極端に言うと世界遺産の登録抹消となっちゃいますからね。
(大林)抹消!そういった可能性もある…。
え〜と今までドイツでそれは使い過ぎたというよりは街で交通問題の関係でどうしても橋を架けなければならなくてそれで景観が変わってしまって登録が抹消になったという…。
ショックですね抹消されたら。
地域の宝産業遺産をどう守っていけばよいのか。
「サキどり」がやって来たのは島根県の…16世紀日本は銀産出量で世界の1/3を占めていました。
その中核を担っていたのがここ石見銀山。
この銀によりアジアの貿易が拡大。
東西文明の交流に影響を与えた事が評価され2007年世界遺産に登録された産業遺産なんです。
世界遺産の登録で街は大にぎわいと思いきや…意外と静か。
登録直後は観光客が倍増していた石見銀山ですが…。
僅か2年で激減!観光業の失敗?大丈夫?そこで産業遺産を守る活動を続ける住民のリーダーを直撃。
観光客の激減はショックだったのでは?ここもまあ想定内といいましょうか。
想定内!?かなり余裕があるご様子ですがどういう事?実は山下さんたちが調べたところ世界遺産に登録された地域では観光客が急激に増えたあとすぐに減少している所が少なくありませんでした。
更に行き過ぎた観光地化で自然や景観が壊される「オーバーユース」のリスクも予測していました。
石見銀山をどう守っていくのか?地元では世界遺産の登録前から住民と行政担当者200名による街づくり会議が毎月のように開かれました。
そこから生まれたのが…その一つが車両の進入規制。
石見銀山の坑道は駐車場から2.3kmほどの山あい。
その道のりには豊かな自然と古い民家が並んでいます。
7年前世界遺産の登録直後は路線バスでピストン輸送も行い本数も8倍に増やしました。
その結果民家の軒先を2〜3分ごとにバスが往来するようになり住民から苦情が。
そこで自然と住民の暮らしを守るため翌年から車両の進入を禁止しました。
往復5km近い道のりを歩いてもらうのですが観光客の皆さんは大丈夫?更に駐車場2か所は全て無料にしました。
理由は…つまり無料にする事で駐車場乱立による景観破壊を防ぐのがねらいです。
また街が一過性の観光地になる事を防ぐルールも作りました。
銀行だって景観を守るため趣深い木造です。
更に…地元の商店が衰退するうえ一度撤退すると町並みの復活が難しいからです。
しかしただ守るだけでは産業遺産を生かす街はつくれません。
観光客を呼び込む…石見銀山では世界遺産の登録後も産業遺産の調査を続けています。
これまでに…一般の住民も「歴史の掘り起こし」に参加しています。
その一人太田洋子さんは市の依頼で武家屋敷を清掃した時江戸時代の生活文化についてある事を発見。
掘り起こした情報は行政に報告。
石見銀山の新たな価値の一つとして共有されています。
産業遺産の価値を正しく伝える役割を果たしているのが遺産ガイドです。
地元では14年前からガイドを養成。
それが今後の観光を大きく左右するといいます。
遺産ガイドの多くは地元住民の皆さん。
その一人福間徹雄さんも定年退職を機にガイドの資格を取りました。
今は初めてのツアーガイドに向けて猛勉強中。
6月9日。
ついに福間さん念願のガイドデビューです。
いざ出発!説明に力が入る福間さん。
40分の予定でしたがなんと1時間半も続けてしまいました。
でも熱意が通じたのかお客さんの反応は上々。
ありがとうございました。
お世話になりました。
福間さんのようなガイドは今や70人以上活躍しています。
世界遺産の登録から7年。
地域ぐるみで歴史を掘り起こし発信し続ける。
身の丈にあった息の長い街づくりが続いています。
いいですね。
何かやっぱりこういうのに登録されちゃうとどうしてもお金儲けに走りがちなのを守ろうというのがこういうふうにしっかりされてるというのがねここ今生きてるなと思うんですけど。
すごく産業遺産に今すごい…炭鉱とかやっぱり製糸場とか実際にあったものだしすごく今どうなっているんだろうってほんとに早く今行きたくなってます。
実際こんなアンケート結果も出ています。
最近石見銀山を日帰りで訪れた方にアンケートをしたんですが8割以上の方が「満足している」と回答していて更に7割の方が「また来たい」とおっしゃっているんだそうです。
後藤さんまさにこの身の丈のこの展開。
すごく大事な事がですね2つぐらいあって1つは地域の人が学ぶ事によってますます地域に愛着が湧いてプライドを持って自信を持ってやってるのでそういう街には人が来てくれるんですね。
地元の人が楽しそうにしゃべってると聞いてる方も楽しくなるんですよね。
もう一つはやっぱり観光のために街をやってるのではなくて観光はプラスアルファ的な要素なんですよね。
ある意味で言うとお小遣いみたいなところがあって。
そういうふうに考えると地元の生活がまずありきで生活を持続させていくために観光をうまく取り入れていくと。
儲かるじゃんみたいなね思っちゃうんですけどそこがやっぱり耐えたとこが最終的には勝つのかなという…。
多分失敗例を見てるからこそできるんでしょうね。
また更には身近なものなので日々発見があるのでそういうところに楽しさが積み重なってきますから…こういう街は生き生きしてるので生き残れるというかですね。
そういうものを考えると我が街には何があるのかとか私小平出身なので社会科見学でタイヤの工場行ったなとかどこ行ったなとかそういうものが今後そういうふうになってくるかもしれないからやっぱり自分の住んで育った場所をふるさとを大事にしたいなって守りたいなって気持ちに今すごいなりました。
郷土の歴史を掘り起こせば見つかるかもしれませんよ。
自分のふるさとを見て探して行ってみたくなりました。
産業遺産まさに日本の宝という事で選曲はJewel「YouWereMeantForMe」。
ありがとうございます。
どういたしまして。
2014/07/06(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「地域の宝を掘り起こせ!“産業遺産”」[字]

世界遺産「富岡製糸場」の楽しみ方★裏通りも魅力満載!女工さん秘話★シルク入りグルメ★2千件以上!知られざる日本の産業遺産★歴女・大林素子さん絶賛!石見銀山の戦略

詳細情報
番組内容
6月21日、群馬県の富岡製糸場が”産業遺産”としての価値を認められ、見事、世界遺産に!地元には観光客が殺到、経済波及効果は年間34億円(試算)とも言われている。実は、国内には産業遺産が1000か所以上もあり、まさに眠る宝!富岡製糸場に続くには、遺産をどう磨くとよいのか?一過性のブームにしないための秘策とは? 産業遺産の知られざる魅力とともに、「遺産を資産にする街作り」の極意を紹介する。
出演者
【ゲスト】大林素子,【解説】工学院大学教授…後藤治,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:9909(0x26B5)