さわやか自然百景「島根 隠岐諸島」 2014.07.20

(テーマ音楽)日本海に浮かぶ島根県隠岐諸島。
春から初夏島は海からの霧に包まれます。
湿潤な気候は多様な植物を育んできました。
森の奥では島の環境に適応して生きてきた固有の動物たちが躍動します。
霧の恵みを受ける島の森で個性あふれる生き物たちを見つめます。
本州から北へおよそ50km。
180の島々から成る隠岐諸島です。
火山活動によって出来最大250mほどの断崖絶壁で囲まれています。
隠岐諸島最大の島島後です。
周囲200kmの島に広大な森が広がっています。
森には800年以上姿を変えずに残されてきたスギの天然林があります。
高さ38m幹回り11mの巨木です。
複雑に分かれた枝。
幾度となく降り積もった雪の重みによるものと考えられています。
(鳥の鳴き声)森の奥へと進む道で珍しい動物に出会いました。
体長は50cmほど。
隠岐固有の動物でめったに人前に姿を見せません。
短い耳。
そして長い後ろ足。
島の環境に適応した姿だと考えられています。
日が暮れると動きだしたのは…大きさは15cmほど。
世界でもこの島だけに生息しています。
オキサンショウウオが卵を産むのは岩が転がる小さな沢です。
ありました。
透明なゼリー状の袋。
産み付けられてから1か月ほどたっているようです。
間もなくふ化の時期を迎えます。
固有の動物たちを育む豊かな森。
それを支えているのが島独特の自然環境です。
島の周りには対馬暖流が流れています。
水温が上がり始める春。
海水から出た水蒸気は霧となって島に運ばれます。
霧は森の木々を潤していきます。
海から発生した霧。
この時期は島を頻繁に覆います。
霧が出ると活発になる生き物がいます。
隠岐固有のカタツムリ…透明感のある白い体が特徴です。
湿潤な気候は島固有のカタツムリが生きていく上で欠かせないものです。
植物も豊かな霧の恵みを受けています。
一斉に広がったのはコケ植物です。
コケは根をもちません。
霧がかかると全体で水分を吸収します。
島に生息するコケは実に400種類近く。
日本のコケのおよそ3/3が見られます。
霧は潤いだけでなく涼しさももたらします。
森に咲くのは…隠岐諸島以外では北海道と東北の一部にしか咲きません。
海岸に咲くのはシロウマアサツキ。
本州では北アルプスなど標高が高い場所で多く見られます。
多様な植物と一緒に島に渡ってきた生き物もいます。
本州では山で多く見られるカラスシジミ。
なんと海岸に現れます。
初夏霧の発生する日が増えていきます。
(風の音)オキサンショウウオの卵があった沢の下流です。
子供たちが元気に動き回っていました。
大きさは10cmほど。
早いものでは半年ほどでここまで成長すると言われています。
顔の後ろから出ているのは水中で呼吸をするためのエラです。
顔を底につけて小型の虫などを探しています。
この時期は育ち盛り。
盛んに獲物を探します。
おや?こちらでは大きな虫を発見したようです。
木の枝から沢に落ちたのでしょうか。
時には自分の体の半分ほどあるものにも食らいつきます。
くわえたのはなんとサワガニです。
水温が上がり始める初夏。
小さな沢はにぎわいを見せます。
数年後エラが小さくなり陸上へ旅立ちます。
森の中で光を放つのは…葉に止まっているのはオス。
僅か1週間の短い命の間懸命にメスを誘います。
島根県隠岐諸島。
霧が優しく包む多様な生き物たちの楽園です。
「移住のきっかけはここから」。
2014/07/20(日) 07:45〜08:00
NHK総合1・神戸
さわやか自然百景「島根 隠岐諸島」[字]

島根県の隠岐諸島。海からの霧が育む森ではオキノウサギやオキサンショウウオなどの動物が躍動、北国や高山に咲く花々が彩りを添える。春から初夏、個性あふれる命を追う。

詳細情報
番組内容
島根半島から北へ50キロ、日本海に浮かぶ隠岐諸島。春から初夏、海から発生する霧は島を包み込み幻想的な光景を見せる。霧がもたらす冷涼な気候は、北国や高山帯で咲く花々を育む。森では島固有の動物たちが躍動する。新緑の葉を目当てに動き回るのはオキノウサギ。オキマイマイは木の幹を伝い、沢ではオキサンショウウオが活発に獲物を追い求める。霧の恵みを受ける隠岐諸島の森で、個性あふれる生きものたちの営みを見つめる。
出演者
【語り】角谷直也

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:17570(0x44A2)