(新番組)金田一少年の事件簿N(neo) #1 2014.07.19

(七瀬美雪)
はじめちゃんと私が通う私立不動高校の映画研究部にはひそかに封印された映画がある
その映画の名は『殺人鬼スコーピオン』
復讐に取りつかれた主人公のスコーピオンは言う
「罪深キ者ニハ死ノ天罰ガ下ル」
「呪ワレルガイイ殺人鬼スコーピオンノ名ノ元ニ」
(教師)アサリは海水シジミは淡水にすんでいるから基本的に種類としては全く別だ。
ただ大きくいうと軟体動物門という同じ仲間ともいえる。
じゃあ次のうちアサリに近い生き物がどれか分かる者はいるか?はい。
(教師)まぁ七瀬はできて当然だしな。
他にいないのか?
(金田一一)これはBかな?いやDかな?はじめちゃんが勉強してる。
・金田一が勉強?・何だ珍しくやる気じゃないか!よし金田一答えは?うん?何?お前今何やってたんだ?お前授業中何やってんだ!すいませんほらはじめちゃんも拾いなさい!贔屓目なしで判断してみました!はじめちゃん!どうせ私は残念な女ですよ。
はじめちゃんのバカ!マズイな…。
(佐木竜二)マズイっすね。
(蔵沢)ねぇ。
君名前は?
(蔵沢)君の瞳の奥に悲しみの星が瞬いてる。
キレイだ。
私ですか?うん。
ちょっとこっち向いてみて。
クッサ!あの人誰!?シ〜!先輩知らないんですか?あの人映画研究部の蔵沢部長ですよ。
映画研究部?えっ?君に決めた。
僕の映画のヒロインになってよ。
はっ?え〜!すごいですよ蔵沢先輩から声掛かるなんて。
何がすごいんだよ。
蔵沢先輩は日本映画界の巨匠蔵沢明の孫ですよ?あぁそれって七…七不思議。
違う。
木の実ナナ。
誰っすか?それ。
木の実ナナってさ…。
「七光り」ですよ。
しかも蔵沢先輩が去年監督した『殺人鬼スコーピオン』っていう自主映画が日本アマチュアシネマ祭で準グランプリを取ったんですよ。
何でもおじいさん譲りの高校生離れした出来だってプロからも声掛かってるらしいです。
(泉谷)おい蔵沢!何で黒河を主役から降ろすんだよ!俺は彼女のイメージでこのシナリオを書いたんだぞ!黒河は役のイメージに合わない主役は彼女で行く。
だったら俺は降りる。
勝手にしろ。
俺決めた。
あのこと警察にチクってやる。
もうお前は終わりだ。
黒河って誰?映研の看板女優ですよ。
超キレイって有名な。
そうか蔵沢先輩黒河って人を捨てて美雪先輩に乗り換えようとしてるかもしれない。
トォ!ホッ!あっちょっと!主役なんて私には…。
そうですよ七瀬美雪に芝居なんて無理無理!何だ?君は。
こいつの幼なじみの金田一一と申します。
ど素人の美雪にね主役なんて…。
皆様に迷惑が掛かるかと。
先輩その調子。
心配ないよ僕の演出で君の魅力を引き出してあげるから。
こいつに魅力なんてな〜いな〜い!だってAですよ。
先輩違う!
(蔵沢)A?おっぱい。
痛ってぇ!ごめんB?B?やります!やらせてください主役。
C?くどい。
痛〜いもう。
じゃあ早速入部届を。
部室に行こう。
はい。
・盗撮犯を捕まえろ!・・部室棟にもいました!・・盗撮なんて最低!・・向こうを捜そう!・ミステリー研究部の部員3人だけになっちゃいましたね。
俺のせいじゃないもん。
痛ってぇ。
先輩のせいですよ!このままだと廃部です。
(真壁)金田一!よくやった。
(金田一:佐木)はっ?俺はずっと映研に潜入するチャンスを狙ってたんだ。
潜入?知らないのか?あの映研の有名な噂。
噂?「スコーピオンの呪い」だよ!一昨年日本アマチュアシネマ準グランプリを取った『殺人鬼スコーピオン』って映画にまつわる噂。
殺人鬼スコーピオンが神出鬼没に人々を殺害して行くホラーアクション。
でその映画にかかわった者は死ぬ。
…って噂だ。
(真壁の声)去年夜遅くまで居残った美術部の連中が実際にスコーピオンの姿を目撃したらしい。
キャ〜!それ以来その映画は映研の奴らに封印された。
どうだ?何かワクワクして来ただろ?出た〜部長のオカルト。
よし映研に潜入だ。
真相を突き止めるぞ!
(泉谷)ったくこんな時間に呼び出しやがってよ。
(着信音)話だけは聞くけど説得なんて無駄だからな。
でどこにいんだよ?はぁ?じゃあ最初っからそう言えよ。
(泉谷)チッめんどくせぇな。
(泉谷)はぁ〜。
チッ何だよ。
おい!何だこれ。

(泉谷)あっ!うっ…。
(泉谷)あぁ〜!
(黒河)へぇ〜あんたが部長のお気に入り?素人に主役なんて務まるのかしら?頑張ります。
みっともないまねはやめろ黒河。
嫉妬ほど醜いものはないぞ。
七瀬さん彼女が君のライバル役をやってもらう黒河美穂だ。
分からない時は彼女に相談するといい。
はい。
あれが黒河美穂か。
確かに美人ですねぇ。
E!先輩女のコをおっぱいの大きさで判断するのやめましょうよ!
(真壁)お前らCって…。
よう!何しに来たのよ?
(真田)誰だよ部外者が勝手に入って来んな。
部外者とは心外だな。
ミス研部長の俺に断りもなく七瀬を勝手にスカウトしたのはどっちだよ!あぁ…まぁいいじゃないかあの見学者ってことで。
よしじゃあ撮影始めるぞ。
(星野)あっでもまだ脚本の泉谷先輩が。
あぁあいつは抜きでいいよ。
準備お願い。
(星野)はい。
はいじゃあシーン7の段取りを確認しようか。
七瀬さんこっち。
はい。
まず主演の女子高生のマミが舞台女優を夢見て母校の体育館の舞台を見つめるシーン。
はい。
はいじゃあ体育館の地明かり消して〜。
(蔵沢)じゃあ前に来て。
はい。
(蔵沢)一人誰もいない体育館に入って来るマミ。
はいここで照明ドン!
(蔵沢)あ…七瀬さんセリフ。
いつか舞…舞台に立ってみせるわ。
(門脇)ちょっとおい誰だよ緞帳上げたの。
台本にねえぞ。
イヤ〜!キャ〜!泉谷!
(サイレン)
(剣持)あ〜よいしょ。
おっしゃ〜。
(剣持)ごめんねごめんね〜ちょっと通してねごめんね。
(警官)ご苦労さまです。
剣持のおっさん何か分かったこと…。
被害者の死亡推定時刻だが昨夜の9時から10時の間だ。
死因は頭部殴打による頭蓋骨陥没…。
(畠山)剣持警部!何高校生に捜査情報教えてんすか。
彼はいいんだよ。
え?はじめこいつ先月うちの部署に配属になった畠山だ。
どうも。
おう。
…って何なんすか?このコ。
(剣持)彼はな金田一一といってかの名探偵金田一耕助の孫に当たるんだぞ。
(畠山)えっ!?財布の金はそのままだった。
まぁこれだけ大掛かりな殺し方だから彼に相当強い恨みを持った人間の犯行には間違いないな。
それとなこれは両親の証言なんだが彼が家を出る時に「映画研究部のことで急用ができた」…って言ってたそうだ。
誰かに呼び出されたってこと?映研部員の誰かにね。
あっ君達は映画研究部員だよね?じゃあ1人ずつ昨日の夜の9時から10時の間に何をしてたか答えてもらっていいかな?俺らのこと疑ってんすか?そういうことじゃないんだよ。
これは形式的な質問だようん。
じゃ君から行こう。
3年の真田コウジです映研で俳優務めてます。
昨日の夜は家の近所の公園でセリフを覚えてました。
それを証明できる人いるかな?いえ1人だったんで。
同じく3年の門脇靖浩です。
撮影担当です。
昨日はダイエットのためにジョギングしてました。
誰か知り合いとすれ違ったりしなかった?いいえ。
2年の黒河美穂です女優をやってます。
昨日は早めに寝ちゃいました。
ご家族はそれを証明できるかな?あ…いえ私以外の家族は明日まで旅行でいません。
1年の遊佐チエミです雑用を担当しています。
私も家で台本を読んでました。
ご家族は?私一人暮らしをしてるので。
隼人。
僕も1年で雑用係です。
昨日はその時間ちょうどうちの犬を散歩に連れてってました。
同じく1年で雑用係の星野かなえです。
昨日は家で借りて来た映画を見てました。
でも家族の帰りが遅かったので証明できる人はいません。
そうか…。
君は?え…え…3年の蔵沢光です。
映研の部長で監督をやっています。
昨日の夜は演出プランを考えるために1人で散歩をしていました。
誰かと出会わなかった?いえ。
(畠山)全員アリバイなしってことですね。
う〜ん。
(剣持)死体を吊ってたフィルムは映研部室から持ち出された物に間違いないね?はい。
(門脇)・撮影を続ける!?・
(真田)冗談だろ?蔵沢。
泉谷があんなことになったってのに。
警察だって来てんだぞ!中止にしよう。
(蔵沢)僕に逆らうのか?
(蔵沢)僕の次回作に業界中が注目をしてるんだ。
ここでやめるわけにはいかないんだよ。
あの映画にかかわった者は死ぬ。
やっぱりあの噂はホントなのかもね。
(黒河)だってスコーピオンは映画の中で殺した相手の顔にマスクをかぶせて行くんでしょ?殺人鬼スコーピオンがあの映画を抜け出して泉谷先輩を襲った。
次は誰かしら?今の!聞き捨てならないなやっぱり噂は本当だったのか?
(蔵沢)そんなデマ本気で信じてるのか?でも現に泉谷はその映画に参加してたんだろ?ばかばかしい。
その映画に関係した人って誰と誰なんすか?僕と死んだ泉谷と真田とあと門脇。
この4人だ。
たった4人?映画ってもっとたくさんの人がかかわるもんじゃないの?キャメラと役者がいれば映画は撮れるんだよ。
それがどうした?蔵沢さんその『殺人鬼スコーピオン』って映画見せてもらえませんか?そんなことをしてる暇はない。
見られたくない訳でもあるんですか?分かったじゃあ見せようただし映画の撮影は続けるぞ。
いやそれとこれとは話が…。
(真壁)いいだろ。
部長!?これも噂の真相を確かめるためだいただきます。
(スクリーン)ハァハァハァ…!
(スクリーン)うっ…。
(スクリーン)ハァハァハァ…。
(スクリーン)うっ!うぅ…う〜っ!
(スクリーン)ハァハァハァ。
(スクリーン)うっあっ…。
(スクリーン)罪深キ者ニハ死ノ天罰ガ下ル。
(スクリーン)呪ワレルガイイ殺人鬼スコーピオンノ名ノ元に。
すごい。
この映画はアクションが高く評価されてね。
極み付きのシーンがこれだ。
(スクリーン)待て〜い!
(スクリーン)諦めろ。
(スクリーン)えっ?ここまで臨場感のあるシーンが撮れたのは真田がスタントなしで跳んでくれたからさ。
えっスタントなしで!?まぁな。
もういいだろ撮影再開するぞ。
さぁみんな撮影だ撮影。
先輩?いや今の映画何か引っ掛かんだよな。
途中で屋上跳ぶとこ。
すっげぇ跳んでたよな!
(蔵沢)あっあの〜ミス研の君達も暇だったら雑用やってくれないかな?金田一君これから撮るシーンのエキストラやってほしいんだ。
えっ俺!?
(蔵沢)声聞こえるよね?聞こえてます!
(蔵沢)セリフ言ったら「よ〜いはい」ですぐに…。
頼んだよ大丈夫?分かりましたやりますよ。
はい!お願いしました。
うわっ先輩緊張し過ぎ。
ちょっと前のめり過ぎません?
(蔵沢)本番行くよ。
はい本番!よ〜いアクション!お疲れマミちゃんも休憩?あっアヤノコウジ先輩。
ちょっと気分転換で。
うわっ!うわ〜!キャ〜!何やってんのよはじめちゃん!ごめんそういうつもりじゃ…。
(蔵沢)カットカット!ちょっと何エキストラ余計なことやってんの?ちょっと何やってるんすか先輩!すいません。
はぁ〜。
取りあえずちょっと休憩!
(真田)OK休憩!
(蔵沢)星野七瀬さんの服乾かしといて。
(星野)はい。
ごめん美雪実はさ…。
すいませんどうしたらいいですか?
(星野)部室行きましょうこっちです。
あら〜。
相当怒ってますよ。
(蔵沢)誰かコーヒー持って来て。
あ〜はいはい。
(遊佐)あ〜私やります飲み物担当なので。
カッターの刃!?誰がこんなこと…。
あんたなんかに主役の座は渡さない!私はただ…お芝居がしたいだけなの。
はいカット!OK!
(真壁)よし!
(蔵沢)今日の撮影は以上でお疲れさまでした。
・お疲れさまでした・
(チャイム)何か手伝おうか?あっ大丈夫です。
ちょっと上げていい?せ〜の。
うわっ!ハハハ…。
(遊佐)これ蔵沢先輩から大事な役者だから丁寧に扱えって言われてるんです。
これが役者?
(星野)ええ。
高い所から飛び降りたり危険なシーンを撮影する時に使うダミー人形です。
(真壁)へぇ〜随分本格的なんだな。
でしょ?
(門脇)・なぁ蔵沢・昨日泉谷俺に言ってたぞ。
「あのこと警察にチクる」って。
まさかお前が口封じのためにあいつ殺したとか俺達が死ぬって噂ホントはお前が流してたりしてなハハっ。
冗談だよ何だよその目。
お前のヘタクソな芝居で準グランプリを取れたのは誰のおかげだと思ってるんだ。
ふざけんなよ。
調子乗んなよ。
蔵沢明の孫だからって偉そうにしやがって。
みんなお前のやり方に不満持ってんだよ!黒河だって主役降ろされて相当お前のこと恨んでんぞ。
あのことバラしたら…。
お前の将来は終わりだってこと忘れんなよ。
(遊佐)やっぱり見惚れちゃうな黒河先輩の演技。
ホント私もついて行くのがやっとで。
(ロッカーをたたく音)
(黒河)何それ。
主役を降ろされた私を哀れんでるの?あっいやそういうんじゃなくて…。
あんたさえいなければ次の作品で芸能界デビューできるかもだったのに。
あぁ…。
蔵沢のせいで私の夢がメチャクチャよ。
すいません私のせいで。
お疲れ〜!ちょっと何入って来てんのよ!?
(遊佐)ちょっとノックしてくださいよ。
お〜!そういうつもりじゃないのよ〜!焦った〜!う〜クソ〜もう少し遅ければ魅惑のEが。
…ったく着替えてんなら鍵掛けとけっての!いやそれは無理かも。
はっ?あ〜やっぱりね。
何のことだよ?いやこの扉さ内側にも鍵穴があるから。
あっホントだ随分と古いタイプですね。
(星野)はいうっかり掛け忘れちゃって。
あっ鍵の場所は秘密ですよ映研部員しか知らないんで。
お疲れさまです。
(畠山)ほら差し入れ。
あっありがとうございます。
クリームパンがよかった?いやカレーパンが…。
カレーパンはないよカレーパンは。
まぁ少し休め。
すいません。
(真田)こっそり取っといて正解だわ。
これを警察に見せればあいつは終わりだ。
フッ。

(真田)うっ…。
うっ…ハァハァハァ…。
やめろ。
(犬の吠え声)
(真壁)おはようさん今日も撮影だ気合入れよう。
かわいい。
あの…部長何で犬?あっこのコはうちで飼っているポアロ。
撮影で小犬使いたいらしくてさ1年のが飼ってるのは大型犬で使えないって頼まれちゃって家から連れて来た。
結局部長が一番ノリノリじゃないですか。
噂の真相突き止めるまで映研の奴らを油断させるためのカムフラージュさ。
はいはい。
てか何でポアロなのに服がホームズなんですか?うわっ!
(真壁)あっ気付いた?あのさベルギー人はさイギリスの服着るから。
もう僕達ミステリー研究部なんですからそういうとこしっかりしましょうよ。
(:遊佐:星野)おはようございます。
おはようもう準備?はい。
あれ?ドア開いてる…。
()うわ!
(遊佐:星野)キャ〜!どうした?人形が増えてる。
えっ何で?ねぇ…あれ。
すいませんでした俺が見張ってたっていうのに…。
誰か怪しい人間見なかったか?いえ…特には。
おっさん。
この事件簡単には終わらなさそうだぜ。
(剣持)この映研には製作にかかわった者は死ぬっていう噂の『殺人鬼スコーピオン』って映画があるんだよね?刑事さんまでそんなデマ信じるんですか?どうしてそんな噂が流れたのか何か心当たりある?さぁ?誰かが僕の才能に嫉妬でもしたんじゃないですかね。
俺からも1個だけいいですか?あの映画ってホントに3年の先輩達4人で撮ったんですよね?だからそう言ったじゃないか。
あの映画もう一回見せてもらってもいいっすか?何か気になることでも?あぁ何となく引っ掛かることがあって。
おっさんも見たいだろ?もちろんだよ。
それって怖い?うんちょっとだけ。
(スクリーン)スコーピオン!分かりました。
(スクリーン)いるんだろ?
(スクリーン)ハァハァハァ…。
(スクリーン)あっ!
(スクリーン)あっ。
(スクリーン)うわっ!あ〜うぅ…。
(スクリーン)あっ!うぉあぁ…。
(スクリーン)罪深キ者ニハ死ノ天罰ガ下ル。
(剣持)はじめ。
怖いぞ。
シッ。
うん。

(スクリーン)えっ?あっ。
お〜!そうかだから最初に見た時引っ掛かったんだ。
(剣持)何のことだ?はじめ。
あれ?用が済んだのなら僕はこれで。
どこ行くんだ?真田がこんなことになってしまったので脚本を書き換えないと。
蔵沢君部員が2人も亡くなってんだぞ。
この期に及んでまだ撮影続ける気か?やめるわけにはいかないって言ってるだろ!僕はこの映画にかけてるんだ。
誰にも邪魔させない。
先輩!蔵沢先輩!先輩!何か隠してることがあるんじゃないっすか?ちゃんと話してくれないならこれ以上美雪を撮影には行かせられませんよ。
ただの幼なじみじゃないってわけか。
あの映画の撮影で何があったんですか?なぁ君のおじいさんは金田一耕助なんだろ?はい?だったら分かるだろ?僕の苦しみが。
別に俺じっちゃんのことは何とも。
まぁ確かにじっちゃんのことは誇りに思うけど俺は俺っすから。
君は気楽でいいよな。
(真壁)えっ?そんなこと言ったのか蔵沢の奴!単なる嫌みなんじゃないですか?先輩には悩みがなさそうでうらやましいって。
俺にだって悩みぐらいあるっつうの。
美雪に燃やされたんすよ俺が苦労して集めた女子のおっぱい写真…。
(女子生徒)新人戦どうする?カメラのシャッター音Eカメラのシャッター音D?いやE!あっ。
先輩ハウス。
ハウス…。
なぁでもやっぱり蔵沢が怪しくないか?だってあいつだけだぜ。
これだけ事件が起きてるのに撮影続けようなんて言ってるの。
僕はこの映画にかけてるんだ誰にも邪魔させないあいつが撮影続行のために邪魔する部員を次々殺してる。
…とかどう思う?金田一。
それはまだ分かんないよ。
でも蔵沢さん何か俺達に隠してる秘密があるんじゃないかな。
絶対に知られたくない何か。
私蔵沢先輩の所行って来る。
危ないって何されるか分かんないぞ。
でも証拠もないのに蔵沢先輩のこと一方的に疑うなんてあんまりです。
美雪先輩!あの…何か手伝えることはありませんか?いいのか?金田一君が心配していたぞ。
えっ?撮影にはもう七瀬さんは行かせないって。
いいんですあんな奴ひとのことAとかばかにして撮影中に水かけて来たりしてホント最低。
それに比べて蔵沢先輩はすごいです。
あの殺人鬼の映画ホントに感動しました。
すごいのは僕の祖父だよ。
蔵沢明の孫だからって注目されてるだけさ。
それがホントはすごく嫌なんだ。
祖父とは関係なく早く一人の映画監督として認められたい。
だから必死なんだ。
あの…私にできることがあれば何でもします。
じゃあ…2時間後に緊急部会を開くからみんなを集めてほしい。
今後のことについて話がしたい。
分かりました。
何でいきなりドラッグストアなんすか。
うんちょっとね〜。
美雪先輩のこと心配じゃないんですか?どれにしよっかな〜。
これでいっか。
もうホントは美雪先輩のことメチャクチャ心配してるくせに。
確かに心配になって来た。
えっ?やっぱ足んねえ!佐木金貸して!157円…あ〜もう。
あのラベンダーの芳香剤なんて何に使うんですか?ちょっとね〜。
あっいい匂い。
えっちょっと先輩何やってるんすか!あああ〜。
あ〜あ知らない。
やっぱ足んないか。
それ全部まいて。
えっ全部?うん。
(呼び出し音)あ〜おっさん。
今から映研の部室来てくんないかな。
何だろう?何のシーンだろうね?
(星野)うわ〜何これ。
あっごめん跳び越えてもらえる?はい…。
よしこれで全員そろったね。
あれ?真壁先輩は?ポアロにごはんだって一回家帰った。
ちょっと遅れるって。
あの人自由だな〜。
(剣持)・はじめ来たぞ!・あっ!2人とも足元気を付けて〜!
(剣持)ホイ!
(畠山)おっと〜。
危ね危ね危ね。
にしても随分蒸し暑いなこの部屋は。
すいませんクーラー壊れちゃって。
(門脇)おい1年冷たいもの入れろよ気が利かねえな。
(遊佐)あっはい。
(剣持)ごめんね。
ありがとう。
(遊佐)皆さんどうぞ。
(剣持)あぁ。
ありがとう。
ごめんね〜いただきま〜す。
ありがとう。
みんな今後の活動について僕から話があるんだ。
ちょっと待ってその前にみんなちょっとした実験に協力してほしい。
実験?この2つの線を跳び越えてほしいんだ。
(蔵沢)何でそんなこと?まぁいいじゃないっすかさぁ。
俺達から行こうかなっ。
えっ。
(剣持)これ跳べばいいんだね。
(畠山)あっはい…。
おいっ!おいしょ。
おいしょ。
みんな何を急にって思っただろうけどこれはある事実の証明のためなんだ。
事実の証明?殺人鬼スコーピオンを見た時1つ引っ掛かったことがあってね。
まず1つ目のシーン。
はい。
で2つ目。
えっ?何か気になんないかな?ヒントは足。
踏み切ってる足が1回目と2回目では左右逆だよ。
そう。
最初は左足で次は右足で跳んでる。
それが何だよ。
たまたま違っただけなんじゃないのか?たまたま?違うな。
佐木。
はい。
これはこの部屋に入る時と2つの線を跳んでもらった時の映像なんだけど。
すいません。
みんなどっちも同じ足で跳んでる。
そうなんだ。
人には利き手と同じように利き足がある。
特別に意識しない限り普通は絶対に利き足で踏み切るものなんだ。
まぁそのほうが力も出るしね。
『殺人鬼スコーピオン』の映画の中で真田さんは顔が見えるシーンでは全部左足で踏み切ってた。
でも一番力がいるはずのビルの屋上を跳ぶシーンでは右足を使ってる。
それはなぜか?あのシーンを跳んでる男が利き足が右の別人だったからさ。
あの映画の参加者はホントは4人じゃなくて5人だったんじゃないかな。
もう1人は多分危険なシーンを専門に演じるスタントマンとか。
さすがは名探偵の孫…と言いたいところだけど。
確かにスタントマンは使ってた。
だけどそれは別に珍しいことじゃない。
俺が妙に思ってるのはそんなことじゃないよ。
何で5人目の参加者がいたことを隠してるかだ。
おかしくないか?アクションのキーパーソンともいえるスタントマンをスタッフロールにも載せずに存在そのものをなかったことにするなんて。
あんたは蔵沢明の孫として業界中に注目されてる。
何かスキャンダルになるようなことがあれば隠したいと思っても不思議じゃないよな。
変な言い掛かりはよせよ。
そうよ何か証拠はあるの?あるよ目撃証言が出てるなっ?おっさん。
ん?このシーンの撮影場所であんた達がぐったりした男を車で運んでたって。
フッハハハ…!ハハハハ…!名探偵の孫が聞いてあきれるな。
あの時僕達は車なんて使ってない!おい門脇!え…ハッ。
はじめ。
そんな目撃証言なんか出てないぞ。
あれ?そうだったっけ。
・えっ・おい…騙したな。
騙してたのはあんたのほうだろ。
もう無理だよ蔵沢!これ以上隠しきれないよ正直に話そう!お前は黙ってろ。
何だよその目。
やっぱりお前がやったのか?泉谷と真田を口封じのために!黙ってろって言っただろ!!
(畠山)おいお前何した?
(剣持)どうした?
(畠山)大丈夫か?
(剣持)どうした?おい。
何だこれ。
まさかお前が烏龍茶に…。
ポアロポアロ!お前どんだけ食えば気が済むんだよ。
すっかり遅刻だよ。
あ〜かわいいね〜。
(吠え声)どうした?水飲み足りなかった?
(吠え声)あれ?何で?
(吠え声)お〜い!みんな映写室かな〜?ごはんが食べたいの?お水が飲みたいの?ど…。
うわ〜〜〜!うん?おい!何寝てんだ!開けろ!佐木!あっ!開かねえ。
おいどけはじめ。
表の君もどけ!あっはい!おら!真壁先輩。
あ…あれ…。
蔵沢先輩がいない。
(映写機の作動音)開かねえ鍵が閉まってる。
(映写機の作動音)
(剣持)はじめ。
よし。
うっ!うっ!誰か鍵持ってないかな?植木鉢の下だ。
植木鉢?鍵がない。
ポアロお願いします。
よしよし。
職員室にスペアキーがあるはずだ。
すいません映研部の鍵はどこですか?あ?あぁ…。
キーボックスの中入ってるけど。
すいません。
(教師)名前名前。
あぁそれ。

(ポアロの吠え声)
(剣持)あっよしちょっと犬頼む。

(ポアロの吠え声)ポアロポアロ!
(吠え声)
(畠山)あ〜もう!おい君!このコちょっと外に出して。
(真壁)あっすみません。
(剣持)畠山連絡!
(畠山)はい!
(剣持)君達も一回外出ようか家に帰らないように。
ねっ。
・はい・
(畠山)蔵沢君のマグカップから毒が検出されたようです。
彼はそれを飲んで死亡したとみて間違いありません。
蔵沢先輩が握ってた2つの鍵は?植木鉢の下に隠してあった部室と映写室の鍵に間違いない。
スペアキーは職員室のキーボックスに厳重に保管されてた。
(教師)ここにずっと掛かってたんですけど
(剣持の声)誰かに知られることなく持ち出すのは不可能だ。
つまり部室と映写室は完全な密室だった。
俺達が飲んだ烏龍茶の中身は?睡眠薬が仕込まれていた。
でも烏龍茶のほうじゃなく紙コップのほうに入っていたらしい。
紙コップに?我々が飲んだ紙コップだけじゃなく使わなかった3つの紙コップからも睡眠薬は検出されている。
(剣持の声)だが蔵沢君だけが自分専用のマグカップで烏龍茶を飲んだ。
だから睡眠薬を飲まずに済んだんだろ。
何でこんなゆるゆるに?吠え声恐らく蔵沢君は死ぬ直前にこれを見ていたんだろうな。
このテープみたいなのは?これか?うん。
これはスプライシングテープだ。
スプライシングテープ?
(剣持)うん。
ほら編集でバラバラになったフィルムをこいつこいつこれでつなぎ合わせる時に使う丈夫な粘着テープだそうだ。
何でフィルムにくっついてんだ?それはあれじゃねえか。
こうやってリールに付けるためじゃねえか?なぁおっさんこのフィルム見てもいいかな?おう。
「これまでの一連の殺人は僕蔵沢光の犯行である泉谷真田門脇僕この4人のあの時の罪は死んで償わなければならない。
一昨年の『殺人鬼スコーピオン』の撮影の時僕達はオーディションで一人のスタントマンを採用した。
そして危険なシーンを嫌がる彼を脅し無理やりビルの屋上を飛ばせた。
彼は突風にあおられ転落。
彼は死んだ」。
「あの日僕達4人はひそかに彼の死体を埋めて殺人の事実を隠し通したがこの罪の重さに僕はずっと苦しんできた。
僕は自分の死をラストにこの殺人劇を…スタントマンだった本多影行に捧げる」。
これは蔵沢君の遺書だろ?恐らく彼はあらかじめ全ての紙コップに睡眠薬を仕組んでおきみんなを眠らせた後門脇君を引きずり出し部室の外から鍵を掛け廊下で門脇君を殺害しろうそくを並べた。
そして自分は映写室に入り内側から鍵を掛け部室と映写室の鍵を握り締めたまま毒入り烏龍茶を飲み自らの命を絶った。
やっぱりスコーピオンの呪いはホントだったのね。
だって映画にかかわった人達はみんな…。
蔵沢先輩必死だったんだと思う。
蔵沢明の孫だからって周りから期待されてて。
だからいい映画撮らなきゃってむちゃな撮影して。
だからって人を殺したら最悪だろ。
そうですけど私蔵沢先輩が犯人だと思えなくて。
何言ってんですか?あの人の遺書見ましたよね?
(剣持)はじめ。
2年前本多影行っていう青年の捜索願が出てる。
まぁ結局見つからなかったから捜査は打ち切りになった。
それとなこれ蔵沢君の自宅で見つかった。
(剣持)不動山町に確認したところ一度だけっていう約束で建物の間を跳ぶシーンの許可を出したそうだ。
まぁそこでこの本多っていうのが転落死したんだけどあのシーンだけは撮り直しができないから仕方なく生かしたんだろうな。
あれ?どうかしたの?何でスタントマンが死んだからって全シーン真田さんで撮り直す必要があったんだろう?
(警察官)すいませんどちらへ?映画研究部にお届け物なんですが。
(警察官)あっはいどうぞ。
(配達員)すいません。
(配達員)ありがとうございました。
ご苦労さまです。
ご苦労さまです。
どうする?これ。
もう意味ないよね〜。
どうかした?いや新品のフィルムが届いたんです。
蔵沢部長が注文してたみたいで。
え?いつ注文したの?
()うわっこれ泉谷先輩が亡くなった日だ。
映研多分廃部だし今更もう使うことなんてないのに。
蔵沢が自殺じゃない?あいつが最初から3人を殺して死ぬつもりならフィルムを注文したりしないでしょう。
う〜んしかしそれだけではなぁ。
それにあのフィルムの告白罪の重さに苦しんでんのに本多って人をどこに埋めたのかひと言も書いていなかった。
それってかなり変だよ。
それはそうだな。
おっさん俺達が眠っている間あの部室棟には俺達以外誰もいなかったんだよな?ああそれは確認済みだよ。
あぁ〜!そうだ!みんなに見てもらいたいものが。
さっき自分で撮ったビデオ確認してたら妙な映像が撮れてたことに気が付いて。
ほらここ!黒河さんが蛇口に何か細工してる。
(真壁)これ例のカッターの刃か?何で黒河がこんなことを。
そういえば…。
どうした?前に部室で着替えてた時黒河さんが…。
蔵沢のせいで私の夢がメチャクチャよ彼女は蔵沢さんに主役を降ろされたことを恨んでいた。
つまり蔵沢さんを殺す動機が…。
よし!分かった!犯人は黒河美穂だ。
あいつには殺害の動機がある。
ちょっとそれ今僕が言ったんですけど。
それはおかしいだろ。
何でですか?彼女がどうして3人の他の先輩まで殺さなきゃいけないんだよ。
あっそれはこれから考えようかと…。
でもはじめちゃん残った4人の映研部員の中に犯人がいるって変よ。
だって部室も映写室も鍵が掛けられていて亡くなった蔵沢先輩が2つの鍵を持ってたんだよ。
そう2つの部屋は完全に密室だった。
いや何かトリックがあるはずなんだ。
二重密室をつくり上げ蔵沢先輩に罪をなすり付けたトリックが。
撮影の時いきなり私に水かけて来たの守ろうとしてくれてたんだよね?私のこと。
私勘違いしてた。
ありがとう。
おう。
蔵沢先輩犯人じゃないよね?ただ映画が大好きで必死にいい映画撮ろうと思ってただけだよね?
(蔵沢)なぁ君のおじいさんは金田一耕助なんだろ?だったら分かるだろ?僕の苦しみが違うよね?はじめちゃん。
俺はこの連続殺人事件をこのままでは終わらせない。
この事件の謎は必ず俺が解いてみせる。
名探偵といわれた…。
じっちゃんの名にかけて!おっさん!どういうことだよ?
(剣持)おうはじめ。
これから黒河美穂の事情聴取することになった。
え?畠山が証拠を見つけたんだよ。
黒河美穂のロッカーの中から映画の台本や犯行に使用したものと思われる凶器やマスクが見つかったんだ。
だから知りませんって!ちょっと待てよおっさん。
蔵沢先輩達が殺された時俺達は眠ってて部室も映写室も密室だった。
その謎が解けない限り黒河が犯人だとは言い切れないよ。
それは彼女を問い詰めれば済む話だ。
ですよね?剣持さん。
ああ。
すまんなはじめ。
物証が出た以上は話を聴かないわけにはいかないんだよ。
行くぞ。
はい。

(サイレン)やっぱり黒河だったか。
あっ先輩。
はじめちゃんどこ行くの?映写室。
えっ?あれ?どうしたの?警察の許可が出たから整理しとけって先生が。
もう映研廃部なんで。
そうか。
(遊佐)でも驚きました。
まさか黒河先輩が犯人だったなんて。
でもどうやって?それは俺に任せとけ。
この謎は俺が解いてみせる。
ミス研部長の名にかけて!美雪佐木ちょっと手伝ってくれ。
はいはい。
(吠え声)よしよしよしよしねっねっ。
ポアロに水やっといてくれ。
えっあっはい。
おい!部長の俺を置いて行くな!現場を再現するのはいいけど何で腕時計にこだわってるんだ?ベルトの穴だよ。
ベルトの穴?蔵沢先輩の遺体が着けてた腕時計を見た時一番内側の穴に使い込まれた跡があった。
いつもは蔵沢先輩はこの穴を使っていたんだ。
でも死体が発見された時おかしなことに一番外側の穴が使われていた。
よしそれじゃ再現始めよっか。
はい。
俺達は真壁部長の大声で目が覚めて…。
(金田一の声)鍵が掛かってて内側から出られないからおっさんがこれをぶち破って廊下に出た。
で廊下でろうそくに囲まれた門脇さんの死体を発見。
蔵沢先輩がいないことに気付いて映写室に行ったらこっちのドアにも鍵が掛かってて職員室にスペアキーを取りに行って部屋に入ると…。
(金田一の声)蔵沢先輩の毒殺死体を発見した。
映写機はフィルムが切れた状態で空回りし続けていて…。
(吠え声)ポアロ?ポアロ?
(吠え声)ポアロ!?
(吠え声)
(真壁)おいうちのポアロに何をした?いや何も…。
頭なでようとしちゃったら吠えちゃって。
(真壁)あぁ〜。
お前ラベンダーの香りがするもの持ってないか?この雑巾ですね。
さっき床の芳香剤拭いたんで。
だからだよ。
ポアロはラベンダーの匂いが嫌いでよく吠えるんだ。
もうタオルしっ!嫌だったね嫌だったね。
じゃあの時ポアロが吠えてたのは…。
吠え声あっ。
いきなりどうしたんすか?先輩。
そうかだから映写機のリールが空回りしてたんだ。
金田一どういうことだ?分かったぜ二重密室の謎が。
そのトリックを使えば部室に閉じ込められてても犯行は可能だ。
(真壁)いやちょっと待てよ。
そもそもあの時部室にいた全員睡眠薬で眠らされてたんだぞ。
問題は犯人がどうやって自分だけ睡眠薬を飲まずにいられたか…ですよね?事件の後紙コップ全てから睡眠薬は検出されてんのに?それは簡単だよ。
一つだけ睡眠薬の入ってない紙コップを作っておいてみんなが眠っている隙に蔵沢先輩達を殺害してその後に自分の紙コップに睡眠薬を入れて飲んでしまえば証拠は残らない。
ん?あ〜…。
おっさん達の調べによると睡眠薬は烏龍茶のほうじゃなく袋入りの紙コップ全て使わなかった紙コップにも睡眠薬は仕込まれていた。
あの時あの部屋にいたのは10人だよな?は…はいえっと…。
マグカップを使ってた蔵沢先輩を除いて金田一先輩美雪先輩僕真壁先輩は家に帰っていなかった。
そしてえ〜っと門脇さんと黒河さん。
星野遊佐。
合計8人。
そして後から来た剣持さん2人を入れたら全部で10人です。
10プラス3。
睡眠薬入りのコップは全部で13個あった。
でもこの紙コップって12個入りだよね。
えっ?12個入りで10人が使って余ったコップが…3つ。
あれ?ホントだ1つ多い。
何で〜?おいそんな算数考えてる場合じゃないだろ。
でも待ってあの時紙コップは無作為に取ったんだよ?仮に睡眠薬が入ってない紙コップがあったとしても選んで取ることはできなかったはずじゃ…。
分かった!黒河が飲むふりして飲まなかったんだ!いやそれはないですよ。
えっ?見てください。
(剣持)はいありがとう。
(畠山)あ〜。
ほら確かに全員飲んでますから。
準備がいいなお前!ビデオを撮るのはミス研の雑用担当の僕の役目っすから。
雑用…?12引く…。
9足す1引く2は…。
真壁部長。
12−9+1−2って答え何すか?そんな簡単な問題も分かんないのか?…と見せかけて引っ掛け問題だな。
ん〜と…。
佐木何?2です。
だよな。
えっ?2でいいの?大体何だよその9+1−2って。
あるじゃん誰にも不自然に思われず睡眠薬を飲まずに済む方法が。
だからあの時コップが余分に1つ必要だったのか。
しかも…このトリックを実行できる人間はただ一人。
え?それじゃあ…。
先輩?はじめちゃん分かったの?犯人が。
ああ。
謎は全て解けた。
(剣持)はじめ連れて来たぞ。
(剣持)それとこれ。
にしてもクーラーないと暑っちいなこの部室。
ねぇ何か飲み物ある?はい。
ごめんね。
はい。
ありがとう。
あっちょっと待ってまだ注がないで。
あぁ…はい。
今みんなが持ってる紙コップがこの事件の新犯人を俺達に教えてくれる。
そう殺人鬼スコーピオンはこの中にいる。
蔵沢先輩達が死んだ時のことを思い出してくれ。
俺達は睡眠薬入りの烏龍茶で眠っちまったけどあの時睡眠薬を飲んでない人間が一人だけいたんだよ。
そいつが新犯人だ。
(剣持)それどういう意味だ?そいつは一緒に寝たふりをして俺達が眠るのを待ったんだ。
その後あの密室をつくり上げたのさ。
でも我々が飲んだ全ての紙コップから睡眠薬が検出されてんだぞ。
はじめそれは不可能じゃないか?できる。
あるトリックを使えばね。
俺がそのことに気付いたきっかけは使われなくて余った睡眠薬入りの紙コップの数だ。
紙コップを使って烏龍茶を飲んだのは全部で10人。
12個入りの紙コップを10個使ったら残りは2個だよね。
でも紙コップは3つ余ってた。
なぜか?それは犯人が12−10=2ではなく急きょ3にしなければならなかったからだ。
12−10=3?その理由とは蔵沢先輩がみんなを集めた時に起きたデッカいアクシデントさ。
何だよ?アクシデントって。
真壁部長だけが1人あの場所に来なかったことと…。
あっ?俺がおっさん達を2人呼んだことだ。
犯人の計画の中ではあの時紙コップを使う人数は全部で9人の予定だった。
専用のマグカップを使う蔵沢先輩を除いて映研部員が5人俺達ミス研が4人。
5人足す4人で9だよな?でも…。
これで全員そろったねあれ?真壁先輩は?「ポアロにごはんだ」って一回家帰ったちょっと遅れるって
(金田一の声)真壁部長1人が遅刻したことと剣持のおっさん達2人が来たことは計算外だったんだ。
事件後の調べでは使ってない紙コップにも睡眠薬が入ってた。
でも本当は1個だけ睡眠薬を仕込んでいない紙コップをある順番で中に入れておいたんだ。
それを自分が取るつもりでいたんだよ。
でも人数が1人増えたのでこのままだと自分が睡眠薬入りの紙コップを取ることになっちまう。
そこでとっさにここにあった紙コップを1つ取ってバレないように睡眠薬を入れると封を開けたばかりの12個入りの紙コップの上にさりげなく重ねたんだ。
自分が取る紙コップの順番を変えないためにね。
だから紙コップは13個になっちまったんだよ。
でもあの時紙コップを取る順番は特に決まってなかったよ。
確かにね。
でも上から何個目かに入ってる睡眠薬の入っていない紙コップを必ず取れる人間が一人だけいたんだよ。
そしてそのことは今みんなが持ってる紙コップが証明してくれる。
書いといたんだその紙コップに「君がスコーピオンだ!!」ってね。
書いといたんだその紙コップに「君がスコーピオンだ!!」ってね。
お?そうつまり真犯人は黒河さんでもなくもちろん蔵沢さんでもない。
10番目の紙コップを最後に自然に取ることができた紙コップをみんなに配る人間。
つまり君だよ。
遊佐チエミ。
君がこの事件の真犯人スコーピオンだ。
君はあの時飲み物担当の雑用係という立場を利用したんだ。
だからいつも通り紙コップをみんなに配る側として最後のコップを取ることができた。
(真壁)ちょっと待て金田一!カッターのことはどう説明する?こいつは七瀬のことをケガさせようとしたんだぞ。
映像だってある。
あれは単に女優の夢を壊された腹いせだろ?
(剣持)はじめの言う通り取り調べで全て自供したよ。
やり過ぎたことを心から反省してるって。
君に謝りたいって。
えっ?ごめんなさい。
(真壁)でも黒河のロッカーの中から証拠が見つかったんですよね?それは君が仕込んだんだろ?蔵沢先輩が犯人じゃないって俺に言われて急ごしらえで黒河を真犯人にでっち上げるために。
(遊佐)誤解です大体私には蔵沢先輩達を殺すことなんて絶対不可能です。
だってあの時部室も映写室も密室だったんですよね?ああ確かにあの時部室も映写室も鍵が掛かってた。
でも君はある大胆なトリックを使って蔵沢先輩を犯人に仕立て上げたのさ。
よくこんなこと思い付いたよな。
今から見せてやるよ。
鍵が掛かって密室だったこの部屋にいながら同じく密室だった映写室の蔵沢さんの手にこの鍵を送り込むところを。
密室の部室から密室の映写室まで鍵を送り込む?そんなのむちゃだよはじめちゃん。
そうですよできるわけないですよ。
まぁ待ってよ。
このトリックの最大のポイントは蔵沢先輩が死んだ時に見てたと思われる映画『殺人鬼スコーピオン』だ。
そもそも蔵沢先輩が映画を見てる状態で殺された理由は2つあるんだ。
1つは蔵沢先輩にフィルムを使って遺書代わりの犯行声明をさせて事件を締めくくること。
そしてもう1つの理由はフィルムを映写機にかけるという行為そのものが二重密室をつくる上で必要不可欠だったからさ。
どういうこと?みんなちょっと待ってて。
よいしょ。
これは今映写機にかかってる『殺人鬼スコーピオン』のフィルムの端っこだ。
何だっけ?この名前おっさん。
あぁ…スプライシングテープだ。
フィルムをつなぎ合わせる時のやつな。
そうそうそうそうあの時このテープはフィルムをリールに留めるためにくっついてた。
…と思ってたけどこのテープに付いてたのはこの鍵だよ。
これをこうして…。
これを床に置いて…。
(呼び出し音)佐木映写機のスイッチ入れてくれるか?あっはい。
(映写機の作動音)あっ。
この部室棟のドアの下には少し隙間がある。
何だこれ。
見てくれこれが二重密室のトリックだ。
これは?映写機はフィルムの先に付いた鍵を運ぶための動力源として使われてたのさ。
そして死体の周りに置いてあるろうそくはフィルムを映写室にうまく運び入れるためのガイドとしての役割を果たしてたんだ。
こうやって映写室に運ばれた鍵は自動的に蔵沢先輩の死体に握られる。
あっ。
おっお〜。
(真壁)ちょっと…見えないんでごめん見えない!腕時計のベルトの中にフィルムが通ってる。
お〜。
蔵沢先輩のベルトがいつも留めてある穴じゃなくて一番外側の穴に緩めに留めてあったのはこのフィルムを通すためだったんだ。
部長ポアロがこの謎を解くヒントをくれたんです。
(真壁)ポアロが?あの時ポアロは蔵沢先輩に吠えてた。
部長ポアロってラベンダーの匂いが大嫌いなんですよね?ああ。
あの時ポアロが吠えてた本当の理由は鍵についたラベンダーの匂いを嫌がってたからなんだ。
俺が部室の出入り口にまいた芳香剤の匂いが鍵についてたんだよ。
そのことに気付いた時バラバラだった出来事が一つにつながったんだ。
まさかお前が烏龍茶に…うっ!どうして遊佐さんがそんなこと…。
蔵沢先輩達があなたに何したっていうの?2年前行方不明になった本多影行は…。
私の実の兄よ。
どういうこと?名字も違うし。
私達が幼い頃に両親が亡くなって私とお兄ちゃんは別々の親戚に引き取られたの。
お兄ちゃんはアクション俳優になるのが夢だった。
(遊佐の声)お兄ちゃんは中学卒業を機に高校には通わず一人暮らしを始めて…。
すごいねバイトしながら役者の勉強?
(本多)うん一日でも早く夢かなえたくてさ自主映画のオーディションに受かった時はホント嬉しかったよしかも監督は俺と同い年ですっげぇ才能ある奴なんだへぇ〜えっ今撮影してるのはどんな作品なの?監督は誰?それは完成してからのお楽しみだなえ〜?じゃあヒント頂戴よヒントヒント…ジャンルはホラーアクションものうん今日なんてビルからビルに飛び移るシーン撮るんだよえぇ?やめてよ落ちたら死んじゃうよチエミ俺は命懸けのアクションにやりがい感じてんだよ自主映画だからって手は抜きたくないんだそっかでも気を付けてねお兄ちゃんうん
(遊佐の声)唯一の肉親だったお兄ちゃんだけが私の誇りだった。
その日にお兄ちゃんが失踪して警察に捜索願を出したけどお兄ちゃんと一緒に自主映画を撮っていたのが誰なのか分からなくて…。
何も手掛かりが見つけられないまま捜索は打ち切られて…。
でも私は諦め切れなかった。
お兄ちゃんは監督が同い年って言ってた。
ずっと自主映画を撮っている高校生を探し回ってたら見つけたの。
(遊佐の声)この学校の文化祭で。
(遊佐)ホラーアクション?ジャンルはホラーアクションものうんうお!すっげぇ
(遊佐の声)その映画を見た時確信したの。
(遊佐の声)顔は見えないけどビルを跳んでいるのはお兄ちゃんだって。
でもスタッフロールにもパンフレットにもお兄ちゃんの名前はなかったなぜ?
(真田)これで俺らも業界入り?
(門脇)フ〜!ハハっそれにしてもあいつがビルから落ちた時ビビったよなあん時いきなり突風が吹いて…
(本多)うわ〜!やべぇどうしよう
(門脇)蔵沢!警察!警察呼ぶしかねえよ!待て!そんなことをしたらこの映画はどうなるんだよ?
(泉谷)そんなんどうだっていいだろ!?映画は完成させる
(門脇の声)蔵沢の言う通り撮影続けて正解だったよまさか準グランプリ取るなんて夢みたいだよなぁ?大体ビビった本多が悪いんだよ俺達のせいじゃねえって
(泉谷)でもラッキーだっだよなほらあいつの両親死んでて失踪したことしつこく調べる奴がいなくて
(真田)なぁ蔵沢あんな奴使わないで最初からダミー人形跳ばしときゃよかったんだよ
(蔵沢)なぁ…まぁダミー人形なら落ちて死ぬこともなかったんだろうしな
(遊佐の声)あいつらにはお兄ちゃんを死なせた罪の意識なんてこれっぽっちもなかったの。
お兄ちゃんのことを人形以下だってばかにしたのよ。

(遊佐の声)だから不動高校に入学して映研に入ったの。
あいつらに復讐するために。
確かに蔵沢先輩達がしたことは許されることじゃない。
でもみんな本多さんを死なせたくて死なせたわけじゃ…。
話になんない。
あんな奴らをかばうなんて。
(遊佐)刑事さんもういいからさっさと捕まえて死刑にでも何でもして。
私目的は果たしたし後悔なんてしてないから。
何だよそれ。
生きる価値がない人間殺して何が悪いの?俺はそうは思わない。
生きる価値がない人間なんてどこにもいない。
蔵沢先輩達だってそうだ。
君だってそうだ。
何?それ。
大体あんたには関係ないでしょ。
(剣持)はじめ。
おっさん。
あれからどう?遊佐チエミ。
それが自暴自棄っていうか自分なんてもうどうなってもいいって感じだよ。
(ドアが開く音)座って。
何しに来たのよ?一応報告にと思って。
(金田一の声)昨日『殺人鬼スコーピオン』の撮影現場付近で埋められた白骨死体が発見された。
DNA鑑定で本多さん本人だと分かったってさ。
やっぱりあんな奴ら殺して正解だった。
無理やり危険なスタントマンやらせて死んで用済みになったらゴミのように捨てるなんて。
それは違うんじゃないかな?これ蔵沢先輩の自宅で発見された『殺人鬼スコーピオン』の撮影スケジュール表なんだけどよく見て。
君のお兄さんが顔も出ないスタントマンだったとしたら危険なシーンしか出演していないはずなのに何でわざわざ全シーン撮り直す必要があったんだろう?これさこう考えれば納得行くんだ。
君のお兄さんは無理やり跳ばされたスタントマンなんかじゃなかった。
えっ?もともと主役だったんだよ。
君のお兄さんこそが。
お兄ちゃんが主役…?おい本多大丈夫か?無理すんなよ任せてください撮影許可が一回しか下りなかった危険なシーンだけど何とか決めてくれはい監督この映画は最高の作品になる君の代表作になるからよしじゃあ行くぞ君を主役に選んで本当によかった
(金田一の声)あのシーンだけは撮り直すことができなくてそのまま使ったんだろう。
(蔵沢)よし本番行くぞ!しゃ〜!
(金田一の声)だってあのシーンは…。
(金田一の声)君のお兄さんが夢見てたアクションスターへの大きな一歩だったんだから。
にしても惜しいよな?美雪。
うん。
見てみたかったな本多さん主役の『殺人鬼スコーピオン』。
真田さんで撮り直して準グランプリだったんだから君のお兄さんが主役だったらどうなってたかな?決まってるじゃない。
間違いなくグランプリよ。

(泣き声)あ〜あ美雪先輩のデビュー作見たかったな。
もうこりごり。
やっぱ私にはここが落ち着くわ。
ハァったく調子いいこと言いやがってよ。
いいでしょ別に。
ん?これは…。
E!あれ?
(真壁)はい入って入って。
失礼します。
(星野)失礼します。
みんなこれからミス研に入部する3人だ。
え〜何で?映研廃部になっちゃって。
ミス研なら途中入部でも緩そうだし楽かなぁと思って。
あの…やっぱり私は…。
大歓迎だよ。
3人とも。
(黒河)あ…ありがとう。
うん。
(真壁)はいこれ入部届書いてね。
はい。
ハハハ…全て計画通りだ。
部員獲得のために映研に潜入したかいがあったよ。
あれ〜?金田一先輩に推理負けたからって負け惜しみですか?ち…違う!!ち…ち…違う!!な…何だよ?それ!やべぇテンション上がって来た!よろしくねよろしくねよろしくねよろしく!何デレデレしてんのよ?いや誤解だって。
俺は黒河が好きなんじゃなくておっぱいが好きなだけだ!!言い訳になってないでしょ!ちょちょ…ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさい。
こら待ちなさい!ちょっと真壁先輩!ちょっと…立って立って。
2014/07/19(土) 21:00〜22:54
読売テレビ1
[新]金田一少年の事件簿N(neo) #1[字][デ]

「金田一」が13年ぶりに連続ドラマに!名探偵・金田一耕助を祖父に持つ金田一はじめ(山田涼介)が、「殺人鬼スコーピオン」が仕掛けた二重密室のトリックに挑む!

詳細情報
番組内容
名探偵・金田一耕助を祖父に持ち、普段はお調子者だが、いざという時は天才的な推理力を発揮する高校生・金田一はじめ(山田涼介)。ある日、幼馴染の美雪(川口春奈)が、映画研究部の部長・蔵沢光(神木隆之介)にスカウトされ、新作のヒロインを務めることに。だが、撮影初日、大量のフィルムで吊るされた部員の死体が発見される…。
実は、映研には「スコーピオンの呪い」という、ある映画にまつわる恐ろしい噂があった…。
出演者
山田涼介(Hey!Say!JUMP)
川口春奈
有岡大貴(Hey!Say!JUMP)
浅利陽介
宮下純一
岡本あずさ
上白石萌歌
中島広稀
中川大志
岡山天音
大和田健介
萩原利久
小島あやめ
神木隆之介
山口智充
原作・脚本
【原作】
天樹征丸
金成陽三郎
【漫画】
さとうふみや
【脚本】
高橋悠也
監督・演出
【演出】
木村ひさし
音楽
見岳章
【主題歌】
「ウィークエンダー」Hey!Say!JUMP(ジェイ・ストーム)
制作
【チーフプロデューサー】
神蔵克
【プロデューサー】
櫨山裕子
荻野哲弘
内山雅博
【制作協力】
オフィスクレッシェンド

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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