今回は15世紀の大海原を行く物語。
主人公は小さな国が世界一の大国になった秘密ヒントは池上彰さんからいきなり送られてきたこの粉。
お〜これは。
あまさかこの粉は…。
これがポルトガルに莫大な利益をもたらしました。
そこで登場するのがヴァスコ・ダ・ガマです。
ぐぐ〜っと東に向かってインドへ到達した。
ヴァスコ・ダ・ガマがポルトガルでその子孫を捜し話を聞くと…。
と意外な言葉いったいなぜ?
(ポストが鳴る音)今日も博士の先輩池上さんからお手紙が来たようです。
池上さんからですか?なになに…「寺脇博士お元気ですか?相内君の様子はどうですか?」。
「最近相内君が寝不足で研究を疎かにしているそうですね。
まあきっとブラジルのワールドカップに夢中になっているんでしょう。
ところで彼女はなぜブラジル人がポルトガル語を話しているのかわかっているのかね?」。
確かに!わかっているのかな?う〜んそういえば南米の国はブラジル以外の国はスペイン語。
どうしてブラジルだけがポルトガル語なのかしら?やはりわかっていなかったね。
おっお〜!これは。
あっ博士まさかこの粉は…。
すぐに鑑識に回すんだそして科捜研に…。
って違うでしょ。
そうじゃなくてこれはヒントだと思うよ。
ねぇねぇ悪いんだけどコショウ分けてくれない?バーベキューしようと思ったんだけどコショウが切れてて。
バーベキューって1人でですか?何か問題ある?いえいえ…何もないです。
ところで大家さんこれは?おぉ!ナツメグクローブカルダモンシナモンすごい種類ですね。
基本よ。
やっぱりお料理はおいしくいただかないと。
まっ1人じゃ味気ないですもんね。
ん〜?家賃上げてもいいのかな?ハハハ!なにをおっしゃっておりますかね。
大家さんねコショウでございますか。
ええええこちらでございますねええええ。
あるじゃないコショウ借りるわよ。
博士その粉コショウだったんですね?そう池上先輩からのヒントだ。
コショウといえば大航海時代の主役香辛料の1つだね。
ああ大航海時代と関係があるんですね。
うん。
でも当時の航海は命がけだったんでしょ?どうしてそこまでして香辛料を求めたのかしら?不思議ですよねたかが香辛料に。
でもそこには興味深い秘密があるんです。
どんな秘密?おもしろそう。
ですよね。
よし今日は香辛料と大航海の歴史を話そう。
相内君早速ポルトガルへ行って…ハクション!たまえ。
大航海時代が始まった国ポルトガルへ。
ハーイ。
ナイストゥミートユー。
ナイストゥミートユー。
美人すぎるヨーロッパが競って海外へ乗り出した大航海時代。
当時巨万の富を築いた国を訪ねました。
ポルトガルです。
首都リスボンは坂の多い港町。
町にはパステルカラーが溢れていました。
歩いているとあることに気がつきました。
洗濯物を外にひもを使って干してる。
でもその風景と一体になって洗濯物干しですらおしゃれに見えます。
そしてラテンの国らしく皆さん気さくです。
すごいみんなね微笑返ししてくださるんですよ。
この人口1,000万人ほどの小さな国が大航海時代世界有数の大国になりました。
リスボンの港に海を望む男たちの石碑。
この人たちはいったい?大航海時代を象徴するポルトガルの偉人たちが並んでますね。
その名も大航海時代の偉人どんな人がいるのでしょうか?日本にキリスト教を伝えた冒険家ヴァスコ・ダ・ガマもポルトガル人です。
そして大航海時代の偉人たちの先頭にいるのがいったいどんな人物なのか?リスボン海洋博物館を訪ねました。
案内してくれるのは。
ポルトガルの海軍。
この博物館実はポルトガル海軍の軍事施設なのです。
わぁ入ってすぐ目の前にこれまた巨大な像が立ってますね。
彼は大航海時代の始まりを築いた人物です。
航海士学校を開きポルトガルから多くの船を未開の海へと送り出しました。
大航海時代の偉大な英雄ですが実は船酔いがひどく船に乗れなかったといわれます。
壁には色鮮やかな世界地図。
これは大航海時代の地図をイメージして作られたものです。
ほんとだ。
黄金の羽を持つ鳥。
航海で見た光景が地図に書きこまれました。
そもそもなぜエンリケ航海王子は未知の海に船を送り込んだのでしょう?ひとつは経済的な理由です。
香辛料が巨万の富を生む?その秘密を博士が解説。
いや大家さんすみませんね。
お肉を差し入れしていただきましてね。
博士1食得しましたね。
なんだキミは恥ずかしいなキミは。
これはねれっきとした実験なんだからね。
まあいいわひとりで食べても味気ないしね。
自分で言ってる。
やっぱりそうだったんですね。
あっとじゃあさてではこちらのお肉からどうぞ。
いただきます。
はい。
何これ味気ないわねこのお肉。
みんなで食べたって味気ないじゃん。
まあまあ…ではこちらのお肉はどうでしょうか?同じお肉ですよはいどうぞ。
これはおいしい。
あっそっか。
コショウで下味をつけたのね。
さすが大家さん舌が肥えてらっしゃる。
中世ヨーロッパの人々もこの味の虜になったんです。
特に貴重だったのがこの4つ。
コショウナツメグクローブシナモン。
これらの香辛料は…。
当時インドやインドネシア辺りでしかとることができませんでした。
インドで銀1gで仕入れたコショウ1kgがヨーロッパの食卓に上がる頃には銀30g。
実に30倍にまで跳ね上がりました。
30倍?いくらなんでも高すぎじゃない?こう言っちゃなんだけど料理が多少味気なくても我慢すればいいだけじゃない。
う〜ん鋭い疑問ですね。
実は香辛料は味つけだけに使われたわけではなかったんです。
いちばん重要な用途は食料保存です。
肉や魚を腐らせないことが当時はいかに大切だったか。
ヨーロッパでは古くから香辛料には腐敗防止作用があると考えられていました。
だからそんなに高かったのね。
高くなった理由はそれだけではありません。
実は大きな問題があったんです。
ヨーロッパに香辛料を運ぶためにはこのシルクロードを通らなければなりませんでした。
しかし15世紀オスマン帝国の台頭によってこのシルクロードが分断されてしまいます。
オスマン帝国は香辛料に高い関税をかけた。
それで反対側から海へ出たのね。
当時スペインとポルトガルはどちらが先にインドへ行けるか激しく競い合っていました。
スペインは地球が丸いと信じるコロンブスが西へ西へと船を走らせインドへ到達しようとしました。
一方のポルトガルは…。
アフリカ周りでインドへ到達しようと目指します。
そこで登場するのがヴァスコ・ダ・ガマです。
ポルトガルの騎士階級の家に生まれた航海術はもちろん優れた交渉力の持ち主だったと言われインド到達計画の司令官に任命されます。
ポルトガルの狙いはインドと1497年ヴァスコ・ダ・ガマは船4隻船員170名を率いてリスボンを出発しました。
はるか遠くの東にあるインドを目指しヨーロッパを出発!さぁ東へ行きたい…東へ行きたいと進むがうわ〜ずっと陸地だ。
ついにアフリカの先端を回り東へ向かう。
ぐぐっと東に向かって1年かけてついにインドへ到達した。
あぁじゃあ念願の香辛料をゲットしたのね?いえいえそううまくはいきませんでした。
インド人にまったく相手にされなかったんです。
えぇせっかく苦労してここまで到達したのに。
実はその裏にライバルのイスラム商人の存在がありました。
「あいつらは海賊だ」などと噂を流されすっかり怪しがられたガマたちは貿易をしてもらえません。
交渉決裂かぁ。
それで?引き返したの?いいえガマは一転強行手段に出ます。
インドの王様を人質にとり強引に「香辛料を売れ!」と。
力ずくか。
それで?ガマはその後もインドめがけて大砲を打ち込んだりもうやりたい放題の問答無用。
結局母国ポルトガルに巨万の富をもたらしました。
あぁこれは大量のコショウですね。
あぁ。
これはインドから戻る途中でまさにヴァスコ・ダ・ガマが開拓したインド航路を使って航海していた船がこういったものを実際に積んでいたわけですね。
ポルトガルはあぁいろんなものが…あとこちらは陶器のお皿。
なんかこうアジアっぽい雰囲気が漂っています。
鹿の絵が描かれたお皿。
当時の中国人はすでにヨーロッパ人の好みに合わせた商品を作っていたんですね。
こんなものもありました。
日本刀です。
日本とヨーロッパの貿易もポルトガルから始まりました。
ヴァスコ・ダ・ガマが始めたアジアとの貿易はポルトガルに巨万の富をもたらしたのです。
この辺りにですね大航海時代にゆかりのある人物が住んでいるということなんです。
向かったのはリスボン郊外のアンティークショップ。
ハーイ。
この人は…いったい?ショップのオーナーはなんとヴァスコ・ダ・ガマの子孫!名前はドンとは王族や貴族だけに許される称号。
ガマはインド到達で莫大な報奨金とともに伯爵の地位も手にしたのです。
17代目のガマさんはアンティークショップを経営していました。
他にもヨーロッパやアジア世界中の骨董品が並びます。
あ〜。
ヴァスコ・ダ・ガマの絵が飾ってあります。
やっぱりご先祖様に似ているのでしょうか。
う〜ん似てる?う〜ん…似ていないと思いますよ。
偉大な先祖がいらっしゃるわけですがヴァスコ・ダ・ガマのことをどういう人物だなというふうにとらえてらっしゃるんですか?情に流されない強い意志がないとあれだけのことは成し遂げられませんよ。
結構子孫としては厳しくご覧になってるんですね。
何かヴァスコ・ダ・ガマにまつわるものってあったりしますか?店にあるのは200年前にガマ家に贈られた椅子。
冒険家らしく船の碇があしらわれています。
いいんですか?やった。
あぁ!ここで折ったら私もう日本帰れません。
いや気にしなくていいですよ。
ヴァスコ・ダ・ガマの。
なんだかちょっと緊張します。
更に自宅へ招いてくれました。
わあやっぱりご自宅にもさまざまなアンティークの品々が。
ヴァスコ・ダ・ガマの子孫のお宅。
こちらもアンティークの品々で埋め尽くされていました。
ヴァスコ・ダ・ガマってポルトガルの英雄だと思うんですけど。
その子孫であることの誇りというか感じていたりしますか?ハハハッそうですか。
まったくないんですか?へぇ。
ところでラテンのノリってどんなイメージでしょう。
やっぱりバーベキューってのはあれねみんなでワイワイとラテンのノリっていうの?それで食べるのがいちばんね。
ええ。
あっ相内君はそのラテンのノリというとどういうイメージがあるかな?地中海料理を食べながら明るく陽気に暮らしてるっていうイメージ。
大家さんはいかがですか?私は何と言ってもねリオのカーニバル!テンテンテンテテンテンテテフゥ!テンテンテンテテンテンテテ。
オレ!フゥー!おっ今ちょっと待ってください。
オレとおっしゃいました?はい?あれ?何か忘れてる気がしますよ。
寺脇博士元気かな?なぜブラジル人がポルトガル語を話しているのかわかっているのかね?あっ!
(3人)池上さんの手紙!なんで南米でブラジルだけがポルトガル語を話すのかってことですよね。
そりゃ植民地だったからでしょ?ではなぜブラジルだけがポルトガルの植民地になったのか。
相内君取材のなかで調べてきたんだろうね?もちろんです。
うん。
それは大航海時代に結ばれた条約が原因でした。
おっ。
その条約というのがこちら。
トルデシリャス条約です。
いち早く大航海時代に突入したスペインとポルトガルは富を奪い合い各地で戦闘や争いが起こりました。
うん。
そこで時のローマ教皇に申し出世界を二分するという領土分割条約を勝手に結んだんです。
えっ2か国だけで?そうなんです。
このトルデシリャス条約で西経45度線を分界線とし西側をスペイン東側をポルトガルの進出範囲としたんです。
これにより東側にあるアフリカやブラジル部分はポルトガルの勢力範囲に。
西側はスペインの勢力範囲になりました。
だからブラジルはポルトガル語になったというわけなんです。
相内君よく調べたじゃないか。
はあまあそれほどでも。
フフフ…。
何小難しいこと言ってんだか。
ん?フッフ〜ノリが悪いぞ!ラテンのノリよほらほらもっと楽しくオレ!しまったこの人にお酒を飲ませてはいけなかったんだ。
そうですよ。
あっちょっとあの野菜をもう少し焼いてこようかな。
え〜ちょっとズルいズルい…。
オレ!くわばらくわばら。
タッタッタッ…な〜!《大航海時代の先陣をきったポルトガルがその後どうなったのかを話すのを忘れたな。
インド航路を開拓しスペインと世界を二分する黄金期を迎えたポルトガル。
その繁栄に終止符が打たれるのが18世紀のリスボン地震だ。
建物の8割以上が倒壊。
更に津波が起こり6万人以上が亡くなったといわれる》その後ポルトガルは慢性的な経済不況から今も抜け出せていない。
地震からの復興。
さて日本はどうなるのか。
「おとな旅あるき旅」今回は歴史と自然にあふれた奈良
2014/07/05(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【大航海時代の物語 その2】[字]
今回の主人公は「ヴァスコ・ダ・ガマ」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がわかりやすくドラマ仕立て解説。
詳細情報
番組内容
大航海時代に巨万の富を得たことで知られるヴァスコ・ダ・ガマ。彼が狙ったのは、こしょうなどの香辛料。ヨーロッパから東へ東へと航海し、インドを目指します。なぜガマは香辛料で大儲けすることができたのか?当時、香辛料はなぜ重宝されていたのかひもときます。相内助手がポルトガルを取材。ガマの子孫に会い、その驚きの暮らしぶりも紹介します。
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が模型やイラストなどを駆使して、わかりやすく歴史を解説。世界史が大好きな大家の宮崎美子、世界中の歴史現場を取材する助手の相内優香。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【研究室の大家役】
宮崎美子
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ
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ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
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