瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台に2010年に開催された現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」
ここ豊島もその舞台となった島の1つで島内にはさまざまなアート作品が点在しています
島キッチンもその1つとして誕生しました
建物そのものがアートになっているレストラン
オープン以来大勢の人が訪れる人気店です
豊島でとれる魚や野菜をふんだんに使った料理でお客さんをもてなします
店長を務めるのは豊島で生まれ育った藤崎恵実さん
今回はふるさとの島の魅力を伝えるために奮闘する若き女性店長の夢のカタチ
瀬戸内海に浮かぶ豊島は人口およそ900人の島
のどかな島が一変したのが2010年に開催された「瀬戸内国際芸術祭」
小さな島に大勢の人がやって来ました
そんな人々の出会いの場として生まれたのが島キッチン
古い民家を改築したカフェ・レストランです
店長は豊島生まれ・豊島育ちの藤崎恵実さん
こだわりはやっぱりここの豊島でとれた食材を使って素材の味を生かせるようなシンプルな形にしてますし素材を使えるところはすべて使うっていうことを心がけるようにはしてます
訪れたお客さんに豊島の魅力を伝えたいという恵実さん
料理の主役はこの豊かな島の恵みです
季節の野菜の天ぷらに新鮮な魚のカルパッチョ
温暖な気候と恵まれた土壌で育つ野菜は甘みが非常に強くどんな料理もほとんど味付けなしで深い味わいになります
そんな野菜をじっくり煮込んで作る「キーマカレー」は店一番の人気メニュー
限定販売の「島キッチンセット」はその時々に内容が変わります
野菜も果物も食材は工夫して余さず使います
春から夏が旬のレモンはシロップ漬けしたものを皮ごと刻んでバターたっぷりのパウンドケーキに入れたりレモンスカッシュなど季節のドリンクにして提供しています
さてお客さんたちの感想は…
評判はクチコミで広まり最近は海外からのお客さんも増えました
「また来たい」って言って頂けるとすごくそれは…励みになりますね字のとおり豊かな島色んな意味で豊かな島なのかなっていうのは思いますね食材にせよ自然にせよまだまだ知られてないと思うのでキッチンを通してその部分を伝えられたらすごく幸せなことだなと思います
恵実さんと一緒に腕を振るうのが島の元気なお母さんたち
島の味をよく知る彼女たちは恵実さんのよきアドバイザー
塩入れた?
(藤崎)入れた
(藤崎)じゃあこうやったらいいのかなみたいな店長だけどお母さんたちに言われて「ああ…そうだよね」
ほぼ全員が恵実さんを小さな頃から知っているそうです
そして島キッチンの味を支える頼もしい人がもう1人…
(藤崎)お母さんたち帰りましたよ若くなってる?
いつも「おかえりなさい」「いってらっしゃい」と声をかけられるこの人は島キッチンのメニューを監修している山口仁八郎さん
東京丸の内ホテルの総料理長です
もともとホテルで香川県の食材を使っていた山口シェフは香川の小さな島で「瀬戸内国際芸術祭」が開催されると知り自分も何か手伝いたいと島キッチンオープンのために来島
恵実さんやお母さんたちと一緒にメニュー作りに取り組みました
芸術祭が終わったあともずっと島に通い続けています
お手伝いをさせてもらうっていうよりはここに携わらせてもらうっていう以上はここでのものが全部基本ですね何か強制的に私がレシピを出してこういうふうにやりなさいとかそういうことはないんですよ最初はお母さんたちが考えたものなんですよそこに自分たちが少し足してそれを商品にしてるんですねシェフがやはり地元の食べ方っていうのも重要視してくださっててこっちではどう使うかというのをまず聞いてくれてメニューは決まっていくので
煮込んだ具材を炊きたてのごはんに混ぜ込んで作る「かきまぜ」は人が集まる時に必ず食べる豊島の郷土料理
お母さんたちが家で作っていたものをもとにシェフがアレンジして素朴にして独創的なメニューの数々が生まれました
「豊かな島」と書いて「てしま」
その名前どおり水に恵まれ農業も漁業も盛んです
とれた時に皆さんいるか・いらんかっていって持ってきてくれたりとか電話してくれたりとかおはようございます
魚は港へ足を運び漁師さんたちから直接仕入れています
その時季に一番とれる旬のものを聞いてメニューを決めるようにしています
おはようございます
続いてはお世話になっている農家さんの畑へ
あれやったからもう大きなっとるけど
気候と土壌がよい豊島では農作物がよく育ちます
さまざまなものがたくさん採れるため島キッチンで使っている野菜のほとんどが地元農家さんたちの提供で賄われています
畑に足を運べばこうやって色んな野菜を収穫させてくれます
お母さんがもいでくれたのは今年初めて収穫するトウモロコシ
おいしい!あっほんまやね
(藤崎)甘いよね生で食べるほうがうまいかも切って生で出したら…ねっ朝採れのやつやったらいけるかもね
何軒もの農家さんによる協力でこの日も豊かな島の恵みがそろいました
店に飾っているボードにはその日使う野菜と共に必ず提供してくれた生産者の名前を記すようにしています
やっぱり作ってる人の…何ていうんですかね思いとかも知ってもらえたらなと思うので名前だけでもと思ってほんとにとれないものがないくらい島には珍しくお米も採れるしそこにはやっぱり色んな人が関わってて今まで守られてきているのでその部分を伝えれたらいいなと思うので…
愛する豊島のことを常に思う恵実さん
今日は仕込みの忙しい合間を縫ってお弁当作り
これは豊島のガイドツアーに参加するお客さんのためのもの
ガイドを務めるのはボランティアチーム・こえび隊のスタッフ
今年から毎月第2・第4日曜日に豊島の歴史や文化を伝えるガイドツアーを開催しているのです
ツアーの締めくくりは島キッチンでのランチ
うわっおお〜おいしそう
豊島の恵みをたっぷり詰めた特製のお弁当
お客さんたちの反応は…?
おいしいめっちゃ肉厚ありがとうございます
(藤崎)ここに来て食べて豊島はこんなに魅力的な所なんていうことを思って帰ってもらえたらすごく幸せなことだなと思います
豊島の小さな集落で生まれた恵実さん
大家族に囲まれて高校時代までこの島で暮らしていました
一度は島を出てみようと就職は岡山へ
そこで身を持って知ったのは豊島が抱える悲しい歴史でした
出身の話をしたりとかすると「あああのゴミの島ね」っていう感じで言われたりとかかなりショックで…
1970年代産廃業者によりおよそ90万トンものゴミが豊島に不法に持ち込まれました
当時国内最大級の産業廃棄物不法投棄事件として取り上げられ世間に「ゴミの島」というイメージがついてしまったのです
(藤崎)やっぱりその歴史は変わらない今までのことは変わらないんですけど心の中では「そうじゃないのに」っていう…
美しいふるさとの本当の姿を知ってもらうために自分も何かしたい
そう思っていた時豊島で「瀬戸内国際芸術祭」が開催されることを知りました
迷わず仕事を辞めて芸術祭のボランティアに参加
島キッチンに携わることになりました
芸術祭終了後もそのまま営業を続けることになり是非店長にと恵実さんが抜擢されたのです
そんな恵実さんを一番近くで見守ってきたのは家族
お母さんは島キッチンのスタッフとして共に厨房に立っています
棚田を持つお父さんは島キッチンにお米を提供し陰ながら娘を支えています
ほんとにここで出会った人たちのおかげで色んな経験もできましたしやっぱり自分がここに帰ってきたいと思ったのは人の豊かさっていうところが大きいんだと思います親世代とかその前の世代の人たちがずっとそれを受け継いできてくれているからやっぱり帰ってきたいなと思ったんでそれを次は私たちがたくさんの人とつながることでできたらなと思うので
この日は定休日
恵実さんは島内を回っていました
キッチンで誕生日会をするんですけどそのお知らせのチラシを各1軒1軒回って配ってますキッチンに来てくださるの観光客が中心なんですけど豊島島内の人に来てもらいたいっていうのが大きいので地元の方に楽しんでもらえるイベントを今年はやろうっていうことで…ミヨコさーん藤崎ですこんにちは毎月のお知らせでまた7月のお誕生日会やるんでお願いしますこんにちはまたお誕生日会やるんでよかったらお願いしますよろしくお願いします
(藤崎)ここはなんでできたんかってなった時に人が集まる場所として造られたというかここがほんとにレストランっていう枠を越えて豊島の人たちにとって共有できる場所になっていったらすごくいいんだろうなと思います
今年4月から始めた誕生日会は7月で4回目
少しずつでも誕生日会が定着して島の人に来てもらうきっかけになれば…
会場は島キッチンの広いテラス席
さて豊島の人たちは集まってくれるのでしょうか?
6月中旬豊島にある島キッチンでは7月の誕生日会に向けての準備が始まっていました
毎月その時に旬を迎える食材を使って豊島らしい料理とデザートを作り誕生月の人に無料でふるまいます
この日はメニュー会議
デザート作りは恵実さんに一任されました
まずは材料の調達
お母さんたちの意見をもとに選んだのは夏みかん
この時季豊島には大きな夏みかんがたわわに実ります
近所の方にお願いして分けてもらいました
早速試作開始
やっぱりこうね…おいしいのはもちろんなんですけど見た時にインパクトがあるものっていうのを思うと…ちょっと頑張ります
島の人たちが慣れ親しんでいる夏みかんの味を大切に
でもふだんは食べられないスペシャルなデザートになるように
夏みかんの皮の中にレアチーズケーキそして夏みかんの果肉と果汁がたっぷりのゼリーを2層にしました
見た目はイメージどおりさて味はどうでしょう?
お母さんたちに試食してもらいます
うんほんとや
レアチーズケーキの甘みが夏みかんの酸味をより強調させてしまったようです
この日キッチンに来ていた山口シェフにも試食してもらいました
(藤崎)両方で食べると…
子どももお年寄りもみんなが喜んでくれる味になるように…
シェフのアドバイスをもとに試行錯誤が続きました
7月6日日曜日
島キッチン7月の誕生日会の日がやって来ました
朝早くから厨房は準備で大忙し
ふるまう料理はこの時季豊島でたくさん揚がる旬のままかりを使ったおすし
「ままかり寿司」は古くから豊島の人たちに愛されてきた郷土料理です
お母さんたちの手作りで100食分用意しました
そして恵実さんが試行錯誤の末に完成させたあの夏みかんのデザート
果汁と果肉をたっぷり使ったゼリー
底にはレアチーズケーキが隠れています
夏みかんの酸味とのバランスを取るためレアチーズケーキに皮を混ぜたのがポイント
いただきますおばちゃんたちの反応もいいのでちょっと期待できるかな・
(チャイム)・島内アナウンス「本日島キッチンで島のお誕生会を開催します」
島内アナウンスを合図に続々と島の人たちが集まってきました
さぁいよいよ7月の誕生日会の始まりです!
・・「ハッピーバースデートゥーユー」・
いよいよ島キッチン7月の誕生日会が始まりました
恵実さんの願いも通じて今回は70人の島の人たちが集まってくれました
誕生日会は「瀬戸内国際芸術祭」サポーター・こえび隊による演劇や演奏もあって大盛況のようです
天気のわりには来て頂いたんでほんとによかったです安心しました
この日のために準備した料理をふるまいます
お母さんたちが愛情を込めて作った「ままかり寿司」は大好評
そして恵実さん特製のデザートを配ります
豊島産の夏みかんを使った夏みかんゼリーになってます
皆さん手に取ると同時に口の中へ
うれしい声に恵実さんほっと一安心
さらに…
ほんとに人が人を呼んできてくれてるなというのをすごい感じたんでみんなが楽しんでるのを見るだけでこっちもうれしく笑顔になれるので元気をもらえます
回を重ねるごとに集まる人が増えています
恵実さんの夢のツヅキは…
私たちがこうやって住めるのも前の世代の方々がこうやって豊島をずっときれいな形で残してってくれているのをやっぱり私たち世代も同じように今日来てくれた子どもたちにそのまま受け継げれるような少しでも今の豊島を残していけるようにここから発信できることはどんどんしていきたいなと思います本日はダイアンなり!今日はですね土居に来ております2回目2回目ですよねきれいな商店街ですよ2014/07/19(土) 11:00〜11:30
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[字]/佐々木蔵之介 瀬戸内の島の幸!自然豊かなレストラン
人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は「瀬戸内の島…自然豊かなレストラン▽若き女性店長の夢!」です。
詳細情報
◇番組内容
瀬戸内海に浮かぶ豊島に人気の絶品レストラン「島キッチン」があります。店長は生まれも育ちも豊島という藤崎恵実さん。お店のスタッフは島のお母さんたち。伝統と新たな挑戦に挑む若き女性店長・藤崎さんの奮闘を描きます。
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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