総合診療医 ドクターG「様子がおかしい」 2014.07.04

おはようございます。
市議会議員として精力的に活動していた。
どうもこんにちは。
どうも。
うっ…。
鳴海先生大丈夫ですか?この日は古くからの支援者たちの話を聞きに行ったのだが…。
砂場も大変なんです。
猫に餌付けする人がいて…。
泉町の青木さんと豊原さんですよ。
先生はあちらへどうぞ。
いつものはつらつとした様子はなかった。
どうぞご心配なく。
先生!さあ「総合診療医ドクターG」始まりましたけれどもいきなりかなりの重体ですね。
あのね車酔いですねあれ。
車酔いであそこまで深刻な…。
違うかな。
さあ今日のゲストですが最初見て頂きましたけれども。
どうですか?国生さん。
もう病院行かないと駄目ですよね。
あの時点でね。
働かせたら駄目だよね。
ひと事ではありませんね。
身につまされますよ。
いつああなるかと。
脚にくる事なんてあるんですか?ありますね。
ああいうふうになるというのは割とリアルな問題ですから僕たちの世代はね。
具体的に病名何か気が付く事ありました?頭の中にピンと浮かべてます。
おっ!何でしょう。
言っていいんですか?当てちゃっていいんですか?ここで当てたらここで番組終了です。
終了です。
みんなのために当てて下さい。
「パーキンソン病」!震えがきたりね足腰駄目になったりもしますからパーキンソン病の可能性もあるかもしれません。
患者の声に耳を傾け体に問いかける。
総合診療医の武器は問診と診察だ。
症状は?仕事は?生い立ちは?病気を探るヒントはどこに潜んでいるのか。
意外な手がかりを一つ一つつなぎ合わせ病気を探り当てる。
私たちは彼を「ドクターG」と呼ぶ。
いよいよ今回の症例を解決したドクターGにご登場頂きましょう。
今回のドクターGは家庭医として患者の生活からも病名を推理する…在宅医療に取り組む谷口先生。
診察では患者の環境や家族も重要な意味を持つ。
症状だけではなくその人生や暮らしぶりを手がかりに病気の正体を突き止めるのだ。
よろしくお願いします。
家庭医って何ですか?家庭医は外科とか内科とかそういうくくりではなくてそういう知識を持ち合わせて目の前にいる患者さんを診ていく。
病院で構えてるんじゃなくて家庭まで入っていくという事で総合診療医という概念そのものは家庭医と同じですよね。
私たち訪問診療させて頂きますと例えばCTとかMRIとか病院にあるような機械を持っていく事はできませんので一歩玄関に入ったらそこの靴の並べ方とかにおいとかそこから既に診断が始まっていっているんですね。
ある意味シャーロック・ホームズ的な…そういう要素が強いのかなと私自身は思ってます。
さあ病気の正体を探り当てるために今回全国から集まってくれた研修医はこの3人です。
(拍手)
(拍手)
(拍手)さあ西村先生沖縄の医療ってどうなんですか?まあ内地と違うところは離島の患者さんも多いし言葉も通じなかったりあとは歴史的な背景も違うので本当に日々診療してて勉強になります。
山田先生総合診療医というイメージってどう思ってますかね?患者さんを一人の人間としてしっかり診察させて頂くという意味ではやっぱりいい形なのかなとは考えています。
井窪先生どうですか?VTR見て。
う〜ん…ボンヤリしているようにも見えたので脳神経系の病気もちょっと…。
ボンヤリしていましたよ実際。
目の焦点も合っていなかったしね。
さあそれでは病名を探るための再現ドラマを見て頂きましょう。
ドクターGの症例に研修医の皆さんが挑みます。
テレビの前の皆さんも一緒に考えてみて下さい。
ドクタージェネラル!ああ…もう嫌になっちゃうわね。
年のせいか疲れやすくて。
すみませんこんな格好で。
通院している事が知れるといろいろとまずいものですから。
先生…。
どうされましたか?いえちょっと脚がね…。
この人強引なんですよ。
脚だけじゃないんです。
ちょっと…様子がおかしいんです。
失礼ですがあなたは鳴海さんのご家族の方ですか?いいえ。
私は鳴海さん…いえ先生と一緒に町づくり運動に参加して先生が議員になってからは補佐役をしています。
最近脚に力が入らないもつれると言っていたんですがついに今日立てなくなってしまって…。
(桐原塔子)
とんでもない!とにかく足腰が丈夫な人で1年前の市議会議員選挙の時だって…
よろしくお願いします!ありがとうございます!清水さん!頑張って下さい。
本当に応援してますからね。
ありがとう頼りにしています。
お願いいたします。
頑張って下さいね!いや〜この地域回るのはキツイっすね〜。
階段階段で…。
若い人たちが何言ってるの。
今度はこっちの町内回りましょう。
行くわよ!みんな行くわよ!
(鳴海)皆様〜!皆さん…。
ああ森田さんいつもありがとうございます。
とにかく人の顔頂いた年賀状やらご挨拶状の一部始終全て覚えているくらいで…
孝司君お嫁さんもらったんだってね。
抜群の記憶力と情熱で当選を果たしたようなものなんです
母子家庭の母親に子供を安心して預けられる施設を!そして生活の保障を!そのためにもこの鳴海をいま一度市議会に送って下さい!そんな先生が歩けなくなるなんて…。
1か月前一緒に食事をしている時の事でした
(桐原)やだ先生。
そんなにかけたら…。
このくらいかけないとおいしくないのよ。
もともと健康志向で薄味好みだったんですが味の濃いものを口にするようになりました
先生どちらにいらっしゃるんですか?
(鳴海)あっ桐原さん。
もう皆さんおそろいですよ。
条例検討会議。
それがなんか迷ってしまって…。
それで?会議の場所は…。
(桐原)集会室Bですよ本庁舎9階の。
本庁舎…?9階…?
(桐原)迎えに行きます。
そこに居て先生。
周りに何が見えますか?
(桐原)先生急いで!ああ…分かった。
先生階段で行きましょう。
ああっ…。
どうしました?ハァハァハァ…。
き急に…息が苦しくなって…。
大丈夫ですか?やっぱりエレベーターにしましょう。
1週間前には周りの人まで先生の様子がおかしいと気付くようになりました
(桐原)先生…。
桐原さん最近鳴海先生おかしくない?いつもはもっとキビキビしていらっしゃいましたよね。
いや…最近ちょっと疲れ気味みたいで…。
(桐原)そんな事が重なってついに今日の視察中立てなくなって…。
他の議員や有権者に知れるとまずいし…。
それで病院に行こうと説得してやっと連れてきたんです。
(ノック)先生今患者さんの娘さんから間もなく到着すると連絡がありました。
家庭での事はお嬢さんに聞いて下さい。
(玉ちゃん)う〜ん…。
こりゃまいったな。
(玉ちゃん)はい。
患者さんのバイタルデータですね。
体温は少し高めだと思いますね。
やはり37度ですからね。
血圧は61歳のこれまで健康志向の女性であればこのくらいかなと。
脈ですが61歳の女性にしては速めではあると思いますね。
呼吸の数も大体私たち吸って吐いてとするのは1分間に10回から20回ぐらい。
…という事は24回ですので少し呼吸が速い。
そうですね。
そういうふうな状態ですね。
それでは研修医の皆さん疑われる病名をフリップにお書き下さい。
さあゲストのお二人はどんな病名を思い浮かべました?私どこにいるのか分からなくなるというのから…
(国生)最後娘さんが来るって言ったら秘書の手を握って「誰が来るの?」みたいな顔一瞬だけしましたよね。
娘さんが来るというとすごく安心するじゃないですか。
身内なのに。
でも「えっ?」という顔したんですよ。
ほお〜。
あっすごい!先生褒められてる私。
すごいですね。
いやすばらしい。
関係あるかどうかは別としてすばらしいですね。
僕は…「認知症」掛ける「パーキンソン」。
掛けましたねまた。
(国生)何で?だって脚が分からない。
認知症って脚が…。
パーキンソン最初からおっしゃってましたけど手の震えありましたね。
(玉ちゃん)脚がもつれるとか歩幅が狭くなるとかパーキンソン病…。
パーキンソン思い当たる感じは僕もしましたね。
さあ研修医の皆さん書き終わったようです。
フリップオープン!
(玉ちゃん)ジャカジャン!さあじゃあ山田先生からいきましょう。
病名読み上げて下さい。
さあ井窪先生は?さあ西村先生は?さあここからはドクターGと研修医との真剣勝負です。
カンファレンススタート!3人さんの鑑別見せて頂きますと「肝腎症候群」はあまり聞き慣れない病名なんですね。
先生これどういう病気ですか?ベースに肝臓の機能が落ちてる。
それに伴って腎機能も落ちているような病態の事を言うと。
体内の新陳代謝の悪化が脳に影響を与え意識障害や認知機能の低下が起きる事があります。
診察室に入ってきた時に自分がどこにいるのか分からないような…。
あとエレベーターのシーンでも7階にいる事が分からなかったりとか…。
自分が今どこにいるか分からないというのはあるかなと。
で右のここをかいてはったのが…黄疸とか肝機能が悪くなって皮膚がかゆくなるのかもしれないなとちょっと考えた…。
なるほど。
肝臓が悪くなれば肝不全肝性脳症というですね脳に異常がきてしまいます。
腎臓もそうで悪くなると腎不全という状態になって同じく脳にくるんですね。
肝腎と脳が直結するという事ですか?そうですね。
ですから正常な脳の機能が働かなくなる病気。
何で?そこが分からない先生。
例えば一番簡単な例はお酒をたくさん飲んだら正しく運転ができますか?できないですね。
それは決して脳の細胞が酒によって変な細胞に変わってしまったんではなくて一時的に正常な脳の機能ができなくなってしまった。
それと同じで肝臓や腎臓で本来解毒すべきもの排せつすべき毒物がうまく出なくなるのでそれが脳に循環してアルコールで酔っ払ったような状態に近いと考えて頂くと分かりやすい。
そうなんだ。
では次井窪先生「脳炎」というお答えですがどういう事でしょうかね?認知機能がこの1か月で急激に落ちてる進行が早いという事とバイタルがちょっと体温も高めだったりと何らかの炎症が起きているのかなという事で。
一般的には発熱頭痛おう吐などから始まりその後神経症状や認知機能の低下が起きる事があります。
では次西村先生ですね。
「脳腫瘍」どういう病気?全身の脱力であったり見当識障害あとは視力・視野の障害味覚の障害というものは全て中枢神経の方でその機能をつかさどっているので脳腫瘍が鑑別としてあげられるかなと思いました。
脳を圧迫するためさまざまな症状が出ます。
腫瘍のできる場所によって手足のしびれや運動障害記憶力判断力など認知機能の低下が見られます。
我々認知症が出ましたがそれは全然出てこないですね。
研修医たちがあげた病気には全て認知機能の低下が含まれている。
にもかかわらず…その理由は?ここで一つお伺いしたい事があります。
じゃあ西村先生から。
(玉ちゃん)知らなかったなこりゃ。
3つ目分かりますか?え〜…レビー。
難しいですけど。
そんなに急激に進行するイメージはないですけど…山田先生は?同じです。
認知症というのは通常年単位。
少なくとも月単位とか週単位で悪くなる事はないですね。
1年前元気に活動していた鳴海さん。
それが最近急におかしくなってきた。
これは典型的な認知症には当てはまらない。
泉町の青木さんと豊原さんですよ。
ではよく知っている人の顔が分からなくなったというのはどのような記憶の障害なのか?記憶の障害が…
(山田)すみません。
短期記憶は「昨日の晩御飯何食べた」とか御飯食べた事も覚えてないとか。
認知症の患者をやるとその描写は必ずありますね。
「飯はまだかい?」というやつね。
「おじいちゃんさっき食べたの」。
「ああそうかい」。
人間の記憶を大きく2つに分けると…鳴海さんは昔からの顔見知りの名前を思い出せなかった。
そこで山田先生は短期記憶から失われていく典型的な認知症ではないと考えたのだ。
先生一つ聞いていいですか?どうぞ。
認知症で「息切れ」という症状は出るの?どう思いますか?認知症で息切れが出るものはありますか?西村先生はどう思われますか?僕も認知症のみなら出る事はないと思います。
のみならね。
鳴海さんは認知症にしては症状の進行が早い。
研修医たちはこれらを総合して…皆さんが着目しました…「治療できる認知症」の中の一つには入るかなと思います。
「治せる認知症」ってなんですか?よくなる事が見込める認知症だと思います。
認知症状を起こす病気の中には適切な治療で治る病気もある。
鳴海さんの病気は典型的な認知症ではなく治せる認知症である可能性が出てきた。
治せる認知症だったら何が出てきますか?先生言えるだけどうぞ。
100個でも200個でも。
まあ感染症って言いましょうか。
他には…?
(玉ちゃん)「梅毒」。
今何かおっしゃいました?
(玉ちゃん)「梅毒」。
そうなんですよ。
「神経梅毒」。
(笹野)ああそうなの。
はい。
他には?先ほど僕が言っていた…代謝性の疾患。
肝不全腎不全でも起こってきていいものです。
それ以外にありませんか?脳の病気で認知症症状を起こすものは知りませんか?例えばお年寄りがこう歩いていてこけてガンとぶつけたとか。
他にそれに関連してご存じないですか?手術で治せるものとしては「正常圧水頭症」とか。
(国生)お水がたまっているという事?研修医たちが最初にあげた病名。
「治せる認知症」だったのだ。
すばらしいですね。
認知症の症状を起こす病気としてこれだけ出てきました。
ただしそれもゲストの方々のお力もあって今だんだん診断に近づいていっております。
さあカンファレンス見ていかがですか?なんかこの前頭葉が痛くなってきましたね。
飛び交う言葉知らない言葉が多いですからね。
最初のカンファレンスなんで可能性を広げていく事なんですよね。
さあ次はどんな事が明らかになるんでしょうか?再現ドラマの続きをご覧下さい。
ドクタージェネラル!失礼します。
真佐子さん。
お母さん大丈夫?どうしちゃったの?私は嫌だって言ったのよ。
じゃあ先生あとでおうちの方に伺いますね。
真佐子さん。
そうですね…。
3か月前あれが最初だったかしら…。
お母さん洗濯物お願いね!は〜い分かってるわよ。
よいしょ…。
どうしたの?いやちょっとね立ちくらみがして…。
なんか今日は脚が重いなと思ってたのよ。
大丈夫?平気よ。
ほら。
洗濯物が重いから手がしびれちゃって…。
「ああお母さんも年取ったんだな」と思って。
そのころ急に白髪が増えたような気がしたものですから。
白髪ですか。
ええ。
本人が気にしていたので今は美容院で染めてもらってますけどね。
秘書の桐原さんも知らないと思いますよ。
母はそういう事人には話しませんから。
もう嫌だわ。
ちょっとした事でも結構です。
1か月前にクラクションを鳴らされました。
クラクション?
(真佐子)
ええ母と一緒に近所を歩いていたら…
(クラクション)お母さん!車道にはみ出しちゃ危ないじゃない。
そんな事してないわよ。
乱暴な運転手ねぇ。
ここ通学路でしょ!そもそもガードレールがないのがおかしいのよ。
よし何とかしなくちゃ!
そのあといろんな症状が出始めたんです
春樹もう遅いから寝なさい。
うん。
(ドアが開く音)ばあば…かな?ばあばおかえりなさい!ママ!ママ!どうしたの?お母さん!このところ息苦しくなる事が多くて。
胸もドキドキするし…。
大事になる前に病院に行って検査してきたらどうなの?何言ってるの。
丈夫なだけが取り柄な事あんたも知ってるでしょ。
(真佐子)その時はそんなふうにはぐらかされてしまったんですがどうも様子が変だという事でそれからは桐原さんに送り迎えしてもらっています。
何年前でも結構です。
実は…母からは「他言無用」と言われていたんですが…。
他言無用ですか?ええ。
10年前胃がんの手術を受けたんです。
そのころは精神的にも肉体的にも無理を重ねていました…。
うちは母一人子一人で…同じような境遇の家庭を助けたいと市議会議員を目指していたんです
ご家族の方はそちらでお待ち下さい。
早期発見ではあったんですが手術で胃を全部とっちゃったんです
お母さん…目が覚めた?真佐子…。
この手術の事は誰にも言っちゃ駄目よ。
健康に不安があると思われたら有権者の支持は得られない。
そしたら選挙に勝てない。
だから約束して「他言無用」。
「選挙に勝ちたい」という思いが張りになったのか手術後の回復は目覚ましいものでした。
その後市議会議員に二期連続当選。
がんの再発もなく健康そのものでした
でも今の母はまるで別人のようです。
つい3日前の事ですが…
(物音)
(真佐子)どうしたの?お母さん。
納豆…どうしたかしら?何言ってるのお母さん。
お母さん納豆嫌いだからうちでは買ってきた事もないわよ。
あなたが食べたんじゃないの?お母さん!
翌朝病院に連れて行こうとしたんですが本人が嫌がって…
先生母は認知症なんでしょうか?また私の悪口言ってるのね。
いやいや!アッカンベー。
さあ新たなヒントが出そろいました。
それでは研修医の皆さん考えられる病名をお書き下さい。
何で今胃がんが出てくるの?最初から何で出ないのかな?娘さんだからじゃないですか。
秘書には言ってないもんね。
家族の情報って大きいですね。
秘書に対してでも胃がんの事は言わなかった。
ご家族様がポロッと言った症状が「それ!」という事もあるんです。
新たに加わった家族からの証言。
研修医たちはどんな診断をするのか?さあいいですか?井窪先生書けた?よしいこう!さあ研修医の皆さん書き終わったようです。
それでは最終鑑別です。
フリップオープン!さあじゃあ山田先生からいきましょう。
新たなヒントが出た事で井窪先生と山田先生は認知症状が出る他の病名に変えた。
西村先生は更に病気の原因を特定した。
さあ再びドクターGと研修医との真剣勝負それでは最終カンファレンススタートです!皆さん病名が変わってしまった。
西村先生。
「転移性脳腫瘍」をあげた理由としては10年前に胃がんの手術を行ったという事。
実はその時に微小の転移があった場合は年月がたってから脳に転移して症状を起こしてくるかなと思ったためこういった鑑別をあげました。
西村先生は10年前の胃がんの時に小さな転移がありその後脳に腫瘍をつくったのではないかと考えた。
次に山田先生があげたのは…認知機能の低下という事で何らかの代謝性の疾患が隠れているのではないかとまず考えて…。
10年前に胃がんを患って胃を全摘されているという事でビタミンの吸収障害があってもいいかなと。
その中で息切れあるいは味覚が落ちたりする事がビタミンB欠乏で説明できるかなと。
認知機能に関しては「ウェルニッケ脳症」。
動いた時の息切れには「脚気心」があるのかなと。
不足すると歩行障害や認知症状が現れる「ウェルニッケ脳症」や手足にしびれやむくみが起こる「脚気」になります。
それが更に進行すると「脚気心」と呼ばれる心不全を起こします。
井窪先生「脳炎」から「葉酸欠乏症」「ビタミンB欠乏症」「貧血」に変えたという変えた根拠は何でしょう?最初の症状が出てきた3か月前に階段を上る時脚が重いとか手がしびれるとか体のだるさが症状として大きくて同時期から白髪が増えたりといったものがあまり脳炎っぽくはないというか…。
それに加えて胃がんを全摘したという既往歴があったのでビタミンや葉酸などの吸収障害があると考えられるんですが。
ビタミンの一種である葉酸やビタミンBは血液をつくる働きをしています。
これらが不足すると貧血を起こし更に認知症状や神経症状を起こす事があります。
ここで皆さんの共通のキーワードがございました。
何でしょう?同じ言葉が出てきました。
胃がん。
で…?そうです。
「胃全摘」という言葉が出てきました。
胃全摘によって皆さん考えている事が起こってきていいわけですね。
「胃がん・全摘」をキーワードにして研修医のあげた病名を検証する。
西村先生は同じ脳腫瘍でも…最初の脳腫瘍はどちらかというと脳にもともと…。
もともと脳に腫瘍ができたものですがこちらは転移性という事で別の所から脳にとんだ腫瘍であると。
どこからとんだの?それは10年前の胃がんですという話です。
転移の可能性はあったのか?家族の証言を振り返ってみよう。
西村先生どうですか?胃がんのオペが10年前という事で早期の場合であれば胃の全摘をしたあとに症状が出る事は基本的にはないと思います。
西村先生自らが言うとおり転移性脳腫瘍の可能性は低い。
では2人の研修医があげたビタミン欠乏症の可能性は?胃がない事で…胃が全摘…ない方で果たして本当にビタミンBが欠乏するのか。
この方で当てはまるかどうかは自信がない。
ちなみにビタミンB欠乏症は胃全摘はリスクファクターです。
危険因子という事で胃をとってしまうとビタミンB欠乏症になりやすくなる。
絶対なるとかそういう強いものではございません。
胃を全摘されているので…大いにありうるかなとは思います。
ちなみに胃をとってしまう事によってこういう欠乏症が起こるメカニズムを説明できる方はいますか?ビタミンBはいかがですか?その因子は何と言いますか?そうですね。
ビタミンBというのはそのまま吸収する事ができないといわれています。
で胃の壁から内因子というのが出てきてそれと結合する事によって吸収されるんだと。
ビタミンBはそのままでは吸収されません。
胃壁から分泌される内因子と結び付き小腸から吸収されます。
手術によって胃を全摘すると内因子が分泌されなくなりビタミンBは吸収されずそのまま体の外に排出されます。
井窪先生がビタミン欠乏による吸収障害を考えたのは鳴海さんに現れたこれらの症状だった。
井窪先生はこれを吸収障害による貧血と捉えたのだ。
他に吸収障害による症状はなかったか?ここで一つお伺いしたい事があります。
娘さんが大事な事を言ってました。
ちょっとビデオ出しましょうか。
そのころ急に白髪が増えたような気がしたものですから。
白髪ですか?ええ。
本人が気にしていたので今は美容院で染めてもらってますけどね。
年を取ってくると白髪は誰しも残念ながら私も白髪は出てきます。
ところが娘さんは急に出てきたと言っています。
これもやっぱり今回の病気の一症状と考えるのが自然ではないでしょうか?白髪についてはビタミンの欠乏で色素の合成に障害が出るようであれば白髪は起こってもいいんじゃないかと思います。
2人があげたビタミンBBおよび葉酸どれが欠乏しても白髪になる。
では胃全摘からどのくらいあとに吸収障害による症状が現れたのか?この方が手術を受けられたのは?10年前。
症状が出てきたのは?せいぜい数か月前です。
例えばビタミンBはどのくらい体の中にありますか?何年という単位だったと思います。
そうですね。
平均5年ぐらいですね。
報告によっては5から7年場合によっては10年近くという事もあるんですがですからビタミンBはかなり体の中に残っているんですね。
ビタミンBは通常十分な量が肝臓の中に蓄えられています。
一日に消費する量も微量なのでたとえ胃の全摘によって補給が途絶えてもすぐには欠乏症を起こしません。
一方…ビタミンBとかどのくらいありますか?すぐになくなるのではないかなと。
胃の全摘手術から10年たって症状が出た鳴海さん。
葉酸欠乏症やビタミンB欠乏症ならもっと早く症状が出ていたはずだ。
では病名を決定づける手がかりはなかったか?あの…舌が赤かったのは印象には残りました。
もしかして毋は認知症なんでしょうか?また私の悪口言ってるのね。
いやいや!アッカンベー。
あれは何だと思いますか?先生的には。
舌炎というのは舌の炎症という事でしょうか?ビタミン欠乏のどれで舌炎起こしますか?え〜とB…。
ビタミンB欠乏症で起こる舌炎を何と言うんですか?「ハンター舌炎」。
ハンター舌炎はベロが赤くなって味覚乳頭が萎縮するんでちょっとツルツルするんですね。
…となると?病名は?せ〜の!正解!
(拍手)
(玉ちゃん)出ましたね!軽い病名のように聞こえたんですが…。
普通にサプリで解消する病気に思いましたがこれが病名ですか?ビタミンBというのはビタミン剤の中に含まれたりするので大病になったりとかそもそも欠乏するのかという事すら考えてしまうんですがなぜビタミンBが欠乏したかっていうと…?胃がんの全摘です。
鳴海さんの場合胃全摘後肝臓にストックされていたビタミンBを10年で使い切りビタミンB欠乏症が起きたのだ。
治療には一般的にビタミンBを注射などで定期的に投与します。
はるえさんは治ったんですか?結論から申し上げますと完全には治りませんでした。
少なくとも認知障害に関しては「私の名前」「私」もしくは「ここがどこどこ病院」と分かるレベルには戻りました。
鳴海さんは簡単な日常会話ができるようになり杖を使って歩けるようになった。
早期に受診する事が大切だ。
家庭医として地域医療に向き合う谷口先生。
おはようございます。
だいぶおなかの方が…と伺いました。
大丈夫ですか?患者は昨日の夜から急に容体が悪化。
心配した家族から連絡が入った。
ちょっと手が冷たいんでごめんなさいね。
いえいえ。
CTもMRIも使えない在宅医療の現場。
診察の時に谷口先生が大切にしている事がある。
痛み止めをのんだ時に震えが止まらなかったんで…。
いつもの1錠のんでもらうお薬?そうです。
患者をまるごと受け止める。
そのために重要なのが…今回の例でしたら秘書はものすごく患者さんの事を知っていたはずだけど知らない部分は往々にしてあるわけですね。
本人から聞こうと思っても本人に聞ける状態でもない。
やっぱり私たちは本人から聞くのはもちろんの事ご家族さんに聞くのは大事な事です。
本当にご家族さんはよく気が付いています。
そういうものを含めて皆さんはこれからいろんな方面でいろいろな医者になられると思うんですけれどもやはりどうしても結局一番病気を見つけるポイントはやはり話をよく聞く事だという事です。
ふだん患者さんからいろいろお話伺って全部包み隠さずお話しして下さっているものだと思っていたんですがご家族からの話もしっかり聞いて患者さんだけじゃなくて周りの人の話を大事にする事が大事なんだなと分かりました。
家族連れで来たら「来た〜!」って感じだよね。
チャンス到来ですから。
さあゲストのお二人いかがでした?初めてカンファレンスを聞いてみて。
家族を大事にしなきゃいけないなと思いました。
(玉ちゃん)家族大事ですよね。
気付いてくれるわけですもんね。
「先生」と言われるようになるとどうしても「自分の話を聞けよ」となっちゃうじゃないですか。
どの世界も先生と言われるようになると一番正しくなるし…。
だから患者さんの話もご家族の話も人の話を聞く事がどれだけ大事かって事も改めて同じように思ったので先生と呼ばれる職業に就かれたのだから教えてもらった事を一生続けてほしいと思う。
偉くならないで下さい。
(玉ちゃん)次回はどんなカンファレンスが繰り広げられるんでしょうか。
さようなら〜。
どうも〜。
ごくろうさまでした。
生字幕放送でお伝えします2014/07/04(金) 16:05〜16:55
NHK総合1・神戸
総合診療医 ドクターG「様子がおかしい」[字][再]

病名推理エンターテインメント「総合診療医ドクターG」。医師の診断を通して医療情報を提供。市議会議員の61歳女性、最近「様子がおかしい」と周囲が心配し始めた。

詳細情報
番組内容
市議会議員の61歳女性。知り合いの陳情を聞きに出かけたが、相手の名前が思い出せない、力が入らない…。あまりにも様子がおかしいことを心配した補佐役の女性が、議員を病院に連れて行った。ドクターGは、かけつけた娘からも日常生活のさまざまな出来事を聞き出し、ついに病気を探り当てた。ドクターGがつかんだ事実とは…。
出演者
【出演】大津ファミリークリニック医師…谷口洋貴,【ゲスト】笹野高史,国生さゆり,【司会】浅草キッド

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – クイズ
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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