〜〜
(峰吉)お前ら…。
(峰吉)うわぁ!さぁ二見高校優勝まであと一人と迫っています。
ここまですばらしいピッチングを続けてきているピッチャーの堂本圭次郎。
キャッチャーのサインに1回首を振りました。
サインが決まった。
ゆっくりとそして大きく振りかぶった!堂本第4球を投げました!空振り三振!二見高校甲子園優勝!
(高木)すごい試合だったなぁ。
9回裏ノーアウト満塁。
最後は全部ストレートで三者連続三振!たまんないな。
(松永)おいおいまたその話かよ。
(和木子)高木君も松永君もまだその頃小学生よね?
(松永)ええまぁ僕らの頃はサッカーより野球でしたから。
グローブ持ってないやつは誰も遊んでもらえなかったですよ。
甲子園のマウンドに立つエースピッチャーなんてほんと憧れの存在だったな。
(堂本)だった?今は?あ?あっいやいやいや今も尊敬してますってば。
ほんとかよ!?お前。
ほんとですよ勘弁してくださいよ。
(和木子)いらっしゃいませ。
(高原)堂本圭次郎さんですね?はい。
世田谷西署の高原です。
浅山夫妻殺害容疑で任意同行願えますか?殺害?被告人は世羅武夫及び岡谷慎之介と共謀のうえ東京都世田谷区。
岡本所在の浅山峰吉宅に押し入り同人及び浅山敏江両名を殺意をもって金属バットで殴打するなどして殺害し現金400万円等を盗んだものである。
罪名及び罰条強盗殺人刑法240条。
おぉクニ俺だ。
あぁ。
(笑い声)あぁじゃあなクニ。
よろしく。
〜おぉ遅かったな。
あぁいつものコンビニにこの銘柄がなくてな駅前まで行ってたんだ。
(新田)松永君堂本さんの被告人質問のことなんだけどね。
(松永)もう少しお休みになられたらいかがですか?次の公判資料は僕らでまとめておきますから。
そうはいかんよ。
キミたちばかりに負担をかけるわけにもいかない。
高木君やめられそうになさそうだね…タバコ。
すみません。
何も謝ることはない。
どうした?何かあったのか?いやなんでもない。
おはようございます。
おはようございます。
ええはい。
おはようございます。
わかりましたはいお伝えします。
何かあったんですか?目黒の公園で変死体が見つかったそうです。
変死体?状況から見て殺しではないかと。
刑事部検事沢木です。
中に入っても?ご苦労さまです。
あっありがとう。
神島さん。
(神島)はいうわっ沢木検事…。
お疲れさまです。
事件の知らせを受けてすぐさま現場に駆けつけるだなんてまるで刑事みたいですね。
あぁいや。
ただ現場に立ち会いたいだけです。
所持していた財布に入っていた免許証から身元が割れました。
ちょっと貸して。
氏名糸崎信也57歳。
国分寺にある中古車販売会社の営業部長です。
財布の現金は?残ってました。
物取りの犯行ではないわけですね。
おそらく。
ロープか何かで首を絞められたんでしょう。
詳しくは検視を待つ必要がありますが死亡推定時刻は午前0時から2時の間ってとこでしょうか。
ん?何か?神島さんこの男…。
お知り合い?いや私昨日の夜この男を見ました。
おぉクニ俺だ。
あぁ。
ハハハあぁそうだよな。
よろしくクニ…ガイシャはそう言ったんですか?ええずいぶん親しげな感じでした。
もしかしたらあのあと会う予定だったのかもしれません。
それは大きな手がかりになりそうですね。
早速ガイシャの交友関係を当たります。
お願いします。
何かわかったら知らせてください。
栗林さん事件があった日糸崎さんから電話がかかってきたでしょ?はい。
うん…何話したの?カネのメドがついたから今夜アパートに届けるって。
で糸崎さんは来ましたか?ずっと待ってたんですけど結局来ませんでした。
だから出向いて行って殺した。
違いますよ。
俺はやってない。
カネは返してくれない。
つきあっていた女は寝取られる。
男として殺したくなる気持わからんでもない。
だから俺はやってないです!栗林…ですか?
(神島)糸崎は人の上の名前を呼び捨てにするクセがあったそうです。
ですから栗林のこともクリと呼んでいたそうです。
クニではありませんね。
クリとクニ…クリクニ。
よく似てますよね。
検事が聞き違いになったのではありませんか?私にはクニと聞こえた気がするんですが…。
お言葉ですが我々はなにもクニという呼び方だけで容疑者を特定したわけではありません。
糸崎のケータイの通話記録を調べたところ事件の夜2件の発信履歴があることが判明しました。
そのうちの1件が栗林の番号でした。
もう1件は誰の番号だったんですか?糸崎の会社が契約をしている法人の番号でした。
使った相手の氏名は?まだ特定はできていませんが糸崎の周辺にクニと呼ばれるような人物は見つかっていません。
警察としてはどうするつもりですか?早急に逮捕に踏み切りたいと考えています。
できれば少し慎重に捜査を進めていただけますか。
わかっています。
ふだん糸崎さんはあなたのことを何と呼んでいましたか?
(栗林)クリです。
事件があった日あなたに糸崎さんが電話をかけてきたときもクリと呼びましたか?はい…。
そうですか。
栗林さん。
糸崎さんがクニと呼ぶ人物に心当たりはありませんか?あの…検事さん。
何か?俺は…ほんとにやってないんです。
信じてください!信じてください検事さん!座れ。
すみません…。
栗林さんあなたは被疑事実を否認しました。
あなたが本当に無実なら真実は必ず明らかになります。
弁護士会に当番弁護士制度というものがあります。
そこに申し込めば当番弁護士がすぐに来てくれます。
もし望むならこちらから連絡をしておきますが。
お願いします…お願いします。
俺はほんとにやってないんです!やってないんです…。
国松さん早速ですが…。
被疑者のために弁護士の面倒をみてやるなんてまったく変な検事だ。
私には確かにクニと聞こえたんです。
電話の相手は栗林じゃありません。
だとしたら糸崎がかけたもう一本の電話の相手がクニだったことになりますね。
あの日糸崎は借りた50万を返すと栗林に電話をかけています。
カネの入るメドがついたと。
ええ。
糸崎は栗林に会う前にクニという人物に会う必要があったのかもしれません。
栗林に会う前に?ええ。
栗林に返すカネを受け取るためです。
どういう種類のカネでしょう?例えば…恐喝。
糸崎はクニという人物を強請ってカネを得るつもりだった。
しかしクニと呼ばれる人物はカネを渡す代わりに糸崎を殺害した…。
なるほどそう考えればつじつま合いますね。
ええ。
なんだかこの店も寂しくなっちゃった。
大丈夫。
みんな戻ってきますよ。
でも殺人犯が経営する店なんて…。
マスターはやってません。
ママがそんな態度でどうするんですか。
そうね。
ごめんなさい。
安心してくださいよ。
新田先生もいるし。
必ず僕らが無罪を勝ち取りますから。
な?高木。
ん?お前この頃変だぞ。
なんかあったのか?いや…なんもないよ。
(和木子)いらっしゃいませ…あら!ママ。
水野さん。
今日はまた一段とベッピンちゃんだねぇ。
また調子のいいこと言って。
今日はねうちのお得意さんを連れてきたんだ。
あらいらっしゃいませ。
ようこそ。
もうイヤ〜。
ちょっと…もう。
どうです?いい女でしょう?嫌な感じだよなあいつ。
堂本さんがいない隙にさママ狙ってるんだよ。
(和木子)何にします?
(水野)それじゃお二人にはね…。
(和木子)飲んできたんでしょほんとは。
またお前の愚痴を聞くはめになったか。
そう言うな。
どうせ帰ったって一人なんだろ?まあな。
亡くなって5年か。
そろそろお前も慣れないとな。
すまん余計なこと言った。
許してくれ。
早く言え。
ん?愚痴だよ。
どうせ検察の刑事部がしっかりしてくれないと公判部が苦労するっていつものやつだろ?俺たち公判部はお前たち刑事部が調べてくれたネタを頼りに戦うしかないんだよ。
そこがもろいとなぁ…。
今どんな裁判を扱ってるんだ?堂本圭次郎の公判だ。
ほら甲子園を沸かせたエースピッチャーの事件だ。
あぁ。
すぐに世羅武夫と岡谷慎之介という2人の男が捕まった。
ところが世羅も岡谷も主犯は堂本圭次郎だと口を揃えて言うんだ。
堂本に命令されてやったと。
しかし堂本は犯行を否認してるんだろ?だが堂本の店から殺害された浅山峰吉の通帳と印鑑が見つかった。
それが逮捕の決め手になった。
それでも堂本は一切犯行を否認した。
しかしだ殺害現場には堂本の指紋も残ってる。
犯行時刻のアリバイもない。
それなら問題はないじゃないか。
問題は相手の弁護士だよ。
これがクセ者でなぁ。
誰だ?新田久雄だよ。
名前くらい知ってんだろ?ああ。
今までいくつも冤罪を暴いてきたと聞いてる。
その新田弁護士が本当に犯人は男3人だったのかと疑問を投げかけてきたんだ。
3人組だと決めつける根拠。
確かに捜査での物証は乏しい。
2人の供述だけだからな。
3人だったとしても第三の男は本当に堂本だったのか。
捜査線上に引っかからない人物がどこかに存在する可能性はないのか。
それだよ新田弁護士の疑問も。
どうだ?一度公判を見に来てくれないか?お前の意見も聞いてみたい。
うん。
検察官主尋問をお願いします。
証人は昨年の3月15日。
世田谷区で起きた浅山夫妻強盗殺人の罪で逮捕されました。
犯行は堂本被告に命令されてやったと供述していますが間違いはありませんか?はいそのとおりです。
あなたと被告人の関係は?行きつけのスナックのマスターと客です。
被告人とは親しかったのですか?カネがないときはよくツケにしてもらいました。
正直そんな負い目もあって堂本さんには逆らえませんでした。
では被告人から強盗の仲間に誘われた経緯を話してもらえますか?当時私は工務店の営業をしておりあの日浅山さんの家にはリフォーム用の代金400万があることを知っていました。
じゃあそのカネを奪ってやろうと言われました。
それを聞いてあなたはどう思いましたか?最初はそんなことはできないと断りました。
でも堂本さんは怒ると何をするかわからない怖いところがあって断りきれませんでした。
岡谷もそうだと思います。
犯行の計画はすべて被告人が立てたのですか?はい。
現金はお前らにやる。
俺は通帳と印鑑をもらうと言いました。
預金通帳にはいくら入っていたのか知っていましたか?いいえ知りません。
7,500万円です。
(どよめき)ママ来ないな。
ああ。
あなたは先ほどツケがあったとおっしゃいましたね。
どれくらいためていたのですか?5万…いや2万くらいだったかな?あなたはその程度の金額で被告人に逆らえなかったのですか?ツケよりも堂本さん自身が怖かったんです。
ほう具体的には?客の女の子に軽い冗談を言ったら怒られて外へつまみ出されたことがありました。
(新田)それは相手の女性の体に触ったり卑猥なことを言ったからではありませんか?そんなことはありません。
弁護人が調べたところ何人かの女性客からそのような証言を得ているのですが。
異議あり!弁護人は憶測を押しつけ証人の人格を不当におとしめようとしています。
異議を認めます。
弁護人は質問内容に注意してください。
あなたは事件翌日の3月16日。
消費者金融に80万円を返済していますね?はい返済の催促をされていたので。
それも犯行を断れなかった理由のひとつです。
いつ頃から催促されていたのですか?覚えていません。
ここに…消費者金融の契約書のコピーがあります。
(新田)これによると担当者があなたに催促したのは3月7日。
猶予は10日間となっています。
つまり支払期限は3月17日。
その2日前に犯行が行われた。
まるで今回の事件はあなたの借金返済に合わせて行われたように思えるのですが?そんなことありません!実際はあなた自身が考えた計画だったのでは?違う。
裁判長!終わります。
確かに手ごわいな。
あちょっと挨拶しとくわ。
新田先生今日もやってくれましたね。
いえいえ。
みんなここにいる2人のおかげです。
堂本さんの支援活動を手伝ってくれてる松永君と高木君です。
あっそちらは…。
私の同期で刑事部の沢木です。
沢木と申します。
新田です。
お噂はかねがね。
今までいくつもの冤罪事件で無罪を勝ち取ってこられたそうですね。
無罪を勝ち取れたのは本当に被告人が無罪だったからです。
それだけのことです。
沢木は先日起きた目黒中央公園の殺人事件を調べてるんですよ。
あの日は大騒ぎでしたね。
私の事務所も近所にあるんですが容疑者は捕まったと聞いています。
ええですが…個人的にいくつか疑問がありまして。
あっ失礼。
はい沢木です。
栗林が…自殺を図りました。
こちらは目黒中央公園で起きた殺人事件の容疑者が搬送された病院前です。
会社員糸崎信也さん殺害容疑で逮捕された栗林淳一容疑者が留置場内で自殺を図り病院に搬送されました。
現在意識不明の重体とのことです。
一貫して事件への関与を否定してきた栗林容疑者は精神的に追い詰められていたと見られ警察の取り調べにいきすぎた面があったのではと追及する声が上がっています。
栗林容疑者は現在集中治療室で治療を受けており予断を許さない状態です。
搬送直後には警察関係者の出入りも見られましたが現在は目立った動きはありません。
こちらからは以上です。
(松永)高木?お前なんか知ってんのか?何の話だよ…。
とぼけんなよ。
公園の殺人事件だよ。
あの夜お前がタバコを買って帰ってきたとき…。
俺気づいたんだ。
お前…まさかだよな?お前がやったのか?答えろよ高木!
(新田)待たせたね。
先方からいただいた草もちなんだよ。
〜先生。
今日は気分がすぐれないので帰らせてもらいます。
失礼します。
(新田)高木君どっか悪いのかね?先生。
お話があるんですが…。
ずいぶん久しぶりじゃないか。
すみませんごぶさたばかりで。
(優子)沢木さんはお忙しいのよ。
引退したお父さんとは違うの。
ごめんなさいね。
お父さん検察庁を辞めてから暇で暇でしようがないの。
何か趣味でもあればいいんだけど他になんにもやってこなかった人だから。
お前はあっち行ってろあっち。
はいはい。
あっ沢木さん。
お父さん飲みすぎないよう見張っててくださいね。
この頃5杯目から何を言ってるかわからなくなるから。
はい。
ひと言多いんだよひと言。
ごゆっくり。
女房が死んでからね口うるさくなってかなわんよ。
さてただ単に俺の顔を見に来たわけじゃあるまい。
何があったんだ?はい。
被疑者の自殺未遂か。
そいつは問題だな。
私の判断ミスです。
キミの?私が下手にクニという情報を与えたばかりに警察が必要以上の先入観を持ってしまったのかもしれません。
私にはクニと聞こえたんです。
それを警察はクリととった。
栗林。
迷いがあったんです。
私がクリではなくクニだとはっきりと否定していれば栗林は逮捕されることも自殺未遂をすることもなかった。
この悲劇を食い止められたはずなんです。
悔やまれてなりません。
キミはいつもそうだ。
そうやって身の回りに起こったことは全部自分のせいにする。
キミの悪いクセだ。
キミのやるべきことは1つじゃないのかね?クニと呼ばれた人間を探す。
それが自殺を図った被疑者への答えになる。
これが5杯目だ。
帰るんなら今のうちだぞ。
おぅクニ俺だ。
(笑い声)ああじゃあなクニ。
よろしく《クニ。
お前はどこにいる?》神島さんは糸崎が去年借金未払いで裁判になっているのをご存じですか?はい?いいえ。
これがそのときの訴訟記録なんですが。
昨年の11月糸崎は借金のすべてを返済してるんです。
そのカネはどこから出たんでしょうか?栗林に対しても返済を約束する電話をいれています。
どこかからカネの入るあてがあったからではないでしょうか。
私は糸崎が何者かを脅迫していたのではないかとにらんでいます。
検事は栗林の犯行ではないとおっしゃる?公判で弁護側から借金返済の出どころを突っ込まれる可能性は大きいでしょう。
糸崎が脅迫する人物がいたのか。
返済したカネはどう都合をつけたのか。
そのことをはっきりさせておく必要があるのではないでしょうか。
検事のご期待に沿うような捜査結果が出るとはかぎりませんが。
そのときはまた考え直します。
警察はあくまで栗林で押したいようですね。
はい沢木検事室。
検事に面会人が来てるそうですが。
(新田)突然押しかけて申し訳ありません。
いいえ。
糸崎の事件に関することだとお聞きしましたが。
松永君昨日私にした話を。
はい。
私と高木は堂本さんの無実を晴らすために新田先生のお手伝いをさせてもらっています。
あの事件があった夜も先生の事務所で公判用の資料作成をしていました。
そしたら…。
すみません。
そしたら急に高木がタバコが切れたと言って出かけたんです。
でもなかなか帰ってこなくて。
高木さんが出かけたのは何時頃でした?12時頃だったでしょうか。
事件があった時間帯ですね。
戻ってきたのは?それから30分ほど経っていたと思います。
(松永)まるで田んぼの中にでも入ったみたいで。
つまりあなたは高木さんが糸崎殺害に何か関係があると疑ってるんですね?それからなんです。
高木の様子がおかしくなったのは。
いつも上の空で何か思い悩んでいるみたいで。
本人は何と言ってるんでしょう?いくら尋ねても何でもないとはぐらかすんです。
新田先生はどうお考えですか?高木君はまじめで一途な男です。
その彼が…。
殺人事件に関わっているなんて考えられません。
高木さんのフルネームを教えていただけませんか?高木邦夫です。
邦夫。
高木さんは?今まで遅れた事なんてないのに。
連絡はされたんですか?昨日の夜から連絡が取れないんですよ。
証人は浅山夫妻の事件の捜査の指揮をしていましたね。
はいそうです。
被告人を逮捕した理由は何でしょう?被害者宅に被告人の指紋があり被告人の家宅捜索の結果被害者の通帳と印鑑が発見されました。
それが何よりの証拠です。
被告人は何と?被害者宅で被害者本人から預かったと言いましたが理由は言えないの一点張りでした。
なぜ被告人は理由を話さなかったのでしょう?それは盗んだ物だからですよ。
話せない理由があったとは考えませんか?殺人容疑がかかってるのに?それでも話せない理由があるなら逆に私が教えてほしいもんですよ。
(傍聴人の笑い声)証人は真摯な態度で証言に臨むように。
失礼しました。
あなたは被害者夫妻に孫がいることをご存じですか?はい。
浅山拓也ですね。
その浅山拓也さんが事件後姿をくらましている事実をご存じですか?いいえ。
弁護人が調べたところ彼はある闇金融からカネを借りており執拗な取り立てを受けていた痕跡があります。
そこまでは調べなかったのですか?まあ。
それでは警察が事件の全容を把握して捜査していたとはとても言えませんね。
問題はなぜ被告人が黙秘をしているかということです。
次回公判でその闇金融の人間を証人として呼んでいます。
証人はお下がりください。
それでは午後は弁護人側の証人尋問から再開します。
沢木さん。
はい。
あなたは高木君が糸崎殺しの犯人だとお考えですか?それはまだ何とも。
確かに高木君のことを松永君からあなたにお話しするように言ったのは私です。
しかしそれは松永君が抱いた高木君への疑惑を払拭してもらいたい。
そういう思いがあったからです。
冤罪はいつも警察や検察の思い込みから生まれる。
私は幾度となくそういった悲劇を見てきた。
新田先生…。
私は決して思い込みだけで調査を進めてるわけではありません。
実は事件があった日私は糸崎と会ってるんです。
おうクニ俺だ。
じゃあなクニ糸崎はクニと呼ぶ人物に電話をかけていました。
その相手は今も見つかっていません。
高木邦夫。
彼がクニだということも考えられます。
それも一つの思い込みにすぎません。
沢木さんはそのクニという人物が事件に関係しているという確証があるんですか?残念ながら…。
すみません。
もしもし?はい。
えっ…わかりました。
エースのママから。
高木が店に来ているそうです。
ママ。
あれ?高木は?帰った?そうなのよほんの20分ほど前よ。
高木さんはどんな様子でした?まだ店を開ける前にフラッとやってきてここに来る前も飲んでたみたいで。
あんな高木君見たの初めてだったわ。
おかわり。
1杯だけって約束よ。
ママは…どうして裁判に来ないんだ?ねぇ。
堂本は本当に無実なのかしら?ママは堂本さんを信じてないんだね。
ママ。
堂本さんの無罪を諦めて俺と一緒にどっか遠くに行かないか?何言ってるの。
俺本気だから。
本気だから。
離して高木君!さようならさようなら?えぇ。
無罪を諦めるって本当に高木がそう言ったの?えぇ。
信じられない。
堂本さんの無罪を勝ち取るんだってあれほど一生懸命だったのに。
高木さんどこに行ったかわかりますか?さあ…。
ママ。
水野さん。
今日も美人だね。
お店まだなのよ。
いやいや…。
今日はねこれを見せにきたんだ。
あぁ。
実はねここよりもずっと立地条件のいい物件を見つけてさ。
いつまでも犯罪者の女房やってたってツキは巡ってこないよ。
えぇ…。
誰ですか?この店の常連で水野っていう不動産屋です。
堂本さんが逮捕されてから毎晩のようにやってきて。
ママのこと狙ってるんですよ。
(踏切の音)〜
(国松)はいわかりました。
検事高木邦夫が死にました。
電車の踏切で即死です。
あのとき私が引きとめてれば。
あなたのせいじゃありませんよ。
でも…。
僕が高木を追い詰めたんです。
お前がやったんだなんて言ったからだから高木は逃げ場を失って…。
松永君私はね高木君がキミと一緒に私の事務所を訪ねてきたときのことを思い出す。
堂本圭次郎を助けてくれ…必死に訴えていた。
私は人を信じきるキミたちの情熱に打たれて弁護を引き受けることにしたんだよ。
堂本さんは俺たちのヒーローなんです!助けてください堂本さんを!お願いします!
(松永)お願いします沢木さん。
はい。
高木君は決して犯罪に手を染めるような人間じゃない。
う〜ん…。
被害者の孫の調査は進んでるのか?いろいろわかってきた。
確かに浅山拓也は闇金に借金があり浅山夫妻もその件で堂本に相談してたらしい。
悔しいが新田弁護士の調べたとおりだ。
いつになく弱気だな。
そんなことはないさ。
気を抜いたら新田弁護士とはやりあえん。
新田弁護士のところで堂本圭次郎の支援活動をしていた高木だがな…。
あぁ通過列車に気づかなかったらしいな。
その高木が俺の担当してる糸崎事件に関わってる可能性がある。
何だって!?高木がスナックのママに気になることを言ってるんだ。
「堂本の無罪を諦めて一緒にどこかに行こう」と。
今まで堂本の支援活動をしてきた彼がなぜ今になってそんなことを言ったんだろう?なぜ無罪を諦めるなんて口にしたんだ?確かに。
今の公判の流れは確実に弁護側に有利に進んでるからな。
だとしたら高木は裁判について何か不安材料を持ったに違いない。
不安材料?何かはわからない。
しかし高木の様子がおかしくなったのは糸崎事件のあとだ。
高木が持った不安材料とは何だったんでしょうね?えぇ。
確証はありませんが堂本が浅山夫妻殺害の犯人だという確かな証拠を高木が知ることになった。
堂本が犯人?
(国松)そして絶望。
糸崎を殺害し結果電車に飛び込んだ。
高木は糸崎を通して堂本が犯人だと知ったということですか?例えばです。
しかしそうなると糸崎と堂本には何らかの関係があったという事になりますが。
憶測でした。
すみません。
あいえ…。
いずれにせよ高木邦夫が犯人だったと決まったわけではありません。
私が聞いたクニは別の人物かもしれない。
振り出しですね。
振り出しならばもう一度最初から事件を見直すことができます。
検事の前向きなそういうところ尊敬します。
おだてても何も出ませんよ。
ハハハハ!クニですか…。
私も国松ですからねクニと呼ばれたこともありましたけど。
何か?いつですか?え?国松さんがクニと呼ばれていたのは。
中学とか高校ですが。
ひょっとしたらもっと時代をさかのぼる必要があるのかもしれません。
〜何もありませんけど。
どうぞお構いなく。
兄のことでまだ何か?実は捕まった男が犯人ではない可能性が出てきました。
別の犯人が見つかったってことですか?いえ。
そこでお尋ねしたいのですが学生時代お兄さんがクニと愛称で呼んでいた人間に心当たりはないでしょうか?学生時代ですか…私にはわかりませんね。
子供の頃から兄とは距離を置いていたんです。
どこか怖いところがあって。
そうですか。
母や父が生きてたら知ってたかもしれませんけど。
この辺りでどなたか当時のことを知る方はいらっしゃいませんか?江間さんならわかるかもしれません。
江間さん…。
はい。
兄の幼なじみです。
クニ?そりゃあ国城のことだなぁ。
国城?国城一樹。
中学の時同じクラスだったんですよ。
といってもまぁ糸崎の使いっぱしりだったんだけどね。
その国城一樹さんどこにいるかご存じですか?誰に聞いたってわかんないと思うよ。
どうしてですか?逃げちまったんだよ。
食堂やってた母親が人殺して。
母と子2人っきりの家族だったからね。
母親がクニも連れて逃げたんだよ。
その後見つかってないんですか?2人は。
さぁ…。
検事!あっ。
昭和48年高崎市新町で食堂を営んでいた国城晶子当時43歳が刺殺事件を起こしています。
殺されたのは店の常連客だった野々垣裕治地元のヤクザです。
国城晶子は犯行後すぐに一人息子の一樹を連れて逃亡。
3か月後に一樹だけが静岡で発見されています。
静岡で1人?子供は逃亡の妨げになると思ったのでしょう。
遠縁の夫婦に預けたようです。
子供を巻き込みたくなかったとも考えられますね。
かもしれません。
その後母親は静岡には二度と現れず連絡も一切途絶えたそうですから。
結局母親は見つからず昭和63年事件は15年の時効を迎えています。
息子は…国城一樹はどうなったんでしょう?これが預けられた夫婦と養子縁組をしたときの国城一樹の除籍謄本です。
国松さん…静岡名産は何でしたっけ?証人は証言台へお進みください。
それでは宣誓書を読み上げてください。
あなたは浅山拓也という青年を知っていますね?返済金取り立ての対象者です。
どれくらい貸しているのですか?利子も合わせれば300万くらいかな。
(新田)あなたは浅山夫妻をご存じでしたか?まあ…会ったことはないけどね。
どうして知っているのですか?拓也が借金を返せないんならじいさんに肩代わりしてもらうよう薦めたからです。
そのとき浅山拓也はなんと?同意してくれたね。
実際はあなたが浅山夫妻の通帳と印鑑を持ってくるように命じたんじゃありませんか?そんなことはしてない。
あなたは浅山夫妻の預金のすべてを手に入れようとしたそうじゃありませんか?だからしてないって。
異議あり。
弁護人は憶測から証人の証言を導きだそうとしています。
異議を認めます。
弁護人は質問内容を変えるように。
では話を変えます。
あなたは借金の取り立てはいつも一人で行っているのですか?一人じゃ物騒だからね。
たいがいはつれと一緒です。
名前を教えてください。
安達義和。
(新田)その安達さんですがね昨年頭部にケガを負い入院されたそうですね。
ケガの原因を知っていますか?殴られたんです。
あなたもその場にいたんですね?えぇ。
誰が殴ったんです?外国人風だったね。
物取りだったんじゃないかな?ケガの具合は?死んだ。
かと思ったけど意識不明の重体。
現在は退院してるんですね。
うん…。
犯人はどうなりました?だから。
本当はあなたはその犯人を知ってるんじゃありませんか?
(小高)知ってたら警察に言うでしょ。
自分で仕返ししようと思ったのでは?浅山拓也が姿を消した時期と安達さんが入院した時期とほぼ一緒なんです。
偶然なんでしょうか?あんた何が言いたいんだよ。
裁判長!終わります。
〜おはようございます。
おはようございます。
どうですか?おかげんは。
今日は元気です。
よかったです。
(宏子)何見てるんですか?お世話かけます。
昨日少しお笑いになったんですよ。
口もとがニコって緩んで。
何か楽しい昔を思い出しているのかもしれませんね。
よかったわね。
(宏子)晶子さん戻りますよ。
じゃあよろしくお願いします。
(宏子)はい。
晶子さん今日はお天気でよかったですね。
先日高崎に行ってきました。
静岡にも。
そうですか。
ようやく糸崎がクニと呼んだ人物を見つけました。
国城一樹という男です。
おそらく糸崎が事件当日電話をした相手もその国城一樹だと思います。
あぁクニ。
俺だ電話をかけたのは国城を恐喝してカネを手に入れるため。
糸崎と国城はカネの受け渡し場所として目黒の公園で会う約束をしたんです。
しかし国城にはカネを払う気などなくその場で糸崎を殺害した。
なぜ私にそんな話を?国城一樹は静岡の遠縁に引き取られ養子になっています。
養父母の名前は…。
新田孝次郎と富貴子。
私の養父母に…もう亡くなりましたが一樹という息子がおりましてね。
同じ名前では支障があると戸籍名の変更が認められたんですよ。
それであなたは新田久雄になった。
沢木さん。
私は堂本圭次郎の無実を晴らしたい。
あと一歩で彼の無実を立証できるところまできたんです。
余計なことに関わっている時間はありません。
失礼します。
高木さんはあなたの犯行を目撃したんだと思います。
〜その後の高木さんの苦悩は想像に難くありません。
警察に本当のことを話せばあなたは逮捕され結果裁判で堂本さんの無実を晴らすのは難しくなる。
きっと彼は良心の呵責に耐えながら悩み続けたんでしょう。
そして誤認逮捕された栗林さんが自殺を図ったのを知りとうとう心が折れてしまった。
高木君は事故で亡くなったんです。
失礼。
ある腕のいい医者がいます。
その医者は手術で何度も患者の命を救ってきました。
今も重病患者の難しい手術を控えています。
ところがこの医者に殺人容疑がかかりました。
逮捕すればもう手術はできません。
(財部)その医者の執刀でなければ患者は救えないのかね?その医者には熱意があります。
他の医者が診ても同じように治せるかどうか…。
沢木君。
検事の使命ってのは何だろうね?私の願いはこの世から犯罪をなくすことでした。
そのために私は検察官を志したんです。
しかし実際検事になってわかったのはこの世から犯罪がなくなることはないということでした。
だけど少しでも犯罪はなくしたい。
そのためには罪を許さないことだと思っています。
その信念に基づけばすぐにその医者を逮捕するべきだと思います。
しかし…。
その医者に救われるかもしれない患者のことを考えるとためらわざるを得ません。
検事であるキミは犯罪に立ち向かうべきだ。
たとえどんな事情があろうとも。
だがキミは…検事である前に人間だ。
人間沢木正夫の考えがあるだろう。
人間…沢木正夫。
もしキミが検事の職に忠実であろうとするならばためらわずその医者を逮捕していただろう。
だがキミはそれができない。
人間としての部分があるからだ。
キミはその患者を助けたい。
そうじゃないかね?そうです。
これはねキミ自身の問題だよ。
検事沢木正夫は罪を逃がさず人間沢木正夫は患者を助ける。
そういうことだ。
手嶋。
驚かずに聞いてほしい。
何だ。
もったいつけるような話か。
実は新田弁護士に殺人容疑がかかっている。
なにっ!?殺人容疑だ。
このままでは証拠隠滅の恐れがある。
踏み切りたいんだ。
こっちとしてはおおいに歓迎だ。
新田弁護士さえいなければ裁判はこっちのものだ。
それが困る。
困る?そっちの裁判を左右しかねない状況での逮捕には二の足を踏むんだ。
お前がこっちの裁判のことまで考える必要はないだろう。
しかしそうすることで堂本圭次郎に有罪判決が下されるようになるのでは躊躇せざるを得ない。
お前…堂本は無罪だと言いたいのか。
お前だって堂本の犯行については疑問を持ってるんじゃないのか。
もう一度事件を洗い直してほしい。
手嶋。
起訴した被告人が今になって間違いだったでは検察の威信が地に落ちる。
検察の威信が何だ。
検察に威信があってこそ法が守れるんだろ。
検察が不信を持たれたら法の秩序が成り立たん。
無実の人間を有罪にすることこそ検察の信頼を損ねることになるはずだ。
過ちに気づいたらそれを認めてこそ信頼が生まれるんじゃないのか。
俺に憎まれ役になれっていうんだな。
キミに一人の人間として公平に裁判を見直してほしいんだ。
頼む。
堂本さん。
ふるさとの桜がつぼみをつけはじめたそうです。
もう1年ですね。
被告人前に出なさい。
では弁護人どうぞ。
堂本圭次郎さん。
あなたは殺された浅山夫妻とはどのような関係でしたか?浅山さんの息子さんが亡くなったあといろいろと相談に乗っていました。
特に孫の拓也君とは自分の弟のように接してきたつもりです。
(新田)浅山さんから拓也君のことで相談を受けたことがありますか?拓也君が違法な闇金からカネを借りて困っていると相談を受けました。
浅山夫婦と最後に会ったのはいつですか?3月14日。
事件の前日です。
用件は?通帳と印鑑を預かってくれと言われました。
なぜですか?甘やかして育てすぎた…。
自分は拓也がカネをせびりにきたらうっかり渡してしまうかもしれない。
だから預かってくれと。
預かった通帳と印鑑をどうしましたか?店の引き出しにしまいました。
その翌日事件が起きたわけですね。
はい。
大変なことになったと思いました。
すぐに警察にと思ったんですがそこに拓也から電話があったんです。
本人から?はい。
脅されて電話をしてるなとすぐに察しました。
どうして?声が震えていましたから。
彼は気弱な性格で…。
それで指示された場所に向かいました。
安達:おい。
なあ。
(怯える声)
(物音)
(拓也)堂本さん!持ってきたかい?いや。
あんた自分の立場わかってねえな。
こいつが通帳持ってこいって言ったはずだぜ。
なあそうだよな?よせ。
やめろ。
〜おとなしくしろよほら。
〜うわ〜!〜逃げろ。
(堂本)来い安達義和が死んだと思ったんですね?はい。
私は拓也にあるだけのカネを渡して身を隠すように言いました。
その後あなたは強盗殺人の容疑で捕まった。
はい。
つまりあなたが通帳と印鑑を預かった理由を言わないのは浅山拓也が安達義和さんの殺害容疑に問われ…。
更に姿を現さないのは闇金の仲間から仕返しされることを恐れている。
そう考えたということですね?そうです。
終わります。
では検察官どうぞ。
取り立て屋の目的は浅山家の財産だったんですね?そうです。
もし通帳を渡していればどうなっていましたか?どちらにしても拓也は殺されていたと思います。
浅山さんご夫妻にはずっと世話になってきたし恩義も感じていましたから…。
終わります。
以上で被告人質問を終了します。
被告人は席に戻ってください。
行きましょうか?任意ですか?任意です。
あなたとこんな形で会うようになるとは想像もしていませんでした。
私は初めてあなたに会ったとき自分の運命を変える人だと直感しましたよ。
検事はクロだという目で。
弁護士はシロだという目で事件を見る。
それなのに沢木さんはシロだという目で被疑者と接している。
そんな感じを受けたんです。
だから松永君をあなたに会わせた。
なぜあなたのような優秀な弁護士が殺人を犯さなければならなかったのですか?沢木さんあなたにはもう察しがついているんじゃありませんか?お母様のことですね。
あなたの実の母親。
お世話をかけます。
昨日少しお笑いになったんですよ。
口もとがニコって緩んで。
何か楽しい昔を思い出したのかもしれませんね。
よかったわね。
晶子さん戻りましょうね。
じゃあよろしくお願いします。
はい
(新田)糸崎が私を恐喝したネタは40年前の母の犯罪でした。
糸崎とは昨年裁判所で再会しました。
裁判所で…。
糸崎は借金問題で裁判沙汰になり地裁に来ていたんです。
おいクニ!クニだろ?クニじゃねぇかおい。
久しぶりだなおい。
俺だよ俺糸崎だよ。
お前わかんねぇのか?えっお前何やってんの?えっお前弁護士か?出世したもんだなおい否定はしましたがそんなことの通じる相手ではありませんでした。
(ノック)はい。
(ドアの開く音)
(糸崎)ようクニ。
来たぜ。
お〜なかなか羽振りがよさそうじゃねぇか。
クニ。
弁護士ってのはあれだろお前結構稼げんだろ?俺さこの間見ちゃったんだよな。
クニの後つけてさ…
(新田)私はカネを糸崎に渡しました。
糸崎:人権派の弁護士さんのその母親が殺人犯だなんて知れたらマスコミなんか大騒ぎだろうな。
「正義の弁護士に裏の顔。
殺人犯の母親をどう弁護!?」。
な〜んてな
(新田)しかし脅しは一度だけではなかった。
糸崎は繰り返し言いました。
「殺しは殺しだ。
クニお前の母ちゃんの罪は死ぬまで消えないぜ」。
母は小さな食堂を切り盛りし女手一つで私を育ててくれた人です。
貧しい暮らしでしたが幸せでした。
その母に地元のヤクザが目をつけたんです。
晶子:やめて!そのお金は一樹の高校のお金なの!ねぇお願い返して!
(野々垣)聞き分けのねえ女だな!この辺りじゃカネを納めてもらわねえと店は出せねえって言ってんだろ!おっかわいいじゃん。
何すんのよ!何にもしませんよ!いや!いやよ!おとなしくしろ!こら!いや〜っ!!離して!やめてよ!離して!離して!いやっ!やめてっ!何してんだ?離して…どいてよ!離して!できもしねえことをするんじゃねえよ。
ただいま!母は私を静岡の遠縁に預けて姿を消しました。
40年です。
そしてお母さんが現れた。
3年前のことです。
母は弁護士の私をずっと陰から見守っていたそうです。
母はすでに重い病にかかっていました。
私を忘れてしまう前に会いたかった。
母はそう言いました。
糸崎は母の人生の最後の時を汚したのです。
私は許せなかった。
糸崎:おぉクニ俺だ。
ああ。
ハハハハハ!ハハハハ!ああそうだよな。
じゃあ…いつものところで。
ああ。
じゃあなクニ。
よろしくただいま母は十分に罪を償いました。
そして私が新しい罪を背負ったのです。
新田さん。
はい。
あなたは自首する意思を持っていた。
新田さん。
はい。
あなたはあなたの罪を認めています。
はい。
私たちは法律家でもあり人間なのです。
人は…。
人は何事があろうとも人を殺してはいけないのです。
沢木検事…。
はい。
もっと早くあなたに会っていればよかった。
はい。
検事…栗林が一命を取りとめ意識も戻ったそうです。
そうですか。
それはよかった。
それから世羅と岡谷が不動産屋の水野の指示で犯行に及んだことを自供しました。
水野はスナック・エースのママに惚れ込み罪をすべて堂本圭次郎になすりつけてやろうと考えたようです。
検事。
私は検事としての沢木さんも人間としての沢木さんもどちらも好きです。
国松さん。
お疲れさまでした。
2014/07/18(金) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
午後のサスペンス 検事・沢木正夫 第三の容疑者[字][解]
かつて甲子園を沸かせた男が老夫婦殺害の容疑で逮捕された。一方、男の支援者が、沢木検事が担当する殺人事件の容疑者に浮上。二つの事件には何か関連が…?
詳細情報
番組内容
かつて甲子園でヒーローだった男・堂本が老夫婦殺害の容疑で逮捕された。堂本の無実を信じる知人の高木と松永は、冤罪事件に強い新田に弁護を依頼する。一年後、沢木正夫検事はある殺人事件の担当に。だが容疑者・栗林は容疑を完全否定し自殺を図ってしまう。松永は、事件直後から様子がおかしい高木が真犯人ではないかと沢木に打ち明けるが…。
出演者
沢木正夫…寺脇康文
新田久雄…西郷輝彦
手嶋洋介…渡辺いっけい
国松敏夫…嶋田久作
堂本和木子…中島ひろ子
財部勲…西田健
財部優子…遊井亮子
国城晶子…小林麻子
堂本圭次郎…菅田俊
松永大地…山中崇 ほか
原作脚本
【原作】小杉健治
【脚本】林誠人
監督・演出
【監督】渡邊孝好
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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