(テーマ音楽)知っておきたい健康情報を分かりやすくお伝えしましょう。
「きょうの健康」です。
早速今日のテーマは…「尿がサイン」とありますから何か尿で見つける事ができるという事なんですよね。
尿によって自分で気付きやすいと言えるんです。
膀胱がんは増えているという事なんですがその早期発見についてお伝えしていきます。
今日も専門家をお迎えしています。
分かりやすく教えて頂きましょう。
ご紹介致します。
膀胱がんなど泌尿器がんの診断治療がご専門です。
今日はどうぞよろしくお願い致します。
さて膀胱がんは早期の発見が可能ながんなんですね?早期発見は可能です。
膀胱がんは早期に治療できれば生存率が高いがんですが進行しますと生存率が低くなるばかりでなく膀胱を切除しなければいけないというために早期発見が大変重要だと思います。
生活に影響が出ますものね。
「尿がサイン」とありますがどういう事ですか?膀胱がんには特徴的な症状いわゆる無症候性血尿といいますがいわゆる症状のない痛みを伴わない血尿がございます。
膀胱がんの約8割は肉眼的な血尿といいまして目で見て血尿が出ているという事で発見される事が多い訳です。
目で見て明らかにおしっこに血が混じってる事が分かるという事なんですよね。
ただ血尿といいますのはほかの病気でもよく症状としては聞きますよね。
もちろん血尿が出たからイコール膀胱がんという訳ではありません。
血尿が出る代表的な病気は膀胱炎や尿道炎などの感染症尿路結石前立腺肥大症などが挙げられます。
肉眼的血尿の人の約半数は良性のものなのですが中には膀胱がんのような悪性のものもあるので注意が必要という事になると思います。
ここで押さえておきたいんですが私結石の経験があるんですがあれはものすごく痛くて真っ赤な血尿が出た覚えがありますがこれは症状のある血尿という事ですね?いわゆる無症候性ではなくてとう痛を伴った血尿ですから膀胱がんの場合とは若干異なるという事があります。
つまり痛くもかゆくもないのに血が出てるという事が膀胱がんのサインであると。
そこなんですね。
でも膀胱がんになるとなぜ血尿が出るんですか?膀胱は粘膜筋層脂肪と3層に分かれておりますが膀胱の中にこのように膀胱がんが出来てまいります。
そうしますと膀胱はお小水がたまる事によって伸びていく訳です。
拡張します。
ところが膀胱そのものは伸びたり縮んだりという能力を持っているんですが膀胱がんはそういった能力がないので引き伸ばされると出血が起こってくるという事があります。
いわば引き裂かれるというような事なんですね。
だから血が出るという事なんですね。
それでは血尿なんですがどういう状態の血尿なのか色で教えて頂きましょうか。
こちらが正常な尿です。
こちらはもう明らかに見て赤い血尿トマトジュースというかそういった形の尿になります。
これはいわば真っ赤なおしっこと考えればいいですね。
この2の血尿は若干尿に血液が混ざっているんですね。
ですから必ずしも見た目では赤くない場合もあります。
これはしかし日常的にちょっと濃いおしっこが出たかなというぐらいですよね。
赤いという事ではないんですがいわゆる便器で尿線の所で見るとそんなに赤くなくても便器で当たってみると白い便器の上で赤く見えるという事もありますので尿を注意して見るのは大事な事だと思うんです。
尿の状態を白い便器に当たった所で…。
よく見るという事ですね。
これポイントですね。
尿の色以外で何か注意するポイントはあるでしょうか?いわゆる血尿の出るタイミングも非常に大事な事だと思います。
どういう事でしょう?先ほどがんがあった場合に広げられる事によって血尿が出るというお話をしましたががんの出来る場所つまり出口に近ければ最初に血尿が強くなりますしこのような所にがんが出来る場合は後から血尿が強くなったりとか場所によって上の方にあったりすると最初から最後まで血尿になると。
場所によって血尿の出方が変わってくる事があります。
がんがどこに出来てるかによって血尿が出る時期が違うという事があるんですね。
尿の観察って大切なんですね。
最初から最後までちゃんと見ないといけないという事ですね。
でも血尿は排尿の度に必ず出るものなんですか?がんの場合。
そういう訳ではなくていわゆる膀胱がんの場合先ほどのような血尿が出る場合もありますし尿をためて出すという事は常に同じ条件で起こっている訳ではないので出たり出なかったりという事がありえます。
ですからよくあるケースとして1回出たからといってそのあと血尿がないから安心する訳ではなくてまた血尿が出た時には膀胱がんが進んでいる事もありますので注意が必要です。
もうちょっとご説明して下さい。
なぜ血尿が出たり出なかったりするのか。
1回バッと出たのにそのあとずっと何ともないという事があるんですね。
それはなぜですか?いわゆる排尿の膀胱のたまっている条件は常に一定ではないので目いっぱいたまった時には伸びが強くなりますから出てしまうという事です。
ですから1回でも血尿が出た場合は注意が要するという事なので医療機関に行って頂いた方がいいと思います。
1回きりだから大丈夫だとその後何ともないやと思わない方がいい訳ですね。
念のため行く事が大事なんですね。
それでは血尿の事を伺いましたがほかに膀胱がんのサインはあるんでしょうか?いわゆる排尿症状といって排尿痛であったりとか尿が染みたりとか尿の回数が増えたりこういった症状も膀胱がんの症状の一つという事が言えると思います。
この症状は…。
こう見ると膀胱炎とよく似てますよね。
おしっこ何回も行ったり…。
いわゆる排尿症状というのはまさに膀胱炎の症状なんです。
ですから膀胱炎で治療されても症状が全くよくならない方は膀胱がんのサインという事も言えますのできちっと検査をする事が大事かと思います。
そうかそうか。
膀胱炎だとあるいは尿道炎だと治療を受けているんだけどもよくならないケースは注意した方がいいという事なんですよね。
こういう自覚症状がありまして医療機関を受診を致しました。
そうするとそこでは検査はどういうものがあるんですか?まず問診として我々どういった血尿の出方をしてるのかを伺ったりとかあと尿の検査をします。
そこで血尿が認められた場合には尿細胞診といいまして尿中にがん細胞があるかないかをチェックするという形です。
それといわゆる膀胱鏡ですね。
内視鏡の検査を致しまして膀胱の中にできものが出来てるのかを確認します。
これははっきり肉眼で見える訳ですね。
あと超音波の検査がございます。
超音波の検査は膀胱をちょうど尿がたまっているとこういった黒抜きになります。
この黒い所は尿がたまっている所ですね。
ここにポコッと盛り上がっている所が膀胱のがんでこの超音波の検査は血管を赤く染めるという形になっているので膀胱のがんの中に血流が入っていくというのが認められるという事で診断を致します。
ここに微妙に見えているのはがんに栄養を与えている血流であろうと推測される訳ですね。
こうした検査を組み合わせて膀胱がんと診断がつきました。
治療は膀胱がんの場合どのような流れになりますか?膀胱がんではこのように筋層に達していない早期のがんと筋層に達している筋層浸潤がんと呼んでいますが進行したがんの2つに分かれるという事で大きな治療の差が分かれております。
順に伺いましょう。
こうした早い段階のがんはどういう治療になるんですか?早期のがんに関しましては内視鏡を尿道から入れまして電気メスで切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術というのを行います。
この早期のがんですと約5年生存率が90%と非常に成績がいいんですがただ膀胱がんは再発をしやすいという事がありますので手術のあとに膀胱内の注入療法として抗結核ワクチンであるBCGを注入する事が行われています。
非常に治りやすいんだけれども再発する性質があるんですね。
なのでこういったケアが必要になってくるという治療の特徴がある訳ですね。
このBCGというのは結核と膀胱がんは関係あるんですか?結核と膀胱がんは必ず直接的な関係はないんですが抗結核ワクチンBCGを膀胱内に注入する事によって非常に再発抑制効果が高い事が分かっておりますので約20年以上前から使われている形になります。
ただしこのBCGは非常に副作用が強いんです。
膀胱刺激症状であるとか血尿であるとか熱が出たり関節痛があったりという事がありますので…。
ですからこういった副作用が強い方には抗がん剤を入れるという形で治療する事もあります。
いずれにせよ削り取ったあとにこういったケアをしながら治療をすると再発を抑制していくという事ですね。
それではやや進行しましたがんですね。
これはどのような治療になるんでしょうか?筋層まで進行したがんに関してはいわゆる膀胱全摘除術が標準治療です。
ですから膀胱を全部取ってしまうと。
ただ転移をしてたり全身的に広がっている場合には放射線治療をしたりとか抗がん剤による全身化学療法を行う事も行われています。
膀胱を全部取ってしまったら尿はどこにためるんですか?膀胱を取ってしまうと尿をためておく場所が無くなってしまいますのでストーマといって尿の出す所を作っておきましてそこにパウチという袋を置くという形で治療を行います。
ここにためるという事ですね。
また一部小腸を使っていわゆる新膀胱といって膀胱を作るんですね。
そこで自然排尿型といって自分でお小水を出すという形の治療も一部で行っていますがただ適応にちょっと制限がございますので必ずしもこれができるという訳ではないんです。
人工膀胱にするのかストーマにするのかよく相談の上治療を決めなきゃいけませんね。
いずれにせよ膀胱をなんとか残した方がいい訳ですができるだけ残すような努力はあるんでしょうか?一部の施設ですがいわゆる経尿道的切除というのでできる限りここの部分をきれいに取って…。
筋層まで及んでいますが…。
筋層まで及んでいますが取れる限りきちっと取るという上で抗がん剤による治療と放射線を併用する事で膀胱をなんとか温存しようという事が試みられております。
ただ全ての施設で行っている訳ではないのでこれに関してはやはりセカンドオピニオンなりをされるのも一つの方法かと思います。
いずれにせよなるべく早く見つける。
早く治療に取りかかる事が大事ですね。
膀胱がんになりやすい注意が必要な方はどういう方なのかは分かっているんでしょうか?一応代表的なリスクとしては喫煙が挙げられます。
非喫煙者の2倍から4倍の発症リスクがあると言われていてただそのリスクは吸っていた量に比例するために今やめたから大丈夫という訳ではなくて昔吸っていた方も要注意であるという事が言えます。
これはちょっとショックですね。
あとこちらに挙がっておりますように男性は女性に比べて約4倍のリスクがあると言われています。
喫煙に関係するかという話もありますが…。
また現在は使用や輸入が規制されているんですが芳香族アミン類というものがございましてこれは化学物質なんですがいわゆる染料の工業とか皮革工業とかゴム工業とかそういった事で昔使用していた化学物質ですので過去にそういった仕事に従事していた方は一つのリスクになるという事になると思います。
あと年齢ですね。
膀胱がんは40代から50代が一応多くなってくる年齢ですので最近の日本の高齢化に伴って増えている事も言えると思います。
今日は膀胱がん尿がサインという事でお話を頂きましたがもう一度大事なポイントをお願いします。
尿は自分の体調を表すバロメーターであると言えると思います。
ですから体からのサインを見逃さないという事で特に無症状の血尿痛みを伴わないような血尿をほっとかないですぐに医療機関を受診して頂ければと思います。
これは繰り返すようですが一度だけだったからもう大丈夫だろうとは思わない方がいい訳ですね。
やはり膀胱がんは早期発見が非常に大事なので早期で見つければ治癒が可能ながんと言えると思いますのでやはり早期に医療機関を受診して頂ければと思います。
ありがとうございました。
2014/07/18(金) 10:40〜10:55
NHK総合1・神戸
先どり きょうの健康「尿がサイン!膀胱(ぼうこう)がんの早期発見」[解][字]
膀胱(ぼうこう)がんを早期発見するために見逃したくないのは痛みを伴わない無症状の血尿。血尿の色・出方は様々。排尿時に痛い・しみる、頻尿などの症状があることも。
詳細情報
番組内容
膀胱(ぼうこう)がんは進行すると生存率が低くなるだけでなく、膀胱摘出をした場合、体・生活の負担も大きくなるので、できれば早期発見したい。見逃したくないのは痛みを伴わない無症状の血尿。血尿といっても色・出方は様々で、がん以外の病気が原因ということも。また血尿以外にも頻度は少ないが、排尿時に痛い・しみる、また頻尿などの症状があることも。早期発見のために知っておきたい尿のサインや検査、治療について紹介。
出演者
【講師】日本医科大学教授…近藤幸尋,【キャスター】濱中博久,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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