シリーズ世界遺産100「サリアルカ自然公園〜カザフスタン〜」 2014.07.04

(テーマ音楽)私たちの名前はサイガ。
幻の珍獣なんて呼ばれてます。
え?鼻が大きい?実はこれ草原で生きるために必要なんです。
私たちはふだん草原をひたすら走っています。
すごいスピードでしょ?時速80km近く出せるんです。
1年間に移動する距離は数千kmにもなります。
ここはカザフスタン北部のサリアルカ自然公園。
草原やいくつもの湖が連なった湿地帯から成り面積は東京都の倍以上です。
手付かずの大自然が残り貴重な動植物の生息地になっているという事で世界遺産になりました。
湿地帯は水鳥たちの楽園です。
これはニシハイイロペリカン。
サリアルカ自然公園の湿地には貴重な絶滅危惧種もたくさんいます。
アフリカやヨーロッパシベリアの間を行き来する渡り鳥の中継地なんです。
こちらは北からやって来たコブハクチョウ。
求愛ダンスの真っ最中です。
オスとメスの息はぴったり。
さて私たちサイガの話をしましょう。
こう見えても牛の仲間。
中央アジアの草原地帯だけに住んでいます。
実は今や絶滅危惧種です。
立派な角があるのがオスですがその角が薬になるからと乱獲されて200万頭から数万頭にまで減ってしまいました。
こちらはメス。
私たちの巨大な鼻には過酷な環境を生き抜くための秘密が隠されています。
夏草原は気温が50℃近くになります。
動物は体温が上がると温度の高い血液が脳に回りダメージを受けてしまいます。
でも私たちは大きな鼻で空気をたくさん吸い込むので湿った鼻の内側が冷えるんです。
血液が鼻を通る間に冷えて脳はダメージを受けずに済むって訳。
よく出来てるでしょ?私たちは大草原を南から北へ移動しています。
北上を続けるのは草の成長に合わせるため。
草は南から順に芽を出しますが2か月もしないうちに枯れてしまいます。
だから新しい芽を求めて北へ向かうんです。
草原を大移動するのにはもう一つ理由があります。
何せここは土地が痩せてますから1種類の草を食べていたのでは必要な栄養がとれません。
私たちはあちこち歩き回って80種類もの草を食べるんですよ。
私たちと同じように遊牧民も羊を追ってずっと移動しています。
どうやら彼らは私たちを手本にしているらしいんです。
サイガはいつも一番いい草一番栄養のある草を選んで移動します。
1か所にとどまっていたら死ぬしかありません。
カザフスタンの草原の厳しいおきてをサイガは知っているんですよ。
(鳴き声)頼りにしてもらって私たちの鼻も高々です。
私たちサイガそして羊や遊牧民も今の生活を続けられるようにこの大自然が守られる事を願っています。
2014/07/04(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「サリアルカ自然公園〜カザフスタン〜」[字]

草原の大移動 ▽自然遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
草原の大移動 ▽自然遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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