新・三銃士「アラミスの奇策」 2014.07.04

(ダルタニアン)はっ!アンヌ王妃からバッキンガム公あての手紙をたくされたダルタニアン。
ところがかれはそれをコンスタンスに話してしまいボナシューを通じてリシュリュー枢機卿の耳に。
手紙をうばえと命じられたロシュフォールと親衛隊はロンドンに旅立つダルタニアンを取り囲んだ。
(ロシュフォール)手紙をわたしてもらおう。
はっ!おまえたちは手を出すな。
(親衛隊)はっ!うわ〜!えいっ!ふんっ!あっ!手紙をわたせ。
いやだ!わたさなければ殺す!殺せ!
(アトス)そこまでだ!ダルタニアン手紙は!?ここに。
絶対に手放すな!はい!今日こそまちがいなく決着をつけてやる。
かかれ!突くべし!
(アラミス)突くべし!
(ポルトス)払うべし!
(親衛隊)でやっ!でやっ!待て〜!
(ポルトス)ダルタニアン手紙を!はい。
えいっ!よっしゃ〜!
(アトス)ポルトス!手紙をわたすんじゃねえぞ!わかってるよ!
(親衛隊)わたせ!あっそうだ!丸めちゃって…ハグッ!
(親衛隊)えっ!モグモグモグ…ゴックン。
ゴックンしちゃったでちゅ。
テヘッ。
うっ!全部てめえの責任だ。
ごめんなさい。
てめえがペラペラ女に話すからこういうことになったんだ!だけどまさかコンスタンスが…。
コンスタンスが王妃をうら切るとは思えない。
おそらくだんなのほうだろう。
コンスタンスがだんなに話したかもしくはだんなが君らの話を立ち聞きしたか。
すみませんでした。
ボナシューさんが枢機卿とつながってるなんて知らなかったから…。
そんなことを言ってるんじゃねえ。
おれはな仕事の中身を平気で人に話すようなヤロウをな絶対に仲間とはみとめねえ!まあまあいいじゃねえか。
結局手紙はリシュリューの手にわたらなかったんだからさ。
だからそういう問題じゃねえんだよ!
(アラミス)それより手紙はどうなった?完全に消化しちゃった。
ダハハッ。
(アラミスのため息)
(アトス)すぐに王妃の所へ行ってもう一度書いてもらおう。
今から行ってきます。
(アラミス)待てダルタニアン。
その前にちょっとやってみたいことがある。
(アトス)やってみたいこと?どうせならリシュリューにひとあわふかせようじゃないか。
おもしろそうだ!
(コンスタンス)それはダルタニアンさんに申しわけないことをしました。
あなたを責めているわけではありません。
ただわたしは夫にそんな大事な話をした覚えはありません。
ではおそらく話を聞かれたんでしょう。
あの人は立ち聞きが大好きなんです。
地ごく耳のボナシューって自分でよんでいるくらいですから。
今はだいじょうぶ。
飲みに行ってますから。
(ため息)後でダルタニアンをなぐさめてやってくれませんか?かれはアトスにおこられてしょげ返っています。
わかりました。
そしてもう一つあなたにたのみがあります。
なんでもお申しつけください。
明日の朝今度はポルトスが王妃の手紙を持ってロンドンに出発します。
ポルトスさんが?はい。
あなたはそのことをご主人にそれとなく話してみてほしいんです。
しかしそんなことをしたら夫はすぐに枢機卿に…。
わざとそうさせるのですね?さすが察しがいい。
ということはその手紙はにせ物。
もちろん。
枢機卿ににせの手紙をつかませるんですね?力を貸していただけますか?喜んで。
(ロシュフォール)申しわけありませんでした猊下。
(ミレディー)猊下次はわたくしにお任せください。
(ロシュフォール)おまえは口を出すな!こんなヒョロ長のでくのぼうに任せておいたららちがあきませんわ。
だれのことだ?ヒョロ長っていったらあんたしかいないでしょ。
おまえに言われたくない!どいて!枢機卿。
王妃は必ずもう一度手紙を書くはずです。
(リシュリュー枢機卿)しかし今後は王妃もけいかいするだろう。
すぐにまた手紙を書くかどうか。
わたくしが書かせます。
ミレディーにお任せください。
近い!寄るな。
失礼いたしました。
しかしこの悪人トリオいつも悪いことばっかり考えてますね。
一方こちらはコンスタンス。
(ボナシュー)なにポルトスさんが?ええ。
明日ロンドンに出発されるっておっしゃっていました。
ロンドンに何をしに行くんだ?何しに行くんでしょうね?ちょちょちょ…おまえ何か聞いているんじゃないか?絶対に人に言わないでくださいね。
おれはパリでいちばん口のかたい男だ。
…で?王妃の手紙をとどけに行くんですって。
なに!?王妃の手紙!?シ〜ッ!それもラブレター。
ラブレター!?しかもお相手はバッキンガム公。
ババババ…バッキンガム!?絶対に人に言ってはいけませんよ。
言うわけがないだろう。
約束ですよ。
おれを信じろ。
明日ポルトスが王妃の手紙を持ってロンドンへ向かうそうです。
よくぞ知らせてくれたボナシュー。
ほうびだ。
いつもありがとうございます。
下がってよろしい。
失礼します猊下。
王妃もおろかな女よ。
今度こそ手紙をうばい取るのだ。
かしこまりました猊下。
わたしが行くわ。
おれが行く。
どいてろ。
あんたこそどきなさい!おまえがどけ!え〜い何をしておる!急がんか!
(2人)はい。
(ニワトリの鳴き声)コケコッコ〜!
(プランシェ)ダイジョウブ?
(ポルトス)おぼっちゃんはそうとうこたえてるみたいだね。
とちゅうまで送っていこう。
いいよべつに。
本当にロンドンまで行くわけじゃないんだから。
見送りがいないと逆に不自然だ。
どこで見られているかわからないからな。
なるほどね。
それでは行ってまいる!よろしくな。
ちゃんとしばいできるのか?
(ポルトス)おれはこう見えても児童劇団出身だから。
アトスさん。
本当にすみませんでした。
いつだっていなかに帰っていいんだぞ。
だれも引き止めやしねえ。
むしろそのほうがせいせいするくらいだ。
いつもきびしいねぇアトスは。
ダルタニアンすっかりしょげ返ってます。
(親衛隊の足音)おいでなすった。
ずいぶんと早いおでましだな。
手紙をわたしてもらおう。
(ポルトス)チクショー!どこからかぎつけやがった!ちょっとくさかった?
(ロシュフォール)かかれ!
(親衛隊)オ〜ッ!「一つ人の世生き血をすすり二つふらちな悪行ざんまい三つみにくい浮世の鬼を退治てくれよう…」。
(アラミス)ポルトス!手紙を持ってにげろ!はいはい!
(親衛隊)待て〜!あ〜あっという間に囲まれちゃった!ならばしかたない!こうして丸めて…ハグッ!その手をおさえろ!やめろって!
(ミレディー)こっちよ!早く!はい!あいつ…。
にがすな!
(ミレディー)アデュー!ケガはなかったですか?ええなかったです。
なかったですけどどちらさんでしたっけ?ウフッ。
ふんっ!うわ〜!う…ああ…。
いただき。
(ニワトリの鳴き声)コケコッコ〜!
(リシュリュー)手に入れるのに苦労をしました。
(アンヌ王妃)なんですか?これは。
おわすれでございますか?あなたがバッキンガム公あてに書かれた手紙でございます。
心当たりがないですね。
ならばここで開いて読んでさしあげましょうか?では…。
(アンヌ王妃)その必要はありません。
思い出していただけたようで。
あなたの望みはなんですか?望み?わたくしは何をすればよいのですか?かんたんなことでございますよ。
わたしを見てほしい。
なんですって?
(リシュリュー)その美しいひとみでわたしを見てほしい。
あなたはわたしが近寄るといつも目をそむける。
そう!今のように。
わたしの望みはあなたと見つめ合うこと。
たがいの息がはだに感じるほどに顔を寄せ合うこと。
身のほどをわきまえなさいリシュリュー枢機卿!王妃!それ以上顔を近づければわたくしは舌をかみます!くっ…!下がりなさい!
(ルイ13世)・「フレールジャッカフレールジャッカ」王妃すてきな本を見つけたのですがいっしょに読みませんか?あっ!リシュリューもいたんだ。
出直してこようかな。
その必要はありませんわ陛下。
枢機卿はお帰りになるところですから。
王妃わたしをあなどってもらっては困りますな。
覚ごはできております。
国王陛下読書もよろしいですがわたくしの部下がこのようなものを見つけたのです。
うん?手紙?開けていいの?
(リシュリュー)どうぞ。
ウフッウフッなんだろう?楽しみだな〜。
うん?王妃の手紙だ。
あて先はバッキンガム公。
だれだっけ?はっ!こ…これは!クックック…アッハッハ。
(ルイ13世)ウフッウフッウフフフフ…ウフッウフッウハハハハ!ど…どうなされました!?これは王妃がかいたのですか?そっくりじゃないですか!どういうことですか?これはリシュリューでしょ?すぐにわかった!こんな丸っこい人間ほかにいないから。
アハハハハッ!拝見してよろしいでしょうか?はい。
ほら!はあ〜っ!
(ルイ13世)もう最高!アンヌ王妃最高!
(アンヌ王妃)ありがとうございます。
(ルイ13世)返してくれる?余の部屋にかざろう!ねえいっしょに来てよ王妃。
もちろんですわ。
(ルイ13世)・「フレールジャッカフレールジャッカドーメーブードーメーブー」・「ソネレマチンニンソネレマチンニン」わしをコケにしおって…!許さん!三銃士もアンヌ王妃も!覚えているがよい。
わしをおこらせたらどうなるか!思い知らせてやる!ウッキ〜ドンマイドンマイ!
(コンスタンス)ダルタニアン。
コンスタンス。
話聞いたわ。
あなたは関係ない。
ぼくがいけないんです。
いけないのはうちの夫です。
そして夫が聞いているのに気づかなかったわたしも。
あなたは悪くない。
いいえ。
悪いのはぼくなんです。
じゃあ2人とも悪いということにしておきません?はい。
(カップルの話し声)
(ダルタニアンのせきばらい)うれしかったです。
え?わざわざ来てくれて。
ダルタニアンわたしねあなたのことがなんだか他人のようには思えないの。
どういうこと?年が近いせいかしら初めて会った時からそうなの。
はい。
ほかの人には感じない…。
はい。
何かがピンと来たの。
えっ!本当に!?ぼくもなんです!あなたも?はい!なんだかねかわいい弟みたいな感じ。
えっ…弟!?ほうっておけないっていうのかしら?…それは光栄です。
ダルタニアンにとってわたしは?えっ?あ…。
姉…姉って感じ。
本当に!?ちがうかな?うれしい!ファンファンファンファンファ〜ン…。
自分がつくづくいやになります。
(トレヴィル)落ちこんでおるのか。
はいけっこう。
(トレヴィル)いいぞいいぞ。
もっと落ちこめ。
落ちこむのはわか者の特けんじゃ。
何があった?アトスにしかられてしまいました。
かわいいと思うからしかるのだ。
気にするな。
ぼくは三銃士の足を引っ張ってばかりだ。
引っ張ればいい。
アトスだって今はえらそうなことを言っておるが昔はおまえと同じようなむてっぽうでがむしゃらなわか者だった。
そうなんですか?あいつはおまえに昔の自分を重ねておるのだ。
アトスもアラミスもポルトスもかつてはおまえと同じように銃士見習だった。
失敗もした。
はじもかいた。
かまうことはない。
思いっきり足を引っ張ってやりなさい。
かれらは喜びこそすれわずらわしいと思ったりはしないはずだ。
わかったな?返事は!?わかりました隊長。
それでよし。
すぐにでも帰ってアトスに剣術のけいこでもつけてもらえ。
はい。
パリの生活はダルタニアンを少しずつ大人にしていくのでした。
・「勇気を出して振り返ってごらん」・「そこにはきっと君の仲間がいる」・「あの時、ずっとそばにいてくれたね」・「それが君の永遠の友達」・「あの時、最後まで待ってくれた人」・「それが君の永遠の仲間さ」2014/07/04(金) 00:00〜00:20
NHKEテレ1大阪
新・三銃士「アラミスの奇策」[字]

アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが一人前の銃士として成長していく物語。その第十三話。

詳細情報
番組内容
アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが三銃士たちと出会い、一人前の銃士として成長していく物語。その第十三話。バッキンガム公にあてた王妃の手紙を運ぶダルタニアンの前に、ロシュフォール率いる親衛隊が立ちはだかり、手紙を渡すようにせまる。そこに間一髪で三銃士が駆けつけて難を逃れるが、ポルトスはとっさに手紙を丸めて飲み込んでしまう。
出演者
【声】池松壮亮,山寺宏一,江原正士,瀬戸カトリーヌ,田中裕二,高木渉,戸田恵子,貫地谷しほり
原作・脚本
【脚色】三谷幸喜

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
趣味/教育 – 幼児・小学生

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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