ミュージック・ポートレイト「木村カエラ×奈良美智 第2夜」 2014.07.03

どうもこんにちは。
あっこんにちは。
初めまして。
どうも初めまして。
ポップスターと美術家。
クリエーターとして日本の最先端を走る2人が大切な10曲を持ち寄り人生を語り合います。
・「Butterfly今日は今までの」2004年のデビューから今年で10年。
音楽もファッションも若い女性たちからずっと注目されてきました。
ポップなヒット曲からとがったロックまで幅広い音楽性に重ね合わせるビジュアルは常に最先端。
現代日本のポップアイコンです。
10代でブレイクした早熟な才能。
しかし華やかなイメージの陰にはこれまで誰にも語らなかった苦闘の日々がありました。
そんな彼女を支えた第1夜の5曲。
少女の胸を歌へとかきたてた曲。
中学時代ファッションと音楽の融合を教えてくれたポップスター。
高校3年悔しさと孤独で見つめたライブ。
18歳突き進む自分への応援歌。
誰のまねもしない。
19歳固い決意をさせた歌。
とにかく自分の言葉で歌詞を書く事。
ファッションもそうだしメークもそうだし全部自分がやる事っていうのが絶対マストな部分として決意をして最初からそういうふうに今も変わらずものづくりをしているんですけど。
静かに力強く見つめ返すまなざし。
その作品は建て前の世界を崩す本音の世界。
見る者に不思議な感情を呼び起こします。
今やその作品は世界各国で高く評価され海外の芸術家やミュージシャンを触発する存在にもなっています。
描き続ける子どもの姿。
誕生の裏には音楽との深い絆がありました。
ああ思い出した。
そんな青春時代を彩った第1夜の5曲。
ふるさと青森で憧れた歌。
高校時代のめり込んだパンク。
二十歳で海外の放浪。
仲間をつくれた曲。
28歳で大学に入る勇気をくれた曲。
そして自分の絵が生まれた時聴いていたドイツのパンク。
自分の自画像として絵を描きだしたような気がする。
何か自分が自分を見てるみたいな。
あるいはそうやって見られてる子どもは自分だとか。
絵自体は別に色を激しく使ってないし過激な絵ではない。
でも静かに過激な絵が出来たなと思ってあっこれが俺の進む道かと思ったんだよね。
今夜は第2夜。
創り手たちの知られざる苦悩の日々。
そこにあった音楽とは。
私がやってきた事は間違いだったのかな。
みんな木村カエラってイメージはこういう人でもいいのかな?あれ?私って何なんだ?…みたいな感じになってきたんですよ。
血みどろになりながら絵描いてて自分の骨とか肉を切って作品は出来てきてるんだとか本当にそういうかわいらしい世界だけじゃないんだとか。
心に残る音楽を通して2人の人生を見つめていきます。
19歳見事メジャーデビューという夢をつかみ取ったカエラ。
歌も衣装も自分で決める。
個性を貫くスタイルは抜群の存在感を放ちます。
そしてサードシングル「リルラリルハ」で一気にブレイク。
音楽もメークもファッションも作り物ではない自分らしさを表現し10代の女の子を中心に絶大な支持を集めます。
しかし売れっ子になるにつれて増えていったのはいわれのないうわさやひぼう中傷の数々。
それはまだ二十歳だった彼女にとってとてもつらい事でした。
私奇抜な格好とか奇抜な髪形とかを当時からしてたのである事ない事めちゃめちゃ言われたんですよ。
陰で言われてる分には知らないけれどもう表立ってというかネットもそうだし。
メジャーの洗礼だね。
自分の作品を作っていって大好きな歌を歌うとは別な事で自分がすごい葛藤する部分もたくさん増えてくるから。
だからそれが「きっつ!」と思って。
でも何かある日もう恐らく限界値にきてレコーディングスタジオに入る前に足が止まっちゃってもう涙がブワ〜ッて流れてきたんですよ。
でその瞬間に「あっもう私駄目だ」。
引き裂かれた心に再びエネルギーを与えてくれたのはつんざくようなニューヨークのダンスビートでした。
とにかく突っ走れ。
今を乗り越えれば大丈夫だっていう思いのまま…。
ポジティブだねえ。
頑張ってましたね。
何かそういうふうにだんだん自分の中で人のそういう悪口とか「あいつなんて」みたいな言葉とかも「えっ気にしないけど?何が?は?」みたいな感じで飛ばすようになってったんです。
そういう強さが自分の中でだんだんと生まれてきて変わってったっていう感じです。
いいなあ。
アハハハ!他人の目なんか気にしない。
腹をくくったカエラは以前よりも更にパワーアップします。
傷ついた事で逆に本当にやりたい事が見えてきた。
快進撃を続けるカエラ。
・「高く高くJUMPして」・「あなたにかけるMagicMusic」・「いつまでもIwannaGetwithyou」そのパワーはロック界の大御所たちを突き動かします。
伝説的バンドサディスティック・ミカ・バンドのボーカルに迎えられたカエラ。
・「ジュラ紀の世界が広がり」21歳のカエラは既に同世代のカリスマから脱皮しあらゆる音楽ファンにアピールする存在になっていました。
・「お散歩アハハン」
(拍手と歓声)一方奈良美智はもう一度自分を見つめ直そうとドイツの美術大学に留学します。
28歳で大学1年生。
言葉も通じず孤独と闘いながら自分の表現を追い求める日々。
31歳長い下積み時代を経て一枚の絵を生み出します。
強い目をした子どもの絵。
その独特の作風は海外で高く評価されドイツオランダアメリカなど世界各地で個展が開かれるようになります。
そして1995年日本でも個展を開催。
マスコミにも取り上げられ奈良の絵は若い女性を中心に大流行します。
しかしそれはかわいいイラストという極めて表面的な見方でした。
次々と発表された出版物は画集としては異例の売り上げ。
でもその光景を目にした彼は戸惑っていました。
なぜ本質を見てくれない?ファッション雑誌か何かで「今はこれ!」みたいな。
「これがきてる!」みたいな。
まあそれで自分が名前が知られたっていうのもあるんだけどでも何だろう恐怖?「あなたの絵が好きです」とかすごい育ちのよさそうな人から言われたり。
何か俺はそんな人間じゃない。
もっと何て言うかもっと不良なんだみたいな。
よく思われる事がすごい苦痛で。
何かもっと駄目な人間だしすごい悪い事もいろいろしたかもしれないし。
あなたが見ているのはちょっとよく見過ぎているみたいな。
本当は何かもっと描いてるところだって汚いしもう血みどろになりながら絵描いてて自分の骨とか肉を切って作品は出来てきてるんだとか本当にそういうかわいらしい世界だけじゃないんだとかいろんな葛藤があって。
何で物を作るのにそういう関係ない事と葛藤しなきゃいけないんだろうなとか。
ブレイクの裏で抱えるジレンマ。
そんな時大声で歌っていたのは気の向くままにバイクを走らす風任せな男の歌でした。
デビューからやっぱりすごいサウンドが好きで。
彼らはサウンドもそうだけど歌詞で共通項をみんなに分け与えたなとか思ってて。
俺なんかジェネレーションが上なんだろうけどやっぱり昔の忘れかけちゃいけない心を取り戻してくれるし。
バイクまたがってどっか行ってしまおうという気持ちにさせてくれたり。
世間の目なんてどこ吹く風。
自分は思いのままに描く。
2000年日本に拠点を移した奈良は自身最大の個展に挑みます。
絵画や彫刻など出展された作品は全て新作。
痛み苦しみそして覚悟。
もっと自分を作品を深くまで見てほしい。
彼の全てをぶつけた個展でした。
(水の流れる音)全国5か所を回ったこの個展は延べ19万人を動員。
こうして奈良美智は現代美術家としてその名をとどろかせていったのです。
一気にスターダムへ駆け上った2人。
待っていたのは創り手ゆえの苦悩でした。
デビュー以来カエラがこだわり続けてきたものそれは自ら書く歌詞。
人間の喜怒哀楽残酷さやもろさ。
複雑に入り交じる感情を言葉遊びに散りばめていく。
ヒット曲「リルラリルハ」。
この歌はカエラが初めて人生のはかなさをポップなメロディーに乗せて歌った曲。
実は歌が生まれた背景にはつらい出来事がありました。
歌詞に込められていたのは悲しみと後悔が入り交じったやるせない思いだったのです。
もともとデモテープを聴いた時に「リルラリルハ」っていう言葉が聞こえてきてたんですよ。
だからそれは迷いなく歌詞の中に書くっていう事は決まっていて。
でもその中である時期に同じ年の子が自らあの…自殺をしちゃったんですよね。
死を選んでしまって。
でそれがものすごいショッキングだったんですよ。
「リルラリルハ」を書く時にはもうその子の事しか考えていなくて。
何で助けられなかったんだろう。
何でそういうふうになったんだろう。
何でだろう。
何でこの時間を大切にできなかったんだろう。
何で私は何かしてあげられなかったんだろう。
…みたいな思いがワ〜ッと駆け巡ってですねその歌詞を今しかない時間をあなたが感じるようにでも私はあなたの支えでありたかった。
…っていうのがあの曲なんですけど。
今となればあの時の出来事が経験とかいろんな事が自分の何だろう作品とか形になっていく気が…。
まあ今となっては。
そうか。
そしてデビューから5年。
節目の年に彼女が書いたのは今や結婚式の定番曲となったこの曲。
この曲はもともと友達のために書かれていました。
私の親友が結婚式をするっていうふうになって。
たまたまその時アルバムを作ってたんですよ。
でデモテープがいくつかある中でこの曲は教会が見える。
だから結婚式でこの曲に歌詞をつけたら歌えるんじゃないか。
サプライズでプレゼントできるんじゃないかなと。
本当に素直な気持ちで人に書くような手紙のような歌詞を書くのは初めてで。
「でもさ」とか言って。
この曲「ゼクシィ」とかに決まったらヤバいねみたいな事言ってたら本当に決まっちゃって。
3年3か月つきあいました。
昨日「ゼクシィ」買いました。
このCMをきっかけにネットで配信され驚異の200万ダウンロード。
自身最大のヒット曲となります。
そしたらすごい「Butterfly」が独り歩きし始めたんですよね。
ダ〜ッと。
ちょっと待ってこれ友達にあげた曲なんだけど。
「あれ?まずい」みたいな。
木村カエラはそういう事をしてないからちょっと戻ってきてみたいな。
そんなに素直なところ出してないからねみたいな。
私だからそれ隠したい隠したいみたいになったんですよ。
デビューから5年。
決して書いてこなかった素直な気持ちをつづった歌。
集まった2万2,000人全てがこの歌に酔いしれていきます。
その光景に思わず言葉を詰まらせます。
自分の中でこれはでも彼女に友達に宛てた曲だからって思いながら歌ったんだけど人がバ〜ッと詰まってる光景があんまりにも美しくて「ああなんてすばらしい日なんだろう」。
歌詞とその光景がすごい合ってて。
でも何か自分の中ででもこれは彼女の歌だからって思いながら左の方で見てる彼女に向かって自分の意識は歌ってて。
何かそれがすごい不思議な感覚だったんです。
このままだとこの歌が木村カエラの全てとして受け止められてしまう。
私が表現してきたのはもっと複雑で生々しい人間の感情だったはず。
心に思えば思うほど出てくる言葉はつかえてしまうのでした。
今までの曲の中で一番たくさんの人に聴いてもらって。
だから何かそことの葛藤も生まれてしまったんですよね。
人は純粋なものだったりやっぱりこう分かりやすいものっていうのかな何かちょっと出した人から私からしたら小っ恥ずかしいようなものを人はいいと思うのかな。
私そういう事あえてしてこなかったのに一番受け入れられてしまったものがそういう素直なものであって。
だから私がやってきた事は間違いだったのかな。
みんな木村カエラってイメージはこういう人でもいいのかな。
あれ?私って何なんだ?…みたいな感じになってきたんですよ。
大ヒットによって逆に表現の方向が見えなくなってしまった彼女。
そんな時響いたのは人間のどす黒い部分をポップにかわいく歌う1つ年下のイギリスの歌姫リリー・アレンでした。
「有名になるためだったら裸にでもなるわ」みたいな。
でも自分自身と向き合ってる曲でもあって。
若い子から大人になる人までみんなが好きで。
だからそんな歌詞を歌ってても有名になれる人もいるし「ふざけんな」とか言ったっていいよね。
自分を信じて出していいよねって思わせてくれた人なんですよね。
だからすごくその時の自分を取り戻す作業としてすごく必要な曲だった。
リリー・アレンの歯に衣着せぬ歌詞に励まされ木村カエラの表現は再び息を吹き返します。
一方40を過ぎた奈良美智は新たな事を始めます。
それはほかのクリエーターたちとのコラボレーション。
ちょっとここが引きで見えた方が面白いと思う。
実は彼らとの共同作業に身を委ねる事で奈良は一人で創作活動をする事から逃げていたのでした。
乾杯!みんなが絵を知るようになって展覧会やってもたくさん人が来たりとかして。
やっぱり自分自身だとコントロールができなくていろんなコラボレーションやったりとかして。
そんな中でやっぱり自分を見失いかけてる。
楽しくて。
パーティーバンドみたいで。
その時に自分を本来ある自分の道に引き戻してくれたのがこの曲かなとか思ったり。
絶頂期の高揚感に流されず自分は一人別の道を行く。
イギリスのロニー・レインというアーティストに彼は自分を重ねていました。
・「Wasfreshandbrightandearly」・「Iwenttowardstheriver」めっちゃスーパーバンドで。
スーパーバンド。
ロッド・スチュワートっていう人が歌を歌ってて。
楽屋は酒だるがバ〜ッとあるような感じで。
大ホールでやって大成功してて。
そうやって大成功してたにもかかわらずやっぱり自分がやりたい事っていうのがちょっと方向がずれてるかなとか思ってたらしくて勇気を持って脱退した。
すんごいスーパースターだったはずなのに。
何か流されないって事はこういう事かなと思って。
やっぱり人々はパーティーバンドみたいのが好きだしすごいみんな熱中すると思うんだけどでも要は自分自身が本当にそのまま進んでいきたいのかそれとも自分が本当に進みたい道は別なのかみたいな。
それをこの人は示してくれたような気がして。
大スターロッド・スチュワートと別れても己の道を選んだロニー。
彼の背中を追う気持ちで奈良は再び一人創作と向き合います。
・「AndI’venouseforabrokenheart」・「I’llletthisworldgoby」自分のためだけにやるのも自由だし何やっても自由だし全然認められなくたって死んでから認められる事だってあるじゃない?でも今やってるって事はどういう事なんだろう。
死んでから認められてもいいやと思ってやってるんだろうか。
いやそうじゃない。
やっぱりあの人に見てほしいしあいつにいいって言ってほしいし。
やっぱり戻りたいな。
一人でもっと苦しんで。
苦しみを分かち合いたくないとか何か。
自分で苦しんでで楽しみも自分に返るだけでいいんじゃないかな。
それが何か自分がやってきた自分の道なんじゃないかなって思って。
そして2011年。
創り手たちは自問自答を繰り返し精いっぱいの表現を模索します。
2010年25歳で結婚出産を経験したカエラ。
復帰への準備をしていたさなかあの出来事が起こります。
東日本大震災。
未曽有の被害に言葉を失ったカエラ。
震災が起きた時におうちにいて急いでテレビをつけたらすごい光景が目の中に飛び込んできて。
なんて事が起きたんだ。
そして人がどうしてこんな事になっちゃったんだってすごい自分の中でもやもやした気持ちが生まれました。
その時復帰するという事で歌詞をちょうど書き始めてる時だったので歌にはきっと人を救う力があるし自分も救われてきたからそれをしてあげたいんだけど私ができる事って何だ?…ってなってしまったんですよね。
それでも私は歌を届けたい。
カエラが揺るがぬ決意を込めたのは観客とじかに向き合うライブ。
モチーフにしたのは8つの目を持つクモ。
この表現には彼女の強い思いが秘められていました。
私がクモになるんだ。
私がクモになって人の不安とか悪いものとかもうとにかく嫌なものを全部私が食べていくから全部ここに置いていきなっていう思いがパッと出てきて。
今伝えたい思いを声の限り歌い続ける。
それが彼女にできた精いっぱいの表現でした。
この曲があったから自分自身がやれる事を見つけたし今後もそういうふうにずっと物を作っていく。
自分がどんなにきつくなったとしてもきっとそれが私にできる事なんじゃないかなというふうに何か思ったんですよね。
一方奈良は震災直後全く筆が持てなくなっていました。
何もできなくなって。
それはあまりにも今まで自分との対話で自分の中から生まれるもの人とあまり関わりのない自分の歴史だけの中で物を作ってきたんだなって逆に考えさせられて。
だから人々のためになるようなものを俺は何も作れないんだ。
日用品届けたりとかそういう事しかできないんだと思って何もできなくなっちゃったの俺は。
そんな時繰り返し聴いた音楽。
それは世界を放浪した青春時代異国で見知らぬ人と心をつないでくれたドノヴァンのあの曲。
二十歳そこそこの姉妹の透明感あふれるカバーに出会ったのです。
・「He’sallofthirtyone」・「andhe’sonlyseventeen」時代を超え歌い継がれる音楽を残したドノヴァン。
俺には何が残せるのか。
奈良は再び動き出します。
俺はね粘土で物を作るようにしたの。
何か絵を描くと考えるじゃない。
カンバスがあって筆があって。
でも粘土だともう物として土があるからそれをとにかくこういろんな怒りや憎しみやいとおしさとか全部含めて作っていけるなと思って。
それがすごい荒々しい手の跡が全部残るようなものになっちゃったのね。
スル〜ッとつるっとしたものじゃなくて。
1年間それしかやってなかった。
その粘土。
指で思いを刻む。
筆を持てなくなった奈良が1対1で向き合っていたのは自分の中からあふれ出る思いそのものでした。
でもそうやって大きな顔を作ってその大きな顔と自分が対峙してそれがしかも洗練されてない。
でもそれで何か自分は自分を取り戻す事ができて初めて絵を描く事ができた。
春に出来たからね「春少女」っていう名前の絵なんだけどね。
ああまだ俺は生きてるみたいな。
でもやっぱり音楽って力があるなっていつも思ってた。
新しいものも聴くけどやっぱり古いもの繰り返し聴く事が増えてて。
やっぱり感性って年を取ると鈍っていく。
どっかは進化するんだろうけどどっかは鈍っていく。
でもそれを若い時に自分がキャッチしたものを聴き直すとその時の感受性の強かった自分に戻れる時がよくある。
うん。
うん。
今の自分を表す9曲目。
今年デビュー10周年。
歌い続けるカエラが大切に抱く心の歌。
これは僕が「STARMAN」を聴いてた頃にはやってましたよ。
歌詞の意味も分からない頃から涙が出てくるんですよねこの曲は。
だからすごく不思議なパワーがあってやっぱりこの曲はあなたのための歌なんだよ。
だから愛を持ってちゃんと人を抱き締めていられるような曲を作っていきたいしやっぱり自分自身も人に愛されていたいしそういうふうに寂しさを…小さい時から持っていた寂しさを埋めるような作業そして人をそれで助けられる事そういう事を今はずっとできていけたらいいのかなってそういうふうに思っていて。
一方初の個展から30周年を迎えた奈良。
54歳走り続ける男の今を表す曲。
めっちゃいいよ!
(笑い声)めっちゃいいから。
歌詞が。
やっぱ同じような経験をいろいろ…。
ジャンルは違うけどしてきたと思うし年齢も近いし妙にシンクロするところがあって「俺はアホだけど夢を見ようぜ」って言ってくれてるからじゃあ俺もアホだから見ていいんだなみたいな。
マイソングみたいに勝手に考えててすごい力が出て何かまだまだへこたれちゃいけないっていうかまだまだ…っていうかこれからじゃないかなと思ったり。
今何となく夢みたいな目標みたいなのが見えてきてあ〜走りだそうみたいに思って。
お聞きしたいですね。
夢何ですか?若い時にできた事が肉体が衰えても違う形で絶対できる。
それは同じようなやり方してちゃいけない。
何か違うやり方でできるそれを探してやんなきゃみたいな。
ダリっていう画家知ってる?細かく描く人。
はい。
あの人はね年取ってからも老眼鏡かけて同じような細かい絵をずっと描き続けてたの。
マティスっているじゃない?アンリ・マティス。
マティスはね年取るに従って筆を使わなくなって使っても大きなタッチ。
あとは色紙を切ってペタペタ貼ったり細かい絵を描かなくなっちゃったの。
老いとともにできるような事を探していって大胆な表現になっていったの。
だから僕はマティスみたいになりたいなと思って。
それが夢といえば夢。
あ〜いいですね。
最後に2人に聞きました。
人生の終わりに聴きたい曲は何ですか?やっぱり「太陽野郎」がすごい自分の中であってポジティブにポジティブにどんな事があっても日はまた昇るポジティブに。
でも何か人生の最期で聴きたい曲はっていったらもう絶対これから太陽は昇らないからかと言って沈む歌も嫌だしと思った時に実は夜輝いている月がすごい好きな自分がいて実は太陽より月が好きなの。
何かああいう静けさ1対1になれる感じがやっぱり本当は好きで最期にそういうお月様の歌が聴きたいなと思って。
「VoyageoftheMoon」お月様の旅みたいな。
そういう静かな歌を選びました僕は。
「あぁいつもの君は振り向いて笑う」みたいな。
そういう言葉もあってその中で最後はちゃんと自分が大好きな人ちゃんと愛してる人たちに囲まれていたいなとか大切な人を思い浮かべてそして自分の事も後悔して何か不器用だったなって後悔してちゃんと振り返る…振り返られるのがいいなと。
この曲いいよね。
この曲めちゃめちゃいいんですよ。
本当に。
この曲に替えようかな。
一緒にします?もう。
任せます。
人生を彩った音楽は記憶を鮮やかに呼び覚まします。
人生の大切な10曲あなたはどんな音楽を選びますか?2014/07/03(木) 23:00〜23:45
NHKEテレ1大阪
ミュージック・ポートレイト「木村カエラ×奈良美智 第2夜」[字]

木村カエラ×奈良美智の「人生の10曲」▽大ヒットに戸惑うカエラを救ったイギリスの歌姫▽絵がブレイクするも、本質を見てもらえず葛藤する奈良に響いた日本のロック

詳細情報
番組内容
木村カエラ×奈良美智が「人生の10曲」を持ち寄り対談!▽ポップスターと美術家、クリエイターとして最先端を走る2人が語りつくす!▽大ヒットに戸惑うカエラを救ったイギリスの歌姫▽絵が世界的ブレイクするも「本質を見てもらえない」葛藤する奈良に響いた日本のロック▽東日本大震災後2人が経験した表現者としての苦悩▽「タイムマシンにおねがい」ミカバンド、「Your song」エルトン・ジョン、くるり他
出演者
【出演】木村カエラ,奈良美智,【語り】ヒロ寺平

ジャンル :
音楽 – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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