超絶 凄(すご)ワザ!「目指せ!奇跡のコマ 落ちずに回れ いつまでも」 2014.07.03

さあ始まりました「超絶凄ワザ!」でございます。
今回は究極のコマ対決。
今回いよいよ決着がつきます!いつまでもブレる事なく回り続けるコマがあれば世の中は大きく変わる。
宇宙から地上を観測する人工衛星。
中にはコマが搭載されている。
その回転数を変え衛星の向きをコントロールしている。
コマの性能が向上すれば観測の精度が飛躍的に上がる。
だいち2号のコマも手がけた…最先端の技術を盛り込んだコマで今回の対決に挑む。
更にコマはものづくりの現場でも欠かせない。
コマのようなこの工具。
正確な円すい形が日本の高度な精密部品を生み出している。
このコマを作っている熟練工軍団。
その技術は折り紙付きだ。
手作業だけで生み出す驚異の凄ワザで究極のコマに挑む。
今宵宇宙開発のエンジニアと熟練工がいよいよ決戦。
今回コマを回す舞台はこれだ。
そびえ立つ2本のタワーが待ち受ける。
その直径は僅か2cm。
一円玉の大きさしかない。
ここで落ちずに長く回り続けた方が勝ちとなる。
市販のコマは…。
2秒で落下。
この舞台で回り続ける事それはまさに奇跡。
この超難題に挑んだ両者。
熟練工軍団は匠のワザで究極のコマを仕上げた。
一方若手技術者たちも実験と検証を繰り返し常識破りのコマを作り上げた。
今回はノーカットでご覧頂く。
一瞬たりとも目を離す事なかれ!今アームがコマをつかみました。
さあ皆さんしゃがんでコマの様子を見ています。
うわ〜緊張するなあ。
さあ回転モーターの上で回転をかけます。
大体人の手で回すくらいの速度1分間に1,500回転の回転をかけています。
来ました来ました来ました!台の上に今載りました!あんまりしゃべったら何か影響が出そうな気がして…。
そうですね。
呼吸するのもちょっとためらわれますね。
でも両者全く軸がブレないですね。
すごいなあ。
市販のコマは2秒で落ちたが両者は微動だにしない。
このままどこまで回るのか。
熟練工軍団加藤さんいかがですか?回転してるのを見て。
まずまずといいますか変わらなく…。
落ちるのを一番心配してたんですけど落ちないんで…。
田島さん今もう本当黙って見ていたいでしょうけれどもどうですか?この立ち上がり。
とりあえず真ん中に今来てるので非常にコンディション的にはいいと思います。
先生改めてこの両者のコマですがここまで見るとほとんど違いはないように見えますね回転に。
コマというのは回し始めた時にいかにたくさんのエネルギーを蓄える事ができるか。
要するにたくさん貯金があるかという事。
回ってる最中にいかにエネルギーのロスを少なくするか。
間もなく1分半。
対決をとくとご覧頂きながらここからは開発のドラマをご堪能あれ。
右側のコマを作った三菱プレシジョン。
だいち2号の制御装置を手がけたトップメーカーだ。
宇宙工学や機械工学を専攻した精鋭たちが今回挑戦した。
チームを率いるのは若きエンジニア…田島が考えたコマだ。
外側には鉄の3倍の重さがあるタングステンを用いた。
一方内側には軽いアルミニウムを使い更に中は空洞にした。
重量制限がある中で外側に重さを集中させる設計だ。
なぜそこまでして外側を重くするのか?外側を重くすれば長く回る。
この原理に従おうというのだ。
せ〜のはい。
しかし設計したコマを回してみると…。
田島の計算より早くコマが倒れてしまった。
回転数は十分だったはず。
なぜだ?謎の現象に悩まされる設計の田島。
実験結果を分析しある答えを導き出した。
コマの重心の位置が高く不安定な動きにつながっていた。
田島は作り上げたコマに手を加える事を決めた。
重心を低くするため外側の重いタングステンのリングを下げるという。
一体どうする?およそマイナス200度の液体窒素をかけ始めた。
すると!見事外側のタングステンがずり落ちた。
冷やした時内側のアルミの方が僅かに縮む割合が大きい。
そのため外側のタングステンの位置が下がったのだ。
金属の特性を知り尽くした凄ワザだ!これが完成したコマだ。
名付けて…なんと5分20秒経過。
コマは止まっているかのようにブレがない。
安定してますね。
安定してますね〜。
齊藤さんいかがですか?ご覧になって。
もう我が子の…何て言うんですかね巣立ちを見守るかのような気持ちです。
本当に。
ちなみにお子さんおられるんですか?いないです。
その気持ちは分からないですけど。
伊勢谷さんいかがですか?ここまで。
いや〜何か安定していますから…両者互角の戦い。
続いては左側のコマ熟練工軍団。
東京・青梅にある社員10人の町工場ヤノック。
彼らはコンピューターを一切使わない。
その加工技術は業界でも一目置かれている。
現場を仕切るのは職人歴63年工場長の伊勢谷孝男。
ゆがみのない完璧な円型のコマを追求した。
1000分の1mmの誤差もない。
しかし回してみると…。
その理由は意外なところにあった。
コマを回した鉄板はご覧のとおり先端が食い込んだ傷痕が残っている。
摩擦が生じ回転数が落ちていたのだ。
先端に使ったのは硬い超硬合金。
このままでは本番でも鉄で出来たツインタワーを削ってしまう。
どうすればいいのか?工場長の伊勢谷は先端の素材を探し始めた。
伊勢谷が選んだのは鉄。
ツインタワーと同じ鉄ならば傷をつけないのではないか。
その読みは当たるか?しかしテストを繰り返すうちに伊勢谷はある事に気付いた。
今度はコマの先端が削れた。
これではブレずに回る事はできない。
素材を探し続けて1週間。
10種類以上試したがうまくいかない。
万策尽きたかと思ったその時!伊勢谷の口をついたハイス。
その名もハイスピード鋼。
変形しづらくドリルの先端や刃物に使われている。
これなら鉄のタワーで回り続ける事ができるのではないか。
長年の経験が伊勢谷にハイスに懸けろと告げた。
気になるコマの先端は…。
理想の先端にたどりついた熟練工軍団。
その後も改良を重ねていった。
そしてこれが完成したコマ。
地元青梅の名産梅にちなんで梅ゴマと命名した。
とうとう11分を超えた。
舞台の直径は僅か2cm。
まさに奇跡だ!しかし…。
どうでしょう?スペーススピンチームのコマがやや土台からずれてきたと。
ちょっと寄ってますか?ちょっと揺れてますね。
揺れてますか。
(石田)はい。
ちょっと振れ始めましたね。
ないですね。
12分いきましたか!今回このツインタワーフォール両者のコマが回っている…その状態で田島スペシャルのぷるぷるした感じだけが最初との変化ですね。
そこからはずっと同じ感じでねえ。
スペーススピンチームの田島さんこの動きは予想してたとおりですか?
(田島)今のところ順調です。
田島スペシャルが少しぷるぷるしていますがその状態のまま変わりませんね。
そうですね。
揺れ始めた田島スペシャル。
しかし田島の顔に焦りの色はない。
なぜか?田島には秘策があった。
それは球の形をしたこの先端。
とがった先端はコマが傾いた時台と接触しすぐに倒れてしまう。
一方球ならば傾いても粘り強く回り続ける事ができるのではないか。
田島は何度も実験を繰り返した。
使ったのは硬いステンレス製の球。
ここで新たな問題が浮かび上がった。
先端の球を見てみる。
摩擦の熱で焼け焦げていた。
摩擦の少ない素材を探すためテストを繰り返す。
ダイヤモンドでコーティングしたりルビーまで取り寄せた。
選んだのは…驚異の粘りを生む秘策。
異次元の記録へと導くか!?321。
15分たちました。
すごい!え〜?先生ちょっとだけスペーススピンの田島スペシャルの揺れが大きくなったように見えるんですけれど。
(石田)確かにそんな感じがしますね。
少しだけ寄ってきましたでしょうかね。
(石田)ちょっと心配になってきましたね。
スペーススピンチーム先端丸いですけれども丸い先端はここからいいように働きますか?
(石田)傾いても丸いですから状況は変わらないと期待はしてたんですがさあどうなる事やら。
震えが大きくなってきました。
齊藤さんから抑えるような手のしぐさが…。
念を送ってるんですよ。
揺れがどんどん大きくなってきました。
梅ゴマすごいですね。
すごい。
全くブレないですね。
加藤さんから見て梅ゴマの回り具合はいかがですか?順調ですがいわゆる回転数がちょっと分からないんで予測がしにくいと。
さあ田島スペシャルどうでしょうか?田島スペシャルがちょっと揺れが大きくなってきましたけど。
田島さんここからどうでしょう?結構厳しい戦いですね。
TEAMスペーススピン。
揺れだしてからの粘りが信条だが…。
間もなく時間は17分たちます。
17!?両者17分超えました。
きたね〜。
田島スペシャル揺れはどうか?さあどうでしょうか?少しずつ軸がへりに寄ってきましたね。
台座のへりに寄ってきたようにも見えます。
田島さんが角度を変えてコマの様子を見ています。
あっ。
揺れが更に大きくなってきました。
揺れの幅が大きくなってきた!田島スペシャル揺れが大きくなってきました!時間は17分45秒になろうというところ!さあもう完全に揺れがかなり大きくなってきました。
あと10秒で18分!それでもまだコマはなんとか…。
あっ落ちました!17分55秒!田島スペシャル17分台で落ちました。
一方の熟練工軍団は全くボディーに揺れが見られません。
TEAMスペーススピンのコマ落下は17分55秒でした。
ジュニアさん揺れから結構もちましたね。
熟練工軍団が作られた梅ゴマがすごすぎるんじゃないですか?梅ゴマの安定感がすごいですね。
ミクロン単位全て目と耳でとおっしゃってましたからね。
あっでも少し揺れてきましたよ。
時間はあと10秒で19分です。
あっ大きく揺れてきました!梅ゴマ時間は…。
あっ落ちました。
18分56秒。
勝者熟練工軍団!おめでとうございま〜す!すばらしい戦いでした!見事皆さんの頑張りによって勝ちました。
勝ちました!ありがとうございました!今の心境いかがですか?一方対しますスペーススピンの田島さん残念ながら敗れてしまいました。
あっそうですか。
何度も回されてきた中で。
そうですね。
全て注ぎ込んだ結果なので満足しています。
先生この対決18分56秒というタイム踏まえてどうご覧になりましたか?すばらしいですね。
私が予想してたのよりもはるかに長く回転したと思います。
ある意味では全く違う性質のこのグループが同じ目標でやってそれで驚いたのは…奇跡の記録を生んだ両チーム。
戦いを終えても互いのコマが気になる。
更なる高みを目指す凄ワザの持ち主たち。
新たな技術開発に向けた飽くなき戦いは続く。
2014/07/03(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「目指せ!奇跡のコマ 落ちずに回れ いつまでも」[字]

“奇跡のコマ”対決。「だいち2号」の制御装置を作った宇宙技術者と1万分の1ミリを手作業で削る熟練工軍団。直径わずか2センチの台で落ちずに回り続けるのはどっちだ!

詳細情報
番組内容
直径わずか2センチ、1円玉と同じ面積の鉄塔で回り続ける「奇跡のコマ」を目指す。市販のコマはわずか2秒で転落。この超難題に挑むのは、人工衛星「だいち2号」の制御装置を作った「若手宇宙エンジニア」。そして1万分の1ミリの精度を手作業だけで削る平均年齢72歳の“熟練工軍団”。“宇宙技術を結集したコマ”と“たくみの技が生み出した真円コマ”。果たして、落ちずに回り続けることはできるのか!?
出演者
【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】福島泰樹

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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