(鐘の音)『ウエディングマーチ』『サウンド・オブ・サイレンス』
(柴健太郎)ひいいっ。
忌まわしい過去だ!
(日菜子)ねぎまいくよ。
ねぎまほらお願い。
ねぎまお願いだって。
散歩が嫌いな犬なんて聞いたことないよ!ねぎま!ねぎま!ねぎま行くよほら。
アーッ。
(江里子)かわいいじゃない。
(江里子)CMとかよく見る?えっ?あ…まあ見ますけど。
さっきそこのカフェで見かけてビビッて来たの。
私のイメージにピッタリ!CMに出てみない?えっ…。
CM制作本部チーフディレクター!?突然そんなこと言われても。
あれ?この子じゃなきゃダメなの。
可愛さとふてぶてしさを絶妙のバランスで兼ね備えてるこのキャラ!あの…CMに出るのって。
そうよこのワンちゃん。
えっねぎまがCMに!?
(ねぎま)ハッハッ。
ダメだ。
CMなんか出せるか!日菜子お前はCMの撮影がどれほど大変なものだか何もわかっていない。
へ〜えじゃあお父さんは知ってるんだ?お父さんは昔ルックスの良さをいかしてモデルをやっていたことがある。
絶対うそだそれ!うそじゃない!いいか?たった30秒のCMを作るのに何日もの時間をかけるんだぞ。
いざ撮影となったらこれでもか!っていうぐらい強いライトを当てられるんだ。
ただでさえブルドッグやパグは暑さに弱いんだ。
ねぎまにとって撮影はまさに地獄だ。
それでも容赦なく撮影は続けられるんだぞ。
これはまさに動物虐待だ。
ねぎまが虐待されてもいいのか?お前!その点ならご心配なく。
ちょっと勝手に入って来てもらっちゃ…。
どちらさま?私こういうものです。
ディレクターの高城さん。
私も犬を飼ってますからそのお気持ちはよ〜くわかります。
私どもは動物の体調を何よりも優先して撮影にのぞみますから。
もしご心配でしたら先生も撮影に付き添っていただけますか?私も撮影に?飼い主の方が獣医さんだったなんてこんなに心強いことはありません。
撮影の間ずっとねぎまちゃんの体調に気を配っていただけたら問題はありませんよね?ん〜まあ…。
私…ねぎまちゃんにひと目惚れしちゃったんです。
ひと目惚れ…。
ねぎまちゃんなしにこのCMは成立しません!お願いします!ねぎまを世界のスターにしてやってください。
シバケン先生大好き
(英恵)え〜それでCMに出る事OKしたわけ?なにせねなにせひと目惚れされちゃったわけだから男として断るわけにいかないでしょう。
フフン!あんたにじゃなくてねぎまにでしょ?そう細かいことは言わないの。
細かくない真実です。
ディレクターさん美人だったもんねえ…。
あ〜っやっぱりそういうことか。
ハハッ何か2人とも勘違いしてるんじゃないのかな?え?勘違い?ねぎまがCMに出るということはだよ。
そのCMがテレビを通して全国のお茶の間に流れるっていうことなんだよ。
ん。
それで?そうなったらねぎまをウチの前に捨てた本当の飼い主も見るかもしれないじゃないか。
あ…。
なるほど。
きっと…その本当の飼い主はCMを見てこう思うだろうな。
あれっ今の犬もしかしてねぎまじゃない?そうよねぎまよ。
ねぎまって呼んでないと思うけど。
目元なんてそっくり。
私が適当に付けたからね。
ヤッベ!ヤッベヤッベヤッベ!しばらく見ない間にチョー可愛くなってない?あんな可愛い子なんで捨てちゃったわけぇ!?…的な。
飼い主は女子みたい。
若い子ぶってるおバカだ。
とにかくCMを見た本当の飼い主はねぎまを捨てたことを思い出しモーレツに後悔してここに連れ戻しにやって来るわけだ。
マスメディアの影響力を熟知した深〜い考えだろう?深い深い。
お父さんがモデルしてたって本当?モデル?ああ…。
ヘヘヘ!うそ。
おいそこ。
今の超シリアスな話聞いてたのか?聞いてたよ。
床屋さんのカットモデルの話。
確かあれはあの…リーゼントスタイルだったね。
こういうヤツ。
ハハハ!写真があんの写真。
えっ…!物持ち良すぎだろ!見たい見たい。
じゃ〜ん!あ〜!あ〜!えっこれ何これ何!あっやめて!あ〜!あ〜!ヤバイめっちゃウケる。
忌まわしい過去だ…。
(江里子)今回の新商品はこの柑橘系炭酸飲料スワイプ。
画面をスワイプするようにこれを飲むと次から次へと新しいシーンに飛ぶことができる。
これを映像と音楽だけで表現するの。
そして今回のCMのキーとなるのがこのねぎまちゃん!東京都から参りました。
ねぎまです。
一生懸命頑張りますので審査員のみなさんよろしくお願いします。
どう?イメージにピッタリでしょ?この何とも言えないマッタリ感が新商品の爽やかなイメージを逆に際立たせるのよ。
他にいないでしょ?じゃあ決定!早っ!決まった。
決まった。
(芹沢)だったら俺たちに聞くなよな。
(近藤)な。
(江里子)ベンちゃん!スポンサー用にビデオまわしといて。
(谷本)はい!それからスチールもね。
江里子今夜何か予定入ってる?なに?江里子の才能に惚れ込んだスポンサーさんがさぜひ一度食事をご馳走したいって言うんですが。
私そういうのいらないから。
(スタッフ)江里子さんプレゼンの資料なんですけど。
すみません後でよく言っておきますから。
(江里子)使えない。
(スタッフ)でも昨夜徹夜して書いたんですけど…。
徹夜を自慢しないの。
もういい私やるから。
すいません!大丈夫君の努力は江里子さんも認めてるんだから。
(スタッフ)江里子さん雑誌社の方がお待ちです。
わかったすぐ行く。
ベンちゃんこっち頼む。
はい。
先生じゃあ失礼します。
あの〜江里子さんのアシスタントの谷本勉三です。
ベンゾウ…ああ〜!それでベンちゃん。
はい。
あのぉねぎまちゃんって何か芸できますか?
(健太郎・日菜子)できません。
なるほど…ハハ。
(記者)先日のCM大賞受賞おめでとうございます。
どうも。
私も拝見したんですけど感動しました。
CMというより1本の短編映画を見せられたようで興奮しちゃって。
そういうのいりませんから。
はい?私の作品を誉めようが貶そうが答える内容は変わりません。
早く本題に入ってください。
あっ…はい。
すいません。
先生今日はお忙しい所ありがとうございました。
いえどういたしまして。
これで何の問題もなく撮影に入れそうです。
先生が理解のある方で本当に助かりました。
いえいえあなたのお役に立てることでしたら。
(携帯の着信音)すいません私ここで失礼します。
いやぁ…才能があってお美しい。
天はニ物を与えるもんなんだなぁ。
まったくですよ。
僕とは同期入社なのにこんなにも違うんですから。
ええっ同期なのにアシスタントなんだ!そこは突っ込まないでくださいよ。
しかしあれだなぁ江里子さんならさぞかし素敵なパートナーを射止めてらっしゃるんだろうなぁ。
彼女は独身ですよ。
(心臓の音)え?
(心臓の音)意外ですよね付き合っている人もいないなんて。
付き合っている人もいない?
(心臓の音)お父さん。
(エレベーターの音)ああこれは失礼!スケジュールが決まりましたらまたご連絡いたしますので。
はいよろしくお願いします。
ただいま!チョコお出迎えしてくれたんだぁありがと〜。
いい子にしてた?あれっグミは?グミ〜どうしたの?元気ないねぇ。
はぁっ!あっ!グミ!グミ!グミ!ねぎまお手。
ねぎまお手お手お手!今から芸仕込んでも遅いと思うけど。
獣医の飼い犬がお手もできないんじゃ恥ずかしいだろ?ねぎまお手。
お手ってのはねこうやんだよ。
ね?こうだよ。
はいいいね?はいお手!お手…お前よぉ〜。
そんなことじゃ敏腕ディレクターに嫌われるぞ。
日菜子。
ん?そのディレクターさんっていうのそんなすごい人だったの?うんなんか仕事のできる女!って感じで周りのスタッフさんにもけっこう厳しいの。
ふ〜ん。
日菜子お前はまだ何もわかっていないな。
彼女のあの厳しさはその優しさの裏返しなんだよ。
(電話のベル)ん出ます。
(電話のベル)はい柴動物病院です…はい?タカシロさん?あぁCMのディレクターさん。
はいあっ!はいお電話替わりました。
はい。
・
(江里子)先生お願いです!グミを助けてください!本当にいい子なんです。
私の大切な家族なんです!私が落ち込んでると顔を舐めて慰めてくれるし。
先生お願いします!はいわかりました。
ちょっと落ち着いて。
鼻腔内には腫瘍も見当たりませんし外傷性の出血でしょう。
外傷性?人間でいえば鼻を何処かにぶつけて鼻血が出ただけですから。
鼻血が出ただけって何なんですか!グミにとっては一大事なんですよ!こんなこと初めてなんです!わわかりました。
じゃあこうしましょう。
今日は一旦おうちに帰って様子を見ていただく。
でもってもし何かあった時は私が何時でも往診に伺いますから。
わかりました。
グミ大丈夫?ママと一緒にお家帰れるかな?ん?グミ〜。
大丈夫?ん?グミ〜。
グミ大丈夫?グミ大丈夫?本当にあれが敏腕ディレクター?なんだか別人みたい…。
(電話のベル)はい柴動物…。
・
(江里子)先生!大変なんです。
今度はチョコの方がグッタリしちゃってエサも全然食べないんです!わわかりました。
江里子さんご住所教えていただけますか?はい世田谷区用賀…。
大丈夫かねぇ。
ん?えっ?ほらペット依存症って知ってるでしょ?うん…。
はぁ…。
チョコどうなんですか?大丈夫ですか?心配いりませんよ。
夏バテみたいなもんですから。
夏バテ?でも点滴しとけば明日には食欲戻りますから。
はぁよかった…。
よぉし終わったぞぉ〜はい。
朝早くからすいません。
いえ。
江里子さんの大事な家族のためですからね。
ありがとうございます。
あっ珈琲でも淹れますね。
あっすいません。
今もう死ぬほど珈琲飲みたかったんです。
淋しい女だって思ってるんでしょ?いいえそんなことは。
かまいませんよ無理しないで。
でもね私今の生活に充分満足してるんです。
これから先もずっと。
私1人で生きて行くって決めたんです。
それでこのマンションを買ってこの子たちを飼い始めた…。
だから私にとってこの子たちは我が子同然なんです。
それっておかしいですか?いいえおかしくありませんよ。
ただ…勿体ないですね。
えっ?今からそう決めつける必要はないんじゃないですか?あなたならいくらでも素晴らしいパートナーに巡り会えますよ。
もっと幸せになれる。
もし私が独身だったらあなたを放っておかないな。
あれっ僕独身だった!気づかなかったハハハ!ありがとうございます。
えっ…すいません。
つい調子に乗っちゃって。
私そういうのいりませんから。
えっ。
基本的に人は信用しないんです。
口じゃいいことばっかり言って腹の中じゃ何考えてるかわかったもんじゃない。
それにくらべて動物たちはしゃべらないからいいですよね。
変に期待して裏切ったりすることもないし。
あんた達は裏切ったりしないもんねぇ?ねぎまちゃんよろしくね。
じゃあバッチリいこう!夏らしくね!・はい・ねぎまってさホント愛想ないよね。
(江里子)ねぎまちゃんこっち向いて!ちょっとお父さん!ねぎまちゃんいいねぇ。
お〜い!ん?あっ…大丈夫だよ敏腕ディレクターに任せとけば大丈夫だ。
(江里子)ねぎまちゃん最高!ベンちゃんちょっといいかな?どうかしました?いやちょっと…。
なんですか撮影中に。
いやちょっと江里子さんのことで聞きたいことがあんだけどさ。
はい。
彼女昔何かあったのかな?何かって?いやねずっと1人で生きて行くとかそういうことおっしゃるからね。
何か心の奥に深い傷を負ってはいまいかと思ってね。
なんで先生がそんなこと気にするんですか。
いやだってさ俺は彼女の愛犬の主治医だしさ。
動物を診るにはその飼い主の事をよく知らなければならないからね。
だったら自分で聞いてみたらいいじゃないですか!だってベンちゃんあんた同期だしアシスタントなんだからさ。
教えてく…。
仕事に戻ります。
・ベンちゃ〜ん!・
(磯崎)よっ久しぶり!何の用ですか?そんな怖い顔しないでよぉ。
今日はベンちゃんに用があって来たんだからさ。
僕に?う〜んその前に巨匠に挨拶してくるかな。
誰だ?今の。
元上司。
今は売れっ子の映像プロデューサーですけどね。
ねぎまちゃんお疲れさま!じゃあ休憩にしよっか。
写真ちょっと見せてくれる?ねぎま〜。
よかったよ〜!よっ!何しに来たの?一応君に仁義切っておこうと思ってね。
本人には話したの?いやこれから。
喜ぶんじゃない?早く話してあげて。
先生!すごいよかったですよねぎまちゃん。
そうですかそれはよかった。
次の撮影もよろしくお願いします。
はいはい!
(雷鳴)・キャー!・ワン!ワン!ん?ワン!停電?撮影中じゃなくてよかったですね。
ベンちゃんこれ見て!どうしました?
(江里子)ウチも停電してるみたい。
窓は締め切ってるし冷房切れたらあたしの部屋すごく暑いの。
チョコとグミが熱中症になったらどうしよう。
(雷鳴)それにあの子たち雷もすごく怖がるの!じゃあ僕が。
私ちょっと見てくる。
あとお願い!えっ。
日菜子あとお願いね!江里子さん僕もお供します!あ〜あ行っちゃった。
(ねぎま)ワン!ワン!ワン!江里子はずいぶん変わっちゃったな。
(チョコとグミ)くぅ〜ん。
少し怖がってますが外傷もありませんし心配ないでしょう。
よかった!よかったねチョコグミ。
怖かった?大丈夫?ん?怖かった?どうかしました?その大きい方の子で7歳くらいですか?そうですねちょうど飼い始めたのは7年前ですかね。
ミニチュアダックスの平均寿命はだいたい15歳くらいだと言われてます。
いずれにせよ普通に考えてあなたの方が遥かに長生きするわけです。
何がおっしゃりたいんですか?その時あなたは大丈夫ですか?この子たちが亡くなった時にやっていけますか?その時はその時です。
また違うペットを飼うかもしれませんし。
ペットを亡くした飼い主さん達の中にはもうニ度とペットは飼いたくないっていう人も少なくありません。
ニ度とあんな辛い思いはしたくないってね。
ペットを可愛がるのはおおいに結構。
しかし…人を信じられないっていうのは哀しすぎませんか。
何があったんです?何があなたをそうさせたんですか?先生ってかなりおせっかいなんですね。
はい。
よくウザイとも言われます。
裏切られたんですよ…信じてた人に。
(ざわめき)
(列席者)いい恥さらしだよな
(列席者)これからどうなっちゃうのかな
(列席者)かわいそう…
(江里子の声)結婚式の日に…男に逃げられちゃったんです。
(玉木)それで一緒にディレクターさん家までついて行っちゃったんだ?そう。
(玉木)院長相変わらずとばしてるよな…。
でもお父さんさ江里子さんのどこが良いんだろ。
人が信じられないからペットを可愛がるってなんか間違ってる気がする。
うん…。
だけどそういう人だからなんとかしてあげたいって思っちゃうんじゃないの。
そういえば…あの時もそうだった。
あの時って?なんです?うん。
あれは…ヒナちゃんがウチに来るちょっと前だったかな…。
同じようなタイプの人を好きになっちゃってね。
それで?うん。
それで…いろいろとその女性の悩みを聞いて相談にのってあげてるうちにその女の人も健太郎のことが気にいって…。
へぇ〜。
それで…付き合いはじめて結婚しようって事になったの。
えっ!?ところがね…結婚式の当日別の男性が現れて花嫁をさらって逃げて行っちゃったのよ。
(江里子)後でわかったんですけど…その時撮ってたCMの女優とできちゃったみたいで。
そのまま海外に逃亡。
同じ業界の男なんですか?元上司です。
今は売れっ子のCMプランナー。
じゃあ…さっき来てた!?久しぶり!結婚して…2人で独立して一緒にCM作って行こうなんていう甘い夢見てたな…。
無理もありませんよ。
あなたの気持ち…よ〜…。
先生!?よ〜く…わかります!先生!?あっ!失礼しました。
その女心…頂きました!でも情熱的よね〜…まるで映画みたい。
♪〜タ〜ラッタタタッタタッタ〜どこに感情移入してるんですか。
女っていうのはねこういう情熱的な男に惹かれちゃうの!こういう場合は取られる方がマヌケなの!でもさ…お父さんそれでよく人を信じられなくなったりしないよね。
まあそうね…そこが健太郎の良いとこっていうか鈍いとこっていうか…バカなとこ。
ウッフフフ…。
だよね…。
(玉木)確かに。
あ〜…うめっ!
(ドアの開閉音)
(日菜子・玉木)お大事に〜!院長今日の診察終わりますけどいいですか?ダメだこのままじゃ…。
えっ?タマ…1つ聞いてもいいか?はい…。
例えばだ。
ある1人の女性が信じていた人に裏切られ人を信じられなくなったとしよう。
(玉木)はい。
その人が人を信じてみようと思うにはどういう方法がある?
(玉木)さあ…そんなのないんじゃないかなぁ。
タマ…こら!ヒナちゃん…。
(玉木)わ…わかりましたよ。
え〜と…。
こっち。
あっ!ん…なんだ?例えばですよ。
院長がその女性と同じように信じている人に酷い裏切りを受けて人が信じられなくなったとします。
おう…それで?院長はそれを克服するのにどうしますか?ん…んん…あのその酷いことってのはどう酷いことなんだ?う〜ん例えば…結婚式で花嫁を奪われちゃったりとか。
ああ…。
あれはホント辛かった…えっ?あっ!お前なんでそんなこと知ってるんだよ!いやいやいや…か…風の噂っていうか。
いいか?あんな辛いことを克服するためにはな新しい恋を見つけるしかないんだよ!それだ!ん?そうか…そうだよな?それっきゃないよな〜。
はい。
♪〜ルンルンル〜ルルルンルンルンルンルンルン…。
♪〜ルルルンルンルルル…ルンルンルン
(ぶつかる音)あっ痛っ!もうイタ〜!あ〜ああ…。
もう何で言っちゃうのあの話…。
すいません。
そういう訳だったんだね〜。
お父さんがすぐに女の人好きになるのって。
それはどうかな〜。
(江里子)ベンちゃん凄いじゃない。
おめでとう!ああ…。
ミラノ博の出品映像だったら世界が相手よ。
それに農産物がテーマだったら得意分野じゃない?まあ…。
けど…総合プロデュースはあの男なんだぞ?
(江里子)男としては最低だけどクリエイターとしては一流だから。
でも江里子のアシスタントは誰がするんだよ。
そんなの…誰だってできるわよ。
とにかくこんなチャンス滅多にないんだから断る理由なんてないんじゃない?
(江里子)いつから動きだすの?明日から。
来週にはミラノだ。
そう…じゃあ代わりのアシスタント早く探さなきゃ。
そう言えばロケ場所の教会なんだけど…。
(江里子)いいとこ見つかった?
(列席者)いい恥さらしだよな
(列席者)かわいそう…ちょっと…なんでわざわざこんな教会で。
(谷本)もう吹っ切るべきなんだよ。
ヤツのことは。
じゃないといつまで経っても江里子は…。
そういうのいらないから。
だよな…。
ずっと…江里子と仕事してこれて楽しかったよ。
じゃあ。
ベンちゃ〜ん!うわっうわ…。
ベンちゃんちょっと!ちょっとベンちゃん!もう何ですか〜。
江里子さんどこかな?ロケハンに出て今いませんよ。
ああじゃあちょうどよかった。
今日はねベンちゃんにちょっと話があったんだ。
えっ?あれっ?どっか異動すんの?まあ…それより僕に話ってなんです?実はね…ついに江里子さんから話を聞いたんだ。
昔何があったかをね。
江里子さんが人を信じられないというのも無理はない。
しかし…このままじゃダメだ。
彼女が人を信じられるようになるためにもここは一つそれに相応しい男性と恋をすることは必要なんじゃないのかな…違うか?そうかもしれないですけど…。
なんだその気のない返事は。
彼女…そういうのはもう必要ないって。
アッハハハ!ハッハハハ…若いな。
青いよ…アマチュアだよ。
女心というものがわかってないよお前は。
いいか?口ではそうは言っていてもだ…心の奥底では誠実で頼りがいのある年上の男性にこう…こうこうかっさらって貰いたいそういう風に思ってるもんなんだよ。
そういう…もんなんでしょうかね。
そうよ。
そういうもんようん。
そこでだ。
俺は…その大役を引き受けることに決めた。
はあ?CM撮影が終わった後俺は江里子さんにプロポーズをして風のようにかっさらうことに決めたんだ。
はあ…。
そこでね…ベンちゃんにもちょっと力になって貰いたいんだけど。
それは無理ですね。
あってこのヤロ!ジェラジェラ入ってる?その時はもう僕飛行機の中なんで。
えっ?仕事でミラノに行くんです。
ミラノってアメリカの?イタリアの!ミラノ博覧会に出品する映像のディレクターを任されまして。
やっと!デビュー出来るんです。
先生僕だってねあなたと同じように思ってましたよ。
ん?んんん?彼女がこのままじゃダメだ僕が何とかしてあげたいって。
おいお前もしかして江里子さんのことを…。
好きですよ。
尊敬もしてます。
でないとね彼女のアシスタント10年も出来ませんって。
僕はねず〜っと彼女のために働いてきたんだ。
江里子さんああいう性格だから敵も多くてね。
それもみんな僕が尻拭いをしてきたんですよ。
5年前!彼女が磯崎さんに逃げられた時だって必死に立ち直らせたんだ。
僕らは運命共同体なんだってずっとそう思ってた。
彼女に本当に必要なのはこの僕なんだって…。
う〜んカワイイ。
よいしょ。
は〜い。
高い高〜い。
よいしょ。
ずっと江里子と仕事してこれて楽しかったよベンちゃん。
あんたミラノに行きたくねぇんじゃないのか?そりゃあそうでしょう。
じゃあ行かなきゃいいじゃねぇかよ。
そんなもん取りやめて彼女にプロポーズすりゃいいじゃねぇかよ。
そのつもりでしたよ。
えっ?CM撮影が終わったらその現場で…。
だけど…彼女は一言も引き止めなかった。
ベンちゃんすごいじゃないおめでとうこんなチャンス滅多にないんだから断る理由なんてないんじゃない?悲しそうな顔ひとつしないで「おめでとう」って。
おいそこのお若いの。
はいなんでしょう?今からでもまだ間に合うんじゃないのかな?え?自分の気持ちを彼女に伝えるんだ。
金八先生のモノマネ「人」という字が支えあっているように先生も力になってあげよう。
先生!な〜んてこと言うと思ったかこのバカチンが!本当に好きだったら今まで何とでも出来ただろ?この10年間何をやってきたんだよ?何にもやってこなかったんだろ?やっぱり江里子さんに必要なのはこの俺だ。
江里子さんの気持ちが一番よくわかってるこの俺だよ!マスターお勘定!あお父さん。
来週のCM撮影の現場ここに変更するんだって。
場所わかる?絶好の舞台が整ったじゃないか。
さらば忌まわしき過去よ。
(AD)ちょちょちょっ…ちょい!どこ行ってたんですか!?いやあの…。
もう本番ですよ。
え?ハイ新郎役の鈴木さん入りました!自分鈴木?は〜いじゃあ本番お願いしま〜す。
あれ…。
お父さんどこ行っちゃったんだろ…。
はい本番!いや僕違うんですけど…。
いいから本番だって。
ハイ本番お願いしま〜す!レディースタート!カーット!なんで先生が!?あお父さん!?お父さん!おう日菜子。
だから違うって言ったじゃないか〜!
(AD)いやそんな格好してんだも〜ん。
あ江里子さん。
(江里子)撮影の邪魔して面白いですか?いや違うんですよ。
(江里子)じゃなんでそんな格好!?これは私なりに忌まわしい過去との決別を…。
(江里子)本物の新郎役早く捜してきて!
(AD)すいません少しお待ち下さい〜。
ったくもう!江里子さん。
もう吹っ切った方がいいんじゃないですか?僕と一緒なら忌まわしい過去と決別できる。
なに言ってるんですか。
撮影中ですよ!?あなたの痛みはこの私が一番よくわかっています。
いい加減にして下さい!人に裏切られ傷ついたあなたにもう一度人を信じる心の素晴らしさをわかって貰いたい!そういうのいりません!いやいるんです。
そういうそういう風に思わせてくれる人があなたに必要なんだ!あなたは自分でもわかってるはずだ。
なのにあなたは自分の正直な気持ちから顔を背けてるだけなんです!今こそプライドも何もかも捨ててその人の胸に飛び込んで行くべきなんです!江里子さん…僕はあなたを一生…。
(扉を叩く音)江里子さん…僕はあなたを一生…。
(扉を叩く音)江里子!江里子〜!江里子〜〜!ベンちゃん!?ミラノじゃなかったの?ハァハァ…ミラノ行きは…ハァハァ…。
やめにした。
えっ!?僕は…全てを捨てて…江里子と一緒に…生きる道を…選んだ。
なに言ってるかわかってる?もう一度だけ人を信じてくれないか。
僕は江里子と江里子の家族を…必ず守ってみせるから!!行こう。
行こうってどこへ?ベンちゃん…。
僕たちの新しいステージだ!撮影まだ終わってないのよ!?いいから!いいってどうするつもり!?リテイクできるように僕が頭下げてまわる!そんなめちゃくちゃよ!今までだってそうじゃないか。
ええ?江里子のわがままでどれだけ頭下げたと思ってんだ。
ベンちゃん…。
神様迷える子羊をお救い下さい。
ま〜た救われないか。
また取られちゃったよ。
忌まわしい過去がダブルになっちゃったよ。
ダブルでもトリプルでもどうせまた新しい恋すぐ見つけるんでしょ?そう簡単に立ち直れるかって言うんだ。
お父さんCMのリテイク決まったよ。
バカそんなもん誰が行くか。
もう二度とCMなんか協力しないからな!なねぎま。
もうCMなんてコリゴリだよな?コリゴリなのはあんたでしょ。
ねぎまがCM出たいよね〜。
お金になるもんねぇ。
はいお手。
ああ!ねぎまがねぎまがお手したお手した!ああ奇跡だ!ねぎま!もうCMなんかやめて次はハリウッドデビューだ!
(ねぎま)ワン!ワン!ワン!いい気になってんじゃないよ。
(ねぎま)ワン!ワン!ハリウッドデビューだ!ハハハ!2014/07/17(木) 23:59〜00:54
読売テレビ1
獣医さん、事件ですよ「奪われた花嫁&花婿!?」[字][デ]
陣内孝則が獣医に!なぜか人助けに奮闘!?美女に惚れて…なぜか問題解決!?笑って泣けて元気になる!可愛い動物達にも癒される!この夏イチオシのドラマです!
詳細情報
出演者
柴健太郎:陣内孝則
柴日菜子:吉本実憂
玉木慎也:牧田哲也
柴英恵:野際陽子
【第3話ゲスト】
高城江里子:笛木優子
谷本勉三:山崎樹範
磯崎秀樹:敦士
女性記者:川田裕美(読売テレビアナウンサー(「ミヤネ屋」司会))
番組内容
【第3話】
ある日、日菜子(吉本実憂)は広告代理店で働く江里子(笛木優子)から、ねぎまをCMに出演させないかと声をかけられる。断固反対する健太郎(陣内孝則)だったが、江里子の美しさに魅了され一転して快諾。さらに江里子が独身で恋人もいないと知り有頂天になる。しかし、江里子はあるトラウマから人間不信に陥り、ペットしか愛せない「氷のような女」だった。健太郎は彼女を救うべく、ある作戦を立てるが…。
音楽
【主題歌】
「Always with you」GENERATIONS from EXILE TRIBE
番組ホームページ
【「獣医さん、事件ですよ」公式サイト】http://www.ytv.co.jp/shibaken/
「ナンバーワン!よりオンリーワン!
我が家のぺットムービー大募集!」
詳しくは番組HPへ
おしらせ
笛木優子さん出演!
7月17日(木)放送「ぐるナイ浴衣夏祭り 葉山でリゾートゴチ&女だらけ個人情報SP」
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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