カンブリア宮殿【頑固一徹“自然派”の時代がやってきた!〜世界を駆けるサラヤ〜】 2014.07.03

ここはアフリカウガンダ
今夜の『カンブリア宮殿』は…
郊外へ向かうのはユニセフの車。
小学校にやってきた
降り立った彼は日本人。
その胸に書かれているのが今夜の企業…
実はサラヤ4年前からユニセフと一緒に衛生環境の悪いアフリカで手洗い文化を広める活動を行っている
手洗いが広まれば感染症などが防げるというわけ
一方こちらはマレーシアのボルネオ島
かつて野生動物の宝庫だったこの島では乱開発でジャングルが減り動物たちが住む場所を失っていた
そんなボルネオに現れたのもサラヤの人々
なんでも傷ついた動物たちを保護するべくさまざまな支援活動を行っているという
なんだかNPOみたいだけどれっきとした株式会社。
実はこの人が社長さん
村上龍も今まで見たこともないような企業に新たな可能性を見いだしていた
今宵は
ところで皆さんこの
例えば公園で遊ぶ保育園児たち。
木登りしたり…。
虫を捕まえたり…
子供たちがその商品のお世話になるのはこんな遊びのあと
保育園で行列を作っていたのは…。
洗面台
手を伸ばすと自動的に泡が…
そうこの手洗い液がサラヤの商品
え?でもこんなの使ったことないって?
いやいや中に入っている緑色の液…
見覚えないですか?そう日本中どこにでもあった手洗い液シャボネット。
実はサラヤの商品なのだ
そしてもうひとつサラヤには看板商品がある。
こちらはその商品がなくてはならないというピアニストの太田さん。
仕事には欠かせない指先のために使い続けているという
それが発売40年を超えるロングセラー
太田さん使い始めてから悩みの種だった手荒れがなくなったという
手荒れに悩まされていたとは思えない肌だ
ヤシノミ洗剤に使われる
手荒れの原因となる着色料も一切入っていないのだ
実はサラヤが売る他の商品も添加物ゼロや自然由来の原料にこだわったものばかり
そうこれこそサラヤの流儀。
名付けて自然派サラヤ
そんな独自の戦略をとるサラヤ。
しかし台所洗剤のライバルを見てみると…
チャーミーブランドの
キュキュットの
更にジョイを売る
サラヤはそんな大手メーカーと比べ売り上げ300億円程度。
でもそこには大手に負けない誇り高き戦略がある
例えばそれはこんな洋菓子屋さんにも
実はこの店日々サラヤの商品を大量に使っているという
でもそれは洗剤じゃなく…。
この白い粉
サラヤが販売する
人工甘味料といえば化学的に合成されたものが多いが…。
ラカントは中国原産の果実ラカンカを原料とする100%自然由来の甘味料
このラカントを砂糖代わりに使えば血糖値は上がらない
そうラカントは
サラヤの歴史はそんな社会で
始まりは1950年代。
赤痢の集団感染が問題となっていた
アイディアマンだった創業者更家章太は感染を防ぐにはどうすればいいか考えた
そして手洗いと同時に消毒ができる薬剤を開発。
それを取り付ける器具と一緒に販売しヒットをつかむ。
それがあの緑の液体が入った手洗いボトル。
更にその後高度成長とともに広がりを見せた大気汚染。
今度は子供たちにうがいの習慣をつけさせる新製品自動うがい器を開発。
またしても成功を収めた
2代目の更家が父親の仕事を見せてくれた
実は創業者のヒット商品ヤシノミ洗剤も1960年代後半石油系の合成洗剤による水質汚染が問題となるなか開発されたものだ
そんなサラヤを継ぐ2代目。
やはり社会の問題を解決するビジネスで就任以来
それがどこででも見かける
サラヤが圧倒的なシェアでトップに君臨する商品だ
きっかけは死者が出た食中毒O−157や2000年以降猛威を振るい始めた
今ではサラヤの消毒液。
医療機関でも引く手あまた。
こちらは業界初
更に胃カメラなど内視鏡の分野で大活躍するのがこの消毒液。
使ったあとの内視鏡を殺菌するときに必要なものだ。
1つの細菌も残さず殺してしまうという
消毒液でサラヤがトップシェアを勝ち取った裏には秘密があった
ここはサラヤの洗剤や消毒液を使っている弁当工場
そこにサラヤの社員松本がやってきた
白衣に着替え何を始めるのかと思ったら
まさに弁当作りの真っただ中の工場を隅々まで調べ始めた
するとある場所で松本の目つきが変わった。
いったいどうしたというのか
手荒れとか手に傷大丈夫ですか?
実は彼女サラヤの
消毒液の使われ方だけじゃなく弁当作りの工程までチェックしていたのだ
午前中に行った調査結果を午後にはレポートとしてまとめ現場のスタッフに改善点を指示する
これどういう写真かといいますと
サラヤはただ商品を売るだけでなく本当に現場が衛生的に保たれているかまで面倒を見るという
実はこの手法こそがサラヤ流。
ただ商品を売るだけではない。
ウイルスが流行するたびに勉強会を開きどう対応するべきかという情報を提供することで企業の信頼を勝ち取ってきた
非常に手洗いの需要が上がったんですけど…。
今宵はあの非常に興味深かったんですけども美人でしたし。
ねぇ。
きれいな方はマスクしても…。
みんなきれいですよ。
そうですか。
えぇ。
衛生インストラクターの方はどのくらいトレーニングするんですかね。
決して売るだけではなくその先までっていうことですもんね。
実際現場まで足を運んで。
消毒液はアルコールだったら何でもいいのかなと思ってたんですけどノロウイルスを殺す。
そして内視鏡を洗う。
いろんな種類があるんですね。
でそのヤシノミ洗剤ですけど1971年ですからもう何年前ですか?問題起こってましたよね。
起こってたんですよ。
まぁ勝算とまでは言いませんけどいずれこっちのほうが主流になるんだっていうのはあったんですかね?でですねここに…。
はいこちらにですね創業のころのサラヤの商品開発を年表にまとめてみました。
これで一目瞭然
常に新商品で問題を解決してきた
こうして見てみるとさまざまな環境問題にいち早くそれを解決するように取り組まれてきたのかなと思うんですけども。
ただ…よくビジネスの話だと社会貢献なのかそれとも利益なのかビジネスチャンスなのかどっちなんだよっていうこと言いますけど二者択一じゃないような気がするんですよね。
サラヤとか見てると。
なんとなくしぜんにやっちゃうんでしょうね。
このあとはサラヤ最大の危機
その台所に並ぶのは…
定番ヤシノミ洗剤に…
この食器洗い機の洗剤も…
更に洗面台にも…
愛用の一品なんですけど。
とにかく家中サラヤだらけ
この熱烈ファンを生むには理由がある
その答えはマレーシアのボルネオ島に
降り立ったのは…
自慢のヤシノミ洗剤の原料を見せてくれた
これあまり実がなってないのでほったらかしになってますけど。
こんな小さい実が1つの房に2,000から3,000できるんですよ。
ところがこのアブラヤシが更家を絶体絶命の窮地に立たせたのだ
地球環境をテーマにしたあるテレビ番組から更家への取材依頼だった
当初まったく意味がわからなかった更家。
話を聞いてみて驚いた
自然にやさしいと売ってきたヤシノミ洗剤。
その原料であるヤシが環境破壊を引き起こしているという
更家は結局悩んだ末インタビュー取材を受けるとすぐに現状を調査するためボルネオに
自らも何が起きているのか確かめにいった
身のまわりのさまざまな商品にヤシから採れるパーム油が原料として使われている
世界中で使われるパーム油は…
サラヤのヤシノミ洗剤もこの高純度のパーム油を原料としている
実はその一大供給地がボルネオなのだ
空から見ると一目瞭然。
眼下はすべてヤシ。
しかもボルネオには存在しなかったアフリカ生まれのヤシ。
この30年でジャングルは驚くべき速度で姿を変えていった
そのなかに見えてきた巨大な工場
集められたアブラヤシの実はそのまま巨大な貨物列車のような蒸し器で蒸す
その後取り出した実をしぼると…。
パーム油が出てくる
しかしこのヤシ畑の急激な拡大がジャングルに住む動物たちを追い詰めていった
川の両岸に広がっていた動物たちの住むジャングル。
その多くが急激な勢いでヤシのプランテーションに取って代わられ動物は残された小さな森に押し込められてしまった。
最大の問題は動物たちが水場へ行くためのルート。
最低限のルールとして川べりから20メートルのエリアは動物のためにジャングルを残す決まりがある
しかし川を上っていくと至るところに水辺ギリギリまでヤシが植えられている場所が
環境保護活動をするこの男性。
違法に植えられたヤシを伐採し緑を植えているがすぐに新しいヤシを植えられてしまうという
そんなボルネオの調査を行った更家が目にしたのは傷ついた小さな象や親とはぐれてしまったオランウータンの姿
ヤシの畑の拡大が動物たちを危機的な状態にさらしていた
それは父から受け継いだ人と環境にやさしい会社サラヤとしては見過ごすことのできない光景だった
更家の行動は早かった
同時にヤシノミ洗剤の売り上げの1%をボルネオ保全トラストに寄付することを決断。
ジャングルの再生に乗り出した
そして集まった資金でさまざまなプロジェクトに取りかかる。
小さなジャングルに取り残されたオランウータンを1頭ずつ捕獲。
広いジャングルへ移動させ…
オランウータンが対岸のジャングルへ渡れるようにした
更に分断されたジャングルを再生するためヤシ畑に変わってしまった土地を部分的に買い戻し植林。
動物たちが広範囲に動き回れるようにするプロジェクトにも取り組んでいる
このリハビリセンターもボルネオ保全トラストが支援する施設
ここでリハビリを受けるのはジャングルを追われ傷ついた動物たち
この日は母親と生き別れになってしまった小さな象が運ばれてきた
企業の信頼を失いかねない危機にサラヤはひるむことなく新たな問題解決に挑んだのだ
そして結果としてサラヤとファンの絆は深まった
自然破壊という汚名さえもバネにサラヤは前に進み続ける
さぁあちらにはパーム油の原料となるアブラヤシの果実の房の模型を持ってきていただいています。
そしてこちらが実のひとつの模型なんですけどもヤシの実というともっと大きなイメージあったんですけど。
かわいらしいんですね。
そうそう…。
結局そのいろんな植物から菜種とかですねゴマとか油が採れますけども結局パームオイルの世界需要が急速に増えたっていうのは何が原因なんでしょうか?その…いわゆるボルネオの象の生息地域を狭めたりオランウータンの…狭めたりっていうような一種の環境破壊ですけどそれがあったっていうことをお知りになったときはどういう気持だったんですか?あのさっきVTRにあった有名な環境の番組ですけど…。
普通断りますよね?攻撃っていうか批判されますもんね。
ボルネオ保全トラストですけどもいろんな企業に呼びかけをされたってうかがったんですけどもライバルの洗剤メーカーなんかにも…。
ハンティングワールドが?僕がいちばん共感したのがその何ていうのかな結局環境保護団体とそれからヤシ農園の経営者っていう対立軸だけでは解決しづらいと。
環境保護団体がオランウータンが死んでる。
傷ついてるしやめろとか言っても農園主は自分たちの生活があるんだからってことですよね。
でもこれを原料として使ってるメーカー。
要するに農園にお金を支払ってるところが入ってきてこういうふうにしませんかって言うと耳を貸すわけですよ。
このあとはサラヤアフリカからの新ビジネス。
病院から死者を激減させたからくり。
なぜ水道が出ないとサラヤが儲かるのか?
ここはアフリカウガンダ
サラヤは4年前からユニセフと一緒に衛生環境の悪いアフリカに手洗い文化を根づかせようと活動してきた
実はサラヤそのなかであるビジネスチャンスを見つけていた
目をつけたのはウガンダの病院の衛生環境の悪さ
特に問題と思われたのが消毒に関すること。
例えば呼吸器疾患の患者が使うさまざまなチューブ。
その消毒を見てみると…
濁った水に消毒剤を入れそこにチューブをつける。
これが消毒作業
実際こういった病院で消毒したはずの水を検査すると細菌が残っていた事例も見つかった
実はウガンダでは水道がほとんど整備されていないためきれいな水でものを洗うことができない。
そんな衛生環境の悪さのため
ウガンダの病院の問題もサラヤのビジネスで解決できるはず
現地事務所で奮闘するのが32歳の宮本
出産したばかりの奥さんも子供を抱え仕事をサポートしてくれている
そして宮本が売り込み始めたのが絶対の自信を持った商品。
長年のノウハウが詰まった
多くの病院が雨水を水として使っている
雨が降らなければ当然水は出ない。
でもこの消毒液があれば水がなくても清潔さを保てるというわけだ
この病院には2年前から…
かなりの効果があったという。
患者たちが消毒液を使うようになると感染症での死者が激減したのだ
しかし最大の問題は消毒液の価格。
日本で作ったものを持ち込んでもウガンダで売れる価格にはならない
サラヤはその問題の解決に動き出していた。
首都カンパラから車で2時間半。
ジンジャという町にあるこの工場
ウガンダで最大の砂糖工場だ
この工場では現在砂糖の製造過程で生まれる副産物の蜜からバイオエタノールを作る計画が進んでいる
サラヤはそのバイオエタノールを買い取り消毒液を作ろうと砂糖工場の一角に製造ラインを建設した
これですね。
ウガンダで作りウガンダで売る。
その循環こそがアフリカを救うことになるのだ
ウガンダでのユニセフと手洗いプロジェクトなんですけれどもこちらはどういった経緯で?確実に現地で作る消毒液が完成されていってるんですもんね。
アフリカの他の地域ですとかいわゆるBOPっていうか最貧国のマーケットっていうのに関してはどうお考えなんですか?だから結局いわゆる広い意味での社会貢献ですけどもうゴリゴリの使命感に燃えた社会貢献でもないし利益を追っかけるわけでもないしその独特のバランス感覚みたいなものはユニークだなと思うんですけど。
宮本さん?宮本さんの嫁さん。
かっこいい奥さんですね。
そうですよ。
やりがいがあるんですよね。
それでですね最後にですね質問じゃないんですけど…。
怖いな。
いやいやあの…。
要望。
要望っていうかですね僕は『カンブリア宮殿』長くやっててゲストの方に要望とかリクエストとかするのないんですけど初めてなんですけど僕はですねサラヤにもっと儲けてほしいんですよね。
そうね。
そうねって…もっと利益を上げてですねサラヤのようなビジネスモデルというかサラヤのような企業文化とか理念を持つってことが経済的な利益。
経済合理性に結びつくんだってことをですねできれば示してほしいなと思いながら資料を読んだり今日お話伺ったりしてました。
ありがとうございます。
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2014/07/03(木) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【頑固一徹“自然派”の時代がやってきた!〜世界を駆けるサラヤ〜】[字]

洗面所の薬用せっけん液や台所用「ヤシノミ洗剤」で知られる衛生・健康関連メーカー、サラヤ。自然由来の成分を使った商品開発にこだわり続ける理由とは?

詳細情報
番組内容
公共施設やオフィスの洗面所にある薬用せっけん液や、台所用「ヤシノミ洗剤」で知られる衛生・健康関連メーカー、サラヤ。創業者の更家章太(現顧問)に始まる「人間と自然との共生」を企業理念に、自然由来の成分を使った商品開発にこだわり続けてきた「自然派」企業だ。そんなサラヤは2004年、原料であるパーム油をめぐる環境問題に直面、2代目社長の更家悠介は、環境保護活動にも力を入れ始める。
番組内容つづき
「消費者と環境に本当に優しい商品づくりとは何か」を常に問い続け、「自然派」にこだわり続けるサラヤの挑戦に迫る。
出演者
【ゲスト】サラヤ社長 更家悠介
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】

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