ニュースウオッチ9▽北朝鮮制裁一部解除へ▽九州北部で50年に一度の記録的大雨 2014.07.03

テレビを見守る拉致被害者の家族。
拉致被害者らを調査するため、北朝鮮が設置する特別調査委員会。
政府は、実効性のある調査が行われると判断できるとして、日本が独自に行っている制裁措置の一部を解除する方針を決めました。
特別調査委員会は、30人程度で構成されます。
最高指導機関の国防委員会から、すべての機関を調査できる特別な権限が与えられているとされています。
委員長は、国防委員会の安全担当参事で、国家安全保衛部の副部長が務めることになっています。
この国家安全保衛部。
いわゆる秘密警察に当たり、去年のチャン・ソンテク氏の粛清を主導するなど、強力な権限を持っています。
政府のみならず、朝鮮労働党や軍に対しても、調査を行えると見られます。
また北朝鮮は、拉致被害者、行方不明者、日本人遺骨問題、残留日本人と日本人配偶者について、それぞれ調査する4つの分科会を設置するとしています。
拉致被害者の家族からは。
今回の再調査では、調査の対象が拡大し、拉致された可能性が排除できない行方不明者なども含まれています。
10年前の再調査のときに、日朝交渉を担当していた元外交官は、当時の教訓を踏まえて、次のように指摘します。
あす、設置される特別調査委員会。
北朝鮮側が調査結果を伝えてくるタイミングについて、菅官房長官は。
こんばんは。
行動には行動で応える。
北朝鮮は、実効性のある調査を行う体制を整えていると日本政府は判断し、制裁の一部解除で応じることになりました。
調査がこれで動きだします。
北朝鮮のピョンヤンで取材している安永和史記者に聞きます。
安永さん、今回の決定、そちらではどのように受け止められていますか?
北朝鮮の政府関係者は、今後、調査が進展していくだろうとの見通しを示しています。
この関係者は、日本側の制裁の解除を表明しており、互いに行動しているといえると述べています。
街で聞くと、制裁解除への期待の声と、日本への不信感の双方が聞こえました。
安永記者は、北朝鮮に遺骨が残ったままの日本人の遺族に同行して、1週間余り滞在しています。
さあ、安永さん、その間、地方もいろいろ回ってみたということなんですが、北朝鮮の今というものをどう感じましたでしょうか?
私は去年9月にも、北朝鮮で取材をしましたが、この1年足らずで、思った以上に開発が進んでいると感じました。
首都ピョンヤンでは、キム・ジョンウン第1書記が最高指導者になってから進められている、娯楽施設や高層アパートの建設が、急ピッチで進められています。
こうした建設ラッシュは、北東部のチョンジンや東部ハムンなどの地方でも目立っています。
ただ、アパートの建設現場では、作業の多くを機械ではなく、人の手で行っていたほか、道路はまだ舗装されていない場所も多く、インフラの整備が十分とはいえない状況です。
また、農家の人たちに話を聞くと、ことしは干ばつで大変だと話すなど、生活は依然として厳しいようです。
日本との国交正常化による経済協力に期待する北朝鮮の事情をかいま見ることができました。
多くの場所で、報道陣の自由な取材が許されているわけではありませんが、今回の取材では、当局者の制止を受けずに、市民に直接、話を聞くことができるなど、以前と比べると比較的、取材がしやすくなっているという印象を持っています。
安永記者でした。
日本人記者の取材活動に関しても、決して規制一辺倒ではないという印象ですけれども、ここからは、朝鮮半島情勢が専門の、関西学院大学、平岩俊司教授にお話を伺います。
平岩さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず安倍総理大臣、今回、国家的な意思決定ができる組織が前面に出る、かつてない体制だと、今度の特別調査委員会を評価しました。
平岩さんはそれに近い感じをお持ちですか?
そうですね、今回は、北朝鮮の最高指導機関である、国防委員会が特別な権限を与えた組織ということですから。
ここにその特徴をじゃあ、まとめてありますので、見ながらお話を伺います。
今おっしゃったのはまさにこの部分ということですね。
そうですね。
まさに特別な権限を与えられて、すべての機関を調査することができると、そういう組織ですから、従来に比べて、より権限を与えられているし、日本側が期待するような、拉致の実態というものを調査することができる可能性がある組織ということがいえるんだろうと思います。
ただ実際、それがどういうような形で今後、調査を行うのかによっても、この組織、委員会の意味合いというのは変わってくると思いますが、これまで北朝鮮は、拉致というのは特殊機関が関わっていたために、実態が必ずしも明らかにできないんだというふうに説明してきたわけであります。
今回のこの委員会の陣容を見ると、今後、少なくとも北朝鮮はそういう言い訳はできない、逆に言えば、今回の合意で日本側は、恐らくそういう言い訳をさせないために、こういうような特別な権限の組織を作ることを求めたんでしょうし、北朝鮮側もそういう言い訳はしないということを日本側に表明したという意味での、評価というのができるんだろうと思いますね。
それをある意味、裏付けるのが、委員長のポストですね。
まさに最高権威である国防委員会の参事であると、そして、国家安全保衛部の副部長である。
この国家安全保衛部というのは、秘密警察的な?
そうですね、一般的には、北朝鮮における秘密警察のようなもので、非常に権限が強い組織というふうにもいわれております。
チャン・ソンテク氏の粛清にも関わっていた?
そうですね、チャン・ソンテク氏が最後、処刑されるときに、この国家安全保衛部の特別軍事裁判というところで判決が出されて、処刑が行われたということですから、国家のナンバー2とまでいわれたチャン・ソンテク氏を逮捕し、なおかつ処刑をする権限を与えられた組織ですから、やはり日本側が求めているように、あらゆる組織への調査をする権限が与えられているというふうに評価していいんだろうと思いますね。
ただ、拉致の実行部隊というのは、先代のキム・ジョンイル総書記のある種、直属的な機関だったともいわれていて、キム・ジョンウン第1書記からすれば、その父親の、言ってみれば奥の院的な存在に、果たしてそこまで調査の手が及ぶのかどうかというのは、どうしても考えてしまうんですが。
ご指摘のとおりですね。
ですからそれはもう今後、今回の合意っていうのは、ようやく北朝鮮側が言い訳をしないような体制を作ったということでしょうから、これから北朝鮮側がどういうふうな調査の内容を発表するのか、あるいは日本側に報告してくるのか、こういうことを精査をしながら、一歩一歩、慎重に進めていく必要があるんだろうと思いますね。
まさにこれからということなんだろうと思います。
その一歩一歩、あるいは半歩半歩ということでしょうかね、そして日本側は。
制裁措置の一部解除の方針を決めましたね、このようなものですが。
この判断は妥当といえるんでしょうか?
そうですね、もちろんいろんな評価があると思うんですけれども、日本と北朝鮮の今回の合意というのは、お互い、相手に対する不信感というものを前提にして、合意に達したということですから、どうしても行動対行動にならざるをえないわけです。
北朝鮮の側からすれば、再調査を行ったにもかかわらず、日本がなんら対応をしないということでは困るわけですから、自分たちが何か1つ行動を起こしたら、それに対して日本も行動して、お互い、信頼感というものを確認し合いながら、まさに半歩ずつ進むということだったんだと思います。
そういうようなことを考えれば、今回の内容についていえば、もちろん北朝鮮側にとってみれば、プラスの意味はあるわけですけれども、すぐさま北朝鮮が潤うというような内容でもありませんし、むしろ、多少象徴的な日本の北朝鮮に対する、交渉に臨むに当たっての象徴的な部分っていうことでしょうから、これ以外の部分については、今後の調査の結果しだいだということなんだろうと思います。
例えばここに船舶の入港禁止を解除するといっても、ここにはマンギョンボン号は入っていないというのが。
そうですね。
恐らく今、先生がおっしゃった。
ご指摘のとおりですね。
北朝鮮側からすれば、マンギョンボン号というのは日朝間のある種、象徴的な存在ですから、できるだけ早くという希望があるんでしょうけれども、日本側からすれば、そういうものが仮に求めているのであれば、日本側が求めるような調査結果を出せという、そういう形での今後、交渉が始まっていくということなんだろうと思いますね。
行動対行動の原則というのは、まさにそういうこと。
そういうことですね。
平岩教授には、また後ほど伺いたいと思います。
その北朝鮮にとって、大いに気になる動きがありました。
北朝鮮の伝統的な友好国、中国の習近平国家主席が、韓国を訪問し、中韓関係を重視する姿勢をアピールしました。
中国の最高指導者が、就任後、北朝鮮より先に韓国を訪問するのは、初めてのことです。
きょうから2日間の日程で韓国を訪問している、中国の習近平国家主席。
韓国のパク・クネ大統領との首脳会談に臨みました。
中国の最高指導者が、就任後、伝統的な友好国である北朝鮮より先に、韓国を訪問するのは初めてです。
中国の江沢民総書記。
就任後、最初の外遊先は北朝鮮でした。
胡錦涛国家主席も、韓国を訪問する前に、北朝鮮で首脳会談を行いました。
北朝鮮に先立っての韓国訪問。
中国が、核開発を進める北朝鮮に対して、いらだちを募らせていることがうかがえます。
会談で両首脳は、北朝鮮の核問題などについて意見を交わしました。
中国と韓国の親密さを内外にアピールした首脳会談。
北朝鮮を巡る情勢に、どのような影響を与えるのでしょうか。
再び平岩教授です。
今の中国と韓国の首脳会談で、両首脳の物言いの中に、言い方の中に、ちょっとここだけ先に聞いときたいんですが、日本に対する批判というのは、やや控えめだった、非常に控えめだったという印象があります。
そのへんはどんな理由でしょうか。
そうですね、例えば今回の日朝協議などに対しても、韓国からすれば、日本が拉致問題のみで、北朝鮮との関係を進めていくのではないかという懸念があることは事実なんだろうと思うんですけれども、その場合に、韓国側からすれば、日米韓の関係強化というのは重要なんだと。
北朝鮮問題に向かっての日米韓というのは重要なんだということを主張するわけですけれども、仮に今回、中国と韓国との間で、共闘して、日本を批判するようなことが、印象が強くなると、やはり韓国からすれば、自分たちの主張が筋が通らなくなってしまうということもあるでしょうし、さらに言えば今回の中韓関係において、中国にかなりイニシアチブを取られたという、そういう印象を与えてしまいますから、韓国からすればかなり慎重になっただろうと思いますね。
なるほど。
その中国が北朝鮮ではなくて、韓国、韓国には行ったのに、北朝鮮には行ってない、こういうことですね。
それをちょっと知りたいんですが、これまたどうして北朝鮮より韓国に行ったんでしょうか。
そうですね。
中国と北朝鮮との関係っていうのは、最近、従来に比べて冷え込んでるというふうにいわれているわけですけれども、やはり中国からすれば、北朝鮮との関係において言えば、核問題について、とりわけ非核化の方向に中国としては向けていきたいと。
ところが北朝鮮は必ずしもそれに応じてこないということで、なかなか中国の思いが北朝鮮に伝わらないというところがあるんだろうと思います。
それを前提にして、なんと言いますか、韓国との関係を強化するということは、これは北朝鮮からすると、非常に嫌なことですから、中国からすれば、北朝鮮が嫌がることをやって、あえて北朝鮮に対して、非常に強いメッセージを出したいというところがあったんだろうと思います。
北朝鮮がなかなか自分の思いに任せないと、韓国と先にやって、北朝鮮、あんた分かれよと、こういうことですか?
なんだろうと思うんですが、ところが、一方の北朝鮮も恐らく、中国との関係強化のためには、核とミサイルについて、具体的に放棄の方向に動かなければいけないというふうにいわれているんだろうと思うんですけれども、少なくとも今の状況でいうと、そうした核・ミサイルの問題で、みずからが一方的に譲歩をする形で、その中国との関係をつなぎとめなければいけないというほどの思いも恐らくないんだろうと思います。
北朝鮮はそれほど中国に対して、弱気になる必要がない?
現在、もともと北朝鮮が中国を必要としたのは、とりわけ安全保障の面でいえば、アメリカからの脅威にいかに対応するのかということだったわけですけれども、現在、アメリカが中東の問題で手を取られているとか、あるいは武力行使について、非常に慎重であるということから、すぐさま直接的な脅威を感じていないということも、中国との関係に微妙な変化がある、背景にあると思いますね。
北朝鮮より先に、中国が韓国を訪れたことは、決しておもしろいことではないかもしれないけど、意外とそこは、激しいダメージになっているかというと、そうではないかもしれないと?ー
そこは中国と北朝鮮のえもいわれぬ関係がありますので、われわれが思うのとは、少し違うところがあるのかもしれない。
平岩さん、その日朝のその協議にどう影響するかということを、こんなことを言う人がいるんですね。
つまり、中国が韓国と近寄る、これによって北朝鮮は、日本に対して近寄ってくる。
こういう図式になっているんではないかと、今度の日朝の拉致などを巡る協議もこういう結果ではないかというふうな言い方、見方をする人もいるんですが、ここら辺の見方はどうでしょう?
全体の構図としては、これ間違いではないと思うんですけれども、一般的な見られ方として、北朝鮮はアメリカにも相手にされず、中国とも関係を悪化してもうかなり厳しい状況に追い込まれて、日本に助けを求めてきたんだと、それで結果としてこういう構図が出来上がるというふうに考える向きもあるんですけれども、やはり今回の日朝の合意を見たり、あるいは客観的な経済の状況等を考えると、北朝鮮、必ずしも追い込まれて日本との関係に救いを求めてきたというわけではなく。
気持ちの面では、やっぱり一定の距離はちゃんとあると?
そうですね、むしろその日本との近づくことによって、中国に対するある種のメッセージになるというふうに考えている部分もあるでしょうし、日本を突破口にして、国際関係をなんとかしたいということがあるんだろうと思います。
先ほどもありましたけれども、日本との関係改善によって、短期的に北朝鮮が利益を得るということが、なかなか難しいということは北朝鮮自身、分かっているはずですから、もう少し大きな絵姿の中で北朝鮮は日本に対して臨んできているんだろうと思います。
お互い戦略ですから、これは先ほど半歩ずつの行動対行動ということですが、まだ半歩ということですから、これから先はまだやっぱりタフな交渉が続くと?
そうですね。
まさにこれから、お互い慎重に相手の動きを見極めながら、半歩ずつ、相手の行動の真意を確認しながら進んでいくという、そういう非常にタフな交渉が必要とされるんだろうと思いますね。
ありがとうございました。
ここまで関西学院大学の平岩俊司教授に聞きました。
では次のニュースをお伝えします。
九州ではきょう昼過ぎにかけて、局地的に猛烈な雨が降りました。
長崎県では、50年に1度の記録的な大雨となった所もありました。
地元では、かつての大水害で得た教訓が、今も生きています。
車が通るたびに、たまった水が波のように押し寄せます。
九州北部に猛烈な雨が降りました。
土砂崩れも各地で発生しました。
福岡県福津市では、崩れた土砂が1階の駐車場に流れ込みました。
北九州市では、住宅そばの石垣が崩れ、窓のすぐ外に。
中でも長崎県では、50年に1度の記録的な大雨となった所がありました。
裏山から滝のように水が流れ落ちています。
JR長崎駅です。
線路が完全に冠水しています。
駅では、ホームにあと数十センチの高さまで水が迫りました。
長崎市、けさの大雨の影響で、こちら、住宅の裏山が崩れています。
土砂が玄関前まで流れ込んでいます。
長崎では、30年余り前、大水害に見舞われました。
その教訓を生かして、地域の人たちがとった行動がありました。
今回の大雨。
長崎市長浦岳では、午前8時過ぎまでの1時間に、96ミリの猛烈な雨を観測。
長崎県の一部では、午前中の3時間の雨の量が、50年に1度の記録的な大雨となりました。
午前0時からの雲の様子です。
次々に雲が発生しているのが分かります。
気象庁の気象研究所は、大量の水蒸気が流れ込んで、積乱雲が同じ場所で続けて発生する、バックビルディング形成という現象が起きていたと分析。
これによって、雨が激しく降りやすい状態になっていたのです。
昭和57年の長崎大水害です。
国内の観測史上、最も多い、1時間に187ミリの雨を記録しました。
長崎市を中心に、土砂災害や河川の氾濫が相次ぎ、299人が犠牲となりました。
二度と犠牲者を出してはならない。
地元の人たちは、そのときの教訓を今も忘れていません。
当時、土石流が流れ込み、24人が亡くなった、長崎市の鳴滝地区。
自治会の防災パトロールを担当してきた中村栄治さんです。
大水害で、地域の知り合いを大勢亡くしました。
大雨となったきょう、中村さんがまず確認したのは、地区を流れる川の様子です。
大水害以降、この地区では、雨が降ったら川を見ることが教訓となっているといいます。
今後の雨ですが、前線はあすにかけて東日本の南岸に進む見込みで、西日本と東日本の太平洋側を中心に、局地的に雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あすの夕方までに降る雨の量は、いずれも多い所で、近畿と東海で200ミリ、関東と伊豆諸島で150ミリ、四国で120ミリと予想されています。
気象庁は、土砂災害や川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。
政府の教育再生実行会議が、安倍総理大臣に、教育改革についての提言を出しました。
戦後70年近く続いてきた制度を大きく変えようという提言です。
こちら、主な提言の内容です。
まず、小中学校の教育を一貫して行う小中一貫教育学校の設置を促進。
小学校6年、中学校3年の区分を、例えば4・3・2や、5・4など、自治体の判断で弾力的に見直せるようにするとしています。
そして、3歳から5歳までの教育を、段階的に無償化したうえで、5歳児の教育の義務化を検討するなどとしています。
このうち、制度が大きく変わることで今注目されているのが、5歳児の教育の義務化です。
どういうことかといいますと、これまで義務教育の対象は、小学生、6歳児からでした。
これを1年前倒しして、幼稚園や保育所などに通っている5歳の段階から、すべての子どもに幼児教育を行うべきだというものです。
なぜ義務化なのか。
現在は子どもたちの置かれている環境や、受けている教育内容にばらつきがあるため、義務化することで、質の高い幼児教育を無償で提供しようというのです。
幼児期に教育を受けた人のほうが、進学率が高いという海外の研究があって、経済格差や貧困の連鎖の解消につながるのではないかという期待もあります。
ただ今回の提言では、どのような教育を5歳児に対して行うのか、具体的なことは示されていません。
5歳児を巡る環境はどう変わるのか、幼児教育のモデルの一つと、戸惑う保育の現場を取材しました。
兵庫県明石市の幼稚園です。
幼児教育の国の研究校に指定されています。
5歳児は2クラス49人。
ただ遊んでいるように見えますが、実は、さまざまな教育的ねらいが込められています。
こちらは、5歳児専用の滑り台。
通常のものより傾斜がきつく作られています。
子どもたちは毎日、さまざまな遊び方を編み出します。
この日は、どうすれば3人一緒に滑れるか、相談を始めました。
教員はそばで見守りながら、子どもたちのやり取りが進むよう、ときどき声をかけます。
体重の重い子どもが、段ボールのつなぎ目に座るというアイデアが飛び出しました。
遊びを通して、コミュニケーションや考える力を引き出していきます。
動物の世話にも目的があります。
気付いたことは紙に書かせます。
この子どもは、水が多すぎてはいけないと感じたようです。
さらに、クラス全員の前で発表する機会も設けます。
どんなことばなら、相手にうまく伝わるか練習するためです。
教員は、幼稚園での生活から何を学ばせるか。
一つ一つねらいを決めて、カリキュラムにまとめています。
こうした体験を通して、読み書きの力も自然に身につき、学習に取り組む基礎が養われると考えています。
こうした取り組みに、保護者からは。
義務化が検討されることになった5歳児の教育。
しかし、課題もあります。
5歳児のうち、半数近くは保育所に通っています。
幼稚園は教育機関と位置づけられていますが、保育所は保育施設。
本来、教育よりも、保護者に代わって保育を行うことに重きが置かれてきたのです。
特に都市部の保育所からは、戸惑いの声も上がっています。
去年、東京・中野区にオープンした保育所です。
待機児童を解消するため、東京都は独自の基準で保育所を増やしていて、保育スペースが限られているところが少なくありません。
この保育所では、1歳以上の子どもたちは、同じ部屋で一緒に過ごしています。
5歳児には、小学校入学に向けて、ひらがなを教えようとしますが。
どうしても下の年齢の子どもに手がかかってしまいます。
保育所に庭がないため、外で思い切り遊ばせるのも簡単ではありません。
近くの公園に移動して、限られた遊びをしているのが現状です。
さらに教育の義務化に対応できる人材が足りません。
保育士不足が深刻なうえ、そもそも保育士が教育を担うことは想定されていないからです。
専門家は、5歳児の教育の義務化が実現するには、時間がかかると指摘します。
70年近く続いた教育制度の大きな見直し。
子どもたちの将来に関わるだけに、徹底した議論が求められます。
質の高い幼児教育というのは、これ、誰しも望むところでしょうけれども、5歳児を義務教育化しようとすれば、人員や体制の問題、そして、そもそも幼稚園と保育所という、異なる組織に、どう共通の物差しを当てるかという難しさもあります。
実現には相当なハードルがありそうです。
体重20キロ。
先月、奈良市の団地で84歳の女性が痩せ細った状態で亡くなっているのが見つかりました。
同居していた娘が、食事をとれない母親を残して、1週間、外出していたということです。
警察は、殺人に当たる疑いがあるとして、娘を逮捕しました。
奈良市の団地です。
遺体が見つかったのは、この建物の3階、あの部屋です。
死因は栄養失調。
遺体は、痩せ細った状態だったということです。
亡くなったのは、この部屋に住む吉田律子さん84歳。
寝たきりだったといいます。
見つかったときの体重は20キロ。
死因は栄養失調でした。
警察が詳しい状況を調べていたところ、律子さんと同居していた娘の吉田泉容疑者が、5月28日から1週間、律子さんを残して外出していたことが明らかに。
警察は、1人で食事をとれない律子さんを残したことは、殺人に当たる疑いがあるとして、逮捕したのです。
同じ団地に住む人は。
こちらの団地、非常に大規模です。
40年以上前に建設され、戸数は2500以上に上ります。
高度経済成長期の昭和40年代に、次々と完成。
大阪のベッドタウンにある大規模団地として、多くの住民が暮らしてきました。
しかし、吉田さんら家族2人は、近所づきあいは少なかったといいます。
亡くなった律子さんと話す機会が多かったという女性が、電話インタビューに答えました。
娘の関係については。
警察によりますと律子さんは、公的な介護サービスなどは受けておらず、泉容疑者は1人で母親の世話をしていたということです。
調べに対し、外出する前に母親に弁当を食べさせた、死んでもいいという気持ちはなかったと供述し、容疑を否認しているということで、警察は、事件の詳しいいきさつを調べています。
妻に大量の水を飲ませるなどして死なせたとして、熊本市の私立大学の准教授ら3人が、傷害致死の疑いで逮捕されました。
准教授らは、悪霊を払うためにやったなどと供述しているということで、警察で詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは、熊本市東区長嶺南の、崇城大学准教授、福田耕才容疑者と、自称祈とう師の野田英子容疑者ら3人です。
警察によりますと、3人は先月21日、野田容疑者のマンションの部屋で、福田容疑者の妻の利恵さんを押さえつけ、大量の水を飲ませるなどの暴行を加えた疑いがあるということです。
利恵さんは搬送先の病院で翌朝死亡し、警察は3人を傷害致死の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、福田容疑者らは、悪霊がついているから、お払いをしようと水を飲ませたなどと供述しているということです。
警察によりますと、野田容疑者は30年以上前から祈とう師を名乗ってお払いを行い、福田容疑者と利恵さんは、数年前から通っていたということで、警察は詳しいいきさつなどを調べることにしています。
アメリカで、キッチンカーから漏れたガスに火がついて爆発が起き、少なくとも13人がけがをしました。
爆発の瞬間です。
アメリカ東部フィラデルフィアで1日、食事やコーヒーを販売するフードトラックと呼ばれるキッチンカーが突然、爆発しました。
地元のテレビ局は、炎は一時、60メートルの高さにまで達したと伝えています。
この事故で少なくとも13人がけがをしました。
警察は、キッチンカーに積まれたプロパンガスのボンベから漏れたガスに、グリルの火が引火して、爆発につながったと見て、原因を調べています。
ペダルがなく、地面を蹴って走る子ども用の二輪車、ランニングバイクで、事故が報告されています。
ブレーキがついていないものが主流で、国民生活センターが調べたところ、角度が10度の坂道の場合、5メートル走っただけで時速が10キロを超え、大人が追いつけない場合もあったということです。
国民生活センターは、子どもから目を離さない、坂道では走らせないなど、注意するよう呼びかけています。
雨が心配です。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
お伝えしていますように、九州では非常に激しい雨となり、長崎県では記録的な大雨となりました。
その雨雲、東へ進んで、現在は近畿地方で雨足、強まっている所があります。
こちらは、現在の和歌山県串本町の様子です。
ここ数時間、断続的に強い雨となっています。
あすの朝にかけて、近畿から関東の太平洋側で、局地的には雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。
低い土地の浸水や、川の増水、土砂災害、それに落雷や竜巻などの突風に十分注意をしてください。
記録的な大雨となった所もありますけれども、今回の雨の注意点はどんなところでしょうか?
短い時間に多くの雨が降る、そんな特徴があります。
この24時間の雨の量を見てみると、九州の北部で200ミリから300ミリという雨になっていまして、長崎市長浦岳では、304ミリという雨になっています。
ほとんどの所でこれ、数時間という短い時間で、多くの雨が降っているんですね。
こうなると急に川の水があふれたり、低い所では浸水したりしますので、注意が必要です。
そしてその雨雲、東へ進んできています。
活発な雨雲に注目していきますと、このあと東へ進んで、午前3時ごろには、静岡や伊豆大島付近に進みそうです。
そしてそのあと、さらに6時ごろには、伊豆大島から関東の沿岸に進んできそうです。
朝の通勤・通学の時間帯、関東ではピークを迎える所もありそうですから、注意が必要です。
そしてそのあと、午前9時ごろには、多くの雨雲、抜けていきますけれども、午後はまた不安定なんですね。
夜にかけて、あちらこちらで強い雨がありそうです。
では天気図を見ていきます。
雨を降らせている低気圧と前線、低気圧は日本海に居座りまして、前線が南の海上を進むでしょう。
詳しく見ていきます。
この前線付近の東海や関東では、あしたの朝、激しい雨の降る所がありそうです。
そして低気圧も日本海に残りますので、湿った空気が居座ります。
午後も不安定な天気が続きそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
このあとの各地の雨のピークの時間帯を改めてお願いします。
非常に激しい雨の降りやすい時間ですね、お伝えしていきましょう。
近畿地方ではこのあと、あしたの明け方、朝6時ごろにかけて、東海ではあしたの朝9時ごろにかけて、関東地方も朝9時ごろにかけて予想されています。
東海や関東では、朝早い時間帯、6時から7時くらいにピークを迎える所もありそうですから、お出かけの際は十分お気をつけください。
今回、短い時間に多くの雨が降ると、どんなことが起こるのか。
まずはマンホールや側溝から、水が急にあふれるということが予想されます。
それから川や用水路が一気に増水したりということも考えられますので、こうした場所には近づかないようにしてください。
気象情報、お伝えしました。
すごくうれしいですし。
スポーツ、廣瀬さんです。
こんばんは。
ゴルフの松山英樹選手。
今シーズン初めて国内ツアーの大会に出場しました。
アメリカツアーで初優勝を果たした松山。
同じ22歳の石川遼。
2人の出場で、平日にもかかわらず、4000人以上のファンが集まりました。
松山はインスタート。
いつもどおりを心がけましたが、パットに苦しみました。
17番はこのパーパットを外し、3つ目のボギー。
後半に入って6番、パー4の第2打。
正確なショットで、このホール、バーディー。
松山らしさも見せました。
初日は39位でした。
石川も調子が上がらない中、17番パー4の第2打。
きょうのベストショットと、納得の一打でバーディー。
こちらは初日12位でした。
体操の全日本種目別選手権が、あさってから始まります。
17歳の白井健三選手、世界選手権の代表選考会を兼ねた大会に向け、意気込みを見せました。
白井選手は、去年の世界選手権に出場し、種目別のゆかで金メダルを獲得しました。
公式練習では、およそ2週間前に痛めた右足首の状態を確認しながら、得意のひねり技を試していました。
こちらも世界チャンピオン。
あん馬の亀山耕平選手。
去年の世界選手権では、この種目10年ぶりの金メダルを獲得しています。
プロ野球のオールスターゲーム。
監督推薦の選手が発表されました。
日本ハムの大谷投手、ことしは投手として選ばれました。
大谷投手はここまで7勝1敗。
今シーズンは160キロを記録し、その球速にも注目が集まります。
投手と野手の両方で、オールスターゲームに選ばれるのは、関根潤三さん以来、プロ野球史上2人目です。
パ・リーグは監督推薦で12人が新たに選ばれました。
リーグ2位の9勝を挙げている楽天の則本投手など、5人が初出場です。
セ・リーグは新たに13人です。
DeNAの三上投手は、ルーキーでただ一人、選ばれました。
三上投手は25歳。
抑えを務め、ここまで12セーブをマークしています。
中日の谷繁選手兼任監督は、選手兼任監督としては、古田敦也さん以来の選出となりました。
パ・リーグの監督は、病気の療養などのため、一度は辞退していた楽天の星野監督が務めることになりました。
オールスターゲームは、第1戦が今月18日に西武ドームで、第2戦が19日に甲子園球場で行われます。
きょうのプロ野球、雨でセ・リーグの2試合が中止となりました。
パ・リーグ首位のオリックスは楽天と対戦。
きょうはエースの粘りに、打線が応えました。
先制されたオリックスは、1回、3番へルマン。
ランナー3塁の場面から。
早い回に追いつけてよかったとまず同点。
犠牲フライで勝ち越し、さらにTー岡田。
オリックスはこの回、4本のヒットを集め、3対1とリードします。
先発のエース、金子は毎回ランナーを出す苦しいピッチング。
5回、銀次に速球をはじき返され、1点差。
同点のピンチが続きますが、ここは変化球で打ち取り、なんとかふんばります。
その裏、2アウトからヘルマンが、きょう2打点目のタイムリー。
さらにペーニャ。
金子に打ってと言われていたので、興奮したと、だめ押しの18号2ラン。
エースの力投に打線が応えたオリックスが、このカード、勝ち越しです。
オリックスの金子は、7回2失点で7勝目。
得点された直後に野手が取り返してくれて、感謝している。
これからも目の前の試合に集中していきたいと話していました。
ソフトバンクの岩嵜、3週間ぶりの先発です。
3回、1アウト2塁のピンチ。
移籍後初めてサードを守った吉村が防ぎます。
さらに4回。
本多もこのプレーで、岩嵜をもり立てます。
その裏、チャンスを作り、7番に下がった柳田。
しぶとく運んで、1点を先制します。
さらに6回、再び柳田。
初球でした。
この当たりに完璧と柳田。
2年連続の2桁ホームランで、ロッテを突き放しました。
ソフトバンク、きょうは危なげない戦いで2連勝です。
そのソフトバンク、秋山監督。
柳田と岩嵜の若手2人の活躍を振り返り、先制点の取り方もよかったし、岩嵜のピッチングもよかった。
粘り強く投げたのが大きいねと、笑顔でした。
西武はきのう逆転サヨナラ勝ち。
その立て役者、斉藤が、きょうは先発出場で4回のチャンス。
きのうのサヨナラ3ランに続いて、きょうは2点タイムリー。
西武はこの会、3点を奪って逆転します。
このまま7回、先発の藤原が1アウト2塁1塁のピンチを招き、2人目に武隈を送ります。
2アウト後、日本ハムは代打、小谷野。
3試合連続のタイムリーで2人がかえり、同点となります。
さらに満塁となって、4人目のウィリアムスが登板。
しかし、ミランダに打たれました。
西武は終盤の投手リレーが決まらず、試合をひっくり返されました。
試合は先ほど終わりました。
日本ハムが9回にも3点を追加し、8対3で勝ちました。
日本ハムは勝率を5割に戻しました。
首位オリックスは、エースの登板できょうも勝ちました。
野手で引っ張っているのが、この方、32歳の伊藤よしお選手。
きょうも4打数2安打1打点の活躍で、現在、打率、安打数、ヒットの数でリーグトップ。
さらにきょう、1つ決めました盗塁でもリーグトップに並びました。
三拍子そろって、本当こういうよい子の皆さんには、こういう選手を目指してほしいなと。
オールスターゲームのファン投票でも、2年連続で最多得票、集めました。
イスラエルの若者3人が殺害されたのに続いて、パレスチナ人の少年1人が何者かに殺害された事件。
暴力の連鎖が止まりません。
石を投げるパレスチナの若者たち。
対するイスラエルの治安部隊は、ゴム弾を撃ち込んでいます。
イスラエルの若者3人が殺害されたことへの報復で、パレスチナ人の少年が殺害されたと見られる事件。
少年の葬儀が3日にも行われることから、緊張が高まっています。
東エルサレムでは、パレスチナ人数百人が、抗議のため街頭に出て、衝突が続き、多くのけが人が出ました。
一方、一部のイスラエル人の間では、インターネットで報復を呼びかける動きも出ていて、衝突の拡大が懸念されています。
2014/07/03(木) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽北朝鮮制裁一部解除へ▽九州北部で50年に一度の記録的大雨[二][字]

拉致問題に進展は?北朝鮮制裁を一部解除へ…専門家が読み解く今後の展開とは▽九州北部で「50年に一度」の記録的大雨▽教育制度が大きく変わる?5歳児から義務教育が?

詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひほか,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

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音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
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