今回は常識を覆す金属と金属の接着対決。
無論磁石なんかではない。
溶接でもない。
ネジも接着剤も使わない。
目指すのは金属と金属がただくっつく…。
もしこの技術が確立すれば部品が減り生産効率も大幅に向上物作りに革命が起こる。
番組史上屈指の難題に挑むのは最高の研磨技術の持ち主たち。
その精度はなんと10万分の1mm以下。
世界が認める…対するは…。
業界トップクラスのハイテク企業。
研磨の技だけを使って金属と金属をくっつける。
本当にできるのか?そして今回もスタジオで何かが起きる。
すげえ。
匠たちの頂上決戦。
こんばんは。
「超絶凄ワザ!」でございます。
今回は接着対決です。
研磨の技術を駆使して金属と金属をくっつけようというものです。
そんな事できるんですか?不思議な…どういう事なんでしょうね。
それがもし本当に可能になればすごい事ですよね。
今回対決のために特別に用意したものがこちらです。
「オスメス金属」と名付けました。
こちらがオスです。
7kgあります。
その下の方にあるのが…。
受け皿ですね。
まさに受け皿メスが13kgあります。
今は何も研磨していない状態?していない状態です。
この状態できっちりくっつけたい。
実際引っ張ってみて下さい。
どうですか?感覚は。
うん…そりゃそうでしょうけども…。
ただの金属。
接着剤でも使わなければくっつくはずもない。
そもそも本当に可能なのか?無謀とも思える難題に挑む2組を紹介しよう。
まずは…国内屈指の研磨技術を持つ町工場が集まる新潟県燕市。
11年前ここで結成されたのが職人集団「磨き屋シンジケート」だ。
いずれ劣らぬ腕自慢の中から一人の男が立ち上がった。
今井は従業員13人の町工場を研磨一筋で切り盛りしてきた。
最も得意とするのは「ハンドラップ」。
つまり「手磨き」だ。
目で見て指先で感じて己の感覚だけを頼りに1万分の1mm以下の凹凸を次々と磨き上げていく。
その実力を見よ!人気ゲーム機のコントローラーをはじめ今井の元には大手企業からの精密な金型の依頼が相次ぐ。
今回今井にはある秘策があった。
金属の面は極度に密着した時真空に近い状態となり離れにくくなるといわれる。
平面なら今井の得意技。
今井はこのリンギングを曲面で起こそうというのだ。
対するは…。
東京・江戸川区にその技術の高さで知る人ぞ知るハイテク研磨企業がある。
年商実に45億円。
国内外で88の特許を持ち世界中から注文を受けている。
得意とするのは「サンドブラスト」。
空気の力を使ってさまざまな研磨剤を高速で吹き付ける磨きの技だ。
ガラスビーズから卵の殻まで400種類以上の研磨剤を使いこなしどんなものも磨き上げる。
今回の難題に挑戦するのは…。
彼の手にかかればアルミ缶の表面の塗料だけを削り取るなんて事も思いのままだ。
今回内海はサンドブラストの特徴を生かしリンギングとは全く違うアプローチで挑む。
金属の表面を荒らして凹凸を作り面ファスナーのようにくっつけようという作戦だ。
しかし金属でそんな事ができるのだろうか?今回の製作期間は3週間。
研磨加工の技術だけを使ってこのオスメス金属をピッタリとくっつけてもらう。
接着剤や溶接はもちろんNG。
より強い力に耐えた方が勝ちとなる。
さあ挑戦開始だ!磨き屋シンジケートの今井の元にオスメス金属が届いた。
目指すのはリンギング。
しかしさすがの今井もこうした球面でリンギングを起こした事はない。
悩んでばかりいても始まらない。
まず金属の状態を調べる事にした。
回転する砥石で表面を磨く。
すると表面に色の違う線が現れた。
この線は砥石が当たって削られた部分。
今井の熟練の技が金属のわずかなゆがみをあぶり出していく。
冗談が出ていたのもここまで。
いよいよ精密研磨のマエストロ今井の本領発揮だ。
10,000万分の1mm以下の凹凸を五感で見極める。
オスと同様にメスも磨いていく。
ある程度形を整えると今井はメス金属に青い塗料を塗り出した。
ここに何もつけていないオスを重ね合わせるとメスと直接触れた部分にだけ青い塗料がつく。
「青当たり」という手法だ。
リンギングを起こすには球面全体を密着させる必要がある。
「青当たり」を繰り返し接触部分が増えるように表面の凹凸を落としていく。
開始から3日目。
オス金属の表面全体に青い塗料がついた。
これならリンギングが起きるかもしれない。
塗料を拭き取ってオスメス金属を重ねてみる。
金属はすぐに外れ全くくっついてくれなかった。
リンギングで13kgのメス金属を持ち上げる事はできないのか?どうする今井?一方の天下一ブラスターズ。
内海は早速サンドブラストで金属の表面に凹凸を作り始めていた。
選んだ研磨材はスチールグリッド。
直径1.2mmの鉄の球だ。
時速540kmという通常の倍近いスピードで吹き付ける。
これで金属の表面に1,000分の4mm程度の突起を作ろうというのだ。
サンドブラストで表面を荒らしオスメス金属の両方に凹凸を作る。
これがフック状にかみ合えば金属が強く接着するはずだ。
しかし鉄球を強く当てすぎれば金属の形自体が変わりかねない。
はめ込めなくなる危険さえある。
頼りになるのは己の腕だけ。
スチールグリッドを吹き付けること1分。
表面は狙いどおり紙やすりのような突起で覆い尽くされている。
天下一ブラスターズのオスメス金属。
果たしてうまくくっついてくれるのか?いきます。
321。
見事13kgが持ち上がった。
表面を自在に荒らすサンドブラストならではの凄ワザだ!成功に沸くブラスターズ。
しかし…。
何度か持ち上げているうちに外れてしまった。
まだ十分な接着力はない。
どうすればこれ以上の力を生み出せるのか?ここまでで両者がたどり着いた途中の段階のものを持ってきて頂きました。
まず今井さんのもの。
完全に見た目仕上がってますけどね。
ピカピカですもんね。
凹凸がほぼないという事なんですね。
でもこの磨きを得意としている今井さんでもやっぱりくっつけるのはこれではできない?くっつけた事はないので磨く事は毎日してるんです。
金属は毎日磨いてますし家に帰ると自分を磨いてます。
なるほど。
チョイチョイVTRでもね今井ジョークを頂いてね。
本当にありがとうございます。
さあそして全く違うんですねやり方が。
そうですね。
全く見た目違いまして。
やすりみたいなんですね。
マジックテープとかがくっつくような原理で先端で引っかけてしまおうと。
ちょっと強引な…。
磨き屋シンジケートの仲間たちが今井の元に集まってきた。
作業開始から1週間。
今井はまだ球面のリンギングに苦戦していた。
この日仲間と話し合う中で今井はある事に気付いた。
傷は金属同士が確かに当たっている証しだ。
この傷を目印にすれば「青当たり」以上に正確に接している部分が分かる。
現在傷がついているのはオスメス金属のごく一部。
リンギングのためには球面全体が密着していなければならない。
つまり全面に傷がつくように磨けば強い接着力が生まれるはずだ。
傷を目印に金属が当たる部分を増やしていこうという逆転の発想。
少し磨いてはオスメス金属をこすり合わせ傷の広がりを確認する。
あえて傷をつけるように磨く。
今井にとっても初めての経験だ。
ここで今井が取り出したのはダイヤモンドの粉末。
最高精度の研磨剤の一つで最後の微妙な仕上げに使う。
傷はどのぐらい広がったのか?メス金属の表面を見てみると…。
細かい傷が増え始めた。
さらに慎重に磨いていく。
そしてついに傷は全面に広がった。
これでリンギングは起こせるのか?見事に成功。
曲面でのリンギングを実現した精密な磨き。
凄ワザだ!一方の天下一ブラスターズ。
さらに改良を加えていた。
注目したのは一番力の掛かる球の側面。
ここにより強力な接着面を作る事にしたのだ。
今回内海が選んだのはホワイトアルミナ。
セラミック製の研磨剤で大きさは最初に使った鉄球の100分の1。
この研磨剤を使えば金属の表面に非常に細かい凹凸を作る事ができる。
極小のホワイトアルミナを高速で吹き付けると100万分の1mm程度の凹凸ができる。
この微少な突起が広い範囲でガッチリかみ合えば強い接着力が得られるはずだ。
時速500kmで吹き付けるホワイトアルミナは肉眼では見えない。
表面の色の変化だけを頼りに作業を進める。
内海渾身のサンドブラストの出来栄えは?実は今回内海が金属に作る突起を非常に小さなものにしたのにはもう一つ訳がある。
小さい突起がうまくかみ合えば中の空気はもれにくくなる。
閉じ込められた空気が吸盤のような働きをすれば接着力を強める効果があると考えたのだ。
ブラストの魔術師は二重三重の仕掛けで勝利を狙う!現代最高の研磨技術が詰め込まれた両者の完成品。
さあ前代未聞の接着対決に挑む!まずはその接着力を13kgのメス金属で試してみる。
いきます。
持ち上がりました!すげえ。
接着剤も何も使ってないんですよ。
両者とも研磨技術だけで見事に13kgを持ち上げて見せた。
ここからは接着力の限界に挑む。
舞台はヘビーメタルセパレイター。
まずメス金属を台座に固定しそこにオスを接着させる。
そのオスをワイヤーの先につけたおもりで引っ張る。
すでに13kgの重さには耐えている。
そこからおもりを1kgずつ増やしていき3秒間耐えられればクリアだ。
この接着は急な衝撃に弱いので人手も借りてゆっくり重さを掛けていく。
先攻は磨き屋シンジケートの今井。
精密研磨のマエストロまずは14kgに挑む。
目標は20kg。
越後の人は我慢強いんでね。
頑張ってくっついていてもらいたいですね。
それでは14kgへの挑戦です。
お願いします。
(アナウンス)「321」。
(ブザー)123!ここまででクリアです。
やってる事すごいのにこんな地味な絵あるんですね。
ホントにすごい事が行われてるんですけどね。
次の15kgも難なく突破。
そして16kgも。
今離れました。
123。
クリアです!次は17kg。
目標の20kgが近づいてきた。
それでは17kgへの挑戦です。
お願いします。
(アナウンス)「321」。
(ブザー)今離れました。
あ〜これは離れてしまった。
失敗という事で磨き屋シンジケート記録は16kgという事になりました。
お疲れさまでした。
初めての仕事ですから。
くっつけるのここまでくっつくとは本当は思わなかったんです。
そうですか。
よく頑張ったな。
今井の記録は16kg。
続いては天下一ブラスターズ。
どのぐらいの重さに耐えられるのか内海自身も確かめていない。
内海さん今のお気持ちどうでしょう?ドキドキしてます。
心配ですね。
まずは16kg超えて17kg頑張ってもらって。
宣言どおり磨き屋シンジゲートの記録16kgへの挑戦。
離れました。
123。
クリアです!お〜いきました!それでは17kgへの挑戦です。
お願いします。
そして今井の金属を引きはがした17kgに挑む。
(アナウンス)「321」。
(ブザー)離れました。
123。
クリアです!という事で天下一ブラスターズ17kgクリアで勝利です。
おめでとうございます!さあ内海さん17kgいきました。
ありがとうございます。
今のお気持ちいかがですか?いや〜うれしいですね。
ここから先は記録への挑戦だ。
内海が指定したのはなんと30kg
(アナウンス)「321」。
(ブザー)離れた。
123。
クリア!すげえ!すごい!次に挑むのはヘビーメタルセパレイターの限界40kg。
研磨技術だけで接着させた内海の金属は果たして耐えられるのか?
(アナウンス)「321」。
(ブザー)離れた。
123。
耐えました!クリアです。
すごい!天下一ブラスターズの皆さん40kgクリア。
もうこれ以上おもりはありません。
すごい!これはすごい!自分でも驚いてますね。
こんなにパワーがあるとは思いませんでした。
先生いかがご覧になりましたか?Dialogue:0,0:23:57.44,0:23:59.80,Default,,0002014/07/17(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「前人未到の“接着”を目指せ!〜金属同士をくっつけろ〜」[字]
千原ジュニアも驚がく!磁石ではない。溶接でもない。ネジや接着剤も使わず、ただ「研磨技術」だけで、金属同士をくっつける!世界屈指の技の競演を見逃すな!
詳細情報
番組内容
究極の「研磨対決」第二弾!今回は、研磨技術だけを使って二つの金属をくっつける!勿論磁石でも、溶接でもない。ネジや接着剤も使わずに金属をくっつけるなどということが、果たして可能なのか? 番組史上屈指の難題に挑むのは、熟練ワザの職人集団「越後・磨き屋シンジケート」と、ハイテクを駆使する研磨メーカー「江戸川・天下一ブラスターズ」。繰り出される究極の研磨技術に、千原ジュニアも驚がく!これぞ凄ワザの頂上決戦
出演者
【出演】対決企業…不二製作所,今井技巧,大学教授…土肥俊郎,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】福島泰樹
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:14655(0x393F)