木曜時代劇 吉原裏同心(4)「年季明け」 2014.07.17

幼なじみの神守幹次郎殿は私汀女を乱暴な夫の手から救い出してくれました。
3年の旅の果てに江戸・吉原で剣の腕を見込まれた幹次郎殿は吉原裏同心として勤める事になったのです

(しじみ売り)し〜じみ〜!ありがとうございます。
おはよう。
おはようございます。
幹次郎殿と私は吉原での暮らしにもようやく慣れ穏やかな日々を過ごしておりました
どこが簡単なの?すみません。
ところが…
おうくれない屋だ。
急げ!
(男衆たち)へい!
(仙右衛門)心中だって!?そうなんです!誰が心中をしたんだ?吉原で心中と言やあ客と遊女に決まってらあ。
女はおかん。
客は…幸助とかいう大工です。
こちらです。
ああ!何だ生きてんじゃねえかよ。
(長吉)こんなひもじゃ駄目だ。
もっと丈夫なのでなきゃ。
これで首をくくろうとしたのか?それしかなかったんで…。
どいたどいた。
ご苦労さまです。
徳蔵さんとんだこって…。
うちの女には大金がかかってんだ。
そうやすやすと心中なんかされてたまるかい!心中はご法度の大罪だ。
この人が悪いんじゃないんです!何があったんだい?訳を話してみな。
この人とは私の年季が明けたら一緒になろうって約束をしてたんです。
それで…3日前にやっと私の年季が明けて…。
(仙右衛門)よかったじゃねえか。
だったら何で?それが…旦那が私にはまだ借金が残ってるって。
ああそうさ。
このおかんのために作った衣装やら夜具の支払いが残ってんだ。
締めて18両2分。
(仙右衛門)18両2分も!?
(長吉)年季が明けたって事は借金も含めて済んだって事だろう。
借金が残ってんだから年季は明けてねえ。
そ…そんなら証文があるはずだ。
見せてくれ。
(仙右衛門)「18両2分。
衣装夜具代金とも」。
日付は5年前の9月7日か…。
そんなの知らない…。
(仙右衛門)この「代」っていうのは何だ?おかんは字の読み書きができねえんだ。
そこでおかんの客だったこの喜兵衛さんに代筆を頼んだって訳さ。
喜兵衛さん?そんな人知らないよ。
おめえの目の前で書いてこれでいいなと念を押したらうなずいたじゃねえか。
そんなの知らない!
(徳蔵)物覚えの悪い女だ。
たった5年前の事だぞ。
どうする?心中はしくじっても番所へ届けるのが決まりだが…。
それは勘弁してくれ。
こんな男はどうなったっていいが女を連れていかれたんじゃ大損だ。
なんとか内輪で済ます訳にいかねえか?四郎兵衛様に相談してみるが…。
頼む。
このとおりだ。
男は会所が預かるぜ。
分かった。
3日も居続けた勘定を払ってさっさと引き取ってもらおう。
(仙右衛門)おい。
(男衆たち)へい。
さあ来い!来るんだ!おかんきっとおめえ迎えに来っから!あんた…待ってるよ〜!フン。
何年先になる事かな。
場合によっちゃ大門の脇に3日の間さらされるんだぞ。
へ…へい。
ちょいと主さん。
のむんだよ!え?
(せきこみ)その節はかたじけのうござんした。
あの男にはきっと天罰が下ります。
あっあ〜!な…何だよ?どうしたんだよ?分からん。
…でおかんは身に覚えのない証文だと言ったんだな。
は…はい。
くれない屋の徳蔵か。
何かと評判の悪い男だったな。
へえ。
客に言いがかりをつけて金をふんだくったりもめ事を起こしたり…吉原の面汚しみてえな野郎ですよ。
あの証文も本物かどうか怪しいと?うむ。
まずその証文が本物か偽物かを確かめなくちゃいけねえな。
吉原へ来て遊女になった限りは年季が明けるまではきっちり働いてもらう。
だが年季が明けりゃあ自由の身だ。
晴れて大手を振って大門を出ていける。
それが吉原の決まりだ。
偽の証文か何か使ってもう年季の明けた女を余計に働かせるなんて事があっちゃあこの吉原の名折れだ。
(男衆たち)へい!これからどうします?五町の名主様方にお知らせを。
へい。
村崎の旦那のお越しです!
(男衆たち)へい!ごめん。
何だ?何かあったのか?これは村崎の旦那!本日の吉原は至って平穏。
ケンカ一つ起こっておりません。
そうか?ヒエッ!あ…。
この男は誰だ?へえ。
それ私の遠縁の者でございましてな。
年甲斐もなくこの会所の若い衆になりたいって田舎から出てまいりました。
(仙右衛門)つらい仕事だからやめておけとみんなで諭していたところなんですよ。
うむ。
俺もやめといた方がいいと思うぞ。
旦那!甘納豆にごぜえやす。
おっかたじけない。
うち持って帰ろう!村崎の旦那のお帰りだ!
(男衆たち)ご苦労さまです!では某はこれで。
うむ。
じゃあおめえさんも一旦うちへ帰んな。
それがあの…帰れねえんです!帰れねえって何でだよ?あっし今度の事で仕事を3日も無断で休んでしまいました。
帰ったら親方に何て言われるか。
そりゃ謝るしかねえだろう。
いやいやいやいや!うちの親方もう本当にすご〜く厳しい人なんです。
もう金輪際許してくれません!あ〜もうこうなったらこのまんま旅にでも出るしか…。
それは困るんだよ。
事が済むまではこの江戸にいてもらうぞ。
しかし…。
…という訳でうちに2〜3日泊めてやってくれと言われまして。
某は断ったのですが。
よいではありませんか。
どうもすみません!すみませんと言いながらよく食べるな!いやここ3日ろくなもん食ってなかったもんで。
甘やかす事ありません。
でも聞けば聞くほどかわいそうじゃありませんか。
どうもこの男はかわいそうを売り物にしている気がするんです。
ゴホッ!いや…すみません。
本当私は情けねえ男でして。
棟梁からも駄目だ駄目だってもうどなられ続けて…。
でもおかんは年季が明けたら一緒になろうって言ってくれやした。
あっ「俺みてえな情けねえ男でいいのかい?」って聞いたら「私はあんたのこの優しいところが好きなのよ」って。
今度はノロケか?あ…。
これも会所の仕事です。
よいではありませんか。
フン。
助けないとは言っていません。
お世話になります!礼などよいから明日はちゃんと親方の所に謝りに行け。
いやそりゃ無理です。
うちの親方どんだけ怖いか…。
それはもう聞いた。
親方の前じゃもう神守様もおじけづくに違いありませんよ。
おじけづくものか!そんな!うちの親方知らねえからだ。
一度会ってごらんなさい。
そんな事言うなら…。
あっそうやって某を代わりに謝りに行かせようとしてるな!いやいやいやいやそんな事言ってませんよ。
この人そんな事言ってませんよ。
ねえ?あね様までこやつの肩を持つ事はないでしょう。
(いびき)眠れないのですか?やはり明日私が棟梁の所に行ってきます。
(いびき)
こちらにおそろいの方々は吉原五町の名主様たち。
四郎兵衛様を筆頭に吉原を仕切る面々です
あなたが喜兵衛さんでらっしゃいますね?はい。
さようでございます。
石町で小間物問屋を営んでおります。
ここにある証文にあなたの名前がありますがこれへ…。
覚えてらっしゃいますか?はい。
私が書いたものに相違ございません。
おかんとはなじみでございましたか?はい。
実はこちらの徳蔵さんからおかんさんの借金の証文を作りたいがおかんさんは字の読み書きができないので代筆してくれと頼まれまして証文に名前を書きました。
その場におかんも同席しておりましたか?はい確かに。
当人が借金をしたのは確かだと言っておりますので私も証人になったんですよ。
さようでございますか。
いや分かりました。
わざわざのご足労ありがとうございます。
それでは私はこれで。
ご納得頂けましたかな。
では私もこれで失礼しますよ。
お待ちなさい。
何ですか?今日ここに吉原の名主様方がお集まりになったのには訳があります。
ほう。
我々には吉原の掟を守る役目がある。
それを破った者は厳しい咎めを受ける事になる。
これまでにも不始末を起こして吉原で商売できなくなった者が何人もおります。
私が吉原の掟とやらを乱していると?私のどこが悪いのかはっきり言ってもらいましょう!そういきりたちなさんな。
何もないんならそれで結構。
証文に名前があった喜兵衛って男確かに自分が書いたって言いやがって。
そうか…。
気になってきたのかい?それもあるが実は頼みがある。
え?何だい。
ここの棟梁と話をつけます。
相手は相当ケンカっ早いそうだから某がケンカしそうになったら止めて頂きたい。
大事な仕事ってそれかよ…。
ごめん!あっしが栄蔵でござんすが吉原のお方がどんな御用で?ここにいる幸助という職人の事です。
幸助?まあ確かに前にはそんな名前のやつはおりやしたが断りもなしに3日も仕事を休みやがったんで暇を出しちめえました。
無断で休んだのには訳がある。
実は…。
大工ってのは断りもなしに仕事を休むなんざ金輪際あっちゃならねえこった。
だから事情があると申しておるではないか。
第一本人が来ねえってのはこれどういうこってす?それは…某も気に食わぬ。
まあお侍さんがこうして来なすったんだから一応その訳を伺いましょうか。
それはその…女の事だが。
吉原の女のこってすかい?遊女なんてのは男をだましてなんぼの商売だ。
おかんは人をだますような女ではない。
「あちきは主さんに首ったけでありんす」とか口から出任せ抜かして男から金を巻き上げようってんだ。
何!お前は黙ってろ。
あとは俺に任せな。
ねえ親方さん。
何だい?いいですか?吉原の女だって人間だ。
心底男に惚れちまう事だってあるんですよ。
おかんと幸助は互いに心底惚れ合って所帯を持とうと固く約束したんだ。
フン。
うんうん…いや笑いごっちゃねえんだ。
何だい吉原の女は男をだますのが仕事だと?あっしは本当の事を言ったまでだい。
ふ〜ん。
そう決めつけるって事はさしずめ自分が相当痛い目に遭ったからじゃないんですかい?何だと!あっ怒った。
当たりですかい?余計なお世話だ!とっとと帰りやがれ!ああ帰るさ!待て待て待て!幸助の事はどうなる?そんなやつはうちにはいねえって言ったはずだい。
どうしても駄目だってんだな?あっしは一遍言った事は曲げねえたちなんだい。
ああそうか。
分かったよ。
おう帰るぜ!え?ああ…。
おい塩だ!塩!へい!お師さん出来ました。
はい。
よく書けていますよ。
お師さんこれはどういう意味なんですか?「山中暦日なし」。
俗世間を離れて山の中で暮らす人にとっては歳月など無縁の事という意味です。
(遊女たち)ふ〜ん。
私たちとはえらい違い。
(笑い声)私たちは毎日毎日あと何日で年季が明けるか指折り数えてるんだからね。
そんなもの数えない方が身のためだよ。
途中で借金して年季が延びる事だってあるんだから。
そんなに借金がかさむものなのですか?つきあいでいろいろとね…。
そうなんですか。
その点薄墨太夫は稼ぎが違うからそんな苦労はないんでしょうね。
知らないのかい?薄墨太夫は薄墨太夫でいろいろと物入りなんだよ。
新造や禿の面倒も見なきゃなんないし。
でもあれくらいになれば身請けしたい人が列をなしてるでしょう。
薄墨太夫ともなると身請けするにも何百何千両というお金が要るのを知ってるだろう。
おいそれと身請けなんかできないんだよ。
(遊女たち)ふ〜ん。
そういえば今日は薄墨太夫は?何でも風邪をひいたとか…。
(遊女たち)ふ〜ん。
ケンカを止めてくれと頼んだはずだ。
すまん。
そりゃ確かに吉原の女は男を通わしてなんぼのもんだ。
でもあんな言われ方したんじゃついよ…。
これではますます幸助が棟梁の所に帰れないではないか。
しょうがねえ。
もう少し置いてやんな。
どうした?つけられておる。
振り向くな!何者?神守幹次郎と知っての事か?問答無用!うわ〜!あっ斬り合いだ!斬り合いだ!斬り合いだ!斬り合いだ〜!くっそ〜。
待て!何者だ!?そうか。
次の手を考えねばな。
朝から何をしている?屋根板が壊れたので直して頂いております。
(相庵)おい。
へい。
後でうちの雨漏りも直してくれないか?へい。
かしこまりました。
こういう男がいると役に立つなあ。
もうずっといたらどうだ?困ります。
うん?あっそういえば昨日棟梁の所へは行かれなかったのですか?え?あ〜…参りました。
それで棟梁は?え〜いや…。
大変です!どうした?おかんを身請けしたいという男が来たんです!ええ!?
(幸助)ああ!しっかりしなさい!おい大丈夫か?ほら。
それは…それは一体…!誰だ?それが…。
こちらです!あんたが!?あいつが喜兵衛だ。
まあどうぞ。
あの…どういう事なんですかい?この度の話を聞いておかんさんの事が心配になりましてね。
久しぶりに会っていろいろ話をするうちにそこはまあ男と女ですから…。
借金を払った上で身請けをしたいと思います。
家を持たせて何不自由なく暮らせるようにします。
それは…本当ですか?はい。
あなたは?あ…あっしは…。
(幸助)おかん!おや皆さんおそろいでどうなさんした?おめえこの人が言った事本当か!?さいざます。
そんな!確かに主とは所帯を持つ話をしやんした。
さりながら…主にあちきの借金の肩代わりをしなんす甲斐性はありんせん。
この方に乗り換えたからとて罰が当たるもんでもありんすまい。
俺は何年かかってもおめえを迎えに来るつもりだ!そんなに待つ事はできんせん。
俺とは本気じゃなかったっていうのか!?まあ今となってはそういう事になりんすねえ。
遊女が男をだますのは当たり前。
稼業のようなものでござんす。
おいなんとか言ってやったらどうなんだよ?よかったな…。
幸せになんな。
ありがとうござんす。
おい…おい!では証文を。
どうぞ。
その証文某に頂戴できませぬか?え?・何か問題でも?いいえ別に。
文使い大黒屋よろしゅう〜!これはお師さんどうされました?お風邪と聞いてお見舞いに。
これは竹瀝です。
私のふるさとではこれを風邪の時に飲むのです。
(笑い声)実は今日のお客が嫌で…。
さりとて断る事もできぬお方で。
あっそうでしたか…。
お礼申し上げます。
いいえ。
ただあなたがお顔を見せませんと手習いのみんなも張り合いが出ません。
私もお師さんに教わるのが楽しみです。
不思議なものですね。
吉原でこのような暮らしをする事になるとは思いもしませんでした。
お国はどちらですか?九州の豊後です。
もう何年も前に出たきり帰っていません。
多分もう一生…。
あ…またどうして?飲み過ぎるな。
へい…。
あっしはね神守様とご新造様が羨ましい。
え?あんなに仲良く誰にも邪魔されず…。
邪魔されず…。
そう見えるか?え?追われる身…。
ええ。
相手はまだ…妻敵討ちを諦めていないかもしれないのですね。
よくぞお話し下さいました。
つらい暮らしをしてきたお二人だからしっかりと結ばれているのですね。
私と幹次郎殿とお会いしましたでしょうか?いえ。
でも分かります。
私は時々年季が明けて吉原から外に出る時の夢を見ます。
さようですか。
恐ろしい夢です。
広い世間にたった一人放り出されて風ばかり吹く荒れ野を当てもなくさまようのです。
あなたがお一人なんてそんなはずは…。
きっと誰かが。
…だとよいのですが。
いなすった!
(いびき)おう。
何か分かったか?この男は橘屋の手代で…。
冬吉と申しやす。
橘屋?喜兵衛の店だな。
あの喜兵衛という男羽振りよく見せちゃいますが相当金に困ってるようです。
何?3年前の春に江戸に参りましてね小間物屋を始めたもののうまくいってないようです。
見えを張って派手な暮らしをしていますが内情は火の車です。
間違いねえな?はい。
ありがとよ。
ではなぜおかんの借金を肩代わりするなどと?恐らくウソでしょう。
ウソ…。
何のために?徳蔵に頼まれたんじゃないですかね。
しかしおかんの借金は18両。
そのためにそんな手の込んだ事をするものか?う〜ん。
それだけじゃない何かがあるんじゃないですかね。
さっき喜兵衛が江戸に来たのは3年前の春だと言ったな?はい。
この証文にある日付は5年前の秋。
江戸にいない喜兵衛にこの証文が書ける訳がない。
なるほど。
これでこの証文は偽物と決まりましたな。
ウソが露見する前に喜兵衛の身請け話を持ち出して話をうやむやにしようとたくらんだに違いない。
はあ〜姑息な事を。
あやつ今の話を聞いたな。
イテッ!旦那!何をする気だ?徳蔵と喜兵衛やつらが許せねえ!幸助お前が行ってどうなる?神守様はご新造さんを助けて逃げたんでしょう?あっしもおかんのために何かやらねえと男が…男が立たねえよ!男なんか立てなくていい。
(戸を開ける音)じゃあ戸締まり頼んだよ。
はい分かりました。
女切手!女切手!どうした?用もないのにここに来るな。
おい!へい。
俺は抜けさしてもらうよ。
今更何を言ってる。
あんたと道連れになるのはごめんだね。
俺の言うとおりしてりゃいくらでももうけさしてやるぜ。
おかんはどうする?借金の肩代わりはウソっぱちだって明るみに出たらおしまいだぞ。
あんな女いざとなりゃ口封じに殺せば済む事だ。
人殺しの仲間にされるのはごめんだね。
まあ上州の田舎にでも引っ込んでまた地味に暮らすさ。
この野郎そうはさせるか!人殺し!でや〜!・やめな!今の話全て聞いた。
観念致せ。
くそ…。
おい!お主か…。
頼むぜ。

(悲鳴)ぐわっ!死ね!どうだ。
まだ男を立てたいか?・
(おかん)あんた〜!あんた!おかん!証文は偽物だった。
それじゃ…。
晴れて年季明けだ。
自由の身だぜ。
うん。
徳蔵の悪事を暴くのに幸助も一働きしてくれた。
いやあっしは何も。
この男何の取り柄もないようだがあなたを思う気持ちだけは本物です。
おかん…なぜあんな芝居を?徳蔵に言われて…。
それに私の事なんか諦めた方があんたの幸せだと思って…。
バカ!おめえがいねえでなにが幸せだ。
あんた〜!
(泣き声)くれない屋もこれで取り潰しだ。
女たちはほかの店にくら替えって事になるな。
一件落着!あっいや…。
落着してねえや。
あっしが棟梁に話します。
いや話をこじらせたのは某だ。
いやいやいや俺が悪かったんだよ。
いやいやいやあっちょっと!どうして!?おそろいで。
こちらのお方から洗えざらい聞きやした。
まあまあお座りなすって。
棟梁この度は…。
聞いた。
いろいろ苦労したな。
はあ…。
四郎兵衛様が私に話をしてくれたのです。
あなたたちだとまた話がこじれるから先に行って棟梁に話せって。
亭主の不始末は女房が片をつける。
おめえさんもいい女房をお持ちなすったねえ。
はあ…。
(笑い声)
そして晴れて自由の身となったおかんさんが吉原の大門を出ていく日が来ました
達者でな!達者でな。
年季明けか…。
私の年季はいつ明ける事やら。
姉さんは遊女じゃないだろう。
バカ。
玉藻はいつ自分が嫁に行けるかってその話をしてんだい。
お父っつぁんよくお分かりだね。
何年おめえたちの親やってると思ってやがんだ。
…でいつ明けるの?ん?それはこいつに聞きなよ。
えっ俺?おめえが一人前になったらこの巴屋をおめえに任せられるじゃねえか。
そうなったら…玉藻の年季は晴れて明けるだろうが。
吉原は人の世の写し絵のようなものですね。
写し絵?善人もいれば悪人もいる。
よい事もあれば悪い事もある。
さようですね。
あね様腹が減りました。
え?さっきおそば食べたばかりじゃないですか。
そばは腹もちがしません。
じゃあ何かすぐに支度をします。
お願いします。
(笑い声)誰だ!?
(悲鳴)お願いがあって参りました!この子が遊女になりたいと…。
そんなに言うなら遊女になれ。
本当に?幹殿!お父っつぁん!娘を売りたい親なんて!あの2人を守ってあげて下さいね。
娘たちがどんな思いで吉原に売られたか知っておろう。
・「君のそばにいる」・「君を守って行く」・「悲しみを消してあげることは出来ないけど」・「ここからはふたり同じ道を行く」・「せめてひととき」・「風よやさしく」・「二人包んで」2014/07/17(木) 20:00〜20:43
NHK総合1・神戸
木曜時代劇 吉原裏同心(4)「年季明け」[解][字]

年季明け間近い遊女・おかん(高橋由美子)は、身に覚えの無い借金の証文を、店主・徳蔵(近童弐吉)に見せられる。幹次郎(小出恵介)は徳蔵が仕組んでいるのではと疑う。

詳細情報
番組内容
遊女・おかん(高橋由美子)となじみ客の大工・幸助(おかやまはじめ)が心中未遂事件をおこした。おかんの年季明けに一緒になる約束をしていた二人だが、年季が明けるなり、おかんの借金の証文を見世の主・徳蔵(近童弐吉)が出してきたのだ。字の読み書きの出来ないおかんの代わりに証文を書いたなじみ客・喜兵衛は、突然おかんの身うけを申し出て幸助を慌てさせる。幹次郎(小出恵介)は徳蔵と喜兵衛が組んでいるのではと疑う。
出演者
【出演】小出恵介,貫地谷しほり,野々すみ花,山内圭哉,三宅弘城,京野ことみ,石井愃一,沼田爆,若葉竜也,平田薫,尾上紫,菜葉菜,近野成美,高橋由美子,おかやまはじめ,加藤武,定松直子,松之井綾ほか
原作・脚本
【原作】佐伯泰英,【脚本】尾崎将也
音楽
【主題歌】小田和正,【音楽】林ゆうき

ジャンル :
ドラマ – 時代劇

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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