7人の女弁護士 2014.07.03

(麻生恵理)最近うちの隣の部屋が夜中にうるさくて結構困ってんですよね。
(木下五月)文句言ってやりゃいいじゃない。
(恵理)えーモメたら嫌じゃないですか。
(恵理)あこれおいしそう。
(藤堂真紀)あひとつどうぞ。
ありがとういただきます。
(南條宏美)モメたら嫌だなんて弁護士の言葉とは思えないわね。
迷惑防止条例で深夜の40デシベル以上の騒音は禁止されてるとか何とか言えばいいじゃない。
それ角立ちすぎです。
立つ立つ。
大家さんに言ってもらえば立たないんじゃないですかね。
チクったとか何とか言われてかえって恨まれそうで。
そっか…結構難しいんですね。
ご近所付き合いって。
みんなまだ賃貸だからいいわよ。
私なんて思い切ってマンション買っちゃったじゃない。
あんた…隣とモメたら悲惨よ。
だって簡単に出ていかれないんだもの。
当人同士でモメないでさっさと弁護士に相談してくれればいいのにね。
こうならないうちに…。
ほらワイドショーでもやってたじゃない。
(五月)ああやってたやってた。
(恵理)悲惨ですよね。
(五月)何も殺さなくたってね。
事件は4月27日に発生した
みはる台に住む主婦片岡静江が自宅で殺されているのが発見された
何者かに自宅にあったガラス製の置物で頭を殴られ即死状態だった
夫の信也が仕事から帰宅して妻が死んでいるのを発見した
静江と夫の信也は近所でも評判の仲のいい夫婦だった
突然愛する妻を失った信也の悲しみの様子は人々の同情を誘った
被害者に抵抗した様子がない事から顔見知りの線で捜査が行われた
容疑者はすぐ近くにいた
隣の家に住む主婦池内真理子だ
彼女は被害者から騒音やゴミの出し方について度々注意された事を根に持っていた
そして殺害推定時刻に片岡家から出てくるのを向かいに住む小学生松岡咲子に目撃されていたのだ
真理子は殺害を否定した
しかし凶器の置物から真理子の指紋が検出された事から警察は本人否認のまま彼女を起訴した
片岡さんの奥さんを殺したりしてません!
そして私たち7人の女弁護士事務所が彼女の弁護を担当する事になった
(飯島妙子)じゃああなたは殺していないんですね?あなたの主張が裁判に通るように努力します。
そのためにこれから色々お訊きしますが正直に答えてください。
殺された静江さんとトラブルがあったというのは本当ですか?はい…。
お宅昨夜も夜中に掃除機かけてませんでした?すいません…コップを割っちゃったもので。
夜中は静かにしてって何度言えばわかっていただけるのかしら?でも…ガラスの破片そのままにしておけないじゃないですか。
そんな事こっちは知りませんよ。
とにかく夜中の騒音は気を付けてくださいね。
…すいませんでした。
何の権利があってうちの木を切ったりしたんですか?すいません…あの…枝がね車の出し入れに邪魔だったものですから。
だとしても他人の家の木を無断で切っていいって事はないでしょう?いや…そりゃそうですけど…。
笑い事じゃないでしょ?すいません…今後気を付けますから。
あなた。
ん?え?何ですか?
(カメラのシャッター音)今後裁判という事もあり得ますから。
いや…ちょっとそんな大げさな。
(静江)あなた行くわよ。
(片岡)おう。
どうして切ったりしたの?あの人たちが枝1本でも黙ってるはずないでしょ?お前がペコペコするから付け上がるんだよ。
(真理子)私がお隣の事でどんなに苦労してるか知らないで…。
俺は外で仕事してるんだから近所付き合いはお前の問題だろうが。
(真理子)音とかゴミの出し方とかちょっとした事で文句を言いにきて。
自分は全部正しくてこっちが全部悪いみたいに…。
でもコップ割ったら夜中でも掃除しますよね。
毎日のようにそれじゃストレスもたまるでしょうね。
でもそんな事で人を殺したりはしません!凶器の置物にあなたの指紋が付いていました。
わかりません…触った覚えないのに。
(妙子)それからあなたの向かいの家の女の子が当日の午後5時頃あなたが片岡さんの家から出てくるのを見たと言ってるんですが。
咲子ちゃん勘違いしてるんです。
それは私じゃありません。
違う人です。
だって私その時…。
1人で散歩してたんです。
それを証明できる第三者はいますか?途中で知り合いに会ったとか何でもいいんです。
さあ…。
でも私やってません!無実なんです!信じてください!
殺人暴力性犯罪…
犯罪はいつあなたの身に降りかかるかもしれない
このドラマは図らずも事件の当事者となってしまった女性を司法の場で救うべく日夜闘い続ける7人の女弁護士たちの活躍を描くものである
(池内)あの…妻は本当に殺してないんでしょうか?奥様は絶対に殺してないとおっしゃっています。
(恵理)ご主人が信じてあげなくてどうするんですか。
そうですよご主人が支えになってあげないと。
…はあ。
それとも何か不審な点でもあるんですか?いえ…弁護料の方は何とかしますんでよろしくお願いします。
弁護料の心配はなさらないでください。
今は奥様の無罪を勝ち取る事だけを考えましょう。
はい。
それじゃよろしくお願いします。
あんまりうまくいってなかったのかしらねあの夫婦。
(田代千春)やっぱり旦那さんには何があったって無実やって信じて欲しいな。
奥さんがお隣の事で悩んでたのに無関心だったみたいだしね。
ご主人の無関心で孤立しちゃう主婦の人って多いみたいですよ。
何か結婚に対する夢なくなっちゃう。
被告側にも被害者側にもお子さんがいればよかったのにね。
だって子育てで忙しかったらお隣とモメてる暇なんかないってば。
(杉本美佐子)そんな事より真理子さんの無実をどうやって立証するか。
その事を考えましょう。
あー何とか証明できる方法ないかな?アリバイ。
誰かと会って話したとか何か特別な事があったんだったらともかく散歩してた?それだけじゃね…。
人海戦術で探せば何とか見付かるんじゃないですかね。
仮に彼女が散歩をしていたのを覚えている人を見付けたとしても咲子って子の目撃証言と対立する事になりますよね。
だから当面はアリバイの立証。
それから子供の目撃証言が間違いなのかどうか。
この両方の線で進めましょう。
(一同)はい。
(北村一平)今日は雅人君は?友達と飲みに行ってる。
泊まってくるかもしれないって。
俺たちに気を使って水入らずにしてくれたのかな?そんな気が利くやつじゃないと思うけど。
いやでも…せっかく2人っきりになれたんだし…。
…ありがとう。
ねえ。
ん?結婚ってどう思う?え!?ああ…そうか。
真紀もやっと真剣に考える気になってくれたか。
一平は結婚したらいい事ばっかりだと思ってるかもしれないけどそんな事もないみたいよ?人を能天気みたいに言うなよ。
2人の人間が一緒に暮らせば多少問題だって起こるよ。
2人の間だけじゃなくてご近所との間でトラブルになったりするとか。
そんな事…2人で力を合わせれば解決できるって。
結婚したら家の事は奥さんに任せっきりっていう男の人多いっていうけど。
俺はそういうんじゃないよ。
って言うかそんな先の事心配したってしょうがないだろ。
まあ…そうね。
(ドアの開く音)
(藤堂雅人)あはー飲み過ぎたー。
(雅人)水ちょうだい水水。
またー?はいはい!あこんばんは。
来てたんすか?全然気使ってないな…。
(検察官)「被告人池内真理子は被害者片岡静江に度々騒音やゴミの出し方などを注意された事をかねてから根に持っており事件当日被害者が自宅に1人でいる時間を狙って被害者宅を訪ね置いてあったガラス製の置物で被害者の後頭部を殴打しもって殺害せしめたものである」
(検察官)「罪名及び罰条殺人。
刑法第199条」
(裁判官)今の起訴状の内容に関して何か意見はありますか?私はやってません。
片岡さんの奥さんを殺したりしてません!嘘を付け!人殺しが!
(裁判官)傍聴人は静かに。
(裁判官)指示に従ってもらえない場合は退廷していただきますよ。
(むせび泣く声)
(裁判官)弁護人のご意見は?被告人と同様です。
無罪を主張します。
(キャスター)被告は無罪を主張してますが?あの女がやったに決まってます。
あの女は静江に何度も注意をされてそれを恨みに思って…。
静江を…静江を返してください!奥さんを殺されたショックはわかるけど…。
裁判で無実を明らかにすればいいのよ。
(千春)この人がこの辺り4月の27日の夕方散歩してるのをご覧になりませんでした?
(恵理)すいません。
あのこの人を4月の27日の夕方に見かけませんでしたかね?
(男性)どうかな…人の顔なんていちいち見てないし。
そうですよね…。
ごめんね。
ありがとうございました。
望み薄そう…。
砂漠でダイヤモンド探してるみたい。
確率が少ない方が当たった時のよろこびが大きいですよ。
じゃああっち行ってきます。
(松岡百合子)全部警察にお話ししたんですけど。
すみません確認のためなんです。
少しお時間をください。
(宏美)お願いします。
咲子ちゃんよね。
あなた事件のあった日片岡さんのお家から池内のおばさんが出てくるのを見たんですって?うん見たよ。
その時の事を詳しく教えてくれない?勉強してたのお部屋で。
(静江の声)本気なの?やめてよ!
(物音)そう。
声と物音がして外を見たんだ?うん。
ねえどうして池内のおばさんだってわかったの?見ればわかるよ。
だって夕方で薄暗かったんでしょ?顔なんかよく見えないんじゃない?だってそーっと出ていったもん。
そーっと出ていった?うん。
(百合子)ほら真理子さん片岡さんの奥さんにうるさいってさんざん文句言われてたでしょ?
(百合子)だからあの人すごく音に気を付けて開け閉めしてたんです。
そりゃ可哀想なくらい気を使って。
でも…。
それからその女の人はどこに行ったの?私の部屋からはそこのドアしか見えないから…。
じゃあ見たのは一瞬なのね?ドアをそーっと閉めただけでどうして池内さんだって決め付けられるの?
(百合子)うち子が嘘付いたって言うんですか?いえ…そういう事では。
(百合子)もういいでしょうか?これから塾なもので。
行きましょう。
(真紀・宏美)ありがとうございました。
すいません。
4月の27日なんですけどこの人見かけてないですか?
(女性)さー…。
(千春)見てない?すいませんありがとうございました。
あこれ…。
何やの?工事?
(職員)ええ確かに桜平公園は4月の25から28日まで工事をしてました。
工事の間一般の人は入れたんですか?いえ完全に閉鎖されてましたので。
閉鎖?
(妙子)あの公園は4月25日から28日まで工事で閉鎖されていました。
あなたがあの日あの公園を散歩していたというのは…。
すいません…。
どうして嘘なんか…。
私たちはあなたの無実を証明しようとしてるんですよ?申し訳ありませんでした。
本当はどこで何をしていたんですか?真理子さん!それは…言えません。
どうしてですか?このままじゃ殺人犯にされてしまうんですよ。
何か言いたくない事があるんですね?
(妙子)でも今のあなたが何をするべきかよく考えてみてください。
ここを出る事じゃないですか?秘密を知られて困るような事になるならそれを解決するために私たちも協力します。
さあ話してください。
その時は…男の人と一緒にいました。
それは…誰なんですか?わかりません。
わからないってどういう事ですか?インターネットの出会い系サイトで知り合った人なんです。
名前も電話番号もわかりません。
どうして出会い系なんて…。
主人が浮気していたのがわかったんです。

(真理子)主人はほんの遊びのつもりだって言ってました。
でも許せなかった。
私がお隣の事で悩んでるのに。
だから仕返ししてやろうと思って。
(真理子の声)出会い系のサイトに登録したんです。
返ってきたメールには長い間主人から聞いた事のないような優しい言葉がいっぱい並んでました。
私に関心を持ってくれる人がいる事がすごくうれしかった。
(真理子)それであの日初めてメールをくれた中の1人と連絡を取って会ったんです。
そうだったんですか。
それをご主人に知られたくなかったんですね。
でもまさか殺人の罪をかぶってまで浮気を隠そうとしたわけじゃないでしょ?さあ…。
ここから出たとして主人と向き合うのが怖かったのかもしれません。
私たちとしてはその事をご主人に話さないわけには…。
はい。
あなたの気持ちをちゃんと伝えます。
でもどういう風に話せばいいですか?ただ事実を言ってもらうだけで。
それでいいんですか?先に浮気をしたのはご主人の方でしょ?奥さんだけを責めないようにとか…。
もういいんです。
言い訳しても仕方ありませんから。
証言してもらうためにはその人を捜す必要があります。
何か手がかりになる物はありませんか?さあ…。
どんな小さな事でもいいんです。
そういえば…。
おなかに手術の跡が。
手術の跡?手がかりはおなかの手術の跡だけか。
うーん難しいわね。
人のおなか見て歩くわけにもいかないしね。
手術の跡…。
奥様はただ事実を話してくれと。
そうですか…。
無実が証明されて奥様が出てきたら2人でよく話し合って…。
いいえ…。
私たちはもうダメかもしれません。
え?いや浮気の事だけじゃなくて随分前からだったんです。
あいつはね今どんな気持ちでいるのかもう全然わからなくなっていた。
昔は何でもわかってるつもりでいたんですけど…。
とにかく今後の事はよく考えてみます。
奥様は後悔してると思います。
でないと隠そうとしないはずです。
ご主人との仲がどうなってもいいと思っていたら言えるはずでしょ?殺人の罪がかけられているのに必死で隠そうとした。
確かに藤堂の言うとおりかもしれません。
手術の跡ねえ…。
そこからその人を捜し出す事ってできないかな?どの辺?あっこれ。
真理子さんから聞いて書いてみたの。
への字の傷だって。
うーん…これだけじゃな…。
難しいかな。
え?そこを何とかならない?早く真理子さんを外に出してあげたいの。
じゃないとあの夫婦が手遅れになっちゃう…。
誰も調べないとは言ってないだろ。
え?あっ…!これだ。
(北村)への字の手術跡っていうのはたぶん小腸のへスラー式移植のオペだと思うんだよ。
日本じゃまだ症例が少ないから調べればなんとかなるかもな。
ホント!?なんとかして!わかったよ。
(事務員)小腸のへスラー式移植手術…?最近日本でその手術を手がけたのはこの病院の佐竹教授だけなんだそうです。
その手術をした患者さんを教えてください。
あ…それはお教えできませんね。
えっどうしてですか?患者のプライバシーにかかわりますので…。
規則なんです。
お願いします!裁判でどうしてもその人の証言が必要なんです。
私どもとしてはどうしようも…。
これ真理子さんから聞いて描いてみたの。
年齢35歳くらい身長約160センチ。
ここにわりと目立つホクロがあったらしいわ。
ホクロね…。
それだけ?それだけ。
頑張って捜して。
ホントに来るの?ここに。
一平によるとその手術をやったあとはしばらく通院する必要があるらしいの。
その人がまだ通院期間にあるかどうかわからないけどそこに賭けてみるしかないと思うのよ。
わかった。
ありがと!じゃあ私会議に戻らないと。
えっ?じゃあね!頼んだよ!ねえちょっと!いつまでやればいいの!?真理子さんが出会い系で会った相手が見つかるのを期待するしかないんですかねぇ…。
でも見つからない可能性だってあるしたとえ見つかったとしても証言を拒否される事だってあるって事考えておかないと。
その場合は女の子の目撃証言をどうやって崩すかにかかってくるわけですね。
その子…ホントにはっきり見たんかな〜。
あの子嘘はついてないと思う。
あるとすれば他の人物を見間違えたって事かしら。
じゃあそれが真犯人って事ですかね?あの女の子その人物がそーっとドアを開け閉めしてるのを見て真理子さんだと思い込んでるんですよ。
でもね…人間の認識とか記憶って結構曖昧だからね〜。
そうですよね〜。
あの…ほらたとえばパンダを描けって言われて所長描けます?失礼ね。
パンダぐらい描けるわよ〜。
(五月)描いてみてください。
(宏美)シッポこんなんだっけ…。
やー意外と難しい。
白と黒の配分ってどうだったっけ…。
できました。
(一同)おぉ〜!すごーい!さすが飯島さーん。
(五月)どう違うんだ?これ…。
できた!ジャン!何それ?白黒タヌキやん。
かわいい。
そういう田代さんのはどうなんですか?ん?私?ピンクのパンダなんて聞いた事ない。
(五月)所長!所長!
(宏美)所長の見たい!やめ…!え…。
(咳払い)私はあの…絵…絵はねあんまり得意じゃないのよ。
みたいですね。
っていうか…こんな事やってる場合じゃないでしょあなた方はいはい…。
(ため息)いつまでやらせる気だよ…。
ハァ…腹減った。
(雅人)あっ!?あなた4月27日に女性と会いませんでしたか?
(寺島浩介)えっ…なんですか?急に…。
みはる台の主婦殺しの事件ご存じないですか?ああ…ニュースでちらっと。
その事件で容疑者として逮捕された女性です。
ご存じないですか?知ってるんですね!?さあ…。
あの日あなたはこの女性と会っていた。
裁判でその事を証言してもらえませんか?いや…あの…人違いです。
失礼します。
待ってください!なんですか?いいじゃないですか証言するぐらい。
ほっといてくれ!どうしてダメなんですか?だって…。
裁判となりゃ会社休まないとならないし…。
そしたら上司に知られるし…。
仕事中に出会い系やってる事が問題になるかもしれない…。
それぐらいなんですか!?それであなたの人生が終わるわけじゃないでしょ!こっちは人の人生がかかってるんですよ!すいません。
なんかバタバタしてて…。
(恵理)いや…引っ越されるんですか?
(池内)ええ。
近所の目もありますし…。
もうここには住めませんから。
でも奥様の無実がやっと証明できそうなんです。
え?ご主人にはつらい事かもしれませんが奥様の会っていた男性が見つかりました。
…そうですか。
しかし向かいの咲子ちゃんがうちの家内見たっていうのは…?あ…一瞬だし顔はっきり見たわけではありません。
こちらのほうが有利だと思います。
そうですか…。
あれ…。
あ…あの…あれ凶器に使われたのと同じですね。
ああ…あれはご近所の塚田さんのお土産なんです。
きっとお隣も同じ物をもらったんでしょう。
そうだったんですか。
それであの…奥様との今後の事を考えてみるとおっしゃってましたけど…。
はあ…。
やっぱり…自信がないんです。
裁判に勝ってもあの夫婦ダメになっちゃうのか。
つらいなぁ…。
そんな事言ってたら弁護士は務まらないわよ。
そのとおり。
とにかく裁判に勝つ事だけ考えましょう。
(物音)
(片岡)どうも。
またあの女を無罪にする相談ですか?失礼します。
真理子さんの無実が証明されたらあの人誰を恨むんだろう?
(寺島)「宣誓。
良心に従って真実を述べ何事も隠さず偽りを述べない事を誓います」「証人寺島浩介」
(裁判官)ではそこに座ってください。
(寺島)はい。
(裁判官)では弁護人質問をどうぞ。
はい。
ではお訊きします。
あなたは4月27日の午後5時頃どこにいましたか?新宿のラブホテルにいました。
誰と一緒に?出会い系サイトで知り合った女性と一緒でした。
その女性の顔を覚えてますか?はい。
ではその女性はこの中にいますか?はい。
あの人です。
(恵理)それではそのホテルにいたのは何時から何時頃でしたか?3時から5時頃までです。
5時までいたというのは正確ですか?ホテルのサービスタイムが5時までで時間を確認して外に出たので確かです。
被告人の向かいに住む松岡咲子さんは午後5時に被害者宅から出ていく被告人を見たと証言していますが午後5時に新宿にいた被告が同じく午後5時にみはる台で目撃される事は不可能ですよね?全然無理ですね。
(検察官)異議あり!証人に意見を求めています。
(裁判官)異議を認めます。
ありがとうございました。
終わります。
(裁判官)検察官尋問はありますか?はい。
あなたは被告人と4月27日の3時から5時頃の間新宿のホテルにいたという事ですがその時間は確かですか?はい。
先ほども言いましたとおりです。
間違いないですね?…はい。
そうですか。
終わります。
妙にあっさりしてるわね。
うん。
なんかあるんでしょうか?
(裁判官)では証人は下がって結構です。
(裁判官)では次の証人。
(検察官)君は4月27日の夕方あの人が片岡さんの家から出てくるのを見たんだね?はい。
(検察官)それは何時頃だったかな?5時頃です。
それが5時頃だったっていうのはどうしてわかるの?あ…時計を見たの?いえちょうどお腹がすいてきたな〜と思ったから。
いつもそれぐらいの時間にお腹がすくから。
うん。
でもさぁ…お腹がすく時間がいつも同じとは限らないよね?
(検察官)その日は学校から帰っておやつは食べたの?食べました。
じゃあおやつを食べたのでいつもよりお腹がすくのが少〜し遅かったんじゃないのかな?異議あり!誘導尋問です。
(裁判官)異議を認めます。
もう一度よーく考えて。
あの人が出てくるのを見たのは何時頃だったと思う?うーん…。
もしかして6時ぐらいだったかも。
(検察官)そっか。
ありがとう。
終わります。
(裁判官)弁護人質問ありますか?
(裁判官)弁護人。
(妙子)検察にやられたわね。
これで真理子さんのアリバイは立証できなくなっちゃったってわけですね。
(恵理)ハァ…どうします?
(寺島)あの…。
あ…今日はどうもありがとうございました。
いや…お役に立てたかと…。
証言してくださった事無駄にはしません。
はい。
失礼します。
あの…!弁護士さんに訊かれなかったんで言わなかったんですが奥さんとは何もありませんでした。
私は…その気でした。
でも奥さんがいざとなると泣き出して…。
話を聞いてあとはコーヒーを飲んでました。
奥さん後悔してました。
失礼します。
難しい事になりましたねぇ…。
せっかく真理子さんのご主人が初めて傍聴に来てくれたのに…。
やっぱり奥さんには無実になってほしいんやね。
ま…憎み合って別れるわけじゃないからねぇ…。
そうねぇ…夫婦にはねはたから見てわからないところがいっぱいあるのよ。
あの人どうして捨てたんだろう?愛してたはずの奥さんとの写真を。
池内さんはあんな事があったのに2人の写真は捨てようとはしなかった。
どうしたの?ああそれ私の。
あ…ああすいません。
あれ凶器に使われたのと同じですね?あれはご近所の塚田さんのお土産なんです。
きっとお隣も同じ物をもらったんでしょう。
あ…あっ!え?飯島さんちょっと…!
(宏美)何?何?ちょっと…どこ行くの?
(恵理)どこ行くんですか?ちょっといってきます。
いってらっしゃい。
ご起立ください。
(裁判官)開廷します。
(裁判官)では本日の証人前へ。
はい。
ではお訊きします。
あなたの奥様は音にとても神経質だったそうですね?まあ普通よりは…。
じゃああなたは奥様と暮らしていたわけですからこの被告人以上に音には気を使っていたでしょうね。
ええまあ…。
ドアを開け閉めする時にも被告人と同じようにそっと音をたてないようにするのが癖になっていたんじゃないですか?それが何か…?松岡咲子ちゃんは事件があった時家から出てきた人物がドアをそっと開け閉めする様子を見て被告人だと思ったようです。
でも本当は…それはあなただったんじゃないですか?
(ざわめき)異議あり!弁護人の発言は単なる憶測です。
(裁判官)異議を認めます。
質問を変えてください。
では質問を変えます。
事件が発生した4月27日の5時から6時頃あなたはどこにいましたか?会社を出て得意先に行きました。
確かにあなたは当日の午後3時頃奥住物産という得意先に行って「そのまま帰宅する」と部下に言って会社を出ました。
でも私たちの調べでは…その日奥住物産であなたと会ったという人はいませんでした。
あっ…そうだ。
急に体調を崩しまして予定を変更して…公園でゆっくりしたあと家に帰りました。
それを証明できる人はいますか?途中で誰かと会ったとか…。
いいえ!いません。
(妙子)そうですか。
そんな話なんの意味があるんですか?妻を殺した凶器にあの人の指紋が付いてたじゃないですか!藤堂弁護士に替わります。
あなたは被告人の家を訪ねた事がありますか?この人の家なんかに行くわけないじゃないですか。
そうですか。
裁判長。
証人に弁第20号証を示します。
この置物に見覚えがありますか?それは…。
これは近所の塚田さんがお土産として被告人に贈ったものです。
あなたも同じものをもらいましたね?ええ。
それで静江は殴られて…。
そのとおりです。
でも凶器は本当にあなたの家にあったものでしょうか?もし被告人の家にあったものと入れ替わっていたとすればそこに彼女の指紋が付いているのは当然ですよね。
入れ替わった?どうしてそんな事が…。
あなたが入れ替えたんです。
(ざわめき)何をおっしゃってるんですか?あなたの想像だ!裁判長。
この置物の指紋鑑定を申請します。
あなたが被告人に殺人の罪をなすりつけるためには彼女の指紋が付いている凶器が必要だった。
この置物なら被告人の家から持ち出しても代わりに同じものを置いておけば気づかれません。
隣に住んでいればチャンスはいくらでもあったはずです。
ですから何をおっしゃってるんですか?そこから私の指紋が出たとしても妻を殺されたんですよ。
私が犯人だなんて!あなたはさっき被告人の家には行った事がないとおっしゃったじゃないですか!?言いましたよ。
どうして行った事がない家の中にあったものにあなたの指紋が付いてるんですか!?どうなんですか?説明できますか?もう逃げる場所はありませんよ。
あなたが奥さんを殺したんですね?そのとおりだ。
どうしてですか?私たち夫婦が仲がいいだなんて…嘘っぱちだった。
あなた!雑誌は読んだら片付けてって言ってるでしょ!
(片岡)ああ今やろうと…。
今すぐやってよ!はい!わかった…。
(片岡の声)あいつは神経質で私は毎日息が詰まる思いだった…!離婚?別れてくれ。
もう耐えられないんだ。
あなた!この家も財産も全部私が親から受け継いだものなのよ。
あなたの会社だってパパのお金で作ったんじゃない。
その会社も今じゃ潰れかけ。
あなた…会社立て直すのに私のお金当てにしてるんじゃないの?別れたら無一文で出ていく事になるのよ。
(片岡の声)あんな生活死ぬまで続けるなんて…耐えられなかったんだ!私たち夫婦でしょ?それも…今日で…おしまいだ。
本気なの?…やめてよ!
(片岡)最初から…。
静江と結婚しなきゃよかったんだ。
結婚が失敗だったからって相手を殺すなんて…。
身勝手すぎます。
あなたは自分の妻を殺ししかもその罪を他の人になすりつけようとした。
そんな事が許されるはずがありません。
裁判長終わります。
片岡信也は殺人容疑で逮捕された
そして池内真理子は無罪となり釈放された
おめでとうございます。
ありがとうございます。
皆さんのおかげです。
これからは…1人でやり直します。
1人で?ええ。
もう今さら…。
真理子。
すまなかった。
やり直してくれないか?これはお返しします。

(五月)神戸のパンダまんじゅうです。
(一同の歓声)
(一同)いただきまーす!裁判にも勝って離婚もしないで済んでホントよかったですね。
(一同)うん。
でも離婚してお互い別々の人生歩んだほうがいいって場合もあるのよ。
南條さんは離婚してからのほうがますます輝いてますよ。
無理矢理仮面夫婦続けてもあの犯人と殺された奥さんみたいになるのがオチよね。
だから夫婦っていうのはね女房が亭主を尻に敷いてるぐらいが一番うまくいくのよ。
(一同)はぁ〜。
参考になります。
えっ?いや…誰のうちっていうんじゃなくってあの…一般論ですよ一般論。
あれ?藤堂さんは?デートですって。
(五月)え?ねえ藤堂さんの彼ってどんな人?さあ…。
知らないの?うん。
一遍見てみたいわね。
じゃ何?せっかく俺が見つけた証人役に立たなかったの?ううん。
ちゃーんと役に立ったよ。
あの夫婦が元に戻るのにね。
ありがと!そうか。
夫婦がうまくいくかどうかなんてホントわかんないもんね。
私たちはどうなんだろう?えっ?まあ先の事心配してもしょうがないか!なんだよ?あ…!あー!ああいいな〜!いいないいな〜!2014/07/03(木) 15:05〜16:00
ABCテレビ1
7人の女弁護士[再][字]

「浮気妻17時の殺人!!出会い系サイトの罠」

詳細情報
◇番組内容
7人の個性あふれる豪華女優陣が、絶妙なチームワークで、いっぱいの愛情と熱き正義感を持って、女性たちの事件を魅力的かつパワフルに解決、救っていくミステリー。
◇出演者
釈由美子、原沙知絵、井上和香、柴田理恵、南野陽子、川島なお美、野際陽子 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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