美女か野獣 #07 2014.07.03

わなかった」と容疑を否認しています。
(鷹宮)「人に学び人を学ぶ」わたしはこの学校で学問以上に人として多くのことを学びました。
わたしにとってこの松泉は青春時代の何よりも美しい思い出であり誇りでもあります。
皆さんもこの学校で学んだことを忘れず将来に生かしていってください。
(拍手)
(久瀬)いいか?ここにいるんだぞ。
(秋山)何してんですか?あっいや。
今日チーフ機嫌はどう?ええいつもと同じですけど。
(古袋)あれ?あの子。
何かな?
(雪乃)あっ見学の子ですかね?
(古袋)どっから迷い込んだんだろ。
(山本)これマジで現役女子高生ですかね?
(洋海)決まってるだろう。
見てみろこの肌。
うわっ!なあ?やっぱ女の子は若けりゃ若いほどいいってな。
ハハハ。
ちょっと洋海さん。
うん?うわっ!何これ!?
(雪乃)ねえねえどうしたの?お母さんかお父さんはどこ?
(戸渡)えっ?まさか!?
(洋海・山本)久瀬さんの子供!?はは…。
千尋。
(一同)えっ?
(戸渡)いやちょっと…。
千尋っていうんだよ。
よろしく。
(戸渡)千尋じゃないですよ!何連れてきてんですか!何騒いでるの?
(久瀬)あっいや。
そ…その。
(久瀬)チーフ。
あの実はですねウチの娘が松泉女学館をこの度受験することになりまして。
「松泉」?ええ。
おそれおおいっていうか柄じゃないんですけれどもね家内のヤツが妙に教育熱心でして何としても松泉に入れるんだって張り切ってんですよ。
で今日の午後見学会ってのがあるんですけど肝心の家内が風邪ひいちゃいましてね。
でわたしに連れていけって。
まあ単なる流れでその…。
松泉ならわたしの母校だわ。
えっ!?先日も学長に頼まれて講演に行ってきたばかりです。
ホントですか!?あの。
つかぬことをお伺いしますけれどもそれチーフのほうから学長さんのほうに推薦なり紹介なりしていただけると面接で非常に有利に働くなんていうことは…。
ありません。
ですよね。
(戸渡)ったく。
いつも家庭に仕事を持ち込むなとか言っといて仕事に家庭持ち込んでんじゃん。
何か奥さんの尻に敷かれちゃってんじゃないですかね。
いやでも家では亭主関白なんだっていつも言ってますけどね。
いやどうだか。
(雪乃)はいどうぞ。
これ宿題?あっ富士子さん。
(秋山)はい。
この三沢湖のにゅうすい自殺のことなんですけど。
(千尋)じゅすい。
「入水自殺」
(一同)おお〜!
(鶴巻)ねえねえ。
じゃあじゃあ…これは?「フクロウ」
(一同)おお〜!さすが受験生。
頭いい!あなたたちももう一度受験勉強し直したほうがいいんじゃない。
編集会議始めるわよ。
(一同)はい。
久瀬さん。
ラインアップお願い。
(久瀬)ああはい。
えーこれだ。
先日発表されたシンクタンクの調査によりますと日本人の数学の学力が大幅にダウンしてるって結果が出たんですね。
えー今うたわれているゆとり教育ってものがホントに正しいのかどうかと子を持つ親たちは一様に不安を抱いてるんじゃないかと…。
また一人点数稼ぎだよ。
いいんじゃない?じゃあ文部科学大臣や文教連盟理事など教育分野で活躍する識者をスタジオに招いて教育問題を考える特集を組みましょう。
じゃあ担当はそうね…。
あっ永瀬がやります。
何かセーラー服詳しいみたいだから。
いや…。
じゃそのほかは内閣改造三沢湖の老夫婦入水自殺西南スーパー倒産の情報を引き続き集めてください。
(一同)はい。
以上です。
俺何でセーラー服…。
これ入水どうすんの。
これ入水。
永瀬永瀬。
あのな。
はっ?千尋頼むわ。
えっ?俺今から官房長官の定例会見行かなきゃいけないからさ。
昼まで昼まで。
なっ?ちょっと何で俺なんですか?女は若けりゃ若いほうがいいんだろ。
(古袋)教育問題担当ですからね。
よくないですよ。
あんなに若いんだから。
ちょっとちょっと。
音楽好きなの?誰が好き?ワーグナー。
「ワーグナー」?わたしも好きな作曲家よ。
受験頑張ってね。
(ギャルたち)水着だ!ナースだ!「クイズてこてこポン!」
(ディレクター)はーいカット!「てこてこポン!」だって。
ハハハ。
行こ。
おいでおいでおいで。
千尋ちゃん。
ほら見学していいから。
ねっ。
大変だねいろんな仕事して…。
(カッチン)おっ!何よ何よ?洋海ちゃん。
隠し子?何言っちゃってんのよ。
子守に決まってんじゃん子守に。
似合わねー。
千尋ちゃん。
千尋ちゃんはバラエティー好きなの?あれ?じゃあどんな番組が好きなのかな?「N響アワー」はっ?エヌ?じゃどんなマンガ本が好きなの?マンガは読まない。
じゃ何読むの?「ナショナル・ジオグラフィック」あっそう。
ちなみに夢は?東大。
あー。
ハハハハ。
よく訓練…いや教育されたねぇ!ねえ。
ハハハ。
数学難しいよこれ。
難しいです!
(久瀬)永瀬永瀬。
ご苦労。
ああどうもどうも。
さあ千尋。
急いで行くぞ。
あっ松泉ですよね?俺も行きます俺も。
(山本)僕も行きます。
何でお前らついてくんだよ?いやだって松泉の学長って文教連盟理事なんですよ。
だからこれ。
企画書渡しに行こうと思って。
おかしいな。
何で急にそんなヤル気になってるわけ?えっ?何言ってんですか?松泉ですよ。
はい。
女子校の聖地。
絶滅寸前のセーラー服!行かないわけいかないでしょう。
なあ?ええ!お前はいいんだよ!
(久瀬)失礼します。
あっこの度はどうも。
私…の…野村代議士よりご紹介いただきましたえー久瀬千尋の父親の久瀬光彦です。
(事務局長)ハハハ。
まあまあどうぞお掛けください。
ハハハハ。
そうですか。
うん?禁煙。
ああ。
失礼。
どうしたの?えっ?いやぁ俺の知り合いがさ昔この学校通っててあんな感じだったのかなと思って。
ふーん。
好きだったの?えっ?アハハ。
まっふられちゃったんだけどね。
そっか。
うん。
ああ千尋ちゃんはさ好きなヤツとかいるの?いない。
ハハハ。
いるんだ。
いない!うん。
いいこと教えてあげようか。
恋がかなうおまじない。
こうやってさ。
両手をこうやって。
こうやってクロスさせんの。
でこれをポケットに入れます。
それで好きな人の名前を唱えます。
そーすっとずっと一緒にいられるってヤツ。
俺の子供のころはやったんだよねこれ。
うん。
興味ない。
えっ?ああお疲れさまです。
ああ…お待たせ。
あれどうでした?えっ?あれ?だだ…大丈夫ですか?何が?いやいや…。
お前あれは。
渡したのか企画書は?ええまあ置いてきただけですけど。
そうか。
じゃ帰るか。
はい。
帰ろう。
(洋海)久瀬さん。
ホントどうしたんですか?お前金ある?はっ?あるわけないよなー。
いやあるわけないですよ。
何ですかそれ?何かな寄付金払えば入れてくれるって言うからさ。
えっどういうことですか?だって寄付金ていうのは普通入学が決まってから支払うもんじゃないですか。
普通はな。
幾らなんですか?1,000万。
「1,000」!?あっ。
ちょ…ちょっと!それって裏口じゃないですか!?まあそうとも言うな。
マジですか!?あの松泉が?参ったぜ。
金ないしさ。
何言ってんですか。
そういう問題じゃないですよ。
ちょっといいですか。
そんなこと許してたらねまじめにやってる人間がバカみたいじゃないですか。
俺だって一浪したんですよ一浪。
それにあれですよ。
デートだって控えてAVだって週に1本に減らして貴重な1年費やしたんですから。
分かってるよそんなことは。
そりゃそうだよ。
そうなんだけどそれでもウチのカミさんは何とかしろって言うんだきっと。
お前今日ウチ来ない?えっ?飲もうよ。
うまい日本酒あんだよ。
いやだって奥さん風邪ひいてるって。
風邪なの。
だから機嫌が悪い。
1,000万の話これな。
絶対言うなよ。
カモン。
ええっ?
(久瀬)千尋。
お兄ちゃんウチに来たいんだって。
ずうずうしいな。
(美枝子)でどうだった?うんあの。
世話になっている代議士の先生に事務局長って人紹介してもらって挨拶をして。
すごいじゃない!ほらね!言ったとおりでしょ!やっぱり政治家ってすごいのよ。
で何とかしてくれるって?うん。
それはもう。
まあ何とかできなくもないようなそうでもないような。
何それ。
はっきりしなさいよ。
ハハハ。
お金さえ用意できれば何とかって言うんだ。
(美枝子)「お金」?
(久瀬)うん。
だからさそう言われてどうしようかなぁって。
「どうしようかな」って。
それで何とかなるんだったら何とかしましょうよ。
でも1,000万なんだよ。
そのくらい千尋の将来考えたら安いもんじゃない。
何とかしてちょうだいよ!何とかってお前。
そんなポンと出る金額じゃないよ。
なあ?アハハハ。
ハハハハ。
(美枝子)千尋。
予習済んだの?アイス食べちゃダメよ。
おなか壊しちゃうから。
ああー。
あっダメだ。
また熱が上がってきた。
とにかくお金のことは何とかしましょ。
いいわね?あっ!それちょっとまだ!あっ。
ああーすごいですね。
(洋海)アチ…アチチ。
奥さんもう寝ちゃったんですかね。
かな?あいつはさ実はいいとこのお嬢さんなんだよ。
あっそうなんですか?うん。
大学時代に大恋愛してさ。
「大恋愛」?おう。
周囲の反対押し切って学生結婚だよ。
「学生結婚」!?うん。
マジすか?まあまあいってください。
おう。
でな反対してる親の前で俺は言ったもんだよ。
自分は官僚になって政治家を目指します。
おう来た!ウン。
ウン。
でもさ国家公務員上級試験に落ちちゃってさ。
何とかJBCに入れたのはいいんだけどいつまでたっても記者のままだろ。
美枝子プライド高いからさこのままじゃ親に顔向けできないって怒っててさ。
で娘さんだけは名門に入れたいと。
(桜木)「では昨今のゆとり教育の中でも学習能力を向上させることは可能だと?」
(春子)「ええ。
その一つが中高一貫教育です。
まあ6年間という時間があれば本当の意味でゆとりを持ちながら学習することができます。
その中で点数を上げることではなく自ら学び考え解決する能力を育成することが理想ですね。
生徒の学力低下の原因が…」
(古袋)さすがチーフの母校の先生。
すてきな人ですね。
(秋山)無理です!
(久瀬)ここの直しなんですけどここ…。
お願いしますよ富士子さん。
だって富士子さんずっと結婚資金貯めてるわけでしょ。
当分使い道ないんだから。
ウフフ。
少しぐらい…。
貸してくれたっていいじゃない。
(洋海)あの。
ちょっといいですか?あの。
いや「裏口入学」ってよく言うじゃないですか。
あれってニュースになるんですか?いやいやいやあの。
そういう話ちょっと耳にしたんで。
もちろんニュースになるわよ。
でも裏口入学っていうのは双方に利益があるからなかなか表に出ないのよ。
大抵は噂で終わり。
悔しいけど寄付金を申告してない場合の脱税疑惑で追及するのが精一杯ね。
ふーん。
そうなんですか。
どこの学校?松泉。
はっ?だから松泉。
バカなこと言わないでよ。
松泉100年の歴史でそんなこと一度も聞いたことがないわ。
誰から聞いたの?いやそれはちょっと。
ならお話にならないわね。
あれもう終わりですか?ちょっ…ちょっと待ってくださいよ。
いつもなら「おもしろそうね。
調べてみましょう」って言うじゃないですか。
あっもしかして自分の母校だからですか?続きがあるなら話しなさい。
そんな怖い顔しなくたって。
いやあの。
事務局長が受験生に寄付金吹っかけてるらしいんですよ。
事務局長が?ええ。
いやまあ俺も聞いた話ですから何とも言えないですけど。
鷹宮さんが信じる信じないは別として一応調べてみたほうがいいかなーって。
鷹宮さんにとってもひと事じゃないだろうから。
・『銀河と迷路』
(春子)そう。
そういう話があるの。
興味深い話ね。
でもあなたも知ってのとおりこの学校の校訓は清く美しく誇り高い精神を育てることです。
松泉に限ってそんなことはあり得ません。
それにあの事務局長は私が全幅の信頼を置いている人間よ。
申し訳ありません。
これも仕事ですので。
それでは。
あの。
それは?あああれ?100周年を記念して新校舎を建てるのよ。
まあそうですか。
立派なものですね。
裏口はないわよ。
表玄関しか。
いえそういう意味では…。
フフフ。
嫌だ。
冗談よ。
ごめんなさい。
フフフ。
まあとはいっても万が一でもそういうことがあったら大変ね。
わたしも一応調べましょう。
それでは失礼します。
失礼します。
失礼します。

(洋海)こちらJBCの永瀬と申しますが山村さんでいらっしゃいますか?ああどうも。
あの山村さん。
ちょっとお伺いしたいんですけど。
山村さん松泉のご出身ですよね。
実は寄付金についてのことでちょっと…。
まあ当たり前か。
ああ。
ああはい。
もしもし久瀬さん?お前。
千尋知らない?
(洋海)はっ?実はな寄付金のことでさ家を抵当に入れるとかカミさんの実家に頼むとかって話で夫婦でもめてたらないつの間にかいなくなっちゃったんだよ千尋。
てっきり部屋にいるもんだとばっかり思ってたんだけど。
ああいや。
ちょっとこっち分かんないすね。
分かんないか。
そりゃそうだよ。
うんすまん。
じゃあな。
またな。
うわっ!?
(鷹宮)はい温まるわよ。
それにしてもすごい部屋ですね。
しかもこの眺め。
ねえ。
あっそうそう。
これこの絵。
これ何でしたっけ?これ。
えーとあのミロじゃないや。
えーマロ…。
モロ…。
モネ。
アッハッハ。
そうかモネ。
何っつって。
しっかしこれ何ですか?これ全部クラシックじゃないですか。
あっこれあれだ。
ワーグナーの「トリスタンと何とか」って言って昔俺に究極のラブソングとか言って貸してくれた。
勝手に見ないでよ。
すいません。
ところで何で家出なんか?あっ。
いや何か久瀬さんち夫婦ゲンカしちゃったみたいで。
それでやんなっちゃったんじゃないかって久瀬さんは言ってましたけど。
それだけ?んっ?まあ多分。
よく分かんないんですけど。
とりあえず久瀬さんに連絡しときましょう。
いやでも連絡するなって言われて…。
どうしたの?おなかが痛い…。
えっ?マジで?ちょっ…。
どの辺?我慢できないぐらい痛い?大丈夫?
(医者)朝までこのまま眠らせてください。
薬が効いて目が覚めたときには治っているでしょう。
ありがとうございました。
お大事に。
こんな子供がストレスだなんて。
何か無理してたんですかね。
とにかくゆっくり寝かせてあげましょう。
はい。
久瀬さんに電話しましょう。
ええ。
そうっすね。
分かりました。
今すぐ迎えに行きます。
いえ。
今は薬も効いてぐっすり寝てますし今夜はウチで。
お医者さんもあしたになれば元気になると言ってますから。
そうですか。
じゃあ申し訳ありませんがよろしくお願いします。
朝一番で迎えに行きますんで。
親子って難しいわねぇ。
ああ…。
ああ鷹宮さんのとこはあれですか?親子ゲンカとかってなかったですか?ウチは一度もないわ。
わたしは父を尊敬してたし。
千尋ちゃん受験勉強つらいのかしら。
えっ?あれ?鷹宮さんはつらくなかったんですか?わたしは勉強好きだったから。
はあ〜。
やっぱ特別だぁ。
どういう意味?えっ?いやぁだって小学生のときからいろんなねえ学級委員やったりとかあとは表彰とかされちゃったりしてらっしゃったんですよね?作文コンクールとかあとピアノでしょ。
あと書道だ。
うんうん。
書道はありません。
わたし小学校はワシントンだったから。
あっ…。
そうですよね。
すいません。
あっじゃあ松泉時代はどうだったんですか?これは聞いてないですよね。
やっぱガリ勉タイプだったんですか?そんなことないわよ。
テニス部だったし乗馬もバイオリンもやってたし。
はあ…。
これはやっぱ典型的なお嬢さまですね。
嫌み?違いますよ。
モテただろうなぁって。
もう近所の男子校とかほっとかなかったでしょ?ほら大学のとき初めて鷹宮さんに会ったときあのスキー場でそっちの車が立ち往生してて。
で車ん中女の子ばっかでチェーン付けられなくて。
ねえ。
あのときすっげーかわいくてびっくりしたもん。
そのくせ気が強くてね。
まったくチェーンも付けられないのにスキー場来んなって話ですよ。
しかしあれですよね。
俺たち出会ったときも雪で別れたときも…。
もう帰って大丈夫よ。
後はわたしが見るから。
あっ。
そう…ですよね。
すいません。
何か長居しちゃって。
じゃあ失礼します。
あっ…。
どうしたの?もう大丈夫?ここにいていい?ああいいいい。
いいですよね?どうぞどうぞ。
ハハハハ。
ああ…そこ?あっワーグナー好きなのよね?ああこれ究極のねラブソングの。
聴く?あゆ。
えっ?あゆが聴きたい。
浜崎あゆみ?じゃあ好きなテレビ番組は?「ワンナイ」「ワンナイ」?バラエティー?「N響アワー」じゃないの?じゃああの好きな本は?「りぼん」じゃあ夢は?アイス山盛りのパフェを好きなだけ食べること。
あっ。
ハハハ…。
何だよ千尋ちゃんメチャメチャ普通じゃん。
えっ?だったら最初からそう言ってよ。
ロボットかと思っちゃったよもう。
ロボットだよ。
(洋海・鷹宮)えっ?みんな命令するだけで誰もわたしがどうしたいかなんて聞いてくれない。
ホントはみんなと離れたくない。
みんなと同じ学校に行きたい。
じゃああの千尋ちゃんよろしくお願いします。
俺もあした久瀬さんと一緒に来ますんで。
であの。
ちょっといいですか?実は裏口の件話してくれたのって久瀬さんなんですよ。
えっ?口止めされてたんですけど千尋ちゃんホントは松泉行きたくないみたいだし。
それに裏口ってやっぱりよくないと思うし。
それだけです。
失礼します。
(鷹宮)はいおやすみ。
好きなんだ?今も。
えっ?永瀬さん。
どうして?何となくそう思ったから。
くだらないこと言ってないで早く寝なさい。
千尋ちゃん。
松泉に行きたくないならあしたきちんとお父さんにそう伝えなさい。
自分に嘘ついて頑張っても誰のためにもならない。
自分の道は自分で切り開かなくちゃ。
もう大人なんだから。
まったく何で家出なんか。
誰のために親がこんなに頑張ってると思ってんだよ。
久瀬さん。
うん?千尋ちゃんホントはあゆが好きだって知ってました?えっ?「ワンナイ」好きだって知ってました?はっ?千尋ちゃん。
千尋ちゃん。
勇気出して。
思いは言葉にしないと伝わらないよ。
わたし松泉なんかに行きたくない。
本当は勉強も好きじゃないし友達とも離れたくないし。
好きな人とも離れたくない。
何だよ。
俺てっきりお前も…。
いやでもなお母さんの言うとおり松泉に行けばいい大学入っていいとこ勤めてお父さんなんかよりずっと立派な人と結婚できるかもしれないんだぞ。
いいとこなんて行かなくていい。
立派な人と結婚しなくていい。
そっか。
そうか。
確かなの?はい。
松泉の事務局長から合格を条件に1,000万の寄付金を要求されました。
校舎の新築計画が始まったのが5年前。
ちょうどその年から寄付金が急激に高くなってます。
組織的かつ大規模な裏口入学の可能性が高いと思いますが。
残念ながらそれだけではニュースにはできないわ。
実際に裏口入学した生徒側の証言があるわけでもなく。
それに…。
学校側が認めるわけない。
ですよね?
(久瀬)だよなぁ。
今まで裏口認めた学校なんて1つもないもんな。
まあしかたないですよね。
報告は以上です。
後はお任せします。

(ノック)
(春子)どうぞ。
失礼します。
来ると思ったわ。
松泉は裏口入学を行ってますね。
事実であれば今日わたしの手で報道しようと思います。
その霧吹き取ってくれる?わたしがそんなことするとでも?今思えばわたしをわざわざ講師として招き教育の現状を嘆いてテレビで訴えたいと言ったのも宣伝に利用するためだったんですね。
なぜそこまでして?時代が変わってしまったの。
今はきれいごとだけで経営のできる時代じゃないの。
あなただって視聴率のためだったら何でもするでしょう?学校もビジネスと考えなきゃいけない時代なの。
わたしは守るべき信念とボーダーラインは持ってるつもりです。
それは先生から教わったことです。
報道したところで私立校の裏口入学が法律に触れないことぐらいあなただって知ってるでしょ?ただスキャンダルになるだけ。
あなた自分の母校を傷つけたいの?学校の名誉は傷ついてもわたしたちが学んだことは傷つきません。
それに犯罪にならないことでもわたしたちには報道する義務があります。
認めるか認めないかそれは先生の自由です。
名誉棄損で訴えることもできるでしょう。
先生への尊敬の念は今も変わりません。
わたしは信じてます。
先生に教育者としての誇り高い精神が残っていることを。
あああれは2年生のときだったかしらね。
えっ?文化祭のとき隣の男子校の生徒があなた目当てにまあ大勢押しかけてきて大変だったわねぇ。
あなたったらまあとても芯のあるしっかりした人なのにあのときはもうオロオロしちゃって。
フフフ…。
会見の準備はできてるの?はい。
信じてくれてありがとう。
トップ変更します。
松泉女学館の裏口入学問題学長の独占会見を生中継します。
(秋山)久保ちゃん何秒だっけ?
(久保)30秒です。
トップ差し替え。
裏口入学いきます。
はい?富士子さん中継回線確保。
久瀬さん原稿!タケ坂本さん久美ちゃん。
急いで!んっ?裏口って何?
(秋山)中継ってどこから?どこに行けばいいんですか?松泉女学館です。
ああじゃあタケ。
中継車回してこいよ。
野鳥シリーズはまたお蔵入りですね。
(久保)内閣改造は1分で。
中継終わりしだい入れて…。
学長入られます。
ここで見守らせてください。
「100年の歴史を誇る名門女子校松泉女学館が受験者から不正に多額の寄付金を受け取り裏口入学を行っていたことが明らかになりました。
これから楠本春子学長が会見を行います」はい中継スタンバイ。
(桜木)「その模様を中継でお伝えいたします」はいキュー。
(春子)「少子化の波の中で経営が悪化し松泉の存続が危ぶまれるようになったのは5年前のことでした」「私はこの学校を守るため人間としての道を踏み外してしまったんです。
それを教えてくれたのは一人の卒業生でした」
(春子)「人を育てるための教育者が道徳に背いた。
これは決して許せることではございません。
わたしは自分のしたことを明らかにし謝罪し清算することが必要だと考え今日この場を借りて学長の座を引く決意をいたしました」
(春子)「生徒たち保護者の皆さま学校関係の方々。
そして卒業生の皆さま。
私は教育者として取り返しのつかない恥ずかしいことをしていたんです。
心からおわびいたします。
本当に本当に申し訳ございませんでした」先生。
これでよかったの。
そう手に入ったの?ありがとう。
じゃあお願いします。
いやぁでもすっごい反響でしたね。
裏口問題で学校側が認めたなんて史上初ですからね。
そうだ。
(古袋)初ですか?千尋ちゃん。
美枝子。
何てことしてくれたのよ!あなた自分で自分の娘の将来つぶしたのよ!あっいや。
そうやって自分の手柄のためにわたしや千尋を犠牲にして!千尋が松泉に行きたくないって言うから。
千尋がどうしたいかじゃないでしょ。
子供に判断する能力なんてないんだから。
だからわたしだってあなたと結婚しちゃったんじゃない!ちょ…。
(美枝子)あのときわたしも親の言うとおりにしておけばよかったのよ。
親のすべきことはね子供が間違った道を進まないよう管理してやることよ。
裏口だって何だっていいの。
それが千尋のためになるんだから。
本気でそう思ってんのか?えっ?本気でそう思ってんのかって聞いてんだよ!千尋はな浜崎あゆみが好きなんだよ。
「ワンナイ」が好きなんだよ。
今の学校の友達が大好きなんだよ!それでも何も言わないで言うことを聞いてるのは何でだと思う?お前のことが好きだからだよ!俺のことが好きだからだよ!俺とお前を喜ばそうと思って好きでもない勉強一生懸命…。
俺たちの期待に応えるために頑張ってんだ!千尋は!そんなことも分かんなかったよ。
俺は…。
親なのに。
でもやっと気づいたんだ。
お前も気づけ!親なら気づけ!俺はこれからやりたいようにやるからな!千尋にだってやりたいようにさせるぞ!
(久瀬)千尋!飯食いに行くぞ。
(千尋)えっ?
(久瀬)お父さんもう昼から何も食ってないから腹ぺこだよ。
ファミレス行くぞ!ファミレス!お前パフェたらふく食え!食え!おなか壊したっていいよ!お疲れさま!何だよ。
一緒に行くんだよ。
3人で一緒にファミレス行くんだよ!は…はい。
お待た!ゲットしてきましたよゲット。
ジャーマネがうるさくて大変だったんですから。
ありがとう。
何?千尋ちゃん。
はい。
あっ!ちょっとこれ何?サイン入りじゃん。
ありがとう!おい千尋置いてくぞ。
どういうことなんだよ?俺頼んだときダメだったじゃん!鷹宮さん。
何?思いは言葉にしないと伝わらないよ。
いい年して気づかなきゃ。
(カッチン)あのね俺はね尻の厚い女が好きなの。
鷹宮さんにかかとで踏まれたい。
ほっぺたもぶたれたい。
お願いします。
(戸渡)ちょっとこの変態報道センターから追い出せ。
永瀬。
・『銀河と迷路』2014/07/03(木) 14:57〜15:53
関西テレビ1
美女か野獣 #07[再][字]

「好きなんだ、今も」

詳細情報
番組内容
エリート街道まっしぐらの鷹宮真(松嶋菜々子)の出身校、私立松泉女学館中・高等部に裏口入学の疑惑が持ち上がる。厳しくも優しく、温かい教育を受けた真にとって、にわかに信じられない。現在の学長も真が学んだ当時と変わらない楠本春子(草笛光子)である。卒業生として講演した後に春子に再会した真は、あり得ないことと確信していた。真に疑惑を打ち明けたのは永瀬洋海(福山雅治)。教育特集の担当を命じられた洋海は、
番組内容2
久瀬光彦(渡辺いっけい)と娘の千尋(碇由貴子)の松泉女学館学校見学会に同行。その帰り道、久瀬が議員から紹介された事務局長に、入学前に寄付金を払えば千尋の入学を約束すると言われたと洋海は耳にしたのだった。真にニュースとしての価値を訴える洋海だったが、裏口入学の証明は難しい。何より真は、松泉に限ってありえないと信じている。それでも食い下がる洋海と共に念のため松泉に出向くが、
番組内容3
春子からキッパリと否定されて安心する真。だが、久瀬から直接聞いてしまった洋海はあきらめきれない。一方、久瀬は妻・美枝子(渡辺典子)の手前もあり、金を払ってでも千尋を松泉に入学させたいと思っていた。そんな時、当の千尋が家出してしまって…。
出演者
松嶋菜々子 
福山雅治 
渡辺いっけい 
八嶋智人 
佐々木蔵之介 
白石美帆 
永井大 
パパイヤ鈴木 
深浦加奈子 
児玉清 
ほか
原作・脚本
【脚本】
吉田智子
監督・演出
【企画】
石原隆
【プロデュース】
長部聡介 
現王園佳正 
井口喜一
【演出】
河野圭太
音楽
沢田完 
久保田光太郎
【主題歌】
「銀河と迷路」東京スカパラダイスオーケストラ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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