碧の海〜LONG SUMMER〜 #04【優しい嘘と二つのビーチグラス】 2014.07.03

(舞)写真なくなった。
あいつが写真盗んだの。
そうに決まってる。
(舞)夏帆ちゃん?
(圭吾)航太の妹。
今村の病院に入院してる。
(舞)思い込んでカッとなって。
ひどいこと言っちゃってごめん。
(晴雄)お嬢さんを守りたいんですよ。
(晴雄)だから写真もちゃんと取り上げました。
50万。
後は私さえ黙っていればバレることはない。
(祥子)舞はあの村にいるんですよ。
もしあのことを知ったらどうするんです?
(裕一郎)分からないようにするから。
(航太)それあの子のだろ?金ゆすったのか?
(晴雄)ちょっとぐらいおこぼれもらって何が悪い。
(舞)屋根の形は似てるけど木がない。
(航太)17年前なんですけど。
そのころにはどなたか住んでなかったでしょうか?
(女性)はあはあ。
そういえばね…。

(舞)あーあ。
今日も収穫なしか。
あっ。
そうだ。
私夏帆ちゃんのところへ行ってくるね。
今度夏帆ちゃんの絵描いてあげるって約束したの。
(航太)ああ。
うん。
(舞)また?
(航太)えっ?
(舞)ねえ。
何か隠し事してない?
(航太)いや。
まったく。
全然。
変なの。
いってきます。

(航太)親父。
何か知ってんだろ?
(晴雄)何のことだ?とぼけるな。
(航太)俺あの子の母親がお産した家を見つけた。
生まれたその赤ん坊は舞って呼ばれた。
その女性を世話していた女の人がいてその人も赤ん坊連れてたって。
世話してた女性っておふくろだろ?連れていた赤ん坊は俺。
何隠してんだ?
(晴雄)そうだな。
お前も知っておいた方がいいかもしれねえな。

(夏帆)にぃにはホントはとっても優しいんだよ。
(夏帆)だから嫌いにならないでね。
えっと。
別に嫌いにはならないと…。
あっ。
でも特別好きってわけじゃないけど。
にぃには舞ちゃんのこと好きだと思うよ。
はい?だってすごくいい顔してるもん。
舞ちゃんが来てから楽しそうだもん。
(裕一郎)舞。
お前の母親は東京にいる。
お前を産んだときからずっと自分の子供のようにかわいがってきた母親だ。
祥子のことも考えてやってほしい。
考えてるよ。
だから黙って来たんじゃない。
お母さまのことは私だって大事に思ってる。
ずっと小さいころから神経質なぐらい私のことを気遣って。
私が困らないように。
つらくならないように。
先に先に物事を考えて大事にしてくれた。
でもねずっと不安だったの。
お母さまと私は顔も体格も癖も性格も何一つ同じところがない。
血液型知ってお母さまがホントの母親じゃないって分かったときほっとした。
何ていうか…。
そのもやもやしてた不安の原因が分かったから。
それからは平常心でいられた。
けど…。
写真を見つけてしまったんだな。
お前のホントの母親は綾乃っていうんだ。
お父さんの元恋人だった。
絵を勉強していてね。
画家の卵だ。
美しくて利発で聡明なお嬢さんだった。
だがいろんなことがあって勲君は祥子と結婚した。
だがそのときにはもうおなかの中に…。
舞。
お前のことを宿してた。
綾乃さんは一人で育てると決めた。
だが結局産後の肥立ちが悪くてね。
亡くなってしまった。
これ以上ここにいても状況は何も変わらん。
帰ろう。
帰っていいの?私おじいさまとも血がつながってないんだよ?私はねお前のことを一度も赤の他人だと思ったことはない。
それは家族みんなおんなじだ。
舞はうちの家族だ。
誰が何と言おうとそれは変わらん。
お前は幸せにならなきゃいかん。
世間の誰よりもな。
おじいさま。

(戸の開く音)
(健吾)どうでした?舞ちゃん納得してくれました?嘘をごまかすには嘘の中にホントのことをちりばめることだ。
ところであの子は新垣の子か?
(健吾)そうです。
ちょうどうちの圭吾や舞ちゃんと同い年です。
航太がどうかしました?
(裕一郎)いや。
別に。
ところであいつは帰ってきたのか?ええ。
さっき裏から。
(宮古ばぁ)黒いマブイが。
黒い魂が。
(宮古ばぁ)恐ろしや恐ろしや。
私の本当の母親お父さまの元恋人だったって。
(美樹)そう。
でも全部分かって少しすっきりした。
先生も知ってたんだよね?私の本当のお母さん。
ねえ?どんな人だったの?先生も知ってる人なの?
(美樹)ここへは来ない方がいいわ。
先生。
(美樹)舞ちゃん。
(美樹)もう二度と来ないでちょうだい。
(裕一郎)久しぶりだな。
(晴雄)電話ではお話ししましたけどね。
つい先日。
(裕一郎)あんまり愉快な話ではないがな。
そうですか?私は久々においしい酒を頂きましたよ。
返してもらおうか。
どういうつもりだ?
(晴雄)50万。
あと50万だ。
バカな。
そんな写真何の役にも立たん。
舞は全てを知ってしまったんだからな。
全て?ホントに全て話したんですか?
(晴雄)100万。
いいんですよ。
これはお返ししますよ。
こんな写真よりここにあるものの方がずっと価値がある。
ご存じでしょう?図に乗るのも大概にしろ。
今まで黙って払ったのは世話になった謝礼だ。
勘違いするな。
お前一人つぶすのはわけのないことだ。
まだ分からんのか。
いい息子がいるじゃないか。
大切にしてやれ。
(晴雄)待ってください!お願いします。
娘が…。
娘が重い肝臓病なんです。
移植しないと助からないと。
だからお願いです。
500万。
いや。
200万でいい。
貸してください。
まず自分で仕事をしてから言うんだな。
お前の息子は苦労しそうだ。

(航太)フゥー。
(夏帆)にぃに。
どうしたの?
(航太)フゥー。
(夏帆)変なの。
ねえ。
舞ちゃん。
絵の勉強してるんだって。
上手だよね。
今度は海の絵を描いてくれるんだって。
(航太)ある人に秘密の事情がある。
とっても複雑な事情だ。
本人が知ってる以上に複雑な事情だ。
(夏帆)うん。
(航太)それを知ってその人が幸せになるとは思わない。
絶対知らない方がいい。
それって舞ちゃんのこと?そうなんだ。
夏帆。
にぃにあいつを東京へ帰そうと思う。
それで二度とここには来るなって言わなきゃいけない。
(夏帆)えっ?ここにいるといろんなことが分かってしまうかもしれないから。
(航太)夏帆。
好きな人には悲しい思いはしてほしくないな。
元の生活に戻るだけだよ。
なんくるないさ。
ねっ。
にぃに。
(航太)うん。

(裕一郎)《綾乃さんは一人で育てると決めた》
(祥子)《母親の私に娘が何で気を使うんですか?》
(美樹)《もう二度と来ないでちょうだい》《嫌。
来ないで》《来ないで。
キャー!》
(航太)どうするんだ?じいちゃんと一緒に帰るの?帰らないの?うん…。
何だ。
まだもやもやしてるのか?
(航太)苦労がないなんて言って悪かったな。
(晴雄)《そうだな》《お前も知っておいた方がいいかもしれねえな》
(航太)海だな。
えっ?そういうときは潜るに限る。
潜る?海の中はいいぞ。
全部が光と色の世界だ。
音はほとんどしない。
そこにいるときだけは何もかも忘れていられるんだ。
でも私泳げない。
泳げないなら泳げるようになればいい。
はっ?
(航太)ほら。
早く早く。
舞ちゃん。
ホントはね東京に帰ってもいいと思ってるんだ。
けどお母さまにどんな顔していいか分からないの。
ここに来る前からたぶん本当の母親じゃないって思ってたのに。
はっきり分かってしまうとどんな顔すればいいのか。
知らない方がいいっていうのはこういうことだったんだね。
私たち偽物の家族なんだよね。
私がいなければお母さまはもっと幸せだったかもしれない。
血がつながってたって偽物の家族はいるよ。
それでもいつか本物の家族になれるように何だかんだってやってくのが家族じゃないのか?お前何だかんだっていってお母さんのこと好きなんだろ?だったらなんくるないさ。
「なんくるないさ」ね。
あったぞ。
何それ?ビーチグラス。
空き瓶とか浮き玉が割れて岩や砂で削られて角が取れる。
磨かれて海岸に打ち上げられたのがビーチグラス。
1つお前にやるよ。
満月にかざすと願いがかなうっていわれてんだ。
満月。
何お願いしよっかな?「泳げるようになりますように」とかは?ちょっと。
もうちょっとかないそうなことないの?お願い事にならないでしょ。
じゃあ「もう一度ここに来られますように」とか?それって。
もうここには来るな。
お前にはお前の居場所がある。
(舞)
航太がなぜそれほどまでに私を帰したがるのか
二度と来ないように突き放すのか
そのときの私には分からなかった
もう一度ここに来れますように。
ハァー。
満月じゃないと駄目か。

(裕一郎)色々と舞が世話になったね。
ありがとう。
(航太)いえ。
(圭吾)元気でね。
またおいでね。
ありがとう。
皆さんもお元気で。
夏帆ちゃんによろしくね。
おう。
(裕一郎)さあ。

(圭吾)行っちゃったな。
(航太)ああ。
(圭吾)お母さん見つかったのかな?お前何か知ってんのか?
(圭吾)何かって…。
俺が知ってるのは彼女がホントの母親を捜しに来たってことぐらい。
何でも今のお母さんが神経質で彼女にだけはホントのこと知られたくないって騒いでるらしくて。
(航太)そっか。
(圭吾)でどうなんだよ?ホントの母親は…。
2014/07/03(木) 13:30〜14:00
関西テレビ1
碧の海〜LONG SUMMER〜 #04[字][デ]【優しい嘘と二つのビーチグラス】

見渡す限りどこまでも続く碧く美しい海。32才の小館舞(奥菜恵)は、初恋の思い出を取り戻すために沖縄に帰ってきた。すべては15年前、この碧の海から始まった…。

詳細情報
番組内容
 舞(城恵理子)の実母探しを手伝う中、航太(犬飼貴丈)は、衝撃の事実を知ってしまう。舞が生まれたとき、自分の母親が舞の面倒を見ていた…。舞の出生の秘密を知る鍵を父の晴雄(木村祐一)が握っているに違いない、と詰め寄る航太に晴雄は過去の出来事を話し始め…。
 一方、舞の元には祖父の裕一郎(岩城滉一)が突然迎えにやって来る。舞にとって“本当の母親”は、これまで慈しみ育てた祥子(杉田かおる)ではないのか。
番組内容2
裕一郎は優しく語り掛けるが、その言葉を聞いていた航太は、肝心なことが隠されていることに気付く。
 舞は、祖父の言葉に、このまま沖縄にいるべきか、東京に帰るべきか迷う。そんな舞をこんな時は潜るに限る、と海に誘う航太。泳げないと言う舞に、厳しくも温かく泳ぎを教える航太。浜辺で拾ったビーチグラスを舞にプレゼントする。「満月にかざすと願いがかなうんだ。お前にやるよ」。
番組内容3
受け取る舞を切なく見つめる航太。その胸にはある想いを秘めていて…。
出演者
小館 舞:奥菜 恵
新垣航太:徳山秀典
小館 舞(高校時代):城恵理子(NMB48)
新垣航太(高校時代):犬飼貴丈
高峯圭吾:尾形貴弘(パンサー)
  ・
小館祥子:杉田かおる
新垣晴雄:木村祐一
小館 勲:板尾創路
小館裕一郎:岩城滉一
  ・
  ・
高峯健吾:川田広樹(ガレッジセール)
平良文子:エド・はるみ
高峯圭吾(高校時代):小野塚勇人
平良聖子(高校時代):安保彩世
スタッフ
【企画】横田誠(東海テレビ)
【原案】倉科遼
【脚本】武田有起
牟田桂子
【演出】星田良子
【企画プロデューサー】服部宣之(東海テレビ)
【プロデューサー】松本圭右(東海テレビ)
仲良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
スタッフ2
【メインテーマ】S.E.N.S.
【音楽】森英治
【主題歌】「消せない約束」fumika(Island Roots)
【制作】東海テレビ
吉本興業
国際放映
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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