猫とネズミが追いかけっこするアニメーションといえばそうご存じ…おっちょこちょいの猫トムといたずら好きなネズミジェリー。
永遠のライバルで親友の2匹が仲良くケンカする姿におなかを抱えて笑った人は多いはず。
70年以上も前にアメリカで生まれたこの作品にひときわ輝くスイーツが登場します。
それは…プルップルのゼリー!透明感と弾力が魅力のゼリーを巡って2匹は大暴れ!今日は…アメリカの生活文化が日本に与えたものを探ります。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
ああ〜!どうしよう…。
何で食べちゃったんだろ…。
あのね〜グレーテルがもうぷんぷんに怒って出ていったけどどういう事なの?ちょっとかまどこれ見て!え?どうしちゃったの?どうしたの?え?いや冷蔵庫にゼリーが入ってたからねうっかり食べちゃったんですよ…。
駄目でしょ〜それは!それは怒って出ていくわ。
どうしたらいいの?かまど!ほんとにもう!あなたたち姉弟にぴったりのゼリーのお話がありますよ!え〜?はい見て下さい。
僕ら姉弟にぴったりのゼリー?・「グレーテルとヘンゼルなかよくけんかしな」…という事で今宵ひもとくのはトムとジェリーのゼリー。
「トムとジェリー」のオリジナル作品は1940年アメリカで誕生。
もともとは映画館で上映される…アメリカの家庭を舞台に繰り広げられるドタバタ劇。
トムとジェリーが絶妙な間で畳みかけるいたずらの数々は観客を笑いの渦に巻き込み瞬く間に大ヒットしました。
記念すべき第1作「夜中のつまみ食い」にゼリーはこんなふうに登場します。
深夜の台所で大好物のチーズを盗み出そうとしていたジェリー。
それを見つけたトムはジェリーのチーズを取り上げ冷蔵庫へ戻します。
そして冷蔵庫の中のピンク色が鮮やかなゼリーを見つけてはこれ見よがしにつまみ食い。
すると体に異変が!プルプルのゼリーを食べると体中がプルプルに!それを見て大笑い。
食べ物を巡る攻防は作品の真骨頂。
食材を表現するリアリティーはユーモアにあふれ笑いを誘います。
こうした動きは当時のアメリカの映像技術を駆使して生まれました。
オリジナル作品は114本。
7度のアカデミー賞を受賞しその人気は不動のものとなりました。
日本で「トムとジェリー」が知られるようになったのは1964年。
今から50年前の事。
動きだけで見せる映像に皆夢中になりました。
あの「ルパン三世」の作者モンキー・パンチさんもその一人。
強烈でしたよ。
やっぱり日本のアニメと全く違うなっていう感じで見ましたから。
初め見た時は何か動きもすごいし…。
やっぱり次の展開どうなるんだろうっていうのが…モンキー・パンチさんの「ルパン三世」は若い頃に「トムとジェリー」の作品に出会った事がきっかけで生まれたといいます。
実はルパンと銭形警部の関係はトムとジェリーがモデル。
逃げるルパンがジェリー。
追いかける銭形警部はトム。
2匹と2人の関係はそっくりです。
更にモンキー・パンチさんはドタバタのギャグセンスにも大きな影響を受けました。
面白いねしかしね。
いつ見ても面白いわ。
僕としてはこれね結構体が変形しちゃうというのは「ルパン」の中でも入れた事確かあると思いますよ。
火だるまになっても死なないなんていうのなんかも出した事ありますしね。
結構ヒントにしましたよやっぱり。
身の回りのあらゆるものを使ってユーモアを表現する「トムとジェリー」の世界。
中でもゼリーを巡るシーンは作品の特徴をよく表しているといいます。
やっぱりゼリーがプルプルと動いているのがあって初めて…あれゼリーがなかったらやっぱり割と固まった絵になってるんじゃないかなと思いますね。
変幻自在の動きで日本に笑いを届けてくれたトムとジェリー。
ゼリーはなくてはならない名脇役のスイーツです。
うん「トムとジェリー」ってさいつ見ても面白いしワクワクするよね。
もうこんな楽しい漫画ないよ!あの動きといい…。
俺もゼリーを作りたくなってきたな姉ちゃんのためにさ。
作りましょうね。
作ろう!じゃあ味わいのキメテいってみましょうか。
はい!食べると笑顔になるようなゼリーを目指します!よっしゃ〜!じゃあ冷蔵庫の中にジュースがありましたでしょ?それを一切合財出しちゃって。
クランベリーオレンジマンゴーに…キウイのジュースがありましたよ。
あるでしょ?きれいねこれ!全部ゼリーにしてしまいましょう。
全部!?はい!150mlぐらい。
よっ!はい!3分の1入れて…そこにグラニュー糖。
あっこれグラニュー糖?冷たくなるからね冷たいと甘さを感じにくくなるのでちょっと増やしてみようかなみたいな。
砂糖が溶けたら板ゼラチン入れます。
よいしょ。
わっ!あっという間に溶けていくんだ。
よいしょ。
まあ簡単。
うん。
ほ〜らほらほらほら。
あっこれ割と薄いゼリーを作るんだね。
そうです。
厚さ1cmぐらいですね。
じゃあねほかのジュースも同じようにゼリーにしていきましょうか。
OK!すごいカラフル!はいはいカラフルでしょ?こうやってぬるま湯に入れると型からも外しやすいですから。
ほら!出来た!次々出来ました。
じゃあそしたら用意した型抜きでいろんな形のゼリーを作りましょう。
これ?はい。
好きなのどうぞ。
ちょっとね発見しましたよ。
何何?猫猫!ほら!トムねトム。
トムだね。
ポップな楽しい型を組み合わせてびっくりするゼリー1つ作っちゃうからね。
はいはいはい。
よいしょ…。
ちょっと今真剣だからさ。
よっ!うん!はい!ああこれはいいわ!これいい。
これいい。
これポップで楽しい感じになったんじゃない?なった!これもう機嫌直ると思うグレの。
ほんと?アメリカでゼリーが誕生したのは今から100年以上前の事。
ゼラチンを粉末にする技術が発明されデザート用の材料として製品化されました。
アメリカの歴史と文化が専門の有賀夏紀教授。
ゼリーはこの国を象徴するスイーツだといいます。
キャッチフレーズが「America’sMostFamousDessert」というんですね。
「アメリカで一番有名なデザートです」。
レシピを女性たちの間で読まれていた雑誌に載せてそうやって…20世紀の初め最も有名なデザートとうたわれ食卓に浸透していったゼリー。
「トムとジェリー」の中でもゼリーは庶民の生活とともに描かれました。
ゼリーが登場する最初の作品は1941年第2次世界大戦中に発表されたもの。
冷蔵庫の中にはゼリーのほかにソーセージロブスターそれにクリームたっぷりのスイーツ。
これが戦争中の食生活だなんて…。
1940年代というとちょうど戦争の時ですよね。
アメリカの家族が何を食べていたかという史料があるんですけれども基本的な…1940年代「トムとジェリー」が誕生した頃のアメリカは食材にあふれ中にはダイエットする人もいたとか。
1954年の作品を見ると冷蔵庫の中にはよりカラフルなゼリーが描かれました。
ゼリーをスポットライトにするなんてユニークなアイデア!赤や青黄色や緑など色のバリエーションも豊富です。
1950年代といえばアメリカは空前のベビーブーム。
子どものためのデザートの需要がぐっと増えたんですって。
新しいスイーツが続々と登場したのもこのころ。
カラフルなゼリーは子どもたちの目を楽しませるものでした。
100年にわたりアメリカの食卓に彩りを添えてきたゼリー。
アメリカの豊かさを象徴するスイーツです。
うん!おいしそうな食べ物がいっぱい出てきてたね。
すごいね。
当時の日本といったら冷蔵庫の中にロブスターとか大きなソーセージとか穴開きチーズとかは入ってなかったはずよ。
そうだね。
こうゼリーもプルプルでね。
うん。
おいしそうだったね。
おいしそうだったけど。
じゃあ私たちもおいしいゼリー作りましょうか。
よし!頑張ろう!じゃあね大きくて面白いゼリーを作ろうと思います。
はいはい。
グレのためにこれを用意しました。
シュワッチ!うわっシュワシュワ…!何これ?サイダーです。
えっ?はじけるゼリーって事?はい炭酸ゼリーでございます。
いいじゃん!じゃあまずオキテお願いします。
はい!ジェスチャーついてましたね。
よし!これはどのぐらい?3分の1。
お砂糖入れて。
お砂糖。
それは板ゼラチンといいますね。
板ゼラチンね。
これね粉ゼラチンよりも少ない水で溶けてくれるから。
この炭酸を逃がさずに済むと。
そうですそうです。
ほらシュワシュワしてる!逃げてない逃げてない。
閉じ込めてるよ今。
そしたらここにかき氷シロップ。
色づけです。
もうこのシュワシュワにぴったりでしょこれ!これ今氷水が下にあるでしょ?これで冷やすんです。
氷水で冷やすと固まるのがすごく早いんです。
冷蔵庫より。
へえ〜!うん!だんだん固まってきましたよ。
まずこのトムからね。
トム。
トムと…。
楽しい感じになったんじゃない?楽しいんじゃない?プルプルしてる!はい完璧です!いいんじゃないでしょうか!いや〜これ…。
これいいね。
いいね〜!うん?よいしょ。
よっ!よ〜し!完璧にできた!OK!待ちなされ!何?あなたどんなゼリー作りたいって言ってたの?えっ?それはまあカラフルなゼリーですよ。
そうでしょ!オキテお願いします!えっ?そんな事できるの?できますよ。
どうやってやるの?最後に白のゼリーを入れます。
ええ?そしたら上の赤とか青とかオレンジとか緑とかっていうのがすごい鮮やかに…。
そういう事か!引き立って見える訳です。
はあ〜!それで乳酸菌飲料を用意しました。
ああ!よいしょ…。
ほらまた全然…ねっ?うん。
今度こそ冷やして出来上がりだね。
そういう事です!どんな仕上がりになるのか楽しみですね!ちょっと一息TeaBreak!ゼリーの魅力はアートの世界にも。
無色透明なゼリー。
だけど変幻自在でもあるゼリー。
あっと驚くような変身をしちゃうのよ!どれどれ?ゼリーに何やら色をつけている様子ですが…?作業を始めて30分。
一体どうなるのかしら〜?よっ!お見事!ゼリーの花が咲きました!まるで本物のお花みたい。
これもちろん食べられるのよ!もったいないけど。
続いては幻想的に彩られたサンフランシスコの町並み。
こちらも全部ゼリーで出来てるんです。
丘に広がるビルだけでなく港も全てゼリーで再現してるのよ。
すご〜い!これを作ったのはサンフランシスコで活動するアーティスト…ゼリーの魅力に魅せられこれまでゼリーを使ったいろいろな作品を発表しています。
こちらはニューヨーク・マンハッタンの夜景。
ゼリーの透明感を生かして妖艶に町を表現しています。
フ〜!なんと自由の女神までもゼリーで出来るなんて大胆かつ繊細に表現できるのはゼリーならでは!とどまるところを知らないゼリーの魅力お伝えしちゃいました!ほらほら。
型から抜いてみますか?どう?どんな感じ?固まってます!完璧に!お湯にちょっとつけてみてプルッと。
どのくらいつければいいんだろうか?お湯につけるとねプルッと外れるから。
このくらいかな?あっ!これ来たんじゃないかな?来た?多分。
すげえ音したな今…。
今のいいね。
怖い音したな…。
おい!来たかい来たかい!来ましたかまど!おいでなすったね。
来ましたね。
本当にうれしい。
よかったですね!すてきすぎるこれ。
どんどんどんどん飾っていきますからねもう。
ここにさ音符とかをさこう…。
こういう感じでさ…。
楽しげなの。
置いてってさ。
これね余ったゼリーもこうやって使えるんだね。
有効にね。
何かねいいですね。
あれ?こんな感じでいいの?チョンチョンチョンチョンとさ…。
(チャイム)あっ!姉ちゃん帰ってきた!まだ怒ってるんじゃないかな…。
大丈夫!このゼリーとちゃんと謝れば。
そうだね。
ねっ。
姉ちゃんお帰り〜…。
シュワシュワのサイダーを使ったゼリーの中にカラフルでポップな型抜きゼリーを入れたサプライズゼリー。
作って楽しい食べて楽しいトムとジェリーのような遊び心いっぱいのデザートを召し上がれ。
アメリカの豊かさの中で生まれた「トムとジェリー」。
70年たった今も世代を超えて人々に夢と笑いを届けています。
作者はウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ。
2人で協力して「トムとジェリー」を作り上げてきました。
作画を担当したバーベラは生前こう語りました。
「トムとジェリー」に影響を受け「ルパン三世」を生み出した…実はハンナとバーベラに一度だけ会いに行った事があります。
狭いですけどね。
僕の大事な宝物が…。
その時もらったものが書庫に大切に保管されていました。
ああここですね。
これです。
それはジョセフ・バーベラが描いたルパン三世。
モンキー・パンチさんの宝物です。
永遠に新しさを持ったままずっと見られるアニメーションでしょうね。
僕の漫画もそうなりたいなというのがありますね。
昔の漫画だけど今見ても古くさく感じないというかね。
いつまでも色あせないトムとジェリーが仲良くケンカする幸せな時間。
そこに描かれたゼリーは作り手の思いを乗せて人々に笑いと幸せを振りまく特別なデザートだったのです。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?ゼリーはおいしいだけでなく見た目もきれいで楽しげで人の心をワクワクさせてくれるスイーツだという事をトムとジェリーが教えてくれた気がします。
ああトムとジェリーのように仲良くケンカできる関係っていいですね。
ではまたこのキッチンでお目にかかりましょう。
ではちょっと失礼して。
頂きます!じゃあ食べちゃお〜!う〜わ!プルプルですね〜!すごい弾力が!ほらかまど!ほんと。
ほら!プルプルしてるね。
頂きます!じゃあ感想言って頂きますか。
どんな感じなのか。
うんうんうんうん!かめばかむほどサイダーのシュワッとした感じと甘みが。
ゼリーでシュワッと来るって相当すごいでしょ?それ。
ああクランベリーもおいしいな。
どう?うんおいしい!
(かまどのスキャット)むぐ。
ここ飲み込んでるところだから!あれ?今飲み込んでる音だから。
ちゃんと音を聞いて。
むぐ。
むぐ。
む〜…。
プルンプルンプル〜ン。
硬い硬い!プルプルだから!ちょっと難しいよこれ…。
プルンプルンプルン。
難しいって〜。
2014/07/03(木) 12:25〜12:50
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「トムとジェリーのゼリー」[字][デ][再]
“仲よくけんか”するネコとネズミといえば、トムとジェリー。日本でアニメが放映されてちょうど今年で50年。彼らの追いかけっこと色鮮やかなゼリー、その魅力とは?
詳細情報
番組内容
ちょっとドジなネコのトムと頭脳明せきなネズミのジェリー。二人が繰り広げるドタバタ劇は、米国で誕生以来70年以上、今も色あせず笑いを振りまいている。彼らが遊びまわるキッチンには、ローストチキンやチーズなどがあふれ、その豊かさは放映が始まったころの高度経済成長期の日本人の憧れでもあった。特に作品を彩る透明感と弾力あるゼリーの表現は魅力的で遊び心いっぱい。トムとジェリーが日本にもたらしたものとは?
出演者
【出演】漫画家…モンキー・パンチ,瀬戸康史,【語り】キムラ緑子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:4826(0x12DA)