こんにちは。
正午のニュースです。
きょうは時間を拡大してお伝えします。
政府は、北朝鮮が拉致被害者らを調査する特別調査委員会について、実効性のある調査が行われると判断できるとして、あす4日に委員会が発足し、全面的な調査が開始される時点で、日本が独自に行っている制裁措置の一部を解除する方針を決めました。
安倍総理大臣は記者団に対し、国家的な意思決定ができる組織が前面に出るかつてない体制が出来たと判断した。
全面的な解決に向けて一層身を引き締めて、全力で当たっていくと述べました。
政府はおととい、中国の北京で、北朝鮮との政府間協議が行われたことを受けて、きょう午前、総理大臣官邸で、安倍総理大臣や菅官房長官らが出席して、拉致対策本部の関係閣僚会議や、NSC・国家安全保障会議を開き、対応を協議しました。
この中では、政府間協議で、北朝鮮側が拉致被害者を含む、すべての日本人行方不明者の調査を行う特別調査委員会について、最高権力機関の国防委員会が、すべての機関を調査できる特別な権限を与え、秘密警察に当たる国家安全保衛部の幹部が、参加すると説明したことなどが報告されました。
そして実効性のある調査が行われると判断できるとして、あす4日に委員会が発足し、全面的な調査が開始される時点で、日本が独自に行っている制裁措置の一部を解除する方針を決めました。
このあと、菅官房長官が会見しました。
解除される制裁措置は、人の往来に関する規制や、北朝鮮に送金する際などに報告を義務づけている措置、それに人道目的の北朝鮮船籍の船舶の入港禁止の3つです。
政府はあす、閣議決定を行うなどして解除に向けた手続きを進めることにしています。
一方で政府は、北朝鮮の核やミサイル開発を受けて、国連安保理の決議に基づいて行っている団体や個人に対する資産凍結措置に加え、マンギョンボン号の入港禁止や、輸出入の禁止など、ほかの独自の制裁措置は引き続き維持し、アメリカや韓国とも緊密に連携しながら、対応していく方針です。
また会見で、菅官房長官は、北朝鮮側からの調査結果の通報のタイミングについて、現時点で具体的に決まっているわけではないが、最初の通報はことしの夏の終わりから、秋のはじめごろに行うことが望ましいという点で、北朝鮮側と認識を共有していると述べました。
さらに記者団が、北朝鮮側から、日本人の生存者リストが提示されたという報道があるがと質問したのに対し、全く報告を受けていないし、ありえないと述べました。
北朝鮮の再調査が始まることと、日本独自の制裁措置の一部を解除する方針を決めたことについて、拉致被害者の家族は、次のように話しています。
では政治部の徳橋記者と国際部の池畑デスクに聞きます。
まず池畑さん、政府が発表した北朝鮮の特別調査委員会のメンバー、こちらにその配布資料がありますが、どういった人たちが入っているのか、見ていきたいと思うんですけれども。
こちらですね。
ひと言で言いますと、国防委員会によって権威づけがされていて、調査の実務では国家安全保衛部は前面に出たといえると思うんですね。
委員長のソ・テハ氏でありますけれども、国防委員会の参事であり、かつ国家安全英部の副部長となっています。
情報では、ソ・テハ氏はことし4月に軍の少将の肩書も与えられたということで、今はキム・ジョンウン指導部の中において、存在感を増している人物だというふうにいえそうです。
4つの分科会の責任者を見ていきますと、それぞれの組織が管轄している内容を担当しているというふうになっています。
拉致被害者はやはり国家安全保衛部の局長が担当、責任者となっていますが、これはやっぱり拉致被害者は、拉致を行った特殊機関が、被害者を管理しているということから、そういうところに踏み込んでいける、秘密警察の国家安全保衛部が担当しています。
それから行方不明者は人民保安部が責任者となってますが、人民保安部というのは、一般の警察でして、地方に…警察署などがあるわけで、北朝鮮全体において行方不明者の調査を行う住民の登録台帳を精査して調査するというふうになっています。
それから日本人の遺骨ですね。
これは国土環境保護省という部門が責任者となってますが、これはまさに、その遺骨を調べるために、各地で土壌の調査をする、そういう部署が担当していると。
そして残留日本人・日本人配偶者は赤十字、朝鮮赤十字会ですね、赤十字の幹部が責任者となっていますが、これはもともと日本人配偶者の問題は赤十字が担当してまして、かつて一時帰国というのも、日本と北朝鮮の赤十字どうしで調整を進めて実現したということがありますので、それぞれの組織がそれぞれのテーマにあった形で、責任者を配置されているということですね。
強い権限が付与されたと見られます。
政治部、徳橋さん。
制裁の一部解除が決まって、それからあす立ち上がる、この特別調査委員会についても、情報が入ってきました。
今後はどういったことが課題になっていきますか?
安倍総理大臣はこの特別調査委員会について、かつてない体制が出来たと判断したと述べましたけれども、北朝鮮があす4日から始めるとしているこの調査で、本当に実効性が確保されるかどうかという点が課題になっています。
菅官房長官は、北朝鮮側からの調査結果の最初の通報のタイミングについて、ことし夏の終わりから秋の初めごろと述べまして、まずはここで北朝鮮側がどのように進捗状況を伝えるかが焦点となります。
この調査について政府は、ことし5月の合意、そして今回の北朝鮮側の説明を踏まえて、今後、政府間協議を随時行って、進捗状況や結果を確認する考えです。
必要があれば、関係省庁による政府の調査団を北朝鮮に派遣するということも検討される見通しです。
さらに政府内には、北朝鮮に約束を守らせるためには、北朝鮮の政治体制も踏まえて、より高いレベルで意思疎通が必要な局面も予想されるという見方もありまして、北朝鮮国内の動向なども注視しながら、今後の対応を検討することにしています。
また政府は、今回、解除する制裁措置以外に行っています、日本独自の制裁措置について、調査の進捗状況、結果しだいで、さらなる解除を検討する一方でですね、調査が不十分だと認められれば、再び解除した制裁を科すということもありうるという姿勢なんですね。
北朝鮮側の出方を注視しながら、硬軟あわせた対応を取る構えです。
ここまで拉致問題を巡る、日本政府の対応について、お伝えしました。
では、大雨に関するニュースです。
低気圧と前線の影響で、九州北部では猛烈な雨が降っています。
長崎県では3時間に降った雨が50年に1度の記録的な大雨になった所があり、土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。
気象庁によりますと、九州北部を中心に、発達した雨雲がかかっていて、午前8時過ぎまでの1時間には、長崎市長浦岳で96ミリの猛烈な雨を観測したほか、午前11時半までの1時間には、長崎県雲仙岳で66ミリ、熊本県玉名市で60ミリの非常に激しい雨が降りました。
長崎市と長崎県の西海市、それに東彼杵町では、3時間の雨量が50年に1度の記録的な大雨になった所があります。
きのうの降り始めからの雨量は、いずれも多い所で、長崎県で300ミリ、佐賀県で200ミリを超え、長崎県と佐賀県、それに福岡県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。
また熊本県では、川が氾濫する危険性が高まっている地域があります。
この大雨で、各地で被害が出ています。
福岡県福津市では、共同住宅の裏の斜面で、土砂が幅5メートル、高さ10メートルにわたって崩れました。
住宅への被害やけが人はないということです。
また福岡県東峰村では、国道211号線で、道路脇ののり面が崩れて、土砂が道路の片側を塞ぎ、通行できなくなっているということです。
けが人はいないということです。
長崎県でも被害が相次いでいます。
長崎県西海市の午前10時半ごろの様子です。
道路が冠水したのでしょうか、トラックには水が引いた跡がこのように残っています。
住宅や商店では、住民が流れ込んだ水や泥などをかき出す作業に追われています。
こちらは長崎市の大浜町です。
住宅の裏山が崩れ、住宅の敷地に土砂や水が流れ込みました。
住民は2階に避難して無事で、現在は別の場所に避難しているということです。
避難勧告も相次いでいます。
福岡県遠賀町は、土砂災害の危険が高まったとして、午前9時前、山沿いの地区にある老人ホームの利用者を対象に、避難勧告を出しました。
32人が町の福祉施設に避難しているということです。
このほか、福岡県内では、新宮町の594世帯、古賀市の220世帯、粕屋町のおよそ80世帯にそれぞれ避難勧告が出ています。
また長崎市田中町では、崖崩れが起きたため、近くの住民3人に避難勧告が出ています。
九州北部では、このあとも数時間は、局地的に雷を伴って、1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
また前線が次第に南下するため、九州南部ではきょう夕方にかけて、四国では今夜にかけて、近畿ではきょう夕方からあす明け方にかけて、1時間に50ミリから60ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あす昼までに降る雨の量は、いずれも多い所で、四国と近畿で200ミリ、九州で180ミリなどと予想されています。
気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水などに厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
では大雨の詳しい見通しについて、気象情報担当の佐藤さんです。
この時間も九州北部には線状の非常に発達した雨雲が連なっていて、各地で激しい雨が降っています。
熊本県内で1時間に60ミリを超える非常に激しい雨の降っている所があります。
こうした雨雲の下では、数時間の集中豪雨の起こるおそれがあります。
それでは雨の予想です。
九州北部では、数時間は1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
そのほかも西日本各地で非常に激しい雨の降るおそれがあります。
2014/07/03(木) 12:00〜12:22
NHK総合1・神戸
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