(テーマ音楽)大河ドラマ「軍師官兵衛」。
我らの土地を侵すものを断じて許してはならぬ。
その官兵衛を支えた24人の男たちがいました。
その名も…わしが1,000人倒す。
生涯無敗の槍使いに…偵察の達人。
そして怪力の猛将まで。
活躍の場は戦場だけではありません。
二十四騎は城造りや町づくり更には人の輪づくりまで!黒木瞳さんが二十四騎の足跡を訪ねて福岡へ!あら?あらっこういうふうになってたであろうって事ですか。
城の壁に仕掛けられた秘密の食べ物とは?これが…アハハハハ。
福岡の町には今でも二十四騎の子孫がた〜くさん。
偶然奥様と。
福岡の地で子孫たちが受け継いできた二十四騎の心とは。
軍師官兵衛を支えた24人の個性あふれるヒーローたち。
その絆の物語です。
黒田官兵衛が生まれた兵庫県・姫路。
豪族として名をはせていた若き官兵衛のもとには血気盛んな男たちが集まっていました。
後の黒田二十四騎です。
そのメンバーは実に個性的。
ちょっとご紹介しましょう。
や〜!二十四騎筆頭格母里太兵衛。
190cmの大男で怪力の持ち主。
戦場では一槍で3人の敵兵を串刺しにしたほど。
はっ!そんな太兵衛が愛用していたのがこちらの槍。
その名も「日本号」。
天下三槍のうちのひとつでもともとは天皇家の所蔵。
その後足利将軍家から信長秀吉の手へと渡っていきました。
そんなお宝がなぜ太兵衛のもとに?こんなエピソードがあります。
日本号を所持していた秀吉は褒美として家臣の福島正則にこの槍を授けました。
その正則の酒宴に太兵衛が招かれた時の事。
お酒が回って気をよくしたのか正則は巨大な鉢を持ち出してこう言います。
「この大鉢の酒を飲み干せば望みの品を何でもやろう!」。
すると太兵衛は大鉢を一気に飲み干して飾られていた日本号をもらい受け帰っていきました。
翌日日本号が無くなっている事に驚いた正則。
返してくれないかと懇願しますが太兵衛は「武士に二言はないはずだ」と応じませんでした。
・「酒はのめのめ」このエピソードが後に「黒田節」の歌詞となります。
その他にも黒田二十四騎のメンバーは個性派ぞろい。
二十四騎の中でも一人豪華な羽織を着用する風流人。
ある時戦場で種良の馬が田んぼにはまってしまいます。
敵兵に囲まれ絶体絶命のピンチ。
すると突然種良は敵兵に対し朗々と歌を吟じ始めました。
あまりに不可解な種良の行動に敵兵は恐れおののき逃げ散ったのだとか。
こちらは播州播磨随一の俊足とうたわれた吉田長利。
足の速さを生かし戦では常に一番槍。
ある時木陰に怪しい忍者を発見。
長利は猛ダッシュ。
忍者を超えるスピードで駆け寄りなんなく討ち取りました。
更に都市設計のプロフェッショナル久野四兵衛。
ある町の復興に官兵衛が悩んでいる時。
四兵衛は官兵衛の前で突然銭を取り出して並べるやいなやたちどころに町の復興プランを作り上げて見せました。
そばで眺めていた秀吉もびっくり。
大いに褒めたたえたのだそう。
そんな四兵衛にまつわるある物が残されています。
そろばんです。
秀吉から褒美として授けられた物である事が今年判明しました。
枠には紫檀。
四隅には銀細工。
文字には銀象嵌が施された豪勢な品。
専門家はこのそろばんが日本最古の物であり歴史を塗り替える可能性があると考えています。
多様な才能の持ち主が集まった黒田二十四騎の名はやがて戦国の世にとどろいていく事になるのです。
しかしその強い個性ゆえに二十四騎は互いに衝突する事もしばしば。
官兵衛はそんな彼らを一体どうやってまとめていたのでしょうか?こちらは黒田家に伝わる家臣の人間関係を記した文書。
例えば二十四騎の一人村田兵助が誰と仲が良いのか6人の名前が挙げられています。
そしてこちらには兵助と仲の悪い3人の名前。
100人余りの家臣についてこれを見れば人間関係が一目瞭然。
何かと衝突が多い家臣たちも組み合わせを考えればうまくまとまるはず。
例えば気が短く荒くれ者の母里太兵衛。
それを冷静沈着で人望の厚い栗山善助と組み合わせたらどうだろうか。
これよりその方らは兄弟である。
栗山善助が兄母里太兵衛が弟じゃ。
官兵衛は2人に義兄弟の契りを結ばせました。
一度義兄弟の契りを結べば兄は絶対的な存在。
逆らえません。
5歳年上の兄ができた事で太兵衛の行動に変化が。
ある時ささいな事で激怒した太兵衛が大暴れ。
手のつけようがありません。
その時善助が太兵衛をポカリ。
するとあれほど暴れていた太兵衛が兄・善助の顔を立て素直に謝ったのです。
義兄弟作戦は見事成功。
強い絆で結ばれた善助と太兵衛は名コンビとして名をはせていきます。
個性を思う存分発揮する二十四騎に黒田家の危機を救う大活躍の舞台が訪れます。
天下を奪おうとする徳川家康とそれを阻止しようとする石田三成が激突。
この時黒田家は家康側に味方します。
戦いに先立って…官兵衛の妻光姫にも危機が迫ります。
もし光姫が捕らえられれば黒田家の一大事。
逃げようとしたその時屋敷は監視の兵に囲まれてしまいました。
光姫の運命はまさに風前の灯。
この危機に二十四騎が立ち上がります。
光姫の屋敷に詰めていたのは善助と太兵衛。
知略に優れる善助が作戦を立てます。
光姫を屋敷から脱出させ港にやって来る黒田家の船で官兵衛の待つ九州へ。
最大の問題はいかにして監視の目を欺くか。
2人はまず服を着替えて商人に変装。
肝心の光姫は…なんと俵を用意。
御方様こちらにお入り下さい。
更に用心深い善助は侍女の中から光姫のそっくりさんを選び替え玉を務めさせる事にします。
いざ脱出。
(監視兵)待てい!その方ら何者じゃ。
(栗山)へえ私どもはただの商人にございます。
(監視兵)よし通れ。
怪しまれつつも何とか屋敷の外へ。
その後屋敷を訪れた敵の使いはそっくりさんを光姫だと思い込みすっかりだまされてしまいます。
作戦は大成功。
善助と太兵衛はかねて用意してあった小舟にたどりつきます。
そして光姫を箱の中へ。
港で待つ黒田家の船までもう一息。
そこへ突然監視兵が。
おい中を見せい。
開けられてしまえば万事休すです。
どうする?切り倒すか?無礼者!突然仁王立ちとなった母里太兵衛。
手にはギラギラと輝くあの日本号!ただならぬ気迫に監視兵はたじろぎます。
「急いでお通りください」。
そう言うのが精いっぱいでした。
辛くも大坂を脱出した光姫たち。
無事に九州で待つ官兵衛のもとへたどりつく事ができました。
知略と勇気を兼ね備えた黒田二十四騎。
お見事です。
ようこそ「歴史秘話ヒストリア」へ。
官兵衛を支える黒田二十四騎まさに八面六臂の活躍ですね。
彼らの強さの秘密は固い結束。
それを物語るものが今に伝わっています。
こちらは…黒田家の家臣たちが自らの名前を記し忠誠を誓った誓約書です。
これが書かれた当時…普通だったら見切りをつけて逃げてしまってもおかしくない状況です。
しかし二十四騎はそんな時だからこそ結束を見せ最後まで主君に従って黒田家を守る事を誓いました。
そしてこの後…大活躍の黒田二十四騎ですが活躍の場は戦場だけではありません。
関ヶ原の戦いのあと黒田家は筑前52万石現在の福岡県を領地とします。
その福岡の町づくりでも二十四騎は能力を遺憾なく発揮しました。
大河ドラマ「軍師官兵衛」で秀吉の妻「おね」を演じる黒木瞳さんが彼らの足跡を訪ねて福岡の町を旅します。
うんすばらしい。
私の出身地福岡に帰って必ず食べるのが博多ラーメン。
ここ福岡の町は官兵衛とゆかりがとっても深い場所。
夕べはどこにお泊まりあそばされましたか?おなごの所に行っていたのではないのですか?大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公黒田官兵衛。
実はこの官兵衛こそが福岡の名付け親なんです。
福岡市にある黒田家の菩提寺…ずらりと並んでいるのは歴代の福岡藩主のお墓です。
こちらが…墓石に刻まれているのは官兵衛の遺言です。
みんなの事考えてたんだ。
民を愛してほしいって刻まれているその官兵衛がつくった福岡どういった所か見てみます。
この町の特徴は大きな川を挟んで2つのエリアに分かれているところ。
武士の町「福岡」と商人の町「博多」です。
実はこの町の構造に官兵衛と二十四騎の熱い思いが隠されているんだそうです。
まずは商人の町博多を訪れてみました。
こんにちは。
ここは博多を代表する…400m続くアーケードに100軒以上のお店が並んでいます。
このまっすぐな道は二十四騎によって造られました。
こんにちは。
老舗の博多人形店にお邪魔しました。
うちにもありました。
ここ博多では母里太兵衛は一番のヒーローなんです。
博多弁を発見。
でも地元の私でもちょっと分かりません。
ここで予想外の出来事が。
どなたですか?なんと店のご主人は二十四騎の一人戦場のシンガー原種良のご子孫なんだそうです。
誰から聞いてきたの?偶然奥様と軒先で話を始めたら。
二十四騎の寄り合いでは1回だけ顔出したんですよ。
二十四騎の寄り合いがあるんですか?まあ年に1回ね。
ここでご主人のご先祖自慢。
そうでもないと思いますけどね。
官兵衛と二十四騎がつくったこの博多の町で今も大切にされているものがあります。
おっきい。
きれい!高さ12m。
「飾り山笠」と呼ばれる巨大な山車です。
毎年7月に行われる博多園山笠に欠かせないものです。
や〜!毎年全国から300万人もの見物客が訪れる山笠。
およそ800年もの伝統を持つお祭りですがかつて存続の危機に陥った事があります。
戦国時代博多は度重なる戦で焼け野原に。
商人たちはこの地を去ってちりぢりとなり山笠は存続の危機を迎えます。
これを救ったのが官兵衛と二十四騎です。
大がかりな道路の整備や埋め立てを行い博多の町をよみがえらせます。
逃げていた商人たちも町に戻る事ができ山笠は復活。
以来山笠は町の人々の団結の象徴として今に受け継がれてきたといいます。
それぞれが競い合って…結局は団結して向上するって事ですね。
博多が活気あふれる商人の町として今に続いているのも二十四騎の活躍があったからこそなんですね。
続いて武士の町福岡へ。
先ほどの博多の町とは随分雰囲気が違います。
裏通りに入ると道のつくりにも変化が。
ここでなぜ福岡の町は道が曲がりくねっているのか解説じゃ。
この道のつくりだと敵勢が入り込んでも一方にしか曲がれぬ。
すると敵の死角から黒田勢が…。
お〜。
福岡の道は防壁でもあるんじゃ。
武士の町福岡といえばやはり福岡城。
二十四騎の城造り名人が築いたお城です。
初めて来ました。
そうですか。
当時のお城という事でいいますと…福岡城の特徴は何と言っても国内屈指の防衛力だといいます。
こういうふうに進んでいきますと…防御の要櫓の中に特別に入らせてもらう事ができました。
更に土壁の中には…竹を留めるひもが必要なんですけども…実際にワラビ登場いたしました。
実はこのワラビ籠城で食料が足りなくなった時なんと非常食にしたそうなんです。
…あっ!アハハハハ。
最後に向かったのは天守台。
千田先生によればここにはかつて大きな天守があったのだとか。
ほら。
あら。
こういうふうになってたであろうという事ですか?こんなですね天守があったのではないかという事で。
福岡市が昨年作ったシステムです。
この端末を持って城内を歩くと当時の景色を楽しめるようになっています。
天守台を登ると福岡と博多両方の町を一望する事ができます。
この隣り合った2つの町の位置関係に官兵衛と二十四騎の特別な思いが込められているといいます。
一般的な城下町は城の周りに町が形成され敵の侵入に対して町が城の防波堤となる形となります。
一方福岡では町と城が並んでつくられています。
西と南からの攻撃には城が町の盾となり東側からの攻撃には町の外に6つの城を設置。
商人の町博多を守るようにできているのです。
そうなんです。
その心意気すばらしいですよね。
先生おっしゃった…福岡博多を巡る今回の旅。
ここには民を守るという官兵衛と二十四騎の強い思いがありました。
福岡博多の町をつくった二十四騎。
その後町の人々の間にこんな物が広まります。
「黒田二十四騎図」と呼ばれる絵図です。
黒田家を支えた24人の精鋭たちが一人一人丁寧に描き込まれています。
黒田二十四騎は町の恩人として崇拝の対象となりこうした絵図が神棚や床の間に飾られるようになったのだそうです。
しかしこの絵図の誕生までには知られざる汗と苦悩の物語がありました。
官兵衛の死後。
黒田二十四騎の子孫たちは代々の藩主と折り合いが悪く半数近くが追放されます。
主君と家臣の心は離れ離れとなりやがて福岡藩は衰退していきました。
10代藩主となった黒田斉清はその凋落ぶりを嘆きます。
黒田家が福岡に入った頃の気風を取り戻さねば。
そんな時斉清の目に留まったのが一枚の絵「黒田二十四騎図」。
主君・官兵衛と強い絆で結ばれた家臣たちの姿です。
しかしこの絵は官兵衛の時代のあとに想像で描かれたため兜や鎧も適当なものでした。
斉清は…このプロジェクトに抜擢されたのが黒田家のお抱え絵師尾形洞谷。
(斉清)二十四騎の真の姿をよみがえらせてほしい。
洞谷は二十四騎の子孫の家々を訪ね歩きそれぞれの武将がどのような甲冑を身につけていたのか調べ始めます。
これは洞谷が残した取材メモです。
二十四騎の武具の情報が書き込まれています。
兜の色。
そして甲冑に描かれた紋様。
更には飾りの素材に至るまで。
綿密な調査から正しい二十四騎の姿が明らかになってきました。
例えば福岡城を造った野口左助は赤一色の兜を身につけて描かれていました。
しかし洞谷の取材メモによれば左助の兜は赤と黒のツートンカラー。
完成した野口左助の絵図がこちら。
正確な兜の色使い。
飾りに使われた毛の色まで実物どおりに再現されています。
こちらの古い絵は官兵衛の養子でもあった黒田一成を描いたもの。
兜は小さな前立てがついているだけです。
ところが実際の兜の高さは103cmの巨大なもの。
洞谷の絵図では体の半分以上ある兜が正確に描写されました。
更に洞谷は二十四騎の顔形にも正確さを追求していきます。
そのために洞谷は集めうるかぎりの伝記を集め隅々まで読み込みました。
荒くれ者の母里太兵衛の古い絵図。
あごひげをたくわえ何ともワイルドな雰囲気。
しかし母里太兵衛の伝記によれば口ひげを生やしていた事も分かりました。
洞谷は太兵衛の顔に正確に口ひげを描き込みました。
更に伝記には太兵衛の謙虚な一面も書かれていた事から単なる荒武者というよりは威厳のある武将の姿に仕上げています。
二十四騎の絵図の作成に洞谷は10年以上の歳月を費やしました。
完成した洞谷の絵は現在福岡市博物館で保管されています。
今回初めてテレビカメラでの撮影が許可されました。
24人の武将たちが一つの画帳に収められた長さ10mにも及ぶ大作です。
洞谷の徹底した取材が生んだリアリティーあふれるかつての英雄たち。
10代目当主斉清が望んだ理想の時代がここに表現されています。
洞谷の絵が完成した事でもたらされたものがあります。
これはこの神社に伝わる版画を摺るための版木。
洞谷が描いた画帳をもとに二十四騎が一枚の板に彫り込まれています。
江戸時代後期この版木で版画がすられたことで多くの人々の手にわたり二十四騎の物語が広まっていきました。
やがて黒田二十四騎は神として神社に祭られ人々の信仰を集めていきます。
官兵衛を支えて戦国の世に名をとどろかせた24人の男たち。
200年の時を経て人々の心のよりどころとなったのです。
今宵の「歴史秘話ヒストリア」。
最後は二十四騎の物語は時を超えて今も息づいている。
そんなお話でお別れです。
今年3月黒田官兵衛の411回忌の法要が行われました。
この法要を主催するのは120年の歴史を持2014/07/02(水) 22:30〜23:15
NHK総合1・神戸
歴史秘話ヒストリア▽いつだってみんなのヒーロー〜官兵衛を支えた24人の男たち[解][字]
官兵衛を支えた24人の家臣「黒田二十四騎」の物語。強烈な個性ぞろいの彼らは時にぶつかり合いながらも鉄壁の絆で大活躍。黒木瞳が二十四騎の足跡を追って福岡を旅する。
詳細情報
番組内容
軍師・官兵衛を支えた24人の家臣「黒田二十四騎」。大酒飲みに俊足自慢、怪力の大男に歌の達人まで個性豊かな面々だ。時にお互いにぶつかり合いながらも二十四騎は個性と才能を武器に“チーム官兵衛”として戦国の世に名をはせていく。彼らの活躍の場は、戦場はもちろん、町づくりや人の輪づくりまで! 黒木瞳さんが官兵衛と二十四騎の足跡を追って福岡・博多の町を探訪。大河ドラマの脇役たちの知られざる魅力をお伝えする。
出演者
【出演】黒木瞳,【キャスター】渡邊あゆみ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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