(舞)先生も何か知ってるの?
(健吾)余計なことは言うなよ。
あのとき見聞きしたことは全部。
(晴雄)口止めするならそれなりのことをしてもらわないと。
(祥子)あの子がそばにいてくれないことが怖い。
あのときを思い出して怖い。
(事務員)いったい何カ月滞納してると思ってるんです?今月末にはきっちり払ってください。
それができなければ申し訳ないけど退院ですね。
(航太)追い出されるかもしれない。
病院。
(舞)あの写真は唯一の手掛かりなの。
おじいさまだって取り返したいはずよ。
(舞)おじいさまから幾らもらったのよ?こんなはした金じゃ写真返す気にならない?
(航太)バカにしやがって。
これだけ稼ぐのになどれだけ働かなきゃならないと思ってんだよ。
それも知らないくせにはした金とか言うな!ごちそうさまでした。
(航太)ごちそうさまでした。
(宮古ばぁ)どうやら潮の満ち引きが始まったねぇ。
(宮古ばぁ)満ち引き満ち引きさー。
ハッハッハ…。
今日もついてくる気?
(圭吾)何かあった?何か不機嫌。
写真なくなった。
えっ?あの写真?負けないんだから。
記憶を頼りに捜す。
私が捜してるのは本当の母親。
知ってるんでしょ?私は本当のお母さまがどんな人なのか今どうしてるのかどんな気持ちで私を産んだのか何で私を手放したのか全部知りたいの。
知りたいだけなの。
お願いだから邪魔しないで。
・
(美樹)はい。
上原です。
・
(祥子)美樹さん?その後舞の様子はどう?観光するって言ってたけど今日はどこに行ったのかしら?
(美樹)ああ。
あのう。
今日は確か首里城の方へ行ったと…。
・
(セツ)舞ちゃん今日橋の方行ったって。
(祥子)舞はその村にいるの?
(美樹)いいえ。
あっ。
そうじゃなくて…。
いるのね?そうやってまたみんなで私に嘘をつくのね?奥さま違います。
そうじゃなくて。
奥さまに余計な心配をかけまいとみんなで…。
分かりました。
そっちがその気なら私にも考えがありますから。
・
(不通音)違う。
ここはどうかな?違う。
(航太)バイト料弾んでくださいよ。
(男性)バカ言ってんじゃねえよ。
(男性)バーカ。
(航太)《これだけ稼ぐのになどれだけ働かなきゃならないと思ってんだよ》《それも知らないくせにはした金とか言うな!》金の亡者。
守銭奴。
どうした?航太とケンカでもした?あいつが写真盗んだの。
えっ?そうに決まってる。
金の亡者め。
(航太)《開けるな!そっちはプライベートルームだ》もしかしてあの部屋に。
(俊彦)入るよ。
あれ?あの子食堂の。
こら。
勝手に入って何やってるの?
(俊彦)夏帆ちゃんに頼まれて色鉛筆取りに来たんだよ。
夏帆ちゃん?航太の妹。
今村の病院に入院してる。
えっ?
(圭吾)航太の唯一の宝物。
守銭奴の守銭奴たるゆえんってやつ。
航太の妹は夏帆ちゃんっていって今11歳。
文ちゃん食堂の俊彦とは同級生。
といっても夏帆ちゃんほとんど学校には通ってないけど。
生まれつき肝臓が悪くて移植しか助かる道がないらしい。
(圭吾)幸い航太の肝臓なら適合するって分かったんだけど費用の捻出が難しくて。
医療費って補助してもらえるんじゃないの?うん。
ここだと一番近い病院が福岡かな。
航太も含めた滞在費とか保険が下りるまでの実費とか考えると相当な額になるらしい。
航太頑張ってるけど入院費もおぼつかなくて。
昨日はこのままじゃ追い出されるって荒れてた。
追い出される?
(航太)《バカにするなって言ってんだよ!》《貧乏人には生きる権利もないっていうのか?》《黙って死ぬのを待ってろっていうのかよ!》何で言ってくれなかったの?言ったってしょうがないだろ。
何で?言ってくれれば私お父さまに頼んで…。
そういうの駄目なんだあいつ。
バカにされてると思うみたい。
そんなの…。
夏帆ちゃんのことを君に話さなかったのも弱みを見せたくなかったからじゃないかな。
一種のプライドってやつ?くだらない。
君にはくだらないことでもあいつにとったら大事なことなんだ。
そのプライドだけが今のあいつを支えてるようなもんだから。
だから写真を隠したのもあいつじゃないと思うよ。
あのう。
はした金とかひどいこと言っちゃって申し訳ありませんでした。
写真のこと誤解だったかも。
慰謝料だな。
はっ?こういうときは慰謝料払うもんだろ?えっと。
あっ。
あのう。
例のやつ。
例のやつ?あれ。
あれに乗せてどっか連れてって。
はっ?駄目?うわぁ。
奇麗。
最高。
気持ちいい。
ここに来ると嫌なことも何もかも忘れられる。
(航太)航太の「航」は航海の「航」海を渡る航海。
親父。
昔は腕のいい漁師だったんだ。
海が好きで好きで。
子供には海にちなんだ名前を付けた。
だから妹の夏帆ちゃん「夏の帆」って書いて夏帆っていうんだね。
あーっ。
ごめん。
夏帆のこと誰から聞いた?圭吾か?うん。
余計なことを。
余計じゃないよ。
あんたこそ意地なんか張ってないでさっさとしゃべっちゃえばよかったじゃん。
意地なんか張ってない。
張ってる。
ほら。
そういうところ。
実はあの写真ね私の本当の母親じゃないかと思うの。
ホントの?たった一つの手掛かりだったんだ。
私がこの村で調べたいことがあるって言ったのは母親のこと。
でね写真なくなったときあんたにとられたって思って。
でもあんたにもお母さんいないのに「何で私の気持ち分かってくれないの?」って。
だから思い込んでカッとなってひどいこと言っちゃって。
だからごめん。
なんくるないさ。
もういいよ。
小館舞です。
宿でお世話になってます。
(夏帆)ありがとう。
私は妹の…。
夏帆ちゃんだよね?こいつから聞いてます。
(航太)こいつとかあんたとか。
航太でいいよ。
名前で呼べよ。
あんたこそ私のことお前って。
じゃあこれからは私のこと舞って…。
(航太)ガンタだな。
はっ?お前マジムンのアカガンター似てっから。
マ…マジムン?
(夏帆)沖縄の妖怪のこと。
マジムンっていうの。
妖怪…。
アカガンターはね古い家にすみついている赤ん坊みたいな妖怪なんだよ。
夜中にいきなり枕蹴飛ばしたりするの。
それのどこが私に似てるのよ?アハハ。
アカガンター。
ガンタ。
あっ。
じゃあこの前宮古ばぁが言ってた何とかのマブダチって。
《イチジャマのマブイがほら》ああ。
イチジャマのマブイ?そう。
それ。
イチジャマってのは生き霊のことだ。
生き霊?
(航太)生きた人間の愛情がゆがむと魂。
つまりマブイが黒くなって憎い相手に送られる。
送られた相手は病気になったりケガをしたり不幸になるんだ。
それが私についてるっていうの?
(航太)まあなんくるないさ。
もう脅かさないでよ。
イチジャマのマブイ。
「自分探しの旅に出ます。
舞」
(裕一郎)ああ。
覚えてるよ。
新垣さんだね。
(晴雄)その節はお世話になりました。
(裕一郎)その節?10年前ですよ。
女房が死んだときあんたは入院費のひとつも出してくれなかった。
そのときの借りがやっと返せそうです。
・
(晴雄)お嬢さん今うちにお泊まりなんですよ。
生まれたときはあんなに小さかったのに立派に成長されましたね。
もちろん私が小館さんと知り合いだとはおくびにも出していません。
ご安心を。
私はねお嬢さんを守りたいんですよ。
余計なことは知らせたくない。
だから写真もちゃんと取り上げました。
写真?だってこれ見る人が見りゃあ誰だかすぐ分かるじゃないですか。
50万。
50万でいいですよ。
後は私さえ黙っていればバレることはない。
分かった。
何とかする。
(祥子)お父さま。
私沖縄に行ってきます。
(裕一郎)やめなさい。
(祥子)舞はあの村にいるんですよ。
もしあのことを知ったらどうするんです?
(裕一郎)分かるはずがない。
分からないようにするから。
そんなことできるもんですか。
あのときのことを知ってる人がもし話したら。
私行きます。
やめないか。
そんなことをしたら舞が余計疑念を抱くじゃないか。
でも…。
(裕一郎)私に任せなさい。
親父。
それあの子のだろ?返せよ。
金ゆすったのか?そうなのか?
(晴雄)それがどうした!母親なんだぞ。
たった一枚しかない写真なんだぞ。
何でそんな…。
(晴雄)お前はバカか。
そんなお涙頂戴の話に乗せられてせっかくのもうけ話を無駄にするつもりか。
(航太)親父!
(晴雄)ホントの母親が何だ!あいつらはな俺たちの何倍も何十倍も恵まれてる。
ちょっとぐらいおこぼれもらって何が悪い。
どうしたの?殴られたの?何で?何でもない。
けど…。
何でもない。
夏帆ちゃんって素直でカワイイね。
あんたと違って。
(航太)ああ。
カワイイよ。
お前と違って。
どうせ私はかわいくありませんよ。
フフッ。
やっと笑った。
えっ?ねえ。
なんくるないさーってどういう意味?正しい行いをしていれば何とかなるって意味。
そっか。
じゃあ夏帆ちゃんのこともなんくるないさー。
あんなによく笑う夏帆久しぶりに見た。
今日はありがとな。
何だよ?お礼言えるんだね。
お金は?取らないの?お前なぁ。
ねえ。
見て。
すっごく奇麗。
東京じゃ絶対見れない。
ガンタ行くぞ。
どこへ?捜しにだよ写真の場所。
行くよ。
言われなくても。
付き合ってやる。
はっ?バイトは?お前がたっぷり手数料くれればこっちの方がよっぽど割のいいバイトだろ。
あきれた。
(航太)写真を思い出して描いたの?うん。
(航太)ありそう?ううん。
じゃあもうちょっと向こう行こう。
(航太)どう?
(航太)これは?屋根の形は似てるけど木がない。
木なんて17年もたてば枯れることだってあるし。
あのう。
(女性)はっ?すみません。
この家どなたか住んでます?
(女性)この家ね。
うーん。
だいぶ前から空き家になってるよ。
(航太)そうですか。
(女性)うん。
あのう。
17年前なんですけど。
そのころにはどなたか住んでなかったでしょうか?
(女性)17年前?はあはあ。
そういえばね…。
何?さっきから何か変。
そうか?あっ。
分かった。
おなか減ったんでしょ?ああ。
じゃあ俊彦君のところへ行こう。
文ちゃん食堂。
大丈夫。
心配しないで。
おごりだから。
ねっ?ああ。
(女性)《東京からお産で帰ってきていた人かね?》《その人だったらお産が終わったらいつの間にかいなくなっていたよ》
(航太)《その人のこと何でもいいです》《他に知ってることないですか?》
(女性)《はあはあ。
そういえばね…》ほらまた。
そんな深刻な顔しちゃって。
2014/07/02(水) 13:30〜14:00
関西テレビ1
碧の海〜LONG SUMMER〜 #03[字][デ]【誤解、二人だけの星空 城恵理子ほか】
見渡す限りどこまでも続く碧く美しい海。32才の小館舞(奥菜恵)は、初恋の思い出を取り戻すために沖縄に帰ってきた。すべては15年前、この碧の海から始まった…。
詳細情報
番組内容
祥子(杉田かおる)は、舞(城恵理子)が、美樹(遊井亮子)たちの暮らす島に滞在していることを知る。祥子と美樹の間には、ある確執があった。いてもたってもいられない祥子は、沖縄に舞を迎えに行くことを決意。しかし、祥子の父親で「小館興産」の会長・裕一郎(岩城滉一)は、話がややこしくなるだけだと止める。
一方、沖縄では、舞が大切にしていた写真が突然無くなる。
番組内容2
舞は、金のことしか頭にない航太(犬飼貴丈)が盗み、裕一郎に売ったに違いないと決めつける。舞の言葉にカチンとくる航太。2人は勘違いからぶつかり合ってしまい…。
圭吾(小野塚勇人)から航太が金にこだわる理由を聞く舞。それは、難病の妹の治療費のためだったと知り、自分の勘違いを反省する。舞は素直に航太に詫びに行くが、そんな舞に航太は…。
舞は、航太の妹・夏帆(伊藤貴璃)を訪ねる。
番組内容3
すぐに打ち解ける舞と夏帆。久しぶりに妹の陽気な笑顔を見た航太は、舞から沖縄に来た理由を聞き、彼女の手伝いを申し出る。ところが、航太の父・晴雄(木村祐一)が舞の邪魔をしていて…。
出演者
小館 舞:奥菜 恵
新垣航太:徳山秀典
小館 舞(高校時代):城恵理子(NMB48)
新垣航太(高校時代):犬飼貴丈
高峯圭吾:尾形貴弘(パンサー)
・
小館祥子:杉田かおる
新垣晴雄:木村祐一
小館 勲:板尾創路
小館裕一郎:岩城滉一
・
・
高峯健吾:川田広樹(ガレッジセール)
平良文子:エド・はるみ
高峯圭吾(高校時代):小野塚勇人
平良聖子(高校時代):安保彩世
スタッフ
【企画】横田誠(東海テレビ)
【原案】倉科遼
【脚本】武田有起
牟田桂子
【演出】星田良子
【企画プロデューサー】服部宣之(東海テレビ)
【プロデューサー】松本圭右(東海テレビ)
仲良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
スタッフ2
【メインテーマ】S.E.N.S.
【音楽】森英治
【主題歌】「消せない約束」fumika(Island Roots)
【制作】東海テレビ
吉本興業
国際放映
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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