警視庁捜査一課9係 #2 2014.07.16

(繁華街の喧騒)
(繁華街の喧騒)
(落下音)キャッ!
(足音)
(パトカーのサイレン)
(浅輪直樹)あれ?この傷って転落した時についた傷じゃないですよね?
(小宮山志保)そうみたいね。
主任いきましょうか。
(志保)そうね。
(青柳靖)身元の確認は取れたのかな?村瀬君。
(村瀬健吾)津島研究所所長津島弘明60歳。
(青柳)津島研究所?
(矢沢英明)えー…蓄電技術有機無機ハイブリッド電解質の応用開発電気化学的アプローチによるリチウムイオン電池の高性能化…などをやってる民間企業ですね。
なるほどね。
わかってないでしょ?プッ…。
おいおい勉強してくださいよ青柳さん。
お前もな。
(石川倫子)聞いてるかな?彼から。
(加納倫太郎)うん…。
倫子さん部屋を出ていきました。
別れました。
ごめんなさい。
僕に謝る事なんかない。
お疲れさまです。
大丈夫ですか?
(志保)結構あるね階段。
お疲れさまです。
ああ…あっ!この眼鏡ってガイシャのですかね?例えばこう…揉み合った時に眼鏡だけ落ちた…?じゃあここで殴られて突き落とされたって見るべきかしら?下にいた目撃者の証言もちょっと曖昧だったんですよね。
あ…砂糖さっき入れたよ。
味覚障害。
「味覚障害」?半年前から。
味覚障害って…原因は?色んな病院で診てもらったけどはっきりしない。
精神的な事…ストレスとかそういうのかもしれないとは言われたけど…。
だから仕事もずっと出来てない。
味がわからないパティシエなんてあり得ないでしょ?彼は知ってるの?うんもちろん。
自分の事以上に苦しんで悩んで色々勉強して調べてくれていくつも病院に連れてってくれたりした。
まあそういう男だからね。
そう!そういう人だからこれ以上迷惑かけたくなかった。
迷惑だなんて思う男じゃないし。
(倫子)それもわかってる。
でもダメなの。
もし…精神的な事が原因だとしたらそれは…。
刑事と結婚する事への不安もあるのかもしれない。
浅輪係長に連絡は?いやまあ一応事件性確認してからと思いまして。
お前この状況見てまだ自殺や事故の可能性があると思ってんのかよ。
まあそうなんすけど。
非番の係長に頼る事ないんじゃないの?そういう問題じゃないんですよ青柳さん。
まあまあまあ…そういう事は主任判断という事で。
うんうんうん。
その主任どこにいるのよ?あれ?
(青柳)あれ?何?あの主任の見た事もない笑顔。
何?あの男誰?
(矢沢)新聞記者じゃないですか?えっこれって…。
(渡辺和弘)怪しいでしょ?主任どうしたの?大丈夫?ねえ…ちょっとこれ見て。
ちょっといいですか。
「七月十四日夜南新橋に於いて世界平和の為津島弘明死すべしX」なんだ?これ。
南新橋…ここだ。
(渡辺)つい先ほど30分ほど前にメールで届いたんですよ。
まあうちだけじゃなくて他の新聞社やテレビ局なんかにも送りつけられてるみたいですね。
(矢沢)転落死したのが1時間前で犯行後のメールだとしたらこれ犯行声明ですよ。
ふざけたまねしてくれるねえ。
失礼ですがあなたは?申し遅れました。
わたくし東都新聞社会部の渡辺といいます。
まずは確認のためにここに来たんですけど…。
はい?志保さん本当に刑事だったんだね。
ビックリした?こっちだよビックリ…。
「志保さん」?えっ?渡辺さんとはどういうお付き合いなのかな?その説明今必要?いやいや別に今じゃなくても…。
この間本当にごちそうさまでした。
いえいえ…いいのいいの。
ごちそうさまでした。
浅輪!係長に連絡しろ。
警察病院行ってみる?ううん…ありがとう。
彼の事よろしくお願いします。
ただそれだけ伝えたくて。
世界平和のために死ななきゃいけないような人だったわけ?被害者はそれほどの人物だったって事ですかね?渡辺さん。
はい。
津島弘明氏の事何かご存じなんですか?いや名前を耳にした事があるぐらいでその程度です。
ああ…。
(志保)情報ありがとう。
またね。
(志保)いきましょう。
お疲れさまでしたお疲れでした。
(志保)ちょっと…いきましょう。
お疲れでした。

(早瀬川真澄)胃の内容物は消化されきってない状態でした。
亡くなる1〜2時間前に食事をしたんだと思います。
内容物はカボチャとニンジン…。
先生この手のひら…。
(真澄)右手に同じような小さなくぼみがいくつもあるんです。
亡くなる直前に出来たものだと思うんですけど…。
死因には直接関わってません。
それから目を調べた結果網膜色素変性症を患ってました。
網膜色素変性症?それもかなり重度の。
あと数か月で失明してもおかしくない状態でした。
失明?答えてくれないか?あの男東都新聞記者渡辺和弘と君の関係を。
そんな事答える必要ないでしょ?捜査中よ!捜査中だから知る必要がある。
なんで?気づかなかったのかよ?津島弘明の事聞いた時あの男は明らかに嘘をついたんだ。
青柳さん程度ならごまかせてもこの俺はごまかせん!いいか?世界平和と津島弘明の関係についてあの男は何かを知ってるはずなんだよ。
そう…もう〜!君にとってなんなんだ?あの渡辺和弘という男は。
痛い!痛いって…。
ちょっと…もう〜!
(志保)友達!
(村瀬)友達にも色々あるだろ?
(志保)ただの飲み友達よ。
っていうか…。
バーで知り合って2〜3回飲んだだけ。
それだけよ。
「それだけ」?バーで知り合った男とそんな関係になっておいて「それだけ」?君も意外とあれだな…軽いな。
はあ?余計なお世話よ!あっ!えっ?あっ…。
解剖報告書ここに置いときます。
あっご苦労さま。
まあ…して。
おう。
ごまかされた俺が言うのも変だけどその新聞記者きっちり話聞いたほうがいいんじゃないかな?余計なお世話だよ!そのつもりですよもちろん。
行くぞ小宮山君。
邪魔だどけ!我々は津島研究所に行きますんで。
お願いします!こちらからお話しする事は特にはありませんが。
渡辺さんあなた津島弘明の事について何か知っていながら隠してますよね?捜査にご協力頂けないとなるとあなたの事を調べ上げ別場所でお話を伺う事になりますがよろしいですか?村瀬さんでしたね?村瀬です。
志保さんから聞いてたとおりの奴だな…。
えっ…。
コーヒーいかがですか?結構です。
ううん。
優秀なデカさんはごまかせませんねえ。
おっしゃるとおり私はある事実を隠している。
ブンヤとしてこの大きなネタをまだ公表したくなかったからです。
すいませんでした。
渡辺さん…。
じゃあお話し頂けますかそのでかいネタってやつを。
欲しがるなあ…。
はい?この人で間違いないですか?ええこの方。
この辺怪我してましたよ。
時刻って覚えてます?8時頃ですね。
亡くなる1時間前ですね。
向こうで大きな物音がしたので。
大丈夫ですか!?ああ大丈夫です…すいません。
ああ…。
(ため息)
(ため息)本当になんでもありませんから…。
何かお探しですか?あの…食事出来ますか?ええ出来ますよ。
ほうとう…ありますか?ほうとう?ええ。
メニューにはないんですけどねあり合わせでそれらしく作ってお出ししました。
ふ〜ん。
じゃあカボチャとかニンジンとか?ええ。
じゃあ最後の食事はここで…。
美味しいってお召し上がりになって笑顔でお帰りになりました。
その方が探しものしてたってどの辺ですか?ああ向こうです。
この辺ですね。
新聞?さすがにゴミじゃないですか?古い新聞だね。
そうですね。
津島弘明が研究を続けていた半導体レーザー装置は核兵器開発にも応用出来る特殊な技術だ。
津島はそれを危険国家北アムール共和国に提供していたと思われる。
北アムール共和国に!?シッ!許せん行為だな。
まさに世界平和に反する。
でも優秀な研究者といったってそんな…。
一民間企業の所長が単独で出来る行為とは思えないわ。
志保さん。
そこなんだ俺が引っかかってるのも。
(渡辺)もしかしたら背後に…。
政治家や官僚が絡んでいるのかもしれない。
いやまだどこの誰なのかわかんないからそこがつかめたら公表するつもりだったんだよね。
まさか口封じか…?村瀬さん…!津島は口封じで殺されたのか?いや…。
いやいやいや…単なる憶測です。
あらゆる可能性を考えるのも我々刑事の仕事ですから。
それ俺の仕事も同じですよ。
もしかしたら俺が津島の周辺探ったせいかもしんねえな…。
渡辺さん可能性の一つを言っただけよ。
そうです。
あとは私たちに任せて。
志保さん。
悪いけど引く事は出来ない。
真実を暴き公表するっていうのがブンヤのいや…。
俺の仕事だからさ。
ご協力ありがとうございます。
いこう。
(青柳)ほら核兵器作ってそうだよな?だから核兵器じゃなくて核兵器開発に応用出来る特殊な技術ですよ。
いや隠れて絶対作ってるよ。
町工場で人工衛星の部品作ってる時代ですよ。
日本の職人甘く見ちゃいけません。
うほぉ…。
(矢沢)ええっ!津島所長はここを閉鎖しようとしてたんですか?
(磯辺珠代)はい。
まあ目のご病気の事もありましたしよく「もう潮時だ」と…。
(青柳)潮時?はい。
(矢沢)なんか気になる言い方ですよね。
(青柳)ああ。
あの津島所長は核兵器開発に関与してたって噂があるんですけど。
核兵器!?
(矢沢)あっああいやいや…。
半導体レーザー装置の事ですよ。
核兵器開発にも応用出来る特殊な技術と聞いてるんですが…。
(珠代)ああ…半導体レーザー装置ですか。
まあ応用出来ない事もないかもしれませんがまさかそんな事…。
それに半導体レーザー装置の研究は所長がお一人で進めてましたのでわたくしには詳しい事はわかりません。
津島所長はどんな方とお付き合いあったんですかね?官僚とか例えば政治家とか…。
うーん…わかりません。
あの…わたくしは副所長といっても前任者が急に辞めたためにこのポジションに就いただけですので。
前任者はなんで急に辞められたんですか?それはあの…。
(ノック)こういう者ですが…。
津島研究所の元副所長の蒲生隆一さんですよね?
(蒲生隆一)そうですが…。
(青柳)あの〜津島弘明さんが亡くなったのはご存じですよね?ええ。
ニュースで知りました。
(エレベーターの到着音)
(赤坂ゆかり)どなた?なんでもない。
外でいいですか?すぐ戻る。
(矢沢)1か月前あなた津島所長と大ゲンカをしていたそうじゃないですか。
あなたは最低の人間だ。
私から何もかも奪った!許さない…あなただけは絶対に!
(蒲生の声)津島は私の研究成果を横取りしたんだ。
研究者としてあるまじき行為を平気でする男だった。
半導体レーザー装置の研究ですか?ええ。
何もかも奪われたってのはどういう意味ですか?他にも何か奪われたんですか?教えて頂けませんか?2か月前津島は女性研究員をある男のもとに秘書として派遣した。
しかし秘書というのは名ばかり。
津島は女性研究員を一人の女として差し出したんだ。
その女性研究員は男の言いなりになるしかなかった。
(蒲生)婚約者の将来がどうなってもいいのか?そう脅されていたから。
どうでもよかったのに…私の将来なんて。
私は許せなかった。
津島もその男も。
ゆうべ21時頃あなたはどちらで何をしてましたか?部屋にいました。
それを証明出来る方は?一緒に住んでる者は出来ますがただ…。
それは先ほど…。
確認する必要はありません。
なっ?はい。
それより…その男というのはどこの何者なんですかね?外務省情報局長服部義則。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
少し時間はかかるかもしれませんがあなたが支えていればきっと立ち直れると思います。
外務省国際情報局長の服部義則…。
あっ!この男。
北アムール共和国にも何度か渡ってますね。
このクソ官僚が津島の背後で核兵器作らせてたのか。
核兵器じゃなくてですね…。
細かい事はいいんだよ!
(志保)津島氏はこれを探してたって言うの?そう。
そう。
何年前の記事だ?これ。
津島はなんでこんなもん探してた?この記事に何か関係してるのかしら?放火殺人とか強盗傷害とか?
(村瀬)どれも犯人逮捕の記事じゃないか。
ああ…裏はね地方版のローカル記事なんすよ。
そんな事より今着目しなければいけないのは津島を殴った相手なんじゃないのか?その男が津島をビルから突き落としたに違いないんだから。
1時間のタイムラグありますけどね。
小料理屋の女将が出てきたから一度は逃げた。
しかし執念深く追いかけて殺した。
つまり津島をなんとしてでも殺さなければならない理由があった。
そういう事だろう?浅輪。
(矢沢)あのマンションが服部の自宅です。
(パトカーのサイレン)なんだ?えっ?顔見せて。
何!?第二の犯行だと?どういう事だ?矢沢。
わかったすぐ向かう。
(村瀬)また犯行声明がらみの殺しです。
ご苦労さまです。
青柳さん勘弁してください。
こういうの。
すまん。
すいませんでした。
蒲生は服部に恨み抱いてたっていうじゃないですか。
蒲生が先回りしたんじゃないですか?何が言いたいんですか?ちゃんと調べてればこんな殺人起きなかったって言いたいんだよ。
(志保)言いすぎよ!でも今回はここに犯行声明があったんですね。
前回はテレビ局とか新聞社にメールで送信されてるんですよ。
でも今回はここに犯行声明があった。
なんか気になりません?でも同じ文章よ。
前回の犯行声明は公表されてない。
模倣犯とは考えられないわ。
海外のサーバーを使ってるとはいえ足がつく事警戒したんですかね?小宮山君!
(青柳)最後の通話東都の渡辺じゃないか?
(志保)恩人?俺には…生まれた時から父親がいなかった。
(渡辺)女手一つで育てた母さんが俺が小学生の時服部さんの家政婦をしてたんだ。
そんな母さんも俺が中学の時に病気で亡くなって俺は天涯孤独の身になり施設に入ったんだ。
服部さんはそんな俺の力になってくれて色んな事を相談に乗ってくれたよね?俺が大学まで行けて新聞記者になれたのも…服部さんのおかげだったんだよ…。
ありがとう。
通話履歴が残ってたのは?恩人だって言っただろ?電話ぐらいするよ。
津島氏と服部氏は世界平和のために同一犯によって殺害された可能性が高い。
つまり津島氏と北アムール共和国のパイプの役割を果たしていたのは服部氏だと考えられますが…。
…認めたくない。
服部さんがそんな悪事に加担してたなんて。
東都新聞の渡辺さん…亡くなった服部さんが親代わりだったんすね。
浅輪君!わかった『東都新聞』!『東都新聞』?『東都新聞』の1997年7月10日の記事。
1997年って…17年前ですね。
(ノック)はい。
失礼します。
服部義則氏の解剖結果です。
わざわざありがとうございます。
私も話したい事があったから。
えっ?話したい事ってなんすか?係長さん。
津島弘明氏本当に他殺だったんでしょうか?えっ?他殺じゃなかったらなんすか?自殺。
自殺?手のひらにあったくぼみ。
飛び降りた場所からは離れたところにある非常扉の点字と一致しました。
そこに手をかけて力をぎゅっと加えなければあのようなくぼみは出来ません。
という事は例えばここに点字があった場合ここに右手をかけて…。
かけて。
あっ右手をかけて…。
自分の力で飛び越えて飛び降りる場所まで歩いて行ったって事ですか?ええ。
でも自殺とは考えにくいですよね。
不審な人物が目撃されてるし犯行声明も出てる。
それに亡くなる1時間前にほうとうを食べて笑顔で店出てるんですよ?その辺の事情は知らないけど監察医としての見解を一応伝えておこうと思っただけ。
あっですよね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
けどさ…悲しい時だって食事するよね。
悲しい時だって笑顔作るよね。
悲しいからこそっていう事もあるし…。
俺ねほうとうの事が気になる。
ほうとうといえば山梨県だよね?うん。
この『東都新聞』山梨版。
ん?ちょっと調べる事があります。
あっお願い。
なんか冴えてるみたいですね。
所長の食の好みですか?ええ。
どうしてそんな事をお聞きになるんですか?教えて頂けますか?
(矢沢)こんな大勢いるんだ服部の敵…。
手分けして当たりましょう。
はいコーヒーが入ったよ。
あっすみません。
休憩。
ちょっと見せて。
あっはい。
ついでにコピーお願いします。
はい了解。
(村瀬)なんでそう渡辺びいきなんだよ君は。
(電話)ほら電話。
…電話。
(電話)はい9係です。
青柳君電話。
津島研究所の元副所長蒲生さんから。
あっはい。
もしもしお電話かわりました。
青柳です。
はい。
あっわかりました。
すぐに伺います。
えっ?なんの話っすか?いやわかんねえ。
あとで話す。
すみません。
(村瀬)いやいいけど…。
(青柳)いやお前じゃねえよ。
すみませんちょっと出てきます。
はい。
(村瀬)なんだよ…。
お待たせしました。
1つ思い出した事があって。
どうせならあなたに話しておこうと思ったんです。

(志保)該当者ゼロか…。
ほとんどがアリバイがあるし2人を殺したいほど恨んでるやつは見当たりませんね。
(ため息)ただいま〜。
ただいまじゃありませんよ。
どこ行ってたんですか?ちゃんとお土産ありますよ〜。
お土産?お疲れさまです。
おいおい浅輪!お前はどこほっつき歩いてた?仕事はチームワークだろ?なあ?あっすみません。
すみません。
いやいや係長はいいんですよ。
特殊…。
いやいや特別ですから。
あっお土産持ってきました。

(店内のBGM)志保さん。
どうぞ。
すみませんね志保が…。
ああいや…小宮山主任が急に来れなくなってしまって。
呼び出しといて失礼ですよね。
ホワイト・レディちょうだい。
でも私もあなたに聞きたい事があるんですよ。
渡辺さん。
あなた服部義則氏と津島弘明氏がつるんでいるとは夢にも思わなかったんですよね?…ええ。
(青柳)へえ〜。
それちょっと妙だよね?おかわりくれる?
(青柳)蒲生隆一さん津島研究所を辞めたあと津島弘明と服部義則の悪事を告発しようと東都新聞社に電話してるんだよね。
その電話を受けた社会部の新聞記者蒲生さんの話を散々聞いといて信憑性がないからとか言って冷たくあしらってるんだよね。
それあんたでしょ?蒲生さん津島と服部の繋がりの事もしゃべってるはずなんだけどそれ夢にも思わなかったって…。
ちょっと矛盾してるよね?
(志保)遅れてごめんなさい。
場所を変えましょうか?渡辺さん。
(青柳)あっじゃあお会計してくれる?かしこまりました!「あなたは17年前東都新聞社に入社してすぐ甲府支局に配属された」
(渡辺)ええ。
でこの記事。
これはあなたが一番最初に書いた記事です。
ここに「わ」って書いてあります。
渡辺さんこれあなたの署名ですよね?そうですね…。
津島さんは亡くなる1時間前に何者かに殴られてます。
そしてその殴られた現場で丸めて捨ててあったのがこの新聞記事。
この新聞から唾液が検出されました。
あっそれと…。
このメモ。
これあなたが小宮山君に書いたメモですよね?このメモの裏に毛髪が1本付着してました。
科捜研が調べた結果この毛髪とこの新聞記事に付いていた唾液のDNAが一致しました。
あなたのDNAを調べさせて頂いてよろしいでしょうか?なぜ私がそんな事を?この記事ずっと連載されてましたよね。
(渡辺)ええ…。
興味深く拝見しました。
特に…これ。
このほうとうの特集。
どこか懐かしいほうとうの味他界したお母さんを思い出す味って書いてますよね。
あなた小さい時一度だけお母さんに作ってもらったその記憶がある。
それがなんだって言うんですか?山梨出身のお母さんにとっても思い出の味。
大切な思い出。
だけど忘れなければならない味。
だからたった一度だけお母さんあなたのためにほうとうを作ったんです。
その事をあなたはずーっと覚えてた。
だからそれがなんだって言うんですか!津島さん亡くなる前にほうとうを召し上がったそうです。
彼は山梨の出身でもないのによく好んで山梨の料理を食べていたそうです。
鳥のもつ煮かっぱめしわかさぎの天ぷら…。
これ全部あなたが記事に書いた料理ですね。
(ため息)あなた方が何を言いたいのか全く理解出来ん。
あなたの自宅と職場にあるパソコン押収して調べてもいいんですよ?「犯行声明出てくるんじゃないですか?」「
(渡辺の笑い声)」私が2人を殺したとでも?あなたは2人殺してない。
津島さんをあなたは殺してない。
じゃあ一体誰が?ああ?屋上に津島さんの眼鏡が落ちてたんですよ。
最初は争った時に落ちたものだと思ってましたけどもそうじゃなかった。
津島さんの右手にはフェンスを乗り越えた時に付いたと思われる痕が残っていました。
という事は自らの意志で飛び降りた可能性が高いという事です。
つまり…自殺。
話して頂けませんか?本当の事全て。
(ため息)蒲生って男から電話を受けた俺はまあ服部には恩があるからいったんはそれを握り潰そうとした。
でも蒲生の話に引っかかった。
服部と津島に騙されて女を奪われたって話に。
(渡辺)「調べていくうちにわかったんだよ」服部って男は強欲で好色でどうしようもねえ男だった。
汚え手口使っててめえの気に入った女無理やり自分のもんにするような奴だったよ。
ちょっと…なんですか!?
(渡辺の声)津島もそれに何度も加担してた。
ずーっと昔からそんな事やってんだあの2人は。
俺の母親もその犠牲者の一人になった。
だからさ社会的に葬ってやろうと思ったんですよあの2人を。
(津島弘明)君はこれ以上服部に近づいてはダメだ。
危険すぎる。
君を…。
君だけは失いたくない。
あんた…まさか…。
津島さんは君をじっと見てた。
君の行動を知ってた。
なぜなら君の父親だから。
そうだよ…。
あんな男が父親だったんだ…!君のお母さんは優しい人だった。
よく美味しいほうとうを作ってくれてね。
私は結婚したいと思ってた。
でも私の親に反対されてね。
(津島)私は知らなかったんだ君を身ごもっていた事を。
君のお母さんは私の将来のために何も言わず私のもとを去っていったんだ。
俺の母さんは誰にも言わずに俺を産んで苦労しながら育ててきたんだ…。
あんな男の子供を!あの男はずっとあとになって母さんが俺を育ててる事を知った。
そしてどうしたと思う?母さんを服部に差し出したんだよ。
あの服部に!よかれと思ってした事じゃないのかな?ああっ!
(津島)あの時私は服部の正体を知らなかった。
君やお母さんの生活が少しでも楽になればと思って…。
許してくれ!あの男もねそんな言い訳してましたよ。
(津島)これ君が最初に書いた記事だよ。
これが私のお守りなんだ。
こんなもん…!ああっ!あっ…!
(渡辺)お前ふざけんな!
(津島)ああっ!なあ…なあ!あんたには人としての男としての最低のプライドもねえのか?ええ?なんで…。
なんで母さんをボロボロにした服部に俺の事託せるんだよ!それしか出来なかった…。
すまんな…。
おめえみてえなクソおやじはな俺が殺してやる!ダメだ…ダメだ…!お前の手を汚してはダメだ!じ…じ…自分で死ぬから…。
(津島)約束してくれ…。
私が死んだらもうそこで終わりにすると。
津島さんは大切なお守りを見つけられないまま最後の食事ほうとうを食べました。
いただきます。
店を出た津島さんは自分の死に場所を探した。

(渡辺の声)自殺なんてされてたまるか。
もっと償わせてやる!もっと苦しめてやる!
(渡辺)おい!終わりにしてくれ。
(落下音)終わりになんて出来るわけねえだろうが…。
犯行声明のメールを送ったのはやっぱりあなたでしたか。
あいつの死をね利用してやろうと思ったの。
あいつの無様な犬死にを利用してやったんすよ。
(服部義則)ああっ!
(渡辺の声)2人とも死ぬべき人間だったんすよ。
私は正しい事をした。
今でもそう思っています。
最後の望みぐらいさかなえてやればよかったじゃん。
あんた止めるためにあんた守るために死んでいったんだよ。
そこで終わりにしときゃよかったじゃん。
新聞記者なら新聞記者らしく戦えばよかったんだよ。
なんで聞けなかった?なんでちゃんと向き合えなかった?津島さんはみっともない父親だったかもしれない。
みっともない男だったかもしれない。
しかしみっともないぐらい君を愛してた。
君はその思いを受け入れず人を殺した。
君にどんな言い分があろうが君は犯罪者だ。
誰も望まない姿に落ちた自分を恥じて罪償ってやり直せ!お母さんのために。
お父さんのために。
何より自分自身のために。
お疲れさまでした。
お疲れさま。
浅輪君。
はい。
倫子に聞いた。
あ…。
すいません何も出来ず。
いやいや。
一生懸命向き合ってくれたんだって?ありがとう。
(村瀬)被害者は国税調査官だな。
(志保)再結成したいからって殺人までする?
(矢沢)三角関係にでもなってたんですかね?お父さんってさどんな人?
(富樫文哉)いなくなればいいと思ってた。
お父さんの希望と君が将来なりたいものってなんか違うみたいだね。
2014/07/16(水) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
警視庁捜査一課9係 #2[字]

核技術不正輸出にまつわる殺人か?最先端技術の研究所所長が転落死、さらには外務省の官僚の遺体…。核兵器疑惑をもはらんだ事件は迷走の末、意外な展開を見せていく…!?

詳細情報
◇出演者
渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、中越典子、吹越満、田口浩正、津田寛治、原沙知絵
【ゲスト】蟹江一平、清水章吾、今井朋彦、ふせえり ほか
◇脚本
深沢正樹
◇監督
長谷川康
◇音楽
吉川清之
◇主題歌
V6『涙のアトが消える頃』(avex trax)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】松本基弘(テレビ朝日)
【プロデューサー】山田兼司(テレビ朝日)、金丸哲也(東映)、丸山真哉(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/
☆携帯サイト
 メニュー>テレビ>テレビ朝日>警視庁捜査一課9係

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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