9ハートネットTV NHKハート展(2)「ホーホー」 2014.07.16

こんばんは。
「ハートネットTV」です。
今日もNHKハート展の入選作品をご紹介します。
今回で19回目を迎えたNHKハート展。
障害のある方から寄せられた詩を基に各界で活躍する著名人が絵やアート作品を手がけます。
では早速ゲストをご紹介します。
女優でタレントの奥山佳恵さんです。
(2人)よろしくお願いします。
昨日は車いすマラソンに挑戦した15歳の男の子をご紹介しましたけどね。
エネルギッシュな作品でしたよね。
胸が熱くなりました。
さあ今日も入選作の中から10代の作品をいくつかご紹介していきます。
まず初めは富山県に住む…16歳の知的障害のある方の作品です。
タイトルは「ハチ」。
作者の山田さんからのメッセージです。
「ハチは怖いけど気になります。
洗濯物を入れる手伝いをします。
干してあったパンツを取ろうとしたらハチが飛び出してきました」という事です。
この詩には映画コメンテーターのLiLiCoさんが作品を寄せて下さいました。
フェルトを使った貼り絵ですね。
かわいらしいハートがいっぱいの作品になりますがこの詩もユニークですよね。
はい。
ハチが飛び出してきた事に驚きつつもそれを旅行というふうにつなげる発想が豊かですよね。
そして最後は「バイバイ」ってね。
恐らく手を振っているんでしょうね。
ホントにユニークな作品でした。
さあ続いての作品です。
埼玉県に住む…ダウン症候群の女の子の作品です。
タイトルは「きょうだい」。
「あっくんが、『あっくんのこと、おにいちゃんってよんで』と言いました。
私が、『おにいちゃん』とよぶと、『なあに、妹』と言いました。
私が『千恵のこと、女の子ってよんで』と言ったら、あっくんが、『女の子』と言いました。
二人で大笑いしました」。
実は千恵さんには8歳年上のお兄さんがいまして名前をあきひろといいます。
ですからあっくんと呼んでいるそうです。
この詩にはイラストレーターの高野優さんが絵を描いて下さいました。
その高野さんからのメッセージです。
「千恵さんのまっすぐな言葉に私の絵はどこまで近づけるのかな?どこまで近づけたかな?きょうだいってすてき」との事でした。
いかがですか?仲のいいきょうだいのかわいらしいイラスト愛情いっぱいですね。
ホントきょうだいってすてきって私も思います。
恐らくふだん「あっくん」「千恵ちゃん」って名前で呼んでると思うんですけども「おにいちゃんってよんで」って。
思ったんでしょうね。
仲のいいきょうだいの距離感をすごく感じますよね。
うちの子どもたちも2人きょうだいでお兄ちゃんと弟でうちも年が離れてるんです。
9つ離れてるんですけどそのきょうだいの仲のいい姿を見てると親ってホントキュンと来るんですよね。
いいもの見させてもらったっていつも思います。
「二人で大笑いしました」ってね。
2人の様子がホントに手に取るように分かります。
さあ続いてご紹介する作品もダウン症候群の女の子から寄せられたものです。
この詩には67歳の陶芸家の方が絵を寄せて下さいました。
ではまずはこちらからご覧下さい。
京都市に住む…小学4年生です。
フクロウの気持ちになって書いた生まれて初めての詩がハート展に入選しました。
「きょうのよるまっています」。
(敏宏)どこ?ポイント。
ここ。
「きょうのよるまっています」。
(敏宏)「きょうのよるまっています」?そこがポイントなんだ?うん。
この詩を基に絵を描いたのは陶芸家の北村隆さん。
石川県小松市に工房を構え40年以上九谷焼を手がけてきました。
子どもの頃から絵が大好きで陶芸を始めたという北村さん。
北前船の絵付けなど九谷焼の華やかな色彩を生かした大胆な作風で知られています。
静香さんの詩のイメージを膨らませこんな絵が生まれました。
大きなフクロウの周りにたくさんの顔が取り囲むユニークな作品です。
う〜ん…。
「芸術の基本かもしれないな」と。
ホントにおっしゃるとおりですよね。
このまっすぐな素直な気持ちってもしかしたら誰にも勝てないのかもしれないですよね。
それが芸術の基本なんですね。
そうですね。
なかなか私たちも大人になるとどうしても評価というのが気になってしまってね。
だって大人でも褒めてもらいたいじゃないですか。
確かにね。
だけどそれがないからより人の心をグッとつかむのかもしれないですね。
北村さんといえばホントに一流の陶芸家ですからね。
その方をも初心に返らせたというような詩ですがその詩ですけど奥山さんどうですか?静香ちゃん自身が「ポイントはここですよ」っていう説明するところが立派ですよね。
そのポイントというのがこの「きょうのよるまっています」。
この作品をこうして読んでいると画も浮かぶし音も感じるし…。
静香ちゃんの中でちゃんとフクロウが存在していて物語があって…。
だからこそフクロウからの気持ちで待っていますよって伝える事ができるんですよね。
だから「立派な世界がちゃんとあるんだな。
だから書けるのかな」って感じます。
この詩だけ見ても想像力が豊かだなって感じますけどもこうした静香さんの感性どうやって育まれたのでしょうか。
こちらをご覧下さい。
京都市内の動物園にやって来たのは信田静香さんの一家です。
父親の敏宏さんと母親の知美さん家族3人で暮らしています。
静香さんのお目当てはフクロウです。
フクロウのフワフワとした羽や優しそうな顔つきが静香さんのお気に入りです。
(知美)こっち向いてるよ。
ほら。
(静香)あっかわいい!2003年10月生まれたばかりの静香さんです。
ダウン症と診断されたのは生後2週間が過ぎた頃でした。
しかし障害児として生まれた我が子をどう育てればいいのか将来に希望を見いだせないでいました。
そんな知美さんを励ましてくれたのは…画家だった父親大熊峻さん。
ダウン症は一つの個性と静香さんを誇りに思ってくれていたのです。
「静香にはすばらしい人生が待っているはずだ」。
父の言葉に励まされ知美さんは子育てに全力で向き合います。
ダウン症に関する本を何冊も読み育てる上で必要な知識を身につけました。
ダウン症の子どもは筋力の発達の遅れから顔の表情がうまく作れない事が多くあります。
そこで知美さんたちは毎日欠かさず静香さんにほほ笑みかけるようにしました。
表情をまねしてくれるかもしれないと思ったからです。
少しずつ表情が豊かになってきた静香さん。
絵本の読み聞かせも始めました。
そして休みごとにお寺や植物園など季節を感じられる場所に出かけるようにしてきました。
6。
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あら〜!小学校にあがると静香さんはすごろくに興味を示します。
その様子を見た知美さんは我が家オリジナルのすごろくを作ろうと思い立ちました。
静香さんは駒を進める事に夢中になっていきます。
もっとやりたいという静香さんに応えて次に作ったのが日本地図のすごろく。
それから…。
住んでいる町や家族で行った旅行先が題材に…。
知美さんはすごろくが世界を広げるきっかけになればと考えています。
最新作は「世界の都市」がテーマ。
すごろくは家族みんなの日課になっています。
5。
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静香さんが続けている日課がもう一つあります。
それは自宅近くにある京都御所への散歩です。
筋力を養うため夕食後30分以上かけて歩きます。
落ち葉だらけだ。
実はこの散歩での体験がフクロウの詩が生まれるきっかけになりました。
それは数年前のある夕暮れの事。
声しか聞こえないけれどフクロウがこの森で暮らしている。
静香さんのイメージが膨らんでいきました。
静香さん今日はフクロウの家の秘密の入り口を見つけました。
これは赤ちゃん用やな。
赤ちゃん用か。
これ。
それはお父さん用や。
おっきいねそれは…。
はい。
赤ちゃん用や。
これは…。
最近は月夜に戯れる赤いフクロウがお気に入りです。
静香さんの豊かな想像力。
その中からフクロウとの心の交流をつづる温かな詩が生み出されました。
静香さんは京都市内の公立の小学校に通っています。
おはよう。
おはようございます。
静香さんが学ぶ育成学級。
3人の友達が一緒です。
この日静香さんは日直を務めます。
静香さんの得意科目は国語。
最近ではすごろくで鍛えた漢字の勉強が大好きなのだそうです。
静香さんは4年生の普通学級にも所属しています。
音楽や図工などの時間は33人の同級生と一緒に勉強しています。
授業では難しい事も習いますがクラスのみんなが応援し一緒に進んできました。
静香さんはクラスの結束を固めるための欠かせない存在となっているのだそうです。
最近自分でやりたい事が増えてきた静香さん。
その一つが夜寝る前お父さんのために本を読む事です。
いいな!お父さんホントに幸せでしょうね。
しーちゃんに読んでもらえたら…。
お父さんとお母さんが読み聞かせで寝てしまう事もあるという事ですけれどもね。
まさかここまで成長するとは思っていなかったという事ですけどもね…。
読む言葉にも感情が籠もっていましたしホントに心豊かに成長しているなという印象が強いですね。
きっとお父さんお母さんの愛情をいっぱい受けて静香ちゃんは心も体もぐんぐん成長しているんだなって思いますよね。
ダウン症候群のお子さんというとなかなか成長がゆっくりだというふうにいわれてますがあのお母さんは「できたらうれしいけどできなくてもいいんだよ」って。
例えば静香さんは計算が少し苦手だという事なんですね。
でもそれはいいんだよというような姿勢っていうのはね。
そっか。
じゃあ静香ちゃんのいいところをたくさん見て伸ばしてあげようという思いがきっとおありなんでしょうね。
そうですね。
私自身も息子が今2歳でダウン症なんですが確かにできない事の方が多いんです。
けどかわいいって思いはしっかり私も持っていてホントに幸せなんですよね。
一緒にいれて幸せだし楽しいし。
だけど私が…今のところですけどまだ2年間という子育てであんまり多くは語れませんが心掛けている事ってほかの子と比べる事は誰も幸せにならないなという事ですかね。
比べないそれで諦めない焦らないという思いがあるので私もちょっと楽しめてるのかなと思うんです。
お母様の先ほどのお言葉も聞いて何か…未来に希望が見えました。
「子どもの可能性っていっぱい秘められているんだな。
どんな子にでも能力ってあるんだな」って思いました。
「大丈夫かな…」っていろいろ不安もあるんでしょうけれどもやっぱり子どもをしっかり見て一緒に成長していくという事がね。
あと楽しみながら育てるという事に関してはお母さんがすごろくを手作りされてましたがすてきだなって思ったのは教育としてすごろくを作られたというんじゃなくってお母様がもともと小さい時にお好きだったっていう遊びなんですよね。
「世界一周旅行ゲーム」って恐らくボードゲーム。
我々も…。
やってました。
さいころを振ってましたがお好きだったからきっと静香ちゃんも楽しんでくれるかなっていう思いで作られたとおっしゃってましたがそれがきっかけで静香ちゃんもどんどんいろんな事も覚えられたし楽しんでるし何よりもご家族でみんながニコニコと幸せに過ごされてるというのがすてきですよね。
奥山さんも家ではそういう事結構心掛けたりしてます?なるべくみんながウキウキ楽しめる事をと思って楽しい事ばかり言ってしまって…。
成長してるかどうか分からないんですがニコニコとは過ごせています。
やっぱりあのしーちゃん…静香さん見ると表情が豊かで。
周りがそういう表情だとうつるというか…。
心に残ってくるとは思うんですよね。
この子のいいところをいっぱい見ていっぱい伸ばしてあげようという気持ちになりますもんね。
だからですよ。
友達がいっぱい出来て「一緒のクラスだったらいいな」という言葉まで友達から出てくる。
本当。
それはやっぱり親御さんが小さい頃から絵本を読んだり季節感を感じるお出かけをされたりとか楽しみながら静香ちゃんの歩みに沿って愛情いっぱいに育てられたからだからこそ静香ちゃんの豊かな感性が育まれてすてきな世界が広がってるんでしょうね。
そんな豊かな感性から紡がれた詩。
実はしーちゃんの新作が届いておりますのでご紹介したいと思います。
こちらなんですけれども「きつつきのしょうばい」っていう詩なんですけれども学校で国語の時間に森できつつきが音を聞かせるお店を開く「きつつきの商売」という物語を勉強したあとに静香さんがつづった詩なんですね。
こちらをご紹介したいと思います。
…という。
すてき〜!しーちゃんの詩。
もう何かまるで画が見えるよう。
絵本の世界ですよね。
そうですね。
音もありますしやっぱりいろんな体験から五感でいろんなものを感じてるなと分かりますよね。
遊びでもね…先ほどのVTRでも落ち葉を踏んで「ああ落ち葉の音だ」って感じたりとかいろんな事を体験してるからこの物語が紡げるんですね。
ええ。
そしてまたこの作品にもフクロウが出てました。
もうフクロウ大好きなんですよね。
名前をすみれちゃんって…。
あっそうなんだ!言ってるらしいですよ。
お友達なんですね。
心の中に住み着いているんですよね。
だからこそまたどんどん作品が誕生しているんですね。
そうですね。
そんなしーちゃんに最後奥山さんからひと言メッセージをお願いしたいんですが…。
子どもってホントにたくさんの才能を持ってるんだなって改めて感じました。
静香ちゃんこれからもいっぱい好きな事して下さい。
静香ちゃんの将来楽しみにしています。
はい。
ホント何か詩を読んでると素直だなっていうね…。
言葉一つ一つに思いが乗ってるなって感じますしね。
子どもの可能性って無限大ですね。
ええ。
まだまだたくさん作品が生まれてきそうな…。
はい。
楽しみに待ってます。
まだまだ送って下さい。
ああ読みたいなあ!待ってますよ。
お待ちしています。
今日と昨日はNHKハート展の作品をご紹介してきました。
奥山さん今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2014/07/16(水) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV NHKハート展(2)「ホーホー」[解][字]

京都市に住む信田静香さん(10歳・ダウン症)。フクロウが大好きな静香さんが初めて書いた詩「ホーホー」をダウン症の息子を育てる女優・タレントの奥山佳恵さんと堪能。

詳細情報
番組内容
京都市内に暮らす信田静香さん(10歳・ダウン症候群)の作品を紹介。フクロウが大好きという静香さん。 フクロウの気持ちになって書いた初めての詩「ホーホー」はどのようにして生まれたのか。静香さんの日常をVTRで紹介しながら詩の背景を探り、静香さんの豊かな感性に触れる。スタジオには、2才になるダウン症の子どもを育てる女優・タレント奥山佳恵さんをゲストに迎え、静香さんの成長をどのように感じたのか語り合う。
出演者
【出演】奥山佳恵,信田静香,【司会】山田賢治

ジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 高齢者
福祉 – 障害者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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