暑くなってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?「知恵泉」にてひとときの涼をおとり下さい。
失敗したな〜。
調子に乗ったな。
あんな事書かなきゃよかったな。
おわびの手紙でも書いておくかな。
「申し訳ありません。
ちょっと調子に乗りました」。
どうもこんばんは。
サトエリさん!そしてリンボウ先生!お手紙ありがとうございます。
いらっしゃって頂いたんですね。
ありがとうございます。
来ました。
是非お掛け下さいませ。
どうぞ。
いや〜案内のお手紙出したんですがちょっと書いといて何ですが若干気持ち悪かったかなと思って。
いや日頃書き慣れてないんだなとは思いました。
アハハハ…。
だって「佐藤江梨子さまお酒好きですか歴史好きですか私あなたが好きです」って書いてある。
これもう三段落ちですよね。
アハハハ…。
書き出しでこれはないですものね。
なかなか手紙って書いてみるとリンボウ先生難しいものだなと思いまして。
私もね「何だろうなこりゃ」と思って「チェイズはおいしい」って書いてあるから「チェイズ」というのは「チーズ」の間違いかなと思ったら「知恵泉」の事だったんですね。
そうなんですよ。
今日は特別にこんなテーマを掲げてみました。
どうぞ味わって下さい。
さまざま方法でコミュニケーションをとる現代。
手紙はなかなか書かないという人も人を惹きつける言葉の使い方知りたくありませんか?「知恵泉」では夏の特別メニューをご用意。
2回にわたって歴史上の手紙名人たちの技を味わって頂きます。
今回は…戦国の乱世戦の勝敗を分けたのは兵力だけではありません。
電話もメールもない時代情報のやり取りの基本は手紙。
手紙を使った情報戦が欠かせません。
とりわけ巧みな手紙術を持っていたのが…信長の部下を操る飴と鞭の手紙。
秀吉のグッと懐に飛び込む人たらしの手紙。
家康の相手に行間を読ませる交渉上手な手紙。
まさに手紙を制するものが天下を制す!今回三英傑の手紙術を読み解くのは作家の林望さん。
通称リンボウ先生です。
柔らかく知性に富んだエッセーで人々を魅了。
2013年には「源氏物語」の現代語訳を完成させた日本語のスペシャリストです。
そんなリンボウ先生は大の手紙好き。
最新作では英国滞在時に家族に宛てた愛情あふれる100通の手紙がまとめられています。
今夜の「知恵泉」は戦国武将に学ぶ「心をつかむ手紙術」です。
…という事で本日のテーマは「心をつかむ手紙術」なんですが佐藤さん手紙って書かれたりしますか?私はこの仕事をさせて頂く時に「全員に手紙を書きなさい」って言われて最初の頃頂いた何年間はほんとに全員にお手紙を出してましたね。
「この何日間ありがとうございます。
これが印象に残りました」とか。
いまだにお手紙を持って下さってる人とかに会うと最近全然書いてないなあと思って。
その手紙を毎日書いてた何年間があるからこの今があるんだなあと思って。
やっぱり手紙って大事ですよね。
残るからうれしいですよね。
リンボウ先生はまさに著作にもされてるほどですが手紙を書く時に心掛けている事って何ですか?やっぱり真心を込めて書くというか正直に書く事かなと思いますね。
かっこつけようとかじゃなくてありのままに気持ちを書く事が大事かなと思いますね。
相手が読んで喜ぶように書かないとやっぱり。
今日は戦国武将の手紙術についてじっくり見ていきたいんですが実はそれにちなんで突き出しをご用意いたしました。
こちらでございます。
塩分高めの味が大好き。
高血圧だったんですね。
非常に怒りっぽいカリカリした信長。
それから真ん中がゴボウの叩き。
これは秀吉をイメージしました。
秀吉はゴボウですとか大根といった素朴なものが大好き。
庶民派で愛された武将です。
そして3つ目が家康。
折戸ナスの揚げ浸しというものなんですが家康は当時としては非常に長寿の75歳まで生きたんです。
麦とかこういった野菜体にいいものが大好きだったんですね。
是非召し上がってみて下さい。
へえ〜。
まずは激しい信長。
信長ね。
薄味だと激怒したっていう逸話も残されているほどらしいんです。
ほんとに辛い。
これはすごく辛い。
あっこれはもう…。
ちょっとなめて飲むという感じですかね。
これはちょっとでいいですねほんとに。
そして3つ目がナスなんですが家康をイメージしてみました。
うん!さっぱりしておいしいですね。
これはおいしい。
これはおいしい。
これが一番おいしいです。
ありがとうございます。
料理にもそれぞれキャラクターがよく出てくるんですがやっぱり手紙にもそれぞれのキャラクターというのは実に色濃く出てくるものなんですよね。
さあまず最初にご覧頂きますのがこちらです。
信長の手紙術ご覧頂きましょう。
信長といえば冷酷無比で怖い上司のイメージ。
手紙でも部下をこっぴどく叱っています。
例えばこちらの長い長〜い手紙。
19か条にわたって延々と部下の駄目なところを追及しています。
信長がこの手紙を送った相手は…古くから織田家の重臣として活躍してきた武将です。
天正4年信長は宿敵・石山本願寺を包囲。
指揮官に佐久間信盛を指名します。
しかし佐久間は砦の守りを固めたまま積極的に打って出ませんでした。
結果…
(雷鳴)信長は怒り心頭に発してこの手紙を書きました。
信長の怒りは収まりません。
手紙は延々と続き過去のあんな事こんな事まで追及し始めます。
まあ怒ってましたね。
いかがご覧になりましたでしょうか?ほんとに怒ってるんだなというのと先輩とか監督とかに一番言われて嫌なのが「この人はこれできてるあれできてる。
あなたはこんなにできてない」と言われるあの怒られ方比較!嫌ですよね〜。
そういう人いますけどね。
いらっしゃるんですけどあれが一番ショックですね。
どうもどうも!いらっしゃいませ。
手紙もらってないんだけど来ちゃった。
中世日本史がご専門。
もうすっかり「知恵泉」の常連です。
お土産です。
お土産?大将ちょっと手伝ってくれる?はいはい。
これ持って下さいね。
ご覧下さいね。
うわ長い長い長い長い!なが〜っ!こんなぐらいかな?まだまだいきますよ。
まだいく?これぐらい。
畳2畳ぐらいありますね。
こんな感じのやつですよね。
これが信長の折檻状なんですね。
佐久間信盛の失敗をあげつらったやつです。
実に19か条にもわたる怒り。
折檻状なんですね。
実際にリンボウ先生この長さを目の当たりにしてどうご覧になりますか?怒りのエネルギーはこのぐらいどんどん続くんですね。
昔の事までどんどん出てくるからね怒りというのは。
よっぽどしょっぱいもの食ってたんだよこれね。
ハハハ…血圧が高くて。
このままだとあまりにも長いので現代語訳をご用意しましたので皆さんで味わって頂きたいと思います。
こちらにご用意をいたしました。
サトエリさんはどういうふうにご覧になりますか?これですね。
「部下に嫌われるのは綿の中に針を隠し立てた上から触らせるような芯の冷たい扱いをするからこのようになったのである」。
こんな事を想像します?どうなんですかね。
ちょっと面白いんですよ。
何かウイットに富んでるというか。
それとこれって佐久間だけに見せるものじゃないんですよねきっと。
これねみんなはこれを見て震え上がるわけじゃないですか。
それで羽柴秀吉だとかなんかが褒められてるとそうすると「ああいうふうに励まなきゃいけないんだな。
励めば殿様はこうやって褒めてくれるんだな。
でもさぼるとこういう佐久間のようにさんざんな事を言われるんだな」という事を信賞必罰というかねそういうものの見せしめになってるんですよこの手紙はね。
やっぱり今でもよくあって例えば野球の世界なんかで野村克也さんなんかはメディア使うでしょう。
それでみんなに「あいつのあの時のあのプレーが」みたいな話をするわけですよね。
そうすると直接言われるより相当こたえるわけじゃないですか。
俺失敗しちゃったなというのはね。
それからもちろん褒めてもらえれば「俺があれやったのちゃんと監督見てくれてたんだな。
頑張ろう」という気になるわけで。
そこら辺がやっぱり信長はねらってたのかもしれませんね〜。
この信長の手紙術というのはこういった怖い手紙だけではなくて実は真骨頂というのは優しい気配りにあるんです。
続いては優しい気配り。
ここに一通の信長の手紙が残されています。
(永井)これが信長の朱印状になります。
信長が徳川家康のもとに送り込んでいた水野忠重に宛てたものです。
実質的には「信長が家康に宛てた手紙」です。
当時同盟関係を結んでいた信長と家康。
2人の共通の敵が甲斐の武田氏です。
この手紙が書かれた時家康は武田勝頼に奪われた遠江の高天神城を取り戻そうとしていました。
戦いは家康側の優位に進み城からは…
(馬の鳴き声)高天神城が降伏を望んでいると知った信長。
急ぎ家康に手紙を送ります。
その内容は…勝頼が味方を見殺しにする薄情者だと周囲に印象づける。
さきざきの展開を見通した信長の作戦でした。
更に信長はこの作戦を頭ごなしに命令するのではなく…家康に対する信長の配慮ですね。
(永井)城の包囲を続けるという事は大変消耗するわけですがそういう事に対するねぎらいの言葉を入れていたり「信長の心底を残らさず」という事で自分の考え方を余すところなく伝えてるんだと。
家康から見れば…家康はこの作戦を受け入れます。
結果…武田家は滅亡に追い込まれる事となりました。
裏切りが付き物の戦国の乱世ですが…その結束には相手を気遣う手紙のやり取りが欠かせなかったのです。
さあ信長の気遣いあふれる手紙もう一通見てみましょう。
ある時秀吉の正室・おねが信長のもとを訪ねてきました。
おねは夫・秀吉の浮気癖について訴えます。
信長は少し時間をおいてからおねに手紙を送りました。
おねの不満を受け止めつつ秀吉との仲をうまく取り持つ。
信長の優しい気配りがうかがえる手紙です。
サトエリさんどうですか?結構イメージと違いませんか?何かチャーミングですよね。
「あなたはすごくきれいになったね」って。
自分が女だって意識しますよね。
きっと多分浮気してたから自分が女とかどうこうよりもちょっと嫉妬に狂ってしまって自分がきれいになろう自分がどうしようというよりあいつがむかつくあいつがむかつくってなってたんだと思うんですよ。
(笑い声)だから…じゃなくて自分を女として見てくれる人もいるんだって気持ちにもさせてくれますし気持ちよく旦那さんに見せたと思いますよあれは。
リンボウ先生はおねへの手紙はどういうふうに?これね「はげねずみ」ってほんとに書いてあるんですよね。
「はげねずみ」という言葉は相当面白い言葉だと思うんですけどそういうふうに書いてあるのを「これを必ず秀吉に見せろ」って書いてある事が面白いと思います。
どっちにも顔を立ててるわけこの手紙はね。
秀吉はあちこちに側室いたり女癖が悪いですけれどもそれはまあしょうがないと大目に見ようと。
おねに対しても「まあそれは大目に見てやれ」と。
こういうふうに言ってるのをしかし「お前なんかはげねずみでこの奥さんほどの人は二度といないんだから」という事を痛切に知らせるという。
「はげねずみ」と言われたのは悪口じゃないんだこれは。
何て言うかな…。
親しみを…。
友情のようなものを感じますよね。
親しみ。
自分の部下に対する優しさみたいな。
これはいい手紙だなってつくづく思いますねこの信長の手紙は。
そしてもう一通ありました。
信長の家康への配慮を示したこの手紙ですけれども当時の信長と家康の関係性。
力関係で言えば完全に部下なんです。
家康がね。
うん家康がね信長の。
だから信長は家康にもっと命令口調でしゃべっちゃってもいいんですよこうせいああせいと。
それなのに一応やっぱり家康を立ててるというところがミソなんでしょうね。
最後の「自分の心を本当に残さずあなたに伝えてる」というそこがねすごく効いてるんじゃないかと思うんですね。
全部あなたに伝えるよだからその中であなたは選択してくれというか自分の心をおもんぱかってくれここまで書かれたら家康はほんとに疲れてもうここで戦争やめたいなと思ってもあと一頑張りってなるでしょうね。
恐らく信長という人は相当人を見る目があった…明智光秀以外はねあったんだと思いますけども家康っていう人がとんでもない傑物だという事はきっと見抜いていたんですよね。
だからこの家康に対しては特別のこういう配慮をしてるんじゃないでしょうかね。
その家康の手紙を次に味わって頂きたいと思うんですよね。
こちらが家康の手紙術。
家康といえば古狸なんていうふうにも言われたりしますよね。
手紙術もやっぱりしたたかなんですね。
慶長5年9月15日。
天下分け目の関ヶ原の戦い。
実は戦の勝敗を左右したのは手紙でした。
水面下で進んでいたのは…この情報戦を制したのは家康。
出陣前の1か月の間江戸城にこもり122通もの手紙を書いていました。
その多くは実利的で簡潔な手紙です。
領地を約束する同じ形式の文章が各地の武将に送られています。
一見シンプルに見える家康の手紙…ですがさりげない言葉に裏の意味が隠されています。
例えば領土拡大の野心あふれる伊達政宗には…。
これも領地を約束する手紙ですが他の書状にはない言葉があります。
それは「御家老衆に」というひと言。
政宗本人に与えるのではなく家臣に配れと釘を刺しています。
実は関ヶ原直前の伊達家には西軍の上杉景勝から同盟の誘いが来ていました。
家臣団の中でも東軍・西軍どちらにつくか意見が分かれていたと見られます。
家康からしてみれば奥州の伊達政宗は必ず東軍に引き入れたいところ。
そこで「御家老衆に」とひと言添える事で土地を餌に家臣団をまとめよという含みを持たせたのです。
もちろん手紙は政宗だけでなく重臣たちも見たと考えられます。
直接の勧誘効果も抜群です。
ねらい過たず伊達家は東軍支持でまとまります。
伊達政宗が東北で上杉景勝を引き付けていた事で家康は背後を気にする事なく関ヶ原の決戦に挑めたのです。
いや〜家康はさすがにね焼いても煮ても食えない男だと思いますね。
かわいげがないというかですね。
さっきの信長ともう極端に違いますね。
よくも悪くも感情的に書く人とよくも悪くもどちらともとれるような言い方だったり…。
計算ずくでね。
そう。
計算して書かれてるのと。
いろんな権謀術数を張り巡らせているというところがやっぱり…。
そうね「御家老衆中」ってのは…狸だな〜こいつは。
その御家老衆の方へね直接書くんじゃないんですよ。
それを伊達政宗に書くと。
それで御家老が読んでみんな御家中に披露しますから。
これはもう伊達政宗は読んだら「手も足も出ないなこれは」と思ったでしょうねきっとね。
政宗がほんとにリーダーシップを必ずしも発揮できる常に十全にリーダーシップを発揮できるわけではないんですね。
家老たちがみんなそれぞれの意見を持っていてそれの上に乗っかってる形なんですよ政宗は。
だから東軍につく西軍につくって政宗一人が勝手に決めるわけにいかないじゃないですか。
そうなってくると「うちにつくとあなたたちにも領地が増えますよ」みたいな話を家老たちに分からせるにおわせる。
実際それ見せられた家老たちは「家康殿分かってるじゃないの」とそういう事になるわけでそこら辺がうまいんですね。
リンボウ先生どうでしょう?手紙というツールの使い方が実にうまい人だなと思うんですがどういう感想を持たれましたか?ああそうですか。
ええ。
自分の言いたい事ばっかり言ってても駄目で読み手がどう読むかなといううれしく読んでくれるかな腹立てて読むかなという事を考えて書かないと手紙は効果がないですよね。
相手が何を希望してるかという事をよく考えてその相手の希望に合うようにこちらの情報を与えていくという事が大事かなと思いますね。
そこができる人とできない人で同じ手紙を書いても効果があるかないか…効果というか意味があるかないかが決まってくると思います。
確かにさっきの頂いたお手紙も平面的でしたもんね。
アハハハハハ!奥行きがゼロでしたもんね。
ハッハッハッハッハ!結構考えたんですけどねぇ。
どういうふうに受け取ってもらえるかなって。
サトエリさんの顔はずっと浮かんでましたよ。
いえいえ葉書より薄い。
(笑い声)もうじゃあ次いきますよ。
アハハハハ!最後は希代の人たらし秀吉の手紙術です。
この秀吉の手紙術を味わって頂く前にですね戦国時代の手紙の読み方というのをひとつレクチャーさせて頂きたいんですがこちらご覧頂きましょうか。
これ戦国時代の手紙。
サトエリさんどういうふうに読むかってイメージできますか?こう読んでいくんじゃないですか?縦にこう。
普通そう考えますよね。
はい新聞と同じように。
そう思うんですが実はある一つのルールがありましてねまず最初に読むのが本文。
これなんですね。
これを読んでいく。
その次に紙の右の端の部分にあります袖と言われる部分に書かれているところ。
そしてこれが終わったら行間に移ります。
つまり……という順番に読んでいく。
そしてこの袖と行間を追而書というんですね。
これつまり現代で言う「追伸」。
「PS」。
そういう事になりますね。
秀吉はこの追伸の名手だったんです。
秀吉は手紙で相手を口説く天才。
その才が遺憾なく発揮されるのが追伸文です。
追伸とは本文では言い切れなかった本音を出したり読み手を和ませるひと言を書く場所。
まさに…まずは茶の湯仲間へのお礼の手紙から見てみましょう。
本文は右筆に書かせたものですが追伸は秀吉自ら筆を執っています。
農民出身で若い頃は字を学べなかった秀吉。
ですが自己流でも直筆で書く事で深い感謝を示しました。
更に秀吉は自分の字の読みにくさを逆手に取ります。
「皆で解読してみて下さい」というユーモア。
手紙を読んだ宗久たちもくすりと笑いを誘われた事でしょう。
続いては部下を代官に任命する手紙。
至って真面目な用件のビジネスレターです。
そこに秀吉が加えた追伸がこちら。
公的な文書でもさりげない私信を付け加えて気遣いを示しました。
秀吉の技はこうした気遣いだけではありません。
相手をハッとさせる言葉を巧みに使います。
後に腹心の部下となる軍師官兵衛への手紙です。
官兵衛への深い信頼が伝わってくる本文ですがより心を動かすのが追伸文です。
甘い言葉だけでなくあえて共に憎まれる覚悟をと注意を促します。
絆を深めた秀吉の追伸でした。
追伸がある手紙の印象ってどうですかサトエリさん。
より優しく感じますよね。
あとちょっと自虐ネタだったりするじゃないですか字が汚いけどとか。
何かすごく優しかったり。
「この間は大丈夫だった?」とか。
いいですよね。
やっぱり秀吉はもともと苦労してずっと地位を築いた人ですからね。
だからやっぱりそういう意味で言うと人情というものにさまざまに通じてたという事なんでしょうね。
確かにこの文章を見るとわらじ温めた人だなと思いますね。
人たらしですよ。
リンボウ先生も追伸文というのは?…という事なんですよ追伸というのは。
だから追伸の方がむしろ心に響く事が大きいわけです。
特にこういう右筆に書かせたりしてる手紙は公的なものだからそこに追伸でなおなおとして私が自分で書いたと言われたらそれはもうそこだけ読めばいいようなもんですよ。
よりいとおしく思いますよね。
そうですねぇ。
サトエリさんからなおなおって書かれたら私もう家宝にします。
(笑い声)とんでもないです。
そこでねもう一つ面白い追伸をご紹介したいと思うんですよね。
秀吉が天下統一の総仕上げとして小田原を攻めた時陣中からあのおねへ宛てた手紙なんですね。
天下取りまであと一歩。
意気揚々たる秀吉の息遣いが聞こえてきそうな本文です。
しかし追伸では調子が一転します。
まあ最低ですね。
(笑い声)何言ってんだって話ですよね。
(笑い声)最低なんだ…。
そうそう。
何を言ってるんだという手紙ですよね。
ちょっと女性からすると意味が分からない。
意味が分からないですよね。
これねこの時代一夫多妻制の時代なのでね一人の夫が一人の妻を大事にしてるのはねこれはねつまらない男だっていうわけですよね。
たくさん妻がいるんだけれどもその中で正室のお前さんは特別だとさすが正室だというふうにみんなが認めるそれこそ女の誉れじゃないかというこういう考え方があるんですよ昔から。
なのでおねに対してねあなたは正室なんだからだからドンとして城を守ってですよそして戦場の近いとこなんかにはね淀殿を遣わすようにあなたが差配しなさいと私は別にどっちでもいいんだけどもあなたが差配して下さいと言って相手を立ててるんですよこれは。
淀殿との関係というのはどういうものだったんですか?かわいくてしょうがないんでしょうねほんとはね。
だけど淀はかわいいから淀に「おいで」と言っておねさんには何にも知らせないといったらそれは後々しこりが残るわけじゃないですか。
まあそういえば昔上様にも叱られたしな〜と思ってだからやっぱりおねを立てとくかなってそういうとこはあるんでしょうしそれからやっぱり秀吉はねほんとにおねを大事にしてたんですよ。
それは間違いなく。
だけど男のさがとして大事にはするんだけどこっちにやっぱりかわいい子いるわけですよね。
ちょっとちゃめっ気があるかなというのは男の論理ですかね。
そうですね。
まあ今はちょっと一夫多妻制ついていけないんで…。
(笑い声)さっきまであんなに感動してたのに何だろうなって。
いやいや今日はですね三英傑見てまいりました。
信長そして秀吉家康の手紙術見てまいりましたけれどもサトエリさんはどんな事を知恵として味わって頂けましたでしょうか。
やっぱりカラーが出てますねその三人三様の。
最初期待してたのは家康の手紙が一番今の世の中に必要なんじゃないかと思って来たんですけどなかなか…私は秀吉タイプかもしれないですね。
追伸を長めに書くようにしようかなと思います。
やっぱり家康はともかく黙ってるんですね。
余計な事は書かない。
だから絶対に炎上しない。
今の言葉で言えばね。
そんな感じがすごくしますね。
秀吉なんかはそこにプラスして何か面白みというか人を笑わせてやろうというサービス精神があるんですよね。
そして最後にリンボウ先生流の人の心を動かす手紙術の極意というのはどういったところにありますでしょうか。
あのね手紙というのはね常に相手を思い浮かべて書かなきゃ駄目なんですね。
そういう事をね具体的に書くという事ですね。
一緒に行ったレストランの事でも何でもいいんです。
共通の友達の事でもあるいは学校の事でもいいんですけど何かその思い出なり何なりそういう具体的な事をポッと書く。
追伸でそれこそ書くとかいうような事によってヒュッと心が寄ってくる。
そういう常に具体的に温かい事を手紙に書くという事が大事だろうと思いますね。
私もいっぱいいろんな人の心に届くような居酒屋を目指して今後そうですね…案内状はちょっと今回失敗しましたのでブログとかツイッターとかを展開していこうかなと思ってるんですがどんな感じがいいですかね?炎上しないようにして下さい。
(笑い声)手堅く。
(笑い声)分かりました。
ちょっと研究してみます。
本日はありがとうございました。
(3人)ありがとうございました。
やっぱり距離感ですね手紙というのは。
だからにっこり笑いながらニュース読まなきゃ駄目なんですよ。
2014/07/01(火) 23:00〜23:45
NHKEテレ1大阪
先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 心をつかむ手紙術「戦国武将編」[解][字]
戦国時代の武将たちは、外交上の駆け引きや内部の結束のために、現代人以上に手紙を駆使していた。信長・秀吉・家康の三英傑の手紙から、現代にも生かせる知恵を読み解く。
詳細情報
番組内容
携帯電話の普及やSNSの発達によって、いまやメールやメッセージは毎日の生活に欠かせないものとなった。どんな言葉をどんなタイミングで送れば、仕事や人間関係が円滑に進むのか、悩みどころだ。そこで今回は、先人たちの手紙術を学ぶ。戦国時代の武将たちは、外交上の駆け引きや内部の結束のために手紙を駆使していた。信長・秀吉・家康という天下の三英傑の手紙から、人の心をがっちりとつかむ手紙術の知恵を読み解く。
出演者
【出演】作家・元芸大助教授・書誌学者…林望,東京大学史学編纂所教授…本郷和人,佐藤江梨子,【司会】井上二郎
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ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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