ニュースウオッチ9▽集団的自衛権の行使容認を閣議決定…徹底解説&海外の反応 2014.07.01

こんばんは。
日本が武力を使うのは、自衛のための必要最小限度です。
憲法解釈を変えたことで、その必要最小限度の範囲が広がります。
ハワイでアメリカ海軍が行っている大規模な軍事演習に参加する自衛隊。
発足からきょうでちょうど60年です。
その節目の日。
閣議決定、絶対反対!
騒然とする総理大臣官邸前。
政府は、憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定しました。
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定。
街の皆さんはどう見ているでしょうか。
歴代の政権が、これまで憲法上許されないとしてきた集団的自衛権の行使容認。
戦後日本の安全保障政策は、大きな転換点を迎えました。
専守防衛の理念を体現してきたのが自衛隊です。
ただ、日本の国の力が上がってくるにつれて、海外へと、その活動を広げていったのも、また自衛隊です。
私もその政策決定の最前線をずいぶん長く取材をしてきたんですが、最大の転機になったのはなんといっても、1990年のイラクによるクウェートへの侵攻だったと思います。
国際社会が一致をして暴挙を抑えようというときに、日本もお金だけではなくて、人を出して貢献をしようという考え方に立って、週末もいとわずに協議が重ねられました。
当時の海部総理大臣に、サンデー俊樹というあだ名がつくほど根をつめた協議でした。
いわば国際貢献を模索していた、そんな時期だったというふうに思います。
そして1992年、初めて自衛隊の海外派遣が可能となりました。
いわゆるPKO協力法です。
国連の平和維持活動に条件付きで自衛隊が参加できるようになったんです。
その法案審議、激しいものでした。
野党は徹底的な牛歩戦術で抵抗し、徹夜続き、体調を壊す議員も続出しました。
安全保障政策のまさに大きな節目となりました。
これは、いってみれば、貢献から協力へというふうにいえるかと思います。
この流れの中で、貢献という、下から上へというイメージに代わって、協力という、対等なイメージのことばが主流になっていったように思います。
そしてその協力も、2001年のアメリカ同時多発テロ事件で、またも転機を迎えます。
いわば戦時への協力へと踏み出したんです。
ブッシュ大統領のテロとの戦いをいち早く支持した小泉総理大臣でした。
このときも、国会は大荒れだったんですが、テロ対策特措法、イラク支援法といった法律が成立して、自衛隊が給油支援などの活動にあたりました。
これらは非戦闘地域での協力だったんですが、時はまさに戦時だったんです。
このときの小泉・ブッシュの日米蜜月。
両首脳、ご記憶の方も多いと思います。
振り返ってみますと、政府が自衛隊の活動の場を広げようとすることは、政権の命運がかかる大仕事であって、そのたびに国会では、法案を巡って、激論が交わされてきました。
そして今回、自衛隊の活動は、限定的とはいえ、集団的自衛権の行使というこれまでとはまた別のステージに入ります。
つまり、協力から抑止へ。
集団的自衛権の行使というカードを持つことで、協力だけではなくて、日本への脅威を抑止するという性格が強まります。
今回は国会での審議ではなく、政府の憲法解釈の変更という決定によって、そのことに道が開かれました。
自民、公明両党の与党協議の合意を受けたきょうの閣議決定。
これまでは、自衛隊による武力行使の要件は、日本に対する武力攻撃が発生した場合に限定してきましたが、それが今回は、日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃の場合も、武力行使を可能としました。
その上で、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の行使が容認されるとしています。
海外派遣などの際の自衛隊の活動範囲については、非戦闘地域や後方地域に限定する今の考え方を見直し、現に戦闘行為を行っている現場ではない場所という表現にしました。
活動範囲の拡大が可能になるという指摘があります。
また政府は、先に集団的自衛権の行使容認によって可能になる8つの事例を示しました。
閣議決定では具体的な事例は示さず、武力行使の新たな3要件をすべて満たすかどうかで判断するとしています。
与党として協議を重ねてきた公明党は。
野党は。
新党改革の荒井代表は、抑止力は、国民の理解と支持があってこそ、十分に発揮できるものであり、政府・与党は、説明責任を果たすべきだという談話を出しました。
閣議決定された集団的自衛権の行使容認。
その歯止めについて、専門家は。
政治部の原聖樹記者です。
原さん、安倍総理大臣は集団的自衛権の行使に強い意欲を示してきましたので、きょうの閣議決定というのは総理にとって大きな一里塚だったと思うんですが、どうでしょうか?
まさにそのとおりだと思います。
安倍総理大臣は第1次安倍内閣の際に、戦後レジーム、戦後の政治体制からの脱却を掲げましたが、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認というのはまさにその象徴でした。
最終的なゴールに、憲法改正を置く安倍総理大臣にとって、今回の閣議決定というのは、まさに大きな第一歩だといえると思います。
なるほど。
国民の不安や懸念は消えていませんが、自衛隊の行動が際限なく広がらないための歯止めは、具体的にかかっているといえるんでしょうか?
その点は必ずしも明確ではないと思います。
安倍総理大臣のきょうの記者会見で、日本が戦争に巻き込まれるような誤解はあるが、そのようなことは絶対にないんだと、かなり強調したわけなんですけれども、今回の閣議決定の中で、いわゆる武力行使の新たな3要件というものがありますけれども、その中に何ができて何ができないかというのは、何も書かれていないんですね。
ですから今後、法案の作成作業のプロセスですとか、国会審議の中では、この点が大きな論点になってくると思います。
原記者にはまた後ほど聞きます。
ここからはワシントンと北京を中継でつなぎます。
ワシントン支局には、田中淳子支局長がいます。
まず田中さん、今回の閣議決定について、アメリカ政府の反応はどうなんでしょうか。
この問題はもともと、アメリカ側から長年、非公式に議論を促してきたものです。
日本によって、ようやくその第一歩が踏み出されたと捉えて歓迎しています。
では、中国総局の逵健雄記者です。
中国政府はどう受け止めていますか?
中国は強く反発しています。
中国外務省の報道官はきょうの記者会見で、日本が戦後長く堅持してきた平和の道を変えるのかと述べて批判しました。
では詳しく聞いていきましょう。
ワシントン支局の田中さん、今回の閣議決定、アメリカは歓迎ということなんですけれども、今のアメリカにとってこの日本の決断が持つ意味というのはどういうことでしょうか?
それは大きいと思います。
といいますのも、アメリカにとっては今、日本の役割への期待がこれまで以上に高まっているからなんです。
その理由の一つが、東アジア情勢です。
北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の急速な台頭によって、不透明さを増しています。
もう一つは国内の要因です。
国防費を大幅に削減させる必要があることや、国民にえん戦気分が広がっていることが、アメリカ単独での軍事行動を消極的にさせています。
このため、日米の安全保障面での連携強化を目指す今回の決定は、アメリカの国益に合致すると捉えています。
ただ、アメリカにとっては、今回の決定はあくまでも第一歩であり、台頭する中国も念頭に、今後、日本の防衛強化の動きがさらに加速していくことを期待しています。
北京の逵さんに聞いてみましょう。
今、田中さんからも東アジア情勢ということばがありました。
中国抜きにはやはり語れないのが今回の閣議決定だと思うんですが、中国にとっては、日米同盟を強化をして中国を抑止するという目的が見えるわけで、その点、中国の受け止め、どうでしょうか?
中国は、安倍政権が集団的自衛権の議論を進めるにあたって、中国脅威論を、ことさらに強調してきたというふうに受け止めていまして、強い不満を抱いているんです。
それからアメリカの負担の肩代わりという点では、日本が今後、南シナ海の領有権問題とか、台湾問題などに深く関与してくるんではないかというふうに警戒感を強めています。
中国の専門家も次のように指摘しています。
日本の今回の決定によっても、中国が東シナ海や南シナ海への進出を強めていく決心は変わりません。
そうである以上、日本との衝突の危険性が増したという認識で、軍備増強を一層進めていくと見られます。
逵さん、ということは、その中国は、日本の動きをいってみれば、逆手に取る形で、アジアに対する軍事的なプレゼンスをむしろ高めていく可能性があるということでしょうか。
そう思いますね。
中国はアメリカのアジア重視政策、いわゆるリバランス政策、それから日米同盟というのは、冷戦思考を引きずったもので、時代遅れだという考えなんです。
習近平国家主席は先週行った演説で、アメリカや日本などが、中国の海洋進出に対して、法の支配を尊重するように求めていることについて、その法の支配というのは中国の権益を侵害するための方便なんだというような理屈で批判しました。
中国としては、アメリカと衝突するつもりはないんですけれども、世界第2の大国となった中国が、もっと尊重されていいのではないかと、中国がアジア太平洋の新しい秩序作りを主導していいんだというふうに考えています。
ワシントンの田中さん、アメリカ主導型の安全保障は時代遅れというその中国の考え方、これに対してアメリカは今後、どう動くんでしょうか。
アメリカとしましては、地域の秩序を塗り替えようという中国の姿勢を認めることは当然できないと思います。
一方で、中国が海洋進出を強めている現状には懸念を募らせています。
アメリカとしましては、中国との衝突は避けながらも、いかに力による現状変更の動きをけん制していくかが難しい課題となっています。
同盟強化を通じて、法の支配に基づくアメリカ主導の国際秩序をなんとか守り抜きたい考えで、そのパートナーとして日本が今後さらに大きな責任と負担を果たしていくよう、促していくものと見られます。
ワシントン、そして北京とつないでお伝えしました。
再び政治部の原記者です。
原さん、日米中、複雑な動きが絡んでいるというふうに思いますが、まず日本にとっては今回の決定によって、アメリカとの同盟関係を1つステップを上げたというんでしょうかね。
今後、そういうことによる具体的な動きというのはどういうことが出てくるんでしょうか?
政府関係者は、今回の行使容認によって得られる最大の効用というのは、訓練の幅が広がることだといっているんです。
つまりこれまで集団的自衛権の行使に引っ掛かる可能性があってできなかったような訓練ができるようになることで、日米の緊密化というのが、一層図れるようになるというふうに考えているんですね。
ですから今後、年末に向けて行われる日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しですね。
これについての議論を加速させていくことになると思います。
ただ、先ほど、田中支局長の話にもありましたけれども、アメリカは国防予算を削減していまして、今日本に積極的な役割を果たすように期待していますので、今後、東アジアですとか国際秩序の維持などについて、積極的な応分の負担を求めてくる可能性もありまして、政府が難しい対応を迫られるという事態も増えてくる可能性も高いと思います。
先ほどもありましたが、中国は今回の閣議決定に強い警戒感を示しています。
そこにどう対処するんでしょうか。
これは、今、日中関係冷え切っていますし、首脳会談も行えない状況になっていますので、なかなか打開するのは難しいといわざるをえません。
政府内では、安倍総理大臣、各国を回ってるわけなんですけれども、各地で集団的自衛権の行使容認を含む積極的平和主義、これはもう、各国の首脳から支持を得られていると、ある意味、懸念だとか警戒感を示しているのは、中国や韓国だけだということも言ってるんです。
中国と韓国については、歴史認識の問題ですとか、領土も絡むだけに安倍総理大臣にとって、関係改善は非常に難しい課題となっていまして、政府関係者は丁寧に説明していくしかないというふうにもらしていました。
一方、国内の理解の問題なんですが、きょう、自民党の石破幹事長の発言の中で、懸念にどう答えていくか、非常に大切で、一般の人たちの間で、意識のかい離があるのは事実だということを離しているんですね。
その国民の理解がなかなか追いついていかないという現実はやはりあると思うんですけれども、これから国会論戦などで、どんな論議を求めたいと思いますか?
まさに今回の集団的自衛権の行使容認は、われわれの生活ですとか、安全に密接に関わる問題でもあるわけなんですね。
一方で大越さんご指摘のとおり世論は真っ二つに分かれています。
今回、私が取材していまして、この集団的自衛権の問題というのは、長年、法律の専門家が解釈ですとか難しい説明を繰り返して進めてきたものだけに、非常に難しくて理解するのが大変でした。
ですから国会では賛成、反対、それぞれの立場はあろうかと思いますけれども、国民が日本の安全保障政策を考えていく助けになるような、具体的な分かりやすい説明、議論をやってほしいと思います。
また政府に対しては、安倍総理大臣も国民の理解を得ていきたいと強調していたわけなんですけれども、メリットは当然のこととして、デメリットといいますか、日本がこれから負うべき負担、そういったところも国民に明確に示していただきたいと思います。
政治部の原記者でした。
原さん、どうもありがとうございました。
今もありました閣議決定によって、集団的自衛権の行使に道筋がつきました。
今後はその関連法案が提出をされて、国会審議に議論の場を移していきます。
集団的自衛権のことはよく分からないという声はよく聞くんですけれども、この問題、一人一人の生命、そして安全に関わる問題ですので、できるだけ関心を持っていただいて、自分なりの考え方を持つことが大切なのではないかというふうに感じます。
次です。
日本と北朝鮮の政府間協議がきょう、北京で行われました。
拉致被害者らの調査を行うために北朝鮮が設置する特別調査委員会の組織や構成について、北朝鮮側から説明がありました。
北朝鮮が、どこまで本気で調査をしようとしているのか。
日本政府はそこを確かめようとしています。
握手を交わす日本と北朝鮮の交渉の責任者。
およそ1か月ぶりとなる日本と北朝鮮の政府間協議が北京で行われました。
協議では、拉致被害者などを調査する特別調査委員会の組織や構成について、日本側に説明がありました。
北朝鮮は、10年前にも調査委員会を設置しました。
しかし、当時、北朝鮮側は、拉致問題には特殊な機関が関わったため、調査が難しかったなどと弁明。
矛盾や疑問点のある調査結果しか示せませんでした。
このため、特別調査委員会では2つの点が注目されています。
1つは。
キム・ジョンウン第1書記との関係です。
委員会がキム第1書記の直属の機関であるかどうか。
そしてもう1つは。
踏み込んだ調査を行える強い権限が委員会に与えられているかどうかです。
協議を終えた外務省の伊原局長は。
協議を見守った拉致被害者の家族からは。
伊原局長らは帰国後、安倍総理大臣らに協議の内容を報告することにしています。
スタジオには北朝鮮情勢が専門の静岡県立大学の伊豆見元教授です。
伊豆見さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずですね、ちょっと気になることがあって、おととい北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に向けて発射しましたよね。
これは、日朝協議を意識してのことなんでしょうか。
それは違うと思います。
明らかに韓国を意識する、あるいはちょうど3日、4日と習近平国家主席が韓国を訪問しますんで、そこを意識してると思うんですね。
南北対話をなんとか北朝鮮に実現したいという気持ちがあって、そのためには脅しをかけて実現するというのが得意なやり方ですね。
もう1つは習近平国家主席がこれから行くんで、彼のほうから韓国をプッシュしてほしいと、後押しをしてほしいと、その南北対話をやるようにという、そういう思惑があっての弾道ミサイルの発射だろうと思います。
なるほど。
さあ、では改めてじゃあ、日朝協議について伺っていきますが、今回、特別委員会にどのような権限が与えられるか。
委員会のメンバー構成が手がかりになると見られているんですが、こちらのパターンにまとめてみましたので、井上さん、お願いします。
北朝鮮の主な組織ですが、こちらご覧ください。
朝鮮労働党と、国防委員会の大きな2つの柱があります。
中でも、秘密警察に当たる国家安全保衛部や、思想統制を担当する組織指導部。
この2つが強い権限を持っているといわれます。
こうした組織の幹部が、メンバーに入るかどうかが注目されているんです。
この特別調査委員会のメンバーに、まさに今ありました、本気度が北朝鮮の、表れていると見るべきなんでしょうか?やはり。
そうですね。
今回、北朝鮮はすべての機関をきちっと調査できるような、特別調査委員会を立ち上げるんだということを約束して、それが合意文の中にも入ってるわけですから、ということは、きちっとした調査委員会を立ち上げないと、本気度が疑われるということになりますね。
でも今ポイントになった、国家安全保衛部、そして党の組織指導部、どういう組織なんですか?
党のほうでは組織指導部というのは、基本的にいうと、人事を握りますし、それを組織指導部を通じて党を管轄する、統括するみたいなところですね。
部長は恐らくナンバー1のポストの人が兼任していると思います、ですから、キム・ジョンイルさんの時代は彼ですし、今はキム・ジョンウン氏が部長かもしれないですね。
ということで、労働党の中では一番強い力を持っている部署ですし、国家安全保衛部というのは、もともと秘密警察って、表に出てこなかったんですが、このごろ、ずいぶん北朝鮮がこれ、表に出すようになってきて、警察組織として、しかしその直属ですよね、指導部と直結してるし、キム・ジョンウン第1書記とも直結しているという、そういう部署だと思いますけれども、当然、特別調査委員会ということを立ち上げるんであれば、まずは国家安全保衛部がその中心を担うという可能性はやはり高いんだろうと思いますね。
一応、警察組織ですから。
2004年に、その調査委員会を作ったときは、人民保安部という、その当時、人民保安省だったんですけれども。
この隣にある。
そうですね、そこは警察ですんで、そこは委員長を出してましたが、2004年の調査というのは、かなり私たちにとっては、当然認められないようないいかげんなものだという評価になりましたので、今回はきちっとやるということであれば、人民保安部ではなく、やはり国家安全保衛部が中心に、委員長を出してっていう可能性というのは、十分考えられると思いますし。
ここに強いつながりがあると?
そうですね。
直属の機関だと考えられますし、当然、そういう所でないと、きちっとしたすべての機関に対するきちっとした調査というのはできないかもしれない。
しかしこのどこまで本気度を信用していいのかということになりますと、そういった部署から人が出たからといって、イコールよし、本気だというふうに判断できるかというと、必ずしもそういうようなものではないような。
そうですね。
今の時点では少なくとも構成、あるいは組織としてはきちっとしたというところまでしかいえなくて、今度はそれに基づいて、調査が始まるわけですね。
その調査の内容がどうか、どういう結果が出てくるかということで、その北朝鮮がきちっと真剣に真摯に、この問題に取り組んでいるかどうかが、その時点で判断されるということですね。
日本政府の言い方ですと、このメンバーを見て、本気だということが分かれば、第1弾の制裁解除は応じてもいい。
そうすると、カードを切るのがちょっと少し早いってことはないですか?
それは全然ないと思いますね。
これは日本政府も今の立場は、行動対行動が原則ということで、北朝鮮が今回、調査委員会を立ち上げて、その調査を始めるということに対するそれに対する見返りの行動として。
行動対行動。
行動対行動というのが、今の安倍政権の、北朝鮮に対する原則的な指針ですので、それでいいますと、全然、今回日本政府が解除しようとしている3つの制裁というのは、ほとんど名目的なもので、そんな実質的に意味があるものではないんですね。
人的往来が、今まで止まってたものがオープンになりますって、突然北朝鮮が、なんか渡航するわけでもありませんし、送金も今まで禁止されていたわけではなくて、送金をするときに届け出制になってた、その届け出を解除するという程度ですね。
あと大事なことは、すぐ元に戻そうと思えば元に戻せるわけですから、ということで今回、日本政府側が取るこの3つの制裁解除というのが譲歩し過ぎというのは、私は全く当たらないと思います。
そうしますと、まだお互い瀬踏みの段階ということでしょうが、非常に気になるのが、そうした中で、これからの交渉の中で、北朝鮮が生存者情報、これをきちんと出してくる可能性が本当にあるのかどうかなんですが。
私はそれはあると思いますね。
もちろん日本政府が今度拉致被害者、あるいは行方不明者について、調査をきちっとするように北朝鮮に要請しているのは、当然、その生存者が出てくると、いらっしゃるということを前提にしていますし、また北朝鮮側の約束でも拉致被害者、あるいは行方不明者に関しても、もしその生存者が出てくれば、それについてきちっと日本側と協議するということを、北朝鮮もすでに約束してるわけですね。
ということは、こういう内容を見てみますと、やはり生存者の方がいらっしゃる可能性というのは、十分考えられると、それを前提として今、日朝の動きが始まったと見るべきだと思います。
しかしお互い、なかなか信頼関係が希薄な中で始まった交渉ですから、行動対行動を積み重ねていくにしても、かなり根気のいる、これから交渉になるんじゃないかなという気もするんですが?
私もそう思いますですね。
信頼関係、希薄どころか、基本的にいうと、不信、お互いに相手に対する不信感、非常に強いという、今回の合意は、やっぱり相互不信の上に成り立った合意ですから、一つ一つ、本当に相手が約束を守るかということを確認しながら前に進んでいくという話になる。
ですから、やっぱり時間もかかると思いますし、これはもう官房長官が、この過程を1年程度かかるかもしれないと言われたのは、確かにこれから先の厳しさを考えますと、十分ありうる話だと思いますね。
ありがとうございました。
ここまで静岡県立大学の伊豆見元教授に話を聞きました。
フランスのサルコジ前大統領が警察に身柄を拘束されました。
7年前の大統領選挙に関する事件で、捜査関係者から情報を不正に受け取った疑いが持たれています。
フランスで大統領経験者が身柄を拘束されるのは初めてのことです。
自宅を出て用意された車に乗り込む男性。
フランスのサルコジ前大統領です。
捜査当局に身柄を拘束されました。
フランスの大統領経験者としては初めてのことです。
問題となっているのが、7年前の大統領選挙。
サルコジ氏の陣営が、国内の富豪から選挙資金を受け取ったとされる事件です。
この事件に関連した情報を受け取る見返りに、検察当局の幹部に新たな地位を約束したというサルコジ氏。
みずからの影響力を行使し、機密情報を漏えいさせた疑いが持たれています。
サルコジ氏は経済の立て直しを訴え、政権の座に就きました。
しかし。
相次ぐ暴言に批判が集中。
追い打ちをかけたのが結婚生活を巡る問題です。
離婚の2か月後に。
元スーパーモデルとの交際が発覚。
ためらうことなく、再婚に踏み切りました。
失業率は10%を超え、任期中の5年で、景気は大幅に悪化。
2012年の大統領選挙では、現大統領のオランド氏に敗れていました。
先月6日には、第2次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦から70年を記念した式典に、各国の首脳と共に姿を見せていたサルコジ氏。
次の2017年の大統領選挙では、有力候補になると見られていただけに、フランスの政界に大きな衝撃が広がっています。
東京・池袋の繁華街で、車が暴走した事件から1週間。
逮捕された男の自宅から、脱法ハーブの吸引用と見られるパイプなどが押収されていたことが分かり、警視庁は、以前から頻繁に使っていた疑いがあると見て、調べています。
この事件で命を奪われたのは、中国から日本に来て働いていた30歳の女性です。
その父親が現場を訪れて無念の思いを語りました。
現場を訪れた一人の男性。
今回の事件で亡くなった中国人の林雪琴さんの父親です。
日本の文化が大好きで、10年前、留学のために来日したという雪琴さん。
大学卒業後は、体の弱い両親のために、日本で働いて暮らしを支えてくれていたといいます。
大切な娘を、暴走した一台の車に奪われました。
脱法ハーブを吸った男が運転する車が、歩行者を次々とはねた事故。
警視庁は、名倉佳司容疑者が、脱法ハーブの影響で、意識がもうろうとしたまま、ブレーキをかけずに車を走らせたと見ています。
名倉容疑者の自宅からは、脱法ハーブと見られる植物片や、吸引用と見られるパイプが押収されており、警視庁は、以前から頻繁に使っていた疑いがあると見て調べています。
使用すると、周囲の人を危険な事故に巻き込みかねない脱法ハーブ。
東京都は、脱法ハーブを含む脱法ドラッグを規制する条例を強化し、きょうから施行しました。
販売する店だけでなく、使用したり、所持や購入した側にも、罰則を設けるというものです。
背景には、売る側の規制だけでは追いつかない現状が。
東京都では、国の薬事法に定められたもの以外にも、独自に規制をかけようと、市場に出回っている脱法ドラッグを検査しています。
きょうも新たに8種類の成分を規制の対象に加えました。
しかし、規制するまでには少なくとも数か月はかかるため、脱法ドラッグが出回るスピードに、追いついていません。
こうした中、今、期待されているのが。
健康被害のある薬物かどうかを調べる検査キット。
こちらで研究が進んでいます。
開発しているのは、脱法ドラッグに規制の対象となる成分が含まれているのか、簡単に調べることができる器材です。
こちらは特殊な検査薬。
これに多くの脱法ドラッグにも含まれているある成分をたらすと。
あっ、この辺りぴかっと出てきましたね。
検査薬が反応して、緑色に光りました。
研究所では、脱法ドラッグを販売している店舗や、事件の現場で役立てたいと考えています。
後を絶たない脱法ドラッグ使用後の事故。
遺族の無念の思いに応えられる対策が求められています。
次です。
相続税などの計算の基準となる路線価。
東京、大阪、名古屋の中心部で上昇傾向が鮮明になりました。
29年連続で日本一となった、東京・銀座5丁目の銀座中央通りは、1平方メートル当たりの評価額が2360万円と、去年より9.7%上昇しました。
また大阪市の阪急百貨店前の御堂筋は6.2%上昇して、756万円。
名古屋市のJR名古屋駅前の名駅通りは、10%上回り、660万円になりました。
このほか東京では、6年後に開催が決まった東京オリンピックの会場に近い港区や中央区、江東区の湾岸地域で上昇が目立っています。
こんばんは、気象情報です。
7月のスタートです。
本格的な夏山の季節がやってきました。
福島県北塩原村の雄国沼です。
雄国沼は、国の天然記念物になっていて、沼の周辺に広がる湿地では、ニッコウキスゲの花を間近に楽しむことができます。
先週の初めごろから咲き始め、今ちょうど見頃を迎えています。
きょうは梅雨の晴れ間が広がる中、多くの人が訪れていました。
このニッコウキスゲの花は、来週10日ごろまで楽しめるということです。
緑も鮮やかですね。
きれいですね。
きょうはきれいな青空が広がったんですね。
そうなんですね。
ただ、山沿いを中心に不安定な状態、続いているんですね。
あすも山沿いでは急な雷雨に注意が必要です。
では、天気図を見ていきましょう。
あすは日本海に中心を持つ高気圧に覆われる見込みです。
前線は南に下がるでしょう。
詳しく見ていきます。
高気圧に覆われますので、多くの所で、晴れ間が広がる見込みです。
気温も上がって、暑さが続きそうですね。
上空の寒気はきょうよりも弱まってきますけれども、まだ関東から北陸付近には居座っています。
山沿いを中心に急な雷雨にお気をつけください。
では天気の変化を見ていきます。
朝の6時から9時です。
朝は晴れる所が多くなりそうです。
午後になると、北海道から九州、山沿いを中心に雨が降りそうです。
そして夜も山沿いでは不安定でしょう。
九州では前線による雨が降りだしそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
真夏日という所が多くなりそうですね。
そうなんですね。
今月・7月は、熱中症予防強化月間です。
7月に入りますと、毎年、熱中症になる患者さんが増えることから、環境省などが定めているんですね。
これ、熱中症によって運ばれた人の数を見ていますけれども、これは去年ですね、5月の下旬から6月の下旬にかけて見ています。
ことしと比べてみると、大体同じ期間で、ことしのほうが多くなっているんですよね。
東京では2倍以上となっています。
これ、5月の下旬に急に気温が上がったことと、6月はアップダウンがかなり激しかったんですけれども、急に気温が上がったタイミングで熱中症になる人が増えたと見られます。
この7月も、例年どおり気温が高いと予想されていますので、注意が必要です。
あすも晴れて各地で気温が上がります。
こまめに水分補給して、熱中症には気をつけてください。
気象情報、お伝えしました。
シュート!こぼれた、押し込んだ!
スポーツ、廣瀬さんです。
こんばんは。
サッカー日本代表の次の監督を誰にするのか。
日本サッカー協会が本格的に動き始めました。
代表の強化策を検討する技術委員会は、攻撃的なスタイルの継続を確認。
具体的な名前は明らかにされませんでした。
退任するザッケローニ監督は、きょう、イタリアに向け出発。
長谷部選手、内田選手の見送りを受け、感謝のことばを残して日本をあとにしました。
ワールドカップ決勝トーナメントに勝ち進んだアフリカ勢は、アルジェリアとナイジェリア、ともに初のベスト8を目指して、強豪に挑みました。
アルジェリアは、優勝候補のドイツに得点を与えず、延長戦に持ち込みます。
その前半開始直後でした。
先制点を決められ、さらに1点を奪われます。
それでも、アルジェリアは試合終了間際。
飛び込む選手がいる。
1点返した!
これで1点差。
さらに。
前へ。
スリマニ、後ろからブゲラ!ブゲラ、ブゲラ。
アルジェリアは勝利には一歩届かず。
それでもドイツを最後まで苦しめました。
ナイジェリアは1次リーグ3試合で3得点。
得点力不足を粘り強さでカバーしてきました。
フランスの攻撃に、キーパーのエネアマ。
チーム一丸で守り、ゴールを割らせません。
両チーム無得点で後半34分。
シュート!ヘディング!
エネアマのクリアを押し込まれました。
ナイジェリア、初のベスト8はならず、ワールドカップの戦いを終えました。
そのナイジェリア、国内ではイスラム過激派による連れ去りなどが続いています。
選手の一人は、本当に悲しいことと、この事態を憂いながら、ナイジェリアの人々はサッカーが好き、サッカーだけが国民の心を一つにできると、ここまで力を尽くしてきました。
きょうの結果を受けて、ドイツは16大会連続でベスト8以上が決定です。
準決勝進出をかけて、このあとフランスと対戦することになりました。
決勝トーナメントも1回戦は残り2試合。
エース、メッシが好調のアルゼンチンがスイスと対戦。
もう1試合はベルギー対アメリカ、あすでベスト8出そろいます。
プロ野球。
パ・リーグ首位のオリックスはほぼ2週間ぶりに、地元での試合。
アクシデントが流れを変えました。
4点を追うオリックスは4回、先頭のペーニャ。
好投の楽天、美馬からデッドボールを受け、両チーム乱闘寸前に。
試合が再開され、Tー岡田。
初球でした。
鉄則どおりの初球狙いで、12号2ラン。
アクシデントで雰囲気が変わり、まず2点。
5回、再びペーニャ、1アウト1塁2塁の場面でした。
美馬からお返しのタイムリーヒットで1点差。
さらに満塁で伊藤。
楽天の3人目、永井から、気持ちで打ったと2点タイムリー。
オリックスはこの回、4本のヒットを集中し、逆転しました。
2位のソフトバンク。
きょうは夏限定の赤いユニホームです。
試合は投手戦で、8回、松田。
ロッテ先発の唐川を捉え、チーム初めての長打でチャンスを作ります。
2アウト3塁となって、代打によしむら。
満員のファンの期待に応えられません。
直後の9回、先発、スタンリッジは120球を超えて、4番ブラゼルとの勝負。
これが決勝点。
ソフトバンクは1点に泣きました。
日本ハムの武田勝は、不調で1か月以上2軍で調整してきました。
2回、西武の中村。
13号ホームランで同点とされます。
直後の3回、1塁2塁で3番小谷野。
こちらはけがから復帰し、2か月ぶりの出場です。
久々に一本出てうれしいと、西武の岸から勝ち越しタイムリー。
日本ハムはこの回さらに1点を加えます。
再びリードをもらった武田は、持ち味の打たせて取るピッチング。
日本ハムは久しぶりに戻ってきた主力2人が力を発揮し、勝率5割復帰です。
セ・リーグです。
きょうから首位巨人と2位広島の交流戦明け最初の直接対決3連戦。
試合は終盤、激しく動きました。
巨人の先発、菅野。
持ちこたえてきましたが7回、ランナー2塁で丸。
同点の2ランを浴びた菅野。
さらにピンチになり、マウンドを降ります。
巨人2人目は山口。
広島は右の代打、小久保。
リリーフの山口も、広島に傾いた流れを止められず、巨人、逆転されます。
しかし直後の8回、ランナー2人を置いて坂本。
きょう、2本目のホームランは、逆転の6号3ラン。
巨人、試合をひっくり返しました。
中日は朝倉が先発。
8年前、この金沢で白星を挙げています。
3回、打席にピッチャー、山口。
高めの球をたたかれました。
山口にプロ初ホームランを打たれ、同点とされます。
さらにピンチで5番後藤。
勝ち越され、朝倉は今夜、結果を出せません。
中日はこのあと、同点として、6回、6番和田。
風にも乗って10号2ラン。
つなぐ気持ちが最高の結果になったと和田。
中日が再び勝ち越しました。
阪神は5連敗で4位に陥落。
7月、巻き返しを誓います。
2点を追う1回、1点をかえしてなおもチャンスでマートン。
新井貴浩。
福留、3連続タイムリーで逆転します。
さらにルーキーの梅野。
積極的に打っていくことだけを考えていました。
3号2ランホームラン。
阪神はこの回、一挙7点を挙げます。
4回には再び梅野。
プロ初となる1試合2本のホームラン。
阪神はようやく打線に元気が戻り、7月最初の試合で連敗を止めました。
2014/07/01(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽集団的自衛権の行使容認を閣議決定…徹底解説&海外の反応[二][字]

▽大きな転換点迎えた戦後日本の安全保障政策…集団的自衛権の行使容認を閣議決定▽何が変わるのか?大越キャスターが徹底解説!▽日朝協議始まる・北朝鮮の意図はどこに?

詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子

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