きょうの健康 糖尿病 合併症を食い止める!「神経障害 足をチェック」 2014.07.01

(テーマ音楽)皆さんの毎日の健康に役立てて頂きましょう。
「きょうの健康」です。
今週はこちら…糖尿病が原因になって起きてくるほかの病気合併症いろいろあるんでしたね。
そうですね。
その中でも今日は特にこちらに注目です。
神経障害は足のしびれや痛みなどが起こる合併症です。
悪化させないようにチェックする検査などもお伝えしていきます。
今日も専門家をお迎えしております。
分かりやすく教えて頂きましょう。
ご紹介致します。
糖尿病内科特に合併症の診断や治療がご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
今日は糖尿病の合併症のうち三大合併症の一つとしていわれております神経障害について伺う訳ですがどういう状態が起こるんですか?正式には糖尿病神経障害といいます。
末しょうの神経つまり全身の隅々まで張り巡らされている神経が壊れていくこういう病気です。
一番よくある症状は…こういう症状で患者さんは「足の裏に紙が貼り付いているようだ」とか「畳の上を歩いているのに砂利道を歩いているようだ」とこういう事を訴えられる事があります。
感覚がやっぱりおかしくなっている訳ですね。
進行すると手にも足と同じ症状が現れる事があります。
また目の神経が障害されて眼球が一方に寄る。
あるいは顔面神経が障害されて口がゆがむといった症状が起こる事もあります。
伺った中で足や手のしびれのような症状がほかのさまざまな病気でも起こるかと思いますが特に糖尿病の神経障害によって起こっているんだよという事を裏付ける特徴的な事はございますか?足から始まるという事が多くて手だけに起こるという事はまずありません。
それと両足ともに症状が出てくる人がほとんどです。
更に末しょう神経のうち自律神経が障害されますとこのような症状も現れます。
ご覧下さい。
これは胃もたれや胸焼けを起こすんですね。
一体なぜこんな多彩な症状が出てくるんでしょうか?自律神経というのは心臓肺胃や腸泌尿器などさまざまな臓器の働きを自動的に調節している神経です。
従って自律神経が障害されるとそれらの働きが悪くなってこういった症状が生じます。
ほかの病気で自律神経障害が起こる場合ももちろんあるんですが糖尿病でも起こってきます。
こうした神経障害で特に危険なものはありますか?まず不整脈です。
この不整脈は突然死の原因になる事もあります。
もう一つは無痛性心筋梗塞と呼んでおりますが…。
「痛みが無い」と書いてありますね。
糖尿病で心筋梗塞を起こしやすいという事になっていますが神経障害がありますと強い痛みを感じにくくなってしまう。
そのために気付くのが遅れるという事が起こってきます。
従って糖尿病で神経障害を合併されている場合には定期的に心臓の検査をしておかれる方がよいのではないかと思います。
そもそも糖尿病によって神経障害が起こってくるのはどうしてなんでしょうか?2つ理由があります。
一つは末しょうの血管の障害。
これによって血行が悪くなって末しょう神経に酸素が十分届かなくなる事が一つです。
もう一つは末しょう神経そのものが高血糖によって変性したりあるいは脱落したりする事が起こります。
この糖尿病の合併症の中で神経症を起こす方は多い訳ですか?神経障害は三大合併症の中で最もよく起こるといわれています。
そして早くから自覚症状が出る事もありまして糖尿病診断から5年くらいと比較的早く気が付く合併症です。
続いてこの神経障害が起きているのかどうかどのようにして検査していくのかというところを見ていきましょう。
ではあちらで教えて頂きましょう。
神経障害を発見するためにはいくつかの検査が行われます。
今日はそれを実際に見せて頂きます。
どんな検査ですか?まずアキレス腱反射を見ます。
このようなゴムのハンマーでアキレス腱をたたいて腱反射がきちんと起こっているかどうかを確認します。
具体的にはどうするんですか?それでは後ろ向きになって立ち膝で座って頂けますか?こういう状態でここのアキレス腱を軽くたたきます。
そして足の裏の方へ動くという事が起こるとこれは正常です。
糖尿病ではこの反射がなかなか出にくくなったりあるいは最終的には全く出ないという事も起こってきます。
たたいてもピクリとも動かなくなる?ピクリとも動かなくなる。
ではもう一つの検査も教えて下さい。
これは前に腰掛けて頂いてこちらに足を乗せて頂けますか?道具も変わりますね。
おや?これは何でしょう?これは音さです。
音さを振動させてその振動を感じるかどうかという事。
どのぐらい長く感じるかというのを見ていきます。
感じてますか?感じてます。
これどのくらい感じればいいんですか?10秒以上感じれば正常という事にしています。
10秒以上感じるかどうか。
なるほど。
10秒感じないという事になりますと…。
神経障害特に糖尿病の場合は足から起こりますのでまず足で振動を感じる時間が10秒切ってきます。
7〜8秒になりあるいは2〜3秒になったり最終的には全く感じないという事も起こります。
そこを調べようという訳ですね。
今日は秒数をストップウオッチで私が計ってみたいと思います。
ではお願いします。
これ分かりますね?はい。
目を閉じて頂いて分からなくなったら「はい」と言って下さい。
今もうすぐ10秒です。
まだ感じてますね?はい。
もうすぐ15秒です。
はい。
今「はい」とおっしゃいました。
大体15秒ぐらいです。
という事は十分な長さ?全く正常だと思います。
この検査を両手両足で行いますが糖尿病性神経障害では手は正常だけれども足で感じる秒数が減ってくると。
まず足から問題が出てくるんですね。
全く振動を感じないという事もあるんですか?最終的には全く感じないという事もあります。
どうもありがとうございました。
このほかに神経障害の検査には神経伝導検査というより詳しい検査もあります。
機械を使って足や手の神経に軽い電流を流します。
その電流が神経を伝わる速度を測定するものです。
神経障害がありますと伝わる速度が遅くなります。
神経障害を早く見つけて早く治療するためには糖尿病の人は年に1回はこうした検査を受ける事が勧められます。
こうした神経障害を食い止める一番のポイントは何でしょうか?まず血糖値を十分下げるという事が大切です。
それが一番大事なんですね。
どれぐらいの目安を考えればいいんでしょうか?目標値がありまして糖尿病の合併症を防ぐのにHbA1c7%未満をまず目標にします。
HbA1cこれは?HbA1cとは血液検査で調べるのですが過去1〜2か月の血糖の平均値を反映するといわれています。
これが基本。
そして糖尿病の初期で血糖値がそれほど高くない人では6%未満を目指します。
また血糖値が非常に高く高齢の患者さんで薬で下げていくと下がり過ぎて低血糖を頻回に起こすような場合は無理をせずに8%未満をまず目指すという事もあります。
基本は7.0%未満という事ですね。
血糖値以外にも注意する事ありますか?やはり血圧そしてコレステロールを含めた脂質これも十分コントロールする必要があります。
更にアルコールとタバコこれは両方とも神経障害の症状を悪化させるという事になっておりますのでやめて頂きます。
これも禁止と。
更に既に神経障害が出ている場合にはそれ自体の治療も行います。
その治療どういう事ですか?これは薬による治療になりますが痛みやしびれを和らげる治療。
和らげるお薬を使うという事。
そして末しょう神経の変性とか脱落を抑えるようなお薬もあります。
こういうお薬を使っていく訳ですがしかし薬で完全に抑えるのはなかなか難しいという事もありますのでまずは血糖管理をきちんと行って神経障害を起こさないようにする事が大切だと思います。
糖尿病の神経障害は進行すると足を切断するという怖い事を耳にしますけれどなぜそんな事態に陥るのでしょうか?まず起こる事は非常に軽い事で靴ずれ軽微な傷やけど水虫たここれはありふれた事が生じます。
ただ糖尿病で神経障害があると感覚がまひしていて痛みが感じにくい場合があります。
そして閉塞性動脈硬化症を合併していると血行不良が起こっています。
更に糖尿病では血糖値が高いために小さい傷から感染を起こしやすくなっています。
すると知らない間に感染が進んで最悪の場合には潰瘍壊疽という状態になる。
そうすると指や足を切断しなければいけない場合が出てきます。
本当に怖いですよね。
こうした事にならないためにどうしたらいいでしょうか?まず足のケアが大切です。
足をチェックするという事が大切でこれは毎日是非行って頂きたいと思います。
傷や感染などがないかどうかをチェックする。
そして足の裏見にくい所は鏡を使うなり家族の方に見て頂くなりして頂ければと思います。
そして足をよく洗って清潔にするという事。
荒れている所はクリームなどで手入れをする事も大切かと思います。
生活上の注意を教えて頂きます。
まずは靴ずれというのはいろいろな事を引き起こすので自分に合ったサイズの靴にして頂くと。
そして清潔を保つために靴下を毎日もちろんはき替えて頂きます。
爪を切る時に傷をつけないようにするという注意も必要ですしこたつに長時間入ると低温やけどをしやすいのでこれも注意して頂く事が必要だと思います。
もし傷などを作ってしまったという場合はどうしたらいいでしょうか?自己判断で処置をされずにやはり主治医に相談して頂くのが一番いいと思います。
そして主治医はフットケアに関しても医療スタッフを通じていろいろ教えてくれます。
そういった事を実践する事がよろしいんじゃないかと思います。
フットケアをしっかりやらなきゃいけませんね。
お話ありがとうございました。
2014/07/01(火) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 糖尿病 合併症を食い止める!「神経障害 足をチェック」[解][字]

糖尿病の合併症で最も多いのが神経障害。足などにしびれ・痛み・感覚まひが起こるほか内臓の働きも不調になる。自覚症状のない段階から血糖値を十分に下げて予防したい。

詳細情報
番組内容
糖尿病の合併症で最も多いのが神経障害。高血糖で末しょう神経が障害され、足などにしびれ・痛み・感覚まひが起こるほか、自律神経の異常で内臓の働きも不調になる。予防するには自覚症状がない段階から血糖値を十分に下げること。神経障害があると足に傷を負っても痛みを感じにくいため放置されやすい。傷が極端に悪化して、足を切断する事態に至ることもある。足を毎日チェックして清潔を保つこと。
出演者
【講師】旭川医科大学教授…羽田勝計,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:3845(0x0F05)