NHK高校講座 国語表現「ことばを遊ぶ」 2014.07.01

この話聞いてない。
答えがここに書いてある。
中江有里です。
今日のテーマは…この番組ではことばの使い方などを学んできましたが今日はこれまでと少し趣向を変えてことばで遊んでみましょう。
どうも。
(2人)かもめんたるです。
ことばを遊ぶっていうのは私たちすごく得意ですよね。
うん。
ちょっとやってみましょうか。
女装してるね。
「じょそう」でやってみようか。
おっあそこの高い山ジャンプで飛び越えちゃおう。
「じょそう」ってそっちの助走か〜い!ブチッブチッ。
しかも助走しながら除草してる。
「草を除く」の…。
(拍手)拍手が起こりました。
うまいんですけどねあの…ちょっと今日は…もう少しちょっと違う「ことばを遊ぶ」。
ところで幸田先生ことば遊びと国語表現とはどんな関係があるんですか?ことば遊びは私たちが使うことばのセンスを磨き発想力を養うのに役立ちます。
今日は昔から伝わっていることば遊びや新しいことば遊びをみんなで楽しんでみたいと思います。
ことば遊びとは文字どおりことばを材料にして遊ぶ事です。
しりとりや早口ことばそしてだじゃれなどいろいろなことば遊びがあります。
数え歌例えばこんな歌知りませんかね。
あれ?またまた〜。
私子供の頃からこれ。
ずっと。
「どんどこまかせ」?覚えてるのと違うなあ。
違います?あれ?優津季ちゃん何か思い出した…。
私の所だとえっと…何だっけ。
長い。
本当に?今自分で足したんじゃなくて?ず〜っとず〜っとこれです。
(岩崎)でもね俺一緒。
途中ちょっと繰り返し違うとこあるけど「みかんの皮がむけたかな」っていうのはあったもん。
(一同)へえ〜。
という事はですね後半の歌詞が違うっていうのは地方によって伝わり方が違うという事なんでしょうけどもこれ鬼ごっこの鬼を決める時や何か選ぶ時に使っていましたよね。
このような数え歌や絵描き歌などは…次にだじゃれです。
先生だじゃれの事は私に任せてもらっていいですか?お手本をやらせて下さい。
(一同の笑い声)「こう」が1個無理やり入ってなかったですか?私の気持ちをひと言で表しますと…。
(槙尾)本当ですか?これ分かります?皆さん。
(槙尾)え?これは上から読んでも下から読んでも「わたしまけましたわ」。
このような文を回文といいます。
自分でねオリジナルの回文を作って遊んだ事なんかあるかもしれませんが今日は生徒の皆さんにこんな演習に挑戦してもらいます。
最初の演習は…アクロスティックって何でしょう?在原業平の歌を見てみましょう。
この歌の各句の頭をつなげると「かきつばた」ということばになります。
このように各句の頭にあることばの音をおり込むことば遊びをアクロスティックまたは折り句といいます。
まずは幸田先生にお手本を見せてもらいましょう。
私の名前は幸田国広ですので「幸田国広」を頭におり込んで自己紹介文を作ってみました。
(一同)お〜。
どうでしょうか。
この「歌って踊る」ってとこがちょっと気になりますけど。
見た事がない…。
(槙尾)ナイスガイとかも自分で言っちゃうんですね。
「ロマンチックなリアリスト」って矛盾してる感じもしますけどね。
そこがいいんじゃないでしょうかね。
先生のあとにやるのはやりにくいかもしれないけどみんな自分の名前を使って挑戦してみましょう。
(生徒一同)はい。
さあどんな自己紹介ができるかな?何でしょうこれは。
楽しそうな…。
うめゆいちゃんらしい感じがします。
(岩崎)本人がすごいてれてる感じが…。
(ラップで)
(岩崎)勝手な要素入れるなよ。
なるほど。
ラップを…。
リズムに乗ってアクロスティックというのはとてもいいと思います。
何が言いたいんだよ。
先生いかがでしたか?皆さんの人となりがよく出てるアクロスティックだと思うんですね。
アクロスティックには…思いも寄らないことばが生まれる事があるんですね。
先生。
僕も出来たんで発表していいですか?はい。
(槙尾)願望だったのね。
東京・巣鴨で聞きました。
右から…これ分かんないです。
(聞き手)真ん中は?米寿。
分からない。
「しょうじゅ」?「さんじゅ」。
分からない。
アハハ分からない。
う〜ん…分かんないなあ。
これは何?「傘寿」だよ。
80だよ。
「傘」。
「傘寿」だよ。
「寿」だろ。
質問したのは年齢を表すことばでした。
それぞれ漢字の形に由来する一種のことば遊びです。
(理乃)言葉の…。
(一同)言葉のプロに聞いてみよう。
落語家林家たい平さん。
落語の中でことば遊びというのがありますよね。
ああいうものの面白さって何なんですかね。
今はそれこそ高校生それからもっと小さい子までいろいろな遊びがありますよね。
ゲームであったり…。
そういう遊びが何もない時代にことばで遊ぶってすごくシンプルなんですよね。
何も持ってなくてもことばだけで…。
落語の「二人旅」なんていうのはずっと2人で旅をしてる訳です。
途中おなかがすくんですよね。
おなかがすいた事を忘れるために何かやろうと。
歩いてますから「なぞかけやろう」って言ってなぞかけを2人でやっていく。
これも全部ことば遊びですよね。
何にもかからないんですよね。
そうですよね。
電池もいらないしゲーム機もいらないし。
そして頭を使ってるとおなかがすいてる事も忘れる訳ですよね。
全てがいい事。
落語を聴いていてもすごくウイットに富んだことばがたくさん出てきてきれいな人を見ると…中江さんを見ると「いや夜中のはばかりだね」なんて言う訳ですよ。
はばかりですよね。
はばかりっていうのは…。
お手洗いの事ですよね。
「いや夜中のはばかりだね」。
え〜どういう事なんですか?目が覚めるような…いい女だっていうのを「夜中のはばかりだ」って言う訳ですよ。
夜中にはばかりに起きると目が覚めるじゃないですか。
そのぐらいぱっと目が覚めるという意味できれいな人の事を「夜中のはばかりだよ」って言ったりする訳ですよね。
なるほど。
そういうモノをことばでたとえる面白さを日本人ってすごく知っていたんじゃないかな。
それが少しずつちょっとずつ失われてしまっているかなって…。
たい平さんが落語と出会ったのは大学生時代。
落語研究サークルに所属しながらも落語にあまり興味がなかったたい平さんは偶然ラジオで耳にした落語に心を奪われました。
私デザイン科だったもんですからデザインとは人を幸せにするためにあるって聞いていたんですね。
それあんまり意味が分からなかったんですがその落語を聴いた時に人を幸せにするためにデザインがあるっていう事と落語が僕の心の中で一致したんです。
いろんな表現手段があってその中で落語という表現手段を使って僕は人の心の中をデザインする事ができるんじゃないか。
後半の演習は…パロディといえばやっぱりかもめんたるのお二人ですよね。
そうです。
我々はパロディの達人でもあります。
何偉そうに。
じゃあパロディって何なのか教えてもらえますか?パロディとは…何なの?急にそのキャラ。
何か先生っぽいですよね。
(槙尾)ですよね。
今日はね5つのことわざを用意しました。
よく知られていることわざですが今日は…達人である我々がお手本をお見せしましょう。
え〜用意してきました。
まずは私。
ジャン!
(槙尾)これはどういう事でしょう?ちょっと効果あるかもっていう…。
(槙尾)「焼け石に水」は全く役に立たないって意味だけど…。
(岩崎)ちょいあるかもよっていう…。
(槙尾)じゃあ私も。
くだらねえよ。
女装して下ネタってちょっと…。
そうね。
あんまり皆さんはこういう汚いのはやめた方がいいかもね。
じゃあみんなもこんな形でこのことわざのパロディ作ってみましょう。
(生徒一同)はい。
ことわざの読みや意味がヒントになります。
(槙尾)お〜。
これはどういう意味なんでしょう?
(圭祐)例えばかけっことかで最下位になっちゃう人たちでもそういう人たち同士で集まれば普通に互角になるからレベルに合わせた勝負をするべきじゃないかという事を提言しています。
そういう事なんだ。
最初に思ったのは弱い人たちでも団結すると強いものを倒せるとか勝てるとかそういうものかなと思ったんですけどね。
ことわざっぽくていいかもしれませんね。
どういう意味なの?まず原形…。
原形は?音が似てるなって思って味噌サバ食べたいなって思ってこれにしました。
なるほどね。
ほかにも候補あったんだよね。
迷ったのがあったんでしょ?
(槙尾)「愛」って読ませるんだ。
(岩崎)そっちの方がね意味的には…。
やきもちやいてる人に口でいろいろ説明するよりも俺はあなたを愛しているからやきもちやく必要ないですよという…。
ね!一番の…。
僕はすばらしいと思ったんですけどね。
1回2回はまあ「いいよいいよ」って言ってまあ100回目も「いいよいいよ」ってなって1,000回来たらもう知りません。
永遠に怒らないよっていう。
(槙尾)全然怒らないって事ね。
(岩崎)仏より相当上にいるって事だよね。
「口も積もれば品となる」。
(槙尾)これ「品」かと思った。
(岩崎)誰しもが「品」だと思うよね。
「これ欲しいな。
これちょうだいこれちょうだい」って何回も言うともらえるみたいな。
(槙尾)もらえるんだ。
(岩崎)物として来ると。
(瑞生)もう一つあるんです。
取って置きが。
はい。
バリエーションがあるだけ…。
(岩崎)ばかばかしいねこれね。
(槙尾)奈良いっぱいいるもんね鹿ね。
「塵」と「鹿」を掛けて…。
(岩崎)そうそう字が似てるのよ。
彼の場合は「塵」が「鹿」に似ていると。
さっきの「口」も「品」ですよね。
口3つ。
ほかの人は大体音に掛けるんですけど大野君の場合は漢字の字面をずらしてパロディにしてるところがとても面白いと思います。
先生いかがでしたか?皆さんとっても面白くて…。
こういうパロディの源には風刺や批評精神があるんですね。
先生今日の演習はいかがでしたか?ことば遊びはことばそのものが持つ奥深さや広がりそれから可能性を感じさせてくれます。
広がりを持つようになるんじゃないでしょうか。
なるほど。
おっしゃるとおりだと思いました。
生徒の皆さんはいかがでしたか?ふだん子供がやるようなことば遊びっていざこうやって真剣に考えてみると意外と難しいものなんだなって思いましたね。
みんなの面白いことわざや替えことわざや自己紹介を聞けたので楽しかったです。
かもめんたるのお二人いかがでしたか?あの…まあことば遊び私たち得意とか思ってたけど改めてこうやってみんなと一緒にやってたら気付いた事もたくさんあったかもめんたる。
そこに入れてきた…。
僕の名前もね逆さから読むと回文じゃないですけど「いだうきさわい」なんでこれからも頑張りたいと…。
え〜!
(槙尾)どういう事よ。
何にもなってないでしょそれ。
これでみんなもことば遊びの達人じゃ〜。
じゃ〜。
それでは皆さんさようなら〜。
(一同)さようなら。
(礼央)僕たちはいつのころからか「それ」を曖昧にしてきた。
2014/07/01(火) 14:10〜14:30
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 国語表現「ことばを遊ぶ」[字]

読む、書く、聞く、話す。あらゆる教科で必要な表現の基礎力を養います。ユニークな演習や様々な分野で活躍する表現の達人へのインタビューで、表現のコツを学びます。

詳細情報
番組内容
日本語にはさまざまな「言葉遊び」がある。回文や数え歌、そしてアクロスティックなどもその一つだ。表現というと難しく思われるかもしれないが、日本語を音やリズムとして捉え想像力を膨らませることで、おのずから表現の幅が広がっていくことを知る。【出演】中江有里、かもめんたる【ゲスト】林家たい平【講師】幸田国広(東洋大学)
出演者
【講師】東洋大学准教授…幸田国広,【ゲスト】林家たい平,【出演】梅村結衣,大野瑞生,佐藤優津季,薗佳波,斉藤圭祐,吉田秀太郎,【司会】中江有里,かもめんたる,【語り】田中杏沙

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趣味/教育 – 中学生・高校生
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バラエティ – その他

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