(舞)
全ては15年前この海から始まった
(瑠菜)本当なの?舞のお母さんが本当のお母さんじゃないって話。
(勲)彼女が舞を産んだ直後に一緒に撮った写真が入ってました。
(舞)似てる。
私の母親?沖縄?
(航太)何やってんだ。
親父。
その金は夏帆の手術費だって。
(晴雄)移植にどれだけ金が掛かると思ってるんだ?夏帆も諦めてくれるさ。
ろくに治療も受けられないで死んでいくお前たちの母ちゃんみたいにな。
(祥子)美樹さんなの?何の用です?
(美樹)実は舞さんがこちらにいらっしゃいました。
(祥子)帰してちょうだい。
今すぐ戻るように舞にうまく言い含めてちょうだい。
(美樹)舞ちゃん!
(航太)乗ってく?
(舞)はっ?
(航太)俺ちょっと行ったとこにいい宿知ってんだけどな。
(舞)あるの?
運命の歯車はこのときからもう動きだしていたのかもしれない
(航太)ここ俺んち。
民宿新垣の長男新垣航太。
よろしく。
小館舞です。
よろしく。
(航太)じゃあ1泊2日2食付きで8,000円でいいよ。
なんくるないさー。
(晴雄)うるせえな。
何事だ?
(航太)お客さん。
(晴雄)はあ?何の?
(航太)何のって。
泊まりの客に決まってるだろ。
(晴雄)何ふざけてる。
民宿なんてとっくに廃業だろ。
(航太)廃業してないよ。
開店休業だっただけで。
(晴雄)フッ。
6年も開店休業か。
物は言いようだな。
6年?
(晴雄)あんた名前は?小館舞といいます。
お世話になります。
(晴雄)小館?
(航太)ほらほら。
飲んだくれてばっかないでさっさとイラブーの1匹でも取ってこいよ。
あのう。
イラブーって?ああ。
ウミヘビ。
ウミヘビ?大丈夫。
そんなに毒強くないから。
やめて。
イラブーを熱湯で湯がいて汁にするんだ。
やめてよ。
やめて。
(航太)体にいいんだぞ。
栄養たっぷり。
滋養強壮。
やめてよ。
(セツ)どうだった?いた?
(達夫)一人で帰ったんだろう。
(美樹)ハァ…。
この辺りで何か調べたいことがあるって言ってた。
あの舞ちゃんのことだからそう簡単に諦めるとも思えない。
(セツ)調べたいことって?
(美樹)もしかしたら自分の本当の母親のこと何か気付いたのかも。
(達夫)もう小館と関わるのはたくさんだ。
(セツ)あんた。
何もそんな言い方。
とにかく早く舞ちゃん見つけないと。
小館の奥さまに気付かれたら何をされるか。
舞ちゃん!舞ちゃん!失礼します。
(航太)開けるな!そっちはプライベートルームだ。
入らんでいい。
何がプライベートルームよ。
どうせエッチな本とか置いてあるんでしょ。
ああ悪い。
そこ親父の席な。
えっ。
そこは宮古ばぁの席だ。
えっ?な…何ばぁ?・
(宮古ばぁ)東の空が燃えている。
(宮古ばぁ)イチジャマのマブイがほら。
キャッ!
(宮古ばぁ)ハッハー。
危ない。
危ないねぇ。
何なんですか?
(航太)宮古ばぁは宮古から流れてきたユタだ。
飯はいつもうちに食べに来てるんだ。
ユタってあの霊が見えたりするやつですか?
(航太)宮古ばぁのは特に当たるんだぞ。
じゃあさっきの何とかのマブダチが何とかって。
(航太)そりゃあまあ知らない方がいいこともあるな。
(宮古ばぁ)航太。
つべこべ言わんと飯だ。
(航太)はいはい。
・
(美樹)航太!お邪魔します。
やっぱり。
(航太)どうしたの?知り合い?
(美樹)あんたのリヤカーに乗ってるの見たっていう人がいたからもしかしたらと思ったら。
舞ちゃん。
ほら。
帰るよ。
帰るってどこに?東京に決まってるでしょう。
今度こそ絶対に東京まで送り届ける。
(航太)あっ。
もしかしてこいつ美樹姉えが東京で家庭教師してたっていう…。
(美樹)ほらほら。
舞ちゃん帰るよ。
先生。
おかしいよ。
さっきもそうだし。
私にここにいてほしくないように見える。
先生も何か知ってるの?だからここにいてほしくないの?
(美樹)帰るわよ。
(航太)営業妨害。
うち金に困ってんの。
6年ぶりのしかも上客なんだからさ。
邪魔しないでくれる?
(宮古ばぁ)あちっ。
航太。
このイラブー汁でーじ熱過ぎだよ。
(航太)ごめんごめん。
やっぱウミヘビの汁ってあるんだ。
いただきます。
(航太)次持ってくね。
(美樹)ちょっと…。
(航太)美樹姉え。
邪魔邪魔。
(美樹)あっ。
(宮古ばぁ)あちっ。
ああ。
あちい。
(美樹)もう。
(航太)布団持ってきたぞ。
ちょっと。
それがお客さまに対する態度?ここ置いとくな。
さっきはありがとう。
何が?えっ。
だって助け舟出してくれたでしょ?帰らないでいいように。
聞いてなかった?うちホントに金に困ってんの。
お前がいてくれるとすっげえ助かる。
ところでささっき見てた写真。
あれが美樹姉えが知ってるとか何とかってそういうこと?見てたの?見せてみろよ。
どうせ「俺は知ってるぜ」とか何とか言ってそこら辺連れ回してガイド料とか取るつもりでしょ。
フッ。
いやぁ。
驚いた。
少しの間によく知恵がついたもんだ。
あいつもお母さんいないのか。
《嫌。
来ないで》《来ないで》《来ないで》《来ないで。
キャー!》ハァハァ…。
・
(戸の開く音)・
(圭吾)航太。
航太いる?
(航太)おう。
圭吾。
(圭吾)あっ。
いたいた。
(航太)お前夏休みは…。
(健吾)ああ。
お邪魔するよ。
(航太)おじさん。
(健吾)はい。
航太君。
久しぶり。
お父さんいるね?
(航太)ええ。
もしかして舞ちゃん?大きくなったさー。
最後に見たのこんな小さいときだ…。
那覇で建築事務所を開いてる高峯といいます。
小館興産にはお世話になってます。
息子の圭吾。
舞ちゃんのおじいさんから連絡あってさ。
初めての沖縄でしかも一人旅だっていうから。
案内させてもらいます。
えっ?
(健吾)頼んだぞ。
(圭吾)うん。
じゃあね。
(圭吾)観光地回るにもバスとか乗り継がないと。
結構ややこしいよ。
一人で大丈夫?観光じゃないこと分かってるくせに。
どうせおじいさまに言われてるんでしょ?私に張り付いて自由に行動させるなとか。
何のこと?とぼけないでよ。
ついてこなくていいから。
一人で大丈夫だから。
(健吾)余計なことは言うなよ。
いや。
分かってるだろうな?あのとき見聞きしたことは全部。
(晴雄)チッ。
お前それで口止めしてるつもりか?小館のじいさんも焼きが回ったな。
かみさんのときは煮え湯を飲まされた。
あれだけのことをしてやったのにかみさんの病院代のちょっとも立て替えてくれねえで。
だから今度は…。
(晴雄)今度はそうはいかない。
口止めするならそれなりのことをしてもらわないと。
そう伝えてもらおうか。
なっ?屋根の形が違うな。
これはシーサーの場所が違う。
家捜してるば?
(圭吾)何年前の写真?その家今もあるの?それにこの村とは限らないんだし。
沖縄全部回っても捜す。
だからほっといて。
ごめんなさい。
あなたは何も悪くないって分かってるけど。
悪くないけど関係もないから。
(おなかの鳴る音)沖縄料理でも食べに行こうか?わぁ。
おいしそう。
(圭吾・舞)いただきます。
(文子)へえー。
それじゃうちの聖子と同い年?
(俊彦)うちの姉ちゃんね今名護にアルバイト行ってんの。
うちのねぇねよりずっと奇麗だね。
(文子)何当たり前のこと言ってんの。
小館興産っつったらもうこの辺じゃ泣く子も黙る大財閥だよ。
こんな沖縄の片田舎の娘と一緒にしてもらっちゃ困るよね?えっと…。
財閥ってほどじゃ。
(文子)ねえ。
あんた舞ちゃんっつったっけ?あんたほら。
あれに似てない?あのう。
若いころの堀ちえみ。
はあ…。
(圭吾)ハハハ。
(俊彦)母ちゃんはいつまでたってもミーハーなんだから。
だから父ちゃんに愛想尽かされるんだよ。
(文子)父ちゃんの話はするな。
フフッ。
(文子)ってことはあれだ。
上原のうちに厄介になってんの?上原もあれだな。
娘東京にとられてやっと美樹ちゃん帰ってきて…。
(圭吾)おばさん。
お茶。
お茶?
(圭吾)お茶ちょうだい。
(文子)ああ。
ほら。
邪魔すんじゃない。
こっちおいで。
(俊彦)はい。
(圭吾)ほら。
食べよう。
さっさと食べて続き捜すんだろ?
(航太)えっ!あと30万?そんな。
今はそれが精いっぱいでとてもあと30万なんて。
(事務員)30万じゃありません。
正確には32万4,600円。
いったい何カ月滞納してると思ってるんです?今月末にはきっちり払ってください。
(事務員)それができなければ申し訳ないけど退院ですね。
退院してどうしろっていうんですか?
(事務員)家で面倒見るしかないんじゃないですか?そんな。
妹に死ねっていうんですか?病院だって慈善事業じゃないんですよ。
お宅が払わないおかげで薬が買えない。
給料が払えない。
他の何人もの患者の命を縮めることになるんです。
ったく。
貧乏人はこれだから。
(夏帆)ハァハァ…。
(航太)夏帆?夏帆。
夏帆。
夏帆!おい。
夏帆。
しっかりしろ!夏帆。
夏帆。
おい。
夏帆!
(夏帆)《2学期は学校行けるよね?》《先生がね少しよくなってきてるからもうすぐ退院できるかもって》
(夏帆)《行けるよね?にぃに》
(航太)《当たり前だろ。
なんくるないさ》
(圭吾)あっ。
航太。
どうしちゃったの?珍しく神妙な顔しちゃって。
あんたでも真面目な顔することあるんだね。
(圭吾)ハハハ。
何よ?
(圭吾)おい。
航太。
何よ。
(圭吾)あーっ。
どうした?何かあった?
(航太)別に。
(圭吾)どう見ても別にって態度じゃないさー。
お前には関係ない。
(圭吾)夏帆ちゃんのことか?航太。
もう駄目かも。
(圭吾)えっ?追い出されるかもしれない。
病院。
どうしろっていうんだよ。
これ以上どうしろって。
(祥子)あの子私に黙って絵画教室に通ってたんです。
今日連絡がありました。
「熱心に通ってたのにどうしたんだ?」って。
(祥子)私が反対する理由あなたになら分かりますでしょ?
(勲)彼女に…。
綾乃に絵の才能があったからだ。
その名前は口に出さないで!すまない。
(祥子)成長するにつれあの人に似ていく舞が怖かった。
私に似てないところを見せられるたび心が締め付けられる思いでした。
その上舞が沖縄に行ってしまうなんて。
(勲)本当に君にはすまないと。
私が全てを許したら帰ってきてくれるでしょうか?あの子がそばにいてくれないことが怖い。
あのときを思い出して怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
(圭吾)言い付けどおり張り付いてたけど特に写真の手掛かりつかんだ様子はなかった。
(健吾)そうか。
(圭吾)けどさ母親を捜すってことはもう彼女小館のお母さんがホントのお母さんじゃないこと知ってるってことでしょ?
(健吾)圭。
お前が口出しすることじゃない。
(圭吾)金持ちのお嬢さんっていうからどんな鼻持ちならない女の子かと思ってたら結構素直だし。
何か見ててかわいそうになってくるんだけど。
(健吾)お前も舞ちゃんも知らない方が身のためだ。
世の中知らない方が幸せなこともある。
そういうこった。
あんたでしょ!
(航太)はあ?写真どこやったのよ?
(航太)写真ってあの?どこやったのよ?
(航太)知らないよ。
とぼけないでよ。
(航太)とぼけてなんかない。
知らねえよそんなもん。
あんた以外に誰がこんなことするのよ?俺以外にあり得ないってその根拠を言えよ。
お金よ。
(航太)金?みんなで私の邪魔をしようとしてる。
あの写真は唯一の手掛かりなの。
おじいさまだって取り返したいはずよ。
おじいさまから幾らもらったのよ?ねえ。
幾らもらったの?何のことだよ?最低。
まだ足りない?こんなはした金じゃ写真返す気にならない?だったら銀行のあるとこへ連れてって。
バカにしやがって。
バカにするなって言ってんだよ!
(航太)俺は確かに最低な人間だよ。
おっしゃるとおり金にも汚いよ。
だからってな貧乏人には生きる権利もないっていうのか?黙って死ぬのを待ってろっていうのかよ!これだけ稼ぐのになどれだけ働かなきゃならないと思ってんだよ。
それも知らないくせにはした金とか言うな!
(航太のすすり泣く声)
(航太)なんくるないさ。
なんくるないさ。
なんくるないさ。
2014/07/01(火) 13:30〜14:00
関西テレビ1
碧の海〜LONG SUMMER〜 #02[字][デ]【舞と航太最悪の出会い 城恵理子ほか】
見渡す限りどこまでも続く碧く美しい海。32才の小館舞(奥菜恵)は、初恋の思い出を取り戻すために沖縄に帰ってきた。すべては15年前、この碧の海から始まった…。
詳細情報
番組内容
舞(城恵理子)は、ひょんなことから、航太(犬飼貴丈)の家が営む民宿に泊まることになる。ところが、民宿と言っても普通の民家で、6年も営業していないと知り、舞はあ然。さらに、航太からは法外な宿泊費を要求されてしまい…。「なんくるないさー」と、悪びれない航太に困惑する舞。そんな舞を航太の父・晴雄(木村祐一)が、いぶかしく見つめていることに舞は気づかなかった。
番組内容2
航太の家には毎晩、現地では“ユタ”と呼ばれる、宮古ばぁ(福井裕子)という霊媒師が、食事をしに訪れていた。舞は、宮古ばぁに何やら予言めいたことを言われ戸惑っていると、舞の元家庭教師で沖縄に住む美樹(遊井亮子)が、舞を連れ戻しにやって来る。それは、母・祥子(杉田かおる)の指示だった。何としても舞を東京に連れて帰ると、息巻く美樹。
番組内容3
しかし、舞は自分の出生の秘密が明らかになるまでは絶対に帰らないつもりだった。航太の助け船もあり、舞は、しばらく現地にとどまることになる。
そんな舞を「小館興産」と取引があるという高峯(川田広樹)と、その息子で舞や航太と同じ年の圭吾(小野塚勇人)が訪ねてきて…。
出演者
小館 舞:奥菜 恵
新垣航太:徳山秀典
小館 舞(高校時代):城恵理子(NMB48)
新垣航太(高校時代):犬飼貴丈
高峯圭吾:尾形貴弘(パンサー)
・
小館祥子:杉田かおる
新垣晴雄:木村祐一
小館 勲:板尾創路
小館裕一郎:岩城滉一
・
・
高峯健吾:川田広樹(ガレッジセール)
平良文子:エド・はるみ
高峯圭吾(高校時代):小野塚勇人
平良聖子(高校時代):安保彩世
スタッフ
【企画】横田誠(東海テレビ)
【原案】倉科遼
【脚本】武田有起
牟田桂子
【演出】星田良子
【企画プロデューサー】服部宣之(東海テレビ)
【プロデューサー】松本圭右(東海テレビ)
仲良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
スタッフ2
【メインテーマ】S.E.N.S.
【音楽】森英治
【主題歌】「消せない約束」fumika(Island Roots)
【制作】東海テレビ
吉本興業
国際放映
ご案内
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【公式サイトURL】http://tokai−tv.com/aonoumi/
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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