趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第四回「帯結びでアレンジ」 2014.07.01

早速作ってみて下さいね。

(テーマ音楽)日本の夏といえば…タレント夏川純さんが京都で「ゆかた美人」案内人にゆかたの楽しみ方を教わります。
今回も京都からお届けします。
ゆかたの着付けやマナーを学んできたので少しはゆかたに慣れてきたように感じます。
今回は帯結びのアレンジを紹介したいと思います。
案内人は着物・礼法研究家の安田多賀子さんです。
よろしくお願いします。
安田多賀子でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回ゆかたの帯結びを教えてくれる…安田さんは着物文化や礼儀作法を多くの人に伝えるため世界各地へも出かけて講演や実技講習を行っています。
着物の美しさとその心を守り伝える安田さんが簡単に結べてしかもおしゃれな帯結びを紹介します!帯結びは大体どれぐらいの種類があるんですか?同じような帯結びでも少し形を変えて羽根をつけたりひだを入れたりしますとね全部それが違った帯結びの名前が付いちゃうんですね。
ですから数えたらほんとに何十種類とあるんですけれどもでも基本はそんなに大した事ないんですよ。
1つきちっと基本を押さえて頂くとあとはアレンジで。
ですから着物っていうのはゆかたもみんなひっくるめて私は自分自身で自分自身にデザインするアートの世界だと思ってる。
わあすてきですね。
では今日は私もいろいろな帯結びのアレンジを覚えて「ゆかた美人度」アップ目指していきたいと思います。
頑張りましょうね。
よろしくお願いします。
それではゆかたを着た時に使う帯の種類をご紹介いたしましょうね。
今夏川さんの近くにある帯ね。
これを「兵児帯」っていいます。
触って頂きますと分かりますが大変柔らかくてね。
柔らかいですね。
気持ちがいい素材ですよね。
それで兵児帯っていいますと男性の帯と思われがちですしね。
従来は大人の女性は結ばなかったんですがこれも女性の定番の帯になりました。
もしかして私が今結んで頂いているのも…。
兵児帯です。
なぜこれが大人の定番になってきたんですか?結ぶのに簡単じゃないですか。
簡単ですけれども幅広げたら華やかですよね。
ですから若い人に受け入れられたと思いますよ。
それでどんどん浸透していったわけですね。
そしてこの真ん中にありますのがこれが「半幅帯」といいますね。
なぜ半幅帯かっていいますと普通帯っていうのは大体人の背中の幅ぐらいあるものを結んでいるんですね。
これはもう最初からそれを半分にしたもので大体15〜17cmぐらいの幅になった帯の事を半幅帯といいます。
そして安田さんのお近くにあるこちらの幅の広い帯は…。
これは「名古屋帯」なんですね。
名古屋帯っていいますのは胴に巻く所は15cmぐらいの幅にしてそれで後ろでお太鼓を作る所がその倍の幅になっているように最初から作られている帯が名古屋帯っていいますね。
これでもまた変化させる事は可能なんですけれども基本的には「お太鼓結び」。
帯にもいろいろな種類があるんですね。
そうですね。
この帯を使っていろんな結び方をするんですけれど同じ手法で結んでも帯が変わると全然違う帯結びに見えるんですよ。
それでは半幅帯を結んでいるモデルさんに入って頂きましょうか。
どうぞ。
これで夏川さんが兵児帯。
そしてモデルさんが半幅帯を結んでますね。
帯結びを見せて頂きましょうか。
後ろ姿ね。
とてもきれいですね。
これでね今同じプロセスで結んでるんですよ。
え!?私と同じ結び方なんですか?そうなんです。
全く一緒なんです。
でも全然また違って見えますね。
帯が違うだけで。
ですから帯の素材とこの張りですよね。
そういったもので同じ結び方をしてもこんなに変わるんですよ。
すごいですね。
帯を変えるだけでここまで違って見えるとは。
これ1つ結び方覚えるだけでほんとにこれから先楽しめると思いますので私も是非覚えたいんですけども。
それではこの半幅帯の結び方をお稽古しましょうね。
お願いいたします。
では先ほどの帯の結び方を教えて頂きたいと思います。
お願いいたします。
今日は半幅帯なのでそんなに難しい話ではないんですがこの長いもののちょうどここが中心なんですね。
この中心を体の中心に持ってきて頂きたいのでちょっと目印にこうしてこれを留めておきましょう。
ここが中心に来るようにします。
真ん中という事ですね。
ここを右手で持って頂いてこの残りを後ろへ回して前に持ってきて下さいますか。
そして中心で一度突き合わせしましょう。
ここでこうして突き合わせします。
ちょうどこれが帯の中心になりますね。
そしてこの短い方ですね。
これは「手」ですが肩に預けます。
続きで胴に1回巻いて下さいね。
はい巻けました。
そうしましたら帯っていうのはこの下線を持って締めて頂くとよく締まりますのでこちら側の手の方の下線はこの位置ですのでそこを持ってグッと締めましょう。
それでこの幅の広いままでは結ぶ事が不可能ですから脇の方から斜めに細く折って下さい。
中心で半分ぐらいになる太さがいいですね。
肩にある手も今度この上線の方を内側に折り込んで頂いて半分に折りました。
少し抜きますか。
そしてこの胴にあります方の…これからたれになるんですがたれの所に手先を引っ掛けて一結びします。
それで結びますね。
グッと締めて下さい。
そして縦にして下さいね。
そして手先になりますね。
手を肩に…。
こちらの肩に預けられた方がいい。
なぜかといいますとこの結び目の所で逆らっていると緩まないんですね。
なるほど。
逆らった方向に…。
反対側の方に預けます。
これで結びましたから先ほど中心を印をした物もう要りませんので外しておきましょう。
お預かりいたします。
そうしましたらここをしっかり広げて下さい。
これグッと広げると今胴がグッと締まった気がしなかった?そうですね。
キュッと締まりました。
そして向こう側右手の方に羽根を1つ作りましょう。
あんまり長くしなくて結構ですので羽根を作って。
これぐらいでしょうか?そうですね。
それで帯の幅が狭いので…。
「二つ山ひだ」っていいまして二つ山を作りますね。
肩に預けてありました手ですね。
これと今この羽根で引っ掛けてリボン結びですね。
リボン結びですねここから。
じゃあ通します。
はい出てきました。
それでしっかりまずギュッと結びますか。
あっグッと締まりますね。
締まりましたね。
そこでこの長さを見ながらこの羽根の長さの調節をした方がいいですね。
結構長いので今度は上側を引いて下さると…。
1枚だけね。
グッと引いて下さい。
そうすると羽根が長くなります。
この幅の広い所に…「片ひだ」といいまして1個だけひだ取って下さい。
1個だけね。
そうです。
そしてこの下側を通って羽根の上に抜き取ります。
はいいいですね。
じゃあ今度こちら側ね。
こちらも同じように…。
片ひだといいますが1つひだを取って下から上に抜き取ります。
ここで長さ調節しますね。
ですから長いものが作りたかったら上に引いてあんまり長くしたくなければここに残して頂いて結構ですね。
ではこの羽根の長さは同じぐらいがいいですかね?少し段差があった方がいいですね。
お好みなので上にかぶる方が長くても構いませんけれどね。
こちらの羽根が今半分に折られてますので表が出るように広げてみて下さい。
キュッと引っ張る。
およその形は今作っておかないといけませんのでこれが背中の顔になりますね。
後ろに回すためにあまり胴をきつく締めてませんのでね。
では回す時には襟に合わせます。
この襟に合わせますから帯の上線と下線を持ってぐるりと右の方に回していきましょう。
回りますか?回ります。
ちょうど背中の中心に結び目が来るようにね。
ここで前の帯なんですが脇を少し上げて体の中心の所を少し前へ下ろしてあげると楽そうに見えますよね。
かっこいいですね。
それでは背中の方ですね。
この帯結びは今回しましたから少し潰れてますのでまず羽根を横に伸ばしてあげて下さいね。
少しここの羽根上に上げますね。
皆さんに分かるように。
それでこの残ったものをこの胴に巻いてある帯の上線に差し込めますかしら。
グッとそこに差し込んで下さいますと結び目が下がっていかないんです。
すごい。
クッと安定しました。
回す時にちょっと余裕を持って結んでいたのでこの余分な帯を入れる事でまたクッと帯が締まりましたね。
ですからあまり胴をきつく巻いちゃいますと当然後ろに回らないわけですからその余裕を作っておいてそこに差し込む。
この「双葉結び」のポイントはこの両方に来ます羽根が肩幅などとバランスがいいかどうかっていうのもありますのでね。
それで寸法決められた方がいいと思います。
そして上にかかってますたれと手先なんですがこのちょうど背中の一番上になる所は少し狭くしてそれで下に広がりをつけるというね。
そうすると美しいラインが…。
その方がヒップラインもきれいにそれでカバーできますしね。
前も少し脇の方に上がるようにしておきますと袖の付け根の所がキュッと上がって胸元がきれいになるんですよ。
すごい!とてもいい具合に結べましたよ。
とても分かりやすくて結びやすかったのでこれは是非皆さんもチャレンジしてほしいですね。
今度はね…「四つ葉」っていう名前を付けたんですね。
この両面を使っていきたいなという事で今日は白い方を表にしてこの裏側のこの色も少しあしらったような形の帯結びをしていきたいと思います。
帯の手を60cmほど残し胴に2巻きして手とたれを結ぶところまでは先ほどと同じです。
ここから作る羽根が違ってきます。
私が今日お手伝いしますね。
ここ持ってますから今度この位置でこの帯の上線これをこちらの下線…ここに持ってきてそこでつまみます。
そしてこの先っぽはこちらに寄せてきます。
ちょっと寸法が足りませんので譲り合いましょう。
ここでね。
少し譲り合ってちょうどいい寸法に…。
最後同じような寸法になるようにします。
これで帯の幅が倍になった。
ですから先ほどは「二つ山ひだ」でしたが帯の幅がここからここまで倍になってますので「三つ山ひだ」といいます。
ここ中心ですのでここで1つ帯だけつまんで下さい。
そして下も同じようにこの先っぽからこの下でここで折り上げますね。
グッとつまんで下さい。
上も同じく…。
なるほど。
グッとつまみます。
そうです。
慣れてきました。
これで4枚の羽根が出来ました。
出来ました。
そうしましたら手先を下ろしてこの羽根をくるんで頂いてそして上に抜き取りますね。
こうして…。
それでグッと締めましょう。
上へグッと締め上げますね。
グッと締めます。
そうしましたら今度はこの根元をグーッと上に上げて頂くとここに胴の上線出てきますね。
この中にこの先を入れて頂くのね。
ここですね。
下に引き抜きます。
ここから…。
出てきました。
グッと引いて下さい。
グッと。
ここ引きます。
そうしましたらこの中のこの幅ですね。
ここ整えて。
羽根は全開。
きれいに広げます。
全部広げます。
きれいですね。
それでこれが必要なんですよ。
これ必要ですか。
必要なんです。
このままで結構ですのでまた右の方に回します。
ググッといきます。
真後ろまでいきました。
大丈夫ですね。
はい。
さあ後ろです。
真後ろで広がりました。
ここに…。
先ほどの尻尾さん出てますね。
体の方に向けてクルクルクルッと巻き込んで下さい。
そして胴のちょうど真ん中辺りまでですね。
ここに巻き込んでおきますと胴回りの膨らみと緩みを補う補助の布になりますので。
これちょっと触ってみて下さる?またここが補助になって帯が上に上がりましたね。
という事で4枚の羽根が出来ましたので「四つ葉」という事ですね。
わあすてきですね。
でねここの前が白1色ですよね。
どちらでもいいんですけれどこの上線を少しこうして斜めに折ってみて下さい。
そうするともうこれも一つのアクセントになってね。
これで後ろと前のバランスも取れますね。
またすてきですね。
下の方にアクセントがあるよりは上の方にあった方がいいんですよ。
それと足が長く見える。
それはうれしいですね。
私じゃあ常に折りたいと思います。
リバーシブルの帯なら表になる面を反対にするだけで印象が変わります。
1枚で2つの表情を楽しめるってわけですね。
半幅帯の羽根の畳み方が幾種類かありますけれどもその基本の2種類をこれからお見せしたいと思います。
中に巻き込む方法です。
ちょうど中に渦巻きのようにクルクルと巻き込んでいきます。
この場合は両面に柄がありましてもその柄を片方だけの柄で全部仕上げたい時に使われるといいと思います。
この畳み方では羽根は左右1枚ずつの2枚です。
もう一つの畳み方は…今度は外側に畳んでいきます。
外へ外へと畳みますね。
「びょうぶ畳み」ですね。
リバーシブルの帯ですと両面の柄を楽しむ事ができます。
びょうぶ畳みにした方の帯結びですがこの場合は下と上の羽根が出来ますので4枚の羽根になります。
同じ結び方でも羽根の作り方畳み方を変えるだけで帯結びを楽しむ事ができます。
先ほどはしっかりと帯結びを教えて頂いたんですが時間がたつとどうしても帯が緩んできてしまいますよね。
そういう時はどのようにしたらいいですかね?そういった時には普通のハンカチでもいいんですけど今皆さんこういったタオルハンカチ持ってるじゃないですかね。
夏場は特に汗を拭いたりするのに持ってます。
ですからこういったものをこうして俵状に作りましてそれで後ろの帯の下から差し込んどいてあげると胴の緩みがそこでカバーできますね。
ちょっとしてみますか。
はい。
ここの部分にですね。
あっはいはいここに。
差し込んでおいて下さればね。
こうですね。
こうしてタオルハンカチを入れるだけで着崩れが防止できますね。
それでも危ない時は実は帯締めをなさってもいいんです。
私たちは名古屋帯のお太鼓の場合は必ずしてます。
半幅帯はなくてもいいんですけれども帯締めを1本しておかれますと緩みが随分緩和されますね。
ですからこれはきつく締められても大丈夫なので。
カジュアルな着方ですからどんな結び方でもいいんですね。
蝶々結びでもよろしいので結んで下されば。
中心でなくてもどこでも構いませんね。
そうそう。
それでこういう帯締めがない人もいるでしょう。
ゆかた買う時には準備してない場合がね。
そうしましたらリボンありますよね。
お花を買ったりしたら結んで頂くリボンとか。
ああいうリボンをまた利用されてもいいですね。
なるほど。
それだけでも帯がずれないわけですね。
ありがとうございます。
一枚のゆかたでも帯で表情が変わります。
また結び方一つで同じ帯でも違って見えます。
この夏あなたも帯のアレンジでゆかたを目いっぱい楽しんで下さい!少しアレンジするだけで帯の雰囲気って随分変わるんですね。
変わりますね。
今回はゆかたという事で限定した帯結びをしましたけれどもゆかただからこそできる事っていっぱいあるんですね。
そんなに改まった時に着るものでもありませんしね。
ですから思いっきり自分の思いを帯で表現して頂きたいなと思いますね。
今年も夏の風物詩として大いに皆さんにゆかたを着て楽しんで頂きたいと思います。
そうですね。
私もほんとにゆかたをたくさん着て楽しい思い出をたくさん作りたいと思います。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
2014/07/01(火) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第四回「帯結びでアレンジ」[解][字]

夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都でゆかたを楽しむ技を習う。第四回は同じゆかたでも表情を変えて楽しめる帯結びの数々。

詳細情報
番組内容
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都で、“着付け・着こなし・最新トレンド”から、さまざまな楽しみ方まで、“あこがれの浴衣姿で夏をエンジョイする技”を習う。第四回は“後ろの顔”ともいわれる“帯結び”。同じゆかたでも、帯や結び方を変えるだけで、幾通りにも表情を変えて楽しめる。着物・礼法研究家の安田多賀子さんが、初心者にも結びやすく美しい帯結びを伝授。
出演者
【出演】夏川純,太田あすか,【講師】着物・礼法研究家…安田多賀子,【語り】根岸昌史

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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