栄養満点ボリューム満点の一皿になるわよ。
日本の夏といえば…
タレント夏川純さんが京都で「ゆかた美人」案内人にゆかたの楽しみ方を教わります
今回の案内人はこちらの華道家元のお屋敷でお待ちです
今日は我々が…
今回は京都を代表する「和のプリンス」お二人
一人は…
初舞台は4歳
そなたのもつほどはもった。
さあさあおもちゃれ。
現在ドラマやバラエティーなど多方面で活躍しています
もう一人は…
3歳の時から生け花の指導を受け2011年に3代家元を継ぎました。
舞台やイベントでのパフォーマンスにも取り組み生け花の可能性を広げています
今回は「イケメンゆかた」。
おっイケメンなんですね?いやいや今回は男のゆかたをかっこよく着ようという事で私たちに白羽の矢がプシュッと立ちまして…。
イケメンなんですか?そんな事ない。
先生の方こそイケメンなんですよね?いや言葉に詰まるわ…。
そやねん。
という事でございますけれども…。
和服を粋に着こなすお二人が…
今回は「めざせ!イケメンゆかた」という事なんですが私の事も忘れないで下さいね。
いやいや忘れちゃおりません。
このイケメン王子が教えてくれます。
イケメン言いな!お二人ともイケメンすぎて今日は私ドキドキしております。
男性のゆかたの着こなしのコツを勉強して頂くとカップルで着こなす事もできますからね。
「ゆかた美人度」にますます磨きがかかるんじゃないでしょうかね。
実は私はもう結婚していますので主人にゆかたを着せられるように今日はなりたいなと思いますので。
分かりました。
我々も結婚しておりますので男性の目線でいろいろとレクチャーさせて頂きたいと思います。
ビシバシお願いします。
(茂山笹岡)お願いします。
ゆかたはしょっちゅう着られるんですか?よそ行きというよりかはむしろふだん着…稽古着練習着なので。
幼き頃からもう小学校の時には自分で着れてましたね。
すごい。
私は祇園祭で長刀鉾の稚児を務めさせて頂いたんですね。
この祇園祭の時のユニフォーム制服がゆかたなんですよね。
長刀鉾ではゆかたを毎年新調するんですね。
毎年ですか?うわあすごいですね。
ゆかたを着るのに気を付けている事ってあるんでしょうか?今もそうなんですけれども…はだけちゃいますもんね。
そうなんですよね。
TPOも大事かもしれませんね。
ゆかたは正式な所では着ない。
例えば私が生け花を舞台で生ける時は着物なんですよね。
ゆかたではなく。
お稽古の時だったらゆかたでもいいという具合にTPOをわきまえて使うというのも大事かもしれませんね。
ちなみにゆかたはご自分で選ばれるんですか?自分で選ぶ時は家内のゆかたと合わせて選ぶ。
僕も家内と合わせてます。
あれ?何でいきなり…。
いやいや僕も家内と一緒に合わせますよ。
私今回の夢は今年の夏は主人と2人でゆかたを合わせてお祭りに行きたいんですよ。
メンズのゆかた。
柄や素材のバリエーションが増えペアでの楽しみ方も広がっています
まずは「古典柄」。
年代を問わず安心して楽しめます。
特に白地のゆかたは爽やかで涼しげ。
初めての1枚にはうってつけです。
日本の伝統的な紋様の一つ「巴」を全体にあしらったゆかた。
落ち着いた中にも個性が際立ちます
こちらはとってもベーシックな白地に細い縦じま。
このような薄い色には女性も薄い色を合わせましょう。
ただし帯に明るい色を使うなど華やかさを出すのがポイントです
古典調の柄ですと意外と外しがないというかどんな物にでも合わせられるので失敗は少ないかもしれませんね。
やはり男女で色合いや柄をセットで似た感じにしてあげるといいですよね。
統一感が出て。
一緒に選ぶっていうのもいいかもしれません。
いいですね。
「イケメンゆかた」は2枚目が大切!…ってシャレじゃありません。
2枚目のゆかたはちょっと遊び心のあるモダンなものを選んでみてはいかがでしょう
白地に幾何学模様のゆかたはポップに着こなせます
黒の無地に細かい模様のラインが個性的なこのゆかたには女性も大胆に大きな柄のゆかたを合わせてみましょう。
この時帯や持ち物など何かの色を2人が同系色でそろえてさりげなく統一感を出すといいでしょう
とてもお似合いですね。
ワイルドな感じで。
従来の古典の柄ではなくてこういった現代的な柄を。
それであんまり大きく取り入れるんじゃなくて小さく縦に一つにシンプルにまとめているとかえってその現代チックな柄が際立って。
男性がもしこのようなモダン調なゆかたの時は女性は小物で合わせてあげたらいいですか?バッグや髪飾りとかで。
ほんの差し色で結構なのでそんなお色が使われているようなお扇子だったりうちわだったりというのを手にして「あんた暑いのん?」とあおいであげたりするとカップルの魅力も上がるんじゃないかと思うわけですね。
やはりお二人は自分でゆかたは着られるんですか?自分でゆかたが着れない事には幼い頃から稽古場行けないので着るようにはしておりますよもちろん。
ゆかたを着る上で何か気を付ける事ってありますか?コツとか。
男性のゆかたは簡単なんですよね。
女性はおはしょりしたりとか帯の結び方何パターンもあったりとかありますけれども男性というのは意外とシンプルなので一回覚えてしまえば簡単にいつでも着られるっていう事。
簡単で実はなかなかできてない人が多いんですけれども背縫いの…このちょうど背中の真ん中の縫い目がありますよね。
これを着る時に背中の体のど真ん中に着ていく事ができればまずオーケーです。
ゆかたをもう…早い!そんなに早いんですか。
この「123」の掛け声が決まれば簡単に着れます。
じゃあ今回はその「123」の合言葉でお願いいたします。
やらせて頂きましょう。
イケメンなら自分で着てみましょう!下に肌襦袢とステテコを着けると汗でゆかたが張り付くのを防げます。
痩せている人は畳んだタオルをおなかに留めておくと着くずれを防げます
それではゆかたを着ていきましょう。
まずは背中心を合わせていきますが羽織った時に襟元を合わせます。
それで背中心を合わせます。
ここの背の縫い目の所が当たってるのを確認して下さい。
これがずれているとずっとずれています。
後ろ見ますとこうまっすぐ背中心を合わせておいて下さい。
こういう事です。
これから襟元を合わせていきます。
この時にここがシワシワになるので必ず…そうでないと一日中クチャクチャになります。
それで前も合わせていきますがこの時要注意です。
下前のここが折れてたり中に入ってたりするとクッチャクチャになりますので必ずここも伸ばしておいて下さい。
慣れてない方は腰ひもをこの段階で結んでおく方がいいかもしれません。
その時のポイントは…そうでないと着物がズンと上がってきますので。
そこだけ注意して下さい。
お願いします。
下前と上前を合わせたら両脇を持ち上げ丈を決めます
腰骨の下で…
余った部分をおなかの辺りで整えたら腰ひもを結んで留めます
あとは腰ひもを隠すように帯を締めればオーケーです。
程よい丈に調節できました。
これであなたも「イケメンゆかた」です!
ほんとに簡単に着れてしまうんですね。
でしょ。
ただ一番気を付けて頂きたいのは背縫いの線を体の中心に必ず持っていかないとそこがずれてると小さなずれがどんどん大きなずれになります。
夫婦と一緒ですね。
その関係性って。
そやね。
ほんとそうなんですよ。
夫婦のね。
背中の線がばっちり合ってないと大きなずれが生まれるがごとくゆかたも背縫いの線を合わせて。
いい事言いました。
そのとおり。
そこは皆さん気を付けて下さい。
お願いしますよ。
さて着付けができましたら次は帯ですが女性はいろいろ種類があるじゃないですか。
名古屋帯兵児帯半幅帯とか。
男性の場合は帯の種類は何種類くらいあるんでしょうか?男性の帯は…兵児帯はどちらかというとくだけた感じなんですね。
だから我々よく着けるのは角帯。
落ち着く感じがするんですね。
祇園祭の時のゆかたもこの角帯を必ず着けるので。
そういう意味でも慣れているというのが一番かもしれませんね。
ちなみに茂山さんはどのような…?今日してるのはこれ兵児帯ですけれどもね。
それは男性は好みで…。
好みでいいと思います。
でもやっぱり結び方って男性の場合はいかがなんでしょう?もうほぼ2つでいいです。
え!?私蝶々結びすごい得意なんですけど…。
蝶々結びに得意ってあるんですか?はい。
主人は何もしない人なので立ってこうしてるだけだと思うので。
(笑い)そこで私が蝶々結びを…。
きれいに。
するしかないですね。
では兵児帯を蝶結びで締め上げていきたいと思います。
この時もゆかたを合わせた時は必ず押さえておいて下さいね。
最初の手の長さとなる基本の長さですが床にこうポロリとつくような…。
これも大体の長さで結構です。
この長さをキープしたまま左腰に当てます。
右手で帯を回していきます。
この時も必ず帯が緩まないようにしておいて下さい。
それでこの手の位置を逆にしたいんですね。
左の腰の位置から右へ結び目の合わさってる部分をこのように変えていきます。
ここでいま一度グッと締めておきます。
そうするとこの長さが決まって非常にほどきにくくなります。
それで余った方を持ってきてここで結べば終わりです。
蝶結びにしていきましょう。
この長さもお好きに。
長かろうが片方が短かろうがお好きにして頂ければよいかと。
こんな感じでいかがでしょうか。
非常に簡単でしたね。
私の場合は体に向かって右側の所へ結び目を持ってきておりますがどこでも結構です。
左でも結構ですし真後ろでも結構です。
自分の手が届く範囲で自分の結び目が確認できる範囲で結んで頂ければどこへ持ってきて頂いてもよいのではないかと思います。
次は「貝の口」。
前で結んで後ろに回す方法です
首の下に帯の端を挟んで腰の回りを2〜3周回します。
腰に回したあと帯が1mほど残るようになるまで巻きます
帯の先端を折り返して2重にします。
もう一方首の下に挟んでいた方は半分に折ります。
2重の方たれが上になるようにして一旦結びます。
更に2重の方たれが上になるようにしてもう一度結びます。
形を整えて結び終わりです。
左右の出ている部分の長さは好みです。
等間隔でもいいですし私は2重の方たれの部分がやや短くなるように結んでいます。
襟合わせが乱れないように帯を時計回りに180度回します。
これで完成です。
結び目は私は背中の中心になるように整えていますが左や右にずれてもこれは好みですので構いません。
2つともとても簡単ですね。
僕の場合は帯の結び目を角帯貝の口やったらちょっと右へずらして。
それはなぜですか?これも僕の中で成立してる事なんですけれども襟元や着くずれる所を直したあとついでに帯も触りたいと。
一連の流れでこうこうこうこうこう直すとスッと。
距離感が大事。
落ち着くわけですね。
そうすると別に頼んでもいないのに袖の柄が向こうへ見えたりするという。
自慢してる感じは嫌じゃないですか。
「今日ちょっと袖見てくれる?」と言うよりかは襟元直しながらこうやってった時に「あっ茂山君その…」「ちょっとこんなん」という。
あと大事なのはやはり帯の位置という事で…。
ここですよ皆さん。
帯は腰骨の所というのが最も大事。
これがかっこよく着れているというわけですね。
着物でもゆかたでも帯っていうのは上げると脚が長く見えると思われがちだけれどもそうじゃなくてグッと下ろした方が格好がいいんですよね。
例えば座っていた状態から立ち上がった時に帯がよく上がってくる事があります。
その場合はしっかりと腰骨の位置まで下げてやるようにしましょう。
また少し乱れた部分も修正しておきます。
続いては襟元の直し方です。
まずは下に来る方右襟を直します。
これは延長線上が隠れていますのでその部分をしっかりと手でつかんで襟を押さえながら引いてやります。
左襟は下の方が既に見えていますので…帯の位置と襟元この2点は乱れやすい箇所です。
ゆかたの場合は洋服よりも乱れる事が多いので常に注意をしておきましょう。
一連の動きでスムーズに着くずれを直せるようになったらイケメン度は更にアップしますよ!
座っているところから立つ時に気にする所を押さえておけば美しく立てる事ができます。
帯をまず後ろ押さえます。
それと同時に今度は前を押さえながら胸を張って襟を直す。
これだけで十分美しく立てると思います。
今日はせっかくお家元とお会いできたので生け花の方にもチャレンジしてみたいと思います。
是非頑張って下さい。
私初めてなんです実は。
初回なので基本を学んで頂きます。
自分では基本は押さえているかなと思っておりますので今回はその基本を押さえた上で…先生よろしいでしょうか?
こちらは茂山さんのために用意された花と器です。
生け花には少しばかり覚えがあるという茂山さんですが個性的な器を前にしてどう生けようか悩み始めました
一方夏川さんは涼しげなガラスの器にナツハゼとバラです
では今日は江戸時代の型である三角形をこの2つの枝で作って頂こうと思います。
グッと挿して下さい。
きれいですね。
それでこれ一番大事な事なんですけれどもゆかたを着ている時に姿勢良くしなくちゃいけないのと同じく生け花でも花の姿勢を正す。
枝先が水の挿し口の鉛直真上になるように整えるんですね。
中心が通っているときれいに見えてくる。
まるでゆかたの背中心を合わせるような感じですか?それと全く同じ。
やはり中心を通すというのはどんな事でも大事。
茂山さんはまだまだ思案の最中
はい。
バッチリですね。
完成ですね。
さあ出来上がりました。
きれいに入りましたね。
すごい。
ゆかたを着るだけじゃなく心の中から和を楽しむ事ができた気がします今回は。
実際私たち生け花をしている人間っていうのは「姿勢がいい人が多いな」と言われるんですよね。
これは必ずしも背筋を伸ばして花を生けなさいと教わるわけじゃないんですけどもお花を生ける時には花の姿勢これを常々考えていってそれを見ていますのでその花の姿を見て自分自身も背筋をシャンと伸ばさなくちゃなと感じるのかもしれないですね。
夏川さんが初めて取り組んだ生け花です
こちらは茂山さん。
悩み抜いた末の生け花です。
和服を装うと和の世界が近くなりますね
さて今回は「イケメンゆかた」のお二人にいろいろと教えて頂きとても勉強になりました。
初心者の方々にゆかたを着るにあたりアドバイスがあれば…。
まずは基本を大事に。
背中だけ合うてればまず着れます。
あとやっぱりとっつきにくいところがあるんでしょうね。
そうですね。
どうしても…。
着方が難しいし古くさいもんであるというところなんだと思うんですけれども気怖じする事なくどんどんチャレンジして頂いてなおかつ…もうそれだけで十分じゃないでしょうか。
ゆかたの場合男性は結構気楽なんですけれども女性はやや歩きにくいとかちょっとはだけたりとかそういう事があると思いますのでちょっとゆっくりめに歩いて女性が付いてきやすいような速度を保つ。
そういうところもイケメンですよね。
「イケメンゆかた」の神髄ですね。
今回はほんとに外見だけじゃなく内面からも和を学ばせて頂きありがとうございました。
(茂山笹岡)ありがとうございました。
2014/07/15(火) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 京都で磨く ゆかた美人 第七回「めざせ!イケメンゆかた」[解][字]
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都でゆかたを楽しむ技を習う。第七回は京都のイケメン二人が伝授する「男子ゆかた」。
詳細情報
番組内容
夏のファッションに欠かせない“ゆかた”。タレントの夏川純さんが“和の聖地”京都で、“着付け・着こなし・最新トレンド”から、さまざまな楽しみ方まで、“あこがれのゆかた姿で夏をエンジョイする技”を習う。第七回は男子のゆかた。“ゆかたは祗園祭の制服”という華道家元・笹岡隆甫さんと、“ゆかたはふだん着”という狂言師・茂山宗彦さんの“京都のイケメン”二人が、ペアでの楽しみ方を含め、ポイントを伝授する。
出演者
【出演】夏川純,【講師】華道(未生流笹岡)家元…笹岡隆甫,狂言師…茂山宗彦,【語り】山本美希
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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