ツバメが巣を作りました。
店は東日本大震災の津波で全壊し、2年前に高台に移転して、営業を再開しました。
最近、スマートフォンで困ったことありませんか?
子どもとスマートフォンの関係が今、大きく問われています。
子どもたちの間で急速に普及しているスマートフォン。
携帯電話よりも簡単にLINE
(ライン)やチャットさまざまなサイトに接続できることで小中学生がトラブルに巻き込まれています。
さらに、いじめやネット依存など生活への悪影響も指摘されています。
こうした中、今、全国の学校でスマートフォンなどの使用を規制する動きが広がっています。
使う時間を制限したり所有そのものを禁じたりする自治体も現れています。
しかし、一律の規制に戸惑う家庭も少なくありません。
子どもたちに適切な使い方をどう指導していけばいいのか。
大人の向き合い方について考えます。
こんばんは。
「クローズアップ現代」です。
スマートフォンを持つ年齢が急速に低年齢化しています。
中学生では、すでに4人に1人。
小学生の間にも広がり始めています。
本人が持っていなくても親や兄弟のスマートフォンを使う子どもたちも少なくありません。
広がりに伴って、子どもたちがさまざまなトラブルに巻き込まれるケースが多発しています。
例えば、去年1年間でコミュニティーサイトで性犯罪などの被害に遭った子どもは、およそ1300人。
その内訳を見るとスマートフォンからアクセスして被害に遭う子どもが急増しています。
スマホの無料アプリを使って子どもたちは友達どうしで密接にやり取りをすることが当たり前になっていますが仲間内で批判的な書き込みをしたり仲間外れにするなどのいじめが起きています。
布団の中にまでスマホを持っていく子どもも少なくないということですがスマホ依存に陥り朝、起きられない勉強に集中できないなど生活の乱れにもつながっています。
子どもたちがトラブルに巻き込まれる事態が急増している中全国の自治体などではスマートフォンの使用ルールを定める動きが広がっています。
石川県では、小中学生が不要な携帯電話やスマートフォンを持たないことを条例で定めました。
仙台市では、1日の使用時間を1時間以内に制限するなどさまざまな対応が始まっています。
スマホなどを通して子どもたちがトラブルに巻き込まれるのをどのように防ぐのか。
4月に夜9時以降のスマホなどの使用制限を打ち出した愛知県刈谷市の取り組みから使用ルールに揺れる現場をご覧ください。
こんばんは。
愛知県刈谷市内の中学校に通う、安藤摩野さんです。
毎晩、夜遅くまでスマートフォンを使っているという摩野さん。
LINEで送受信するメッセージの数は1日1000件近くにも上ります。
そんな摩野さんの家にことし4月学校のPTAから1枚の紙が配られました。
刈谷市内の小中学校に通う生徒の保護者宛てに配られた依頼文書。
スマートフォンなどの使用についていくつかのお願いが記されていました。
特に、摩野さんたちの目を引いたのが夜9時以降の使用を控えさせ保護者が預かるという項目でした。
刈谷市が独自にルールを定めた背景にはスマートフォンに端を発するトラブルの急増があります。
子どもが片ときもスマホを離せなくなって夜更かしをし遅刻することが多くなったこと。
特定の友人をネット上で攻撃したりいじめたりするのに利用されていること。
さらには、女子中学生が見知らぬ男性との交流から性犯罪に巻き込まれたりすることなどが起こったからです。
こうしたことを受けて教育委員会やPTA警察などが話し合い刈谷市全体で使用ルールを決めたのです。
果たして新たに定められたルールへの子どもたちの反応は。
実施から2か月後に行われたアンケートでは反対は、僅か1割。
実に半数近くの生徒が規制されることに賛成と答えていました。
なぜ、子どもたちの多くがスマートフォンの規制に賛成なのか。
要因の一つには現代の子どもたちの交友関係が密接に関わっています。
(携帯電話のバイブ音)
市内の中学校に通っている今野結惟さんです。
夜9時以降の使用制限が決められたことで友達とのやり取りを打ち切りやすくなったといいます。
一般に、子どもたちはグループを作ってその中でメッセージをやり取りしています。
仮に1人が一方的に通信をやめてしまうとグループから阻害される可能性があります。
このように子どもたちの中には仲間から外れないように常に緊張を強いられている子もいるのです。
一方で、刈谷市のルールは強制力がないためすべての子どもに徹底させるのは難しい現実もあります。
1日1000件近くメッセージをやり取りしているあの安藤摩野さんです。
(携帯電話の着信音)
たとえ自分が夜9時以降の使用を控えても友達からメッセージを受け取ったら必ず返信しなくてはいけないといいます。
LINEなどではメッセージが相手に読まれると送信した側の画面に既読というサインが表示されます。
しかし、この既読サインが表示されたまま相手からの返信が来ないと送信した子は無視されたと感じ返信しなかった子を仲間外れや、いじめの対象にするケースも多いのです。
友達との関係を心配しいつまでもスマホを離せない摩野さん。
しかし、両親は時間制限にこだわります。
親子の意見は食い違ったままです。
さらに刈谷市のルールでは別の課題も分かってきました。
(アラーム)
刈谷市内の中学校に通う坂下亜友美さんと父親の彰浩さんです。
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)
刈谷市以外の知り合いも少なくない亜友美さん。
夜9時以降も亜友美さんの元には市外の友達から次々とメッセージが届きます。
一律の規制の難しさも見えてきました。
今、ご覧いただきました、夜9時以降、スマホの使用制限を打ち出した刈谷市ですけれども、このルールをきっかけに、家庭でスマホの使い方などについて、話し合ってほしいとしています。
自治体主導でルールが作られたケース、ご覧いただきました。
続いては、神戸市です。
神戸市は、小学生の子どもたち自身に考えてもらい、ルールを作る取り組みを行っています。
神戸市ではことしの5月から教育委員会や警察そして大学関係者が協力して小学校でスマートフォンの授業を始めました。
講師を務めるのは、大学生たち。
スマホを使いこなす世代が話すことで説得力も増すといいます。
友達のでもおうちの人のでもいいです。
スマートフォンを使ったことがあるよっていう人?
この日は5年生86人全員に向けて授業が行われました。
便利なスマホ。
大学生が、まず話したのがつい使い過ぎてしまうことの怖さについてです。
眠たくて、でも朝起きれなくて学校に行けない。
遅刻が増えちゃいます。
次に話したのは小学生が陥りやすいトラブルについて。
さらに使い方を誤るといじめや犯罪に巻き込まれるおそれがあることを解説。
便利さの裏に危険が隠れていることを子どもたちに自覚してもらいます。
授業を受けた小学生はその後、クラスごとに分かれて話し合います。
子どもたち自身に考えさせること。
それが、この取り組みの重要なねらいの一つです。
話し合いの結果スマホを使う時間を決めるという案が出されました。
では、どうしたらその時間を守れるのか。
子どもたちだけでさらに議論を深めます。
議論を重ねた末自分たちで考えたルールを発表します。
私たちの班は…
ルールを守れない場合は親が没収するという案まで登場。
ほかのグループからは自動的に電源が切れるよう設定する。
使用時間そのものを決めるなどのルールが次々と飛び出しました。
授業を受けた5年生の村田樹羅君です。
ただいま。
授業から5日後。
大学生からの話に触発されて自分で使い方のルールを決めたといいます。
寝る前にスマートフォンを40分使っていたこともあった樹羅君。
半分の20分が過ぎたところで自分でやめました。
今夜は、スマートフォンと子どもたちの問題に大変お詳しい、兵庫県立大学准教授の竹内和雄さんにお越しいただいています。
自治体がルールを作ったり、あるいは、小学校で子どもたちがみずからルールを作る、このケースには、竹内さんも関わっていらっしゃるんですけれども、いろんな動きが全国に出てきた。
ある程度、使用を規制しようというこの流れ、どう見ていらっしゃいますか?
背景には、ものすごく大人がみんな悩んでいるんですが、どうしていいか分からない。
スマホはどんどんどんどん進んでいくし、子どもたちがどんどんどんどん、使用年齢がどんどん低年齢化していく。
私、神戸に関わってるので、神戸の小学生に実態調査に行ったんですけれども、当初、6年と思ったんですけども、どんどん下がって、4年生ぐらいからトラブルが多発しているという状況がありましたね。
どんなトラブルですか?
例えばね、ある女の子が、友達に縫いぐるみをもらった。
その縫いぐるみについて、うれしかったのでね、クラスのLINEのグループがあって、十数人でやっているところで、お礼言うつもりでこの縫いぐるみ、かわいくない?すごいかわいいっていうつもりで書いたんですけども、その子は、使い慣れてなかったので、クエスチョンマークをつけ忘れた、となると、この縫いぐるみ、かわいくない?のつもりが、かわいくないと。
それで送った、あげた子にしたら、あげたのかわいくないって、何ごとよって思って、カチッときてしまって、その子は怒ってしまって、そのかわいくないって書いた子だけ残して、別のLINEをまた作って、そこでその子の悪口を言ったと。
その子どもはしゃべるな、そこでかちっと切られてしまうんですね。
だから、それがもう、子どもらにとっては非常につらいので、どうしていいか分からない、うおーっっていう、そういうどんどんどんどん低年齢化していって、リテラシーが低いので、トラブルがどんどん大きくなっていくと、そういう状況が今、起こってますね。
たかがひと言でこんなことになってしまうっていうのは、子どもたちを取り巻く社会っていうか、コミュニケーション、どうなっているんですか?
だから、やっぱりね、子どもら自身が、リアルの中で、なかなかこう、問題を修復したりすることがなかなかできない。
それがまた、文字づらだけのコミュニケーションなので、そこでトラブルが分かってきても収拾することが、もうできないというかね、だからすごい状況が今、あると思いますね。
だから、家に帰ってからのスマホでコミュニケーションすることが、昼間の学校でやることよりも、大事やって言う子もいてます。
大事なんですか?
もうびっくりしました。
夜が本番って子もいますわ。
だから、学校でいろんなことがあったのを、夜のLINEで、こんなあってね、あんなあってねっていうことの、その情報交換のほうが大事だという子もいてるので、それはちょっと驚きましたね。
それに入れないで、早くスマホ使うのやめて、置きなさいって言われると、子どもたちは不安になる?
だからね、そこにいないと自分の存在がないっていうか、もうゼロっていうかね。
翌日の会話についていけないので、子どもたち、その状況は非常にリスキーで、なんとかしてよという感じですよね。
だからもう、ずっと会話が続いているんですね。
例えば、特に、一番多いのが、クラス替えをしたとか、例えば中1とか高1とか。
そのときはもう、ずーっと、友達関係、どのグループに入ろうか迷うと。
そのときに、ちょっと前までの子どもたちやったら、学校でトイレ行くのも一緒に行く。
そのときに、何しているわけでもないんですね。
何してるわけでもないんですけど、一緒にいることが大事で、なんとなく、そこでグループに、ここのグループにしようかな、このグループにしようかな、いろいろこう、悩んでいるわけです。
あそこに行ったら奇数になるな、あそこに行ったら、あの子は誰の友達やから、非常に悩んでる。
その悩んでるところというのが、学校ですごく気を遣う、それが家に帰っても、ずっと続いているわけです。
それはね、もう子どもらにしたら、ものすごいストレスっていうかね、大変な気持ちの状況だと思います。
ですから、ルールができて、9時でやめるっていうのが出来たら、賛成してるっていう子どもが48%を超えてましたよね。
ある意味ではこう、ほっとしたという?
やめるための言い訳ができるから、うれしいという子は、確かにいてます。
ただ、刈谷の方に詳しく聞くとね、賛成している子が5割近いんですけど、中1の子は7割ぐらいが賛成なんですけれども、中3になると賛成は3割ぐらいに減るんですね。
これはね、やっぱり子どもたちが、もうすでに、もう中3に、どんどんどんどん人間関係が出来てしまうので、今さら9時にやめられないというかね。
だから、ということは、これ、すごく大事なポイントで、その子どもたちがある程度の人間関係が出来るより前に、考えさせることも重要だなぁというのがね、僕ちょっと、最近分かってきましたね。
だからそういう意味で、神戸市では、小学生と一緒に、小学生について考えているということがあるんですけれども、そのへんが、だから、より早い時期からやると、より効果的だというのがちょっと見えてきました。
すでにそのグループから、なかなか、なんていうんでしょう、心配で、24時間っていうか、夜も話せないっていうふうになってる子どもたちが、非常に多いと思うんですけれども、今、どうしたらいいですか?
やっぱりね、まさにね、そのへんが今、大きなポイントで、やっぱりね、彼ら自身に、これでいいのか、考えるような、話し合うようなきっかけを与えたげる必要が僕はあるなと思います。
いろんな場所で、中高生自身に話のきっかけを作るんですけれども、ついきのうも宝塚の高校生に、話し合う機会を持ったんですけども、もう彼らは本当に喜んで、こんなことはふだんは、なかなか話せないと。
例えば、毎晩1時までやってる集団で、ちょっと夜、眠いから、10時に終わろうよって言うと、嫌なん?と、私たちの夜の会話、嫌なん?って言うの、なんとなくみんなちょっとずつつらいけどきっかけを与えるというのがあるかもしれないですね。
だから、そういうのをやっぱり、大人がしっかりと話し合う機会を設けるというのが大事かなと思います。
そして与えるというか、持たせる前の段階のなんていうんでしょう、どう使ったらいいかというところも、大事ですよね。
そうですよね。
そこをまず持たせる前に、十分話し合うっていうかね、親子で話し合う、子どもどうしでしゃべるっていうのが大事でね。
ただ、番組にも出てきましたけれども、大学生がああやって教えるっていうのは、とっても僕は今、いいなと思います。
大人が言うと、またなんか、怖い怖い言うで。
だから、大学生はより失敗もしゃべりなさいって言うてるんですけども、失敗含めたことを、言うてくれる大人がいる、斜めの関係の大人がいるというのは、これ、非常に重要だなと思いますね。
2014/07/15(火) 19:30〜19:58
NHK総合1・神戸
クローズアップ現代「小中学校 スマホ“追放”騒動〜トラブル低年齢化の波紋〜」[字]
スマホをめぐる性犯罪被害やいじめ、過度の依存などが小中学生にも広がっている。各地で子どものスマホ利用を規制する動きが広まる今、大人はこの問題にどう向き合うか探る
詳細情報
番組内容
【ゲスト】兵庫県立大学准教授…竹内和雄,【キャスター】国谷裕子
出演者
【ゲスト】兵庫県立大学准教授…竹内和雄,【キャスター】国谷裕子
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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