ということで、警察は追突した男性から話を聴き、事故の詳しい原因を調べています。
(ウエートレス)お待たせいたしました。
ごゆっくりどうぞ。
(理一)どうもー。
(理一)歩美。
俺ずっと気になってたことあってさ
(歩美)うん?兄貴のことなんだけど英介さんがどうかした?
(理一)あの人じゃないよ兄貴の彼女どうしてそんなことわたしに言うの?・
(一坂)理一先生。
あっ。
(一坂)おはようございます。
あっ。
ここいいですか?ああどうぞ。
一坂さんはこれからですか?はい。
あのうわたしもうじき試験なんですけど。
うん卒業検定。
あれってどれくらいの確率で受かるもんなんですかね?8割方受かりますよ。
ってことは2割は落ちるってことか。
大丈夫ですよ。
一坂さんまじめだしこのままいけば絶対に…。
・
(衣咲)ああー!涼しい!実乃ちゃん何にする?
(実乃)ええー何だろうな。
今日のコーヒー何ですか?
(ウエートレス)マンダリンでございます。
先生?う…。
(実乃)アイスキャラメルマキアート。
ああじゃわたしもそうしよう。
ごめんなさい。
僕ちょっと面倒くさい人たち来たんで。
すいません。
(実乃)あっ!理一先生!あれ?その節はどうも。
(一坂)あっどうも。
(実乃)お知り合いですか?前にちょっとあの教習で一緒になって。
(実乃)ああ。
じゃあお名前は?
(一坂)あっ…。
ええと何だったっけな?あのう…。
あっほらサザエさんちの隣に住んでるええと…。
何だ?
(一坂)い…。
(実乃)伊佐坂さん!そう!伊佐坂さん。
一坂さんです。
これからですか?ああはい。
(実乃)ああー免疫ない人だ。
えっ?女の人苦手なんじゃないですか?ちょっと実乃ちゃん失礼でしょ。
(実乃)失礼って言う人が失礼なんです。
これってね今褒め言葉なんですよ。
えっ?何で?来てるんですオタクブーム。
知ってるよそれ。
神保町の古本屋うろついてる人でしょ?秋葉原の電器屋です。
聞いたことあるアキハバラ系。
アキバ系ね。
ポロシャツ着てね。
(実乃)ネルシャツです。
ちょっとあなたたち。
えっ?「えっ?」じゃなくて。
あっ。
あっ。
気にしないで全然。
こんなこと言ってるけどわたしたち三人とも恋人いないから。
同類同類。
そうそう。
類友。
ねえー。
ちょっと。
一緒にしないでもらえます?
(一坂)わたし恋人います。
えっ!?婚約してるんです。
へぇー。
いるんだって。
婚約してるんだって。
ねっ。
ねぇー。
おめでたい。
ホントおめでたい。
教官。
何ですか?はいこれ。
ああ。
どうもありがとうございました。
いいえ。
じゃあ。
ああ…。
まだ何か?いや何ってこともないんだけど。
あの教習あるんで話あるなら早くしてもらえます?お兄さん元気?いやほら。
わたしこないだ君んち突然帰ったっきりだから。
っていうか「元気?」なんて挨拶みたいなもんじゃない。
外人なんて開口一番「ハウアーユー?」でしょ?その場合の「ユー」は僕でしょ?兄貴じゃないでしょ?細けぇ。
あなたが大ざっぱすぎんですよ。
直したほうがいいですよ。
運転って結構その人表すから。
君ブレーキ踏むの上手だもんね。
ノーブレーキよりマシでしょ。
ああ。
ねえそうだ。
歩美ちゃんとどうなった?それから教習中の私語も慎んでください。
やっぱりあれきりか。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
(山内)はい牧野さん。
縦列駐車…。
3回目!?はい。
(山内)今日こそ決めましょうね。
よろしくお願いします!はい。
じゃあ行きましょうか。
あっはい。
よし。
よし。
よし。
・『東京』
(男)えっ?歩美ちゃんってホントに彼氏いないの?
(男)理想が高いんじゃないの?
(関谷)あっ。
分かった。
言い寄られすぎて選べないとかさ。
(早苗)違うの。
この子はね3年もずーっと同じ相手に片思いしてるんです。
(歩美)ちょっと早苗…。
(男)片思いって歩美ちゃんが?相手どんな男なの?
(ミナミ)もう歩美さんの話ばっかり。
(関谷)ミナミちゃん。
違うよそれ。
全然違うから。
(女)関谷さんはお仕事何なさってるんです?
(関谷)俺?
(回想)
(歩美)冷たい!気持ちいいよ!理一君。
ホントにこのまま就職しないで映画監督目指すの?
(理一)歩美。
(歩美)うん?別れない?いや。
俺ダメなんだよね。
スッチーとかそういうの。
何かノリ合わないっていうか。
歩美もそのうち気づくと思うけど。
気づくと思う。
歩美ならさもっとほかにいい人見つかるだろうし。
もっとちゃんと仕事してる人。
銀行員とか。
わたしふられちゃうの?ごめん。
(関谷)ホントに?
(女)いつ?
(関谷)来週だったら俺大丈夫だけど。
みんな大丈夫だよね?オッケー。
じゃあ早苗はそっちのスケジュール調整して。
来週どうしよう?週末かな?どうした?ちょっとごめん。
(関谷)早苗早苗。
歩美ちゃんちゃんと呼んで。
もしもし。
英介さん?
(英介)あっ。
別に急ぎの用とか特別な用があるわけじゃないんだけどさ。
何してるのかと思って。
あっほら。
こないだ会ったときちゃんと話せなかったから。
あっ。
今大丈夫だった?
(小野田)松戸船橋八王子。
まっこんなとこか。
えっ?
(小野田)だからキッズの店舗候補。
青山や代官山に子供服出してもしょうがないでしょ。
(八嶋)場代高いですしね。
(小野田)そうそう。
あのう自由が丘や二子玉ならおしゃれなお母さんたちがたくさんいて…。
(小野田)9月オープンかぁ。
しかし何で今キッズなんだろうね?子供減ってんのにどうすんのよ?
(八嶋)でも逆にシックスポケッツとか言うじゃないですか。
何?それ。
ビスケット?
(八嶋)違いますよ。
一人っ子の家庭は父親と母親更に両方の祖父母。
つまり子供一人に対して六つの財布があるってわけですよ。
へぇー。
すごいじゃない!っていうか部長ご存じなかった…。
(小野田)知ってるよ。
シックスビスケッツだろ?フッ。
何言ってんの。
(八嶋)でもまあキッズブランドあると会社のイメージよくなりますしね。
そうそう。
もうけよりまずブランドの認知度上げてく方向で。
ねっ。
じゃあ牧野君。
今のお店と並行で準備進めてっちゃって。
ねっ。
進めちゃってってこれ担当は?このブランドの営業担当は?だから進めちゃってじゃなくて進めていっちゃってって…。
それはどっちでもいいけどさ。
とにかく二人で頑張ってよ。
ねっ。
えっ!?今日からお前担当な。
(八嶋)俺ですか!?嘘…。
ああー。
何で俺まで子供服なんだよ。
俺だってまだ独身なのによー。
ああー。
もううっとうしい!っていうかわたしに言ったよね?子供服だってやってみたら案外しっくり来るかもしれないって。
あれは何?単なる慰め?その場を収めようってデマ言ったの?
(八嶋)いやそういうわけでは…。
んじゃ何!?店長って結構さばけてるふうに見えて根に持つタイプなんですね。
そうだよ。
わたしすっごい暗いの。
すっごい陰険。
ハハハハ。
ってことで西山さん。
青山店の店長代理お願いしますね。
牧野店長いろいろ大変なんで。
(順子)はぁ…。
大丈夫大丈夫。
わたしもまだお店にいるんだしさ。
その間に慣れればさ。
はい。
思い出すなぁ。
わたしも店長になったころのこと。
今のお店のオープンと重なって雑誌の取材や何か受けちゃったりして。
ダメですよ。
過去の栄光語るのは今を生きられない男の専売特許ですから。
過去はいいから今輝け。
今!すいません。
おう。
(実乃)未来ある子供たちをおしゃれにしてあげるなんてほら夢があっていいじゃないですか。
けどさぁわたしホントに子供嫌いなんだよね。
(実乃)だから江上さんのプロポーズ断ったんですもんね。
やだもう!蒸し返さないの!はーい。
いいよね実乃ちゃんは。
もうすぐ彼が迎えに来るんだもんね。
えっ!?彼って!?
(幸平)王子様。
(木田)はぁ!?汚ぇなー。
ってお前ら何勝手に食ってんだよ!?
(幸平)なぁ前に言ってたじゃん。
実乃ちゃんには王子様がいるって。
何や?ちょっと痛い子か?お前。
痛くねえよ!汚いなお前。
なあ理一。
それとなく実乃ちゃんに聞いてみてよ。
教習中にでもさ。
何で俺が!?俺聞けねえもん!何者なんだ?初恋の人かな?初エッチの相手です。
(順子・衣咲)汚ーい。
(八嶋)すいません。
ホントすいません。
(順子)何だよ八嶋。
(実乃)中学のときからずーっとつきあってた彼なんですけど彼高校卒業と同時に北海道行っちゃったんです。
ああ医大行くためなんですけど。
それで約束したんです。
6年後医大卒業して立派なお医者さんになったら実乃のこと迎えに行くよって。
ティファニーがどうのって。
あれ何だ?
(衣咲)8月1日。
実乃ちゃんの25歳のお誕生日にティファニーの前で待ち合わせしてんだよねー?
(実乃)はい!それでエンゲージリング買って婚姻届そのまま出しに行くんです!
(八嶋)へぇー!ねえねえ。
そういうのってさ男も覚えてるもんなの?さぁ。
僕経験ないんで分かんないですけど。
えっ?童貞?はっ!?童貞?
(八嶋)違いますって!だからそういう約束を経験したことないって…。
違いますよ!そんな恥ずかしがることないって。
今ねそういう人はやってるらしいし。
(実乃)来てるんだよオタクブーム。
だから…。
もうそんな見なくたって。
いやぁ…。
よし!映画撮ろう!問題は王子様じゃない。
俺が輝くことだ!よーし。
ここ一発ガツンと。
じゃあコンクール狙うか?うん!おう。
(幸平)じゃあ実乃ちゃんヒロインの監督理一で。
何でよ?俺はいいよ。
来月から技能検定員の研修始まるし。
そんなもん適当にやれよ。
お前なぁ。
3か月みっちり研修出て試験受けても1割しか受かんないの。
俺も現実はヒメオオクワガタ20匹やからね。
(幸平・理一)はっ?ヒメ…?ヒメオオクワガタ。
おんの。
そういうヤツが。
何か教育ビデオの撮影で使うんやて。
あしたから山ごもり。
何だよ。
盛り上げるだけ盛り上げといて!違うやん!お前が今勝手に盛り上がったんやんけ。
・
(チャイム)あっ。
ちょっと待ってて。
誰?誰?別に誰でもねえよ。
(木田)誰か来たの?はい。
雪絵ちゃん。
あっ。
ちょっ…ちょっと!雪絵ちゃんどうしたの?
(雪絵)英介は?えっ?いるんでしょ!?あのさ。
兄貴だったらそっちに…。
帰ってこないの。
携帯も全然出てくれない。
ああ…。
あっそうだ!多分店のほうに泊まってるんじゃないかな?そうだよ。
ほら。
準備とかできっと。
(雪絵)店って?えっ?店って何?理一君何か知ってるの?あっいや…。
・・英介だ。
いやいや違うと思うよ。
出てよ。
いやいや。
だって兄貴だったら携帯にかけるでしょ。
(雪絵)何で!?違うって多分。
あっ。
ほら違った。
ファクス。
ねっ?あっ!
(英介)理一のヤツまだ誤解してんだろ?あいつバカだから。
っていうかお前もバカ。
言えばいいのに。
わたしが好きなのは兄貴じゃなくて弟のほうだって。
3年前好きだったのは…。
今でも好きなのは理一だけだって。
(衣咲)だからお母さん。
わたしのことは気にしなくていいって。
えっ?出会いないもん。
そりゃあそうだよ。
たくさんの人と出会えればその分可能性上がんでしょ。
あっ痛ててて!いってーっ!だからさそうすればわたしにだって100パーセントがっちりはまる人が…。
お客さん?女物の商品買いに来るってことは彼女かそれか狙ってる女がいるってことじゃん。
っていうかわたし今度異動になんの。
だから仕事頑張ろうかなと思ってんの。
えっ?来月?うーん。
まだ分かんないよ。
うん。
うん。
また連絡する。
はい。
じゃねー。
ああ痛ぇ!何?これ。
29番。
肝臓?
(ため息)おぁー。
(配達員)じゃあこちらのほうにサインお願いします。
(英介)はい。
「芹沢」と。
はい。
はい毎度ありがとうございます。
ご苦労さま。
はい。
どうもありがとうございます。
おう。
(理一)はい。
(英介)あっ。
あれ?残りは?見たきゃ帰れよ。
えっ?雪絵ちゃん昨日ウチ来たよ。
ああー。
っていうかホントに店出すの?まあね。
ああ暇なら手伝ってよ。
ほかの人は?ほかの人って?だから従業員。
ちゃんと雇えんの?俺一人だよ。
えっ?一人って兄貴一人?何とかなるでしょう。
とりあえず貯金食いつぶせば2〜3年はもつんじゃない?そうだ。
うん?ショップのカード。
できたばっかり。
どう?いいんじゃない。
でどうすればいいの?よう。
あした休みか?指名ナンバーワン。
やめてくださいよ。
(山内)校長に技能検定員試験を受けろって言われたんだって?ああ。
(山内)受けんの?多分。
(山内)俺だってこんなに長くここにいるつもりなかったもんな。
山内さんって広告マンだったんですよね?
(山内)そう。
仲間と独立しようってやさきにかみさんできちゃって。
とりあえずつなぎのつもりで。
ほら。
ここ拘束厳しい代わりに給料いいから。
(山内)結局そのままズルズル。
タイミング失ったんだなぁ。
そのうち検定員試験だ何だって始まっちゃって何となく「あーこのままここにいるんだろうなぁ」ってさ。
では通常どおり8月第一週の土曜日えー6日からセールを開始します。
なので1日あたりから準備を始めましょう。
(順子・実乃)はい。
はい。
じゃあ西山さんからほかの子たちに伝えてもらえる?
(順子)はい。
じゃ失礼します。
はい。
お疲れさまでした。
実乃ちゃんも連絡ノートにメモしといてね。
(実乃)はい。
ああっ。
何か落ちたよ。
医師国家試験合格…。
ああっ!これって王子様?フフッ。
あっ店長。
わたし8月1日から夏休みなんで。
えー?セール準備なのに夏休みってどういうことよ?すいません。
お誕生日なんです。
ああそっか。
えっ?あっねえ?実乃ちゃんさ8月1日に彼が迎えに来て婚約指輪買って婚姻届出しに行ってそのままお店辞めちゃって夏のセールにいないなんてことないよね?どうなんですかね。
いやどうなんですかねって。
ちょっと。
まじめに聞いてんだけど?
(幸平)衣咲さんブレーキ!ああっ!嫌!
(実乃)店長ブレーキ!セーフ。
よしもう1回。
ええっ!?ああっ!あっ。
(ブレーキ音)危ねっ!ちょっ。
ちょっと!ちょっと。
あなた何やってんすか!?危ねえ!はあ?いや。
縦列駐車4回連続で落っこっちゃって。
だから練習見てもらってんの。
ねっ?すいません。
俺無理。
危ない危ない危ない危ない!アハハハ!俺のバイクが危ない!ごめんごめん。
ちょっとお願いしますよ。
分かってるよ。
はい。
じゃあ後ろ下がってください。
はいお願いします。
はい。
はい。
違う違う。
ちゃんと後ろ見て!見てるよ。
切って切って!切って!あー行きすぎ!
(従業員)何すか?あれ。
あっ。
気にしないでいいから。
とりあえず近づかないで。
殺される。
お願いしますよもう!ちょっと。
何でワイパー出してんすか?これ。
もう。
もう。
アッハハハ。
実乃ちゃんあのさ。
俺たちここにいてもしかたないしさぁその。
見せたいものもあるからよかったらさあの。
うん。
じゃあ幸平君の部屋行こうか。
えっ?いいの?どっち?あっあっち。
あっち?あっち。
エヘッ。
あっちあっち。
いいっすか?ハンドルをまず左に回して車のお尻が駐車スペースに入って45度ぐらいになったらタイヤをまっすぐにします。
それで車の4分の3まで入ったら最後はハンドルを全部右に回してください。
はあー。
んなことは知ってます。
じゃあ何でできないんですか!わたし思うんだけど。
何でしょう?君教えるの下手じゃない?はあ?もっとこうコツとかないの?あなたちゃんと立場分かってます?あなた教えてもらう立場ですよね?はいはいはい。
分かってますよ!何だよ。
あっほら!サイドブレーキ引きっぱなし!ウプス。
よっしゃ。
うわーっ!うわーっ!危ない危ない!
(幸平)こいつがさもうすっげえ強くて。
今つくるんだけどちょっと待ってね。
そうこいつ!こいつが持ってる剣とこの銃がすごい強くて。
つまり…。
(実乃)つまり幸平君ってオタク?いいよねそういう人。
えっ?今はやってるもんね。
あっそう?あの。
実乃ちゃんあのさ。
実乃ちゃんこないだ言ってたじゃん。
実乃ちゃんには…。
うん?
(幸平)あの二人まだかなぁ。
もういつまで待たせんだよ。
(実乃)そう?わたし待つのって好き。
(幸平)えっ?待つのなんてしんどいだけじゃん。
でも待ってる間は信じてられる。
何を?あっ。
幸平君って映画はもう撮らないの?
(幸平)俺は…。
ホントは自分でも分かってんだよね。
単なるオタクでしかないって。
あっ。
でも理一は違うんだよ。
あいつはちゃんともの作れる人間なんだよ。
ひいき目なしでホントに才能あると思う。
木田ともよく話しててさ。
あっ。
木田って大学時代から理一と三人でつるんでるうちの一人なんだけど。
そいつも今すごい頑張ってるんだけどさ。
実乃ちゃんにも見せてやりたいな理一の卒制。
俺のなんかより全然!あいつはいつか絶対すごい監督になるって俺…。
ブレーキ。
ブレーキ!危ねえ!もうちゃんと前も見てくださいよ。
前!前。
はい前!っていうかあなたわざとやってる?はっ?わざとって何で?俺の気を引くために。
はっ?ちょっと。
何言ってんの?あっ。
今の衝撃で頭どうにかなっちゃった?冗談ですよ。
知ってるよ。
っていうかわたしいくときもっとストレートだから。
でしょうね。
でしょうよ。
あっ!えっ?何?できてんじゃん。
えっ?えっ?嘘!?いや。
えっ?これできてんの?ホントに!?えーすごーい。
やったー!完ぺきじゃん!うれしい。
教官。
どうもありがとうございました。
どういたしまして。
フフッ。
フフフ。
あー。
世間はそろそろ夏休みか。
そうっすね。
あードライブ行きたーい!じゃあ早く免許取ってください。
はっ?えっ?免許関係ないじゃん。
えっ?だってドライブ行きたいんでしょ?自分で運転してどうすんのよ。
ドライブに行きたいってことは助手席に乗りたいってことじゃん。
ったく。
相変わらず鈍いなぁ。
じゃあ早く男つくってください。
エヘヘヘヘ。
「エヘヘヘヘ」って。
エヘヘヘ。
「エヘヘヘ」って。
何すか?それ。
・
(実乃)店長!ああ実乃ちゃん。
わたし先帰ります。
えー。
飲み行こうよ。
あーすいません。
えー!チェッ。
せっかくつけ麺食べ行こうと思ったのに。
つけ麺?そう。
君のビデオ見たらさ思い出しちゃってさ。
えっ?思い出したって何を?だからつけ麺食べたときのこと。
あれ?知らない?汁と麺が別個のやつ。
わたし生まれて初めてのデート大好きな彼とつけ麺食べ行ったの。
初デートがつけ麺。
アハハハ。
今でもねつけ麺食べると胸がキュンってなんの。
はあ。
でそれと俺のビデオと何の関係が?だからそういう気持ちがしたってことだよ。
あのビデオ見てキュンって何か。
短かったしわたし映画のこととかよく分かんないけど。
でもうん!伝わった。
思い出した。
純粋に人好きになれたときのこと。
相手の気持ち疑わないで余計な計算しないで自分に嘘つかないでただ好きでいられたころのこと。
じゃあ純粋に狙ってみれば?兄貴のこと。
えーっ!?案外さうまくいくかもよ。
えっ?いや。
そんな根拠はないんで。
だよねえ。
根拠もないし接点もない!接点?そう。
例えば昔からの知り合いとか職場一緒とか。
ほら。
こんなふうにご近所さんとか。
意識しなくてもむしろ会いたくなくても出会っちゃうような偶然であって必然な接点。
この世にはさ数えきれないほどの男と女がいるわけじゃん。
うん。
いわゆる適齢期の男女がさ。
なのに出会えるのってわたしの場合出会える男の人ってほんの一握りじゃない。
うんまあ。
たとえ出会えたとしてもこうすれ違うだけで言葉も交わさずに終わっちゃうとかさ。
もしこの世のすべての男の人と出会うことができたらわたしにだって100パーセントがっちりはまる人がいるかもしんないじゃない。
いやいるよ。
必ずいる。
っていうかいないと困る。
はいはい。
で?だけどその実際出会えたほんの一握りの男の人の中には99パーセントの人しかいなかったらわたしはきっとその99パーセントの人とつきあうんだよ。
分かる?まあ。
それってさちょっと寂しいよね。
ほんのささいな出会いさえあれば接点さえあればこの世のどこかにいる100パーセントの人と結ばれてたかもしんないのに。
はあー。
そうかな?えー?出会えなかったってことは100パーセントじゃないってことだよ。
もしこの世のすべての男の中にあなたに100パーセントバッチリはまる男の人がいたとして。
あっいたとしてね。
はい。
でも出会えなかったってことは接点が何もなかったってことはそれは結局99パーセントであって100パーセントじゃないんだよ。
ふーん。
どんなささいな出会いであっても接点であってもそれが残りの1パーセントになる。
やっぱり俺は四次元じゃなくて地球の裏側じゃなくて今自分が生きてる世界に100パーセントの人がいるって思い…たい。
ふーん。
そんなもんか。
いや。
俺もよく分かってないんだけどね。
うーん。
分かった気もする。
ってことは接点のないわたしと英介さんはやっぱり無理ってことだね。
っていうかあるじゃん。
えっ?俺という接点。
弟と知り合いって相当な接点だよ。
ああ。
いらないよそんなしょぼい接点。
フン。
あっそう。
そう。
残念。
俺とだったらいっぱいあんのにね。
ご近所さんで昔先生で今は生徒で。
それってわたしのこと口説いて。
ないです。
冗談だよ。
分かってますよ。
さて帰るか。
あっ。
じゃあ食べ行く?つけ麺。
それって。
口説いてません。
ないです確実に。
アハハハ。
あっ。
どしたの?出ないの?いや。
あっ歩美ちゃん?何やってんの?早く出なよ。
えっ?ほら早く!はい。
もしもし?どうしたの?うん。
あー悪いんだけどさまた後でかけ直してもいいかな?何言ってんの。
いいからいいから。
じゃあね。
じゃあね。
あっごめん。
大丈夫。
うん。
えっ?ああ。
・
(理一)衣咲さん!うん?これ。
何?接点。
えっ?兄貴のバー。
バー?えっ?英介さんの?そう。
じゃあ。
バイバーイ。
バイバーイ。
バイバーイ。
えー合計で4万2,990円になります。
あーかわいい。
すごいお似合いですよ。
(客)これお願いします。
ありがとうございます。
こうやって合わせるとどうですか?
(客)かわいいですね。
ねっ?お食事とか…。
あっ。
じゃあそこを左に入ってください。
(教習生)あっはい。
左。
どうもありがとうございました。
またお待ちしてます。
どうも。
あーよいしょ。
(歩美)あっ。
あれ?びっくりした。
連絡してくれれば駅まで迎えに行ったのに。
どうしたの?うん。
今日ちょっと近くで用あったから。
そっか。
あっ。
じゃあ飯でも食いに行く?なんて嘘。
会いたくて。
あっ。
兄貴いなかった?理一君に会いに来た。
あっ。
わたし理一君の卒業制作まだ見たことなくって。
ほら。
恥ずかしいからってあのころ。
でももう時効かなと思って。
見せてもらってもいい?ああうん。
よいしょ。
えっ?これ。
あー。
やっぱりこっちは一人で見て。
どうして?どうしてって恥ずかしいじゃん。
わたしだって恥ずかしいんだからいいじゃない。
っていうか俺はこっちが見たいし。
えー!えっ?じゃあこれは?ううん。
うーん。
じゃあこれ。
ああ。
マジ?あっ。
じゃあこれは?これいいでしょ?うん。
あっ。
よし。
あっ。
コーヒーでいい?うん。
・
(DVDの音楽)・
(足音)こんばんは。
あれ?どうも。
いらっしゃい。
へえー。
ホントだったんだぁ。
あっ。
ここ弟さんに聞いて。
ああ。
あっ何か飲むよね?あっじゃあ芋。
お任せで。
焼酎?ああ。
ちょっと待って。
焼酎。
えーっと。
あっ。
えっ?ちょっありえないよ。
焼酎は最前列!そうなの?そうだよ。
今の女の子はみんな焼酎。
しば田八重丸。
あっ神楽の舞。
ねっ?でいつオープンするの?一応もうしてるんだけど。
この状態でお客さん入れたの?いや。
第1号。
衣咲ちゃんが最初のお客さん。
・
(DVDの音楽)・
(DVDの音楽)おっ第2号。
何で携帯出てくれないの?うん?
(雪絵)っていうか何なの?この店。
これが銀行辞めた理由なの?まあね。
意味分かんない!どうして慶応出て銀行入ってMBAまで取った人がバー開かなきゃなんないの!?はあー。
聞いてんだから説明してよ!
(英介)こっちも聞きたいんだけどさ雪絵は俺が慶応出て銀行入ってMBA取ったから俺とつきあってんの?仮に銀行辞めてもっとでっかい会社に入ってもそういうふうに責めんの?ちょっと。
それ違うじゃん!彼女気持ちの話をしてんのに。
彼女が怒ってんのはエリートやめたからじゃなくて何も言ってくれなかったからじゃない。
あんた黙っててよ!すいません。
(雪絵)っていうか誰?衣咲ちゃん。
でどうしたいの?英介は?どうでもいい。
(たたく音)
(雪絵)最低!あー痛ぇ。
あなたって意外ともてなかったりする?何で分かんの?誰でも分かるよ。
あっそう?はあー。
よし。
じゃあワインでも開けるか。
はあ?ごちそうするよ。
最初からそんなんで大丈夫なの?最初だからでしょ。
オープンに第1号に。
フフフ。
失恋に?今いいのしかねえな。
よーし開けるか!・
(DVDの音楽)・
(DVDの音楽)終わっちゃった。
はい。
じゃあ乾杯。
オープンに第1号に失恋に。
フフフ。
うん?接点に。
接点?あっいいか。
理由なんか何だって。
はい乾杯。
乾杯。
・『東京』
(金田一)あんただわ。
幸運の女神。
僕会社の情報漏えいなんてしてませんから。
(統一郎)残念ながら君の疑いは2014/07/15(火) 14:57〜15:53
関西テレビ1
スローダンス #03[再][字]
「キスと接点」
詳細情報
番組内容
せっかく2人きりで会うことができたのに・・・。芹沢理一(妻夫木聡)は、広瀬歩美(小林麻央)を泣かせてしまった。歩美は兄の英介(藤木直人)のことを好きなのだ、と思う遠慮から、理一の言動にブレーキがかかる。一方、牧野衣咲(深津絵里)は、英介の存在が少し気にかかりだす。
その夜、歩美が参加していた合コンの席上で、歩美には3年間想い続けている男がいるらしいことが明らかになる。その歩美が、英介と会う。
番組内容2
英介も、歩美の“3年前の恋”を話題にした。一方、小池実乃(広末涼子)には、6年間、密かに想い続けた王子様との再会の日が迫っていた。
そんなある日、衣咲は自分と100%の相性を持つ男と出会えない、と理一に話す。理一は、100%の相性の男性がいるとしても、出会えなかった時点でそれは、99%の相性なのでは?と返した。
番組内容3
どんな些細なことであっても、それが接点となる1%になれば、100%がっちりハマるはずだと言うのだが・・・。
理一と衣咲、お互いに100%の相手は見つかるのか?歩美の“3年前の恋”の真相は?衣咲は、理一という“接点”から英介に近づける?
出演者
妻夫木聡
深津絵里
広末涼子
小林麻央
田中圭
西野亮廣(キングコング)
蛯原友里
・
小泉孝太郎
藤木直人
ほか
原作・脚本
【脚本】
衛藤凛
監督・演出
【演出】
成田岳
【プロデュース】
高井一郎
鹿内植
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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