サラメシ 2014.06.30

こんばんは中井貴一です。
今日の「サラメシ」はカレー尽くし。
だってほら梅雨でじめ〜っとしてるしサッカーも負けちゃったし…。
だからカレーで心も体もシャキーンと元気回復しちゃおうって訳。
(取材者)どんな気分の時に「今日はカレーだ」ってなりますか?
(取材者)えっそんなに!?そう!カレーは働く大人の友!味方!社食まかない弁当。
いつだってそこにはカレーがありました。
これまで番組に登場したカレーおよそ40食。
今回はその中から取って置きのカレーをど〜んとまとめてお届けします。
日本全国…いきなりびっくりしました?こちらとある会社のまかないカレー。
カレーの掛け声から始まる昼なんてちょっといいでしょう?こちらの会社毎週金曜はカレーの日。
カレーを囲んでみんな楽しそう!…って事は職場もきっとにぎやかだって思うでしょう。
ブブー!これ音声を消してる訳じゃないんです。
すごい静か。
ヘッドホンまでして。
実はここ映画の予告映像を専門に作っている会社。
映画館で結構楽しみになっちゃうあれです。
2時間ほどの映画を長くて2分。
時には15秒に凝縮し表現する仕事。
常にモニターとにらめっこ。
徹夜だって珍しくありません。
そんな皆さんが楽しみにしているカレー。
前日の木曜夜にその仕込みは始まっていました。
こちら会社専属のシェフ…ではありません。
実は池ノ辺さんこの会社の社長。
そう社長がまかないを作るんです。
お代わりや夜食の分も考えてなんと30人分。
これ毎週ですよ。
食べ飽きないよう選べるようにとカレーはいつも2種類。
この日は牛すじカレーとキーマカレー。
合いびき肉はさっと湯通しして余分な脂を落としてから加えます。
隠し味にはマンゴーチャツネ。
マンゴーチャツネが家にある人ってなかなかいませんよね。
こちらが映画予告制作会社の金曜恒例まかないカレー。
毎週仕込みに4〜5時間。
どうせならおいしく食べてほしいと研究を重ねどんどんどんどんどんどん本格化しちゃったんですって。
カレーは鍋からセルフで盛り放題。
もちろんお代わりも自由。
ここぞとばかりに野菜もどっさり補給。
いたいた。
徹夜明けのスタッフ。
はい出来上がりました。
ふだんはばらばらに仕事をしている皆さんもカレーの匂いに誘われてみんなで食卓を囲みます。
同じ釜の飯ならぬ同じ鍋のカレーがチームを作る。
是非やってみようよ。
…いやでも仕込みに5時間はちょっと無理か。
社長の大きな愛情だ!先ほどと打って変わってちょっと男くさい食卓。
こちらも金曜日は必ずカレーなんです。
一三四五。
一○四五一三四五。
彼らは海上自衛隊。
救難飛行艇と呼ばれる世界でも珍しい海上にも着水可能な飛行機が彼らの職場です。
任務は海の遭難者を救助する事。
長く海の上にいると曜日感覚がなくなるから海上自衛隊は金曜にカレーを食べるって聞いた事あるでしょう?今では国内31か所にある海上自衛隊の基地ごとにご当地レシピがあるそうです。
こちら岩国航空基地ではひき肉を使ったキーマカレー風。
地元の名産岩国れんこんのシャキッと感が自慢なんだとか。
うわ〜おいしそう。
(一同)頂きます。
そうですね。
終わらないですね。
おお〜そこが境界線なんだ。
訓練が続く日々にカレーで小さな一区切り。
こちらは都内にあるフレンチレストラン。
ここでは土曜日が必ずカレー。
毎週20人前を作っているのが入社3年の鶴巻さん。
この厨房で一番の若手。
まかない修業は毎日続きますが中でも週1回訪れるカレーの日は特に気合いが入るんだとか。
ある時はキーマカレー。
またある時はグリーンカレーとバリエーションもさまざま。
ちなみにこの日作るのは1週間で出た肉の端を使った牛すじカレー。
実は前回作った時味に深みがないと先輩に注意されてしまったカレーなんです。
この日はリベンジ。
鶴巻さん秘密兵器を用意したんですが何だと思います?見て見てこれすごい色でしょ?なんと2週間も寝かせたバナナが隠し味。
これで味に深みが出るっていうんですが…。
不安になったのは僕だけじゃないはず。
まあ入れちゃえばカレー。
それがカレー?…ってか?牛すじは煮崩れしないように最後に投入。
バターもたっぷり。
ターメリックガラムマサラとスパイスも多めに利かせました。
これがフレンチレストラン土曜日のまかないカレー。
果たして先輩たちの評価は?リベンジ成功一歩前進!ごちそうさまでした!
(一同)ごちそうさまでした!毎週カレーで仲間の成長を確かめる。
だからこれからも土曜はカレー。
働く大人にとってカレーって一体どんな存在なのか?突然ですが街行く人たちに聞いてみました。
十人十色のカレーへの思い。
そこで皆さんにこんなお願いしちゃいました。
あなたにとってカレーとは?漢字一文字で書いて下さい。
う〜ん…。
こちらコンサルタントの仕事をなさっているそうです。
あなたにとってカレーとは?「強い」。
「強い」その心は?続いてはこちらの男性。
「俺」?おおカレーのような生き方って事ですかね。
おっこちらの若い男性は2人で「元気」!一方こちらは…「力」。
そして…「命」?相当好きですねこの語り口調。
えっルーだけ?筋金入りです。
「熱い」。
「燃える」。
「汗」。
「激」。
「辛」。
日本人なら辛いカレー食え。
熱い思いが多い中こちらの方にとってのカレーは「怠け」?カレーのイメージは人それぞれ。
でも一つだけ分かったのはみんなカレーが好きって事。
「心」。
ハートとかさ。
皆さんもそろそろカレーが食べたくなってきたんじゃないですか?話しているだけで心が躍るそれがカレーなんではないんでしょうか?カレーの本場といえばインド。
そうあのカレーの話まだしてませんでしたよね。
ある所に日本人の妻とインド人の夫が夫婦で営むインド料理店がありました。
その店のメニューはカレーだけで60種類。
使うのは本場のスパイス。
そうインドでは朝昼晩3食カレーというのも当たり前なのです。
夫婦の毎日の食事はどうしているのでしょう?全く食の文化が違う2人ですから毎日けんか?いえいえ違います。
人間には全てを乗り越える知恵があるのです。
カレーは我慢?なんと和の食材に合うカレーソースを夫が作ってくれるというのです。
お互いを思いやる気持ちが溶け込んだ日本とインドのコラボレーション。
カレーを仲人に皿の上の国際結婚。
この日は黒豆豆腐のハンバーグに里芋とひよこ豆のカレーをかけましたとさ。
インド人スタッフもめっちゃ満足。
めでたしめでたし。
あっついに出たよ。
ライスばかりがカレーじゃない。
うどん。
しかもつけ麺。
これからのじめ〜っとした暑い時期には最高ですよねこれ。
カレーの舞台は東京・新宿。
高層ビルの中ではなくその地面の下。
ご案内しましょう。
地下28m。
そこにあるのは地域冷暖房センター。
東京都庁をはじめ22のホテルやビルの冷暖房管理を一手に担う施設です。
つまりですよ。
ここで働く人がいるからこそたくさんの高層ビルで働く人たちが快適に過ごせるって事。
でもこれだけの大都会でしょう?トラブルや異常も絶えません。
24時間監視室に休みはないんです。
(一同)お疲れさまでした。
夜は夜勤チームに交代。
実はさっきのカレーうどんこちら夜勤チームのためのもの。
施設が24時間動いてるって事はサラメシも当然2回あるって事なんです。
地下28mの重要施設に出前が来るはずもなく。
常に神経を使う職場ではさっと食べられて消化もよいうどんが定番。
カレーのルーはこの施設の開業当初から40年にわたり受け継がれています。
(一同)頂きます。
しかも休憩室とかではなく管理室の真ん中で食べる。
もちろんそれにも訳があります。
(警報音)大都会東京の地下28mにもカレーあり。
正しい日本のカレーといえばこれ。
やたら具が大きくてね。
お母さんのカレーを思い出しながらこんなサラメシも。
ここは地元で取れた野菜にこだわる青果店。
一口にニンジンといってもご覧のとおり。
ナスだって白に緑も!やっと収穫できて…店長の三橋さん。
元はスーパーの青果担当でした。
自分がいいと思う野菜を売りたい。
だから作ってもらう。
ほぼ毎日地元の農家のもとへ足を運びます。
農家でもらう新作のサンプル野菜それがまかないの材料に。
作るは母和子さん。
鍋からはみ出そうな量の野菜野菜!これでうまみが出ない方がおかしい。
青果店だからこそ食べられる新作野菜たっぷりのカレー。
付け合わせにもやっぱり野菜。
持ち味を生かしたいからオリーブオイルでさっと素揚げ。
具に何入ってるの?
(笑い声)このカレーがまた新たな野菜作りのヒントに。
白ナス食べてみたい。
さてさて最近じゃ弁当箱の性能も上がったおかげでしょうか。
お弁当にカレーなんて人も増えてるようです。
海の見える一軒家。
先ほどのカレー弁当の持ち主は大分県にいました。
まずはお手並み拝見といきましょう。
全国の皆さんがジ〜ッと見てますよ。
もうお分かりですよね。
彼の仕事は料理人ではありません。
リンゴの大きさだって…ねっ?バラッバラ。
(森山)料理の基礎ができてない…。
慣れない手つきもそのはず。
実は森山さん30歳を目前に人生初の1人暮らし中。
自炊を始めた理由はずばり節約。
月の食費目標はなんと1万円。
食材も無駄なく使えて作り置きができるカレーは森山さんの救世主定番メニューです。
ああでもいけるわ。
そこまで切り詰めるには訳がありました。
実は森山さんこの4月に独り立ちしたばかりの新人漁師。
ちなみに2年前まではサラリーマンでした。
子どもの頃から根っからの釣り好き。
大学卒業後地元兵庫で就職しましたが30歳を前に夢だった漁師になるため脱サラして一人大分へやって来たんです。
貯金は全て船の購入に消えました。
自分の城と引き換えの節約生活。
船の上にも昼は来る。
ちなみに今のは親方。
片道切符でやって来た森山さんを海の町は受け入れてくれました。
でも生活は自分の腕次第。
釣れる日もあれば釣れない日もある。
まだまだ節約29歳新米漁師のカレー弁当。
ちなみにこの日の夕食も次の日の弁当もカレー。
自分で決めた道だもんね。
昨日より今日今日より明日。
カレーも未来もきっときっとうまくなる。
今日もお相手は中井貴一でした。
2014/06/30(月) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
サラメシ[字]

昼はカレーを食べて午後の元気をチャージという方も多いこの季節。カレーの魅力を働く人々に徹底インタビュー。これまで放送した中から特に好評だったカレー昼食も再登場!

詳細情報
番組内容
昼はカレーを食べて午後の元気をチャージという方も多いこの季節。働く人々のランチには欠かせないカレーにスポットをあてる。職場の仲間と囲むまかないカレー。時間がないときにかきこむカレー。食べるものに迷ったときに選んでしまうカレー。カレーのさまざまな偉大さを街頭インタビューから浮き彫りにする。また、これまで放送した中から特に好評だったカレーランチも再登場!
出演者
【語り】中井貴一

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理
バラエティ – 料理バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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